JP6885004B2 - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写装置及び画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、二次転写ニップにおけるバックアップロールのベルト移動方向上流側に支持ロールを備え、バックアップロールと支持ロールとの間の中間転写ベルトの張力を可変させる構成が開示されている。この構成では、例えば、用紙の先端から後端までが転写ニップを通過する期間に対応して、バックアップロールと支持ロールとの間の中間転写ベルトの張力を増加させるように制御する。
特開2013−54157号公報
バックアップロールがベルトを転写ロールに接触させた接触部の記録媒体入り側に、転写ロールへのベルトの巻き掛け部を形成した構成では、案内部材を通過した厚紙の後端が支持ロールに巻き掛けられたベルトに接触し、厚紙の後端にじみ(画像のにじみなど)が発生する場合がある。
本発明は、記録媒体入り側にベルトの巻き掛け部を形成した構成において、記録媒体におけるベルト側の面に接触して案内する案内部材の下流端部から接触部の中心までの距離が、支持部に対するベルトの巻き掛け領域の下流端から接触部の中心までの距離以上とされた場合と比較して、記録媒体の後端にじみを抑制する転写装置を得ることが目的である。
第1態様に係る転写装置は、表面に像を保持しつつ移動する無端状のベルトと、回転すると共に前記ベルトの表面の像を記録媒体に転写する転写部材と、前記ベルトを前記転写部材に接触させて接触部を形成すると共に、前記ベルトの前記転写部材への接触により凹み形状に変形する接触部材と、前記接触部材に対して前記ベルトの移動方向上流側に設けられ、前記ベルトを支持すると共に、前記接触部材による前記接触部に対する記録媒体入り側に前記転写部材への前記ベルトの巻き掛け部を形成する支持部と、前記記録媒体の搬送方向における前記接触部の上流側に設けられ、前記記録媒体における前記ベルト側の面に接触して前記記録媒体を案内する案内部材であって、前記案内部材の下流端部から前記接触部の中心までの距離が、前記支持部に対する前記ベルトの巻き掛け領域の下流端から前記接触部の中心までの距離より小さい位置に配置された前記案内部材と、を有する。
第2態様に係る転写装置は、第1態様に記載の転写装置において、前記接触部材が、前記転写部材よりも変形しやすい材料で形成されている。
第3態様に係る画像形成装置は、第1態様又は第2態様に記載の転写装置と、前記ベルトの表面に像を形成する像形成部と、前記転写装置により前記記録媒体に転写された像を前記記録媒体に定着させる定着装置と、を有する。
第1態様に係る転写装置によれば、記録媒体入り側にベルトの巻き掛け部を形成した構成において、記録媒体におけるベルト側の面に接触して案内する案内部材の下流端部から接触部の中心までの距離が、支持部に対するベルトの巻き掛け領域の下流端から接触部の中心までの距離以上とされた場合と比較して、記録媒体の後端にじみが抑制される。
第2態様に係る転写装置によれば、接触部材がベルトを転写部材に接触させた状態で、接触部材を転写部材と反対側に凹み形状に変形させることができる。
第3態様に係る画像形成装置によれば、上記転写装置を有しない構成と比較して、記録媒体の後端にじみが抑制された画像が出力される。
本発明の一実施形態に係る転写装置を備えた画像形成装置を示す構成図である。 (A)は図1に示す画像形成装置に用いられる転写装置を示す構成図であり、(B)は転写装置に用いられる転写ベルトを転写ロールに接触させるバックアップロール付近の構成を示す拡大構成図である。 図2(A)に示す転写装置における中間転写ベルトの位置と圧力との関係を示すグラフである。 図2(A)に示す転写装置における記録媒体の後端が上ガイドを抜ける直前の状態を示す図である。 (A)は第1比較例の転写装置において、中間転写ベルトのライン像が記録媒体に転写される直前の状態を示す図であり、(B)は第1比較例の転写装置において、ライン像が飛散する状態を説明する図である。 