JP7245862B2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7245862B2
JP7245862B2 JP2021044075A JP2021044075A JP7245862B2 JP 7245862 B2 JP7245862 B2 JP 7245862B2 JP 2021044075 A JP2021044075 A JP 2021044075A JP 2021044075 A JP2021044075 A JP 2021044075A JP 7245862 B2 JP7245862 B2 JP 7245862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
front side
side frame
vehicle
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021044075A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022143523A (ja
Inventor
武宏 近藤
渉 坪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2021044075A priority Critical patent/JP7245862B2/ja
Priority to CN202210020701.6A priority patent/CN115107882A/zh
Publication of JP2022143523A publication Critical patent/JP2022143523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7245862B2 publication Critical patent/JP7245862B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • B62D21/152Front or rear frames
    • B62D21/155Sub-frames or underguards

Description

本発明は、車体両側のフロントサイドフレームの前端部外側のSOT(Small Overlap)衝突荷重を支持可能に、車体前部の前後方向の長さを短くできる車体前部構造に関する。
フロントサイドフレーム(フレームともいう)の車幅方向の外側に位置し、車幅方向の内側に曲げたロアメンバの先端は、フレーム先端の車幅方向外側のブレースと、車幅方向で対峙するように板面同士が結合された側方接合部で連結されている(特許文献1)。この側方接合部は、SOT衝突荷重を支持可能な接合強度となっている。
米国特許第9308940号明細書
上述した特許文献1の構造では、側方接合部をSOT衝突荷重が支持可能な接合強度とするために、側方接合部に寸法の長い長さが必要となる。このため、車体前部の前後方向の長さが長くなってしまう。このため、車体前後方向全長の長さも長くなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車体前部の前後方向の長さをSOT衝突荷重を支持可能で且つ短くできる車体前部構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車体前後方向に延設されたフロントサイドフレームを有する車体前部構造において、フロントサイドフレームは、車体前方に向かうにつれて車幅方向外側に拡がる突出部を有し、フロントサイドフレームの車幅外側に配備され、車体前後方向に延在するアッパメンバを更に有し、アッパメンバにおいて前方側に下り傾斜する前端部は、フロントサイドフレームの近傍まで車幅内側かつ車両前方に向けて折り曲げられ、折り曲げられた前端部と、フロントサイドフレームの突出部との間に平面視でV字形状となるV字空間が形成され、V字空間の下方に架設されて、車両側面視でV字状を呈する接合部材と、アッパメンバの前端部およびフロントサイドフレームの前端面の双方の前端面を車幅方向に併設して、車両前後方向に突き当てる連結プレートと、を備え、接合部材は、アッパメンバの前端部の下面に接合されるとともに、前端側を下方に折り曲げ形成して連結プレートに車両前後方向で接合される前方曲げフランジと、接合部材の車幅内側を上下方向に折り曲げ形成して、フロントサイドフレームの突出部の外面に車幅方向で結合される側方曲げフランジと、を有することを特徴とする。
本発明では、車体前部の前後方向の長さをSOT衝突荷重を支持可能で且つ短くできる車体前部構造を得ることができる。
