JP5509242B2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5509242B2
JP5509242B2 JP2012069492A JP2012069492A JP5509242B2 JP 5509242 B2 JP5509242 B2 JP 5509242B2 JP 2012069492 A JP2012069492 A JP 2012069492A JP 2012069492 A JP2012069492 A JP 2012069492A JP 5509242 B2 JP5509242 B2 JP 5509242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side frame
front side
bumper beam
vehicle body
gusset
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012069492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013199233A (ja
Inventor
智英 関口
義徳 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012069492A priority Critical patent/JP5509242B2/ja
Priority to US13/803,149 priority patent/US8857902B2/en
Publication of JP2013199233A publication Critical patent/JP2013199233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5509242B2 publication Critical patent/JP5509242B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車体前後方向に延ばされたフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの車幅外方に配置され、フロントサイドフレームに前突荷重を伝達するガセットと、を備えた車体前部構造に関する。
車体前部構造は、車体前後方向にフロントサイドフレームを延ばし、このフロントサイドフレームの車幅外方にて平面視でフロントサイドフレームに略平行にロアメンバを延ばし、フロントサイドフレームの先端に内バンパビームエクステンションを配置し、ロアメンバの先端に外バンパビームエクステンションを配置し、これらのバンパビームエクステンションにバンパビームを車幅方向に渡したものである。
この車体前部構造によれば、車両の車幅外方端部の狭い範囲に前突荷重が作用するナローオフセット衝突が発生した場合にも、外バンパビームエクステンションで衝撃吸収をすることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−83448号公報
しかし、特許文献1の車体前部構造では、外バンパビームエクステンション及びロアメンバに作用する前突荷重を、例えば、ロアメンバからフロントサイドフレームに積極的に伝達できる手段はない。従って、ナローオフセット衝突が発生した場合には、フロントサイドフレームの車幅外方の部材で前突荷重を受けることになり、衝撃吸収能力が限られる。
また、特許文献1の車体前部構造では、外バンパビームエクステンションの長さは内バンパビームエクステンションの長さよりも短い。例えば、フロントサイドフレームを含む範囲のオフセット衝突が発生した場合には、外バンパビームエクステンション及び内バンパビームエクステンションが前突荷重の衝撃吸収に関与できる。しかし、フロントサイドフレームの車幅外方のみにオフセット衝突(ナローオフセット衝突)が発生した場合には、内バンパビームエクステンションは衝撃吸収に関与しにくい。従って、外バンパビームエクステンションの衝撃吸収能力を高めておくことが好ましい。
さらに、特許文献1の車体前部構造では、外バンパビームエクステンション及び内バンパビームエクステンション同士の連結状態が乏しく、それぞれのバンパビームエクステンションが単独で配置されている。これでは、外バンパビームエクステンションに前突荷重が作用する場合には、内バンパビームエクステンションを衝撃吸収に寄与させ難い。
特許文献1の車体前部構造では、フロントサイドフレームの先端を、平面視で車体前方に向けて拡げているので、フロントサイドフレームとロアメンバ間のスペースが小さくなり、その空間内への部品搭載が困難となる。また、成形する金型が大型化するとともに、フロントサイドフレームの歩留まりも損なわれる。
本発明は、当接幅が狭いオフセット衝突が発生したときに、前突荷重の衝撃吸収能力を拡大することができるとともに、前突荷重の衝撃吸収能力を拡大するにあたって、ガセット等の連結部材を設ける場合には、前突荷重でガセット等がはがれ難くする車体前部構造を提供することを課題とする。
本発明は、前突荷重が小さい軽度のナローオフセット衝突の場合には、前突荷重の衝撃吸収に関与するバンパビームエクステンションに十分な衝撃吸収ストローク与えることができる車体前部構造を提供することを課題とする。
本発明は、外バンパビームエクステンション及び内バンパビームエクステンション等のように、複数のバンパビームエクステンションを設ける場合には、これらのバンパビームエクステンション同士の連結状態を向上させることができる車体前部構造を提供することを課題とする。
本発明は、車体前部構造が構成される部品の製造を容易におこなうことができるとともに、部品の歩留まりの向上を図ることができる車体前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体前後方向に延ばされたフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの車幅外方に配置され、フロントサイドフレームの車幅外方に前突荷重が作用したときにフロントサイドフレームに前突荷重を伝達するガセットと、を備えた車体前部構造であって、ガセットが、平面視でフロントサイドフレームの先端から所定距離離れて車体後方に配置され、フロントサイドフレームの先端とガセットの外端部との間に、フロントサイドフレームからガセットが剥離することを防止するテンション部材が架設され、フロントサイドフレームは、ガセットが結合され高強度となるガセット結合部と、該ガセット結合部の車体後方にてエンジンをマウントするために高強度とされるエンジンマウント部と、を備え、ガセット結合部とエンジンマウント部との間に、該フロントサイドフレームに前突荷重が作用したときに、該フロントサイドフレームが折れ曲がることを可能にする低強度部の折れ点を設定するたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、車体前後方向に延ばされたフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの車幅外方に配置され、該フロントサイドフレームの車幅外方に前突荷重が作用したときに該フロントサイドフレームに前突荷重を伝達するガセットと、を備えた車体前部構造であって、ガセットは、平面視でフロントサイドフレームの先端から所定距離離れて車体後方に配置され、フロントサイドフレームの先端とガセットの外端部との間に、該フロントサイドフレームから該ガセットが剥離することを防止するテンション部材が架設され、ガセットが、フロントサイドフレームと、フロントサイドフレームに沿わせて配置するロアメンバとを連結するロアメンバ連結部材であり、ロアメンバ連結部材が、平面視でフロントサイドフレームの前方部位とでL字形状が構成されるように配置されるとともに、ロアメンバ連結部材の前壁がロアメンバの先端と車体前後方向で略同一位置に配置され、フロントサイドフレームの先端に前突荷重を吸収する内バンパビームエクステンションが配置され、ロアメンバの先端に前突荷重を吸収する外バンパビームエクステンションが配置され、外バンパビームエクステンションが、内バンパビームエクステンションよりも長く形成されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、内及び外バンパビームエクステンションの前端同士が補強部材で連結されて一体化されたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、テンション部材が、鋼板にてプレートに形成され、テンション部材、ロアメンバ連結部材、及びフロントサイドフレームの前方部位で略台形形状の構造体を形成し、略台形形状の構造体の前部に三角形中空構造部を形成することを特徴とする。
請求項に係る発明は、フロントサイドフレームの前方に車幅方向にバンパビームを備え、バンパビームはフロントサイドフレームの車幅外方まで延ばされ、外バンパビームエクステンションが、車体の左右に一対設けられ、左右の外バンパビームエクステンションは、バンパビームの両端に結合することを特徴とする。
請求項に係る発明は、テンション部材が、内及び外バンパビームエクステンションの取付プレートを兼ねることを特徴とする。
請求項に係る発明は、ロアメンバ連結部材が、ロアメンバ連結部材の前壁に車幅外方に延びる前壁延長部を備え、前壁延長部が、テンション部材とロアメンバの先端で挟み込み結合されることを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1及び2に係る発明では、車体前部構造は、車体前後方向に延ばされたフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの車幅外方に配置され、フロントサイドフレームの車幅外方に前突荷重が作用したときにフロントサイドフレームに前突荷重を伝達するガセットと、を備える。
車両の衝突実験などでは正面衝突を想定したものが多かったが、実際の衝突事故の場合は真正面からの衝突より、左右どちらかに大きくズレ、フロントサイドフレームの車幅方向外方に前突荷重が作用する衝突が多いことが判明した。このような衝突をナローオフセット衝突という。正面衝突は車の前面全てで衝撃を吸収するが、ナローオフセット衝突ではフロントサイドフレームに衝突荷重が作用しないので、エネルギー吸収ができないため、車のダメージがより大きくなる。従って、このナローオフセット衝突を想定して車体の強度や衝撃吸収の設計をすることが求められている。
そこで、フロントサイドフレームの車幅外方に配置され、フロントサイドフレームの車幅外方にナローオフセット衝突の前突荷重が作用したときにフロントサイドフレームに前突荷重を伝達するガセットを設けることで、前突荷重をガセットが受けてからフロントサイドフレームを折りエネルギー吸収する。この結果、ナローオフセット衝突の前突荷重の衝撃吸収能力を拡大することができる。
ガセットが、平面視でフロントサイドフレームの先端から所定距離離れて車体後方に配置され、フロントサイドフレームの先端とガセットの外端部との間に、フロントサイドフレームからガセットが剥離することを防止するテンション部材が架設されたので、ナローオフセット衝突が発生したときに、ガセットがフロントサイドフレームから剥がれることを防止できる。この結果、ナローオフセット衝突でフロントサイドフレームの外側に作用した前突荷重に抗してテンション部材がフロントサイドフレームからガセットが剥離することを防止し、該ガセットがフロントサイドフレームを折ることで、前突荷重による衝撃エネルギーを吸収することができる。
特に、請求項に係る発明では、フロントサイドフレームに、ガセットが結合され高強度となるガセット結合部と、ガセット結合部の車体後方にてエンジンをマウントするために高強度とされるエンジンマウント部と、を備える。ガセット結合部及びエンジンマウント部はおのずと高強度に形成される部位である。
そこで、ガセット結合部とエンジンマウント部との間に、フロントサイドフレームに前突荷重が作用したときに、フロントサイドフレームが折れ曲がる低強度部の折れ点を設定することで、フロントサイドフレームに凹み形状などの特別な形状追加や、補強部材(補強材)の追加などが必要なくなる。この結果、製造を容易におこなうことができるとともに、部品の歩留まりの向上を図ることができる。さらに、車体の軽量化にもつながる。
特に、請求項に係る発明では、ガセットが、フロントサイドフレームと、フロントサイドフレームに沿わせて配置するロアメンバとを連結するロアメンバ連結部材である。
ロアメンバ連結部材が、平面視でフロントサイドフレームの前方部位とでL字形状が構成されるように配置されるとともに、ロアメンバ連結部材の前壁がロアメンバの先端と車体前後方向で略同一位置に配置される。
