JP7144148B2 - 排水部材 - Google Patents
排水部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7144148B2 JP7144148B2 JP2018015676A JP2018015676A JP7144148B2 JP 7144148 B2 JP7144148 B2 JP 7144148B2 JP 2018015676 A JP2018015676 A JP 2018015676A JP 2018015676 A JP2018015676 A JP 2018015676A JP 7144148 B2 JP7144148 B2 JP 7144148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diameter
- cylinder
- diameter portion
- drainage member
- cylindrical portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
これにより、外側筒部の内側に内側筒部を装着する際に、外側筒部に対する内側筒部の径方向の位置が定まりにくく、外側筒部に内側筒部を装着する作業に手間を要する等という問題があった。
本発明に係る排水部材は、軒樋の底部から排水するための排水部材であって、前記底部に形成された貫通孔の下方に配置される外側筒部を有し、前記底部の下面に固着される下筒と、前記外側筒部の内側に装着され、上端部が前記貫通孔内に配置される内側筒部、および前記内側筒部の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の上面に載置される載置部を有する上筒と、を備え、前記外側筒部は、該外側筒部の上端部を形成する大径部と、前記大径部の下端部に連結され、前記大径部よりも小径の小径部と、を備え、前記大径部の内周面には、凸部が形成されていることを特徴とする。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る排水部材1について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る排水部材1は、高排水機能を有するものであり、例えば工場やショッピングセンター等の大型施設の建物に取り付けられている雨樋50のうち、軒先に配置される軒樋51の内側に設けられる。
貫通孔51bが複数設けられる場合には、貫通孔51b同士の間の間隔は、30m以下となっている。また、貫通孔51bが1つ設けられる場合には、軒樋51の端部(止り)から貫通孔51bまでの距離は15m以下となっている。
貫通孔51bの内径は、5cm2~300cm2、好ましくは13~190cm2、より好ましくは20~140cm2である。
なお、このような態様に限られず、各エルボ54、55は、90°エルボではなく、135°のエルボでもよいし、各エルボ54、55を用いずに、排水部材1と竪樋53とが直接接続されていてもよい。
雨樋50の水平方向の距離は1.5m以下とし、1m以下であることが好ましい。ここで、雨樋50の水平方向の距離とは、貫通孔51bの中心から竪樋53の中心軸までの、呼び樋52を含む水平方向の距離を指す。
竪樋53の高さは2m以上とし、3m以上であることが好ましい。ここで、竪樋53の高さとは、雨樋50が呼び樋52を備える場合には、第2エルボ55との接続部分までの上下方向の距離を指す。また、雨樋50が呼び樋52を備えない場合には、排水部材1との接続部分までの上下方向の距離を指す。
そして軒樋51は、不図示の鼻隠し板に取り付けられた雨樋吊具(図示省略)により吊設されて、屋根の軒先から流下した雨水を受ける。
なお、軒樋51の材質としては、合成樹脂材料に限るものではなく、例えば金属材料の押出成形品等であっても良い。
図2に示すように、排水部材1は、底部51aの下面に固着される下筒10と、下筒10に装着される上筒20と、を備えている。下筒10および上筒20は上下方向に延びる共通軸上に配置されている。
外側筒部11は、円筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。固着部12は、上下方向から見た平面視で円形状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。
大径部11Aの上下方向の大きさは、小径部11Bの上下方向の大きさよりも小さくなっている。
小径部11Bには、第1エルボ54が外側から嵌合される。小径部11Bの内周面には、周方向に延びる雌ねじ部11Cが形成されている。図3に示すように、雌ねじ部11Cは、周方向の全周にわたって間隔をあけて(間欠的に)設けられている。図示の例では、雌ねじ部11Cは周方向に等間隔をあけて3つに分割されている。
内側筒部21は、円筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。載置部22は上下方向から見た平面視で円形状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。載置部22の下面には接着剤が塗布され、軒樋51における底部51aの上面と固着される。
内側筒部21の上端部は、縦断面視(上下方向に沿う断面)において、径方向の内側に向けて凸をなす。なお、内側筒部21の上端部は、テーパー形状をなしてもよい。
内側筒部21の下端部における外周面は、雌ねじ部11Cに装着される雄ねじ部21Aが形成されている。雄ねじ部21Aは、周方向の全周にわたって連続して設けられている。
上下方向から見た平面視で、各凸部15は、径方向のうち、それぞれの凸部15と周方向の位置が同等となる各雌ねじ部11Cにおいて、周方向の中央部を通る方向と平行に延びている。
なお、各凸部15は外側筒部11の中心軸線Oを向くように配置しても良く、上下方向から平面視して中心軸線Oを対称点とした点対称に設けることが好ましい。また、各凸部15の数は少なくとも2つ以上であり、3つ以上が好ましい。さらに、各凸部15の外側筒部11の周方向における肉厚が厚い場合、中心軸線Oと対向する凸部15における径方向の内側の端縁15Bは、外側筒部11の径方向の外側にむかって凹む曲面を有していても良い。
凸部15の上端縁における径方向の外側の端部は、固着部12の上面と、上下方向に段差なく連なっている。凸部15における径方向の内側の端縁15Bにおける下端部は、小径部11Bの内周面と、径方向に段差なく連なっている。
まず、軒樋51の底部51aに、貫通孔51bを形成する。この際、貫通孔51bの内径は、内側筒部21の係合部23における外周面23aの外径に基づいて設定することができる。
最後に、接着剤を塗布した載置部22の下面を、底部51aの上面に当接する。この際、載置部22に塗布された接着剤の余剰分が、貫通孔51bの隙間から貫通孔51bを通って内側筒部21と下筒10の間に逃げる。
図1に示す状態において、軒樋51内に大量の雨水Wが流れ込むと、竪樋53、呼び樋52、第1エルボ54、および第2エルボ55内に雨水Wが充満する状態となる。これによりサイフォン現象が発生し、大量の雨水Wが排水部材1により軒樋51から排水される。
この際、内側筒部21の上端部が、下方から上方に向かい徐々に拡径しているので、サイフォン現象に基づく雨水Wの流速の上昇が妨げられることがなく、大量の雨水Wを排水部材1により排水することができる。
従って、サイフォン現象の発生を安定して持続させるためには、図6から図9に示すような渦流防止部材5、6を排水部材1の上端部に取付けてもよい。
特に、円筒5aの軸方向の長さが50mm以上(例えば50~200mm程度)であって、その開口率が70%以上である渦流防止部材5を内側筒部21に内嵌して取付けると、格子状の仕切り板5bにより渦流が阻止されて整流となり、大量の雨水が空気を吸い込むことなく速やかに内側筒部21内を満流状態で流下するので好ましい。
なお、上記の渦流防止部材5に代えて、外径が内側筒部21の内径と実質的に同一である長さが50mm以上の円柱に、その中心線と平行な多数の孔を形成して開口率を70%以上とした渦流防止部材なども好適に使用することができる。
渦流防止部材6の下部を内側筒部21の上端部に挿入して取付けると、雨水が落とし口に流入する前に、渦流防止部材6の十字板6aによって、渦流の発生が確実に阻止される。これにより、渦流による空気の吸込みがなくなって、サイフォン現象が安定して発生する。
カバー7は、上面視で正方形状を呈している。カバー7の四側面の下部に流入口7aが形成されている。
特に、雨水の水面が上昇してカバー7が水中に埋没した状態になると、渦流による大気から落し口への空気通路がカバー7によって完全に遮断されるため、空気の吸込み防止作用が顕著に発揮されてサイフォン現象が極めて安定して発生する。
なお、このカバー7に代えて、下部周囲に流入口を形成した円形ドーム状のカバーなどを使用することも勿論可能である。
次に、図5を参照して本発明の第2実施形態に係る排水部材2について説明する。なお、本実施形態において前述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、同一の作用についてもその説明を省略する。
また、凸部16は縦断面視で大径部11Aの内側に向けて突となす曲線状に形成されず、縦断面視で矩形状をなしている。大径部11Aの外周面と、第1エルボ54の外周面と、は径方向に段差なく面一になっている。このような構成とすることで、大径部11Aの径方向のかさ張りを抑え、第1エルボ54と接続された排水部材2の見映えを良くすることができる。
10 下筒
11 外側筒部
12 固着部
15、16 凸部
20 上筒
21、21B 内側筒部
22 載置部
51 軒樋
51a 底部
51b 貫通孔
Claims (3)
- 軒樋の底部から排水するための排水部材であって、
前記底部に形成された貫通孔の下方に配置される外側筒部を有し、前記底部の下面に固着される下筒と、
前記外側筒部の内側に装着され、上端部が前記貫通孔内に配置される内側筒部、および前記内側筒部の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の上面に載置される載置部を有する上筒と、を備え、
前記外側筒部は、該外側筒部の上端部を形成する大径部と、前記大径部の下端部に連結され、前記大径部よりも小径の小径部と、を備え、
前記大径部の内周面には、凸部が形成され、
前記凸部は、前記小径部の内周面と、径方向に段差なく連なっていることを特徴とする排水部材。 - 前記凸部の上端部は、上下方向に沿う縦断面視で、前記大径部の内側に向けて突となす曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水部材。
- 前記内側筒部の上端部は、下方から上方に向かい徐々に拡径していることを特徴とする請求項1または2に記載の排水部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018015676A JP7144148B2 (ja) | 2018-01-31 | 2018-01-31 | 排水部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018015676A JP7144148B2 (ja) | 2018-01-31 | 2018-01-31 | 排水部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019132061A JP2019132061A (ja) | 2019-08-08 |
JP7144148B2 true JP7144148B2 (ja) | 2022-09-29 |
Family
ID=67545787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018015676A Active JP7144148B2 (ja) | 2018-01-31 | 2018-01-31 | 排水部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7144148B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6959465B1 (ja) * | 2020-09-18 | 2021-11-02 | 積水化学工業株式会社 | ドレン部材及び軒樋 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5267627U (ja) * | 1975-11-15 | 1977-05-19 | ||
JPS6030345Y2 (ja) * | 1980-04-24 | 1985-09-11 | タキロン株式会社 | 雨樋の落水口の構造 |
JPH044094Y2 (ja) * | 1985-01-08 | 1992-02-06 | ||
JPH0554676U (ja) * | 1991-12-26 | 1993-07-23 | 株式会社サヌキ | 浴室ユニット用排水器 |
JPH07317244A (ja) * | 1994-05-26 | 1995-12-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 軒樋用ドレン |
JPH08239966A (ja) * | 1995-03-03 | 1996-09-17 | Mitsuo Yamashita | ルーフドレン用排水管の保持機構 |
-
2018
- 2018-01-31 JP JP2018015676A patent/JP7144148B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019132061A (ja) | 2019-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7189280B2 (ja) | 排水部材および雨樋 | |
JP6921693B2 (ja) | 排水配管システム | |
JP2009522479A (ja) | 雨樋組立体 | |
JP7144148B2 (ja) | 排水部材 | |
JP2019007340A (ja) | 排水部材 | |
JP5735808B2 (ja) | 竪樋用継手及びそれを用いた雨樋構造 | |
JP6297298B2 (ja) | 最下階用排水管継手およびそれを用いた排水配管構造 | |
JP7168818B2 (ja) | 排水部材および雨樋 | |
JP7136595B2 (ja) | 排水部材および雨樋 | |
JP6835995B1 (ja) | 雨樋システム | |
KR102045492B1 (ko) | 배수트랩구조 | |
JP6253351B2 (ja) | 脚部ベンド管およびそれを用いた排水配管構造 | |
JPS605112Y2 (ja) | 建築物の排水装置 | |
JPS63243589A (ja) | 排水管 | |
KR101852393B1 (ko) | 배수성이 향상된 인버트 맨홀 | |
JP7437672B2 (ja) | 竪樋継手及び雨樋構造 | |
JP7296584B2 (ja) | 軒樋用排水ドレン | |
JP2010101495A (ja) | 器具接続管の接続構造 | |
JP7474834B2 (ja) | 排水管継手 | |
JP6291398B2 (ja) | 人孔の通水構造 | |
CN215906951U (zh) | 一种抽提式水封芯 | |
JP2010174603A (ja) | 排水音を低減する配管構造 | |
JP2024050500A (ja) | 排水装置および排水構造 | |
JP2024050499A (ja) | 雨水排水配管構造 | |
JP2007309414A (ja) | 管継手 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220301 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220428 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220629 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220823 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220915 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7144148 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |