JP6297298B2 - 最下階用排水管継手およびそれを用いた排水配管構造 - Google Patents
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Description
主管内に負圧が発生してしまうと、トラップ封水が引き込まれる等の問題が発生し所望の排水性能を実現することが困難である。
すなわち、本発明に係る最下階用排水管継手は、最下階の床スラブを貫通して配置する最下階用排水管継手である。この最下階用排水管継手は、排水立て管と接続される上部管接続部と、他の配管と接続される下部管接続部と、横枝管と接続される横枝管接続部と、前記横枝管接続部が管内に開口する集水室とを含み、前記横枝管接続部よりも下方の内周面に、環状の突起または対称的かつ断続的に配置された複数の突起を配置させることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記突起の上面は、管軸中心に向けて下方に傾斜しているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記突起は、前記集水室に配置されるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記下部管接続部の呼び径は前記上部管接続部の呼び径より大であり、前記集水室の内径は前記下部管接続部の呼び径および前記上部管接続部の呼び径のいずれよりも大であるように構成することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る最下階用排水管継手を、図面に基づき詳しく説明する。なお、最下階用排水管継手の構造(たとえば接続される他の配管の呼び径および他の配管との接続構造等)には様々なものがあり、本発明は特定の構造に限定されるものではなく、後述する構造上の特徴を備えた最下階用排水管継手であればよい。
この最下階用排水管継手100は、最下階の床スラブを貫通して配置する最下階用の排水管継手である。この最下階用排水管継手100は、排水立て管と接続される上部管接続部110と、他の配管と接続される下部管接続部190と、2本の横枝管とそれぞれ接続される横枝管接続部120および横枝管接続部130と、横枝管接続部120および横枝管接続部130が管内に開口する集水室150とを含む。
この最下階用排水管継手100を立てた使用状態にしたとき、上部管接続部110は最下階用排水管継手100本体の上部に位置付けられて排水流の流入口とされ、下部管接続部190は最下階用排水管継手100本体の下部に位置付けられて排水流の流出口とされ、横枝管接続部120および横枝管接続部130は上下の上部管接続部110と下部管接続部190との間に位置付けられて横向きとなり、排水流の流入口とされる。なお、横枝管接続部120および横枝管接続部130は、横向きに限らず、斜め上方、あるいはオフセットを介した横向きであっても良い。本実施の形態において、上部管接続部110に接続される上部管は排水立て管に相当するものとされ、下部管接続部190に接続される下部管は脚部ベンド管に相当するものとされる。また、この脚部ベンド管には横主管が接続される。なお、下部管接続部190と脚部ベンド管との間に他の配管(直管)を設けるようにしても構わない。
せて集水室150が形成されており、この集水室150の内部は上部管接続部110、下部管接続部190、横枝管接続部120のいずれの呼び径よりも広く形成されている。
このような集水室150が設けられているため、上部管接続部110と横枝管接続部120との間には内部広さを拡大させている拡径部140が形成され、また横枝管接続部120と下部管接続部190との間には内部広さを縮小させている縮径部180が形成されて、これら拡径部140から縮径部180との間がズン胴状に太く形成されていることになる。
上記したように、上部管接続部110と上部管(排水立て管)との呼び径が同じであり、下部管接続部190と下部管(脚部ベンド管)との呼び径が同じであることから、上部管の呼び径に比べて下部管の呼び径の方が大きいことは明らかである。そして、この下部管(脚部ベンド管)においては、それより下流側で呼び径が一定とされるか、または、少なくとも小さくされることなく横主管へと引き継がれている。また、この横主管においてもこの呼び径が維持されるか、または、少なくとも小さくされることがないように配管されている。さらには、このように径大化された呼び径は、脚部ベンド管から横主管へわたる領域において、さらには横主管から排水マスに至るまでの下流側で小さくされることがない構成となっている。すなわち、脚部ベンド管の入口接合部と出口接合部の呼び径は同じとされている。
内では実質的に管内容量が増大しているので、最下階用排水管継手100内、下部管(脚部ベンド管)内、横主管内のいずれでも過剰正圧の発生は防止され、また当然に上部管(排水立て管)内での過剰正圧の発生も防止されるものとなる。
態に係る最下階用排水管継手100の排水試験結果を図5に示す。この図5は、空気調和・衛生工学会規格である「集合住宅の排水立て管システムの排水能力試験法」(SHASE−S218−2008)に基づいて、立て管負荷水量7.0L/秒(超高層建物に対応する大流量)で行った管内圧力分布を示す。
[変形例]
次に、上記した整流リング170の変形例を備えた最下階用排水管継手について説明する。
[排水配管構造]
次に、このような最下階用排水管継手100を用いた排水配管構造について説明する。まず、図8を参照して第1の排水配管構造について説明し、次に、図9〜図14を参照して第2の排水配管構造について説明する。
・第1の排水配管構造
図8に、最下階用排水管継手100に接続される下部管として脚部ベンド管200を採
用した場合であって、建物の最下階(ここでは2階)の床下に脚部ベンド管200が設けられた排水配管構造を示す。
・第2の排水配管構造
図9〜図14を参照して、最下階用排水管継手100に接続される下部管として脚部ベンド管1100を採用した場合であって、建物の最下階(ここでは2階)の床下に脚部ベンド管1100が設けられた排水配管構造を示す。まず、この脚部ベンド管1100について説明する。なお、脚部ベンド管1100は脚部ベンド管200に対して高さ方向寸法が抑制されている点が異なる。
0と最下階用排水管継手100とが水密にワンタッチで連結されるようになっている。このとき、最下階用排水管継手100の管軸が垂直方向になるように設置されて、脚部ベンド管1100と垂直方向に設置される最下階用排水管継手100とが、ベンド上部管接続部1110の管軸と最下階用排水管継手100の管軸とが一致するように、連結される。なお、最下階用排水管継手100の下部管接続部190の呼び径の一例として125mm(5インチ)が挙げられる。
次に、図12および図13を参照して、この脚部ベンド管1100を用いた排水配管構造の排水性能に影響を及ぼす、脚部ベンド管1100の構造上の特徴について説明する。
図13(A)に示すように、本実施の形態に係る脚部ベンド管1100においては、最も横主管側から流下した排水はベンド部1130の内周面に角度β(1)で衝突して方向が変換されて横主管へ向かう流れとなる。この角度β(1)は、脚部ベンド管200にお
ける排水がベンド部の内周面に衝突して横主管へ向かう流れとなる場合の角度β(2)と略同じである。
最下階用排水管継手100に接続される脚部ベンド管1100の呼び径は脚部ベンド管200と同じであって、脚部ベンド管1100の上部管接続部の呼び径は125A(125mm、5インチ)であって、横主管560(横主管接続部の呼び径は150A(150mm、6インチ)であって、この場合、R(1)=187mm、A(1)=180mm、H(1)=200mm、L(1)=400mmとなる。
[実施の形態に係る最下階用排水管継手および排水配管構造の作用効果]
以上のようにして、本実施の形態に係る最下階用排水管継手およびそれを用いた排水配管構造によると、最下階用排水管継手に設けられた整流リングにより、超高層建物等に用いられる等により大きな排水量に対して従来発生していた下層階の負圧の発生を抑えながらも、排水性能を維持することができる。また、高さ方向寸法を抑制した脚部ベンド管との組合せにより、高さ方向の寸法を抑制しつつ超高層建物であっても排水性能を維持した最下層の排水配管構造を実現することができる。
102、104、106 最下階用排水管継手(変形例)
110 上部管接続部(排水立て管接続部)
120、130 横枝管接続部
112、122、132 受口部
114、124、134 ゴム輪
140 拡径部
150 集水室
160 集水室内周面
170 整流リング
170A 円環状突起部
170B 第1の傾斜面
170C エッジ部
170D 第2の傾斜面
180 縮径部
190 下部管接続部
200 脚部ベンド管(通常高さタイプ)
272、274 整流リング(変形例)
510 2階床スラブ(最下階スラブ)
520 吊り金具
530 吊りボルト
540 Uボルト
550 山型鋼
560 横主管
570 1階天井面
1100 脚部ベンド管(高さ抑制タイプ)
Claims (6)
- 最下階の床スラブを貫通して配置する最下階用排水管継手であって、
排水立て管と接続される上部管接続部と、他の配管と接続される下部管接続部と、横枝管と接続される横枝管接続部と、前記横枝管接続部が管内に開口する集水室とを含み、
前記横枝管接続部よりも下方の内周面に、環状の突起または対称的かつ断続的に配置された複数の突起を配置させ、
前記突起の内縁の径は、前記上部管接続部の呼び径よりも大きく、かつ、前記下部管接続部の呼び径よりも小さい
ことを特徴とする最下階用排水管継手。 - 前記突起の上面は、管軸中心に向けて下方に傾斜している
ことを特徴とする請求項1に記載の最下階用排水管継手。 - 前記突起は、前記集水室に配置される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の最下階用排水管継手。 - 前記対称的かつ断続的に配置された複数の突起は、前記内円周の50%以上に形成される
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の最下階用排水管継手。 - 前記下部管接続部の呼び径は前記上部管接続部の呼び径より大であり、
前記集水室の内径は前記下部管接続部の呼び径および前記上部管接続部の呼び径のいずれよりも大である
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の最下階用排水管継手。 - 最下階の床スラブを貫通した請求項1〜請求項5のいずれかに記載の最下階用排水管継手と、脚部ベンド管と、横主管とからなる排水配管構造であって、
前記脚部ベンド管は、前記下部管接続部と接続されるベンド上部管接続部と、前記横主管と接続される横主管接続部と、前記ベンド上部管接続部の管軸方向と前記横主管接続部の管軸方向とが直交するように方向転換して前記ベンド上部管接続部および前記横主管接続部を連結するベンド部とを含む
ことを特徴とする排水配管構造。
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