第2比較例の転写装置を示す構成図である。 (A)は、図6に示す転写装置における記録媒体の後端が上ガイドを抜ける直前の状態を示す図であり、(B)は、図6に示す転写装置における記録媒体の後端が中間転写ベルト上の像と接触する状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態という。)について説明する。まず、本実施形態の画像形成装置10(図1参照)について説明する。次いで、本実施形態の要部である転写装置30(図1参照)について説明する。
以下の説明では、図面に矢印X及び矢印−Xで示す方向を装置幅方向、矢印Y及び矢印−Yで示す方向を装置高さ方向とする。また、装置幅方向及び装置高さ方向のそれぞれに直交する方向(矢印Z及び矢印−Z方向)を装置奥行き方向とする。
<画像形成装置の全体構成>
図1に示されるように、画像形成装置10は、トナー像形成部20と、転写装置30と、搬送装置40と、定着装置50と、制御部60と、を含んで構成される電子写真方式の装置とされている。
トナー像形成部20は、帯電、露光、現像の各工程を行って、転写装置30を構成する後述する中間転写ベルト14が保持するトナー像Gを形成する機能を有する。ここで、トナー像形成部20は、像形成部の一例である。また、トナー像Gは、像の一例である。
トナー像形成部20は、それぞれ異なる色(Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック))のトナー像Gを各感光体22Y、22M、22C、22Kに形成する単色ユニット21Y、21M、21C、21Kで構成されている。また、トナー像形成部20は、画像データに応じて、複数色で構成されるトナー像Gを形成可能とされている。単色ユニット21Y、21M、21C、21Kは、それぞれが形成するトナー像Gの色以外は同様の構成とされている。以下、単色ユニット21Y、21M、21C、21K及びその構成要素を区別する必要がない場合、単色ユニット21Y、21M、21C、21Kのアルファベット(Y、M、C、K)を省略して説明する。各単色ユニット21は、感光体22と、帯電装置24と、露光装置26と、現像装置28と、を含んで構成されている。なお、図1では、単色ユニット21Y以外の単色ユニット21の構成要素の符号が省略されている。
転写装置30は、各単色ユニット21で形成された各色のトナー像Gを保持して、搬送される記録媒体Pに転写する機能を有する。転写装置30は、ベルトの一例としての無端状の中間転写ベルト14と、4本の転写ロール32と、駆動ロール38と、二次転写部36と、テンションロール34と、を含んで構成されている。中間転写ベルト14は、矢印R1方向に周回移動しており、単色ユニット21Y、21M、21C、21Kで形成された感光体22上のトナー像Gが、転写ロール32により中間転写ベルト14に重ねて転写されるようになっている。また、二次転写部36では、中間転写ベルト14に保持されている各色のトナー像Gが、搬送されている記録媒体Pに転写されるようになっている。
搬送装置40は、記録媒体Pが後述するニップN2及び後述するニップN3を通過するように、記録媒体Pを搬送する機能を有する。搬送装置40は、収容部42と、複数の搬送ロール44と、を備えている。本実施形態の収容部42は、複数種の記録媒体Pをそれぞれ別々に収容可能とされている。複数の搬送ロール44は、収容部42に収容されている記録媒体Pを、搬送経路(図1の破線)に沿って搬送するようになっている。
定着装置50は、転写装置30により記録媒体Pに転写(二次転写)されたトナー像GをニップN3で定着させる機能を有する。