本実施形態の自動車の車体前部構造の側面図である。 図1に示す矢印IIで指し示す車体斜め前方側から車体前側を矢視した構造を示す斜視図である。 図2に示す連結プレート16を外した際の構造を示す斜視図である。 図1のIV-IV断面図である。 図1のV-V断面を上から見た断面図である。 フロントサイドフレームの3点の折れ点を示す平面図である。 車体左側のフロントサイドフレーム及びアッパメンバの平面図である。 アッパメンバを背面側(下面側)から見た構成を示す斜視図である。 図8のIX-IX断面図である。 図9に矢印Xで示す下方側から斜めに見上げた、フロントサイドフレーム及びアッパメンバの接合部材等の背面の構成を示す斜視図である。 図10のXI-XI断面図である。 アッパメンバの前端部及びフロントサイドフレームのバックプレートを含む突出部の車幅方向切断面と連結プレートとを車体後方側から見た斜視図である。 アッパメンバの前端部とフロントサイドフレームの突出部とを第1接合部材及び第2接合部材により上下で挟み接合した構成を示す斜視図である。 フロントサイドフレーム内を外側壁に離間しながら外側壁に沿って後方側へ延在するバルクヘッドを示す斜視図である。
<実施形態の構成>
本発明の実施形態について、図1~図14を参照して詳細に説明する。説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図中において、矢印で示す「前後」は自動車(図示せず)の前後方向、「左右」は自動車の幅方向、「上下」は鉛直上下方向をそれぞれ示している。
図1は本実施形態の自動車の車体前部構造の側面図である。図2は図1に示す矢印IIで指し示す車体斜め前方側から車体前側を矢視した構造を示す斜視図である。図3は図2に示す連結プレート16を外した際の構造を示す斜視図である。図4は図1のIV-IV断面図である。図5は図1のV-V断面を上から見た断面図である。
図1に示す車体前部構造10は、車体の両側に直線状に延設されたフロントサイドフレーム11(フレーム11)と、両側のフレーム11の車幅方向外側(外側ともいう)に延設されたアッパメンバ12とを備える。アッパメンバ12は、図示せぬタイヤの上方から車体前方部分に掛けてアーチ状に湾曲し、図3に示すように、アッパメンバ12の車体における前端側が、フレーム11の前端側と隣り合わせで配設されている。
図1に示すフレーム11は、フレーム11における前端よりも後方側に、上下に延びるフランジ11a,11bを有して概略ハット断面形状(図4参照)を呈するハット断面部11cを備える。更に、フレーム11は、ハット断面部11cの前方側に、図3に示すように、外側に向かって凹形状の両端が拡がる突出部11dを有して成る概略U字断面形状の第1U字断面部11eを備える。第1U字断面部11eには、ハット断面部11cのようなフランジ11a,11bが無い。
また、フレーム11は、第1U字断面部11eの外壁の下方側に、第1U字断面部11eの上下方向の断面形状が拡大されるように、別体の矩形板状の上下断面拡大部13を重ね合わせて成る第2U字断面部14を備える。
更に、フレーム11は、第1U字断面部11e及び第2U字断面部14によって形成される開口を閉塞するバックプレート15を備え、バックプレート15による開口の閉塞により車体前後方向に延在する中空フレーム形状となっている。更に、フレーム11の第2U字断面部14の前端とアッパメンバ12の前端とが、図2に示すように、連結プレート16で連結されている。
図1に示すように、上下断面拡大部13は、フレーム11の車体後方側から前端に向かって上下の高さが徐々に高くなる形状(ラッパ形状)を成している。このラッパ形状により相手車両とのすれ違い衝突時に、この荷重入力(矢印Y1)がラッパ形状をスムーズに伝わって、フレーム11の後方側のハット断面部11cへ伝達される。
図5に示すように、上下断面拡大部13は、フレーム11の車体後方側から前端に向かって外側に徐々に開くラッパ形状を成している。このラッパ形状により、相手車両とのアッパメンバ12へのSOT衝突時に、SOT衝突による斜め方向の荷重入力がラッパ形状をスムーズに伝わって、フレーム11の後方側の折れ点11g,11h,11i(図6)に向けて集中的に伝達される。
図6のフレーム11を上から見た平面図に示すように、フレーム11のハット断面部11cは、車体前後方向に少なくとも3点の折れ点11g,11h,11iを有する。各折れ点11g,11h,11iは、く字状の谷部分であり、矢印Y2で示す方向の相手車両との衝突時に、破線11Zで示すようにフレーム11がジグザグ形状に折れ曲がるようになっている。更に説明すると、その衝突時に、ハット断面部11cの折れ点11gが矢印Ygで示す車幅方向の車体外側位置に折れ曲がり、折れ点11hが矢印Yhで示す車幅方向の車体内側位置に折れ曲がることで、フレーム11Zのようにジグザグ形状に折れ曲がる。
図7は車体左側のフレーム11及びアッパメンバ12を上から見た平面図である。フレーム11よりも車幅方向外側のアッパメンバ12は、車体後方側からアーチ状に湾曲して下り傾斜する前端部12aを、矢印Y3で示す車幅内側方向に向けて折り曲げてある。
フレーム11の前端側において、外側にラッパ形状に突き出る突出部11dの開口を閉塞する鉛直姿勢のバックプレート15(図3)による突出部11dの側面11d1と、アッパメンバ12の前端部12aの側面12a1とでV字空間が形成されている。このV字空間を下方側から塞ぐ状態に接合部材17が、突出部11d及び前端部12aの下側に架設されている。
接合部材17は、図8のアッパメンバ12を背面側(下面側)から見た構成の通り、アッパメンバ12及びバックプレート15(突出部11dの側面11d1)に架設されると共に、連結プレート16にボルト及びナットで固定されている。
図8のIX-IX断面図である図9に示すように、接合部材17は、アッパメンバ12の前端部分の下面側に設けられ、接合部材17の前端部分が前方側に折れ曲がった前方曲げフランジ17aを備える。
前方曲げフランジ17aの車体前方側である前面側は連結プレート16に当接され、前方曲げフランジ17aの裏面側(背面側)には、バンパビーム締結部を構成するナット18が固定されている。ナット18のネジ穴と重なる連結プレート16の位置には貫通穴が形成されており、この貫通穴を介して図示せぬバンパビームを固定するボルトが挿通され、ナット18に螺合固定される。
接合部材17及びアッパメンバ12等の背面を、矢印Xで示すように、下方側から斜めに見上げた構成を図10に示す。
図10に示すように、アッパメンバ12は車幅方向の内側を向く断面L字形状の内側部材12cと、外側を向く断面L字形状の外側部材12dとを断面四角中空状に組み合わせた形状を成す。接合部材17は、右側からの側面視で、破線L5で示すように、V字状のパネルであって、アッパメンバ12の前端部12aの内側部材12cに結合されている。更に、接合部材17は、車体側方側に折れ曲がった側方曲げフランジ17bを備え、この側方曲げフランジ17bが、フレーム11の突出部11dを構成するバックプレート15の外面に結合されている。
図10のXI-XI断面図である図11に示すように、接合部材17は、アッパメンバ12の少なくとも一つの壁面としての内側部材12cの下面(下壁)を形成している。更に説明すると、アッパメンバ12の前端部12aは、水平に伸びる水平部を先端に備え、その水平部の下面(下壁)が接合部材17で構成されている。即ち、接合部材17は、図10に示すアッパメンバ12の外側部材12dと、内側部材12cとに架設(図11)され、内側部材12cとしての一壁面を形成している。
図12はアッパメンバ12の前端部12a、及びフレーム11のバックプレート15を含む突出部11dの車幅方向切断面と、連結プレート16とを、車体後方側から見た斜視図である。
図12に示すように、接合部材17は、フレーム11の突出部11dであるバックプレート15の下方側と、アッパメンバ12の前端部12aの下方側とを接合する第1接合部材17dを備える。更に、接合部材17は、フレーム11の突出部11dの上方側と、アッパメンバ12の前端部12aの上方側とを接合する第2接合部材17eを備える。
第2接合部材17eは、図3に示すように、フレーム11の突出部11dの上壁11j及び、バックプレート15による突出部11dの外側壁11kと、アッパメンバ12の内側壁12cとを接合している。第2接合部材17eは、図12に示すように、突出部11dの上壁11jと接合されることで上壁11jの外側部分を構成している。この外側部分にバックプレート15が接合されている。
更に、図3に示すように、フレーム11は、この内部を車幅方向の左右に分割するように車体前後方向に沿って鉛直状に立設して延在するバルクヘッド19を備える。第2接合部材17eは、バルクヘッド19の上端側とも結合した構造となっている。
図3に示すように、フレーム11は、上述した外側壁11kと、車幅内側方向を向く内側壁11mとを有する。バルクヘッド19は、フレーム11内を外側壁11kから離間しながら外側壁11kに沿って後方側へ延在し、図14に示すように、その延在した後端部19bが内側壁11mに結合されている。その後端部19bは、この端が、破線で示すフレーム11の折れ点11nに位置する状態に結合されている。
また、図14に示すように、フレーム11の突出部11dは、後方側から前方側に向かって、双方向矢印H1,H2で示すように、上下の高さが高くなっている。
図3に示すように、バルクヘッド19の下端部19aは、フレーム11の外側壁11kの下端部と結合されている。この結合により、フレーム11の車体前方側の突出部11dが上下に延びる大きな断面形状となる。
<実施形態の効果>
次に、上述した本実施形態の車体前部構造の特徴構成及びその効果について説明する。車体前部構造10は、車体両側のアッパメンバ12の車幅方向内側に車体前後方向に延設されたフロントサイドフレーム11を有する。
(1)フレーム11は、車体前方に向かうにつれて車幅方向外側に拡がる突出部11dを有し、フレーム11の車幅外側に配備され、車体前後方向に延在するアッパメンバ12を更に有し、アッパメンバ12において前方側に下り傾斜する前端部12aは、フレーム11の近傍まで車幅内側方向に向けて折り曲げられ、折り曲げられた前端部12aと、フレーム11の前端側において外側にラッパ形状に突き出る突出部11dとの間に平面視で略V字形状となるV字空間が形成されている。V字空間に、前端部12aと突出部11dに架設された接合部材17を備える構成とした。
