JP6959463B1 - 配管構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉛直方向に排水する排水部材と軒樋とが干渉するときに、排水部材に軒樋を貫通させる。【解決手段】継手63は、軒樋の上方に位置する第1の排水部材と、軒樋の下方に位置する第2の排水部材と、を接続する継手63であって、軒樋の底部に形成された貫通孔に配置される第1筒11を備え、第1の排水部材に接続される第1部材10と、第1筒11に装着される第2筒21を備え、第2の排水部材に接続される第2部材20と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、配管構造に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に記載の雨樋が知られている。
特開2019−007340号公報
ところで、この種の雨樋において、例えば、軒樋から排水する竪樋を、軒樋から下方に延ばそうとすると、竪樋が地表に至るまでに、竪樋が他の軒樋に干渉することがある。
このように、竪樋、言い換えると、排水が鉛直方向に流れる排水部材と、軒樋と、が干渉する場合において、排水部材に軒樋を貫通させず、排水部材から軒樋に排水させると、例えば豪雨時などに、軒樋から排水があふれるおそれがある。
なお、このような干渉を回避するため、排水部材と軒樋とが干渉する位置において軒樋を分断し、軒樋に排水部材を回避させる構造が考えられる。しかしながらこの場合、分断位置の決定や各種寸法測定などの手間が増加したり、分断した各軒樋に対して排水口を設けたり、各軒樋に対して分断位置での止水加工が必要となったりと、費用や手間が増加する。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、鉛直方向に排水する排水部材と軒樋とが干渉するときに、排水部材に軒樋を貫通させることを目的とする。
<1>本発明の一態様に係る継手は、軒樋の上方に位置する第1の排水部材と、前記軒樋の下方に位置する第2の排水部材と、を接続する継手であって、前記軒樋の底部に形成された貫通孔に配置される第1筒を備え、前記第1の排水部材に接続される第1部材と、前記第1筒に装着される第2筒を備え、前記第2の排水部材に接続される第2部材と、を備えている。
この継手によれば、施工現場において、第1部材に第1の排水部材を接続し、かつ、第2部材を第2の排水部材を接続し、かつ、第1筒と第2筒とを装着させる。これにより、第1の排水部材の排水が、第1筒および第2筒の内部を通過し、軒樋を鉛直方向に貫通して第2の排水部材に排水される。よって、第1の排水部材からの排水に軒樋を鉛直方向に貫通させることができる。
また、第1部材、第2部材を専用品として設けることで、例えば、継手として、単なるパイプの外周面に環状の板を溶接するといった、現場溶接が発生して施工に手間がかかる構成の継手を必要としない。そのため、施工性を高めることができる。
<2>上記<1>に係る継手では、前記第1部材は、前記第1筒から上方に延び、前記第1の排水部材に接続される第3筒を備える、構成を採用してもよい。
第1筒が、第2筒に装着され、かつ、第3筒が、第1の排水部材に接続される。これにより、第1部材において、第2筒が装着される部分(第1筒)と、第1の排水部材が接続される部分(第3筒)と、を重複させずに異ならせることができる。よって、第1部材に対して第1の排水部材および第2部材それぞれを組み付けやすくすることができる。その結果、施工性を高めることができる。
<3>上記<1>または<2>に係る継手では、前記第1部材は、前記底部の上面に配置される第1フランジを備える、構成を採用してもよい。
第1フランジが、軒樋の底部の上面に配置される。これにより、第1部材を軒樋に高精度に位置決めすることができる。
<4>上記<3>に係る継手では、前記第2部材は、前記底部の下面に配置され、前記第1フランジとの間に前記底部を挟む第2フランジを備える、構成を採用してもよい。
第2フランジが、軒樋の底部の下面に配置され、第1フランジとの間に底部を挟む。これにより、第2部材を軒樋に高精度に位置決めし、かつ、第2部材を軒樋に強固に固定することができる。
