JP7226752B1 - 蓋体、蓋体付き容器、及び蓋体と容器の組み合わせ - Google Patents
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Abstract
Description
(1)口部と前記口部を囲む縁部とを有する容器に対して前記口部を覆うように前記縁部に取り付けられた接合領域を形成した状態で設けられ、紙系素材で構成されており、前記接合領域を含む本体を有し、前記本体は、前記本体の外周縁に定められた縁部分から前記本体の内側に向けて前記本体の一部を前記本体の他部に対して変位することが可能となるように構成された変位容易化構造を備え、前記本体の前記一部を第1部分とし、前記本体の前記他部を第2部分とした場合に、前記変位容易化構造は、前記縁部分の第1端部と第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を有し、前記本体には、前記第1部分に対応する部分から外側に向かって突出する突出部が形成され、前記突出部の基端は、前記第1端部と前記第2端部の少なくとも一方を含む第1部分の第1縁部に対応しており、前記案内部は、前記接合領域を横断するように形成され、
少なくとも前記第2部分には、前記接合領域の内側に、前記接合領域の非形成面を凹状にした凹み部が形成されている、蓋体。
(2)前記変位容易化構造は、さらに、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分に対して立ち上がる、上記(1)に記載の蓋体。
(3)前記第1部分は、前記縁部分から前記本体の内側に向かって先細りした形状を有する、上記(1)に記載の蓋体。
(4)前記凹み部は、前記本体の外周縁から前記本体の中央に向かってすり鉢状に沈み込む形状を有する、上記(1)に記載の蓋体。
(5)前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、前記突出部は、前記突出部の内側に爪部を有し、前記第2部分は、受部を有し、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、前記爪部と前記受部とが向かい合う、上記(4)に記載の蓋体。
(6)前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、前記第2部分は、受部を有し、前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に前記第1部分と一体的に変位し、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、前記突出部が前記受部に差し込み可能な位置に変位する、上記(4)に記載の蓋体。
(7)前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、前記第1案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さと、前記第2案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さとが異なる、上記(1)に記載の蓋体。
(8)前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、前記第1案内部は、前記第1端部から前記接合領域の内縁までの部分で形成された第1外側案内部と、前記第1外側案内部を除く第1内側案内部を有し、前記第2案内部は、前記第2端部から前記接合領域の前記内縁までの部分で形成された第2外側案内部と、前記第2外側案内部を除く第2内側案内部を有し、前記第1内側案内部と前記第2内側案内部の少なくとも一方が前記接合領域の前記内縁に沿って形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(9)前記案内部は、切込構造、又は脆弱化構造を有する、上記(1)に記載の蓋体。
(10)前記変位容易化構造は、前記第1部分の全体を前記第2部分から分離可能に形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(11)前記変位容易化構造は、前記案内部に、前記第1部分から前記第2部分に向かって突出するように湾曲した突状湾曲部を形成している、上記(1)に記載の蓋体。
(12)前記接合領域の内縁の内前記縁部分から最も遠い位置を基準位置とした場合に、前記凹み部は、該基準位置から前記第1部分に向かって下り傾斜した傾斜面を有する、上記(1)に記載の蓋体。
(13)前記接合領域の内側には、前記接合領域の非形成面を凹状にした溝が形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(14)前記溝が第1部分を横切る曲線状に延びている、上記(13)に記載の蓋体。
(15)前記溝が環状に形成されている、上記(13)に記載の蓋体。
(16)前記本体は、前記溝よりも内側の内側領域のほうが、前記溝よりも外側の外側領域よりも上側に位置する、上記(13)に記載の蓋体。
(17)前記溝は、同心状に複数形成されている、上記(13)に記載の蓋体。
(18)前記溝は、前記第1部分に対して離れた位置から前記溝の延びる方向に沿って前記第1部分に近くなるにつれて該溝の深さが徐々に大きくなるように形成されている、上記(13)に記載の蓋体。
(19)開口部を有する容器と、上記(1)から(18)のいずれか1つに記載の蓋体と、を備え、容器の開口部の端縁と蓋体の接合領域とを接合する接合部が形成されている、蓋体付き容器。
(20)前記接合部は、圧着法又は熱融着法により形成されている、上記(19)に記載の蓋体付き容器。
(21)開口部を有する容器と、上記(1)から(18)のいずれか1つに記載の蓋体とを有する、蓋体と容器の組み合わせ、を要旨とする。
[1-1 構成]
(蓋体)
第1の実施形態にかかる蓋体1は、容器101の口部102の縁部103に沿って接合されて用いられるものである。蓋体1は、容器101の口部102に接合された状態において口部102を覆うように、縁部103に取り付けられた状態(縁部103に接合された状態)を形成することが可能な形状に形成される。蓋体1は、図1に示すように、容器101の口部102の縁部103に接合される接合領域Rを有する。図1は、蓋体1の一実施例を示す図である。容器101としては、縁部103に可撓性を有するものがより好ましく用いられる。ただし、これらのことは容器101が、金属製の容器など可撓性の少ないあるいはほとんど認められないような容器であることを禁止するものではない。
蓋体1の材質は、特に限定されないが、紙系素材であることが好ましい。紙系素材としては、繊維原料のスラリーを網上に抄き取り、乾燥ないし押圧乾燥、抄紙してシート状にして得られる、いわゆる紙や、パルプ系繊維等からなる原料シートを粉砕機で粉砕して得られる粉砕パルプ等の開繊繊維原料を空気流によって積繊し、積繊体の繊維相互をバインダーで固定して得られるいわゆるエアレイドシート等、植物繊維、その他の繊維を膠着させて製造される所謂紙類の他、化学繊維紙、合成紙、耐水紙、コート紙、代替紙、羊皮紙、羊毛紙、ガラス繊維紙、ストーンペーパー、陶紙等や、これらを複数枚積層したもの等が挙げられる。また、紙系素材としては、パルプだけからなるもののほか、非パルプ系の天然繊維や合成繊維、再生繊維等の繊維を含むものであっても良いが、パルプを50質量%以上含むことが好ましく、70質量%以上含むものがより好ましく、更に80質量%以上含むものが好ましいが、特にパルプ100質量%からなるものが好ましい。紙系素材は、合成樹脂や天然樹脂のフィルムや不織布、木箔等の木質系素材等、さらにはアルミ箔等の素材との複合材料も用いることができるが、複合材料とする場合、複合材料全体としてパルプを50質量%以上含有することが好ましく、特に80質量%以上のパルプを含むものが好ましい。パルプ含有分の高いほど、紙系素材が生分解されやすくなるため好ましい。
接合領域Rは、蓋体1が容器101の口部102の上で縁部103に取り付けられた場合に、蓋体1の面のうち口部102に対する対向面のうち縁部103に接合される領域を形成する部分を示す。接合領域Rは、図1の例では、蓋体1の平面視上、容器101の口部102に応じた形状で口部102に沿っておおむね環状に形成される領域に対応する。接合領域Rの幅W(内外方向に沿った幅)は、口部102の縁部103の幅と同じ又はその幅よりも細い幅であることが通常である。ただし、このことは接合領域Rの幅Wが、口部102の縁部103の幅よりも太いことを禁止するものではない。また、接合領域Rは、本体2の外周縁71よりも内側に形成されてもよいし、本体2の外周縁71まで形成されていてもよい。なお、接合領域Rの内側は、蓋体1の平面視上、蓋体1のうち接合領域Rを形成する部分の内側を形成する部分を示すものとする。接合領域Rの内側は、内側領域Rnと称呼されることがある。接合領域Rの上とは、蓋体1の平面視上、蓋体1の接合領域Rに対応した部分の上面側(露出面70側)であることを示すものとする。
本体2は、蓋体1を容器101の口部102の上に取り付けられた状態において口部102と縁部103を覆う。本体2は、変位容易化構造5を備える。
本体2において、変位容易化構造5は、本体2の外周縁71に定められた縁部分から本体2の内側に向けて本体2の一部を本体2の他部に対して変位することが可能となるように構成された構造部である。本明細書において、上記した縁部分を第1縁部(図1(a)等において符号71Aで示す)と称呼し、外周縁71のうち第1縁部71Aを除く部分を第2縁部71Bと呼ぶ。また、本体2のうち、第2部分4に対して相対的に変位することが可能な部分(上記した本体2の一部)を第1部分3とし、本体2の他部(本体のうち第1部分を除く部分)を第2部分4と定める。変位容易化構造5は、案内部6を有する。
案内部6は、縁部分(第1縁部71A)の両端となる第1端部71A1と第2端部71A2から本体2の内側に向かって延びている部分を有する。案内部6は、第1部分3と第2部分4との少なくとも一部の境界K1を画する。図1(a)の例では、案内部6として、第1案内部6A及び第2案内部6Bが形成されている。この例では、第1案内部6Aは、第1端部71A1から本体2の内側に向かって延び、第1部分3と第2部分4との境界K1を形成する。第2案内部6Bは、第2端部71A2から本体2の内側に向かって延び、第1部分3と第2部分4との境界K1を形成する。なお、第1案内部6Aと第2案内部6Bを区別しない場合には、案内部6という語で総称する。
図1(a)、図1(b)の例に示すように、変位容易化構造5は、ヒンジ部7を有していることが好ましい。ヒンジ部7は、案内部6の内側端に繋がっている。図1(a)、図1(b)の例では、第1案内部6Aと第2案内部6Bのそれぞれの内側端に対してヒンジ部7の端がつながっている。すなわち、内側案内部(第1内側案内部9A、第2内側案内部9B)の端部のうち外側案内部(第1外側案内部8A、第2外側案内部8B))との連結端側とは逆側にある端部で、案内部6はヒンジ部7の端部に繋がる。ヒンジ部7の構造は、切込構造以外であれば特に限定されず、非形成構造でもよいし、脆弱化構造でもよい。
第1部分3は、容器101に蓋体1を取り付けた状態において変位容易化構造5で変位させることができる部分として定められる。また、第1部分3は、蓋体1の平面視上、本体2の外周縁71の一部(第1縁部71A)を基端として本体2の内側に向かって接合領域Rの内側に広がる所定の領域を形成する部分(内側領域Rnに定められた所定の部分)として定められる。
第1部分3の形状は、変位容易化構造5の案内部6のレイアウトに応じて定められる。図1の例では、第1部分3が、2つの側縁部72としての第1側縁部72Aと第2側縁部72Bと、側縁部72の内側端で側縁部72に繋がる内縁部73とを有し、本体2の外周縁71のうち第1部分3に対応する第1縁部71Aは、第1部分3の前端縁部を兼ねる。第1部分3では、前端縁部(第1縁部71A)から内縁部73に向かう方向に、第1側縁部72Aと第2側縁部72Bが本体2の内側に向かって互いに交差する方向(互いに近づいていくように)に延びている。第1側縁部72Aは、第1案内部6Aで第1部分3と第2部分4が分離するにつれて形成される。第2側縁部72Bは、第2案内部6Bで第1部分3と第2部分4が分離するにつれて形成される。
第2部分4は、蓋体1の平面視上、本体2のうち第1部分3で形成される領域を除く領域を形成する部分として定められ、すなわち本体2のうち第1部分3を除く部分である。図1の例では、第2部分4の少なくとも一部と第1部分3の少なくとも一部の境界K1は案内部6で分断された構造となっている。この例では、後述するヒンジ部7が、第2部分4と第1部分3との境界K1が連続した構造部分となっている。また、図2(a)に示すように、第2部分4のうち、第2部分4と第1部分3との境界K1に対応した部分は、第1部分3の輪郭の一部に対応した凹状の輪郭形状を有する部分となっている。
なお、図13に示すように第1部分3が変位された際(図2(a)等の例では、第1部分3がヒンジ部7を軸として折り返された際)には、図12に示すように、蓋体1と容器101とで口部102よりも開口面積が小さい小開口部10が形成される。図12、図13は、第1の実施形態にかかる蓋体1を容器101に取り付けた蓋体付き容器150において、第1部分3を変位させた状態を説明する図である。これは、第1部分3の大きさとして小開口部10が形成できるような大きさを定められていることで実現することができる。また、小開口部10が形成された場合に、小開口部10から容器101の口部102や空間部105が露出する。小開口部10は、蓋体1の平面視上、容器101の縁部103と、第2部分4の向き合い面13の形成部分とヒンジ部7で囲まれた領域で形成される。このような蓋体1によれば、飲料を空間部105に注入された容器101の口部102に蓋体1を取り付けられた場合に、使用者が蓋体1の小開口部10を飲み口として容器101の内部の飲料を摂取することができる。
第1の実施形態にかかる蓋体1においては、突出部11が設けられていることが好ましい。突出部11は、本体2の外周縁71のうち第1部分3に対応する部分から外側に向かって突出した部分である。この突出部11は、第1部分3を第2部分4に対して変位させる際に第1部分3を引き上げる摘みとして機能することができる。例えば、突出部11の先端部11Aやその近傍の部分をつまんだ状態で引き上げることで突出部11に伴って第1部分3が引き上げられる。なお先端部74とは、突出部11の先端を含む所定の部分を示す。突出部11と第1部分3との境界K2は、本体2の外周縁71の一部に位置しており、境界K2に沿って脆弱化構造が形成されていてもよい。この脆弱化構造は、変位容易化構造5で説明した脆弱化構造と同様の構造でよい。
変形例5においては、爪部21は、突出部11に形成された爪形成部24を突出部11から垂下させた状態とすることで形成される。爪形成部24は、切込構造で形成されている。爪形成部24は、突出部11の先端部74から本体2に向かって凸状の形状に形成されている。使用者が突出部11のうち先端部74やその近傍部分等を摘まんだ状態としつつ爪形成部24の先端部24Bの部分を下方向に向けるように爪形成部24の基端24Aから爪形成部24を折り曲げることで、爪形成部24が突出部11から垂下した状態となる。このとき垂下した部分が爪部21となる。
受部20は、爪部21を差し込み可能な形状を有している。具体的に図1(a)の例では、受部20は、突出部11の爪部21を差し入れ可能な形状に形成された切込構造となっている。変形例5においては、図2(b)に示すように第1部分3がヒンジ部7を軸として第2部分4の上面側に折り返されることに伴って、突出部11は、第1部分3と一体的に変位する。図2(b)は、第1部分3を第2部分4の上面側(露出面70上)に折り返した状態を示す平面図である。このとき、突出部11は、爪部21が受部20に差し込み可能となるような位置に変位する。すなわち、爪部21と受部20の相対的な位置については、第1部分3がヒンジ部7を軸として第2部分4の上面側に折り返された場合に、爪部21と受部20とが向かい合うような位置となっている。そして、突出部11の爪部21が受部20に差し込まれた場合には、第1部分3を第2部分4の上面側に折り返した状態を安定的に維持することができる。
第1の実施形態にかかる蓋体1によれば、変位容易化構造5が形成されており、変位容易化構造5によって第1部分3を第2部分4に対してスムーズに変位させることができる。このとき、第1部分3と第2部分4との境界で内部破壊が生じにくくなっている。このため、第1部分3が第2部分4に対して変位することで小開口部10が形成された後、再び第1部分3で小開口部10をできるだけ隙間なく塞ぐことが容易となる。なお、第1部分3が第2部分4に対して少なくとも部分的に分離した状態で、小開口部10が露出した状態を開蓋状態と呼ぶ。第1部分3で小開口部10が覆われた状態を閉蓋状態と呼ぶ。一旦、開蓋状態が形成された後に再び閉蓋状態となった状態を再閉蓋状態と呼ぶ。
次に、第1の実施形態にかかる蓋体1の変形例について述べる。
第1の実施形態にかかる蓋体1の例では、第1内側案内部9Aと第2内側案内部9Bは、本体2の内側に向かって交差する方向にのびているが、第1内側案内部9Aと第2内側案内部9Bのレイアウトは、図1で示した形状に特に限定されない。第1の実施形態にかかる蓋体1は、第1内側案内部9Aと第2内側案内部9Bの少なくとも一方は、図4(a)等に示すように、接合領域Rの内縁RAに沿って延びるように形成されてもよい(変形例1)。図4(a)は、第1の実施形態の変形例1にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図である。図4(a)の例では、第1内側案内部9Aと第2内側案内部9Bの両方が、接合領域Rの内縁RAに沿った形状に形成される。また、この場合、第1部分3は、接合領域Rの内側の部分で、接合領域Rの内縁RAに沿って広がる輪郭形状を少なくとも一部に有する形状にて形成される。そして、それぞれの第1内側案内部9Aと第2内側案内部9Bの端部(第1外側案内部8A及び第2外側案内部8Bに繋がるほうの端部とは異なるほうの端部)に対してヒンジ部7の端部が繋がっている。
第1の実施形態の変形例1にかかる蓋体1の例では、第1内側案内部9Aと第2内側案内部9Bが接合領域Rの内縁RAに沿って形成され、且つ、ヒンジ部7が形成されていたが、図4(b)に示すように、ヒンジ部7が省略されてもよい(変形例2)。図4(b)は、第1の実施形態の変形例2にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図である。この例では、第1部分3のうち接合領域Rの内側に形成された部分が、接合領域Rの内縁RAに沿った形状に形成される。図4(b)において、第1内側案内部9Aの端部9A1と第2内側案内部9Bの端部9B1がつながっている。このような場合、案内部6の第1内側案内部9Aと第2内側案内部9Bが接合領域Rの内縁RAに沿って形成され、ヒンジ部7が省略されているため、第1部分3を第2部分4に対して境界K1に沿って完全に分離することが容易となる。なお、この場合、小開口部10は、容器101の縁部103の一部(第1部分3の変位によって露出した部分に形成された縁部103の部分)と第2部分4の向き合い面13(内側の端面)とで囲まれた部分にて形成される。
第1の実施形態にかかる蓋体1においては、図8に示すように、変位容易化構造5は、案内部6に、第1部分3から第2部分4に向かって突出するように湾曲した突状湾曲部14を形成していてもよい(変形例3)。図8は、第1の実施形態の変形例3の蓋体の一実施例を示す平面図である。第1部分3において、突状湾曲部14に対応する部分が凸部15を形成する。図8に示す例では、第1部分3のうち接合領域Rの内側に形成された部分に、凸部15が形成されている。このとき、第2部分4は、凸部15の輪郭に対応した凹状形状部16を形成する。
第1の実施形態にかかる蓋体1においては、図3(b)に示すように、第2部分4に受部20が形成されている場合に、突出部11の先端部74が、受部20の形状に対応した形状に形成されていてもよい。(変形例4)。図3(b)は、第1の実施形態の変形例4にかかる蓋体の一実施例を示す平面図である。
第1の実施形態にかかる蓋体1においては、図3(b)に示すように、第1部分3がその第1部分3の内側に爪部21を有し且つ第2部分4に受部20が形成されていてもよい(変形例5)。図3(b)は、第1の実施形態の変形例5にかかる蓋体の一実施例を示す平面図である。爪部21と受部20の構造や、爪部21と受部20の相対的な位置は、変形例5と同様でよい。この場合において変形例5と同様の効果を得ることができる。
第1の実施形態にかかる蓋体1においては、図6に示すように、本体2の外周縁71のうち第2部分4に対応する部分の一部から外側方向に突出した突出部22が形成されていてもよい(変形例6)。図6は、第1の実施形態の変形例6にかかる蓋体の一実施例を示す図である。この場合、本体2の外周縁71のうち第1部分3に対応する部分のから突出した突出部11を第1突出部11Aと称呼する。そして本体2の外周縁71のうち第2部分に対応する部分のから突出した突出部22を第2突出部22Aと称呼する。第1突出部11Aと第2突出部22Aは、蓋体1の平面視上、第1突出部11Aと第2突出部22Aの間に本体2の中心CPが存在しているように配置されていることが好ましい。この場合、例えば容器101に蓋体1を取り付ける作業者が第2突出部22Aをつまんで蓋体1を容器101に取り付ける作業を行い、容器101の使用者が第1突出部11Aをつまんで第1部分3を第2部分4に対して変位させることができる。すなわち、使用者以外の者が第1突出部11Aに触れることによって第1突出部11Aやその周囲が汚染される可能性が抑制される。
第1の実施形態の変形例7にかかる蓋体1においては、第1突出部11Aに爪部21を形成し、第2突出部22Aに受部20を形成してもよい(図示しない)。爪部21と受部20の構造や、爪部21と受部20の相対的な位置は、変形例5と同様でよい。この場合において変形例5と同様の効果を得ることができる。
第1の実施形態にかかる蓋体1においては、図5(a)、図5(b)に示すように、突出部11の外周縁75又は本体2の外周縁71にラベル23が設けられていてもよい(変形例8)。図5(a)、図5(b)は、第1の実施形態の変形例8にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図である。図5(a)に示す蓋体1においては、複数のラベル23が、突出部11の外周縁75に設けられている。図5(b)に示す蓋体1においては、複数のラベル23が、本体2の外周縁71のうち第2部分4に対応する部分(第2縁部71B)に設けられている。図5(a)、図5(b)は、一例であり、ラベル23の数等はこの図に示されたものに限定されない。なお、それぞれのラベル23には、予め定められた内容の文字や図形等の飾り絵を印刷した印刷部が形成されていることが好適である。印刷部が形成されている場合、ラベル23の露出面側、裏面側の両面に印刷部が形成されていることが好ましい(図示しない)。
第1の実施形態の変形例9にかかる蓋体1は、爪部21を受部20に係止させず、蓋体1や容器101の縁部103等といった所定の場所に係止させるように構成してもよい。このように爪部21を係止させることで、小開口部10を開口形成した状態や、開口形成した小開口部10を再度閉止させた状態を維持することができる。なお、小開口部10の開口形成した状態を維持することのできる構成や小開口部10を再度閉止させた状態を維持することのできる構成は上記した以外のものであってもよい。
[2-1 構成]
(蓋体)
第2の実施形態にかかる蓋体1は、図14(a)、図14(b)に示すように、蓋体1の平面視上、本体2の接合領域Rの非形成面(露出面70)には接合領域Rの内側に対応する領域(接合領域Rの内側領域Rn)に溝80が形成されている。図14(a)、図14(b)は、第2実施形態の変形例1にかかる蓋体1の一実施例を示す図である。第2の実施形態にかかる蓋体1は、溝80を形成している他の構成(変位容易化構造5等)については第1の実施形態と同様であるので、それらの説明を省略する。
第2実施形態にかかる蓋体1において、溝80は、接合領域Rの内側領域Rnで、接合領域Rの内縁RAに沿って延びるように形成されていることが好ましい。溝80の深さは特に限定されないが、図14a、図15(b)、図(c)に示すように第1部分3に対して遠い位置から溝80の延びる方向に沿って第1部分3に近づくにつれて徐々に深くなっているように構成されていることが好ましい。図15(b)、図15(c)にも示すとおり、第1部分3に対して遠い位置での溝80の深さD2は、溝80の延びる方向に沿って第1部分3に近い位置での溝80の深さD1よりも浅い。また、溝80は、図14(a)、図15(a)の例に示すように、第1部分3と第2部分4にも形成されていることが好ましい。この例では、第1部分3と第2部分4の境界K1を交差するように溝80が延びている。これは、溝80が案内部6に対しても交差するように形成されていることで実現することができる。また、図14(a)の例では、溝80は、第1部分3を横断するように形成されている。この例では、第1部分3では、溝80が内縁RAに沿った曲線状に延びた形状に形成されている。
溝80が形成されている場合においても、案内部6は、切込構造を形成していてよいし、例えばハーフカット構造などの脆弱構造を形成していてもよい。ただし、案内部6がハーフカット構造を形成している場合においては、溝80がその深さを深くした状態とされ且つ溝80が案内部6を跨いで(第1部分3と第2部分4の境界K1を跨いで)形成されていても、案内部6と溝80の交差する位置で隙間がより生じにくくなる。
蓋体1においては、図14(b)に示すように、溝80の形成位置に対応した位置且つ溝80の形成面(露出面70)とは逆面側の位置が凸型条部82となっていることが好ましい。この場合、図20に示すように、凸型条部82が、容器101の口部102の縁部103の内面側に接するような位置に形成されていることが好ましい。また、凸型条部82の高さは、容器101の口部102の縁部103に対して蓋体1の露出面70の面方向のズレを生じにくい程度の高さを確保されていることが好ましい。このような凸型条部82は、蓋体1にエンボス加工を施すことで実現することができる。エンボス加工により、蓋体1の露出面70側に溝80が形成され、溝80の形成位置に対応する逆面側の位置に溝80の深さに対応した高さの凸型条部82が形成される。そして、溝80を容器101の口部102の縁部103の内側に沿って形成することで、図20に示すように、凸型条部82を、容器101の口部102の縁部103の内端に沿い、且つ、容器101の口部102の縁部103の内面側に接するように形成することができる。なお、図20は、蓋体1を容器101に配置した一例を示す断面図である。
第2実施形態にかかる蓋体1によれば、液体を収容した容器101の口部102に対して蓋体1を接合した場合に、蓋体1の露出面70上に容器101内部から液体が漏れ出たとしても、蓋体1の外側に液体がこぼれる前に、溝80に液体が流れ落ちるようにすることが可能となる。また、溝80が第1部分に向かって深くなるように形成されている場合には、溝80に流れこんだ液体を第1部分の位置に向かって流下させることができる。そして、第1部分を引き上げて小開口部10を露出させることで液体を小開口部10から容器内へと垂れ落ちるようにすることができる。なお、図19に示すように、第2の実施形態についても、第1の実施形態と同様に、小開口部10は、第1部分3を変位させた際に形成されており、例えば、ヒンジ部7、第2部分の向き合い面13に対応する部分と、縁部13とで囲まれた部分に形成される。
第2の実施形態の変形例について述べる。
図17に示す第2の実施形態にかかる蓋体では、溝80の形成数は、複数でもよい。また、溝80のレイアウトについて、図17に示すように、溝80は、同心状に複数形成されてもよい。図17は、第2の実施形態の変形例1にかかる蓋体1の平面図である。この第2の実施形態の変形例1に示すように溝80の形成数が複数である場合、口部102の径の異なる複数種類の容器101に対して、1種類の蓋体1を多種類の容器101の口部102を覆うために用いることができる。
第2の実施形態にかかる蓋体では、溝80が環状に形成されている場合に、図18に示すように、本体2が、蓋体1の平面視上、溝80よりも内側領域に対応する部分(内側領域部90)のほうが、溝80よりも外側領域に対応する部分(外側領域部91)よりも上側に位置しているように形成されていてもよい。図18は、第2の実施形態の変形例2にかかる蓋体1の一実施例を示す断面図である。第2の実施形態の変形例2にかかる蓋体1によれば、液体を収容した容器101に蓋体1を取り付けた場合に、蓋体1の露出面70の内側領域部90上に液体が漏れ出たとしても、液体を蓋体1の露出面70上で内側領域部90から溝80に流れ込ませやすくなる。
[3-1 構成]
(蓋体)
第3実施形態にかかる蓋体1においては、図22に示すように、第2部分4に、接合領域Rの内側(内側領域Rn)に、接合領域Rの非形成面(露出面70)の所定領域を凹状にした凹み部85が形成されていてもよい。図22は、第3実施形態にかかる蓋体1の一実施例を示す図である。第3の実施形態にかかる蓋体1は、凹み部85を形成している他の構成(変位容易化構造5等)については第1の実施形態と同様であるので、それらの説明を省略する。
凹み部85は、第2部分4において接合領域Rの内縁RAから本体2の中央に向かった所定の位置までの領域に形成されている。また、図22の例では、凹み部85の底面87は、接合領域Rの内縁RAのうち第1部分3に対応した部分から最も遠い位置を基準位置STPとした場合に、基準位置STPから第1部分3に向かって下り傾斜した傾斜面を有している。ただし、このことは、凹み部85の底面87が平面であることを禁止するものではない。
蓋体1においては、凹み部85の形成面(露出面70)とは逆面側の位置が隆起部86となっていることが好ましい。この場合、隆起部86の外周端が、容器101の口部102の縁部103の内面側に接するように形成されていることが好ましい。また、隆起部86の高さは、容器101の口部102に対してズレを生じにくい程度の高さを確保されていることが好ましい。このような隆起部86は、蓋体1にエンボス加工を施すことで実現することができる。エンボス加工により、蓋体1の露出面70側に凹み部85が形成され、凹み部85の形成位置に対応する逆面側の位置に凹み部85の深さに対応した高さの隆起部86が形成される。そして、凹み部85の輪郭形状が容器101の口部102に沿う形状となるように凹み部85が形成されることで、隆起部86を、容器101の口部102の縁部103の内面側に接するように形成することができる。
第3実施形態にかかる蓋体1によれば、液体を収容した容器101の口部102に対して蓋体1を接合した場合に、蓋体1の露出面70上に容器101内部から液体が漏れ出たとしても、蓋体1の外側に液体がこぼれる前に、凹み部85に液体が流れ落ちるようにすることが可能となる。
第3の実施形態の変形例について述べる。
第3の実施形態にかかる蓋体1によれば、図23に示すように、凹み部85が本体2の全体に形成されていてもよい。図23は、第3の実施形態の変形例にかかる蓋体1の一実施例を示す図である。第3の実施形態の変形例にかかる蓋体1では、凹み部85は本体2の外周縁71から本体2の中央に向かってすり鉢状に沈み込む形状となっている。第3の実施形態の変形例にかかる蓋体1によれば、液体を収容した容器101の口部102に対して蓋体1を接合した場合に、蓋体1の露出面70上のどの位置に液体が漏れ出たとしても、蓋体1の外側に液体がこぼれる前に、凹み部85に液体が流れ落ちるようにすることが可能となる。
第1の実施形態にかかる蓋体1は、図10、図11等に示すように蓋体付き容器150に用いることができる。図10、図11は、それぞれ第1実施形態にかかる蓋体1を、口部102を有する容器101の口部102の縁部103に接合させた実施例を示す斜視図及び断面図である。蓋体付き容器150は、容器101と蓋体1とが接合する接合部151を有しており、接合部151を形成する蓋体1の領域が接合領域Rとなる。蓋体1と容器101との接合方法は特に限定されず、圧着法や、熱融着法(ヒートシール)等の接合方法と適宜用いることができる。以下では第1の実施形態にかかる蓋体1を蓋体付き容器150に使用した場合を例として説明する。
(1)口部と前記口部を囲む縁部とを有する容器に対して前記口部を覆うように前記縁部に取り付けられた接合領域を形成した状態で用いられ、
前記接合領域を含む本体を有し、
前記本体は、前記本体の外周縁に定められた縁部分から前記本体の内側に向けて前記本体の一部を前記本体の他部に対して変位することが可能となるように構成された変位容易化構造を備え、
前記本体の前記一部を第1部分とし、前記本体の前記他部を第2部分とした場合に、
前記変位容易化構造は、前記縁部分の第1端部と第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を有し、
前記案内部は、前記接合領域を横断する、
蓋体。
(2)前記変位容易化構造は、さらに、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分に対して立ち上がる、
上記(1)に記載の蓋体。
(3)前記第1部分は、前記縁部分から前記本体の内側に向かって先細りした形状を有する、
上記(1)又は(2)に記載の蓋体。
(4)前記本体には、前記縁部分から外側に向かって突出した突出部が設けられている、
上記(1)から(3)のいずれか1項に記載の蓋体。
(5)前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記突出部は、前記突出部の内側に爪部を有し、
前記第2部分は、受部を有し、
前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、
前記爪部と前記受部とが向かい合う、
上記(4)に記載の蓋体。
(6)前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記第2部分は、受部を有し、
前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に前記第1部分と一体的に変位し、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、前記突出部が前記受部に差し込み可能な位置に変位する、
上記(4)に記載の蓋体。
(7)前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、
前記第1案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さと、前記第2案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さとが異なる、
上記(1)から(6)のいずれか1項に記載の蓋体。
(8)前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、
前記第1案内部は、前記第1端部から前記接合領域の内縁までの部分で形成された第1外側案内部と、前記第1外側案内部を除く第1内側案内部を有し、
前記第2案内部は、前記第2端部から前記接合領域の前記内縁までの部分で形成された第2外側案内部と、前記第2外側案内部を除く第2内側案内部を有し、
前記第1内側案内部と前記第2内側案内部の少なくとも一方が前記接合領域の前記内縁に沿って形成されている
上記(1)から(6)のいずれか1項に記載の蓋体。
(9)前記案内部は、切込構造、又は脆弱化構造を有する
上記(1)から(8)のいずれか1項に記載の蓋体。
(10)前記変位容易化構造は、前記第1部分の全体を前記第2部分から分離可能に形成されている、
上記(1)から(9)のいずれか1項に記載の蓋体。
(11)前記変位容易化構造は、前記案内部に、前記第1部分から前記第2部分に向かって突出するように湾曲した突状湾曲部を形成している、
上記(1)から(10)のいずれか1項に記載の蓋体。
(12)少なくとも前記第2部分には、前記接合領域の内側に、前記接合領域の非形成面を凹状にした凹み部が形成されており、
前記接合領域の内縁のうち前記縁部分から最も遠い位置を基準位置とした場合に、前記凹み部は、該基準位置から前記第1部分に向かって下り傾斜した傾斜面を有する、
上記(1)から(11)のいずれか1項に記載の蓋体。
(13)前記接合領域の内側には、前記接合領域の非形成面を凹状にした溝が形成されている、
上記(1)から(11)のいずれか1項に記載の蓋体。
(14)前記溝が第1部分を横切る曲線状に延びている、
上記(13)に記載の蓋体。
(15)前記溝が環状に形成されている、
上記(13)又は(14)に記載の蓋体。
(16)前記本体は、前記溝よりも内側の内側領域のほうが、前記溝よりも外側の外側領域よりも上側に位置する、
上記(13)から(15)のいずれか1項に記載の蓋体。
(17)前記溝は、同心状に複数形成されている、
上記(13)から(16)のいずれか1項に記載の蓋体。
(18)前記溝は、前記第1部分に対して離れた位置から前記溝の延びる方向に沿って前記第1部分に近くなるにつれて該溝の深さが徐々に大きくなるように形成されている、
上記(13)から(17)のいずれか1項に記載の蓋体。
(19)開口部を有する容器と、
上記(1)から(18)のいずれか1項に記載の蓋体と、を備え、
容器の開口部の端縁と蓋体の接合領域とを接合する接合部が形成されている、
蓋体付き容器。
(20)前記接合部は、圧着法又は熱融着法により形成されている、
上記(19)に記載の蓋体付き容器。
(21)開口部を有する容器と、上記(1)から(18)のいずれか1項に記載の蓋体とを有する、
蓋体と容器の組み合わせ。
2 :本体
3 :第1部分
4 :第2部分
5 :変位容易化構造
6 :案内部
6A :第1案内部
6B :第2案内部
7 :ヒンジ部
8A :第1外側案内部
8B :第2外側案内部
9A :第1内側案内部
9B :第2内側案内部
10 :小開口部
11 :突出部
11A :第1突出部
12 :端面
13 :向き合い面
14 :突状湾曲部
15 :凸部
16 :凹状形状部
20 :受部
21 :爪部
22 :突出部
22A :第2突出部
23 :ラベル
24 :爪形成部
24A :基端
24B :先端部
70 :露出面
71 :外周縁
71A :第1縁部
71A1 :第1端部
71A2 :第2端部
71B :第2縁部
72 :側縁部
72A :第1側縁部
72B :第2側縁部
73 :内縁部
74 :先端部
75 :外周縁
80 :溝
82 :凸型条部
85 :凹み部
86 :隆起部
86a :外周端
87 :底面
90 :内側領域部
91 :外側領域部
101 :容器
102 :口部
103 :縁部
104 :側壁
105 :空間部
107 :底面部
108 :カール部
150 :蓋体付き容器
151 :接合部
K1 :境界
K2 :境界
R :接合領域
RA :内縁
Rn :内側領域
STP :基準位置
Claims (21)
- 口部と前記口部を囲む縁部とを有する容器に対して前記口部を覆うように前記縁部に取り付けられた接合領域を形成した状態で設けられ、
紙系素材で構成されており、
前記接合領域を含む本体を有し、
前記本体は、前記本体の外周縁に定められた縁部分から前記本体の内側に向けて前記本体の一部を前記本体の他部に対して変位することが可能となるように構成された変位容易化構造を備え、
前記本体の前記一部を第1部分とし、前記本体の前記他部を第2部分とした場合に、
前記変位容易化構造は、前記縁部分の第1端部と第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を有し、
前記本体には、前記第1部分に対応する部分から外側に向かって突出する突出部が形成され、
前記突出部の基端は、前記第1端部と前記第2端部の少なくとも一方を含む第1部分の第1縁部に対応しており、
前記案内部は、前記接合領域を横断するように形成され、
少なくとも前記第2部分には、前記接合領域の内側に、前記接合領域の非形成面を凹状にした凹み部が形成されている、
蓋体。 - 前記変位容易化構造は、さらに、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分に対して立ち上がる、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記第1部分は、前記縁部分から前記本体の内側に向かって先細りした形状を有する、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記凹み部は、前記本体の外周縁から前記本体の中央に向かってすり鉢状に沈み込む形状を有する、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記突出部は、前記突出部の内側に爪部を有し、
前記第2部分は、受部を有し、
前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、前記爪部と前記受部とが向かい合う、
請求項4に記載の蓋体。 - 前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記第2部分は、受部を有し、
前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に前記第1部分と一体的に変位し、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、前記突出部が前記受部に差し込み可能な位置に変位する、
請求項4に記載の蓋体。 - 前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、前記第1案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さと、前記第2案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さとが異なる、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、
前記第1案内部は、前記第1端部から前記接合領域の内縁までの部分で形成された第1外側案内部と、前記第1外側案内部を除く第1内側案内部を有し、
前記第2案内部は、前記第2端部から前記接合領域の前記内縁までの部分で形成された第2外側案内部と、前記第2外側案内部を除く第2内側案内部を有し、
前記第1内側案内部と前記第2内側案内部の少なくとも一方が前記接合領域の前記内縁に沿って形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記案内部は、切込構造、又は脆弱化構造を有する、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記変位容易化構造は、前記第1部分の全体を前記第2部分から分離可能に形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記変位容易化構造は、前記案内部に、前記第1部分から前記第2部分に向かって突出するように湾曲した突状湾曲部を形成している、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記接合領域の内縁の内前記縁部分から最も遠い位置を基準位置とした場合に、前記凹み部は、該基準位置から前記第1部分に向かって下り傾斜した傾斜面を有する、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記接合領域の内側には、前記接合領域の非形成面を凹状にした溝が形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記溝が第1部分を横切る曲線状に延びている、
請求項13に記載の蓋体。 - 前記溝が環状に形成されている、
請求項13に記載の蓋体。 - 前記本体は、前記溝よりも内側の内側領域のほうが、前記溝よりも外側の外側領域よりも上側に位置する、
請求項13に記載の蓋体。 - 前記溝は、同心状に複数形成されている、
請求項13に記載の蓋体。 - 前記溝は、前記第1部分に対して離れた位置から前記溝の延びる方向に沿って前記第1部分に近くなるにつれて該溝の深さが徐々に大きくなるように形成されている、
請求項13に記載の蓋体。 - 開口部を有する容器と、
請求項1から18のいずれか1項に記載の蓋体と、を備え、
容器の開口部の端縁と蓋体の接合領域とを接合する接合部が形成されている、
蓋体付き容器。 - 前記接合部は、圧着法又は熱融着法により形成されている、
請求項19に記載の蓋体付き容器。 - 開口部を有する容器と、請求項1から18のいずれか1項に記載の蓋体とを有する、
蓋体と容器の組み合わせ。
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