フロントサイドフレームの先端に前突荷重を吸収する内バンパビームエクステンションが配置され、ロアメンバの先端に前突荷重を吸収する外バンパビームエクステンションが配置され、外バンパビームエクステンションが、内バンパビームエクステンションよりも長く形成されたので、前突荷重が小さい軽度のナローオフセット衝突では、十分な衝撃吸収ストロークが得られ、ロアメンバの破損を抑制することができる。この結果、外バンパビームエクステンションのみの交換で修理が可能となり経済的となる。
請求項に係る発明では、内及び外バンパビームエクステンションの前端同士が補強部材で連結されて一体化されたので、ナローオフセット衝突においても、内バンパビームエクステンションを外バンパビームエクステンションとともに座屈可能とすることができる。この結果、前突荷重の効率的な衝撃吸収を図ることができる。
請求項に係る発明では、テンション部材が、鋼板にてプレートに形成され、テンション部材、ロアメンバ連結部材、及びフロントサイドフレームの前方部位で略台形形状の構造体を形成し、略台形形状の構造体の前部に三角形中空構造部を形成したので、ナローオフセット衝突が発生したときに、三角形中空構造部を衝撃吸収エリアとして作用させることができる。また、ナローオフセット衝突が発生してロアメンバ連結部材に前突荷重が作用するときに、テンション部材でロアメンバ連結部材をフロントサイドフレームの先端に引っ張っておくことができる。ここで、テンション作用とは、前突荷重に抗してロアメンバ連結部材を車体前方に引っ張り、ロアメンバ連結部材をフロントサイドフレームに留め置く作用をいう。すなわち、ロアメンバ連結部材に十分なテンション作用を付加することができ、ロアメンバ連結部材の剥離を防止することができる。
請求項に係る発明では、フロントサイドフレームの前方に車幅方向にバンパビームを備え、バンパビームはフロントサイドフレームの車幅外方まで延ばされ、外バンパビームエクステンションが、車体の左右に一対設けられ、左右の外バンパビームエクステンションは、バンパビームの両端に結合した。
すなわち、ナローオフセット衝突におけるフロントサイドフレームの外側の入力に対して、フロントサイドフレームの車幅外方まで延ばされ、左右の外バンパビームエクステンションをバンパビームの両端に結合することで、ナローオフセット衝突の初期段階から前突荷重をロアメンバ及びフロンントサイドフレームへ荷重伝達させることが可能となる。この結果、前突荷重の衝撃吸収能力の拡大を図ることができる。
請求項に係る発明では、テンション部材が、内及び外バンパビームエクステンションの取付プレートを兼ねたので、車体前部の構造の簡略化を図ることができるとともに、車体前部の部品点数の削減を図ることができる。
請求項に係る発明では、ロアメンバ連結部材は、ロアメンバ連結部材の前壁に車幅外方に延びる前壁延長部を備え、前壁延長部が、テンション部材とロアメンバの先端で挟み込み結合されたので、ナローオフセット衝突が発生し、ロアメンバ連結部材に前突荷重が作用するときに、前突荷重に抗してロアメンバ連結部材を車体前方に引っ張り、ロアメンバ連結部材をフロントサイドフレームに留め置くテンション作用を高めることができる。
本発明に係る車体前部構造を示す斜視図である。 図1に示された車体前部構造の側面図である。 図1に示された車体前部構造の車体左側が示される斜視図である。 図1に示された車体前部構造の車体左側が示される平面図である。 図4の5−5線断面図である。 図4の6−6線断面図である。 図4の7−7線断面図である。 図1に示された車体前部構造の主要部が示される斜視図である。 図1に示された車体前部構造の車幅外方の後方から見た斜視図である。 図1に示された車体前部構造の下方から見た斜視図である。 図1に示された車体前部構造の分解斜視図である。 図1に示された車体前部構造のバンパエクステンション組立体の斜視図である。 図1に示された車体前部構造のバンパビームの取付状態の斜視図である。 図1に示された車体前部構造の略台形形状の構造体の説明図である。 図1に示された車体前部構造のL字形状の説明図である。 図1に示された車体前部構造の比較検討図である。 図1に示された車体前部構造のナローオフセット衝突の経過が示される説明図である。 図1に示された車体前部構造の衝撃吸収エリア及び荷重伝達の流れが示される説明図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1〜図4に示されたように、本発明に係る車体前部構造は、フロントサイドフレーム15、ロアメンバ22、ガセット(ロアメンバ連結部材)31、内バンパビームエクステンション24、外バンパビームエクステンション25、テンション部材(取付プレート)32、補強部材44を主要構成として、ナローオフセット衝突に対して効果を発揮できる構造である。
ここで、先に発明の概要を述べる。
テンション部材32をフロントサイドフレーム15の先端15aとガセット(ロアメンバ連結部材)31に架設し、ナローオフセット衝突でガセット31からフロントサイドフレーム15に荷重伝達可能として衝撃エネルギーを吸収できるようにした(図16(b)参照)。また、外バンパビームエクステンション25を内バンパビームエクステンション24よりも長く設定して前突荷重が小さい軽度のナローオフセット衝突に対応した(図18(a)参照)。
さらに、内バンパビームエクステンション24及び外バンパビームエクステンション25の前端24a,25a同士を補強部材44で一体化してナローオフセット衝突でも内バンパビームエクステンション24を座屈可能とした(図12参照)。このときに、補強部材44を、前後2枚のコ字断面鋼板プレートの底面同士を結合して、ナローオフセット衝突のときに、内バンパビームエクステンション24を一層座屈できるようにした。
以下、発明の詳細を述べる。
図1〜図4に示されたように、車両10は、車体11の前部に、車体前後方向に延ばされた左右のフロントサイドフレーム15と、これらのフロントサイドフレーム15の前部内方に設けられたバルクヘッド16と、左右のフロントサイドフレーム15の前方に車幅方向にバンパビーム17と、車体11を前後方向に仕切るダッシュボードロアパネル18と、このダッシュボードロアパネル18の側方に設けられる左右のフロントピラー19と、左右のフロントピラー19から車体前後方向に延ばされた左右のアッパメンバ21と、左右のアッパメンバ21から車体前方に向けて斜め下方に延ばされた左右のロアメンバ22と、を備える。
フロントサイドフレーム15の先端15a(図8参照)に、前突荷重を吸収する内バンパビームエクステンション24が設けられる。ロアメンバ22の先端22a(図8参照)に、前突荷重を吸収する外バンパビームエクステンション25が設けられる。外バンパビームエクステンション25は、内バンパビームエクステンション24より長く設定される。
バンパビーム17は、フロントサイドフレーム15の車幅外方まで延ばされ、外バンパビームエクステンション25が、車体11の左右に一対設けられ、左右の外バンパビームエクステンション25,25は、バンパビーム17の両端17a,17aに結合する。
バルクヘッド16の左右の上端16aと左右のアッパメンバ21の先端21aとの間は、それぞれ左右のバルクヘッドサポート部材26で連結される。
フロントサイドフレーム15及びアッパメンバ21は、ダッシュボードロアパネル18側でフロントサイドフレーム15とアッパメンバ21との間にダンパハウジング27が設けられる。
左右のダンパハウジング27は、ストラットタワーバー28で連結され、車体剛性が高めされている。
図4に示されたように、フロントサイドフレーム15は、車幅外方に配置され、フロントサイドフレーム15の車幅外方に前突荷重が作用したときにフロントサイドフレーム15に前突荷重を伝達するガセット31を備える。
詳細には、ガセット31は、フロントサイドフレーム15と、フロントサイドフレーム15に沿わせて配置するロアメンバ22とを連結するロアメンバ連結部材であり、ガセット31は、平面視でフロントサイドフレーム15の先端15aから所定距離離れて車体後方に配置され、フロントサイドフレーム15の先端15aとガセット31の外端部31aとの間に、フロントサイドフレーム15からガセット31が剥離することを防止するテンション部材32が架設されている。
以下、ガセット31を、適宜「ガセット31」又は「ロアメンバ連結部材31」と記載する。
フロントサイドフレーム15は、ガセット31が結合されるガセット結合部35と、ガセット結合部35の車体後方にてエンジン36をマウントするエンジンマウント部37と、ガセット結合部35とエンジンマウント部37との間に設定される折れ点38と、が設けられる。
ガセット結合部35は、ガセット(ロアメンバ連結部材)31が結合され高強度となる(図5も参照)。
エンジンマウント部37は、エンジン36をマウントするエンジンマウントブラケット41と、エンジン36側から延びる固定部材42と、が締結され高強度となる。エンジンマウントブラケット41は、振動吸収のためのラバー部材(不図示)が介在される。
すなわち、エンジンマウント部37は、エンジンマウントブラケット41や固定部材42などで構成されるエンジンマウントブラケット構造により高強度となる(図7も参照)。
折れ点38は、フロントサイドフレーム15に前突荷重が作用したときに、フロントサイドフレーム15が折れ曲がることを可能にする。
折れ点38は、フロントサイドフレーム15の周辺に結合する部材がなく、低強度となる(図6参照)。
折れ点38は、フロントサイドフレーム15のガセット結合部35(高強度)とエンジンマウント部37(高強度)との間の低強度部であるので、フロントサイドフレーム15に凹み形状などの特別な形状追加や、補強部材等の追加など必要がなくなり、製造容易かつ軽量化となる。
図8〜図15に示されたように、内及び外バンパビームエクステンション24,25は、内及び外バンパビームエクステンション24,25の前端24a,25a同士が補強部材44で連結されて一体化され、さらに、内及び外バンパビームエクステンション24,25の後端24b,25b同士がテンション部材32で連結される。
内バンパビームエクステンション24、外バンパビームエクステンション25、補強部材44及びテンション部材32で、二つのバンパビームエクステンション24,25がユニット化され、バンパビームエクステンション組立体46が形成される。
バンパビームエクステンション組立体46は、車体前方からフロントサイドフレーム15及びロアメンバ22のそれぞれの締結部47,48に一体で取付けられる。
テンション部材32は、段差状の部材であり、内バンパビームエクステンション24を取付ける内取付部51と、外バンパビームエクステンション25を取付ける外取付部52と、これらの内取付部51と外取付部52との間に設けられたテンション部53と、からなる。
テンション部材(テンションプレート)32は、内及び外バンパビームエクステンション24,25の取付プレートを兼ねる。
内取付部51は、フロントサイドフレーム15の先端15aに結合される。内取付部51の締結部51a〜51dは、4箇所設けられる。
外取付部52は、ガセット31を介してロアメンバ22の先端22aに結合される。外取付部52の締結部52a〜52cは、3箇所設けられる。
テンション部53は、内取付部51及び外取付部52に一体的に形成することで、ナローオフセット衝突が発生してロアメンバ連結部材31に前突荷重が作用するときに、ロアメンバ連結部材31をフロントサイドフレーム15の先端15aに引っ張っておく部分である。
テンション部材32は、鋼板にてプレートに形成され、テンション部材32、ロアメンバ連結部材31、及びフロントサイドフレーム15の前方部位15bで略台形形状の構造体54を形成し、略台形形状の構造体54の前部に三角形中空構造部55を形成している。これにより、ナローオフセット衝突の際に三角形中空構造の衝撃吸収エリアを三角形中空構造部55で確保できるとともに、テンション作用(効果)を発揮できる。ここで、テンション作用とは、前突荷重に抗してロアメンバ連結部材31を車体前方に引っ張り、ロアメンバ連結部材31をフロントサイドフレーム15に留め置く作用をいう。
補強部材44は、前プレート57と後プレート58とからなる。すなわち、補強部材44は、前後2枚のコ字断面鋼板プレートを結合して、ナローオフセット衝突のときに、内バンパビームエクステンション24も座屈可能とした。
補強部材44には、外バンパビームエクステンション25側に2箇所、内バンパビームエクステンション24側に3箇所のバンパビーム締結部44a〜44eが設けられる。また、テンション部材32の締結部51aの締結用の開口45が一箇所設けられる。
図9〜図11に示されたように、ガセット31は、平板状のアッパ部材61と、U字状のロア部材62とから構成され、アッパ部材61及びロア部材62で車幅方向に指向する閉断面が形成される。
アッパ部材61は、ロア部材62に結合する本体部63と、ロアメンバ22に結合するアッパ側フランジガセット31と、が形成される。なお、本体部63は、フロントサイドフレーム15、ロア部材62の前上フランジ67a及び後上フランジ69aに結合される。
