JP2018185044A - 歯付きベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト幅を抑えつつ耐荷重を増大させることができ、重量の大きな搬送物への適用に好ましい、歯付きベルトを提供する。【解決手段】歯付きベルト10は、複数の心線1と、複数の心線1を埋設した背面部2と、複数の歯部3とを含むベルト本体10aを備えている。背面部2と複数の歯部3とは、熱可塑性エラストマーで一体成形されている。歯付きベルト10は、ベルト幅1mmあたりのベルト強力が1.85kN以上であり、歯部3のピッチが20mm以上であり、各歯部3の高さh3が5mm以上であり、背面部2の厚みh2が4mm以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、背面部と複数の歯部とが熱可塑性エラストマーで一体成形された歯付きベルトに関する。
歯付きベルトは、一般産業機械、農業機械等における動力伝達用ベルトとして広く使用されており、近年、重量の大きな搬送物への適用が進められている。重量の大きな搬送物への適用のためには、歯付きベルト全体のサイズ(特に歯部の高さ)の大型化により、耐荷重を増大させることが有効である。しかしながら、装置スペースの都合上、小型化も要求され、特にベルト幅を抑えつつ耐荷重を増大させることが望まれている。
ベルト幅を抑えつつ耐荷重を増大させる技術としては、心線をベルト厚み方向に複数配列する技術(特許文献1及び2参照)、心線をベルト幅方向に隙間なく密に配列する技術、心線の直径を大きくする技術等が知られている。
特開2014−142046 特開2016−211734
しかしながら、特許文献1及び2には、重量の大きな搬送物への適用に好ましい、具体的なベルト強力の大きさや歯部の構成(ピッチ、高さ)等について、開示がない。
本発明の目的は、ベルト幅を抑えつつ耐荷重を増大させることができ、重量の大きな搬送物への適用に好ましい、歯付きベルトを提供することである。
本発明によると、ベルト長手方向にそれぞれ延在しかつベルト幅方向に配列された複数の心線と、前記複数の心線を埋設した背面部と、前記背面部とベルト厚み方向に対向し、前記ベルト長手方向に互いに離隔して配置された複数の歯部とを含むベルト本体を備え、前記背面部と前記複数の歯部とが熱可塑性エラストマーで一体成形された歯付きベルトであって、ベルト幅1mmあたりのベルト強力が1.85kN以上であり、前記複数の歯部のピッチが20mm以上であり、前記複数の歯部それぞれの高さが5mm以上であり、前記背面部の厚みが4mm以上であることを特徴とする歯付きベルトが提供される。
本発明によれば、後に実施例で示すように、ベルト幅を抑えつつ耐荷重を増大させることができ、重量の大きな搬送物への適用に好ましい、歯付きベルトを提供することができる。
本発明において、前記複数の心線のそれぞれは、スチールコード、アラミド繊維またはカーボン繊維を撚り合せたコードからなってもよい。
また、前記複数の心線のそれぞれは、スチールコードからなってよく、強力が7〜8kNであってよく、直径が2.3〜2.6mmであってよい。この場合、低伸度かつ高強力という特長を有するスチールコードを心線として用いることで、単位幅当たりのベルト強力の向上をより好ましく実現することができる。
前記複数の心線のピッチが3.0〜3.7mmであってよく、前記複数の心線同士の間隔が0.4〜1.4mmであってよい。この場合、後に実施例で示すように、心線のピッチ及び間隔の好適な組み合わせにより、単位幅当たりのベルト強力の向上をより好ましく実現することができる。
前記熱可塑性エラストマーは、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、及び、塩化ビニル系熱可塑性エラストマーからなる群より選択される少なくとも1種であってよい。
前記熱可塑性エラストマーは、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーであってよく、硬度が85〜95°であってよい。この場合、力学特性や耐久性に優れた歯付きベルトが得られる。また、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーは、伝動ベルトや搬送ベルトに汎用に使用されているため、歯付きベルトの製造が容易である。また、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーを構成するポリウレタンの種類としては、ポリエーテル型ポリウレタン、ポリエステル型ポリウレタン、又は、ポリカーボネート型ポリウレタンであってよい。
本発明によれば、ベルト幅を抑えつつ耐荷重を増大させることができる、重量の大きな搬送物への適用に好ましい、歯付きベルトを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る歯付きベルトを示す、ベルト幅方向に沿った(図2のI−I線に沿った)断面図である。 本発明の一実施形態に係る歯付きベルトを示す、ベルト長手方向に沿った(図1のII−II線に沿った)断面図である。 本発明の一実施形態に係る歯付きベルトを昇降搬送装置に用いた例を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る歯付きベルトの製造方法を説明するための概略図である。 走行試験で用いた走行試験機を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る歯付きベルト10は、図1及び図2に示すように、複数の心線1と、複数の心線1を埋設した背面部2と、複数の歯部3とを含むベルト本体10aを備えている。
本実施形態の心線1は、スチールコード(スチール繊維を撚り合せたコード)からなる。複数の心線1は、ベルト長手方向にそれぞれ延在し、ベルト幅方向に配列されている。
複数の歯部3は、背面部2とベルト厚み方向に対向し、ベルト長手方向に互いに離隔して配置されている。背面部2と複数の歯部3とは、熱可塑性エラストマーで一体成形されている。背面部2及び複数の歯部3を構成する熱可塑性エラストマーは、本実施形態では、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーであり、硬度が85〜95°(JIS K6253:2012に準拠,A型硬度計で測定)である。ポリウレタン系熱可塑性エラストマーを構成するポリウレタンの種類としては、ポリエーテル型ポリウレタン、ポリエステル型ポリウレタン、又は、ポリカーボネート型ポリウレタンである。
歯付きベルト10は、以下の要件を満足していることが好ましい。
・ベルト幅W=50〜150mm
・ベルト全厚H=9〜13mm
・背面部2の厚みh2=4〜6mm
・各歯部3の高さh3=5〜8mm
・歯部3のピッチP=20〜30mm
・各心線1の直径D=2.3〜2.6mm
・各心線1の強力=7〜8kN
・心線1のピッチPt=3.0〜3.7mm
・心線1の間隔d=0.4〜1.4mm(各間隔dの合計値はベルト幅Wの13〜36%)
・ベルト幅1mmあたりのベルト強力=1.85kN以上、2.60kN以下である。
歯付きベルト10は、例えば図3に示すような昇降搬送装置50に用いられる。
昇降搬送装置50は、上方に並設された歯付きプーリ51,53と、下方に並設された歯付きプーリ52,54とを有する。オープンエンドの歯付きベルト10を所定の幅及び長さに裁断し、ベルト長手方向の両端を治具等で固定してエンドレスにしたものが、上下に対向して配置された一対の歯付きプーリ51,52と一対の歯付きプーリ53,54とにそれぞれ巻回されている。各歯付きベルト10には、荷台57を固定するための固定具58が取り付けられている。4つの歯付きプーリ51〜54のうち、1つの歯付きプーリ52が駆動され、残りの歯付きプーリ51,53,54は歯付きベルト10を介して同期駆動される。荷台57に搬送物59を載置した状態で、歯付プーリ52を正方向又は逆方向に回転させると、一対の歯付きベルト10が走行し、搬送物59が上下に昇降する。
歯付きベルト10は、重量の大きな搬送物への適用に好ましいものであり、例えば、搬送物59の重量が5〜11tであって、0.20〜0.25kN/mmの最大張力がかかる使用環境で用いることができる。
なお、本発明に係る歯付きベルトは、オープンエンド、エンドレスのいずれであってもよい。また、本発明に係る歯付きベルトは、昇降搬送装置に用いられることに限定されず、任意の装置に用いられてよい。さらに本発明の歯付きベルトは、ベルト本体の外周面及び/又は内周面に補強布を設けてもよい。
次いで、歯付きベルト10の製造方法の一例について説明する。
歯付きベルト10は、例えば図4に示すような製造装置60により製造される。製造装置60は、成形ドラム61と、成形ドラム61の上下に近接して配置されたプーリ62,63と、成形ドラム61と水平方向に対向して配置されたプーリ64と、プーリ62〜64に巻回された無端状の金属バンドである押圧バンド65と、熱可塑性エラストマーを押し出す押出ヘッド66と、心線供給装置(図示略)とを有する。
成形ドラム61の外周面には、歯部3を形成するための溝が、周方向に所定の間隔で形成されている。プーリ64は、成形ドラム61に対して水平方向に移動可能であり、押圧バンド65に所定の張力を付与する。押圧バンド65は、成形ドラム61の外周面に半周程度巻き付くように配置されており、プーリ64からの張力の付与によって成形ドラム61の外周面に押圧されている。
押出ヘッド66は、加熱により溶融した状態の熱可塑性エラストマーを、成形ドラム61の外周面に供給する。心線供給装置(図示略)は、成形ドラム61の軸方向に並ぶ複数の心線1を、成形ドラム61の外周面に供給する。
成形ドラム61の外周面に供給された溶融状態の熱可塑性エラストマー及び複数の心線1は、成形ドラム61の回転に伴い、成形ドラム61と押圧バンド65との間に巻き込まれる。このとき、押圧バンド65の押圧力によって、熱可塑性エラストマーが成形ドラム61の外周面に形成された溝内に充填され、当該溝内に歯部3が形成される。またこのとき、成形ドラム61の外周面と押圧バンド65との間に、複数の心線1を埋設した背面部2が形成される。そして、押圧バンド65の押圧力によって熱可塑性エラストマーを成形ドラム61の外周面に強く押し付けつつ、熱可塑性エラストマーを冷却して固化させる。押圧バンド65が成形ドラム61から離れた部分で、ベルト本体10aが連続して取り出される。
以上に述べたように、本実施形態によれば、後に実施例で示すように、ベルト幅Wを抑えつつ耐荷重を増大させることができ、重量の大きな搬送物への適用に好ましい、歯付きベルト10を提供することができる。
本実施形態において、各心線1は、スチールコードからなり、強力が7〜8kNであり、直径Dが2.3〜2.6mmである。この場合、低伸度かつ高強力という特長を有するスチールコードを心線1として用いることで、単位幅当たりのベルト強力の向上をより確実に実現することができる。
本実施形態において、心線1のピッチPtが3.0〜3.7mmであり、心線1同士の間隔dが0.4〜1.4mmである。この場合、後に実施例で示すように、心線1のピッチ及び間隔の好適な組み合わせにより、単位幅当たりのベルト強力の向上をより確実に実現することができる。
本発明者は、上述の製造方法で、AT20の歯型(ISO17396:2014に準拠した歯部のピッチが20mmの歯型)、ポリウレタン(ポリエステル型ポリウレタン)系熱可塑性エラストマーを用いて、実施例1〜9及び比較例1〜3に係る歯付きベルトを製造し、これら歯付きベルトについて引張試験及び走行試験を行った。
実施例1〜9及び比較例1〜3に係る各歯付きベルトの構成を下記表1〜表4に示す。
なお、実施例1〜9及び比較例1〜3の歯付きベルトのベルト幅Wは、全て135mmとした。
ここで、表1では、歯部3のピッチPやベルト幅1mmあたりのベルト強力を変量した場合の比較をするために、実施例1〜3および比較例1〜3の歯付きベルトの構成を記載している。また、表2では、実施例1の歯付きベルトに対して心線1のピッチPtを変量した場合の比較をするために、実施例1、4、5の歯付きベルトの構成を記載している。また、表3では、実施例1の歯付きベルトに対して硬度を変量した場合の比較をするために、実施例1、6〜8の歯付きベルトの構成を記載している。また、表4では、実施例1の歯付きベルトに対してポリウレタンの種類を変更した場合の比較をするために、実施例1、9の歯付きベルトの構成を記載している。
(歯ピッチPやベルト強力を変量した比較)
(心線のピッチPtを変量した比較)
(硬度を変量した比較)
(ポリウレタンの種類を変更した比較)
走行試験では、実施例1〜9及び比較例1〜3に係る各歯付きベルトから、幅20mm・長さ3700mmの試験片10xを採取し、図5に示すように、各試験片10xの両端を継手20で接合してエンドレスにしたものを、昇降試験機70の駆動プーリ71及び従動プーリ72(各プーリ71,72の歯数=32)に巻回した。そして、各試験片10xに0.25kN/mmの張力をかけて、100万サイクル(図5に矢印で示す正方向および逆方向の1往復で1サイクル)繰り返し走行を行った。
そして、各試験片10xについての、走行試験の前後(走行前、走行後)における試験片10xの強力を引張試験により測定し、更に、走行試験の前後による試験片10xの強力の低下率を算出した。その結果を表1〜表4のベルトの走行前の強力及び走行後の強力の項目、強力の低下率の項目に記載した。
なお、引張試験では、実施例1〜9及び比較例1〜3に係る各歯付きベルトから採取した、走行前の試験片10x及び走行後の試験片10xから、幅20mm・長さ500mmの引張試験片をそれぞれ採取し、各引張試験片について、アムスラー引張試験機を用いて引張試験(引張速度50mm/min)を行い、破断するまでの強力を測定した。
また、走行試験後の各試験片10xを観察し、「歯欠け」や「歯の摩耗」などの不具合があった場合はその状態を、表1〜表4の「走行後の状態」の項目に記載し、特に変化がない場合は「不具合なし」と記載した。
また、走行試験前後における、各試験片10xの、駆動プーリ71及び従動プーリ72に対する位置決め不良の有無について判定した。具体的には、図5に示すように、走行試験後において、継手20と連結した治具により位置ズレを読み取った。この治具は、ベルト(各試験片10xの両端を継手20で接合してエンドレスにしたもの)の走行(継手20の昇降)と連動して目盛付きバーに沿って昇降し、治具の目盛り読み取り位置が、走行試験の開始前と終了後とでズレた距離を計測した。そして、ズレた距離が3mm未満であれば位置ズレなし、3mm以上であれば位置ズレありとして、位置ズレがある場合を位置決め不良「あり」と判定した(表1〜表4の「位置決め不良」の項目)。
上記走行試験の結果から、実施例1〜9及び比較例1〜3に係る各歯付きベルトに対して、以下の表5に示した基準によりA〜Dのランク付けをして、表1〜表4の「判定」の項目に記載した。
歯部のピッチPが20mm以上で(歯部のピッチPが比較的大きく、歯部のピッチPに伴う歯部のスケール(歯部のベルト長手方向の長さ、及び、歯部の歯高さh3)が大型)、且つ、高強力(1.85kN/mm以上)の実施例1〜3の歯付きベルトは、すべてAランクであった。
比較例1は、高強力であるが、歯部のピッチPが14mm(歯部のスケールが若干小型)の歯付きベルトである。歯部のピッチPに伴う歯部のスケールが小さいと、スケールが大型の歯部に比べ、一歯にかかる有効張力(負荷)への耐性に欠けるので、歯部が大きく変形しやすいことから、早期の歯欠けによる寿命となり実用不可能(Dランク)となった。
比較例2は、歯部のピッチPが20mmである(歯部のスケールが大型)が、実施例1よりも細径で強力の小さい心線を用いたため、ベルト強力が1.85kN/mmに満たない歯付きベルトである。この場合、歯付きベルトに大きな荷重が掛かると、心線が細径のため、心線1本当たりに極度に高い張力が掛かり、その結果、歯付きベルトが伸びて位置決め不良となり、実用不可能(Dランク)となった。
比較例3は、歯部のピッチPが14mm(歯部のスケールが若干小型)であり、ベルト強力も1.85kN/mmに満たない歯付きベルトである。この場合、早期に歯欠けが生じ、さらに位置決め不良にもなり実用不可能(Dランク)となった。
実施例4、5は、心線のピッチPtを変量(拡大)して歯付きベルトに埋設される心線の本数を減らしたこと以外は実施例1と同じ構成の、歯部のピッチPが20mm(歯部のスケールが大型)の歯付きベルトである。心線の本数が減ったことにより、実施例1よりもベルト強力が低下しているが、走行後も1.85kN/mm以上のベルト強力を維持でき、「歯欠け」や「歯の摩耗」などの不具合や、位置決め不良が無く、実用可能(Bランク)であることを確認した。
実施例6〜8は、歯付きベルトを構成する材料(ポリウレタン系熱可塑性エラストマー)の硬度を変更した以外は、実施例1と同じ構成の、歯部のピッチPが20mm(歯部のスケールが大型)の歯付きベルトである。硬度の大きい実施例8(95°)はAランクとなったが、硬度が小さい歯付きベルトでは歯部の変形によって歯部の摩耗が進行しやすいため、実施例7(85°)ではBランク、実施例6(80°)ではCランクとなった。
実施例9は、歯付きベルトを構成する材料(ポリウレタン系熱可塑性エラストマー)であるポリウレタンの種類を変更した以外は、実施例1と同じ構成の、歯部のピッチPが20mm(歯部のスケールが大型)の歯付きベルトである。この場合、実施例1と同等にAランクとなった。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・本発明に係る歯付きベルトは、オープンエンド、エンドレスのいずれであってもよい。また、本発明に係る歯付きベルトは、昇降搬送装置に用いられることに限定されず、任意の装置に用いられてよい。
・熱可塑性エラストマーは、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーに限定されず、例えば、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー等であってもよく、またこれらの2種以上を組み合わせたものであってもよい。
・熱可塑性エラストマーの硬度は、85〜95°に限定されず、これらの範囲外にあってもよい。
・心線は、スチールコードからなることに限定されず、例えばアラミド繊維やカーボン繊維を撚り合せたコードからなってもよい。
・ベルト本体の外周面及び/又は内周面に補強布を設けてもよい。
1 心線
2 背面部
3 歯部
10 歯付きベルト
10a ベルト本体
d 心線の間隔
D 心線の直径
h2 背面部の厚み
h3 歯部の高さ
P 歯部のピッチ
Pt 心線のピッチ

Claims (6)

  1. ベルト長手方向にそれぞれ延在しかつベルト幅方向に配列された複数の心線と、前記複数の心線を埋設した背面部と、前記背面部とベルト厚み方向に対向し、前記ベルト長手方向に互いに離隔して配置された複数の歯部とを含むベルト本体を備え、前記背面部と前記複数の歯部とが熱可塑性エラストマーで一体成形された歯付きベルトであって、
    ベルト幅1mmあたりのベルト強力が1.85kN以上であり、
    前記複数の歯部のピッチが20mm以上であり、
    前記複数の歯部それぞれの高さが5mm以上であり、
    前記背面部の厚みが4mm以上であることを特徴とする歯付きベルト。
  2. 前記複数の心線のそれぞれは、スチールコード、アラミド繊維またはカーボン繊維の少なくともいずれかを撚り合せたコードからなることを特徴とする、請求項1に記載のベルト。
  3. 前記複数の心線のそれぞれは、
    スチールコードからなり、
    強力が7〜8kNであり、
    直径が2.3〜2.6mmであることを特徴とする請求項1に記載の歯付きベルト。
  4. 前記複数の心線のピッチが3.0〜3.7mmであり、
    前記複数の心線同士の間隔が0.4〜1.4mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯付きベルト。
  5. 前記熱可塑性エラストマーは、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、及び、塩化ビニル系熱可塑性エラストマーからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のベルト。
  6. 前記熱可塑性エラストマーは、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーであり、硬度が85〜95°であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯付きベルト。
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