<5>本発明の一態様に係る配管構造は、軒樋の上方に位置する第1の排水部材と、前記軒樋の下方に位置する第2の排水部材と、前記第1の排水部材と前記第2の排水部材とを接続する、上記<1>から<4>のいずれか1項に係る継手と、を備える。
本発明によれば、鉛直方向に排水する排水部材と軒樋とが干渉するときに、排水部材に軒樋を貫通させることができる。
本発明の一実施形態に係る雨樋、およびこの雨樋が適用された建築物を示す斜視図である。 図1に示す雨樋を側方から見た側面図である。 図1に示す雨樋の要部を示す斜視図であって、一部を破断した図である。 図1に示す雨樋を構成する継手の分解斜視図である。 図3に示す要部の縦断面図である。 本発明の第1変形例に係る配管構造を示す側面図である。 本発明の第2変形例に係る配管構造を示す側面図である。 本発明の第3変形例に係る配管構造を示す側面図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る雨樋を説明する。
図1に示すように、雨樋50は、マンションなどの建築物40に降る雨を排水する。建築物40は、屋根41と、庇42と、を備えている。
屋根41には、勾配が設けられている。庇42は、建築物40の壁面のうち、屋根41の勾配の下端が位置する壁面に設けられている。庇42は、例えば、建築物40の開口部(例えば、窓や出入口43(玄関))の雨除け等として機能する。庇42は、マンションにおけるベランダ等として機能してもよい。
雨樋50は、第1の軒樋51と、第2の軒樋52と、竪樋53と、排水部材54と、を備えている。
第1の軒樋51は、屋根41に降る雨水を排水する。第1の軒樋51は、例えば、屋根41の軒先に配置されている。なお以下では、水平方向のうち、第1の軒樋51が延びる方向を第1水平方向という。
第2の軒樋52は、庇42に降る雨水を排水する。第2の軒樋52は、例えば、建築物40の壁面と庇42との間に配置されている。第2の軒樋52は、第1水平方向に延びる。第2の軒樋52は、第1の軒樋51よりも第1水平方向に短い。第2の軒樋52は、第1の軒樋51に対して真下に位置している。
竪樋53は、第1の軒樋51から下方に延びている。竪樋53は、第1の軒樋51の排水を下方に排出する。竪樋53は、第1水平方向に間隔をあけて複数設けられている。竪樋53間の第1水平方向の間隔は、例えば、30m以下となっている。複数の竪樋53のうち、第1水平方向の最も端の竪樋53から第1の軒樋51の端部(止り)までの第1水平方向の距離は、例えば15m以下となっている。竪樋53の高さは、例えば、2m以上、好ましくは3m以上である。
図2に示すように、排水部材54は、第1の軒樋51の内部に配置されている。排水部材54は、大雨時に軒樋内に流入した雨水の排水能力を向上させるための高排水機能を有する。排水部材54の単位面積あたりの排水流量は、例えば0.25L/秒・cm以上、好ましくは0.30L/秒・cm以上である。
排水部材54は、竪樋53の上端に接続されている。排水部材54は、軒樋から竪樋53に排水を円滑に流入させる。雨樋50では、例えば、竪樋53内に雨水が充満する状態となると、サイフォン現象が発生し、大量の雨水が排水部材54により軒樋から排水される。このとき、サイフォン現象に基づく雨水Wの流速の上昇を排水部材54が妨げないことで、大量の雨水を軒樋から竪樋53に排水することができる。
ここで本実施形態では、複数の竪樋53のうちの1つの竪樋53(以下、配管構造60ともいう)は、第2の軒樋52を鉛直方向に貫通する。図1に示すように、配管構造60は、第1水平方向に並ぶ複数の竪樋53のうちの中央に位置する竪樋53である。図2に示すように、配管構造60は、複数の部材によって形成されている。配管構造60は、第1の排水部材61と、第2の排水部材62と、継手63と、を備えている。
第1の排水部材61は、第2の軒樋52の上方に位置する。本実施形態では、第1の排水部材61は、第1の軒樋51から排水する第1竪樋53A(管材、配管、パイプ)である。
第2の排水部材62は、第2の軒樋52の下方に位置する。本実施形態では、第2の排水部材62は、第1の軒樋51から排水する第2竪樋53B(管材、配管、パイプ)である。
図2から図5に示すように、継手63は、第1の排水部材61と第2の排水部材62とを接続する。図5に示すように、第2の軒樋52の底部52aには、貫通孔52bが形成されている。継手63は、貫通孔52bに配置されている。なお貫通孔52bの開口面積は、例えば、5cm〜300cm、好ましくは13〜190cm、より好ましくは20〜140cmである。
継手63は、第1部材10と、第2部材20と、を備えている。第1部材10および第2部材20は、筒状である。第1部材10および第2部材20の各軸線は、上下方向に延びる共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を中心軸線Oという。継手63を上下方向から見た平面視において、中心軸線Oと直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
第1部材10および第2部材20は、硬質塩化ビニル樹脂やポリカーボネート、ABS、AES等の合成樹脂の射出成型品である。なお、第2部材20および第1部材10は、合成樹脂材料に限られず、鋳型を用いた鋳鉄材料により形成されてもよい。また、第1部材10および第2部材20は、互いに異なる材料により形成されてもよい。
第1部材10は、第2の軒樋52の貫通孔52bに対して上方から差し込まれる。第1部材10は、後述する第2筒21の内側に装着された第1筒11と、第1筒11の上端部から径方向の外側に向けて延び、底部52aの上面に配置される第1フランジ12と、第1筒11から上方に延び、第1の排水部材61に接続される第3筒13と、を有している。
第1筒11および第3筒13は、円筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。第1フランジ12は上下方向から見た平面視で円形状(円環状)をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。
第1フランジ12は、第2の軒樋52の底部52aの上面に載置されている。第1フランジ12の下面には接着剤が塗布され、底部52aの上面と固着される。
第1筒11の上端部は、貫通孔52b内に配置される。第1筒11の上端部は、下方から上方に向かい徐々に拡径している拡径部である。図示の例では、第1筒11の上端部は、曲面に形成されたベルマウス形状をなしている。第1筒11の上端部は、縦断面視(上下方向に沿う断面)において、径方向の内側に向けて凸をなす。なお、第1筒11の上端部は、テーパー形状をなしてもよい。更に第1筒11の上端部が、拡径部でなくてもよい。言い換えると、第1筒11が、全長にわたって同径であってもよい。第1筒11の上端部と第1フランジ12とが、直角に交差していてもよい。この場合、第1フランジ12において第3筒13よりも径方向の内側に位置する部分が、段差を形成する。
第1筒11の上端部の縦断面視(上下方向に沿う断面)における曲率半径は、例えば、5mm以上50mm以下、好ましくは8mm以上45mm以下、より好ましくは10mm以上40mm以下、さらに好ましくは13mm以上30mm以下である。
第1筒11の下端部における外周面には、雄ねじ部11aが形成されている。図示の例では、雄ねじ部11aは、周方向の全周にわたって連続して設けられている。
第3筒13は、第1筒11の上端部(拡径部)から上方に延びている。第3筒13の下端は、第1筒11の上端部(拡径部)の内周面に連なっている。第3筒13の上端は、第1フランジ12よりも上方に位置する。図3に示すように、第3筒13の上端は、第2の軒樋52の上端よりも下方に位置する。
図5に示すように、第3筒13は、第1筒11のうち、上端部以外の部分よりも大径である。第3筒13は、後述する第2筒21の小径部21bよりも大径である。第3筒13の外径は、第2筒21の大径部21aの外径よりも小さい。第3筒13の内径は、第2筒21の内径よりも小さい。
第3筒13には、第1の排水部材61(第1竪樋53A)の下端が接続される。第3筒13は、受け口であっても差し口であってもよい。すなわち、第3筒13内に第1の排水部材61の下端が配置されてもよく、第3筒13が第1の排水部材61の下端内に配置されてもよい。
第2部材20は、第1部材10に装着される。第2部材20は、第2の軒樋52の底部52aの下面に固着される。第2部材20は、第1筒11に装着され、底部52aの貫通孔52bの下方に配置される第2筒21と、第2筒21の上端部から径方向の外側に向けて延び、底部52aの下面に固着される第2フランジ22と、を有している。
第2筒21は、円筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。第2フランジ22は、上下方向から見た平面視で円形状(円環状)をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。
第2筒21は、2段の筒状である。第2筒21は、この第2筒21の上端部を形成する大径部21aと、大径部21aの下端部に段差21cを介して連結され、大径部21aよりも小径の小径部21bと、を備えている。大径部21aおよび小径部21bは中心軸線Oと同軸に配置されている。大径部21aの上下方向の大きさは、小径部21bの上下方向の大きさよりも小さい。
大径部21aの上端部は、下方から上方に向かい徐々に拡径している。図示の例では、大径部21aの上端部は、曲面に形成されたベルマウス形状をなしている。大径部21aの上端部は、縦断面視(上下方向に沿う断面)において、径方向の内側に向けて凸をなす。大径部21aの上端部は、テーパー形状をなしてもよい。大径部21aの上端部の縦断面視(上下方向に沿う断面)における曲率半径は、例えば3mm以上45mm以下とされ、好ましくは5mm以上、45mm以下である。
小径部21b内には、第1筒11の下端部が配置される。小径部21bの内周面には、周方向に延びる雌ねじ部21dが形成されている。雌ねじ部21dは、周方向の全周にわたって間隔をあけて(間欠的に)設けられている。雌ねじ部21dは、第1筒11の前記雄ねじ部11aに着脱自在に装着(螺着)される。なお、第1筒11と第2筒21との装着の態様は、ねじ嵌合に限られない。例えば、第1筒11と第2筒21とが、接着されていてもよい。更に、第2筒21が2段の筒状でなくてもよい。第2筒21が、全長にわたって同径の筒状であってもよい。
小径部21bには、第2の排水部材62(第2竪樋53B)の上端が接続される。小径部21bは、受け口であっても差し口であってもよい。すなわち、小径部21b内に第2の排水部材62の下端が配置されてもよく、小径部21bが第2の排水部材62の下端内に配置されてもよい。
第2フランジ22は、第2の軒樋52の底部52aの下面に配置され、第1フランジ12との間に、第2の軒樋52の底部52aを挟む。第2フランジ22の上面は、底部52aの下面に固着されている。
第2フランジ22には、接着剤が塗布される塗布部23が形成されている。塗布部23は、第2フランジ22の上面から下方に向けて窪む凹部である。塗布部23は、周方向の全域にわたって形成されている。塗布部23は、第2フランジ22の外周縁よりも径方向の内側に位置している。塗布部23は、後述する逃げ部24に対して径方向の外側に隣接して配置されている。塗布部23は、径方向の内側に向けて逃げ部24を通して開口しているが、径方向の外側に向けては開口していない。なお、塗布部23はこのような態様に限られず、例えば、塗布部23は周方向に間隔をあけて複数形成されてもよい。
ここで本実施形態では、第1部材10および第2部材20のいずれか一方には、いずれか他方に向けて突出する係合部14が形成され、かつ、いずれか他方には、上下方向に窪み係合部14が配置可能な逃げ部24が形成されている。係合部14は、貫通孔52b内に位置し、貫通孔52bの内周縁に係合する。図示の例では、係合部14が第1部材10に形成され、逃げ部24が第2部材20に形成されている。なお、係合部14が第2部材20に形成され、逃げ部24が第1部材10に形成されていてもよい。
係合部14は、第1筒11の上端部に、周方向の全域にわたって連続して形成されている。その結果、第1部材10の肉厚は、第1筒11の上端部において、その他の部分より厚くなっている。第1フランジ12の下面から係合部14の下端縁までの上下方向の距離は、底部52aにおける上下方向の厚みの半分よりも大きいことが好ましい。なお、底部52aにおける上下方向の厚みは、例えば1.0mm以上4.0mm以下であり、好ましくは1.5mm以上3.5mm以下である。
なお、係合部14はこのような態様に限られず、係合部14は、周方向に間隔をあけて複数形成されてもよく、周方向に点状に2箇所(複数箇所)形成してもよい。係合部14を周方向に間隔をあけて形成することで、第1フランジ12に塗布された接着剤の余剰分を複数の係合部14の間から貫通孔52bを通って第1筒11と第2筒21との間に逃がすことができる。
係合部14は、第1筒11の上端部の外周面から、径方向の外側に向けて突出している。係合部14は、前述のように周方向の全域にわたって連続して形成されている。係合部14の外径は、貫通孔52bの内径と略同等な環状に形成されている。係合部14の外径は、貫通孔52bの内径よりも小さいことが好ましい。このような構成とすることで、第1フランジ12に塗布された接着剤の余剰分を係合部14と貫通孔52bの隙間から貫通孔52bを通って第1筒11と第2筒21との間に逃がすことができる。
逃げ部24は、第2部材20の第2フランジ22に形成されている。逃げ部24は下方に向けて窪む凹部である。逃げ部24は、第2フランジ22に周方向の全域にわたって形成されている。逃げ部24は、塗布部23よりも深い。図示の例では、第2フランジ22の上面から塗布部23の底面までの上下方向の距離は、第2フランジ22の上面から逃げ部24の底面までの上下方向の距離の半分以下となっている。
次に、配管構造60の施工方法について説明する。
まず、第2の軒樋52の底部52aに、貫通孔52bを形成する。この際、貫通孔52bの内径は、第1筒11の係合部14における外周面23aの外径に基づいて設定することができる。
次に、貫通孔52bを上下方向に挟む位置に、第1部材10および第2部材20を配置する。そして、貫通孔52b内に第1部材10の第1筒11を挿通して、第1筒11の係合部14を貫通孔52bの内側に配置し、貫通孔52bの内周縁に径方向に係合させる。これと同時に、第1フランジ12の下面に接着剤を塗布し、第1フランジ12を第2の軒樋52における底部52aの上面に固着する。
次に、第2部材20の第2フランジ22における塗布部23に接着剤を塗布する。そして、第2部材20の第2筒21を、第1部材10の第1筒11に装着(螺着)する。この際、第2フランジ22の上面を第2の軒樋52の底部52aの下面に当接する。
ここで、余分な接着剤が、逃げ部24から内側に流れ出ることで、接着剤が第2フランジ22の上面から径方向の外側に漏れ出て、継手63の外観に影響が生じるのを防ぐことができる。
また、継手63を第2の軒樋52に組み付けることと並行し、第1部材10の第3筒に第1の排水部材61を接続し、かつ、第2部材20の小径部21bに第2の排水部材62を接続する。
以上により、配管構造60(竪樋53)が施工される。
以上説明したように、本実施形態に係る継手63によれば、施工現場において、第1部材10に第1の排水部材61を接続し、かつ、第2部材20を第2の排水部材62を接続し、かつ、第1筒11と第2筒21とを装着させる。これにより、第1の排水部材61の排水が、第1筒11および第2筒21の内部を通過し、第2の軒樋52を鉛直方向に貫通して第2の排水部材62に排水される。よって、第1の排水部材61からの排水に第2の軒樋52を鉛直方向に貫通させることができる。
また、第1部材10、第2部材20を専用品として設けることで、例えば、継手63として、単なるパイプの外周面に環状の板を溶接するといった、現場溶接が発生して施工に手間がかかる構成の継手63を必要としない。そのため、施工性を高めることができる。
第1筒11が、第2筒21に装着され、かつ、第3筒13が、第1の排水部材61に接続される。これにより、第1部材10において、第2筒21が装着される部分(第1筒11)と、第1の排水部材61が接続される部分(第3筒13)と、を重複させずに異ならせることができる。よって、第1部材10に対して第1の排水部材61および第2部材20それぞれを組み付けやすくすることができる。その結果、施工性を高めることができる。
第1フランジ12が、第2の軒樋52の底部52aの上面に配置される。これにより、第1部材10を第2の軒樋52に高精度に位置決めすることができる。
第2フランジ22が、第2の軒樋52の底部52aの下面に配置され、第1フランジ12との間に底部52aを挟む。これにより、第2部材20を第2の軒樋52に高精度に位置決めし、かつ、第2部材20を第2の軒樋52に強固に固定することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、継手63が適用される配管構造60として、鉛直方向に真直に延びる竪樋53を示したが、継手63が適用される対象は、この種の竪樋53に限られない。
例えば配管構造として、呼び樋を備える構成を採用してもよい。この場合、例えば、第1の軒樋51の直下に呼び樋が設けられていてもよい。さらに例えば、図6に示す第1変形例に係る配管構造70のように、第2の軒樋52の直下に呼び樋71が設けられていてもよい。なお図6に示す配管構造70では、呼び樋71が、継手63と第2竪樋53Bとを接続している。呼び樋71と継手63とは第1エルボ72を介して接続されている。呼び樋71と第2竪樋53Bとは第2エルボ73を介して接続されている。この配管構造70では、継手63に接続される第2の排水部材62が、第2竪樋53Bに代えて第1エルボ72となっている。
なお、第2竪樋53Bと継手63との間に、呼び樋71や第1エルボ72等が配置されているのに代えて、他の部材が配置されていてもよい。例えば、第2竪樋53Bが継手63の真下に(同軸に)配置されつつ、これらの第2竪樋53Bと継手63とが直接接続されておらず、他の継手を介して接続されていてもよい。この場合であって、第2竪樋53Bと継手63とが同径のときには、他の継手としてソケットを採用可能である。第2竪樋53Bが継手63に比べて大径のときには、他の継手としてインクリーザーを採用可能である。これらの場合、継手63に接続される第2の排水部材62が、第2竪樋53Bに代えて前記他の継手となる。
図6に示す第1変形例に係る配管構造70では、第2竪樋53Bと継手63との間に他の部材が介在している。更にこの配管構造70では、第1竪樋53Aと継手63との間にも更に他の部材(継手)が介在している。この配管構造70では、第1竪樋53Aと継手63との間にソケット74が配置されている。ソケット74の上端内には、第1竪樋53Aの下端が嵌め込まれる。ソケット74の下端内には、第3筒13が嵌め込まれる。なおこの場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、第1竪樋53Aに代えてソケット74となっている。
ここで第2竪樋53Bと継手63との間に介在する他の部材は、ソケット74に限られない。
例えば、図7に示す第2変形例に係る配管構造80のように、第1竪樋53Aと継手63との間に、いわゆる伸縮継手81が配置されていてもよい。伸縮継手81内には、第1竪樋53Aの下端が配置されている。第1竪樋53Aが熱伸縮したとき、第1竪樋53Aの下端は、伸縮継手81内で上下動する。これにより、伸縮継手81は、第1竪樋53Aの熱伸縮を許容する。伸縮継手81の上端内には、パッキンがあってもなくてもよい。なおこの場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、第1竪樋53Aに代えて伸縮継手81となっている。
さらに例えば、図8に示す第3変形例に係る配管構造90のように、第1竪樋53Aと継手63との間に、いわゆる更新用継手91が配置されていてもよい。更新用継手91の下端には、第3筒13が配置されている。更新用継手91の上端内には、第1竪樋53Aの下端が配置されている。第1竪樋53Aと第3筒13との間には、短管92が配置されている。更新用継手91は、第1竪樋53Aに対して、上下方向にスライド移動可能である。更新用継手91は、第1竪樋53Aを更新(交換)するために用いられる。第1竪樋53Aの交換時には、更新用継手91を上方に向けてスライド移動させ、更新用継手91の下端を第1竪樋53Aの下端よりも上方に移動させる。その後、更新用継手91から露出された短管92を外部に引き抜く。すると、第1竪樋53Aと継手63との間に、短管92分の隙間が発生する。この隙間を利用して、第1竪樋53Aを第1の軒樋51から取り外し、新たな第1竪樋53Aを取り付ける。なおこの場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、第1竪樋53Aに代えて更新用継手91となっている。
なお、図7に示す第2変形例に係る配管構造80のように、第1竪樋53Aと継手63との間に、伸縮継手81が配置されている場合、図示の例のように、伸縮継手81の下端内に第3筒13が配置されていてもよい。
ただしこれに代えて、伸縮継手81と第3筒13との間に別途、接続用の短管が更に配置されていてもよい。接続用の短管は、例えば、第1竪樋53Aの下端を分離することで形成することができる。接続用の短管の下端が第3筒13内に嵌め込まれ、接続用の短管の上端が伸縮継手81の下端内に嵌め込まれる。この場合、なおこの場合、継手63に接続される第1の排水部材61が、前記接続用の短管となる。さらにこの場合、第3筒13の内径を、第1竪樋53Aの外径と同等にすることができる。よって、伸縮継手81を適用しない場合には、第1竪樋53Aの下端(差し口)を直接、第3筒13(受け口)内に嵌め込むことができる。
係合部14および逃げ部24が無くてもよい。
第1フランジ12、第2フランジ22、第3筒13が無くてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 第1部材
11 第1筒
12 第1フランジ
13 第3筒
20 第2部材
21 第2筒
22 第2フランジ
52 第2の軒樋(軒樋)
52a 底部
52b 貫通孔
60、70、80、90 配管構造
61 第1の排水部材
62 第2の排水部材
63 継手

Claims (7)

  1. サイフォン現象を発生させる排水部材と、前記排水部材の下方に位置し、底部に貫通孔が設けられた軒樋と、前記排水部材と接続された竪樋と、前記貫通孔の上部に設けられた第1部材と、前記貫通孔の下部に設けられた第2部材と、を備え、前記竪樋が前記軒樋を貫通している配管構造であって、
    前記第1部材は、
    前記貫通孔内に配置される円筒状の第1筒と、前記第1筒の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の上面に配置される第1フランジと、前記第1筒から上方に延びた円筒状の第3筒と、を有し、
    前記第2部材は、
    前記第1筒の下端部が配置され、かつ、前記貫通孔の下方に配置される円筒状の第2筒と、前記第2筒の上端部から径方向の外側に向けて延び、前記底部の下面に固着される第2フランジと、を有し、
    前記第1筒、前記第2筒、前記第3筒および前記貫通孔の中心軸線は、上下方向に延びる共通軸上に配置され
    前記第3筒の外径は、前記第2筒の外径よりも小さく、
    前記竪樋は、前記軒樋の上方に位置し、前記排水部材から雨水を排水する第1竪樋と、前記軒樋の下方に位置し、前記第1竪樋から雨水を排水する第2竪樋を有し、
    前記第2竪樋と前記第2部材との間に、前記第2竪樋と接続されるインクリーザーが配置されている
    ことを特徴とする配管構造。
  2. 前記第1筒は全長にわたって同径であることを特徴とする請求項1に記載の配管構造。
  3. 前記第1筒の上端部と前記第1フランジとは直角に交差していることを特徴とする請求項1または2に記載の配管構造。
  4. 前記第3筒の内径は前記第2筒の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配管構造。
  5. 前記第2筒は全長にわたって同径であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の配管構造。
  6. 前記第2フランジの上面には、下方に向けて窪む凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の配管構造。
  7. 前記第1フランジおよび前記第2フランジは上下方向から見た平面視で円環状であり、
    前記第2フランジの外径は前記第1フランジの外径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の配管構造。
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