この構成によれば、アッパメンバ12の前端部12aの側面12a1と、フレーム11の突出部11dの側面11d1とが車体前方側から後方側に向かって拡がるV字形状となっているので、SOT衝突時の荷重を、図7に矢印Y4,Y5で示すように、フレーム11とアッパメンバ12とに分散できる。このため、フレーム11とアッパメンバ12との板厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、接合部材17をアッパメンバ12の側面12a1とフレーム11の側面11d1とに架設して接合するので強固に接合できる。このため、接合部材17の車体前後方向の長さL3を、接合部材17の車体前後方向の後端から車体前端までの長さL4よりも短くできる。即ち、車体前部の前後方向の長さを短くして軽量化を達成しつつ、SOT衝突荷重を支持可能となる。
(2)接合部材17は、アッパメンバ12の少なくとも一つの壁面(図11参照)を形成する構成とした。
この構成によれば、上記(1)の作用効果に加え、アッパメンバ12の軽量化を図ることができる。
(3)接合部材17は、前端部分が車体前方側に折れ曲がった前方曲げフランジ17aを備える。前方曲げフランジ17aは、フレーム11及びアッパメンバ12の双方の前端を連結する連結プレート16と重なるバンパビーム締結部(ナット18)を有する構成とした。
この構成によれば、SOT衝突時の荷重を、バンパビーム締結部で図7に矢印Y4,Y5で示すようにフレーム11とアッパメンバ12とに分散できる。
(4)接合部材17は、側面視でV字状のパネルであって、車幅外側がアッパメンバ12の前端部12aの下面に結合され、車幅内側に上下方向に折り曲げ形成された側方曲げフランジ17bを備え、側方曲げフランジ17bがフレーム11の突出部11dの外面に結合されている構成とした。
この構成によれば、図10に示すナット18を用いたバンパビーム締結部からの矢印Y4で示す相手車両との衝突時の荷重入力は、矢印Y5及びY6で示すように、アッパメンバ12の前端部12aの下面と、フレーム11の突出部11d(バックプレート15)の外面とに、側方曲げフランジ17bを介して荷重分散する。このため、SOT衝突の大荷重をフレーム11の突出部11dの外面に作用させることができるので、フレーム11を折り曲げて衝突エネルギーを吸収できる。
(5)接合部材17は、フレーム11の突出部11d(バックプレート15)の下方側と、アッパメンバ12の前端部12aの下方側とを接合する第1接合部材17dと、フレーム11の突出部11dの上方側と、アッパメンバ12の前端部12aの上方側とを接合する第2接合部材17eとを備える構成とした。
この構成によれば、第1接合部材17d及び第2接合部材17eの双方により、アッパメンバ12の前端部12aとフレーム11の突出部11dとを上下で挟んで接合している。このため、双方の結合強度が高まるので、図13に側面視で水平線L7で示す水平なフレーム11に対して、アッパメンバ12が傾斜線L8で示す上向きに傾斜した構造であっても、SOT衝突荷重を、水平線L7及び傾斜線L8で示すように、V字分散することが容易となる。
(6)第2接合部材17eは、フレーム11の突出部11dの上壁11j及び、バックプレート15による突出部11dの外側壁11kと、アッパメンバ12の内側壁12cとを接合して成る構成とした。
この構成によれば、フレーム11の突出部11dの上壁11jの一部を、第2接合部材17eが担うため、フレーム11の軽量化を図ることができる。
(7)第2接合部材17eは、フレーム11の内部を、車幅方向の左右に分割するように車体前後方向に延在するバルクヘッド19の上端側と結合する構成とした。
この構成によれば、フレーム11の前端及び突出部11dの強度並びに剛性が、バルクヘッド19で向上するので、SOT衝突荷重による変形を抑制しながら、後方の折れ点11g,11h,11iに荷重伝達できる。
(8)バルクヘッド19は、フレーム11の内部を、フレーム11の外側壁11kから離間しながら外側壁11kに沿って後方側へ延在し、延在した後端部19bがフレーム11の内側壁11mに結合されている構成とした。
この構成によれば、フレーム11の突出部11dに入力されるSOT衝突荷重(図1に示す矢印Y1)を、バルクヘッド19と外側壁11kにより、後方の折れ点11nの内外側壁11m,11kに荷重伝達できる。このため、フレーム11を内側凸状等に容易に折り曲げ、衝撃エネルギーを吸収できる。
(9)バルクヘッド19の下端部19aは、フレーム11の外側壁11kの下端部と結合されている構成とした。
この構成によれば、フレーム11の突出部11dが上下に延びる大きな断面形状となるので、SOT衝突(矢印Y1)の入力量を増大できる。
(10)フレーム11の突出部11dは、車体前方に向けて上下の高さが徐々に高くなる形状を成す構成とした。
この構成によれば、相手車両とのすれ違い衝突時に、この荷重入力が突出部11dに効率良く伝わるので、自車と上下高さが異なる相手車両とのすれ違いを防止できる。また、フレーム11の軽量化を図ることができる。
以上、本実施形態に係る車体構造について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10 車体前部構造
11 フロントサイドフレーム
11Z ジグザグ形状のフロントサイドフレーム
11a,11b フランジ
11c ハット断面部
11d 突出部
11d1 側面
11e 第1U字断面部