ロア部材62は、前壁67、底壁68及び後壁69からU字状に形成される。
前壁67には、車幅外方に延ばされた前壁延長部71と、アッパ部材61に結合する前上フランジ67aと、フロントサイドフレーム15に結合する前内フランジ67bと、が形成される。
底壁68には、フロントサイドフレーム15側に結合する内フランジ68aと、ロアメンバ22に結合する外フランジ68bと、が形成される。
後壁69には、アッパ部材61に結合する後上フランジ69aと、フロントサイドフレーム15に結合する後内フランジ69bと、ロアメンバ22に結合する後外フランジ69cと、が形成される。
なお、ガセット31の外端部31aは、アッパ部材61のアッパ側フランジ65、外フランジ68b及び後外フランジ69c位置である。
すなわち、ガセット31は、フロントサイドフレーム15の外側に上下前後4か所フランジ結合し、ロアメンバ22に上下後方3か所フランジ結合し、前壁延長部71は、ロアメンバ22の先端22aの締結部48に当て、前壁延長部71に前方からテンション部材32を重ね締結される。言い換えれば、ガセット(ロアメンバ連結部材)31は、ロアメンバ連結部材31の前壁67に車幅外方に延びる前壁延長部71を備え、前壁延長部71が、テンション部材32とロアメンバ22の先端22aで挟み込み結合されるものということができる。
図11及び図15に示されたように、ガセット(ロアメンバ連結部材)31は、平面視でフロントサイドフレーム15の前方部位15bとでL字形状56が構成されるように配置されるとともに、ロアメンバ連結部材31の前壁がロアメンバ22の先端22aと車体前後方向で略同一位置に配置されたものとみることができる。
図16(a)は、比較例の車体前部構造が示され、車体前後方向にフロントサイドフレーム111が設けられ、このフロントサイドフレーム111の外方にロアメンバ112が設けられ、フロントサイドフレーム111とロアメンバ112との間にガセット(ロアメンバ連結部材)113が設けられ、フロントサイドフレーム111の先端に内バンパビームエクステンション114が設けられ、ロアメンバ112の先端に外バンパビームエクステンション115が設けられ、これらのバンパビームエクステンション114,115の前端にバンパビーム116が設けられている。
比較例の車体前部構造では、フロントサイドフレーム111の先端とロアメンバ連結部材の外端部との間にテンション部材がないので、ナローオフセット衝突が発生し、矢印a1の如くロアメンバ連結部材に前突荷重が作用したときに、ロアメンバ連結部材は矢印b2の如くフロントサイドフレーム111から剥がれてしまう。この結果、ナローオフセット衝突時の前突荷重をフロントサイドフレーム111に伝達することはできない。
図16(b)は、実施例の車体前部構造が示され、テンション部材(テンションプレート)32をフロントサイドフレーム15の先端15aとガセット31の外端部31aに架設されている。この結果、ナローオフセット衝突が発生し、矢印a3の如くロアメンバ連結部材31に前突荷重が作用したときに、ロアメンバ連結部材31をフロントサイドフレーム15の先端15aに引っ張っておくことができる。これにより、フロントサイドフレーム15からロアメンバ連結部材31が剥がれることを防止することができる。この結果、ロアメンバ連結部材31が前突荷重を矢印a4の如くフロントサイドフレーム15に伝達でき、フロントサイドフレーム15を折れ点38で折ることにより衝撃エネルギー吸収できる。
図17(a)〜(d)にナローオフセット衝突の時間経過にともなう車体11の変形の様子が示される。
車両の衝突実験などでは正面衝突を想定したものが多かったが、実際の衝突事故の場合は真正面からの衝突より、左右どちらかに大きくズレ、フロントサイドフレームの車幅方向外方に前突荷重が作用する衝突が多いことが判明した。このような衝突をナローオフセット衝突という。正面衝突は車の前面全てで衝撃を吸収するが、ナローオフセット衝突ではフロントサイドフレームに衝突荷重が作用しないので、エネルギー吸収ができないため、車のダメージがより大きくなる。従って、このナローオフセット衝突を想定して車体の強度や衝撃吸収の設計をすることが求められている。
(a)はナローオフセット衝突発生前の時間0msの車体11が示され、車体11はまだ変形されていない。(b)は車両10が障害物(若しくは相手側車両)S1に当接し、ナローオフセット衝突発生後の時間10msの車体11が示され、フロントサイドフレーム15の車幅外方に矢印b1の如く前突荷重が作用する。フロントサイドフレーム15の車幅外方に作用した前突荷重は、テンション部材32及びロアメンバ連結部材31を介して矢印b2の如くフロントサイドフレーム15に伝達される。
(c)はナローオフセット衝突発生後の時間25msの車体11が示され、図16(b)に示されたように、テンション部材32により、ガセット31の外端部31aをフロントサイドフレーム15の先端15aに引っ張り、ロアメンバ連結部材31の内側端部(フロントサイドフレーム15のガセット結合部35)の剥がれを抑制し、ロアメンバ連結部材31は後方へ倒れ(移動され)、フロントサイドフレーム15の折れ点38を折ることが可能となり、衝撃エネルギーを吸収できる。
(d)はナローオフセット衝突発生後の時間30msの車体11が示され、ナローオフセット衝突部分はさらに後方に移動するとともに、フロントサイドフレーム15の折れも進行する。
図18(a)に示されたように、ロアメンバ連結部材31をフロントサイドフレーム15の先端15aより車体後方に移動し、フロントサイドフレーム15の前方部位15bとでL字形状56となるように配置することで、内及び外バンパビームエクステンション(TWIN EXTENSON)24,25の外バンパビームエクステンション25の長さをL1、内バンパビームエクステンション24の長さをL2とするときに、外バンパビームエクステンション25の長さL1を内バンパビームエクステンション24の長さL2より長くした(L1>L2)。この結果、ナローオフセット衝突が発生し、これが衝突荷重の小さい軽衝突の場合では外バンパビームエクステンション25に十分な衝撃吸収ストロークが得られ、ロアメンバ22の破損を抑制できる。すなわち、外バンパビームエクステンション25のみの交換で修理可能となり経済的となる。
図18(b)に示されたように、バンパビーム17は、車幅方向に延びるバンパビーム17の両端17a,17aが外側に延長されている。また、内及び外バンパビームエクステンション24,25の前端24a,25a(図11参照)に補強部材44が渡されている。これにより、ナローオフセット衝突が発生し、矢印c1で示されるフロントサイドフレーム15の外側の入力(前突荷重)に対して、衝突初期から矢印c2の如くフロントサイドフレーム15に伝達できる。すなわち、衝突初期からフロントサイドフレーム15及びロアメンバ22に分散できる。
また、フロントサイドフレーム15に伝達された荷重はロアメンバ連結部材31を介して矢印c3の如くロアメンバ22に伝達でき、ロアメンバ22に伝達された荷重はロアメンバ連結部材31を介して矢印c4の如くフロントサイドフレーム15に相互に伝達することができる。この結果、ナローオフセット衝突において、前突荷重の円滑な荷重伝達を実現することができる。
図4及び図8に示されたように、車体前部構造では、車体前後方向に延ばされたフロントサイドフレーム15と、このフロントサイドフレーム15の車幅外方に配置され、フロントサイドフレーム15の車幅外方に前突荷重が作用したときにフロントサイドフレーム15に前突荷重を伝達するガセット31と、を備える。
フロントサイドフレーム15の車幅外方に配置され、フロントサイドフレーム15の車幅外方にナローオフセット衝突の前突荷重が作用したときにフロントサイドフレーム15に前突荷重を伝達するガセットを設けることで、前突荷重をガセット31が受けてからフフロントサイドフレーム15を折りエネルギー吸収する。この結果、ナローオフセット衝突の前突荷重の衝撃吸収能力を拡大することができる。
ガセット31が、平面視でフロントサイドフレーム15の先端15aから所定距離離れて車体後方に配置され、フロントサイドフレーム15の15aとガセット31の外端部31aとの間に、ロントサイドフレーム15からガセット31が剥離することを防止するテンション部材32が架設されたので、ナローオフセット衝突が発生したときに、ガセット31がフロントサイドフレーム15から剥がれることを防止できる。この結果、ナローオフセット衝突でフロントサイドフレーム15の外側に作用した前突荷重に抗してテンション部材32がフロントサイドフレーム15からガセット31が剥離することを防止し、該ガセット31がフロントサイドフレーム15を折ることで、前突荷重による衝撃エネルギーを吸収することができる。
図4に示されたように、車体前部構造では、フロントサイドフレーム15に、ガセット(ロアメンバ連結部材)31が結合され高強度となるガセット結合部35と、ガセット結合部35の車体後方にてエンジン36をマウントするために高強度とされるエンジンマウント部37と、を備える。ガセット結合部35及びエンジンマウント部37はおのずと高強度に形成される部位である。
そこで、ガセット結合部35とエンジンマウント部37との間に、フロントサイドフレーム15に前突荷重が作用したときに、フロントサイドフレーム15が折れ曲がる低強度部の折れ点38を設定することで、フロントサイドフレーム15に凹み形状などの特別な形状追加や、補強部材(補強材)の追加など必要がなくなる。この結果、製造を容易におこなうことができるとともに、部品の歩留まりの向上を図ることができる。さらに、車体11の軽量化にもつながる。
図15及び図18(b)に示されたように、車体前部構造では、ガセット31が、フロントサイドフレーム15と、フロントサイドフレーム15に沿わせて配置するロアメンバ22とを連結するロアメンバ連結部材31である。
ロアメンバ連結部材31が、平面視でフロントサイドフレーム15の前方部位15bとでL字形状56が構成されるように配置されるとともに、ロアメンバ連結部材31の前壁がロアメンバ22の先端22aと車体前後方向で略同一位置に配置される。
フロントサイドフレーム15の先端15aに前突荷重を吸収する内バンパビームエクステンション24が配置され、ロアメンバ22の先端22aに前突荷重を吸収する外バンパビームエクステンション25が配置され、外バンパビームエクステンション25が、内バンパビームエクステンション24よりも長く形成されたので、前突荷重が小さい軽度のナローオフセット衝突では、十分な衝撃吸収ストロークが得られ、ロアメンバ22の破損を抑制することができる。この結果、外バンパビームエクステンション25のみの交換で修理が可能となり経済的となる。
図12に示されたように、車体前部構造では、内及び外バンパビームエクステンション24,25は、内及び外バンパビームエクステンション24,25の前端24a,25a同士が補強部材44で連結されて一体化されたので、ナローオフセット衝突においても、内バンパビームエクステンション24を外バンパビームエクステンション25とともに座屈可能とすることができる。この結果、前突荷重の効率的な衝撃吸収を図ることができる。
図14に示されたように、車体前部構造では、テンション部材32が、鋼板にてプレートに形成され、テンション部材32、ロアメンバ連結部材31、及びフロントサイドフレーム15の前方部位15bで略台形形状の構造体54を形成し、略台形形状の構造体54の前部に三角形中空構造部55を形成したので、ナローオフセット衝突が発生したときに、三角形中空構造部55を衝撃吸収エリアとして作用させることができる。また、ナローオフセット衝突が発生してロアメンバ連結部材31に前突荷重が作用するときに、テンション部材32でロアメンバ連結部材31をフロントサイドフレーム15の先端15aに引っ張っておくことができる。すなわち、ロアメンバ連結部材31に十分なテンション作用を付加することができ、ロアメンバ連結部材31の剥離を防止することができる。
図1に示されたように、車体前部構造では、フロントサイドフレーム15の前方に車幅方向にバンパビーム17を備え、バンパビーム17はフロントサイドフレーム15の車幅外方まで延ばされ、外バンパビームエクステンション25が、車体11の左右に一対設けられ、左右の外バンパビームエクステンション25,25は、バンパビーム17の両端17a,17aに結合した。
すなわち、ナローオフセット衝突におけるフロントサイドフレーム15の外側の入力に対して、フロントサイドフレーム15の車幅外方まで延ばされ、左右の外バンパビームエクステンション25,25をバンパビーム17の両端17a,17aに結合することで、ナローオフセット衝突の初期段階から前突荷重をロアメンバ22及びフロントサイドフレーム15へ荷重伝達させることが可能となる。この結果、前突荷重の衝撃吸収能力の拡大を図ることができる。
図11に示されたように、車体前部構造では、テンション部材32が、内及び外バンパビームエクステンション24,25の取付プレートを兼ねたので、車体前部の構造の簡略化を図ることができるとともに、車体前部の部品点数の削減を図ることができる。
図9及び図14に示されたように、車体前部構造では、ロアメンバ連結部材31は、ロアメンバ連結部材31の前壁に車幅外方に延びる前壁延長部71を備え、前壁延長部71が、テンション部材32とロアメンバ22の先端22aで挟み込み結合されたので、ナローオフセット衝突が発生し、ロアメンバ連結部材31に前突荷重が作用するときに、前突荷重に抗してロアメンバ連結部材31を車体前方に引っ張り、ロアメンバ連結部材31をフロントサイドフレーム15に留め置くテンション作用を高めることができる。
尚、本発明に係る車体前部構造は、図12に示すように、テンション部材32は内及び外バンパビームエクステンション24,25の取付プレートを兼ねるものであったが、テンション部材を別体で設けることを妨げるものではない。
本発明に係る車体前部構造は、図14に示すように、テンション部材32、ロアメンバ連結部材31、及びフロントサイドフレーム15の前方部位15bで略台形形状の構造体54を形成したが、略台形形状の構造体に、ロアメンバ22のテンション部材32の結合部位を組み入れるものであってもよい。
本発明に係る車体前部構造は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
11…車体、15…フロントサイドフレーム、15a…フロントサイドフレームの先端、15b…フロントサイドフレームの前方部位、17…バンパビーム、17a…バンパビームの両端、22…ロアメンバ、22a…ロアメンバの先端、24…内バンパビームエクステンション、25…外バンパビームエクステンション、31…ガセット(ロアメンバ連結部材)、31a…ガセットの外端部、32…テンション部材(取付プレート)、35…ガセット結合部、37…エンジンマウント部、38…折れ点、44…補強部材、54…略台形形状の構造体、55…三角形中空構造部、67…ロアメンバ連結部材の前壁、71…前壁延長部。

Claims (7)

  1. 車体前後方向に延ばされたフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの車幅外方に配置され、該フロントサイドフレームの車幅外方に前突荷重が作用したときに該フロントサイドフレームに前突荷重を伝達するガセットと、を備えた車体前部構造であって、
    前記ガセットは、平面視で前記フロントサイドフレームの先端から所定距離離れて車体後方に配置され、前記フロントサイドフレームの先端と前記ガセットの外端部との間に、該フロントサイドフレームから該ガセットが剥離することを防止するテンション部材が架設され
    前記フロントサイドフレームは、前記ガセットが結合され高強度となるガセット結合部と、該ガセット結合部の車体後方にてエンジンをマウントするために高強度とされるエンジンマウント部と、を備え、
    前記ガセット結合部と前記エンジンマウント部との間に、該フロントサイドフレームに前突荷重が作用したときに、該フロントサイドフレームが折れ曲がることを可能にする低強度部の折れ点を設定することを特徴とする車体前部構造。
  2. 車体前後方向に延ばされたフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの車幅外方に配置され、該フロントサイドフレームの車幅外方に前突荷重が作用したときに該フロントサイドフレームに前突荷重を伝達するガセットと、を備えた車体前部構造であって、
    前記ガセットは、平面視で前記フロントサイドフレームの先端から所定距離離れて車体後方に配置され、前記フロントサイドフレームの先端と前記ガセットの外端部との間に、該フロントサイドフレームから該ガセットが剥離することを防止するテンション部材が架設され、
    前記ガセットは、前記フロントサイドフレームと、該フロントサイドフレームに沿わせて配置するロアメンバとを連結するロアメンバ連結部材であり、
    前記ロアメンバ連結部材は、平面視で前記フロントサイドフレームの前方部位とでL字形状が構成されるように配置されるとともに、前記ロアメンバ連結部材の前壁が前記ロアメンバの先端と車体前後方向で略同一位置に配置され、
    前記フロントサイドフレームの先端に前突荷重を吸収する内バンパビームエクステンションが配置され、前記ロアメンバの先端に前突荷重を吸収する外バンパビームエクステンションが配置され、
    前記外バンパビームエクステンションは、前記内バンパビームエクステンションよりも長く形成されることを特徴とする車体前部構造。
  3. 前記内及び外バンパビームエクステンションは、内及び外バンパビームエクステンションの前端同士が補強部材で連結されて一体化されたことを特徴とする請求項記載の車体前部構造。
  4. 前記テンション部材は、鋼板にてプレートに形成され、該テンション部材、前記ロアメンバ連結部材、及び前記フロントサイドフレームの前方部位で略台形形状の構造体を形成し、該略台形形状の構造体の前部に三角形中空構造部を形成することを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項記載の車体前部構造。
  5. 前記フロントサイドフレームの前方に車幅方向にバンパビームを備え、該バンパビームは前記フロントサイドフレームの車幅外方まで延ばされ、
    前記外バンパビームエクステンションは、車体の左右に一対設けられ、左右の外バンパビームエクステンションは、前記バンパビームの両端に結合することを特徴とする請求項のいずれか1項記載の車体前部構造。
  6. 前記テンション部材は、前記内及び外バンパビームエクステンションの取付プレートを兼ねることを特徴とする請求項のいずれか1項記載の車体前部構造。
  7. 前記ロアメンバ連結部材は、該ロアメンバ連結部材の前壁に車幅外方に延びる前壁延長部を備え、
    前記前壁延長部は、前記テンション部材と前記ロアメンバの先端で挟み込み結合されることを特徴とする請求項のいずれか1項記載の車体前部構造。
JP2012069492A 2012-03-26 2012-03-26 車体前部構造 Expired - Fee Related JP5509242B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012069492A JP5509242B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 車体前部構造
US13/803,149 US8857902B2 (en) 2012-03-26 2013-03-14 Front vehicle body structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012069492A JP5509242B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013199233A JP2013199233A (ja) 2013-10-03
JP5509242B2 true JP5509242B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=49519807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012069492A Expired - Fee Related JP5509242B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 車体前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5509242B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109533029A (zh) * 2018-11-28 2019-03-29 宝沃汽车(中国)有限公司 车辆及其车身结构

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5637203B2 (ja) 2012-12-04 2014-12-10 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
MX363108B (es) * 2013-01-25 2019-03-08 Toyota Motor Co Ltd Estructura de seccion frontal de vehiculo.
US9663050B2 (en) 2013-01-25 2017-05-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body front section structure
CN105073562B (zh) * 2013-04-04 2018-07-27 丰田自动车株式会社 车身端部结构
JP5987805B2 (ja) * 2013-09-11 2016-09-07 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP6044795B2 (ja) * 2014-06-19 2016-12-14 マツダ株式会社 車両の前部車体構造
JP6003955B2 (ja) * 2014-08-29 2016-10-05 マツダ株式会社 車両の前部車体構造
JP6044796B2 (ja) 2014-08-29 2016-12-14 マツダ株式会社 車両の前部車体構造
JP6465009B2 (ja) * 2015-12-09 2019-02-06 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP6923876B2 (ja) * 2017-03-28 2021-08-25 株式会社ワイテック 自動車の前部車体構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109533029A (zh) * 2018-11-28 2019-03-29 宝沃汽车(中国)有限公司 车辆及其车身结构
CN109533029B (zh) * 2018-11-28 2020-11-13 宝沃汽车(中国)有限公司 车辆及其车身结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013199233A (ja) 2013-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5509242B2 (ja) 車体前部構造
US8857902B2 (en) Front vehicle body structure
JP5907126B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP6235628B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5585480B2 (ja) 車体前部構造
JP4525802B2 (ja) 車両骨格構造
US8672393B2 (en) Front vehicle body structure
JP5776885B2 (ja) 車両の車体前部構造
JP5920165B2 (ja) フロントサブフレーム構造
JP5920164B2 (ja) フロントサブフレーム構造
JP2006232147A (ja) 車体前部構造
JP5790785B2 (ja) 車両前部構造
JP2010000866A5 (ja)
JP6128339B2 (ja) 車両用フレーム構造
JP7318478B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP5104272B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP4687138B2 (ja) 車両前部構造
JP2004106808A (ja) 車体前部構造
JP2007008346A (ja) 車両後部構造
JP4798485B2 (ja) 車両のフロントバンパー構造
JP2017088127A (ja) 車両前部構造
JP2013216201A (ja) 自動車のcfrp製キャビン
JP5723562B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2004237787A (ja) 自動車の前部構造
JP7181329B2 (ja) 車体前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5509242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees