JP7241833B2 - 配管構造 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 (1)積水化学工業株式会社ウェブサイト https://sekisui-qa.com/kenzai/information/ https://sekisui-qa.com/kenzai/information/detail/0039/ https://sekisui-qa.com/sfiles/kenzai_product/raingutters/large_high_drainage_system/large_high_drainage_system_drain_LTK1383_2108.pdf ウェブサイトの掲載日 令和3年8月4日
本発明は、配管構造に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に記載の雨樋が知られている。
特開2019-007340号公報
ところで、この種の雨樋において、例えば、軒樋から排水する竪樋を、軒樋から下方に延ばそうとすると、竪樋が地表に至るまでに、竪樋が他の軒樋に干渉することがある。
このように、竪樋、言い換えると、排水が鉛直方向に流れる排水部材と、軒樋と、が干渉する場合において、排水部材に軒樋を貫通させず、排水部材から軒樋に排水させると、例えば豪雨時などに、軒樋から排水があふれるおそれがある。
なお、このような干渉を回避するため、排水部材と軒樋とが干渉する位置において軒樋を分断し、軒樋に排水部材を回避させる構造が考えられる。しかしながらこの場合、分断位置の決定や各種寸法測定などの手間が増加したり、分断した各軒樋に対して排水口を設けたり、各軒樋に対して分断位置での止水加工が必要となったりと、費用や手間が増加する。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、鉛直方向に排水する排水部材と軒樋とが干渉するときに、排水部材に軒樋を貫通させることを目的とする。
<1>本発明の一態様に係る継手は、軒樋の上方に位置する第1の排水部材と、前記軒樋の下方に位置する第2の排水部材と、を接続する継手であって、前記軒樋の底部に形成された貫通孔に配置される第1筒を備え、前記第1の排水部材に接続される第1部材と、前記第1筒に装着される第2筒を備え、前記第2の排水部材に接続される第2部材と、を備えている。
この継手によれば、施工現場において、第1部材に第1の排水部材を接続し、かつ、第2部材を第2の排水部材を接続し、かつ、第1筒と第2筒とを装着させる。これにより、第1の排水部材の排水が、第1筒および第2筒の内部を通過し、軒樋を鉛直方向に貫通して第2の排水部材に排水される。よって、第1の排水部材からの排水に軒樋を鉛直方向に貫通させることができる。
また、第1部材、第2部材を専用品として設けることで、例えば、継手として、単なるパイプの外周面に環状の板を溶接するといった、現場溶接が発生して施工に手間がかかる構成の継手を必要としない。そのため、施工性を高めることができる。
<2>上記<1>に係る継手では、前記第1部材は、前記第1筒から上方に延び、前記第1の排水部材に接続される第3筒を備える、構成を採用してもよい。
第1筒が、第2筒に装着され、かつ、第3筒が、第1の排水部材に接続される。これにより、第1部材において、第2筒が装着される部分(第1筒)と、第1の排水部材が接続される部分(第3筒)と、を重複させずに異ならせることができる。よって、第1部材に対して第1の排水部材および第2部材それぞれを組み付けやすくすることができる。その結果、施工性を高めることができる。
<3>上記<1>または<2>に係る継手では、前記第1部材は、前記底部の上面に配置される第1フランジを備える、構成を採用してもよい。
第1フランジが、軒樋の底部の上面に配置される。これにより、第1部材を軒樋に高精度に位置決めすることができる。
<4>上記<3>に係る継手では、前記第2部材は、前記底部の下面に配置され、前記第1フランジとの間に前記底部を挟む第2フランジを備える、構成を採用してもよい。
第2フランジが、軒樋の底部の下面に配置され、第1フランジとの間に底部を挟む。これにより、第2部材を軒樋に高精度に位置決めし、かつ、第2部材を軒樋に強固に固定することができる。
<5>本発明の一態様に係る配管構造は、軒樋の上方に位置する第1の排水部材と、前記軒樋の下方に位置する第2の排水部材と、前記第1の排水部材と前記第2の排水部材とを接続する、上記<1>から<4>のいずれか1項に係る継手と、を備える。
本発明によれば、鉛直方向に排水する排水部材と軒樋とが干渉するときに、排水部材に軒樋を貫通させることができる。
本発明の一実施形態に係る雨樋、およびこの雨樋が適用された建築物を示す斜視図である。 図1に示す雨樋を側方から見た側面図である。 図1に示す雨樋の要部を示す斜視図であって、一部を破断した図である。 図1に示す雨樋を構成する継手の分解斜視図である。 図3に示す要部の縦断面図である。 本発明の第1変形例に係る配管構造を示す側面図である。 本発明の第2変形例に係る配管構造を示す断面図である。 本発明の第3変形例に係る配管構造を示す断面図である。 本発明の第4変形例に係る配管構造を示す側面図である。 図9に示す配管構造を構成する排水部材の分解斜視図である。 図9に示す配管構造を構成する継手を含む要部の分解斜視図である。 図9に示す配管構造を構成する継手の分解斜視図である。 図9に示す配管構造を構成する継手の第1の施工方法を説明する側面図である。 図9に示す配管構造を構成する継手の第2の施工方法を説明する側面図である。 図14に示す状態の上面図である。 図9に示す配管構造を構成する継手の第1部材を斜め下方から見た斜視図である。 図9に示す配管構造を構成する継手の断面図である。 図9に示す配管構造の更なる変形例となる配管構造の分解図である。 図9に示す配管構造の更なる変形例となる配管構造の分解図である。 図6に示す配管構造の更なる変形例となる配管構造の側面図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る雨樋を説明する。
