JP7381417B2 - 伝動ベルト - Google Patents

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本発明は、伝動ベルトに関する。
カーボン繊維製の心線を用いた伝動ベルトが知られている。例えば、特許文献1には、ポリウレタン樹脂製の歯付ベルト本体にカーボン繊維製の心線が埋設された歯付ベルトが開示されている。
特許第5667204号公報
本発明の課題は、加工性及びカットフレイ性が優れる伝動ベルトを提供することである。
本発明は、エラストマー製のベルト本体と、前記ベルト本体に埋設されるとともにベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように設けられたカーボン繊維製の心線と、前記ベルト本体と前記心線との間に介在するように前記心線に付着した樹脂接着剤層とを備えた伝動ベルトであって、前記樹脂接着剤層の前記心線への付着量が前記心線の質量に対して1質量%以上6質量%以下であり、且つ前記樹脂接着剤層の硬さが前記ベルト本体の硬さよりも高く、前記心線には、前記ベルト本体を形成するエラストマーが含浸しているとともに、その含浸量が前記心線の質量に対して5質量%以上25質量%以下である。
本発明によれば、ベルト本体と心線との間に介在する樹脂接着剤層の心線への付着量が心線の質量に対して1質量%以上6質量%以下であり、且つその樹脂接着剤層の硬さがベルト本体の硬さよりも高く、加えて心線にベルト本体を形成するエラストマーが含浸しているとともに、その含浸量が心線の質量に対して5質量%以上25質量%以下であることにより、優れた加工性及びカットフレイ性を得ることができる。
実施形態に係る歯付ベルトの一片の斜視図である。 実施形態に係る歯付ベルトの一部分の縦断面図である。 実施形態に係る歯付ベルトの一部分の拡大横断面図である。 実施形態に係る歯付ベルトの製造方法の第1の説明図である。 実施形態に係る歯付ベルトの製造方法の第2の説明図である。 実施形態に係る歯付ベルトの製造方法の第3の説明図である。
以下、実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1A及びBは、実施形態に係る歯付ベルトBを示す。実施形態に係る歯付ベルトBは、エンドレスの噛み合い伝動ベルトであり、例えば、工作機械、印刷機械、繊維機械、射出成形機等の高負荷伝動用途に好適に用いられる。実施形態に係る歯付ベルトBのベルト長さは、例えば500mm以上3000mm以下である。ベルト幅は、例えば10mm以上200mm以下である。ベルト厚さ(最大)は、例えば3mm以上20mm以下である。
実施形態に係る歯付ベルトBは、エラストマー製の歯付ベルト本体11を備える。歯付ベルト本体11は、断面横長矩形の平帯部111と、その内周側に一体に設けられた複数の歯部112とを有する。複数の歯部112は、ベルト長さ方向に一定ピッチで間隔をおいて設けられている。
歯部112の側面視の歯形としては、例えば、両側が外側に円弧状に膨出したSTS歯形や台形歯形等が挙げられる。歯部112の歯数は、例えば30個以上400個以下である。歯幅(ベルト長さ方向の最大)は、例えば2mm以上10mm以下である。歯高さは、例えば2mm以上8mm以下である。配設ピッチは、例えば8mm以上14mm以下である。
歯付ベルト本体11は、ウレタンプレポリマーに、硬化剤、可塑剤、滑剤等の配合剤が配合されたウレタン組成物が加熱及び加圧されて硬化したポリウレタン樹脂で形成されている。
ウレタンプレポリマーは、イソシアネート成分とポリオール成分との反応により得られる末端に複数のNCO基を有する比較的低分子量のウレタン化合物である。イソシアネート成分としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)等が挙げられる。ポリオール成分としては、例えばポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)等が挙げられる。ウレタンプレポリマーは、単一のウレタン化合物で構成されていても、複数のウレタン化合物が混合されて構成されていても、どちらでもよい。
硬化剤としては、例えば、1,4-フェニレンジアミン、2,6-ジアミノトルエン、1,5-ナフタレンジアミン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)などのアミン化合物等が挙げられる。硬化剤は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましい。アミン化合物の硬化剤は、硬化剤中のNH基のモル数のウレタンプレポリマー中のNCO基のモル数に対する比であるα値(NH基/NCO基)が0.70以上1.10以下となるように配合されていることが好ましい。
可塑剤としては、例えば、ジブチルフタレート(DBP)やジオクチルフタレート(DOP)などのジアルキルフタレート;ジオクチルアジペート(DOA)などのジアルキルアジペート;ジオクチルセバケート(DOS)などのジアルキルセバケート等が挙げられる。可塑剤は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましい。可塑剤の配合量は、ウレタンプレポリマー100質量部に対して、例えば3質量部以上20質量部以下である。
滑剤としては、例えば、脂肪酸エステル、炭化水素樹脂、パラフィン、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アルコール、金属石鹸、変性シリコーン等が挙げられる。滑剤は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましい。滑剤の配合量は、ウレタンプレポリマー100質量部に対して、例えば3質量部以上20質量部以下である。
なお、その他の配合剤としては、例えば、着色剤、消泡剤、安定剤等が挙げられる。
歯付ベルト本体11を形成するエラストマーのポリウレタン樹脂の硬さは、優れた耐久性を得る観点から、好ましくは70IRHD/M以上100IRHD/M以下、より好ましくは85IRHD/M以上95IRHD/M以下である。この歯付ベルト本体11の硬さは、歯付ベルト本体11を形成するポリウレタン樹脂を試料として、JIS K6253-2:2012に基づいて測定される。
実施形態に係る歯付ベルトBは、歯付ベルト本体11の平帯部111に埋設されたカーボン繊維製の心線12を備える。心線12の外径は、優れた耐久性を得る観点から、好ましくは0.6mm以上2.2mm以下、より好ましくは0.8mm以上1.2mm以下である。
心線12を構成するカーボン繊維は、優れた耐久性を得る観点から、PAN系カーボン繊維であることが好ましい。カーボン繊維のフィラメント径は、同様の観点から、好ましくは4μm以上9μm以下、より好ましくは6μm以上8μm以下である。
心線12を構成するカーボン繊維の総フィラメント本数は、優れた耐久性を得る観点から、好ましくは6000本(6K)以上48000本(48K)以下、より好ましくは9000本(9K)以上18000本(18K)、更に好ましくは12000本(12K)である。心線12を構成するカーボン繊維の繊度は、同様の観点から、好ましくは400tex以上3200tex以下、より好ましくは600tex以上1200tex以下、更に好ましくは800texである。
心線12は、優れた耐久性を得る観点から、撚り糸であることが好ましい。心線12を構成する撚り糸としては、片撚り糸、諸撚り糸、及びラング撚り糸が挙げられる。撚り糸の心線12は、同様の観点から、カーボン繊維のフィラメント束を一方向に撚った片撚り糸であることが好ましい。片撚り糸の心線12の撚り数は、同様の観点から、好ましくは4回/10cm以上12回/10cm以下、より好ましくは6回/10cm以上10回/10cm以下である。片撚り糸の心線12には、S撚り糸が用いられても、Z撚り糸が用いられても、それらの両方が用いられても、いずれでもよい。
心線12は、ベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように設けられている。心線12は、S撚り糸及びZ撚り糸の2本で構成され、それらが二重螺旋を形成するように設けられていてもよい。これにより、心線12は、ベルト幅方向に間隔をおいて並行に延びるように配置されることとなる。心線12のベルト幅10mm当たりの本数は、優れた耐久性を得る観点から、好ましくは6本/10mm以上10本/10mm以下、より好ましくは7本/10mm以上9本/10mm以下である。また、心線12のカット端が、歯付ベルト本体11の平帯部111の側面に露出することとなる。
実施形態に係る歯付ベルトBは、図2に示すように、歯付ベルト本体11と心線12との間に介在する樹脂接着剤層12aを備える。樹脂接着剤層12aは、ベルト成形前の心線12を液状接着剤に浸漬した後に加熱する接着処理を施すことにより心線12に付着する接着剤硬化物で構成されている。
樹脂接着剤層12aは、後述する優れた加工性及びカットフレイ性を得る観点から、エポキシ化合物と、イソシアネート化合物との反応生成物(接着剤硬化物)で形成されていることが好ましい。
エポキシ化合物としては、例えば、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。エポキシ化合物は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、優れた加工性及びカットフレイ性を得る観点から、ポリグリセロールポリグリシジルエーテルを含むことがより好ましい。エポキシ化合物のエポキシ当量は、同様の観点から、好ましくは170以上190以下、より好ましくは180以上185以下である。エポキシ化合物の全塩素含量は、同様の観点から、好ましくは5質量%以上9質量%以下、より好ましくは6質量%以上7質量%以下である。
イソシアネート化合物としては、例えば、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレン2,4-ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリアリールポリイソシアネート等が挙げられる。また、水系の液状接着剤を用いる場合、イソシアネート化合物としては、これらのNCO基がブロック化剤でブロックされたブロックドイソシアネート等も挙げられる。ブロック化剤としては、例えば、例えば、ε-カプロラクタム、バレロラクタムなどのラクタム類;フェノール、クレゾール、レゾルシンなどのフェノール類;オキシム類等が挙げられる。イソシアネート化合物は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、優れた加工性及びカットフレイ性を得る観点から、NCO基がε-カプロラクタムでブロックされた4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネートを含むことがより好ましい。
樹脂接着剤層12aを形成する反応生成物におけるエポキシ化合物の含有量は、優れた加工性及びカットフレイ性を得る観点から、イソシアネート化合物の含有量よりも多いことが好ましい。エポキシ化合物の含有量のイソシアネート化合物の含有量に対する比(エポキシ化合物の含有量/イソシアネート化合物の含有量)は、同様の観点から、好ましくは1.5以上3.5以下、より好ましくは2以上3以下である。
樹脂接着剤層12aの心線12への付着量は、心線12の単位長さ当たりにおいて、心線12の質量に対して1質量%以上6質量%以下であり、優れた加工性及びカットフレイ性を得る観点から、好ましくは2質量%以上5.5質量%以下、より好ましくは3質量%以上5質量%以下である。この樹脂接着剤層12aの心線12への付着量は、樹脂接着剤層12aを形成するための液状接着剤のカーボン繊維への濡れ性、液状接着剤の固形分濃度、液状接着剤への心線12の浸漬時間などの接着処理条件等により制御することができる。
樹脂接着剤層12aを構成する接着剤硬化物の硬さは、優れた加工性及びカットフレイ性を得る観点から、好ましくは75IRHD/M以上100IRHD/M以下、より好ましくは90IRHD/M以上100IRHD/M以下である。樹脂接着剤層12aの硬さは、歯付ベルト本体11の硬さよりも高い。樹脂接着剤層12aの硬さの歯付ベルト本体11の硬さに対する比(樹脂接着剤層12aの硬さ/歯付ベルト本体11の硬さ)は、同様の観点から、好ましくは1.0以上1.5以下である。この樹脂接着剤層12aの硬さは、樹脂接着剤層12aを形成する反応生成物を試料として、JIS K6253-2:2012に基づいて測定される。
心線12は、接着処理前には内部に空隙を有している。その空隙の一部には、接着処理により樹脂接着剤層12aを構成する接着剤硬化物が含浸している。そして、接着処理済の心線12の内部には、空隙が残存している。接着処理済の心線12の内部の空隙率は、好ましくは10%以上40%以下、より好ましくは15%以上35%以下である。この空隙率は、樹脂接着剤層12aを形成するための液状接着剤のカーボン繊維への濡れ性、樹脂接着剤層12aの心線12への付着量等により制御することができる。また、この空隙率は、接着処理済の心線12の3箇所の断面画像において、それぞれの心線12の断面積における空隙の占有面積の百分率を求め、それらの平均値として算出される。
接着処理済の心線12の内部に残存した空隙の少なくとも一部には、ベルト成形により歯付ベルト本体11を形成するエラストマーのポリウレタン樹脂が含浸している。心線12への歯付ベルト本体11を形成するエラストマーのポリウレタン樹脂の含浸量は、心線12の単位長さ当たりにおいて、心線12の質量に対して5質量%以上25質量%以下であり、優れた加工性及びカットフレイ性を得る観点から、好ましくは10質量%以上20質量%以下、より好ましくは12質量%以上18質量%以下である。このポリウレタン樹脂の含浸量は、歯付ベルト本体11を形成するためのウレタン組成物の心線12に接着処理により付着した樹脂接着剤層12aへの濡れ性、ウレタン組成物の粘度等により制御することができる。なお、ベルト成形後の心線12にも更に空隙が残存していてもよい。
実施形態に係る歯付ベルトBは、歯付ベルト本体11におけるベルト厚さ方向の心線12の埋設位置よりも内周側にベルト長さ方向に沿って埋設された不織布13を備える。不織布13は、一枚で構成されていても、複数枚で構成されていても、どちらでもよい。
不織布13は、歯付ベルト本体11を形成するエラストマーのポリウレタン樹脂が含浸し、側面視において層を形成するように設けられている。不織布13の歯部112に対応する部分は、側面視において内周側に膨出するように歯部112に入り込んでベルト厚さ方向に厚く広がっている。不織布13の歯部112間に対応する部分は、心線12に接触してベルト厚さ方向に薄く圧縮されている。
不織布13を構成する繊維材料としては、例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリケトン繊維、カーボン繊維等が挙げられる。不織布13は、単一種の繊維で形成されていても、また、複数種の繊維で形成されていても、どちらでもよい。
不織布13には、ベルト成形前に予め液状接着剤に浸漬した後に加熱する等の接着処理が施されていてもよい。
以上の構成の実施形態に係る歯付ベルトBでは、歯付ベルト本体11と心線12との間に介在する樹脂接着剤層12aの心線12への付着量が心線12の質量に対して1質量%以上6質量%以下である。また、その樹脂接着剤層12aの硬さが歯付ベルト本体11の硬さよりも高い。さらに、心線12に歯付ベルト本体11を形成するエラストマーのポリウレタン樹脂が含浸しているとともに、その含浸量が心線12の質量に対して5質量%以上25質量%以下である。これらのことから、実施形態に係る歯付ベルトBによれば、優れた加工性を得ることができるとともに、歯付ベルト本体11の平帯部111の側面に露出する心線12のカット端において、優れたカットフレイ性を得ることができる。
ここで、優れた加工性が得られるのは、樹脂接着剤層12aの硬さが歯付ベルト本体11よりも高いものの、樹脂接着剤層12aの心線12への付着量が比較的少ないので、接着処理済の心線12の曲げ剛性が低く抑えられ、それを円筒金型に巻き付ける際にプーリを介して繰り出すとき、プーリが小径でも巻き付き性がよいため、接着処理済の心線12の取り扱いが容易となることによる。また、樹脂接着剤層12aの心線12への付着量が比較的少ないものの、心線12を形成するカーボン繊維のフィラメント束の表層を一体化させるのには十分であるので、心線12の表面の毛羽が抑えられ、接着処理済の心線12を円筒金型に巻き付ける際にプーリに接触させながら繰り出すとき、その表面の毛羽が脱落して飛散したものが周辺に堆積するということが抑制されるため、接着処理済の心線12の取り扱いが容易となることによる。
優れたカットフレイ性が得られるのは、樹脂接着剤層12aの心線12への付着量が比較的少ないものの、心線12に歯付ベルト本体11を形成するエラストマーであるポリウレタン樹脂が含浸しているとともに、その含浸量が比較的多いので、心線12を形成するカーボン繊維のフィラメント束の全体が一体化し、毛羽の発生が抑制されることによる。
次に、実施形態に係る歯付ベルトBの製造方法について説明する。
まず、ウレタンプレポリマーを液槽に仕込み、所定温度に調温して撹拌を行いながら、そこに、硬化剤、可塑剤、滑剤等の配合剤を投入して歯付ベルト本体11を形成するためのウレタン組成物を調製する。ウレタン組成物の80℃での粘度は、例えば50mPa・s以上1000mPa・s以下である。ウレタン組成物の粘度は、JIS K7301-1995を準用して測定される。
また、心線12をボビンから引き出して連続走行させながら、液槽の液状接着剤に浸漬して引き上げた後、加熱炉内に導入して加熱する接着処理を心線12に施してボビンに巻き取る。このとき、心線12には、樹脂接着剤層12aを構成する接着剤硬化物が含浸するとともに表面を被覆するように付着する。
液状接着剤は、水系であることが好ましいが、溶剤系であってもよい。液状接着剤は、エポキシ化合物及びイソシアネート化合物などの接着主剤の他、硬化剤や界面活性剤等を含有していてもよい。液状接着剤の固形分濃度は、例えば5質量%以上40質量%以下である。
心線12の液状接着剤への浸漬時間は、例えば0.5秒以上60秒以下である。加熱温度(炉内温度)は、例えば100℃以上300℃以下である。加熱時間は、例えば1.0分以上20分以下である。心線12の接着処理は、複数回繰り返し行ってもよい。また、心線12の接着処理は、液状接着剤への浸漬処理を1回行った後、加熱温度及び/又は加熱時間を変えて加熱処理を多段階で行ってもよい。
次いで、図3Aに示すように、円柱状の内金型21に不織布13を被せ、その上から接着処理を施した心線12を螺旋状に巻き付ける。内金型21の外周には、断面が歯部112に対応した形状の軸方向に延びる凹溝22が周方向に間隔をおいて一定ピッチで設けられているとともに、各凹溝22間に軸方向に延びる突条23が構成されているので、不織布13及び心線12を、それらが突条23で支持されるように設ける。
このとき、樹脂接着剤層12aが硬いものの、その心線12への付着量が比較的少ないので、接着処理済の心線12の曲げ剛性が低く抑えられ、それを内金型21に巻き付ける際にプーリを介して繰り出すとき、プーリが小径でも巻き付き性がよいため、接着処理済の心線12を容易に取り扱うことができる。また、樹脂接着剤層12aの心線12への付着量が比較的少ないものの、心線12を形成するカーボン繊維のフィラメント束の表層を一体化させるのには十分であるので、心線12の表面の毛羽が抑えられ、接着処理済の心線12を内金型21に巻き付ける際にプーリに接触させながら繰り出すとき、その表面の毛羽が脱落して飛散したものが周辺に堆積することが抑制されるため、接着処理済の心線12を容易に取り扱うことができる。このように優れた加工性を得ることができる。
次いで、図3Bに示すように、内金型21を円筒状の外金型24の中に収容する。このとき、内金型21と外金型24との間にベルト本体成形用のキャビティCが構成される。
続いて、図3Cに示すように、密閉したキャビティCにウレタン組成物を注入して充填するとともに加熱する。このとき、ウレタン組成物が流動するとともに架橋して硬化することによりポリウレタン樹脂の歯付ベルト本体11が形成される。凹溝22では歯部112が形成される。心線12は、その内部の空隙に歯付ベルト本体11を形成するエラストマーのポリウレタン樹脂が含浸するとともに、樹脂接着剤層12aを介して歯付ベルト本体11に接着して埋設される。不織布13は、その内部に歯付ベルト本体11を形成するエラストマーのポリウレタン樹脂が含浸するとともに、歯付ベルト本体11に接着して埋設される。以上のようにして、歯付ベルト本体11、心線12、及び不織布13が一体化して円筒状のベルトスラブSが成型される。
最後に、内金型21及び外金型24からベルトスラブSを脱型し、比較的低温に設定した炉内に保持して後架橋処理を施した後、それを輪切りすることにより実施形態に係る歯付ベルトBが得られる。
このとき、歯付ベルト本体11の平帯部111の側面には、心線12のカット端が露出することとなるが、樹脂接着剤層12aの心線12への付着量は比較的少ないものの、心線12の内部の空隙には、歯付ベルト本体11を形成するエラストマーのポリウレタン樹脂が比較的多く含浸しているので、心線12を形成するカーボン繊維のフィラメント束の全体が一体化し、毛羽の発生が抑制されるため、優れたカットフレイ性を得ることができる。
なお、上記実施形態では、歯付ベルト本体11、心線12、及び不織布13で構成された歯付ベルトBとしたが、特にこれに限定されるものではなく、歯付ベルト本体11の内周側の歯部側表面、及び/又は、歯付ベルト本体11の外周側の背面に補強布が設けられていてもよい。
上記実施形態では、歯付ベルト本体11がポリウレタン樹脂で形成された歯付ベルトBとしたが、特にこれに限定されるものではなく、歯付ベルト本体11が架橋ゴム組成物や熱可塑性エラストマーで形成されていてもよい。
上記実施形態では、伝動ベルトとして歯付ベルトBを示したが、特にこれに限定されるものではなく、平ベルト、Vベルト、Vリブドベルト等であってもよい。
(ウレタン組成物)
ウレタン1乃至5のウレタン組成物を調製した。それぞれの構成は表1にも示す。
<ウレタン1>
イソシアネート成分をトリレンジイソシアネート及びポリオール成分をポリテトラメチレンエーテルグリコールとするウレタンプレポリマー(PTMEG-TDI)100質量部に対して、硬化剤の3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)17質量部を配合したウレタン組成物を調製し、それをウレタン1とした。ウレタン1の80℃での粘度は600mPa・sであった。ウレタン1を硬化させたポリウレタン樹脂の硬さは95IRHD/Mであった。
<ウレタン2>
ウレタンプレポリマー100質量部に対して、更に可塑剤のジオクチルフタレート(DOP)3質量部及び滑剤の脂肪酸エステル3質量部を配合したことを除いてウレタン1と同様のウレタン組成物を調製し、それをウレタン2とした。ウレタン2の80℃での粘度は500mPa・sであった。ウレタン2を硬化させたポリウレタン樹脂の硬さは94IRHD/Mであった。
<ウレタン3>
ウレタンプレポリマー100質量部に対して、更に可塑剤のジオクチルフタレート(DOP)6質量部及び滑剤の脂肪酸エステル6質量部を配合したことを除いてウレタン1と同様のウレタン組成物を調製し、それをウレタン3とした。ウレタン3の80℃での粘度は350mPa・sであった。ウレタン3を硬化させたポリウレタン樹脂の硬さは93IRHD/Mであった。
<ウレタン4>
ウレタンプレポリマー100質量部に対して、更に可塑剤のジオクチルフタレート(DOP)10質量部及び滑剤の脂肪酸エステル10質量部を配合したことを除いてウレタン1と同様のウレタン組成物を調製し、それをウレタン4とした。ウレタン4の80℃での粘度は200mPa・sであった。ウレタン4を硬化させたポリウレタン樹脂の硬さは92IRHD/Mであった。
<ウレタン5>
ウレタンプレポリマー100質量部に対して、更に可塑剤のジオクチルフタレート(DOP)15質量部及び滑剤の脂肪酸エステル15質量部を配合したことを除いてウレタン1と同様のウレタン組成物を調製し、それをウレタン5とした。ウレタン5の80℃での粘度は100mPa・sであった。ウレタン5を硬化させたポリウレタン樹脂の硬さは90IRHD/Mであった。
Figure 0007381417000001
(接着処理済心線)
以下の接着処理済心線1乃至5を作製した。それぞれの構成は表2にも示す。
<接着処理済心線1>
心線として、フィラメント本数が12000本のカーボン繊維(Tenax-J UTS50 F22 帝人社製、12K、800tex、フィラメント径:7μm)のフィラメント束を、長さ10cm当たりの撚り数を6回/10cmとして一方向に撚った片撚り糸を準備した。なお、片撚り糸の心線は、S撚り糸及びZ撚り糸を準備した。
エポキシ化合物のポリグリセロールポリグリシジルエーテル(エポキシ当量:183、全塩素含量:6.4質量%)を2.15質量%、イソシアネート化合物のNCO基がε-カプロラクタムでブロックされた4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネートを0.81質量%、イミダゾール系エポキシ樹脂硬化剤を0.02質量%、界面活性剤を0.02質量%、及び水を97質量%をそれぞれ含有する固形分濃度が3質量%の水系の液状接着剤1を調製した。なお、エポキシ化合物の含有量/イソシアネート化合物の含有量は2.7である。
心線に対し、液状接着剤1に浸漬した後に加熱する接着処理を施して樹脂接着剤層を付着させ、それを接着処理済心線1とした。心線の液状接着剤1への浸漬時間は10秒とした。加熱処理は、加熱温度200℃及び加熱時間1分の一次加熱処理を行った後、加熱温度260℃及び加熱時間4分の二次加熱処理を行った。
液状接着剤1の接着剤硬化物の硬さは98IRHD/Mであった。接着処理前後の質量差から算出される接着処理済心線1における樹脂接着剤層の付着量は、心線の質量に対して0.5質量%であった。接着処理済心線1の空隙率は45%であった。
<接着処理済心線2>
固形分濃度が6質量%であることを除いて液状接着剤1と同一成分比である液状接着剤2を用い、心線に対して接着処理を施して樹脂接着剤層を付着させ、それを接着処理済心線2とした。
液状接着剤2の接着剤硬化物の硬さは98IRHD/Mであった。接着処理済心線2における樹脂接着剤層の付着量は、心線の質量に対して1質量%であった。接着処理済心線2の空隙率は40%であった。
<接着処理済心線3>
固形分濃度が17質量%であることを除いて液状接着剤1と同一成分比である液状接着剤3を用い、心線に対して接着処理を施して樹脂接着剤層を付着させ、それを接着処理済心線3とした。
液状接着剤3の接着剤硬化物の硬さは98IRHD/Mであった。接着処理済心線3における樹脂接着剤層の付着量は、心線の質量に対して4質量%であった。接着処理済心線3の空隙率は25%であった。
<接着処理済心線4>
固形分濃度が23質量%であることを除いて液状接着剤1と同一成分比である液状接着剤4を用い、心線に対して接着処理を施して樹脂接着剤層を付着させ、それを接着処理済心線4とした。
液状接着剤4の接着剤硬化物の硬さは98IRHD/Mであった。接着処理済心線4における樹脂接着剤層の付着量は、心線の質量に対して6質量%であった。接着処理済心線4の空隙率は10%であった。
<接着処理済心線5>
固形分濃度が25質量%であることを除いて液状接着剤1と同一成分比である液状接着剤5を用い、心線に対して接着処理を施して樹脂接着剤層を付着させ、それを接着処理済心線5とした。
液状接着剤5の接着剤硬化物の硬さは98IRHD/Mであった。接着処理済心線5における樹脂接着剤層の付着量は、心線の質量に対して7質量%であった。接着処理済心線5の空隙率は8%であった。
Figure 0007381417000002
(歯付ベルト)
実施例1乃至5及び比較例1乃至6の歯付ベルトを作製した。それぞれの構成は表3にも示す。
<実施例1>
ウレタン2を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線2を用いるとともに、ニードルパンチ法により無加圧で製造されたナイロン繊維製の不織布を用いることにより、上記実施形態と同様の構成のSTS歯形の歯付ベルトを作製し、それを実施例1とした。
実施例1の歯付ベルトは、ベルト長さが800mm、ベルト幅が8mm、ベルト厚さ(最大)が4.8mmであった。歯部は、ISO13050:2014(E)で規定されるS8Mであった。
実施例1の歯付ベルトの心線を歯付ベルト本体から取り出して外周に付着したポリウレタン樹脂をきれいに除去し、それを熱重量分析することにより有機物量を解析した。また、接着処理済心線2についても熱重量分析することにより有機物量を解析した。そして、それらの有機物量の差を心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量とし、それを心線の質量を基準として換算したところ5質量%であった。
<実施例2>
ウレタン5を用いて歯付ベルト本体を形成したことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを実施例2とした。実施例2の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は25質量%であった。
<実施例3>
ウレタン4を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線3を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを実施例3とした。実施例3の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は15質量%であった。
<実施例4>
ウレタン2を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線4を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを実施例4とした。実施例4の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は5質量%であった。
<実施例5>
ウレタン3を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線4を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを実施例5とした。実施例5の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は10質量%であった。
<比較例1>
接着処理済心線1を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを比較例1とした。比較例1の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は5質量%であった。
<比較例2>
ウレタン5を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線1を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを比較例2とした。比較例2の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は25質量%であった。
<比較例3>
ウレタン2を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線5を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを比較例3とした。比較例3の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は5質量%であった。
<比較例4>
ウレタン3を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線5を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを比較例4とした。比較例4の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は10質量%であった。
<比較例5>
ウレタン1を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線2を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを比較例5とした。比較例5の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は3質量%であった。
<比較例6>
ウレタン1を用いて歯付ベルト本体を形成し、接着処理済心線4を用いたことを除いて実施例1と同様の歯付ベルトを作製し、それを比較例6とした。比較例6の歯付ベルトの心線に含浸したポリウレタン樹脂の含浸量は3質量%であった。
Figure 0007381417000003
(試験方法)
<接着処理済心線の曲げ剛性>
実施例1乃至5及び比較例1乃至6の歯付ベルトで用いた接着処理済心線1乃至5のそれぞれについて、JIS K7106-1995に準拠して偏位角10°の片持ちばりによる曲げ試験を実施することにより曲げ剛性を測定した。そして、曲げ剛性が0.06N・m以下の場合をAA、0.06N・mよりも高く且つ0.1N・m以下の場合をA、及び0.1N・mよりも高い場合をBと評価した。
接着処理済心線の曲げ剛性が高すぎると、それを内金型に巻き付ける際にプーリを介して繰り出すとき、プーリが小径の場合には、プーリへの接着処理済心線の巻き付き性が損なわれ、例えばプーリ上で接着処理済心線が折れるといったことが生じ、その取り扱いが困難となる。
<接着処理済心線の毛羽>
実施例1乃至5及び比較例1乃至6の歯付ベルトで用いた接着処理済心線1乃至5のそれぞれについて、1回のベルト成形時において、内金型に巻き付ける際にプーリを介して繰り出したとき、接着処理済心線の巻き掛け径が20mmとなる最小径のプーリに、接着処理済心線の表面の毛羽の脱落物の堆積の有無を目視で確認した。そして、毛羽の脱落物の堆積が全く認められなかった場合をAA、僅かに認められた場合をA、及び多く認められた場合をBと評価した。
接着処理済心線の毛羽が多いと、それを内金型に巻き付ける際にプーリに接触させながら繰り出すとき、その表面の毛羽が脱落して飛散したものが周辺に堆積するといったことが生じ、その取り扱いが困難となる。
<心線のカット端のカットフレイ性>
実施例1乃至5及び比較例1乃至6のそれぞれの歯付ベルトについて、歯付ベルト本体の平帯部の側面に露出した心線のカット端における毛羽の有無を目視で確認した。そして、毛羽が全く認められなかった場合をAA、僅かに認められた場合をA、及び多く認められた場合をBと評価した。
心線のカット端に毛羽が多くてカットフレイ性が悪い場合、それが周辺の回転物に巻き付いて故障を引き起こす原因となる場合がある。また、ベルト側面がプーリのフランジと擦れることで毛羽が飛散し、周辺設備を汚染したり、周辺センサの誤動作を招く虞がある。
(試験結果)
試験結果を表3に示す。これによれば、実施例1乃至5では、接着処理済心線の曲げ剛性が低いとともに、毛羽が少なく、且つカットフレー性が優れることが分かる。一方、比較例1乃至6では、接着処理済心線の曲げ剛性が高い、毛羽が多い、又は、カットフレー性が劣ることが分かる。
本発明は、伝動ベルトの技術分野について有用である。
B 歯付ベルト(伝動ベルト)
C キャビティ
S ベルトスラブ
11 歯付ベルト本体
111 平帯部
112 歯部
12 心線
12a 樹脂接着剤層
13 不織布
21 内金型
22 凹溝
23 突条
24 外金型

Claims (6)

  1. エラストマー製のベルト本体と、前記ベルト本体に埋設されるとともにベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように設けられたカーボン繊維製の心線と、前記ベルト本体と前記心線との間に介在するように前記心線に付着した樹脂接着剤層と、を備えた伝動ベルトであって、
    前記樹脂接着剤層の前記心線への付着量が前記心線の質量に対して1質量%以上6質量%以下であり、且つ前記樹脂接着剤層の硬さが前記ベルト本体の硬さよりも高く、
    前記心線には、前記ベルト本体を形成するエラストマーが含浸しているとともに、その含浸量が前記心線の質量に対して5質量%以上25質量%以下である伝動ベルト。
  2. 請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
    前記ベルト本体を形成するエラストマーがポリウレタン樹脂である伝動ベルト。
  3. 請求項1又は2に記載された伝動ベルトにおいて、
    前記ベルト本体の硬さが70IRHD/M以上100IRHD/M以下である伝動ベルト。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された伝動ベルトにおいて、
    前記樹脂接着剤層の硬さが75IRHD/M以上100IRHD/M以下である伝動ベルト。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された伝動ベルトにおいて、
    前記樹脂接着剤層が、エポキシ化合物とイソシアネート化合物との反応生成物で形成されている伝動ベルト。
  6. 請求項5に記載された伝動ベルトにおいて、
    前記樹脂接着剤層を形成する前記反応生成物における前記エポキシ化合物の含有量が前記イソシアネート化合物の含有量よりも多い伝動ベルト。
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