JPH044094Y2 - - Google Patents

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JPH044094Y2
JPH044094Y2 JP1985001301U JP130185U JPH044094Y2 JP H044094 Y2 JPH044094 Y2 JP H044094Y2 JP 1985001301 U JP1985001301 U JP 1985001301U JP 130185 U JP130185 U JP 130185U JP H044094 Y2 JPH044094 Y2 JP H044094Y2
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JP1985001301U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は軒先に施工された角どいを竪どいに接
続させるときに利用される角どい落しに関する。
(従来の技術) 角どいに集水された雨水を竪どいに導くものと
して、従来、第8図に示した角じようごA′があ
つた。この角じようごA′は角どいBに外嵌合さ
れる形式になつているため、角じようごA′が外
部から見える。しかるに、角じようごA′を無く
して角どいBの直線を強調したいという要求があ
り、この要求に応えるものとして、従来、第9図
に示した角どい落しAがあつた。
同図の角どい落しAは、フランジ11を備えた
上部筒体1とフランジ21を備えた下部筒体2と
からなり、上部筒体1に設けられた雄ねじ部12
が下部筒体2に設けられた雌ねじ部22にねじ合
わされて双方の筒体が相嵌合される構成になつて
いる。そして、第10図のように、角どいBの底
壁3に穿設された孔31に嵌め込んだ上部筒体1
を下部筒体2にねじ合せることによつて角どいB
に取り付けられる。この場合、角どいBの底壁3
は一対のフランジ11,21によつて挟持され
る。
このような角どい落しAにおいて、上部筒体1
と下部筒体2は相互にねじ合わされるから、フラ
ンジ11の外周直径はどの部分をとつても角どい
Bの底幅Lよりも小さくなければならない。ま
た、第10図に示した出幅lが小さすぎるとフラ
ンジ11と角どいBの底壁3との間の水密性が保
たれなくなつて漏水の原因になる。特に、角どい
Bの長手方向(雨水の流れ方向)の外周直径が小
さすぎるとこの傾向が顕著になる。そのため出幅
lはフランジ11の外周直径が上記底幅Lよりも
大きくならない範囲で最大限に設定されているの
が普通である。このようなことから、従来、フラ
ンジ11は第9図明示のように円環状に構成され
ていた。
ところが、フランジ11を円環状にした場合、
フランジ11に上記水密性を保ち得るだけの出幅
lをもたせると角どい落しAの通水路13の口径
Dがそれに見合つて小さくなり、角どいBの流水
能力に比べて通水路13の流水能力が少なくな
る。そのため従来は、角どいBの底幅Lが広い割
には口径の小さな竪どいCを使うことを余儀なく
されていた。実際上、竪どいCの口径は角どいB
の底幅Lに比べて25〜30mm程度小さいものが使わ
れており、それ以上の口径の竪どいは使用されて
いなかつた。しかし、この場合は角どいで集めら
れた雨水を竪どいを通して無理なく排水するため
に、角どい落しを角どいの数箇所に取り付けねば
ならず、取り付け部品点数が多くなるだけでな
く、軒先の美観を損なうことになる。
また、第9図・第10図の角どい落しAは、上
記事情により、底幅の比較的広い角どいには使用
できても、底幅の狭い角どいには実際上使用でき
なかつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、角
どいの底幅が同一であれば従来の場合よりも大き
な口径の竪どいを角どいに対して接続することの
できる角どい落しを提供することを解決すべき問
題点としている。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本考案は、相嵌
合される一対の筒体に角どいの底壁を挟持する一
対のフランジが各別に設けられてなる角どい落し
であつて、一対の筒体を相嵌合させるのに伴い一
方の筒体に設けられた突起を乗り越えて該突起に
抜け方向で係合する係合部を係合部を他方の筒体
に設けると共に、各フランジの対向する出幅を他
より狭くした点に要旨を有する。
(作用) 上記手段によると、一体の筒体を相嵌合させる
だけで角どい落しを角どいに取り付けることがで
き、取り付けに際して筒体をねじ合わせる必要が
ない。そのため、筒体のフランジを円環状にする
必要はなく、角どいの幅方向のフランジの出幅を
狭くして、その分角どい落しに口径の大きな通水
路を具備させることができ、角どいの底幅に見合
う大きな口径の竪どいを該角どいに接続できるよ
うになる。
(実施例) 第1図に例示した角どい落しAにおいて、上部
筒体1はその下端に外向きの突起よりなる係合部
14を備えると共に上端部にフランジ11を備
え、しかもスリツト状の割溝15を複数箇所に有
する。上記係合部14は傾斜したガイド面141
を備えていて、図示例では180度変位した二箇所
に設けられている。また、フランジ11は180度
変位した対向する二箇所イ,イを一直線状とな
し、その出幅を他の円弧状の箇所ロ,ロの出幅よ
りも狭くしている。他方、下部筒体2は内向きの
突起24を備えると共に上端部にフランジ21を
備える。この突起24は傾斜したガイド面241
を備えると共に、上部筒体1の係合部14に対応
する二箇所に設けられている。また、フランジ2
1は上部筒体1のフランジ11と相似形状に構成
されていて、対向する二箇所ハ,ハを一直線状と
なし、その出幅を他の円弧状の箇所ニ,ニより狭
くしているが、フランジ11との対応箇所の出幅
は該フランジ11におけるよりもやゝ広めになつ
ている。
上記において、上部筒体1は第3図明示のよう
に角どいBの底壁3に穿設された孔31を通して
下部筒体2に押し込まれて嵌合される。この場
合、上部筒体1を下部筒体2に嵌合させるのに伴
つて、係合部14が突起24を乗り越え、その直
後に該突起24に抜け方向で係合する。その際、
割溝15が上部筒体1の弾性変形に役立ち、ま
た、係合部14及び突起24の各ガイド面14
1,241が上記乗り越えに役立つ。ま、第2図
明示のように、上部筒体1のフランジ11は出幅
の狭い二箇所イ,イが角どいBの側壁4,4に沿
うように配置されると共に、下部筒体2はそのフ
ランジ21の出幅の狭い箇所ハ,ハが角どいBの
側壁4,4に沿うように嵌合されて、フランジ1
1,21の一直線状の狭い箇所イ,ハを角どいの
底壁3の最外方に位置させて、各フランジが底壁
3より突出することがないようにする。そして、
角どいBの底壁3は上部筒体1のフランジ11と
下部筒体2のフランジ21とによつて挟持され
る。なお、場合によつては第3図に示したように
上部筒体1のフランジ11と角どいBの底壁3と
の間にゴム、コーキング材等のシール材5を挟み
込んで水密性を確保すると同時に、底壁3の厚み
調整を行う。この場合は第2図に示したフランジ
21の上面と突起24との間隔H1をフランジ1
1の下面と係合部14との間隔H2及び底壁3の
肉厚tの総和よりもやゝ大きめに設定しておくこ
とが望ましい。
このような角どい落しAによると、上部筒体1
と下部筒体2をねじ合わせずに当該角どい落しA
が角どいBに取り付けられる。また、上部筒体1
のフランジ11は第2図に示した箇所イの出幅l1
が他の箇所ロの出幅よりも小さくなつているの
で、箇所ロの出幅が第10図で説明した従来の角
どい落しAにおける上部筒体1のフランジ11の
出幅Lと同等であれば、第2図の角どい落しAの
通水路13の口径は第10図のものよりも大きく
なる。従つて、通水路13の流水能力が角どいB
の流水能力に近づき、従来の場合よりも多くな
る。そのため、竪どいC(第3図参照)として従
来よりも口径の大きなものを使えるようになり、
該口径が角どいBの底幅L(第2図参照)に見合
つたものになる。それにもかかわらず、上記箇所
ロの出幅は漏水を防ぐのに十分なだけさらに、フ
ランジ11,21の出幅の狭い箇所イ,ハは角ど
いBの側壁4に沿つて配置されるので、フランジ
11,21が底壁3より外方に突出することがな
い。
なお、第1図・第3図では下部筒体1の下部に
設けられた挿口25に竪どいCを嵌め込んで接続
しているが、この点は、第4図のように、上記し
た挿口を持たない下部筒体2に直接竪どいCを嵌
め込んで接続してもよい。また、第1図・第2図
においては相嵌合された上部筒体1と下部筒体2
との間に隙間S(第3図参照)が形成されている
が、この隙間Sはフランジ11と底壁3との間か
ら浸入した雨水を竪どいCに導くのに役立つ。こ
のような隙間を無くすることが望まれるときは、
第5図に例示したように、上部筒体1に孔をあけ
て該孔の下部縁を係合部14とすればよい。これ
によると、上部筒体1と下部筒体2を相嵌合させ
るのに伴つて係合部14が下部筒体2の突起24
を乗り越えたあと該突起24に嵌まり込んで抜け
防止される。第6図は上部筒体1にテーパーを付
与しその上端部で角どいBの底壁3の孔31を塞
ぐようにしたものである。その他の構成は第1
図・第2図に示したものと同様である。
第7図に示す他例のものは、第1図に示した角
どい落しを長方形にし排水能力をさらに高めたも
のである。該角どい落しAの下部筒体2の下側の
挿口25は竪どいを挿入する必要から真円筒とし
てある。使用に際しては、角どいに長円形の孔を
穿孔し、該孔に上部筒体1を挿入してフランジ1
1を角どい底壁に載置し、軒どいの下方より下部
筒体2を挿入嵌合して角どい底壁をフランジ11
とフランジ21で挟持する。このようにすること
により、角どいの幅に無関係に竪どいの大きさを
選択でき、より排水能力を高めることができる。
(考案の効果) 上記から明らかなように、本考案の角どい落し
によると、角どい落しにフランジの出幅の狭い箇
所を設けたので口径の大きな通水路を具備させる
ことができ、角どいの底幅に見合う大きな口径の
竪どいを該角どいに接続できるようになる。それ
にもかかわらず、角どいの長手方向においてはフ
ランジの出幅を十分に大きくできるので漏水防止
が確実に行なえる。またフランジの出幅の狭い箇
所を角どいの側壁に沿わせて筒体同志を嵌合する
ことが出来るので、フランジが底壁より突出する
ことがない。
なお、本考案に角どい落しにおいて、係合部及
び突起は一対の筒体に各別に設けておけばよく、
これらをいずれの筒体に設けるかは自由である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による角どい落しを示
す斜視図、第2図は上記角どい落しの取付状態を
示す横断平面図、第3図は第2図のX−X線に沿
う断面図、第4図乃至第6図はそれぞれ上記角ど
いの異なる変形例の取付状態を示す部分断面図、
第7図は他の実施例による角どい落しを示す斜視
図、第8図は従来の角どい落しの取付状態を示す
斜視図、第9図は従来の他の角どい落しを示す斜
視図、第10図は第9図の角どい落しの取付状態
を示す断面図である。 A……角どい落し、B……角どい、1……上部
筒体、11……フランジ、14……係合部、2…
…下部筒体、21……フランジ、24……突起、
3……角どいの底壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相嵌合される一対の筒体に角どいの底壁を挟持
    する一対のフランジが各別に設けられてなる角ど
    い落しであつて、一対の筒体を相嵌合させるのに
    伴い一方の筒体に設けられた突起を乗り越えて該
    突起に抜け方向で係合する係合部を他方の筒体に
    設けると共に、各フランジの対向する出幅を他よ
    り狭くしたことを特徴とする角どい落し。
JP1985001301U 1985-01-08 1985-01-08 Expired JPH044094Y2 (ja)

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JP1985001301U JPH044094Y2 (ja) 1985-01-08 1985-01-08

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JP1985001301U JPH044094Y2 (ja) 1985-01-08 1985-01-08

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Publication Number Publication Date
JPS61117820U JPS61117820U (ja) 1986-07-25
JPH044094Y2 true JPH044094Y2 (ja) 1992-02-06

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7144148B2 (ja) * 2018-01-31 2022-09-29 積水化学工業株式会社 排水部材
JP7241833B2 (ja) * 2020-09-23 2023-03-17 積水化学工業株式会社 配管構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58218544A (ja) * 1982-06-15 1983-12-19 松下電工株式会社 軒樋へのドレイン取付構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54100124U (ja) * 1977-12-26 1979-07-14

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JPS58218544A (ja) * 1982-06-15 1983-12-19 松下電工株式会社 軒樋へのドレイン取付構造

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JPS61117820U (ja) 1986-07-25

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