JP7230325B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献2には、座金の形状をした防振用ゴムを固定用ネジの頭部の座金の下に挟んで冷却ファンとともに固定する構成が開示されている。
本発明の目的は、ファンの制振を行う構成を有していない場合に比べ、ファンに起因する送風装置の振動や、ファンに起因して送風装置にて生じる騒音を低減することにある。
請求項2に記載の発明は、前記制振部材は、前記ファンに取り付けられた金属部材により構成されている請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記ファンに前記案内部材が取り付けられ、前記ファンのうちの、前記案内部材が取り付けられている部分とは反対側に位置する部分に、前記制振部材が取り付けられている請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、記録材への画像形成を行う画像形成手段と、装置内の空気を装置外へ送る送風装置とを備える画像形成装置であり、前記送風装置は、回転部材と、当該回転部材を収容する収容容器とを有し、当該回転部材を回転させて空気を送り出すファンと、前記ファンに向かう空気又は当該ファンにより送り出された空気の案内を行う案内部材と、前記収容容器のうちの、前記案内部材が設けられている側とは反対側に位置する面に取り付けられ、前記収容容器よりも比重が大きい取り付け部材と、を備え、前記取り付け部材は、柱状に形成されるとともに、前記回転部材の回転軸の延長線上に設けられている、画像形成装置である。
請求項2の発明によれば、制振部材を金属部材以外で構成する場合に比べ、単位体積あたりの制振部材の重量を増すことができる。
請求項3の発明によれば、ファンのうちの、案内部材が取り付けられている部分とは反対側に位置する部分に、制振部材が取り付けられていない場合に比べ、ファンに起因する送風装置の振動や、ファンに起因して送風装置にて生じる騒音を低減することができる。
請求項4の発明によれば、ファンの制振を行う構成を有していない場合に比べ、ファンに起因する送風装置の振動や、ファンに起因して送風装置にて生じる騒音を低減することができる。
図1は、画像形成装置1を説明する図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、給紙ユニット1Aと、画像形成ユニット1Bと、排紙ユニット1Cとを備える。
また、画像形成ユニット1Bは、画像処理部22を備える。画像処理部22は、画像読取装置4やパーソナルコンピュータ(PC)5から送信されてきた画像データに対して画像処理を施す。
また、画像形成ユニット1Bは、表示装置などから構成され、ユーザに対して情報を知らせるとともにユーザからの情報の入力を受け付けるUI(User Interface)23を備える。
各画像形成ユニット30は、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成される感光体ドラム31、感光体ドラム31の表面を帯電する帯電ロール32、感光体ドラム31上に形成された静電潜像を現像する現像器33、感光体ドラム31表面の未転写トナー等を除去するドラムクリーナ34を備える。
また、画像形成プロセス部20には、各画像形成ユニット30のそれぞれの感光体ドラム31をレーザ光で走査露光するレーザ露光装置26が設けられている。
また、画像形成ユニット30T,30Pは、特定のユーザ専用のコーポレートカラーのトナー、点字用の発泡トナー、蛍光色トナー、光沢を向上させるトナー等を用いて、トナー像を形成する。
また、画像形成プロセス部20には、各画像形成ユニット30の各色トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト41に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール42が設けられている。
本実施形態では、この送風装置500により、画像形成ユニット1Bの内部の熱や、画像形成ユニット1B内にて浮遊している浮遊物が、画像形成ユニット1Bの機外に排出される。
そして、例えばマゼンタ(M)の画像形成ユニット30Mでは、帯電ロール32により感光体ドラム31の表面が帯電された後、レーザ露光装置26により、画像処理部22から得られた画像データで変調されたレーザ光が感光体ドラム31に照射される。
同様に、画像形成ユニット30Y,30C,30Kにおいて、イエロー、シアン、黒のトナー像が形成され、画像形成ユニット30T,30Pにおいて、特色等のトナー像が形成される。
中間転写ベルト41上に形成された重畳トナー像は、中間転写ベルト41の移動に伴って二次転写ロール40とバックアップロール49とにより構成された二次転写部T2へ搬送される。
重畳トナー像が二次転写部T2に搬送されると、そのタイミングに合わせてレジストロール74から二次転写部T2に用紙Pが供給される。そして、二次転写部T2にて、二次転写ロール40とバックアップロール49との間に形成された転写電界の作用により、重畳トナー像は、用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
そして、定着画像が形成された用紙Pは、排紙ユニット1Cに設けられたカール補正部81を経由した後、不図示の用紙積載部へ搬送される。
図2に示すように、送風装置500には、第1ファン511~第3ファン513の3つのファン510が設けられている。さらに、第1ファン511、第2ファン512により送り出された空気の案内を行う第1案内部材610が設けられている。また、第3ファン513により送り出された空気の案内を行う第2案内部材620が設けられている。
第1案内部材610には、第1壁部611、この第1壁部611に対向する第2壁部612、第3壁部613、この第3壁部613に対向する第4壁部614を備える。第1ファン511は、第1壁部611に固定され、第2ファン512は、第4壁部614に固定されている。
また、図示は省略するが、第1ファン511より送り出された空気も、第1壁部611に形成された貫通孔を通じて、第1案内部材610の内部に入り込む。
そして、第1案内部材610の内部に入り込んだ空気は、図中矢印2Aで示す方向へ移動し、最終的に、画像形成ユニット1B(図1参照)の機外に排出される。
第3ファン513により送り出された空気は、第2案内部材620の内部に入った後、第2案内部材620から、図中矢印2Cで示す方向へ排出される。そして、排出されたこの空気は、最終的に、画像形成ユニット1Bの機外に排出される。
図3に示すように、本実施形態では、第1ファン511と第1案内部材610(の第1壁部611)との間に、第1弾性シート91が設けられている。
これにより、第1ファン511からの振動が、第1案内部材610に伝わりにくくなり、第1案内部材610の振動が小さくなる。
第1弾性シート91が設けられていると、第1ファン511から第1案内部材610への振動が伝わりにくくなり、送風装置500の振動が低減し、また、送風装置500にて生じる騒音が低減する。
なお、第1弾性シート91には、径方向における中央部に貫通孔が形成され、第1ファン511から送り出された空気は、この貫通孔を通って第1案内部材610の内部へ向かう。
制振部材200は、第1ファン511を挟んで第1案内部材610が設けられている側とは反対側に設けられている。
より具体的には、第1ファン511のうちの、第1案内部材610が取り付けられている部分(符号3Aで示す部分、収容容器260(後述)の第1面261(後述))とは反対側に位置する部分に、制振部材200が取り付けられている。
さらに、本実施形態では、第1ファン511を第1案内部材610に固定するための第1ねじ部材131、第2ねじ部材132が設けられている。ここで、本実施形態にて用いる、第1ファン511を固定するためのこのねじ部材は、ボルトを含む概念である。
この頭部133は、第1ファン511を挟んで、第1案内部材610が設けられている側とは反対側に設けられている。本実施形態では、この頭部133と第1案内部材610とで第1ファン511を挟み込むことで、第1案内部材610への第1ファン511の固定が行われている。
本実施形態の構成では、第1ファン511にて生じた振動が、第1ねじ部材131、第2ねじ部材132の頭部133に伝わり、その後、頭部133よりも径が小さい軸部134を通じて、第1案内部材610に伝わるようになる。
これにより、第1ファン511から、第1ねじ部材131、第2ねじ部材132を介して、第1案内部材610へ伝わる振動が小さくなる。
なお、第1弾性シート91、第2弾性シート92は、弾性を有する板状の部材であり、例えば、ゴムのシートにより構成される。その他、第1弾性シート91、第2弾性シート92は、シリコンのシートなどにより構成してもよい。
具体的には、本実施形態では、第1ねじ部材131、第2ねじ部材132の各々が有する頭部133と、第2弾性シート92との間に、共通の制振部材200(単一の制振部材200)が設けられている。
また、制振部材200を設けると、第1ねじ部材131、第2ねじ部材132の各々が有する頭部133が、直接、第2弾性シート92に接触する場合に比べ、第1ねじ部材131、第2ねじ部材132の緩みも起きにくくなる。
さらに、第1ファン511には、この回転部材250を収容する収容容器260、回転部材250を回転させるモータ(不図示)を備える。
また、収容容器260は、第1案内部材610側に位置する平面状の第1面261と、この第1面261とは反対側に位置し同じく平面状の第2面262とを備える。
第1面261、第2面262は、回転部材250の軸方向(回転部材250の回転軸259Cが延びる方向)に対して交差(直交)する関係で配置されている。
さらに、本実施形態では、収容容器260の外周面に、空気を取り入れる取り入れ口264が設けられ、この取り入れ口264から、第1ファン511の内部に空気が入り込む。
図4に示すように、本実施形態では、収容容器260の第2面262に対して、板状の制振部材200が対向した状態で配置される。
また、本実施形態では、第1ねじ部材131、第2ねじ部材132によって、収容容器260の第2面262に対し、板状の制振部材200が押し当てられている。言い換えると、第2弾性シート92(図3参照)を介して、収容容器260の第2面262に対し、制振部材200が接触配置されている。
本実施形態では、第1突出部200C、第2突出部200Dに形成された貫通孔(不図示)に対してねじ部材(第1ねじ部材131、第2ねじ部材132)が通されている。
第1ねじ部材131、第2ねじ部材132は、回転部材250の径方向における位置が互いに異なるように配置されており、これにより、制振部材200は、回転部材250の径方向における位置が互いに異なる複数箇所が、第1ファン511に対して固定されている。
これにより、制振部材200の1か所のみが、第1ファン511に対して固定されている場合に比べ、第1ファン511の振動が低減する。
本実施形態のように、制振部材200の両端部を固定する構造であると、制振部材200の1か所のみを固定する場合や、制振部材200の両端部以外の箇所を固定する場合に比べ、制振部材200による制振性能が向上する。
これにより、回転部材250の回転軸259Cの延長線上から外れた位置に、制振部材200が位置し、回転軸259Cに対して制振部材200が偏心して配置されている場合に比べ、第1ファン511の振動が小さくなる。
さらに、本実施形態では、回転部材250の径方向において、制振部材200の重心位置と、回転部材250の回転軸259Cの位置とがほぼ一致している。言い換えると、回転部材250の回転軸259Cの延長線上に、制振部材200の重心が位置している。
ここで、第2面262のほぼ全面に対して制振部材200が対向配置されるとは、第2面262の面積の80%以上の部分に対して、制振部材200が対向配置されている状態をいう。
また、上記では、ねじ止めによって、第1ファン511に対して制振部材200を取り付けたが、第1ファン511への制振部材200の取り付けは、接着などの他の方法により行ってもよい。
なお、この構成例でも、上記と同様、回転部材250(図5では不図示)の回転軸259Cの延長線上に制振部材200が位置するように、制振部材200を配置している。また、この構成例でも、回転部材250の径方向において、制振部材200の重心位置と、回転部材250の回転軸259Cの位置とがほぼ一致している。
図6は、第1ファン511を軸流ファンにより構成した場合の送風装置500を示した図である。なお、図6では、第1ファン511の内部に位置する回転部材(プロペラ型の回転部材)の図示を省略している。
そして、この構成例では、第2面262のうち、取り入れ口264の周囲に位置する部分に、環状の制振部材200が取り付けられている。
なお、この構成例でも、第1ファン511内の回転部材の回転軸259Cの延長線上に、制振部材200の重心が位置する構成となっている。これにより、回転軸259Cの延長線上に、制振部材200の重心が位置しない構成に比べ、第1ファン511の振動が小さくなる。
より具体的には、この弾性体139は、樹脂製のテープを、第1ねじ部材131の軸部134の周囲に巻き付けることで形成している。
図7にて示す構成例のように、軸部134の周囲に弾性体139を設けると、軸部134を通じて第1案内部材610へ伝わる振動が低減する。
図8に示すように、比較例における音の大きさは、約50.2dBであった。これに対し、本実施形態における音の大きさは、この50.2dBよりも小さい、約47.4dBとなった。
上記では、第1ファン511により送り出された空気の案内を行う第1案内部材610が設けられ、さらに、第1ファン511のうちの、第1案内部材610が取り付けられた部分とは反対側に位置する部分に、制振部材200が取り付けられた態様を一例に説明した。ところで、送風装置500の態様はこの態様に限られない。
送風装置500では、空気の流れ方向において、ファンよりも上流側に、案内部材が設けられ、ファンに向かう空気が、この案内部材により案内される態様もある。この態様でも、上記と同様、ファンのうちの、案内部材が取り付けられた部分とは反対側に位置する部分に、制振部材200を取り付けることで、送風装置500の振動や、送風装置500にて生じる騒音を抑えられるようになる。
Claims (4)
- 記録材への画像形成を行う画像形成手段と、装置内の空気を装置外へ送る送風装置とを備える画像形成装置であり、
前記送風装置は、
回転部材を備え、空気を送り出すファンと、
前記ファンに向かう空気又は当該ファンにより送り出された空気の案内を行う案内部材と、
前記ファンを挟んで前記案内部材が設けられている側とは反対側に設けられるとともに、当該ファンが有する面に取り付けられ、当該ファンの振動を低減する制振部材と、
を備え、
前記制振部材は、柱状に形成されるとともに、前記回転部材の回転軸の延長線上に設けられている、
画像形成装置。 - 前記制振部材は、前記ファンに取り付けられた金属部材により構成されている請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記ファンに前記案内部材が取り付けられ、
前記ファンのうちの、前記案内部材が取り付けられている部分とは反対側に位置する部分に、前記制振部材が取り付けられている請求項1に記載の画像形成装置。 - 記録材への画像形成を行う画像形成手段と、装置内の空気を装置外へ送る送風装置とを備える画像形成装置であり、
前記送風装置は、
回転部材と、当該回転部材を収容する収容容器とを有し、当該回転部材を回転させて空気を送り出すファンと、
前記ファンに向かう空気又は当該ファンにより送り出された空気の案内を行う案内部材と、
前記収容容器のうちの、前記案内部材が設けられている側とは反対側に位置する面に取り付けられ、前記収容容器よりも比重が大きい取り付け部材と、
を備え、
前記取り付け部材は、柱状に形成されるとともに、前記回転部材の回転軸の延長線上に設けられている、
画像形成装置。
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