制御部60は、画像形成装置10を構成する制御部60以外の各部を制御する機能を有する。例えば、制御部60は、外部装置(図示省略)から受け取ったジョブデータに応じて、制御部60以外の各部を制御する(各部にそれぞれの動作をさせる)ようになっている。ここで、ジョブデータには、各単色ユニット21にトナー像Gを形成させる画像データ(画像情報)、トナー像Gが転写される記録媒体Pの種類のデータその他の画像形成動作に必要なデータが含まれている。
<画像形成装置の動作>
次に、画像形成装置10の動作について説明する。
外部装置(図示省略)からジョブデータを受け取った制御部60は、トナー像形成部20、転写装置30、搬送装置40及び定着装置50を作動させる。トナー像形成部20では、各帯電装置24により各感光体22が帯電され、各露光装置26により各感光体22が露光されることで静電潜像が形成され、各現像装置28により各感光体22の静電潜像がトナー像Gとして現像される。その結果、各感光体22には、各トナー像Gが形成される。
次いで、各転写ロール32に、電源(図示省略)から電圧(一次転写電圧)が印加される。また、駆動源(図示省略)により駆動される駆動ロール38は、中間転写ベルト14を周回方向(矢印R1方向)に周回させる。その結果、中間転写ベルト14には、各色のトナー像Gが重ねて一次転写される。
さらに、周回する中間転写ベルト14に保持されている各色のトナー像GがニップN2に到達するタイミングに合わせて、搬送装置40は、ニップN2に記録媒体Pを送り込む。二次転写部36では、後述する対向ロール72の外周に接触する給電ロール(図示省略)に、電源(図示省略)から電圧(二次転写電圧)が印加されることで、ニップN2を通過する記録媒体Pには、各色のトナー像Gが二次転写される。
次いで、搬送装置40は、各色のトナー像Gが二次転写された記録媒体PをニップN3に送り込む。その結果、定着装置50により、ニップN3を通過する記録媒体Pには、各色のトナー像Gが定着される。そして、各色のトナー像Gが定着された記録媒体P(画像が形成された記録媒体P)は、搬送装置40により画像形成装置10の外に排出されて、画像形成装置10による画像形成動作が終了する。
<転写装置の構成>
次に、画像形成装置10内に配置される転写装置30の構成について図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1に示されるように、転写装置30では、4本の転写ロール32は、それぞれ、中間転写ベルト14を挟んで各感光体22とニップN1を形成している。そして、各転写ロール32は、電源(図示省略)から電圧(一次転写電圧)が印加されることで、各感光体22に形成された各色のトナー像Gを中間転写ベルト14に一次転写させるようになっている。また、駆動ロール38は、駆動源(図示省略)によりその軸周りに回転しながら、中間転写ベルト14を矢印R1方向に周回させるようになっている。これにより、中間転写ベルト14は、駆動ロール38により駆動されて、各単色ユニット21から一次転写された各色のトナー像Gを保持しつつ、矢印R1方向に周回するようになっている。
二次転写部36は、中間転写ベルト14が保持する各色のトナー像Gを、ニップN2を通過する記録媒体Pに二次転写する機能を有する。図1及び図2(A)に示されるように、二次転写部36は、中間転写ベルト14のトナー像Gが保持される面に接触する転写ロール70と、中間転写ベルト14を挟んで転写ロール70と対向して配置される対向ロール72と、対向ロール72よりも中間転写ベルト14の周回方向上流側(移動方向上流側)に配置される支持ロール74と、を含んで構成されている。
転写ロール70は、駆動源(図示省略)に駆動されて軸周りに(矢印R2方向に)回転するようになっている。また、転写ロール70は、画像形成装置10の筐体(図示省略)に連結されて接地されている。ここで、転写ロール70は、転写部材の一例である。
対向ロール72は、前述のとおり、転写ロール70とで中間転写ベルト14を挟むことで、中間転写ベルト14を転写ロール70に接触させる機能を有する。図2(A)に示されるように、対向ロール72は、中間転写ベルト14の内周に接触しており、中間転写ベルト14を転写ロール70に接触させてニップN2を形成する。また、対向ロール72は、中間転写ベルト14に従動しながら回転するようになっている。ここで、対向ロール72は、接触部材の一例である。そして、対向ロール72は、中間転写ベルト14を転写ロール70に接触させることで、中間転写ベルト14と転写ロール70とに接触部の一例としてのニップN2を形成している。ニップN2は、内周に対向ロール72が接触している中間転写ベルト14と、転写ロール70とが接触している部分のことをいい、ニップ領域L2で示される。具体的には、ニップN2は、図2(A)において、中間転写ベルト14の外周と転写ロール70の表面との接触している部分のうち、記録媒体Pの搬送方向下流側の部分とされている。なお、対向ロール72は、転写ロール70に対して中間転写ベルト14の周回方向下流側にオフセットした位置に配置されている。
また、対向ロール72は、その外周に接触する給電ロール(図示省略)を介して電源(図示省略)から電圧(二次転写電圧)が印加されるようになっている。
図2(B)に示されるように、対向ロール72は、中間転写ベルト14の転写ロール70への接触により、すなわち、中間転写ベルト14を転写ロール70に押し付けることにより、凹み形状に変形するようになっている。すなわち、対向ロール72は、転写ロール70の周方向において転写ロール70と反対側に凹み形状に変形している。本実施形態では、例えば、対向ロール72が、転写ロール70よりも変形しやすい材料で形成されている。これにより、対向ロール72は、中間転写ベルト14を転写ロール70に接触させたときに、転写ロール70と反対側に凹み形状に変形しやすい。
対向ロール72は、例えば、金属製のシャフトの周面に外周部を備えている。対向ロール72は、一例として、外周部が発泡エピクロルヒドリンゴム又は発泡NBR(ニトリルブタジエンゴム)で形成されている。また、一例として、対向ロール72の直径は、20mmとされている。また、一例として、対向ロール72の硬度(アスカーC硬度)は、65度とされている。
転写ロール70は、例えば、金属製のシャフトの周面に外周部としての下地層及び表面層を備えている。転写ロール70は、一例として、下地層がソリッド(不発泡)エピクロルヒドリンゴム又はソリッド(不発泡)NBRで形成されており、表面層がフッ素系樹脂で形成されている。また、一例として、転写ロール70の直径は、24mmとされている。また、一例として、転写ロール70の硬度(アスカーC硬度)は、74度とされている。
上記の二次転写部36では、対向ロール72に二次転写電圧が印加されると、転写ロール70は、中間転写ベルト14とともに、トナー像Gを記録媒体Pに二次転写させる電界をニップN2に形成するようになっている。これにより、ニップN2を通過する記録媒体Pに中間転写ベルト14が保持するトナー像Gが転写されるようになっている。
図2(A)に示されるように、支持ロール74は、中間転写ベルト14におけるニップN2を形成している部分以外の上流側の部分を転写ロール70の表面に巻き掛ける機能を有する。ここで、支持ロール74は、中間転写ベルト14を支持する支持部の一例である。支持ロール74は、中間転写ベルト14の周回方向(移動方向)において、ニップN2よりも上流側、かつ、トナー像形成部20よりも下流側であって、中間転写ベルト14の内周側に配置されている。また、支持ロール74は、ニップN2の中心Aを通る転写ロール70と対向ロール72の共通接線90から転写ロール70側にせり出すように配置されている。これにより、中間転写ベルト14におけるニップN2の上流側の部分が、転写ロール70の表面に巻き掛けられて巻き掛け部を形成している。中間転写ベルト14における転写ロール70への巻き掛け部は、装置奥行き方向(転写ロール70の軸方向)から見て、転写ロール70の表面に接触している中間転写ベルト14の外周の周方向の部分のことをいい、プレニップ領域L1で示される。中間転写ベルト14における転写ロール70への巻き掛け部、すなわち、プレニップ領域L1は、ニップ領域L2の上流側である記録媒体Pの入り側に形成されている。
図3には、中間転写ベルト14の位置と圧力との関係がグラフにて示されている。図3に示されるように、中間転写ベルト14と転写ロール70とのニップN2(ニップ領域L2)の上流側に、中間転写ベルト14が転写ロール70の表面に巻き掛けられた巻き掛け部(プレニップ領域L1)が設けられている。図3中の破線152に示すように、ニップ領域L2のみが設けられている構成では、記録媒体Pがニップを通過する際の時間変化に対する圧力差が大きい。これに対し、図3中の曲線150に示すように、ニップ領域L2の上流側にプレニップ領域L1を設けることで、ニップ領域L2のみが設けられている構成(破線152を参照)に比べて、ニップ通過時における圧力変化率が小さくなる。これにより、転写装置30では、記録媒体PがニップN2に向かって搬送されるときに、ニップ領域L2のみが設けられている構成に比べて、単位時間当たりの圧力変化(圧力勾配)が緩やかになる構成とされている。
図2(A)に示されるように、二次転写部36には、記録媒体Pの搬送方向におけるニップN2の上流側に、記録媒体PをニップN2に案内するガイド部80が設けられている。ガイド部80は、画像形成装置10の上下方向における上側に配置される上ガイド82と、下側に配置される下ガイド84と、を備えている。言い換えると、上ガイド82は、画像形成装置10の上下方向における支持ロール74及び中間転写ベルト14に近い位置に配置されており、下ガイド84は、上ガイド82に対して支持ロール74及び中間転写ベルト14から遠い位置に配置されている。上ガイド82と下ガイド84は、上下方向に間隔をおいて配置されており、上ガイド82と下ガイド84との間を記録媒体Pが通過するようになっている(図4参照)。上ガイド82は、記録媒体Pにおける中間転写ベルト14側の面に接触して記録媒体Pを案内する構成とされている。ここで、上ガイド82は、記録媒体Pにおけるベルト側の面に接触して記録媒体Pを案内する案内部材の一例である。また、下ガイド84は、記録媒体Pにおける中間転写ベルト14とは反対側の面に接触して記録媒体Pを案内する構成とされている。
上ガイド82は、記録媒体Pの搬送方向上流側に位置する板状部82Aと、板状部82Aの下流側端部から中間転写ベルト14側に向かって斜め方向に屈曲される屈曲部82Bと、を備えている。本実施形態では、記録媒体Pにおける中間転写ベルト14側の面に接触して案内する上ガイド82の屈曲部82Bの下流端部Cから中間転写ベルト14と転写ロール70とのニップN2の中心Aまでの距離をACとする。また、支持ロール74に対する中間転写ベルト14の巻き掛け領域L3の下流端Bから中間転写ベルト14と転写ロール70とのニップN2の中心Aまでの距離をABとする。このとき、上ガイド82は、上記距離ACが上記距離ABより小さい位置に配置されている。ここで、上ガイド82の下流端部Cは、記録媒体Pにおけるベルト側の面に接触して案内する案内部材の下流端部の一例である。
本実施形態では、対向ロール72は、中間転写ベルト14を転写ロール70に押し付けることにより、転写ロール70の周方向で凹み形状に変形している。これにより、記録媒体Pがカールして、記録媒体Pの後端部が上ガイド82の下流端部Cを抜けたときに中間転写ベルト14に当たりやすくなる(中間転写ベルト14を叩きやすくなる)。上ガイド82は、上記距離ACが上記距離ABより小さい位置に配置されていることで、記録媒体Pの後端部が上ガイド82の下流端部Cを抜けたときに、記録媒体Pの後端部が中間転写ベルト14における支持ロール74の巻き掛け領域(L3)に当たる(巻き掛け領域を叩く)ことが抑制されるようになっている。
<作用及び効果>
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
まず、本実施形態の転写装置30の作用を説明する前に、第1比較例の転写装置100、第2比較例の転写装置120について説明する。
(第1比較例の転写装置)
図5(A)、(B)には、第1比較例の転写装置100の二次転写部102が示されている。図5(A)に示されるように、二次転写部102は、中間転写ベルト14のトナー像Gが保持される面に接触する転写ロール104と、中間転写ベルト14を挟んで転写ロール104と対向して配置される対向ロール106と、を備えている。対向ロール106は、中間転写ベルト14を転写ロール104に接触させることで、中間転写ベルト14と転写ロール104とにニップN2を形成している。転写装置100では、支持ロールは設けられておらず、記録媒体Pの搬送方向におけるニップN2の上流側で、中間転写ベルト14が転写ロール104の表面に巻き架けられていない。この転写装置100では、図3中の破線152で示すように、転写ロール104と対向ロール106によりニップN2のみが形成されており、時間変化に対する圧力差が大きい。すなわち、転写装置100では、記録媒体PがニップN2に向かうにしたがって、記録媒体Pと中間転写ベルト14との間の空間が急激に小さくなり、単位時間当たりの圧力変化(圧力勾配)が大きい。
図5(B)に示されるように、転写装置100では、中間転写ベルト14と記録媒体Pとトナー像Gとで囲まれた空間が記録媒体Pの搬送と共に減少し、空間内の圧縮された空気が矢印108に示す搬送方向の後方(搬送方向上流側)に逃げる。これにより、特にトナー像Gが並列したライン像であるときは、ライン像の空間の圧力が高くなり、ライン像の飛散が発生する場合がある。また、高速の画像形成装置では、単位時間当たりのニップN2の上流側の圧力変化(圧力勾配)が大きくなり、低速の場合よりも、ライン像の飛散が発生しやすい。
ライン像の飛散を抑制するためには、二次転写部の転写ロール及び対向ロールの径を大きくすることが一つの対策であるが、画像形成装置の小型化や記録媒体Pが薄紙である場合の剥離性能の維持という制約から、採用できない場合が多い。このため、以下に示す第2比較例の転写装置120(図6及び図7参照)のように、ニップN2の上流側で、記録媒体Pの搬送方向における単位時間当たりの圧力変化(圧力勾配)を緩やかにすることが有効である。
(第2比較例の転写装置)
図6及び図7には、第2比較例の転写装置120の二次転写部122が示されている。図6に示されるように、二次転写部122は、転写ロール70と、対向ロール72と、ニップN2よりも中間転写ベルト14の周回方向上流側に配置される支持ロール74と、を備えている。対向ロール72は、中間転写ベルト14を転写ロール70に接触させることで、中間転写ベルト14と転写ロール70とが接触するニップN2を形成している(ニップ領域L2で示される)。また、支持ロール74は、中間転写ベルト14を支持することで、中間転写ベルト14におけるニップN2の上流側の部分が、転写ロール70の表面に巻き掛けられて巻き掛け部を形成している(プレニップ領域L1で示される)。上記の転写装置120の構成は、本実施形態の転写装置30と同様の構成とされているが、転写装置120の以下の構成が、本実施形態の転写装置30とは異なる。
二次転写部122には、記録媒体Pの搬送方向におけるニップN2の上流側に、記録媒体PをニップN2に案内するガイド部124が設けられている。ガイド部124は、上下方向の上側(支持ロール74及び中間転写ベルト14側)に配置される上ガイド126と、下側(上ガイド126に対して支持ロール74及び中間転写ベルト14から遠い側)に配置される下ガイド128と、を備えている。上ガイド126は、上流側に配置された板状部126Aと、板状部126Aの下流側端部から屈曲された屈曲部126Bと、を備えている。転写装置120では、記録媒体Pにおける中間転写ベルト14側の面に接触して案内する上ガイド126の屈曲部126Bの下流端部Cから中間転写ベルト14と転写ロール70とのニップN2の中心Aまでの距離をACとする。また、支持ロール74に対する中間転写ベルト14の巻き掛け領域L3の下流端Bから中間転写ベルト14と転写ロール70とのニップN2の中心Aまでの距離をABとする。このとき、上ガイド126は、上記距離ACが上記距離ABより大きい位置に配置されている。
転写装置120では、支持ロール74により、中間転写ベルト14におけるニップN2の上流側の部分が、転写ロール70の表面に巻き掛けられて巻き掛け部(プレニップ領域L1)を形成している。これにより、ニップN2の上流側で、記録媒体Pの搬送方向における単位時間当たりの圧力変化(圧力勾配)が緩やかになる(図3中の曲線150を参照)。これにより、転写装置120では、第1比較例の転写装置100に比べて、ライン像の飛散が抑制される。
転写装置120では、中間転写ベルト14の張力と圧力勾配の安定化、及びライン像の飛散を抑制するために、ニップN2の中心Aを通る転写ロール70と対向ロール72の共通接線90から転写ロール70側にせり出すように支持ロール74が配置されている。この構成を採用した場合、記録媒体Pの後端にじみが発生する場合がある。
図7(A)では、記録媒体Pの後端部が上ガイド126を抜けるタイミングで、中間転写ベルト14のトナー像GがニップN2に向けて移動している。特に、記録媒体Pが厚紙であるときは、図7(B)に示されるように、記録媒体Pの後端部が上ガイド126を抜けるときの反力(復元力)で、中間転写ベルト14側の矢印130の方向に移動し、記録媒体Pの後端部が中間転写ベルト14における支持ロール74の巻き掛け領域(L3)に当たる場合がある。また、例えば、対向ロール72が中間転写ベルト14を転写ロール70に押し付けることで、対向ロール72が転写ロール70の周方向で凹み形状に変形している構成では、記録媒体Pがカールしており、記録媒体Pの後端部が上ガイド82の下流端部Cを抜けたときに中間転写ベルト14に当たりやすくなる(中間転写ベルト14を叩きやすくなる)。これにより、記録媒体Pの後端部が中間転写ベルト14の表面を叩き、支持ロール74への巻き掛け領域L3のトナー像Gが乱れる。このトナー像Gの乱れにより、記録媒体Pの後端にじみが発生する場合がある。
(転写装置30の作用及び効果)
本実施形態の転写装置30では、対向ロール72が、転写ロール70よりも変形しやすい材料で構成されており、対向ロール72が中間転写ベルト14を転写ロール70に接触させた状態で、対向ロール72が凹み形状に変形している(図2(B)参照)。この構成では、例えば、記録媒体Pが厚紙であるときに、記録媒体Pの後端部が上ガイド82を抜けるときの反力(復元力)で中間転写ベルト14側に移動し、記録媒体Pの後端部が中間転写ベルト14に接触する場合がある。
図2(A)に示されるように、転写装置30では、前述のとおり、上ガイド82は、上記距離ACが上記距離ABより小さい位置に配置されている。これにより、図4に示されるように、記録媒体Pの後端部が上ガイド126を抜けるときは、記録媒体Pの後端部の上側の中間転写ベルト14は、支持ロール74への巻き掛け領域L3よりも移動方向下流側となる。このため、例えば、記録媒体Pが厚紙であるとき、記録媒体Pの後端部が上ガイド82を抜けるときの反力(復元力)で中間転写ベルト14側に移動しても、記録媒体Pの後端部が中間転写ベルト14における支持ロール74による非支持部に当たる。すなわち、記録媒体Pの後端部が、支持ロール74への巻き掛け領域L3の中間転写ベルト14の表面を叩くことが回避される。このため、転写装置30では、第2比較例の転写装置120に比べて、中間転写ベルト14のトナー像Gの乱れによる記録媒体Pの後端にじみの発生が抑制される。
(まとめ)
以上の構成により、本実施形態の転写装置30では、記録媒体入り側に中間転写ベルト14の巻き掛け部を形成した構成において、上ガイドの下流端部Cから中間転写ベルトと転写ロールのニップN2の中心Aまでの距離ACが、支持ロールに対する中間転写ベルトの巻き掛け領域の下流端Bから中間転写ベルトと転写ロールのニップN2の中心Aまでの距離AB以上とされた場合と比較して、記録媒体Pの後端にじみが抑制される。
また、転写装置30では、対向ロール72が、転写ロール70よりも変形しやすい材料で構成されている。このため、転写装置30では、対向ロール72が中間転写ベルト14を転写ロール70に接触させた状態で、対向ロール72を転写ロール70と反対側に凹み形状に変形させることができる。
また、画像形成装置10では、本実施形態の転写装置30を有しない構成と比較して、記録媒体Pの後端にじみが抑制された画像が出力される。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
上記実施形態では、中間転写ベルト14に接触する転写ロールが設けられているが、本発明は、転写ロールに限定されるものではない。例えば、ロールに第2ベルトを巻き付けた転写部材を設け、第2ベルトを介してロールを中間転写ベルトに接触させる構成でもよい。
また、上記実施形態の転写装置30では、ライン像の飛散を抑制するために、対向ロール72に対して中間転写ベルト14の移動方向上流側に支持ロール74が設けられているが、本発明は、この目的によらずに、接触部材に対してベルトの移動方向上流側に支持部を設けた構成でもよい。
10 画像形成装置
14 中間転写ベルト(ベルトの一例)
20 トナー像形成部(像形成部の一例)
30 転写装置
50 定着装置
70 転写ロール(転写部材の一例)
72 対向ロール(接触部材の一例)
74 支持ロール(支持部の一例)
82 上ガイド(記録媒体におけるベルト側の面に接触して案内する案内部材の一例)
A 中心(接触部の中心の一例)
B 下流端(巻き掛け領域の下流端の一例)
C 下流端部(案内部材の下流端部の一例)
AB 距離(案内部材の下流端部から接触部の中心までの距離の一例)
AC 距離(支持部に対するベルトの巻き掛け領域の下流端から接触部の中心までの距離の一例)
G トナー像(像の一例)
N2 ニップ(接触部の一例)
P 記録媒体

Claims (3)

  1. 表面に像を保持しつつ移動する無端状のベルトと、
    回転すると共に前記ベルトの表面の像を記録媒体に転写する転写部材と、
    前記ベルトを前記転写部材に接触させて接触部を形成すると共に、前記ベルトの前記転写部材への接触により凹み形状に変形する接触部材と、
    前記接触部材に対して前記ベルトの移動方向上流側に設けられ、前記ベルトを支持すると共に、前記接触部材による前記接触部に対する記録媒体入り側に前記転写部材への前記ベルトの巻き掛け部を形成する支持部と、
    前記記録媒体の搬送方向における前記接触部の上流側に設けられ、前記記録媒体における前記ベルト側の面に接触して前記記録媒体を案内する案内部材と、を有し、
    前記案内部材は、記録媒体の搬送方向上流側に位置する板状部と、前記板状部の下流側端部から前記ベルト側に向かって斜め方向に屈曲されると共に前記案内部材の端末となる屈曲部と、を備え、
    前記案内部材は、前記屈曲部の下流端部から前記接触部の中心までの距離が、前記支持部に対する前記ベルトの巻き掛け領域の下流端から前記接触部の中心までの距離より小さい位置に配置されており、
    前記支持部は、前記転写部材と前記接触部材とのニップの中心を通る前記転写部材と前記接触部材の共通接線から前記転写部材側にせり出すように配置されている転写装置。
  2. 前記接触部材が、前記転写部材よりも変形しやすい材料で形成されている請求項1に記載の転写装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の転写装置と、
    前記ベルトの表面に像を形成する像形成部と、
    前記転写装置により前記記録媒体に転写された像を前記記録媒体に定着させる定着装置と、
    を有する画像形成装置。
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