11g,11h,11i,11n 折れ点
11j 上壁
11k 外側壁
11m 内側壁
12 アッパメンバ
12a 前端部
12a1 側面
12c 内側壁
13 上下断面拡大部
14 第2U字断面部
15 バックプレート
17 接合部材
17a 前方曲げフランジ
17b 側方曲げフランジ
17d 第1接合部材
17e 第2接合部材
19 バルクヘッド
19a 下端部
19b 後端部

Claims (8)

  1. 車体前後方向に延設されたフロントサイドフレームを有する車体前部構造において、
    前記フロントサイドフレームは、車体前方に向かうにつれて車幅方向外側に拡がる突出部を有し、
    前記フロントサイドフレームの車幅外側に配備され、車体前後方向に延在するアッパメンバを更に有し、
    前記アッパメンバにおいて前方側に下り傾斜する前端部は、前記フロントサイドフレームの近傍まで車幅内側かつ車両前方に向けて折り曲げられ、
    折り曲げられた前記前端部と、当該フロントサイドフレームの突出部との間に平面視でV字形状となるV字空間が形成され、
    前記V字空間の下方に架設されて、車両側面視でV字状を呈する接合部材と、前記アッパメンバの前端部および前記フロントサイドフレームの前端面の双方の前端面を車幅方向に併設して、車両前後方向に突き当てる連結プレートと、を備え、
    前記接合部材は、前記アッパメンバの前端部の下面に接合されるとともに、前端側を下方に折り曲げ形成して前記連結プレートに車両前後方向で接合される前方曲げフランジと、前記接合部材の車幅内側を上下方向に折り曲げ形成して、前記フロントサイドフレームの突出部の外面に車幅方向で結合される側方曲げフランジと、を有することを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記接合部材は、前記アッパメンバの少なくとも一つの壁面を形成することを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記接合部材は、前記フロントサイドフレームの突出部の下方側と、前記アッパメンバの前端部の下方側と、を接合する第1接合部材と、前記フロントサイドフレームの突出部の上方側と、前記アッパメンバの前端部の上方側とを接合する第2接合部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  4. 前記第2接合部材は、前記フロントサイドフレームの突出部の上壁及び、前記突出部の車幅方向外側の開口を閉塞するバックプレートによる当該突出部の外側壁と、前記アッパメンバの車幅内側方向の内側壁と、を接合して成ることを特徴とする請求項に記載の車体前部構造。
  5. 前記第2接合部材は、前記フロントサイドフレームの内部を、車幅方向の左右に分割するように車体前後方向に延在するバルクヘッドの上端側と結合することを特徴とする請求項に記載の車体前部構造。
  6. 前記バルクヘッドは、前記フロントサイドフレームの内部を、当該フロントサイドフレームの外側壁から離間しながら外側壁に沿って後方側へ延在し、延在した後端部が当該フロントサイドフレームの内側壁に結合されていることを特徴とする請求項に記載の車体前部構造。
  7. 前記バルクヘッドの下端部は、前記フロントサイドフレームの外側壁の下端部と結合されていることを特徴とする請求項に記載の車体前部構造。
  8. 前記フロントサイドフレームの突出部は、車体前方に向けて上下の高さが徐々に高くなる形状を成すことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
JP2021044075A 2021-03-17 2021-03-17 車体前部構造 Active JP7245862B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021044075A JP7245862B2 (ja) 2021-03-17 2021-03-17 車体前部構造
CN202210020701.6A CN115107882A (zh) 2021-03-17 2022-01-10 车身前部构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021044075A JP7245862B2 (ja) 2021-03-17 2021-03-17 車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022143523A JP2022143523A (ja) 2022-10-03
JP7245862B2 true JP7245862B2 (ja) 2023-03-24

Family

ID=83325216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021044075A Active JP7245862B2 (ja) 2021-03-17 2021-03-17 車体前部構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7245862B2 (ja)
CN (1) CN115107882A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013193572A (ja) 2012-03-19 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造
JP2015054591A (ja) 2013-09-11 2015-03-23 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP2017081280A (ja) 2015-10-26 2017-05-18 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP2017132295A (ja) 2016-01-25 2017-08-03 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP2017136947A (ja) 2016-02-03 2017-08-10 本田技研工業株式会社 自動車の車体構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3460311B2 (ja) * 1994-06-13 2003-10-27 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
US9308940B1 (en) * 2014-12-17 2016-04-12 Fca Us Llc Vehicle front structure for absorbing small offset impact forces
JP6988835B2 (ja) * 2019-01-23 2022-01-05 マツダ株式会社 後部車体構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013193572A (ja) 2012-03-19 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造
JP2015054591A (ja) 2013-09-11 2015-03-23 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP2017081280A (ja) 2015-10-26 2017-05-18 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP2017132295A (ja) 2016-01-25 2017-08-03 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP2017136947A (ja) 2016-02-03 2017-08-10 本田技研工業株式会社 自動車の車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022143523A (ja) 2022-10-03
CN115107882A (zh) 2022-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4029301B2 (ja) 車両のアンダーランプロテクタ取付構造
JP6044796B2 (ja) 車両の前部車体構造
US8672393B2 (en) Front vehicle body structure
JP5337123B2 (ja) 車体前部構造
JP4092711B1 (ja) キャブオーバー型車両の前部構造
JP5509242B2 (ja) 車体前部構造
WO2016038987A1 (ja) 車体前部構造
JP6600873B2 (ja) 車体構造
JP5920164B2 (ja) フロントサブフレーム構造
TW200426061A (en) Vehicle body structure
KR20040023489A (ko) 자동차 차체의 전방부 구조
JP6252572B2 (ja) 車体前部構造
JP4314992B2 (ja) 車体構造
JP3807325B2 (ja) 車体骨格構造
JP6575917B2 (ja) 車体後部構造
JP7245862B2 (ja) 車体前部構造
JP4207021B2 (ja) 車両のフェンダパネル支持構造
JP7181329B2 (ja) 車体前部構造
JP7238004B2 (ja) 車体前部構造
JP5234324B2 (ja) 車両の車体構造
JP7167823B2 (ja) コンソール支持構造
JP6024429B2 (ja) 自動車の脚払い構造
JP5676284B2 (ja) 車両の前部構造
JP5393196B2 (ja) 車体後部構造
JP6862940B2 (ja) バンパビーム構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7245862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150