図1に示すように、雨樋50は、マンションなどの建築物40に降る雨を排水する。建築物40は、屋根41と、庇42と、を備えている。
屋根41には、勾配が設けられている。庇42は、建築物40の壁面のうち、屋根41の勾配の下端が位置する壁面に設けられている。庇42は、例えば、建築物40の開口部(例えば、窓や出入口43(玄関))の雨除け等として機能する。庇42は、マンションにおけるベランダ等として機能してもよい。
雨樋50は、第1の軒樋51と、第2の軒樋52と、竪樋53と、排水部材54と、を備えている。
第1の軒樋51は、屋根41に降る雨水を排水する。第1の軒樋51は、例えば、屋根41の軒先に配置されている。なお以下では、水平方向のうち、第1の軒樋51が延びる方向を第1水平方向という。
第2の軒樋52は、庇42に降る雨水を排水する。第2の軒樋52は、例えば、建築物40の壁面と庇42との間に配置されている。第2の軒樋52は、第1水平方向に延びる。第2の軒樋52は、第1の軒樋51よりも第1水平方向に短い。第2の軒樋52は、第1の軒樋51に対して真下に位置している。
竪樋53は、第1の軒樋51から下方に延びている。竪樋53は、第1の軒樋51の排水を下方に排出する。竪樋53は、第1水平方向に間隔をあけて複数設けられている。竪樋53間の第1水平方向の間隔は、例えば、30m以下となっている。複数の竪樋53のうち、第1水平方向の最も端の竪樋53から第1の軒樋51の端部(止り)までの第1水平方向の距離は、例えば15m以下となっている。竪樋53の高さは、例えば、2m以上、好ましくは3m以上である。
図2に示すように、排水部材54は、第1の軒樋51の内部に配置されている。排水部材54は、大雨時に軒樋内に流入した雨水の排水能力を向上させるための高排水機能を有する。排水部材54の単位面積あたりの排水流量は、例えば0.25L/秒・cm以上、好ましくは0.30L/秒・cm以上である。
排水部材54は、竪樋53の上端に接続されている。排水部材54は、軒樋から竪樋53に排水を円滑に流入させる。雨樋50では、例えば、竪樋53内に雨水が充満する状態となると、サイフォン現象が発生し、大量の雨水が排水部材54により軒樋から排水される。このとき、サイフォン現象に基づく雨水Wの流速の上昇を排水部材54が妨げないことで、大量の雨水を軒樋から竪樋53に排水することができる。
ここで本実施形態では、複数の竪樋53のうちの1つの竪樋53(以下、配管構造60ともいう)は、第2の軒樋52を鉛直方向に貫通する。図1に示すように、配管構造60は、第1水平方向に並ぶ複数の竪樋53のうちの中央に位置する竪樋53である。図2に示すように、配管構造60は、複数の部材によって形成されている。配管構造60は、第1の排水部材61と、第2の排水部材62と、継手63と、を備えている。
第1の排水部材61は、第2の軒樋52の上方に位置する。本実施形態では、第1の排水部材61は、第1の軒樋51から排水する第1竪樋53A(管材、配管、パイプ)である。
第2の排水部材62は、第2の軒樋52の下方に位置する。本実施形態では、第2の排水部材62は、第1の軒樋51から排水する第2竪樋53B(管材、配管、パイプ)である。
図2から図5に示すように、継手63は、第1の排水部材61と第2の排水部材62とを接続する。図5に示すように、第2の軒樋52の底部52aには、貫通孔52bが形成されている。継手63は、貫通孔52bに配置されている。なお貫通孔52bの開口面積は、例えば、5cm~300cm、好ましくは13~190cm、より好ましくは20~140cmである。
継手63は、第1部材10と、第2部材20と、を備えている。第1部材10および第2部材20は、筒状である。第1部材10および第2部材20の各軸線は、上下方向に延びる共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を中心軸線Oという。継手63を上下方向から見た平面視において、中心軸線Oと直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
第1部材10および第2部材20は、硬質塩化ビニル樹脂やポリカーボネート、ABS、AES等の合成樹脂の射出成型品である。なお、第2部材20および第1部材10は、合成樹脂材料に限られず、鋳型を用いた鋳鉄材料により形成されてもよい。また、第1部材10および第2部材20は、互いに異なる材料により形成されてもよい。
第1部材10は、第2の軒樋52の貫通孔52bに対して上方から差し込まれる。第1部材10は、後述する第2筒21の内側に装着された第1筒11と、第1筒11の上端部から径方向の外側に向けて延び、底部52aの上面に配置される第1フランジ12と、第1筒11から上方に延び、第1の排水部材61に接続される第3筒13と、を有している。
第1筒11および第3筒13は、円筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。第1フランジ12は上下方向から見た平面視で円形状(円環状)をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。
第1フランジ12は、第2の軒樋52の底部52aの上面に載置されている。第1フランジ12の下面には接着剤が塗布され、底部52aの上面と固着される。
第1筒11の上端部は、貫通孔52b内に配置される。第1筒11の上端部は、下方から上方に向かい徐々に拡径している拡径部である。図示の例では、第1筒11の上端部は、曲面に形成されたベルマウス形状をなしている。第1筒11の上端部は、縦断面視(上下方向に沿う断面)において、径方向の内側に向けて凸をなす。なお、第1筒11の上端部は、テーパー形状をなしてもよい。更に第1筒11の上端部が、拡径部でなくてもよい。言い換えると、第1筒11が、全長にわたって同径であってもよい。第1筒11の上端部と第1フランジ12とが、直角に交差していてもよい。この場合、第1フランジ12において第3筒13よりも径方向の内側に位置する部分が、段差を形成する。
第1筒11の上端部の縦断面視(上下方向に沿う断面)における曲率半径は、例えば、5mm以上50mm以下、好ましくは8mm以上45mm以下、より好ましくは10mm以上40mm以下、さらに好ましくは13mm以上30mm以下である。
第1筒11の下端部における外周面には、雄ねじ部11aが形成されている。図示の例では、雄ねじ部11aは、周方向の全周にわたって連続して設けられている。
第3筒13は、第1筒11の上端部(拡径部)から上方に延びている。第3筒13の下端は、第1筒11の上端部(拡径部)の内周面に連なっている。第3筒13の上端は、第1フランジ12よりも上方に位置する。図3に示すように、第3筒13の上端は、第2の軒樋52の上端よりも下方に位置する。
図5に示すように、第3筒13は、第1筒11のうち、上端部以外の部分よりも大径である。第3筒13は、後述する第2筒21の小径部21bよりも大径である。第3筒13の外径は、第2筒21の大径部21aの外径よりも小さい。第3筒13の内径は、第2筒21の内径よりも小さい。
第3筒13には、第1の排水部材61(第1竪樋53A)の下端が接続される。第3筒13は、受け口であっても差し口であってもよい。すなわち、第3筒13内に第1の排水部材61の下端が配置されてもよく、第3筒13が第1の排水部材61の下端内に配置されてもよい。
第2部材20は、第1部材10に装着される。第2部材20は、第2の軒樋52の底部52aの下面に固着される。第2部材20は、第1筒11に装着され、底部52aの貫通孔52bの下方に配置される第2筒21と、第2筒21の上端部から径方向の外側に向けて延び、底部52aの下面に固着される第2フランジ22と、を有している。
第2筒21は、円筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。第2フランジ22は、上下方向から見た平面視で円形状(円環状)をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。
第2筒21は、2段の筒状である。第2筒21は、この第2筒21の上端部を形成する大径部21aと、大径部21aの下端部に段差21cを介して連結され、大径部21aよりも小径の小径部21bと、を備えている。大径部21aおよび小径部21bは中心軸線Oと同軸に配置されている。大径部21aの上下方向の大きさは、小径部21bの上下方向の大きさよりも小さい。
大径部21aの上端部は、下方から上方に向かい徐々に拡径している。図示の例では、大径部21aの上端部は、曲面に形成されたベルマウス形状をなしている。大径部21aの上端部は、縦断面視(上下方向に沿う断面)において、径方向の内側に向けて凸をなす。大径部21aの上端部は、テーパー形状をなしてもよい。大径部21aの上端部の縦断面視(上下方向に沿う断面)における曲率半径は、例えば3mm以上45mm以下とされ、好ましくは5mm以上、45mm以下である。
小径部21b内には、第1筒11の下端部が配置される。小径部21bの内周面には、周方向に延びる雌ねじ部21dが形成されている。雌ねじ部21dは、周方向の全周にわたって間隔をあけて(間欠的に)設けられている。雌ねじ部21dは、第1筒11の前記雄ねじ部11aに着脱自在に装着(螺着)される。なお、第1筒11と第2筒21との装着の態様は、ねじ嵌合に限られない。例えば、第1筒11と第2筒21とが、接着されていてもよい。更に、第2筒21が2段の筒状でなくてもよい。第2筒21が、全長にわたって同径の筒状であってもよい。
小径部21bには、第2の排水部材62(第2竪樋53B)の上端が接続される。小径部21bは、受け口であっても差し口であってもよい。すなわち、小径部21b内に第2の排水部材62の下端が配置されてもよく、小径部21bが第2の排水部材62の下端内に配置されてもよい。
第2フランジ22は、第2の軒樋52の底部52aの下面に配置され、第1フランジ12との間に、第2の軒樋52の底部52aを挟む。第2フランジ22の上面は、底部52aの下面に固着されている。
第2フランジ22には、接着剤が塗布される塗布部23が形成されている。塗布部23は、第2フランジ22の上面から下方に向けて窪む凹部である。塗布部23は、周方向の全域にわたって形成されている。塗布部23は、第2フランジ22の外周縁よりも径方向の内側に位置している。塗布部23は、後述する逃げ部24に対して径方向の外側に隣接して配置されている。塗布部23は、径方向の内側に向けて逃げ部24を通して開口しているが、径方向の外側に向けては開口していない。なお、塗布部23はこのような態様に限られず、例えば、塗布部23は周方向に間隔をあけて複数形成されてもよい。
ここで本実施形態では、第1部材10および第2部材20のいずれか一方には、いずれか他方に向けて突出する係合部14が形成され、かつ、いずれか他方には、上下方向に窪み係合部14が配置可能な逃げ部24が形成されている。係合部14は、貫通孔52b内に位置し、貫通孔52bの内周縁に係合する。図示の例では、係合部14が第1部材10に形成され、逃げ部24が第2部材20に形成されている。なお、係合部14が第2部材20に形成され、逃げ部24が第1部材10に形成されていてもよい。
