JP7233461B2 - 歯付ベルト - Google Patents

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Description

本発明は歯付ベルトに関する。
工作機械、印刷機械、繊維機械、射出成形機等の高トルク伝動用途において、ポリウレタン樹脂製の歯付ベルトが用いられている。
特許文献1~4には、ポリウレタン樹脂で形成されたエンドレスの歯付ベルト本体に、ベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように配された心線が埋設されていると共に、その心線の埋設位置よりも内周側に不織布が埋設された歯付ベルトが開示されている。
特許文献5には、ポリウレタン樹脂で形成されたエンドレスの歯付ベルト本体における歯部を有する内周側表面を被覆するように帆布が設けられた歯付ベルトが開示されている。
特公平5-62657号公報 特許第2965403号公報 特開2006-112574号公報 特開2010-96229号公報 特許第2954554号公報
本発明は、内周側に複数の歯部が間隔をおいて設けられたポリウレタン樹脂で形成されたエンドレスの歯付ベルト本体と、前記歯付ベルト本体に、ベルト長さ方向に沿って螺旋を形成するように配されて埋設された心線と、前記歯付ベルト本体におけるベルト厚さ方向の前記心線の埋設位置よりも内周側に、前記歯付ベルト本体を形成するポリウレタン樹脂を含んでベルト長さ方向に沿うように配されて埋設された織布又は編布とを有し、前記歯部においては、前記織布又は編布は、前記歯付ベルト本体の表層に埋設されており、前記歯部間の歯底部にのみ、前記織布又は編布の織目又は編目に起因して形成されたJIS B0601に基づいて測定される算術平均粗さが5~25μmである凹凸面がある歯付ベルトである。
実施形態1に係る歯付ベルトの部分側面図である。 歯底部の縦断面拡大図である。 平織り織布の織り組織の平面図である。 斜文織り織布の織り組織の平面図である。 朱子織り織布の織り組織の平面図である。 実施形態1に係る歯付ベルトの製造方法の第1の説明図である。 実施形態1に係る歯付ベルトの製造方法の第2の説明図である。 実施形態1に係る歯付ベルトの製造方法の第3の説明図である。 平編み編布の平面図である。 ゴム編み編布の平面図である。 パール編み編布の平面図である。 比較例1の歯付ベルトの部分側面図である。 比較例2の歯付ベルトの部分側面図である。 騒音試験用のベルト走行試験機のプーリレイアウトを示す図である。 耐久試験用のベルト走行試験機のプーリレイアウトを示す図である。 軸荷重と騒音レベルとの関係を示すグラフである。
以下、実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る歯付ベルトBを示す。実施形態1に係る歯付ベルトBは、例えば、工作機械、印刷機械、繊維機械、射出成形機等の高トルク伝動用途に好適に用いられるエンドレスの噛み合い伝動ベルトである。実施形態1に係る歯付ベルトBは、例えば、ベルト長さが500~3000mm、ベルト幅が10~200mm、及びベルト厚さ(最大厚さ)が3~20mmである。
実施形態1に係る歯付ベルトBは、ポリウレタン樹脂で形成されたエンドレスの歯付ベルト本体10を有し、外周側が平坦な幅広の平帯体の内周側に複数の歯部11が一定ピッチで間隔をおいて設けられていると共に、相互に隣接する歯部11間が歯底部12に構成され、また、歯部11と歯底部12との間の境界部分が、側面視が内側に円弧状に没入した歯元部13に構成されている。なお、外周側にはコグが設けられていてもよい。
歯部11の側面視の歯形としては、例えば、両側が外側に円弧状に膨出したSTS歯形や台形歯形等が挙げられる。歯部11は、例えば、歯数が30~400、歯幅W(ベルト長さ方向の寸法)が2~10mm、歯部高さHが2~8mm、及び配設ピッチPが5~20mmである。
歯付ベルト本体10を形成するポリウレタン樹脂は、ウレタンプレポリマーに、硬化剤、可塑剤等の配合剤を配合したウレタン組成物が加熱及び加圧されて硬化したものである。
ウレタンプレポリマーとしては、例えば、イソシアネート成分がトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)などであり、ポリオール成分がポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)などであるもの等が挙げられる。ウレタンプレポリマーは、単一種で構成されていても、また、複数種が混合されて構成されていても、どちらでもよい。
硬化剤としては、例えば、1,4-フェニレンジアミン、2,6-ジアミノトルエン、1,5-ナフタレンジアミン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)、3,3’-ジメチル-4,4’-ジアミノジフェニルメタン、1-メチル-3,5-ビス(メチルチオ)-2,6-ジアミノベンゼン、1-メチル-3,5’-ジエチル-2,6-ジアミノベンゼン、4,4’-メチレン-ビス-(3-クロロ-2,6-ジエチルアニリン)、4,4’-メチレン-ビス-(3-クロロ-2,6-ジエチルアニリン)、4,4’-メチレン-ビス-(オルト-クロロアニリン)、4,4’-メチレン-ビス-(2,3-ジクロロアニリン)、トリメチレングリコール-ジ-パラ-アミノベンゾエート、4,4’-メチレン-ビス-(2,6-ジエチルアニリン)、4,4’-メチレン-ビス-(2,6-ジイソプロピルアニリン)、4,4’-ジアミノジフェニルスルホンなど、1級アミン、2級アミン、3級アミンのアミン化合物等が挙げられる。硬化剤は、単一種で構成されていても、また、複数種で構成されていても、どちらでもよい。硬化剤の配合量は、例えば、アミン化合物の場合、硬化剤中のNHのモル数とウレタンプレポリマー中のNCOのモル数との比であるα値(NH/NCO)が0.70~1.10の範囲となる量である。
可塑剤としては、例えば、ジブチルフタレート(DBP)やジオクチルフタレート(DOP)等のジアルキルフタレート、ジオクチルアジペート(DOA)等のジアルキルアジペート、ジオクチルセバケート(DOS)等のジアルキルセバケート等が挙げられる。可塑剤は、単一種で構成されていても、また、複数種で構成されていても、どちらでもよい。可塑剤の配合量は、例えば、ウレタンプレポリマー100質量部に対して3~20質量部である。
なお、その他の配合剤としては、例えば、着色剤、消泡剤、安定剤等が挙げられる。
歯付ベルト本体10を構成するポリウレタン樹脂の物性は、例えば、硬度が70~100°(JIS K7312準拠)であることが好ましい。
歯付ベルト本体10には、平帯体の部分に、ベルト長さ方向に沿うと共にベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように配された心線14が埋設されている。心線14は、例えば、心線径が0.2~5mm、及びベルト幅方向の配設ピッチが0.25~6mmである。また、PLDは例えば0.2~5mmである。
心線14は、例えば、片撚り糸、諸撚り糸、ラング撚り糸、コアヤーン、組紐等で構成されている。なお、心線14は、撚り糸の場合、上撚りがS撚りのS撚り糸及び上撚りがZ撚りのZ撚り糸の2種がベルト幅方向に交互に並ぶように二重螺旋状に設けられていてもよい。
心線14を構成する繊維材料としては、例えば、カーボン繊維、ガラス繊維、金属繊維などの無機繊維;アラミド繊維、ポリエステル繊維、PBO繊維、ナイロン繊維、ポリケトン繊維などの有機繊維等が挙げられる。心線14は、単一種の繊維で構成されていても、また、複数種の繊維で構成されていても、どちらでもよい。心線14には、成形前に予め例えばエポキシ系接着剤に浸漬した後に乾燥させる等の接着処理が施されていることが好ましい。
歯付ベルト本体10におけるベルト厚さ方向の心線14の埋設位置よりも内周側には、平帯状の不織布15がベルト長さ方向に沿うように配されて埋設されている。不織布15は、一枚で構成されていても、また、複数枚で構成されていても、どちらでもよい。
不織布15は、歯付ベルト本体10を形成するポリウレタン樹脂を含んで、側面視において層を形成するように設けられている。不織布15の歯底部12に対応する部分は、心線14に接触してベルト厚さ方向に薄く圧縮されている。不織布15の歯底部12に対応する部分の厚さは例えば0.1~0.5mmである。不織布15の歯部11に対応する部分は、両側の歯部11に対応する部分に連続して、側面視において、歯部11側に膨出するように歯部11に入り込んでベルト厚さ方向に厚く広がっている。不織布15の歯部11に対応する部分の最大厚さ(非圧縮厚さ)は例えば1.5~4.5mmである。不織布15の歯部11に対応する部分は、歯部11の補強効果を高める観点から、平均して歯部11側に歯部高さHの好ましくは50%以上の位置まで、より好ましくは70%以上の位置まで膨出していることが好ましい((H’/H)×100)。
不織布15は、ポリウレタン樹脂の含浸性を高める観点から、低密度で嵩高であることが好ましい。不織布15の目付量は200~600g/mであることが好ましく、特に歯部11の配設ピッチPが8mm以下の場合には230~300g/mであることがより好ましく、歯部11の配設ピッチPが8mmを超える場合には390~500g/mであることがより好ましい。
不織布15を構成する繊維材料としては、例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリケトン繊維、カーボン繊維等が挙げられる。不織布15は、単一種の繊維で構成されていても、また、複数種の繊維で構成されていても、どちらでもよい。不織布15には、成形前に予め例えばエポキシ系接着剤に浸漬した後に乾燥させる等の接着処理が施されていてもよい。
歯付ベルト本体10におけるベルト厚さ方向の不織布15の埋設位置よりも内周側には、織布16がベルト長さ方向に沿うように配されて一体に設けられている。織布16は、一枚で構成されていても、また、複数枚で構成されていても、どちらでもよい。
織布16は、歯付ベルト本体10を形成するポリウレタン樹脂を含んで、側面視において層を形成するように設けられている。
織布16の歯底部12に対応する部分は、不織布15に接触してベルト厚さ方向に圧縮されている。織布16の歯底部12に対応する部分の厚さは例えば0.1~0.5mmである。織布16の歯底部12に対応する部分は、ポリウレタン樹脂を含むものの、不織布15が存在するためにその含浸度合いが低く、その結果、歯底部12には、図2に示すように、織布16の織目に起因して形成された凹凸面が構成されている。歯底部12には、織布16が表面に露出していても、また、織布16が表層に埋設されていても、どちらでもよい。
従来のポリウレタン樹脂製の歯付ベルトは、特許文献1~4に開示された歯付ベルト本体に不織布が埋設された構成であっても、また、特許文献5に開示された歯付ベルト本体における歯部を有する内周側表面を被覆するように帆布が設けられた構成であっても、歯部間の歯底部では、製造時に未硬化のポリウレタン樹脂が不織布又は帆布に含浸して染み出す結果、不織布又は帆布が歯付ベルト本体の表層に埋設された形態となり、表面に硬いポリウレタン樹脂が露出することとなる。そのため、ベルト走行時において、硬い歯部がプーリに接触する際に発生する打撃音に、硬い歯底部がプーリに接触する際に発生する打撃音が重畳して大きな騒音を発するという問題がある。なお、歯付ベルトを設けた部分をカバーで覆って騒音を遮蔽する対策も考えられるが、その場合、ベルト温度の上昇により歯付ベルト本体を形成するポリウレタン樹脂が劣化してベルト寿命が短くなってしまう虞がある。
しかしながら、実施形態1に係る歯付ベルトBによれば、このように歯底部12に織布16の織目に起因して形成された凹凸面が構成されているので、この歯底部12の凹凸面がクッションとなり、歯底部12がプーリに接触する際の打撃音を抑制することができる。また、歯底部12の凹凸面があるので、歯部11のプーリへの噛み合い時に歯付ベルトBとプーリとの隙間で生じる共鳴音(気柱共鳴音)を低減することもできる。なお、心線14の撚り戻りやベルト走行初期の伸びを低く抑えるために、後述の製造時において、心線14を巻き付ける際に心線14に付与する張力を例えば49~294Nの範囲で非常に高く設定する場合であっても、心線14と織布16との間に不織布15が介設されるので、心線14による圧縮が緩和され、織布16の凹凸が潰されてしまうことはない。つまり、心線14の撚り戻りやベルト走行初期の伸びを低く抑えて耐久性を高めつつ、歯底部12がプーリに接触する際の打撃音の抑制効果及び歯部11のプーリへの噛み合い時の共鳴音の低減効果を得ることができる。
歯底部12の凹凸面の算術平均粗さ(Ra)は、好ましくは5~25μm、より好ましくは10~25μmである。凹凸面における平面視における凸部及び凹部の大きさ(最大径)は、好ましくは0.3~1.2mm、より好ましくは0.5~1.0mmである。ここで、算術平均粗さ(Ra)は、JISB0601に基づいて測定される値である。
織布16の歯部11に対応する部分は、両側の歯部11に対応する部分に連続して、側面視において、不織布15の外郭に沿った軌跡を形成している。織布16の歯部11に対応する部分の非圧縮厚さは例えば1.6~4.6mmである。織布16の歯部11に対応する部分は不織布15と非接触、つまり、織布16の歯部11に対応する部分と不織布15との間にはポリウレタン樹脂の層が存在することが好ましい。また、織布16の歯部11に対応する部分は、歯部11の表面に露出せずに埋設されていることが好ましい。織布16の歯部11に対応する部分は、歯部11の補強効果を高める観点から、歯部11側の最先端の位置が平均して歯部高さHの好ましくは60%以上の位置、より好ましくは80%以上の位置であることが好ましい((H”/H)×100)。
織布16は、例えば、図3Aに示すような経糸16a及び緯糸16bで形成された平織り織布、図3Bに示すような斜文織り織布(綾織り織布)、図3Cに示すような朱子織り織布等で構成されている。経糸16a及び緯糸16bの繊度は、好ましくは44~933dtex、より好ましくは44~235dtexである。経糸16a及び緯糸16bの糸密度は、好ましくは74~430本/5cm幅、より好ましくは132~174本/5cm幅である。織布16の目付量は、好ましくは90~600g/m、より好ましくは200~350g/mである。織布16の目付量は、歯部11及び歯元部13の補強効果を高める観点から、不織布15の目付量の好ましくは30~170%、より好ましくは70~130%であり、更に好ましくは100%、つまり、不織布15の目付量と同一であることが特に好ましい。
織布16は、例えば、経糸16a又は緯糸16bがベルト長さ方向に一致するように設けられていることが好ましい。緯糸16bが仮撚り加工糸等の伸縮加工糸で構成されている場合には、織布16は、伸縮特性について異方性を有することとなるが、ベルト長さ方向に伸縮特性が高くなるように、緯糸16bがベルト長さ方向に一致するように設けられることが好ましい。
織布16を構成する繊維材料としては、例えば、ナイロン6,6繊維、ナイロン4,6、ナイロン6などのナイロン繊維、ポリケトン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維等の化学繊維や綿等の天然繊維が挙げられる。織布16は、単一種の繊維で構成されていても、また、複数種の繊維で構成されていても、どちらでもよい。織布16を構成する繊維材料は、歯部11及び歯元部13の補強効果を高める観点から、不織布15を構成する繊維材料と同一であることが好ましい。織布16には、成形前に予め例えばエポキシ系接着剤に浸漬した後に乾燥させる等の接着処理が施されていてもよい。
以上の構成の実施形態1に係る歯付ベルトBによれば、不織布15がポリウレタン樹脂を含んで歯元部13自体を広範囲で高弾性化すると共に、織布16が歯元部13の表面乃至表面に近い位置においてクラックの発生及び進展を規制することから、それらの不織布15及び織布16の積層構造によって歯元部13が補強されるので、耐歯欠け寿命を著しく改善することができる。
実施形態1に係る歯付ベルトBは、例えば一対のプーリに巻き掛けられ、駆動源からの動力を従動側に伝達する。ここで、プーリの外径は例えば20~700mmである。また、ベルト走行速度は例えば10~2000m/minであり、伝達容量は例えば0.1~600KWである。
次に、実施形態1に係る歯付ベルトBの製造方法について説明する。
まず、図4Aに示すように、円柱状の内金型21に筒状に加工した織布16及び不織布15を順に被せ、その上から心線14を螺旋状に巻き付ける。内金型21の外周には、断面が歯部11に対応した形状の軸方向に延びる凹溝22が周方向に間隔をおいて一定ピッチで設けられている。このとき、織布16として、内金型21の周長よりも長いものを用い、織布16を各凹溝22内で撓むように設けることが好ましい。また、不織布15として、織布16の上から被せた際に周方向にやや張力が付与される程度の長さのものを用いることが好ましい。
次いで、図4Bに示すように、内金型21を円筒状の外金型24の中に収容する。このとき、内金型21と外金型24との間に歯付ベルト本体成形用のキャビティCが構成される。
続いて、図4Cに示すように、密閉したキャビティCにウレタンプレポリマーに配合剤を配合したウレタン組成物を注入して充填すると共に加熱する。このとき、ウレタン組成物が流動して硬化することにより、凹溝22において歯部11及び凸条23において歯底部12がそれぞれ形成されることにより歯付ベルト本体10が構成される。また、ウレタン組成物が不織布15に含浸して硬化することにより、不織布15は、ポリウレタン樹脂を含んでベルト長さ方向に沿うように配されて歯付ベルト本体10に埋設される。更に、ウレタン組成物が織布16に含まれて硬化することにより、織布16は、ポリウレタン樹脂を含んでベルト長さ方向に沿うように配されて歯付ベルト本体10に一体に設けられる。歯底部12では、織布16は、ポリウレタン樹脂を含むものの、不織布15が存在するためにその含浸度合いが低く、その結果、織布16の織目に起因して形成された凹凸面が構成される。以上のようにして、歯付ベルト本体10、心線14、不織布15、及び織布16が一体化して円筒状のスラブが成形される。なお、成形条件は、例えば、成形温度が70~130℃、及び成形時間が10~120分である。
最後に、内金型21及び外金型24からスラブを脱型し、それを輪切りすることにより実施形態1に係る歯付ベルトBを得ることができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る歯付ベルトB及びその製造方法は、外観構成が実施形態1の図1及び4と同一である。以下では、実施形態2に係る歯付ベルトB及びその製造方法について、符号16が編布を示すものとして実施形態1の図1及び4も用いて説明する。
実施形態2に係る歯付ベルトBでは、図1に示すように、歯付ベルト本体10におけるベルト厚さ方向の不織布15の埋設位置よりも内周側に、編布16がベルト長さ方向に沿うように配されて一体に設けられている。編布16は、一枚で構成されていても、また、複数枚で構成されていても、どちらでもよい。
編布16は、歯付ベルト本体10を形成するポリウレタン樹脂を含んで、側面視において層を形成するように設けられている。
編布16の歯底部12に対応する部分は、不織布15に接触してベルト厚さ方向に圧縮されている。編布16の歯底部12に対応する部分の厚さは例えば0.1~0.5mmである。編布16の歯底部12に対応する部分は、ポリウレタン樹脂を含むものの、不織布15が存在するためにその含浸度合いが低く、その結果、歯底部12には、編布16の編目に起因して形成された凹凸面が構成されている。歯底部12には、編布16が表面に露出していても、また、編布16が表層に埋設されていても、どちらでもよい。
実施形態2に係る歯付ベルトBによれば、このように歯底部12に編布16の編目に起因して形成された凹凸面が構成されているので、この歯底部12の凹凸面がクッションとなり、歯底部12がプーリに接触する際の打撃音を抑制することができる。また、歯底部12の凹凸面があるので、歯部11のプーリへの噛み合い時に歯付ベルトBとプーリとの隙間で生じる共鳴音(気柱共鳴音)を低減することもできる。なお、心線14の撚り戻りやベルト走行初期の伸びを低く抑えるために、後述の製造時において、心線14を巻き付ける際に心線14に付与する張力を例えば49~294Nと非常に高く設定する場合であっても、心線14と編布16との間に不織布15が介設されるので、心線14による圧縮が緩和され、編布16の凹凸が潰されてしまうことはない。つまり、心線14の撚り戻りやベルト走行初期の伸びを低く抑えて耐久性を高めつつ、歯底部12がプーリに接触する際の打撃音の抑制効果及び歯部11のプーリへの噛み合い時の共鳴音の低減効果を得ることができる。
歯底部12の凹凸面の算術平均粗さ(Ra)は、好ましくは5~25μm、より好ましくは10~25μmである。凹凸面における平面視における凸部及び凹部の大きさ(最大径)は、好ましくは0.3~1.2mm、より好ましくは0.5~1.0mmである。
編布16の歯部11に対応する部分は、両側の歯部11に対応する部分に連続して、側面視において、不織布15の外郭に沿った軌跡を形成している。編布16の歯部11に対応する部分の非圧縮厚さは例えば1.6~4.6mmである。編布16の歯部11に対応する部分は不織布15と非接触、つまり、編布16の歯部11に対応する部分と不織布15との間にはポリウレタン樹脂の層が存在することが好ましい。また、編布16の歯部11に対応する部分は、歯部11の表面に露出せずに埋設されていることが好ましい。編布16の歯部11に対応する部分は、歯部11の補強効果を高める観点から、歯部11側の最先端の位置が平均して歯部高さHの好ましくは60%以上の位置、より好ましくは80%以上の位置であることが好ましい((H”/H)×100)。
編布16は、例えば、図5Aに示すような編糸16cで形成された平編み編布、図5Bに示すようなゴム編み編布、図5Cに示すようなパール編み編布等で構成されている。編糸16cの繊度は、好ましくは10~1000dtex、より好ましくは50~300dtexである。編目密度は、ウェール方向には、好ましくは5~100個/2.54cm幅、より好ましくは20~40個/2.54cm幅であり、コース方向には、好ましくは5~100個/2.54cm幅、より好ましくは15~35個/2.54cm幅である。編布16の目付量は、好ましくは50~600g/m、より好ましくは100~400g/mである。編布16の目付量は、歯部11及び歯元部13の補強効果を高める観点から、不織布15の目付量の好ましくは30~170%、より好ましくは70~130%であり、更に好ましくは100%、つまり、不織布15の目付量と同一であることが特に好ましい。
編布16は、ウェール方向よりもコース方向の方が伸縮特性が高く、伸縮特性について異方性を有するが、ベルト長さ方向に伸縮特性が高くなるように、コース方向がベルト長さ方向に一致するように設けられることが好ましい。
編布16を構成する繊維材料としては、例えば、ナイロン6,6繊維、ナイロン4,6、ナイロン6などのナイロン繊維、ポリケトン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維等が挙げられる。編布16は、単一種の繊維で構成されていても、また、複数種の繊維で構成されていても、どちらでもよい。編布16を構成する繊維材料は、歯部11及び歯元部13の補強効果を高める観点から、不織布15を構成する繊維材料と同一であることが好ましい。編布16には、成形前に予め例えばエポキシ系接着剤に浸漬した後に乾燥させる等の接着処理が施されていてもよい。
以上の構成の実施形態2に係る歯付ベルトBによれば、不織布15がポリウレタン樹脂を含んで歯元部13自体を広範囲で高弾性化すると共に、編布16が歯元部13の表面乃至表面に近い位置においてクラックの発生及び進展を規制することから、それらの不織布15及び編布16の積層構造によって歯元部13が補強されるので、耐歯欠け寿命を著しく改善することができる。
次に、実施形態2に係る歯付ベルトBの製造方法について説明する。
まず、図4Aに示すように、円柱状の内金型21に筒状に加工した編布16及び不織布15を順に被せ、その上から心線14を螺旋状に巻き付ける。内金型21の外周には、断面が歯部11に対応した形状の軸方向に延びる凹溝22が周方向に間隔をおいて一定ピッチで設けられている。このとき、編布16として、内金型21の周長よりも長いものを用い、編布16を各凹溝22内で撓むように設けることが好ましい。不織布15として、編布16の上から被せた際に周方向にやや張力が付与される程度の長さのものを用いることが好ましい。心線14を巻き付ける際に心線14に付与する張力は例えば49~294Nである。
次いで、図4Bに示すように、内金型21を円筒状の外金型24の中に収容する。このとき、内金型21と外金型24との間に歯付ベルト本体成形用のキャビティCが構成される。
続いて、図4Cに示すように、密閉したキャビティCにウレタンプレポリマーに配合剤を配合したウレタン組成物を注入して充填すると共に加熱する。このとき、ウレタン組成物が流動して硬化することにより、凹溝22において歯部11及び凸条23において歯底部12がそれぞれ形成されることにより歯付ベルト本体10が構成される。また、ウレタン組成物が不織布15に含浸して硬化することにより、不織布15は、ポリウレタン樹脂を含んでベルト長さ方向に沿うように配されて歯付ベルト本体10に埋設される。更に、ウレタン組成物が編布16に含まれて硬化することにより、編布16は、ポリウレタン樹脂を含んでベルト長さ方向に沿うように配されて歯付ベルト本体10に一体に設けられる。歯底部12では、編布16は、ポリウレタン樹脂を含むものの、不織布15が存在するためにその含浸度合いが低く、その結果、編布16の編目に起因して形成された凹凸面が構成される。以上のようにして、歯付ベルト本体10、心線14、不織布15、及び編布16が一体化して円筒状のスラブが成形される。なお、成形条件は、例えば、成形温度が70~130℃、及び成形時間が10~120分である。
最後に、内金型21及び外金型24からスラブを脱型し、それを輪切りすることにより実施形態2に係る歯付ベルトBを得ることができる。
その他の構成は実施形態1と同一である。
(歯付ベルト)
<実施例>
図1に示す上記実施形態1と同様の構成のSTS歯形の歯付ベルトを実施例として作製した。
実施例の歯付ベルトとして、ベルト長さが1200mm及びベルト最大厚さが4.8mmで、且つベルト幅が10mmものと15mmのものとの2種を作製した。歯部は、歯数が150、歯幅Wが5.2mm、歯部高さHが2.85mm、及び配設ピッチPが8.0mmであった。
歯付ベルト本体を形成するウレタン組成物として、ウレタンプレポリマー(三井化学ポリウレタン社製 商品名:ハイプレンL-100)100質量部に対して、硬化剤の3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン(イハラケミカル工業社製 商品名:イハラキュアミンMT)13質量部及び可塑剤のジオクチルフタレート(チッソ社製 商品名:DOP)10質量部を配合したものを用いた。歯付ベルト本体を形成するポリウレタン樹脂のJIS K7312に基づいて測定した硬度は92°であった。
心線として、アラミド繊維のS撚り糸及びZ撚り糸の2種の諸撚り糸(1270dtex/4×5)を用い、それらがベルト幅方向に交互に並ぶように二重螺旋状に設けた。心線には、エポキシ系接着剤に浸漬した後に乾燥させる接着処理を施した。心線の巻き付け張力を98.1Nとした。心線は、心線径が0.90mm、及びベルト幅方向の配設ピッチが1.5mmであった。また、PLDは0.8mmであった。
不織布として、ニードルパンチ法により無加圧で製造されたナイロン繊維製のものを用いた。不織布には、接着処理を施さなかった。不織布は、厚さが5.4mm、及び目付量が250g/mであった。不織布の歯部に対応する部分は、平均して歯部側に歯部高さHの70%の位置まで膨出していた((H’/H)×100)。
織布として、繊度が235dtexのナイロン繊維の経糸及び緯糸で形成された斜文織り織布を用い、緯糸がベルト長さ方向に一致するように設けた。従って、織布を構成する繊維材料は不織布を構成する繊維材料と同一であった。織布には、接着処理を施さなかった。織布は、厚さが0.6mm、経糸及び緯糸の糸密度が200本/5cm幅、並びに目付量が250g/mであった。従って、織布の目付量は不織布の目付量と同一であった。織布の歯部に対応する部分は、歯部側の最先端の位置が平均して歯部高さHの80%の位置であった((H”/H)×100)。従って、織布の歯部に対応する部分は、不織布と非接触であり、また、歯部の表面に露出せずに歯部に埋設されていた。歯底部には、織布の織目に起因した凹凸面が構成されており、その凹凸面の算術平均粗さ(Ra)は18.2μmであった。
<比較例1>
図6Aに示すように、織布を有さないことを除いて実施例と同一構成の歯付ベルトB’を比較例1として作製した。比較例1の歯付ベルトB’の歯底部12’は、表面にポリウレタン樹脂が露出しており、その表面の算術平均粗さ(Ra)は2.6μmであった。なお、この比較例1の歯付ベルトは、特許文献1~4に開示された歯付ベルトに相当する。
<比較例2>
図6Bに示すように、不織布を有さず且つ織布16’が歯付ベルト本体10’における歯部11’を有する内周側表面を被覆するように設けられたことを除いて実施例と同一構成の歯付ベルトB’を比較例2として作製した。比較例2の歯付ベルトの歯底部12’は、表面にポリウレタン樹脂が露出しており、その表面の算術平均粗さ(Ra)は1.8μmであった。なお、この比較例2の歯付ベルトは、特許文献5に開示された歯付ベルトに相当する。
(試験評価方法)
<騒音試験>
図7Aは、騒音試験用のベルト走行試験機のプーリレイアウト30を示す。
このベルト走行試験機30は、各々、歯数が24で且つ外径が59.74mmの駆動プーリ31及び従動プーリ32が横方向に間隔をおいて配設されており、従動プーリ32には、側方に軸荷重(SW)を負荷できるように構成されている。
実施例並びに比較例1及び2のそれぞれのベルト幅30mmの歯付ベルトについて、上記ベルト走行試験機30の駆動プーリ31及び従動プーリ32に巻き掛け、従動プーリ32に1000Nの軸荷重(SW)を負荷した。そして、常温下、3分間で駆動プーリ31の回転数を0rpmから5000rpmまで立ち上げてベルト走行させ、騒音測定器を用いて500rpmから3500rpmまでの騒音レベル(dB(A))を測定した。また、軸荷重(SW)を1250N及び1500Nとした場合についても同様の測定を行った。そして、各測定から、回転数1000~5000rpmの範囲での騒音レベルの平均値を求めた。なお、回転数1000rpm以上としたのは、回転数1000rpm未満では、装置の共振が測定に与える影響が大きくなるからである。
<耐久試験>
図7Bは、耐久試験用のベルト走行試験機のプーリレイアウト40を示す。
このベルト走行試験機40は、歯数が20で且つ外径が49.56mmの駆動プーリ41及び歯数が40で且つ外径が100.49mmの従動プーリ42が横方向に間隔をおいて配設されており、従動プーリ42には、側方に軸荷重(SW)を負荷できるように構成されている。
実施例並びに比較例1及び2のそれぞれのベルト幅10mmの歯付ベルトについて、上記ベルト走行試験機40の駆動プーリ41及び従動プーリ42に巻き掛け、従動プーリ42に392Nの軸荷重(SW)と共に50N・mのトルクを負荷した。そして、常温下、駆動プーリ41を回転数7000rpmで回転させてベルト走行させた。そして、定期的にベルト走行を停止して目視観察しながら、歯部欠けや歯部摩耗の故障が生じるまでベルト走行を継続した。
また、別に500時間のベルト走行を実施した後の歯付ベルトから引張試験用の短冊状の試験片を作成してその強度を測定し、その強度を心線数で除して心線1本当たりの強度を算出し、更に、これを未走行の歯付ベルトにおける心線1本当たりの強度で除して強力保持率を算出した。
(試験評価結果)
表1及び図8は騒音試験の結果を示す。
Figure 0007233461000001
表1及び図8によれば、実施例は、比較例1及び2よりも騒音レベルが低いことが分かる。
表2は耐久試験の結果を示す。
Figure 0007233461000002
表2によれば、実施例は、比較例1及び2よりも高い耐久性を有することが分かる。
本発明は歯付ベルトの技術分野について有用である。
B 歯付ベルト
C キャビティ
10,10’ 歯付ベルト本体
11、11’ 歯部
12,12’ 歯底部
13,13’ 歯元部
14,14’ 心線
15,15’ 不織布
16,16’ 織布,編布
16a 経糸
16b 緯糸
16c 編糸
21 内金型
22 凹溝
23 凸条
24 外金型

Claims (4)

  1. 内周側に複数の歯部が間隔をおいて設けられたポリウレタン樹脂で形成されたエンドレスの歯付ベルト本体と、
    前記歯付ベルト本体に、ベルト長さ方向に沿って螺旋を形成するように配されて埋設された心線と、
    前記歯付ベルト本体におけるベルト厚さ方向の前記心線の埋設位置よりも内周側に、前記歯付ベルト本体を形成するポリウレタン樹脂を含んでベルト長さ方向に沿うように配されて埋設された織布又は編布と、
    を有し、
    前記歯部においては、前記織布又は編布は、前記歯付ベルト本体の表層に埋設されており、
    前記歯部間の歯底部にのみ、前記織布又は編布の織目又は編目に起因して形成されたJIS B0601に基づいて測定される算術平均粗さが5~25μmである凹凸面がある歯付ベルト。
  2. 請求項1に記載された歯付ベルトにおいて、
    前記織布又は編布の前記歯部に対応する部分における前記歯部側の最先端の位置が平均して歯部高さの60%以上の位置である歯付ベルト。
  3. 請求項1又は2に記載された歯付ベルトにおいて、
    前記織布又は編布は、伸縮特性について異方性を有すると共に、伸縮特性が高い方向がベルト長さ方向に一致するように設けられている歯付ベルト。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載された歯付ベルトにおいて、
    前記歯付ベルト本体を形成するポリウレタン樹脂のJIS K7312に基づいて測定される硬度が70~100°である歯付ベルト。
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