係合部14は、第1筒11の上端部に、周方向の全域にわたって連続して形成されている。その結果、第1部材10の肉厚は、第1筒11の上端部において、その他の部分より厚くなっている。第1フランジ12の下面から係合部14の下端縁までの上下方向の距離は、底部52aにおける上下方向の厚みの半分よりも大きいことが好ましい。なお、底部52aにおける上下方向の厚みは、例えば1.0mm以上4.0mm以下であり、好ましくは1.5mm以上3.5mm以下である。
なお、係合部14はこのような態様に限られず、係合部14は、周方向に間隔をあけて複数形成されてもよく、周方向に点状に2箇所(複数箇所)形成してもよい。係合部14を周方向に間隔をあけて形成することで、第1フランジ12に塗布された接着剤の余剰分を複数の係合部14の間から貫通孔52bを通って第1筒11と第2筒21との間に逃がすことができる。
係合部14は、第1筒11の上端部の外周面から、径方向の外側に向けて突出している。係合部14は、前述のように周方向の全域にわたって連続して形成されている。係合部14の外径は、貫通孔52bの内径と略同等な環状に形成されている。係合部14の外径は、貫通孔52bの内径よりも小さいことが好ましい。このような構成とすることで、第1フランジ12に塗布された接着剤の余剰分を係合部14と貫通孔52bの隙間から貫通孔52bを通って第1筒11と第2筒21との間に逃がすことができる。
逃げ部24は、第2部材20の第2フランジ22に形成されている。逃げ部24は下方に向けて窪む凹部である。逃げ部24は、第2フランジ22に周方向の全域にわたって形成されている。逃げ部24は、塗布部23よりも深い。図示の例では、第2フランジ22の上面から塗布部23の底面までの上下方向の距離は、第2フランジ22の上面から逃げ部24の底面までの上下方向の距離の半分以下となっている。
次に、配管構造60の施工方法について説明する。
まず、第2の軒樋52の底部52aに、貫通孔52bを形成する。この際、貫通孔52bの内径は、第1筒11の係合部14における外周面23aの外径に基づいて設定することができる。
次に、貫通孔52bを上下方向に挟む位置に、第1部材10および第2部材20を配置する。そして、貫通孔52b内に第1部材10の第1筒11を挿通して、第1筒11の係合部14を貫通孔52bの内側に配置し、貫通孔52bの内周縁に径方向に係合させる。これと同時に、第1フランジ12の下面に接着剤を塗布し、第1フランジ12を第2の軒樋52における底部52aの上面に固着する。
次に、第2部材20の第2フランジ22における塗布部23に接着剤を塗布する。そして、第2部材20の第2筒21を、第1部材10の第1筒11に装着(螺着)する。この際、第2フランジ22の上面を第2の軒樋52の底部52aの下面に当接する。
ここで、余分な接着剤が、逃げ部24から内側に流れ出ることで、接着剤が第2フランジ22の上面から径方向の外側に漏れ出て、継手63の外観に影響が生じるのを防ぐことができる。
また、継手63を第2の軒樋52に組み付けることと並行し、第1部材10の第3筒に第1の排水部材61を接続し、かつ、第2部材20の小径部21bに第2の排水部材62を接続する。
以上により、配管構造60(竪樋53)が施工される。
以上説明したように、本実施形態に係る継手63によれば、施工現場において、第1部材10に第1の排水部材61を接続し、かつ、第2部材20を第2の排水部材62を接続し、かつ、第1筒11と第2筒21とを装着させる。これにより、第1の排水部材61の排水が、第1筒11および第2筒21の内部を通過し、第2の軒樋52を鉛直方向に貫通して第2の排水部材62に排水される。よって、第1の排水部材61からの排水に第2の軒樋52を鉛直方向に貫通させることができる。
また、第1部材10、第2部材20を専用品として設けることで、例えば、継手63として、単なるパイプの外周面に環状の板を溶接するといった、現場溶接が発生して施工に手間がかかる構成の継手63を必要としない。そのため、施工性を高めることができる。
第1筒11が、第2筒21に装着され、かつ、第3筒13が、第1の排水部材61に接続される。これにより、第1部材10において、第2筒21が装着される部分(第1筒11)と、第1の排水部材61が接続される部分(第3筒13)と、を重複させずに異ならせることができる。よって、第1部材10に対して第1の排水部材61および第2部材20それぞれを組み付けやすくすることができる。その結果、施工性を高めることができる。
第1フランジ12が、第2の軒樋52の底部52aの上面に配置される。これにより、第1部材10を第2の軒樋52に高精度に位置決めすることができる。
第2フランジ22が、第2の軒樋52の底部52aの下面に配置され、第1フランジ12との間に底部52aを挟む。これにより、第2部材20を第2の軒樋52に高精度に位置決めし、かつ、第2部材20を第2の軒樋52に強固に固定することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、継手63が適用される配管構造60として、鉛直方向に真直に延びる竪樋53を示したが、継手63が適用される対象は、この種の竪樋53に限られない。 例えば配管構造として、呼び樋を備える構成を採用してもよい。この場合、例えば、第1の軒樋51の直下に呼び樋が設けられていてもよい。さらに例えば、図6に示す第1変形例に係る配管構造70のように、第2の軒樋52の直下に呼び樋71が設けられていてもよい。なお図6に示す配管構造70では、呼び樋71が、継手63と第2竪樋53Bとを接続している。呼び樋71と継手63とは第1エルボ72を介して接続されている。呼び樋71と第2竪樋53Bとは第2エルボ73を介して接続されている。この配管構造70では、継手63に接続される第2の排水部材62が、第2竪樋53Bに代えて第1エルボ72となっている。
なお、第2竪樋53Bと継手63との間に、呼び樋71や第1エルボ72等が配置されているのに代えて、他の部材が配置されていてもよい。
例えば、第2竪樋53Bが継手63の真下に(同軸に)配置されつつ、これらの第2竪樋53Bと継手63とが直接接続されておらず、他の継手を介して接続されていてもよい。この場合であって、第2竪樋53Bと継手63とが同径のときには、他の継手としてソケットを採用可能である。第2竪樋53Bが継手63に比べて大径のときには、他の継手としてインクリーザーを採用可能である。これらの場合、継手63に接続される第2の排水部材62が、第2竪樋53Bに代えて前記他の継手となる。
また、第2竪樋53Bが継手63の真下に(同軸に)配置されつつ、これらの第2竪樋53Bと継手63とが直接接続されておらず、他の継手を介して接続されている場合において、第2の軒樋52からの雨水を第2竪樋53Bに合流させてもよい。この場合、図20に示すように、第2の軒樋52の底面52aに設けられるドレン181およびこのドレン181と接続される呼び樋180が接続される合流継手75を、前記他の継手として採用可能である。合流継手75は、第1受口76と、第2受口77と、第3受口78と、を備えている。第1受口76は継手63と接続され、第2受口77は第2竪樋53Bと接続されている。第3受口78は側方(水平方向)を向き、第2の軒樋52からの雨水を排水する呼び樋180と接続される。この場合、第2の軒樋52からの雨水が合流する第2竪樋53Bは、排水量を確保するため、第1竪樋53Aよりも大径であることが好ましい。この場合、継手63と合流継手75との間には、インクリーザー79aおよび短管79bが設けられていることが好ましい。さらに、呼び樋180と第3受口78との間には、変換継手185が設けられていることが好ましい。インクリーザー79aおよび変換継手185は、異径の部材を接続する継手である。
なお以上のように、第2の軒樋52に継手63およびドレン181の両方が配置されている場合、継手63がドレン181に対して水上側に位置することが好ましい。これにより、第2の軒樋52上の雨水は、継手63側からドレン181側に流れる。さらにこのとき、継手63の中心軸線とドレン181の中心軸線との距離Lは、0.5m以上であることが好ましい。継手63が水上側である場合、第2の軒樋52上において水上側から水下側(上流側から下流側)に雨水が流れようとするとき、継手63が雨水の障害となる。そのため、継手63よりも上流側で水位が高くなり易い。ここで、距離Lの長さと継手63の位置(以下、貫通部ともいう)での水位との関係を確認した結果を表1に示す。なお、表1において、「貫通部無し」とは、第2の軒樋52を竪樋53が貫通していない場合である。この場合において、「貫通部での水位」は、ドレン181の中心軸線から水上側に0.5m離れた位置における水位を表す。
Figure 0007241833000001
上記表1に示すように、継手63がない場合における水位が8.5cmであるのに対して、継手63がある場合であっても、距離Lが0.5m以上であれば、貫通部での水位(継手63の位置での水位)が10.1cm以下に抑えられていることが確認された。
図6に示す第1変形例に係る配管構造70では、第2竪樋53Bと継手63との間に他の部材が介在している。更にこの配管構造70では、第1竪樋53Aと継手63との間にも更に他の部材(継手)が介在している。この配管構造70では、第1竪樋53Aと継手63との間にソケット74が配置されている。ソケット74の上端内には、第1竪樋53Aの下端が嵌め込まれる。ソケット74の下端内には、第3筒13が嵌め込まれる。なおこの場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、第1竪樋53Aに代えてソケット74となっている。
ここで第2竪樋53Bと継手63との間に介在する他の部材は、ソケット74に限られない。
例えば、図7に示す第2変形例に係る配管構造80のように、第1竪樋53Aと継手63との間に、いわゆる伸縮継手81が配置されていてもよい。伸縮継手81内には、第1竪樋53Aの下端が配置されている。第1竪樋53Aが熱伸縮したとき、第1竪樋53Aの下端は、伸縮継手81内で上下動する。これにより、伸縮継手81は、第1竪樋53Aの熱伸縮を許容する。伸縮継手81の上端内には、パッキンがあってもなくてもよい。なおこの場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、第1竪樋53Aに代えて伸縮継手81となっている。
さらに例えば、図8に示す第3変形例に係る配管構造90のように、第1竪樋53Aと継手63との間に、いわゆる更新用継手91が配置されていてもよい。更新用継手91の下端には、第3筒13が配置されている。更新用継手91の上端内には、第1竪樋53Aの下端が配置されている。第1竪樋53Aと第3筒13との間には、短管92が配置されている。更新用継手91は、第1竪樋53Aに対して、上下方向にスライド移動可能である。更新用継手91は、第1竪樋53Aを更新(交換)するために用いられる。第1竪樋53Aの交換時には、更新用継手91を上方に向けてスライド移動させ、更新用継手91の下端を第1竪樋53Aの下端よりも上方に移動させる。その後、更新用継手91から露出された短管92を外部に引き抜く。すると、第1竪樋53Aと継手63との間に、短管92分の隙間が発生する。この隙間を利用して、第1竪樋53Aを第1の軒樋51から取り外し、新たな第1竪樋53Aを取り付ける。なおこの場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、第1竪樋53Aに代えて更新用継手91となっている。
なお、図7に示す第2変形例に係る配管構造80のように、第1竪樋53Aと継手63との間に、伸縮継手81が配置されている場合、図示の例のように、伸縮継手81の下端内に第3筒13が配置されていてもよい。
ただしこれに代えて、伸縮継手81と第3筒13との間に別途、接続用の短管が更に配置されていてもよい。接続用の短管は、例えば、第1竪樋53Aの下端を分離することで形成することができる。接続用の短管の下端が第3筒13内に嵌め込まれ、接続用の短管の上端が伸縮継手81の下端内に嵌め込まれる。なおこの場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、前記接続用の短管となる。さらにこの場合、第3筒13の内径を、第1竪樋53Aの外径と同等にすることができる。よって、伸縮継手81を適用しない場合には、第1竪樋53Aの下端(差し口)を直接、第3筒13(受け口)内に嵌め込むことができる。
また、図9から図12に示す第4変形例に係る配管構造100のように、第1竪樋53Aと継手63との間に第1ソケット101が配置され、第2竪樋53Bと継手63との間に第2ソケット102が配置されていてもよい。第1ソケット101の上端内には、第1竪樋53Aの下端が嵌め込まれて接着される。第1ソケット101の下端内には、第3筒13が嵌め込まれて接着される。第2ソケット102の上端内には、第2筒21が嵌め込まれて接着される。第2ソケット102の下端内には、第2竪樋53Bの上端が嵌め込まれて接着される。この場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、第1竪樋53Aに代えて第1ソケット101となっている。継手63に接続される第2の排水部材62が、第2竪樋53Bに代えて第2ソケット102となっている。
なお図10に示すように、この第4変形例に係る配管構造100では、排水部材54が、第1部材54Aと、第2部材54Bと、を備えている。第1部材54Aは、第1の軒樋51の底部51aに対して上方に配置される。第1部材54Aは、第1の軒樋51内の雨水を排出する排出口54Hを備えている。第1部材54Aは、底部51aから下方に突出する第1筒11と、第1筒11の上端部から径方向の外側に向けて延び、底部51aの上面に配置される第1フランジ12と、を備えている。これらの第1筒11および第1フランジ12は、継手63の第1部材10の第1筒11および第1フランジ12と同様の構成である。
第2部材54Bは、底部51aに対して下方に配置される。第2部材54Bは、第1部材54Aに装着される。第2部材54Bは、第1の軒樋51の底部51aの下面に固着される。第2部材54Bは、第1筒11に装着され、底部51aの貫通孔(不図示)の下方に配置される第2筒21と、第2筒21の上端部から径方向の外側に向けて延び、底部51aの下面に固着される第2フランジ22と、を有している。これらの第2筒21および第2フランジ22は、継手63の第2部材20の第2筒21および第2フランジ22と同様の構成である。言い換えると、第2部材54Bは、継手63の第2部材20と同様の構成である。第2部材54Bと第2部材20とは、共通の部材であり、この共通の部材によって兼用(共通の部材を流用、転用)することができる。
図9に示すように、第2部材54Bと第1竪樋53Aの上端とは、第3ソケット103を介して接続されている。第3ソケット103の上端内には、第2部材54Bの第2筒21が嵌め込まれて接着される。第3ソケット103の下端内には、第1竪樋53Aの上端が嵌め込まれて接着される。
なお配管構造100の施工時においては、継手63の第1部材10と第1ソケット101とをまず接着(1次接着)し、その後、第1ソケット101と第1竪樋53Aとを接着(2次接着)してもよい。さらにその後、第1竪樋53Aと第3ソケット103とを接着(3次接着)してもよい。
ここで図12から図17に示すように、排水部材54には、凹部55が設けられていてもよい。凹部55は、第1部材10および第2部材20それぞれに設けられている。凹部55は、第1凹部55Aと、第2凹部55Bと、を含む。第1凹部55Aは、第1部材10に設けられている。第2凹部55Bは、第2部材20に設けられている。
第1凹部55Aは、第1部材10の第3筒13の上端に設けられている。第1凹部55Aは、第3筒13の上端から下方に窪む。第1凹部55Aは、周方向に同等の間隔をあけて複数(図示の例では4つ)配置されている。
第2凹部55Bは、第2部材20の第2筒21の下端に設けられている。第2凹部55Bは、第2筒21の下端から上方に窪む。第2凹部55Bは、周方向に同等の間隔をあけて複数(図示の例では4つ)配置されている。
なお第1凹部55Aと第2凹部55Bとは、周方向にずらされていてもよく、周方向に同等の位置に配置されていてもよい。第1凹部55Aの正面視形状(径方向の外側から見た形状)は、第2凹部55Bの正面視形状に対して大きくてもよく、小さくてもよく、同等の大きさであってもよい。
図14および図15に示すように、凹部55には、棒状の工具56が配置される。工具56は、第1部材10と第2部材20とを固定する施工時に用いられる。工具56は、例えば、複数の第1凹部55Aのうち、中心軸線Oを間に挟んで対向する2つの第1凹部55Aの間に架け渡される。工具56は、例えば、複数の第2凹部55Bのうち、中心軸線Oを間に挟んで対向する2つの第2凹部55Bの間に架け渡される。
作業者は、工具56を凹部55に配置することで、第1部材10および第2部材20のうちの一方の回転を規制し、第1部材10と第2部材20との供回りを規制する。そして作業者は、第1部材10および第2部材20のうちの他方を回転させ、雄ねじ部11aと雌ねじ部21dとを螺着させる。
例えば、図13に示すように、作業者の手Hが第2の軒樋52内の第1部材10(第3筒13)に届く場合、作業者は、第2凹部55Bに工具56を配置する。そして作業者は、片方の手Hで工具56をつかんで第2部材20の回転を規制した状態で、残りの手Hで第2の軒樋52内の第1部材10を回転させる。
一方、仮に作業者の手Hが第2の軒樋52内の第1部材10に届かない場合、図14および図15に示すように、作業者は、第1凹部55Aに工具56を配置する。なおこのような場合として、第2の軒樋52が大型となり、作業者の腕の長さでは底部52aまで手Hが届かない場合や、第2の軒樋52周辺のレイアウトにより第2の軒樋52内に手Hが入れにくい場合などが挙げられる。さらには、このような場合として、第2の軒樋52が大型となり、前述のように第2凹部55Bに工具56を配置した状態であっても、作業者が片手で工具56をつかみながらでは第1部材10に残りの手Hを届かせることができない場合も含まれる。
これらの場合、作業者は、工具56の長さを調整して、第1凹部55Aに配置された工具56の両端部56aを、第2の軒樋52の一対の側部52cの近くに配置する。すると、仮に第1部材10が回転しようとしても、工具56の両端部56aが側部52cに係止することで、第1部材10の回転が規制される。そこで作業者は、工具56をつかむことなく、第2の軒樋52の下方の第2部材20を、手Hを使って回転させる。なお、作業者が工具56の長さを調整することには、1つの工具56を伸縮させて調整させる場合や、長さが異なる複数の工具56から適切な長さの工具56を選択する場合が含まれる。
さらに、図16および図17に示すように、第1部材10に第1リブ15が設けられていてもよい。図示の例では、第1部材10における第1筒11の上端部がベルマウス形状であることに代えて、この上端部が直筒状である。第1リブ15は、第1筒11の上端部に設けられている。第1リブ15は、第1筒11から径方向の外側に向けて突出する縦リブである。第1リブ15における径方向の外側の端縁は、上記ベルマウス形状における外面に沿うように上下方向に曲線状に延びる。第1リブ15は、第1部材10を第2部材20内に差し込む際のガイドとして機能する。
第1リブ15は、第1部材10に周方向に等間隔をあけて複数(図示の例では4つ)配置されている。複数の第1リブ15は、第1凹部55Aと周方向に同等の位置に配置されている。各第1リブ15は、表裏面が周方向を向く板状である。各第1リブ15の上端は、第1フランジ12の下面(図示の例では、係合部14の下面)に連なっている。各第1リブ15の径方向の外側に向けた突出量は、下方から上方に向かうに従い大きくなっている。
また図12に示すように、第2部材20に第2リブ25が設けられていてもよい。図示の例では、第2リブ25は、第2筒21の上端部(大径部21a)に設けられている。第2リブ25は、第2筒21から径方向の内側に向けて突出する縦リブである。第2リブ25における径方向の内側の端縁は、第1リブ15における径方向の外側の端縁に沿うように上下方向に曲線状に延びる。第2リブ25は、第1リブ15とともに、第1部材10を第2部材20内に差し込む際のガイドとして機能する。
第2リブ25は、第2部材20に周方向に間隔をあけて複数配置されている。各第2リブ25は、表裏面が周方向を向く板状である。図17に示すように、各第2リブ25の下端は、第2筒21の段差21cの上面に連なっている。
なお、第1リブ15と第2リブ25とは、第1部材10と第2部材20との回転時に、周方向に干渉し合わない。図示の例では、第1リブ15と第2リブ25とが周方向に同等の位置に配置された場合、第2リブ25における径方向の内側の端縁が、第1リブ15における径方向の外側の端縁に対して、径方向の外側に位置し、径方向の外側から対向する。
図18および図19に示すように、第1部材10と第1竪樋53A(パイプ)とが、第1ソケット101以外の部材を介して接続されていてもよい。
なお図18、図19に示す分解図では、第1竪樋53Aを、管軸方向から見た状態で示し、その他の部材を、半断面図または側面図で表している。また図18では、第1竪樋53Aとして、呼び径が100の第1竪樋53A(以下、第1竪樋53A-100ともいう)および呼び径が75の第1竪樋53A(以下、第1竪樋53A-75ともいう)を示している。この図18では、継手63の呼び径が100である。さらに図19では、第1竪樋53Aとして、呼び径が120の第1竪樋53A(以下、第1竪樋53A-125ともいう)を示している。この図19では、継手63の呼び径が125である。
例えば図18および図19に示すように、第1ソケット101と第1竪樋53A-100、53A-125とが、差込みソケット104を介して接続されていてもよい。差込みソケット104としては、例えば図7に示す伸縮継手81が例示される。
例えば図18および図19に示すように、第1竪樋53A-100、53A-125と、継手63とが、第1ソケット101に代えて、伸縮ソケット105を介して接続されていてもよい。伸縮ソケット105では、ストッパ105aが上下方向の中央よりも下側に位置している。伸縮ソケット105は、ストッパ105aよりも上方に配置される第1竪樋53Aの伸縮を許容する。
例えば図18に示すように、第1竪樋53A-75と、継手63とが、第1ソケット101に代えて、インクリーザー106を介して接続されていてもよい。インクリーザー106は、小径の第1竪樋53A-75を、大径の継手63に接続する異径継手である。
なお前記実施形態では、第1部材10および第2部材20が継手63を構成している。しかしながら、例えば、第1部材10および第2部材20が、底部52aを貫通する貫通部材として機能してもよい。このような貫通部材において、例えば竪樋53が、第1竪樋53Aおよび第2竪樋53Bに分割されていなくてもよい。この場合、竪樋53が、貫通部材の前後(上下)で分割されておらず、連続した竪樋53が、貫通部材を通過して底部52aを貫通してもよい。
係合部14および逃げ部24が無くてもよい。
第1フランジ12、第2フランジ22、第3筒13が無くてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 第1部材
11 第1筒
12 第1フランジ
13 第3筒
20 第2部材
21 第2筒
22 第2フランジ
52 第2の軒樋(軒樋)
52a 底部
52b 貫通孔
60、70、80、90、100 配管構造
61 第1の排水部材
62 第2の排水部材
63 継手

Claims (4)

  1. サイフォン現象を発生させる排水部材と、前記排水部材の下方に位置し、底部に貫通孔が設けられた軒樋と、前記排水部材と接続された竪樋と、前記貫通孔の上部に設けられた第1部材と、前記貫通孔の下部に設けられた第2部材と、を備え、前記竪樋が前記軒樋を貫通している配管構造であって、
    前記第1部材は、
    前記貫通孔内に配置される円筒状の第1筒と、前記第1筒の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の上面に配置される第1フランジと、前記第1筒から上方に延びた円筒状の第3筒と、を有し、
    前記第2部材は、
    前記第1筒の下端部が配置され、かつ、前記貫通孔の下方に配置される円筒状の第2筒と、前記第2筒の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の下面に固着されるとともに前記第1フランジよりも大径の第2フランジと、を有し、
    前記第1筒、前記第2筒、前記第3筒および前記貫通孔の中心軸線は、上下方向に延びる共通軸上に配置され、
    前記第3筒の外径は、前記第2筒の外径よりも小さく、
    前記竪樋は、前記軒樋の上方に位置し、前記排水部材から雨水を排水する第1竪樋と、前記軒樋の下方に位置し、前記第1竪樋から雨水を排水する第2竪樋を有し、
    前記竪樋の長さは3m以上である
    ことを特徴とする配管構造。
  2. サイフォン現象を発生させる排水部材と、前記排水部材の下方に位置し、底部に貫通孔が設けられた軒樋と、前記排水部材と接続された竪樋と、前記貫通孔の上部に設けられた第1部材と、前記貫通孔の下部に設けられた第2部材と、を備え、前記竪樋が前記軒樋を貫通している配管構造であって、
    前記第1部材は、
    前記貫通孔内に配置される円筒状の第1筒と、前記第1筒の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の上面に配置される第1フランジと、前記第1筒から上方に延びた円筒状の第3筒と、を有し、
    前記第2部材は、
    前記第1筒の下端部が配置され、かつ、前記貫通孔の下方に配置される円筒状の第2筒と、前記第2筒の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の下面に固着されるとともに前記第1フランジよりも大径の第2フランジと、を有し、
    前記第1筒、前記第2筒、前記第3筒および前記貫通孔の中心軸線は、上下方向に延びる共通軸上に配置され、
    前記第3筒の外径および内径が前記第1筒の外径および内径より大きく、前記第3筒と前記第1筒の間に段差があり、
    前記竪樋は、前記軒樋の上方に位置し、前記排水部材から雨水を排水する第1竪樋と、前記軒樋の下方に位置し、前記第1竪樋から雨水を排水する第2竪樋を有している、
    ことを特徴とする配管構造。
  3. サイフォン現象を発生させる排水部材と、前記排水部材の下方に位置し、底部に貫通孔が設けられた軒樋と、前記排水部材と接続された竪樋と、前記貫通孔の上部に設けられた第1部材と、前記貫通孔の下部に設けられた第2部材と、を備え、前記竪樋が前記軒樋を貫通している配管構造であって、
    前記第1部材は、
    前記貫通孔内に配置される円筒状の第1筒と、前記第1筒の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の上面に配置される第1フランジと、前記第1筒から上方に延びた円筒状の第3筒と、を有し、
    前記第2部材は、
    前記第1筒の下端部が配置され、かつ、前記貫通孔の下方に配置される円筒状の第2筒と、前記第2筒の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の下面に固着されるとともに前記第1フランジよりも大径の第2フランジと、を有し、
    前記第1筒、前記第2筒、前記第3筒および前記貫通孔の中心軸線は、上下方向に延びる共通軸上に配置され、
    前記第2筒は受け口であり、かつ、全長にわたり同径であり、
    前記第1筒の軸方向の下端は前記第2筒の下端よりも上にあり、
    前記竪樋は、前記軒樋の上方に位置し、前記排水部材から雨水を排水する第1竪樋と、前記軒樋の下方に位置し、前記第1竪樋から雨水を排水する第2竪樋を有している、
    ことを特徴とする配管構造。
  4. 前記第1筒の外面に雄ねじ部が設けられ、
    前記第2筒の内面に雌ねじ部が設けられ、
    前記雌ねじ部は周方向の全周にわたって間隔をあけて設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の配管構造。
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