JP7223972B2 - 監視装置および車両 - Google Patents

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本開示はデータ処理技術に関し、特に監視装置、監視システム、車両および監視方法に関する。
車載カメラで撮像した画像を取得し、その画像に基づいて自車の周囲画像を生成するカメラモニタリングシステムが車両に搭載されることがある。
特開2011-25874号公報
カメラモニタリングシステムの監視範囲(言い換えれば視野範囲)を設定する際に調整すべき項目が多岐に亘り、監視範囲の設定が容易でないことがある。
本開示はこうした状況に鑑みてなされたものであり、1つの目的は、カメラモニタリングシステムの監視範囲の設定を容易にすることである。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の監視装置は、車両に搭載された撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、を備える。設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を監視処理部の監視範囲として設定する。
本開示の別の態様は、監視システムである。この監視システムは、車両に搭載された撮像装置と、車両に搭載された表示装置と、車両に搭載された監視装置と、を備える。監視装置は、撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、を含む。設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を監視処理部の監視範囲として設定する。
本開示のさらに別の態様は、車両である。この車両は、撮像装置と、表示装置と、監視装置と、を備える。監視装置は、撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、を含む。設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を監視処理部の監視範囲として設定する。
本開示のさらに別の態様は、監視方法である。この方法は、車両に搭載された撮像装置による撮像画像を受け付け、撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行し、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を監視処理における監視範囲として設定する、ことを車両に搭載されたコンピュータが実行する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、カメラモニタリングシステムの監視範囲の設定を容易にすることができる。
実施例の車両を模式的に示す平面図である。 撮像画像と表示画像の例を示す図である。 調整画面の例を示す図である。 調整画面における設定項目を示す図である。 図5(a)は、通常走行状態での側後方の視野範囲を示す平面図であり、図5(b)は、ウインカ作動時の側後方の視野範囲を示す平面図である。 図6(a)は、通常走行状態での側後方の視野範囲を示す側面図であり、図6(b)は、後退ギヤ作動時の側後方の視野範囲を示す側面図である。 実施例の監視システムの機能ブロックを示すブロック図である。 図8(a)と図8(b)は、実施例の設定画面の例を示す図である。 変形例の設定画面を示す図である。 監視モードにおける監視装置の動作を示すフローチャートである。 設定モードにおける監視装置の動作を示すフローチャートである。 元画像からの切り出し範囲を示す図である。 代替画像の生成方法を模式的に示す図である。 複数の監視範囲の一括設定の例を示す図である。 複数の監視範囲の一括設定の例を示す図である。 監視パターン選択画面の例を示す図である。 監視パターン決定画面の例を示す図である。 監視パターン選択画面の例を示す図である。 監視パターン選択画面の例を示す図である。 調整画面の例を示す図である。 図21(a)-(c)は、調整結果の登録に関して説明する図である。
図1は、実施例の車両を模式的に示す平面図である。車両1は、右カメラ10a、左カメラ10b、右ディスプレイ12a、左ディスプレイ12b、車室内カメラ14a、車室内カメラ14b、車室内カメラ14c(以下総称して車室内カメラ14とも呼ぶ。)、タッチパネル16、監視装置20を備える。図1では、各カメラの視野範囲を扇形のオブジェクトで示している。また、車両1は、スピーカ(不図示)をさらに備える。
右カメラ10aは、車両1の右側後方の空間を撮像し、右ディスプレイ12aは、右カメラ10aによる撮像画像を表示する。左カメラ10bは、車両1の左側後方の空間を撮像し、左ディスプレイ12bは、左カメラ10bによる撮像画像を表示する。車室内カメラ14aは、車室内の1列目シート付近を撮像し、車室内カメラ14bは、車室内の2列目シート付近を撮像し、車室内カメラ14cは、車室内の3列目シート付近を撮像する。
タッチパネル16は、多用途のタッチパネルディスプレイである。実施例のタッチパネル16は、乗員の操作を受け付ける操作部、車室内監視用ディスプレイおよび設定画面表示用ディスプレイの機能を兼ねる。監視装置20は、車両周辺監視および車室内監視を制御する情報処理装置である。監視装置20は、ECU(Electronic Control Unit)として実装されてもよい。
図2は、撮像画像と表示画像の例を示す。同図の撮像画像70は、図1の左カメラ10bにより撮像された画像(または映像の1フレーム)を示し、表示画像80は、図1の左ディスプレイ12bに表示される画像を示している。
撮像画像70には、車両1の側後方(図では左斜め後ろ)の様子が映る。撮像画像70は、他車の像(例えば他車両72a、他車両72b)、歩行者の像、道路標識の像、路面標示の像(例えば車線区分線74)のうち少なくとも1つを含む。図2の他車両72aは、車両1が走行する車線の隣車線を走行中の他車両の像であり、他車両72bは、車両1が走行する車道に合流してくる別の車道を走行中の他車両の像である。また、撮像画像70には、車両1の車体の左側面の像である自車体76も映る。
後述する設定モードでは、撮像画像70のうち表示画像80に含める範囲である視野範囲77と、撮像画像70のうち縮小の対象となる縮小範囲78とが設定される。監視装置20は、撮像画像70の視野範囲77のうち縮小範囲78に該当する部分を公知の方法で横方向に縮小(言い換えれば圧縮)する。
表示画像80は、等倍画像82と縮小画像84を含む。等倍画像82は、撮像画像70の視野範囲77のうち縮小範囲78を除いた領域の画像であり、縮小されずに等倍で表示される画像である。縮小画像84は、撮像画像70の縮小範囲78に該当する領域の画像であり、撮像画像70の縮小範囲78を横方向に縮小した画像である。縮小画像84は、撮像画像70の縮小範囲78に映る他車両72bと車線区分線74を、横方向に圧縮した態様で示す。監視装置20は、撮像画像70のうち視野範囲77の画像を設定した表示画像80であって、撮像画像70のうち縮小範囲78の画像を縮小した縮小画像84を含む表示画像80を生成する。
監視装置20は、動作状態として監視モードと設定モードを備える。監視モードは、各種カメラによる撮像画像をもとに監視処理(表示画像80の表示等)を実行する動作状態である。一方、設定モードは、監視装置20による監視範囲、言い換えれば表示画像80に映る視野範囲や、縮小範囲等を設定し、また調整するための動作状態である。ここで、監視装置20による監視範囲を、実際に車両が走行する車道上で調整することは危険である。一方、車庫等で調整すると、調整の結果、車両周辺がどのように表示画像80に映るかが運転者(以下「ユーザ」とも呼ぶ。)には分かりづらい。
そこで、監視装置20は、設定モードにおいて、仮想の後続車や車線をコンピュータグラフィクス(以下「CG」と呼ぶ。)で表示させる。これにより、実際に調整作業がなされる場所に非依存のCGによるシミュレーションとして、調整による見え方の変化を運転者に確認させることができる。言い換えれば、運転者による監視範囲の調整に応じた表示画像80の見え方をCG合成によって運転者に提示することで、車庫等で調整作業がなされる場合も、調整後の表示画像80の見え方を運転者に把握させることができる。
具体的には、監視装置20は、設定モードにおいて、表示画像80の視野範囲を調整するための調整画面をタッチパネル16に表示する。図3は、調整画面の例を示す。調整画面は、監視装置20による監視範囲(言い換えれば表示画像80の視野範囲)を模した代替画像を含む。実施例の代替画像は、人工的に合成した画像であるCGを含む。また、代替画像は、撮像画像70および表示画像80と同様に、他車の像、歩行者の像、道路標識の像または路面表示の像を含む。なお、代替画像は、CGでなく、カメラにより予め撮像された画像であってもよい。
調整画面100は、表示画像80の視野範囲をユーザに設定させるための俯瞰図を含むコンピュータグラフィックス(CG)である俯瞰CG114を含む。また、調整画面100は、上述の代替画像に相当する画像であって、俯瞰CG114の設定状態に対応する後方ビューCG102を含む。後方ビューCG102は、俯瞰CG114に対して運転者が設定した視野範囲に基づいて想定される表示画像80の内容を示すCGである。また、調整画面100は、車両1の車体を示すCGであり、表示画像80における自車体76に対応する自車両CG112を含む。
図3の後方ビューCG102は、車両1の左側後方の様子を示し、車線区分線74と車線上の他車両72を含む。また、俯瞰CG114は、車両1の左側後方を上から見た様子を示し、車線区分線74と車線上の他車両72を含む。これにより、他車両や車線区分線が撮像装置に映らない車庫内で調整する場合も、適切な視野範囲の設定を支援することができる。
俯瞰CG114は、自車両インジケータ116、等倍範囲インジケータ118、縮小範囲インジケータ120を含む。自車両インジケータ116は、車両1を上から見た像を示すCGであるが、予め記憶された写真画像であってもよい。等倍範囲インジケータ118は、表示画像80に含める範囲(すなわち視野範囲)のうち縮小されず等倍で表示される範囲を俯瞰的に示す扇形状の画像である。縮小範囲インジケータ120は、表示画像80に含める範囲のうち縮小して表示される範囲を俯瞰的に示す扇形状の画像である。等倍範囲インジケータ118と縮小範囲インジケータ120には、異なる外観(異なる模様や色彩等)が設定される。
後方ビューCG102は、等倍領域CG104と縮小領域CG106を含む。等倍領域CG104は、等倍範囲インジケータ118で指定された車両1周辺(図では左側の後方空間)の様子を縮小せずに等倍で示すCGである。言い換えれば、等倍領域CG104は、等倍範囲インジケータ118が示す範囲に該当する車両1周辺の様子を、撮像装置による撮像画像と同じサイズで示すCGである。
縮小領域CG106は、縮小範囲インジケータ120で指定された車両1周辺(図では左側の後方空間)の様子を縮小して示すCGである。言い換えれば、縮小領域CG106は、縮小範囲インジケータ120が示す範囲に該当する車両1周辺の様子を、撮像画像での表示より小さいサイズで示すCGである。縮小領域CG106では、他車両72が横方向に圧縮され、言い換えれば、他車両72の横幅が縮小される。また、縮小領域CG106では、車線が横方向に圧縮され、言い換えれば、車線区分線74の横方向の間隔が縮小される。
後方ビューCG102には、縮小した画像の範囲を示すオブジェクトである等倍領域インジケータ108と、縮小しない画像の範囲を示すオブジェクトである縮小領域インジケータ110とが付加される。具体的には、等倍領域CG104の下位置に等倍領域インジケータ108を付加し、縮小領域CG106の下位置に、等倍領域インジケータ108とは態様(模様や色彩等)が異なる縮小領域インジケータ110を付加する。
なお、等倍領域インジケータ108は、俯瞰CG114の等倍範囲インジケータ118と同じ外観(模様や色彩等)に設定される。また、縮小領域インジケータ110は、俯瞰CG114の縮小範囲インジケータ120と同じ外観に設定される。これにより、等倍範囲インジケータ118と等倍領域CG104が対応すること、また、縮小範囲インジケータ120と縮小領域CG106が対応することを運転者に直観的に認識させやすくなる。
図4は、調整画面100における設定項目を示す。第1の設定項目は、表示される視野全体の外側限度角130である。第2の設定項目は、圧縮する範囲と非圧縮の範囲との境界である圧縮境界132である。第3の設定項目は、圧縮せず等倍で表示する画面の範囲である非圧縮画面範囲134である。第4の設定項目は、表示される視野全体の内側限度角136である。第5の設定項目は、縦方向の縮小率である。
このように調整画面100での設定項目は多岐に亘り、また、1つの設定項目の調整により後方ビューCG102(すなわち表示画像80)の見え方は大きく変わりうる。そのため、調整画面100において運転者が所望の見え方になるように調整することは容易でないことがある。言い換えれば、調整画面100は、設定の自由度が高いため、却って設定が面倒という課題がある。
図5(a)は、通常走行状態での横方向の視野範囲(言い換えれば監視範囲)を示し、図5(b)は、ウインカ作動時の横方向の視野範囲を示す。このように、車両1では、右ウインカ(または左ウインカ)の作動と連動して右カメラ10a(または左カメラ10b)の横方向の視野範囲が拡大する。また、図6(a)は、通常走行状態での縦方向の視野範囲を示し、図6(b)は、後退ギヤ作動時の縦方向の視野範囲を示す。このように、車両1では、後退ギヤの作動と連動して右カメラ10aおよび左カメラ10bの縦方向の視野範囲が拡大する。
図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)で示すように、車両1では、複数の走行状態に対応する複数の視野範囲が設けられる。複数の走行状態に対応する複数の視野範囲のそれぞれに対して調整が必要な場合、視野範囲調整に要する手間が倍増し、運転者にとって過大な負担になる可能性がある。
また、後述するように、車両1の周辺空間には、法律または規則(例えば国連規則UN-R46)、もしくは安全上の要請によって、所定の倍率以上での表示が求められるエリア(以下「法規エリア」)が含まれる。運転者の調整によっては法規エリアが視野範囲から外れてしまうことがあり、その対処も必要になる。さらにまた、複数人(夫婦等)が車両1を共用する場合、視野範囲の好みに差があると、運転者が変わるたびに視野範囲の設定が必要になり、手間がかかってしまう。
これらの課題を解決するため、実施例の監視システムでは、視野が広い、倍率が高い、歪みが少ない等の複数のパターンに対応する複数のメニューの中から所望のメニューを選択可能にすることで、視野範囲の容易な設定を実現する。以下詳細に説明する。
図7は、実施例の監視システムの機能ブロックを示すブロック図である。監視システム21は、車両1に構築された情報処理システムであり、カメラモニタリングシステムとも言える。監視システム21は、右カメラ10a、左カメラ10b、右ディスプレイ12a、左ディスプレイ12b、車室内カメラ14a、車室内カメラ14b、車室内カメラ14c、タッチパネル16、スピーカ18、監視装置20を備える。これらの装置は、MOST(Media Oriented Systems Transport)、USB( Universal Serial Bus)等により接続される。
監視装置20は、制御部30、記憶部32、通信部34を備える。制御部30は、監視および設定に関する各種データ処理を実行する。記憶部32は、制御部30により参照または更新されるデータを記憶する。通信部34は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。また、通信部34は、車内LANとのインタフェース機能も含む。制御部30は、通信部34を介して、外部装置とデータを送受信する。
記憶部32は、設定記憶部36、ユーザ情報記憶部38、元画像記憶部40を含む。設定記憶部36は、車両周辺監視の監視範囲および監視方法と、車室内監視の監視範囲および監視方法とを含む設定情報であって、後述の監視処理部44に適用する設定情報を記憶する。設定情報は、図4に関連して説明した視野全体の外側限度角および内側限度角、圧縮境界、非圧縮画面範囲、縦方向の縮小率を含む。
ユーザ情報記憶部38は、1人以上のユーザ(運転者)それぞれの識別情報と、各ユーザの設定情報(監視範囲および監視方法を含む)とを対応付けて記憶する。元画像記憶部40は、設定画面で表示される画像の切り出し元となるCG画像を記憶する。元画像は、他車の像、歩行者の像、道路標識の像および路面表示の像を含む。なお、元画像は、CGでなく、カメラにより予め撮像された実写画像であってもよい。
制御部30は、画像受付部42、監視処理部44、ユーザ識別部48、設定処理部50を含む。これら複数の機能ブロックに対応する複数のモジュールを含むコンピュータプログラムが監視装置20の記憶部32(ROM等)にインストールされてもよい。監視装置20のCPUは、そのコンピュータプログラムをRAMに読み出して実行することにより、上記複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。
画像受付部42は、右カメラ10a、左カメラ10b、車室内カメラ14a、車室内カメラ14b、車室内カメラ14cにより生成された画像データ(言い換えれば映像の各フレームであり、「撮像画像」とも呼ぶ。)を各カメラから受け付ける。
監視処理部44は、監視モードにおいて、画像受付部42により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する。実施例では、監視処理部44は、設定記憶部36に記憶された設定情報が示す監視範囲および監視方法にしたがって監視処理を実行する。監視処理部44は、図2に示したような表示画像80を右ディスプレイ12aおよび左ディスプレイ12bに表示させる。また、監視処理部44は、車室内カメラ14による撮像画像をタッチパネル16に表示させる。
監視処理部44は、覚醒度検知部46を含む。覚醒度検知部46は、車室内カメラ14a、車室内カメラ14b、車室内カメラ14cによる撮像画像をもとに、車両1の各乗員の覚醒度合いを検知する。覚醒度検知部46は、公知の手法により乗員の覚醒度合いを検知してよく、例えば、撮像画像に映る乗員の目の状態に基づいて乗員の覚醒度合いを推定してもよい。
ユーザ識別部48は、監視装置20の起動時または運転者の変更時に、運転者個人を識別し、その識別結果を含む運転者情報を設定処理部50に渡す。ユーザ識別部48は、運転者が変わったことを示すフラグをさらに設定処理部50に渡してもよい。
例えば、ユーザ識別部48は、車両1のイグニッションオン時に使用されたキーのIDをもとに運転者を識別し、そのIDを運転者のIDとして含む運転者情報を設定処理部50へ出力してもよい。また、ユーザ識別部48は、車室内カメラ14の撮像画像を用いた顔認識により運転者を識別してもよい。また、ユーザ識別部48は、運転席のシートポジションに基づいて運転者を識別してもよい。また、ユーザ識別部48は、ロードセルによる体重検知結果に基づいて運転者を識別してもよい。
設定処理部50は、設定モードにおいて、異なる監視範囲を示す複数のメニューをタッチパネル16に表示させ、複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を、監視モードにおける監視範囲、言い換えれば、監視処理部44による表示範囲として設定する。
設定処理部50は、設定画面生成部52、検査部54、更新部56を含む。設定画面生成部52は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを配置した設定画面のデータを生成し、設置画面のデータをタッチパネル16へ出力して表示させる。検査部54は、ユーザの操作により指示された監視範囲または監視方法の変更が、法規または安全上の要請に適合するか否かを判定する。
更新部56は、ユーザ識別部48から出力された運転者情報(例えば運転者のID)に対応付けられた設定情報をユーザ情報記憶部38から読み出し、読み出した設定情報を設定記憶部36に格納する。これにより、運転者が予め設定した監視範囲および監視方法を監視処理部44による監視処理に反映させる。
すなわち、ユーザ識別部48と更新部56は、連携することにより、監視装置20の起動時または運転者変更の検出時に、ユーザ情報記憶部38において予め運転者に対応付けて記憶された監視範囲または監視方法を、監視モードにおける監視範囲または監視方法として設定する、これにより、運転者が変わるたびに、監視装置20による監視範囲を運転者が手動で設定し直す手間を省くことができる。
また、更新部56は、設定画面において運転者が設定した内容(例えば監視範囲および監視方法)を設定記憶部36に格納する。更新部56は、ユーザ識別部48により識別された運転者の識別情報と対応付けて上記内容をユーザ情報記憶部38にも格納する。
図8(a)と図8(b)は、実施例における設定画面の例を示す。設定画面生成部52は、車両周辺監視の設定モード開始時に、図8(a)の設定画面140を表示させる。設定画面生成部52は、異なる監視範囲に対応する複数のメニュー142(メニュー142a、メニュー142b、メニュー142c、メニュー142d、メニュー142e)を設定画面140に配置する。設定画面140は、メニュー画面とも言える。
図8(a)の設定画面140で特定のメニュー142が選択されると、設定画面生成部52は、図8(b)の設定画面140を表示させる。設定画面生成部52は、選択されたメニュー142(図ではメニュー142b「視野が広い」)に対応するサンプル画像144を設定画面140に配置する。サンプル画像144は、選択されたメニュー142による表示画像80の見え方を例示する画像である。サンプル画像144は、図3に示した調整画面100の代替画像に対応し、図3に示した自車両CG112、俯瞰CG114、後方ビューCG102を含む。
図8(b)の決定アイコン146が選択された場合、更新部56は、選択されたメニュー142に対応する監視範囲および監視方法を設定記憶部36に格納することにより、監視処理部44による監視態様を更新する。すなわち、実施例の監視装置20では、設定モードにおいて、図8(a)の設定画面140におけるメニューの選択と、図8(b)の設定画面140における決定アイコン146の選択という2回の操作で監視範囲調整が完了し、運転者に対して容易な監視範囲調整の手段を提供できる。
図8(b)の調整アイコン148が選択された場合、設定画面生成部52は、図3に示した調整画面100のデータを生成し、調整画面100をタッチパネル16に表示させる。調整画面100の初期態様は、図8(b)で選択中のメニュー142(図ではメニュー142b)に対応する態様(例えば監視範囲、縮小範囲等)となる。運転者は、設定画面140で選択したメニュー142に対応する監視態様を起点として、所望の監視対象になるよう調整することができる。
変形例として、図8(a)と図8(b)のいずれかの設定画面140のみでメニュー選択を完結させてもよい。すなわち、設定画面生成部52は、図8(a)と図8(b)のいずれかの設定画面140のみを表示させてもよい。その設定画面140で特定のメニュー142が選択された場合、更新部56は、選択されたメニュー142に対応する監視範囲および監視方法を設定記憶部36に格納してもよい。
別の変形例として、設定処理部50は、図9に示すように、複数のメニューと複数のサンプル画像を対応づけた組をタイル状に並べて配置した設定画面140を表示させてもよい。図9では、メニュー142aとその見え方を例示するサンプル画像144aの組、メニュー142bとその見え方を例示するサンプル画像144bの組、メニュー142cとその見え方を例示するサンプル画像144cの組を並べた設定画面140を示している。この変形例の設定画面140の場合も、各メニュー選択時の見え方を運転者に提示し、運転者による監視範囲の選択を支援することができる。
図10は、監視モードにおける監視装置20の動作であり、画像表示にかかる動作を示すフローチャートである。監視モードにおける画像は、例えば、図2に示した表示画像80を含む。ここでは、左カメラ10bの撮像画像をもとに左ディスプレイ12bに表示画像を表示させる際の動作を説明するが、右カメラ10aの撮像画像をもとに右ディスプレイ12aに表示画像を表示させる際の動作も同様である。
画像受付部42は、左カメラ10bによる撮像画像を受け付ける(S10)。監視処理部44は、左カメラ10bによる撮像画像に対する歪曲補正を実行し(S12)、歪曲補正後の画像を入力画像としてRAM内の入力画像バッファに書き込む(S14)。監視処理部44は、設定記憶部36に記憶された設定情報にしたがって、入力画像をリサイズした後方画像を生成し、RAMの後方画像バッファに書き込む(S16)。入力画像のリサイズは、入力画像からその一部を切り出すこと、また、切り出した画像の少なくとも一部を縮小することを含む。後方画像は、例えば、図2の等倍画像82および縮小画像84を含む。
監視処理部44は、元画像記憶部40に記憶された画像パーツをもとに上位画像を生成し、その上位画像をRAM内の上位画像バッファに書き込む(S18)。上位画像は、例えば、図2の自車体76を含む。監視処理部44は、後方画像の上に上位画像を重ねた表示画像を生成する(S20)。監視処理部44は、生成した表示画像を左ディスプレイ12bへ出力して表示させる(S22)。
図11は、設定モードにおける監視装置20の動作であり、画像表示にかかる動作を示すフローチャートである。設定モードにおける画像は、監視モードにおける表示画像80を模した画像であり、ここでは代替画像と呼ぶ。代替画像は、例えば、図3に示す調整画面100の画像であり、後方ビューCG102、自車両CG112、俯瞰CG114を含む。また、代替画像は、図8(b)および図9に示すサンプル画像を含む。
設定処理部50の設定画面生成部52は、元画像記憶部40に記憶された元画像を読み出し(S30)、読み出した元画像を入力画像としてRAMの入力画像バッファに書き込む(S32)。ここでは歪曲補正は不要になる。設定画面生成部52は、設定記憶部36に記憶された設定情報にしたがって、入力画像をリサイズした後方画像を生成する(S34)。すなわち、設定画面生成部52は、設定情報が示す切り出し範囲および縮小範囲にしたがって元画像から後方画像を生成する。
以降のS36~S40の処理は、図10のS18~S22の処理と同じであるため説明を省略する。このように、設定モードの代替画像は、監視モードの表示画像と比べ、入力画像バッファに書き込まれる画像の出所が異なるだけである。そのため、設定モードでは、監視モードで表示される画像を正確にシミュレーションすることができる。
図11に関連して説明したように、実施例では、全てのメニューにおける監視範囲を包含する元画像を元画像記憶部40に記憶しておき、その元画像に対して部分的なリサイズ処理を加えることにより代替画像を生成する。リサイズは、元画像から一部を切り出すこと、また、元画像を拡大または縮小することを含む。これにより、元画像の枚数を削減でき、元画像を記憶するためのメモリ容量を低減できる。なお変形例として、メニューごとに予め合成した画像(CGや実写画像)を用いてもよい。
設定処理部50の設定画面生成部52は、運転者により第1のメニューが選択された場合、1つの元画像から第1のメニューに対応する第1の監視範囲を切り出すことにより代替画像を生成する。一方、設定画面生成部52は、運転者により第2のメニューが選択された場合、上記1つの元画像から第2のメニューに対応する第2の監視範囲を切り出すことにより代替画像を生成する。
図12は、元画像150からの切り出し範囲を示す。範囲152aは、メニュー「倍率が高い」(すなわち圧縮範囲が相対的に小さい)が選択された場合の切り出し範囲を示している。範囲152bは、メニュー「バランスがよい」(すなわち圧縮範囲が中程度)が選択された場合の切り出し範囲を示している。範囲152cは、メニュー「視野が広い」(すなわち圧縮範囲が相対的に大きい)が選択された場合の切り出し範囲を示している。余地154は、監視範囲の上方向への調整余地を示し、余地156は、監視範囲の下方向への調整余地を示している。
設定画面生成部52は、設定画面140において調整アイコン148が選択され、調整画面100において手動による調整が行われる場合、運転者の操作に応じて切り出し範囲を上下左右に変更する。変更後の切り出し範囲が元画像を逸脱する場合、設定画面生成部52は、切り出し範囲を変更せずに、「調整可能限度に達した」旨を調整画面100に表示させる。
図13は、代替画像164を生成する一例を示す。例えば、メニュー「視野が広い」が選択された場合、設定画面生成部52は、元画像150全体における自車体寄りの3分の1の領域を非圧縮とし、残りの3分の2の領域を圧縮(例えば半分の幅に圧縮)して、両方の領域を合成した後方画像160を生成する。設定画面生成部52は、後方画像160の上に上位画像162を重ねることにより代替画像164を生成する。図3で示すように、上位画像162は、自車両CG112と俯瞰CG114を含む。これにより、メニュー「視野が広い」が選択された場合の後方の見え方と、見える範囲を直観的に把握可能な代替画像164を運転者に提示できる。
メニュー「倍率が高い」が選択された場合、設定画面生成部52は、元画像150における自車体寄りの3分の2の領域を切り出し、切り出した画像を圧縮せずそのまま後方画像160とする。メニュー「バランスがよい」が選択された場合、設定画面生成部52は、元画像150における自車体寄りの6分の5の領域を切り出す。設定画面生成部52は、切り出した画像における自車体寄りの5分の3の領域を非圧縮とし、切り出した画像における残りの5分の2の領域を圧縮(例えば半分の幅に圧縮)し、両方の領域を合成した後方画像160を生成する。すなわち、メニュー「バランスがよい」では、メニュー「視野が広い」場合の半分の幅を圧縮する。このように設定画面生成部52は、選択されたメニューに応じて、1つの元画像150から異なる範囲を切り出して代替画像164を生成する。
図5(a)、図5(b)で示したように、監視処理部44は、右ウインカ(または左ウインカ)の作動と連動して右カメラ10a(または左カメラ10b)の横方向の視野範囲を拡大させる。ウインカ連動の視野範囲は、通常走行時(ウインカ非作動時)の視野範囲とは独立して運転者にメニューを選択させてもよく、また、通常走行に対して選択されたメニューに準じて自動設定されてもよい。実施例では後者とする。
設定処理部50の更新部56は、運転者による1回のメニュー選択に応じて、複数の走行状態に対応する複数の監視範囲を一括して設定する。図14は、複数の監視範囲の一括設定の例を示す。通常モード(通常走行時)に対してメニュー「倍率が高い」(すなわち視野最小)が選択された場合、更新部56は、ウインカ連動モードの監視範囲としてメニュー「バランスが良い」(視野中程度)に対応する監視範囲を自動設定する。
また、通常モードに対してメニュー「バランスが良い」が選択された場合、更新部56は、ウインカ連動モードの監視範囲としてメニュー「視野が広い」(すなわち視野最大)に対応する監視範囲を自動設定する。また、通常モードに対してメニュー「視野が広い」が選択された場合、更新部56は、ウインカ連動モードの監視範囲としてメニュー「視野が広い」に対応する監視範囲を自動設定する。
このように、更新部56は、ウインカ連動モードの監視範囲として、通常モードに対して選択されたメニューの監視範囲よりも一段階広い監視範囲を自動設定する。これにより、複数の走行状態に対応する複数の監視範囲が存在する場合も、運転者は通常走行時の監視範囲のみ選択すればよく、運転者の作業負担を低減することができる。
また、図6(a)、図6(b)で示したように、監視処理部44は、後退ギヤの作動と連動して右カメラ10a(または左カメラ10b)の縦方向の視野範囲を拡大させる。後退ギヤ連動の視野範囲は、通常走行時(後退ギヤ非作動時であり、典型的にはドライブギヤ作動時)の視野範囲とは独立して運転者にメニューを選択させてもよく、また、通常走行に対して選択されたメニューに準じて自動設定されてもよい。実施例では後者とする。
図15は、複数の監視範囲の一括設定の例を示す。通常モード(通常走行時)に対してメニュー「倍率が高い」が選択された場合、更新部56は、後退ギヤ連動モードの監視範囲として、後輪の設置位置まで拡大した監視範囲(視野中程度)を自動設定する。また、通常モードに対してメニュー「バランスが良い」が選択された場合、更新部56は、後退ギヤ連動モードの監視範囲として、後輪の手前まで拡大した監視範囲(視野最大)を自動設定する。また、通常モードに対してメニュー「視野が広い」が選択された場合、更新部56は、後退ギヤ連動モードの監視範囲として、後輪の手前まで拡大した監視範囲を自動設定する。
このように、更新部56は、通常モードの監視範囲が広いほど、後退ギヤ連動モードの監視範囲として広い監視範囲を自動設定してもよい。これにより、複数の走行状態に対応する複数の監視範囲が存在する場合も、運転者は通常走行時の監視範囲のみ選択すればよく、運転者の作業負担を低減することができる。なお、監視範囲を広げるため、監視処理部44は、後輪付近の画像を上下に圧縮して表示させるが、通常走行時に左右方向の圧縮表示を選択する人には、上下方向の圧縮表示も受け入れやすいと考えられる。
次に車両1の車室内監視処理について説明する。
監視装置20の監視処理部44は、車室内監視の監視モードにおいて、監視範囲に対応する撮像画像をタッチパネル16に表示させる処理と、監視範囲の状態を検出する処理の少なくとも一方を実行する。実施例では、運転者による設定に応じて、上記表示させる処理と上記検出する処理の両方が実行可能である。
設定処理部50は、車室内監視の設定モードにおいて、上記表示させる処理による監視範囲(後述の監視対象)と、上記検出する処理による監視範囲(後述の警告対象)とを独立して設定可能な設定画面を表示させる。これにより、監視態様の柔軟な設定が可能になり、運転者は、自身の好みや都合に合致する監視態様を設定することができる。車室内監視用の設定画面は、車室内の監視態様を運転者に設定させるための画面であり、後述の監視パターン選択画面と、後述の監視パターン決定画面を含む。
具体的には、監視処理部44は、(1)後部座席を含む車室内の映像を表示することにより運転者による監視を支援する機能と、(2)後部座席を含む車室内の動静を監視する機能の両方を備える。(2)の監視機能は、睡眠傾向(半睡状態または寝ている等)があれば警告する機能と、覚醒状態(起きている、半睡状態または寝ている等)を表示する機能の両方を含む。
設定処理部50は、車両周辺監視と同様に、車室内における監視対象と警告対象をメニュー形式で簡単に設定させる機能を備える。監視対象は、車室内カメラ14による撮像画像を表示する対象である。警告対象は、睡眠傾向を検出した場合に警告を出力する対象である。設定処理部50の設定画面生成部52は、監視パターン選択画面を生成し、タッチパネル16に表示させる。
図16は、監視パターン選択画面の例を示す。監視パターン選択画面170は、車室内の座席の像を含む代替画像を含む。この代替画像は、CGであってもよく、予め撮像された実写画像であってもよい。また、監視パターン選択画面170は、3つの監視パターンを示す3つのメニュー172(メニュー172a、メニュー172b、メニュー172c)を含む。
アラートアイコン174は、該当する座席の乗員に睡眠傾向があれば所定の警告音声をスピーカ18から出力させることを指定するアイコンである。監視アイコン176は、該当する座席の乗員の映像(典型的には顔を含む映像)をタッチパネル16に表示させることを指定するアイコンである。アラートアイコン174と監視アイコン176は、少なくとも1つの座席に対応付けて配置される。アラートアイコン174と監視アイコン176には、互いに異なる形状および異なる色彩が設定される。これにより、運転者の色覚の個人差によらず、アイコンの識別が可能になる。
図16のメニュー172aは、1列目の左右座席の乗員(運転席および助手席の乗員)を警告対象とし、2列目および3列目の全座席の乗員を監視対象とすることを示すメニューである。メニュー172bは、運転席の乗員を警告対象とし、2列目の左右座席の乗員を監視対象とすることを示すメニューである。メニュー172cは、運転席の乗員を警告対象とし、助手席の乗員および3列目の左右座席の乗員を監視対象とすることを示すメニューである。
監視処理部44は、車室内カメラ14による撮像画像から、監視対象とされた乗員の映像を抽出してタッチパネル16に表示させる。また、監視処理部44の覚醒度検知部46は、車室内カメラ14による撮像画像をもとに、警告対象とされた乗員の睡眠傾向の有無を判定する。警告対象とされた乗員に睡眠傾向がある場合、監視処理部44は、予め定められた警告音声をスピーカ18から出力させる。
監視パターン選択画面170において特定のメニュー172が選択されると、設定画面生成部52は、監視パターン決定画面を生成し、タッチパネル16に表示させる。なお、監視パターン選択画面170において、好みのパターンに完全一致するメニュー172が無い場合、運転者は、好みのパターンに一番近いメニュー172を選択する。
図17は、監視パターン決定画面の例を示す。同図は、図16の監視パターン選択画面170においてメニュー172aが選択された場合に表示される監視パターン決定画面178を示している。運転者は、監視態様の変更が必要な座席を選択する。設定画面生成部52は、その選択操作に応じて各座席上のアラートアイコン174または監視アイコン176をサイクリックに変更する。
ここでは、運転者は、助手席のアラートアイコン174を監視アイコン176に変更し、登録アイコン179を選択したこととする。登録アイコン179が選択されると、更新部56は、監視パターン決定画面178で設定された車室内監視態様を示す設定情報を設定記憶部36に格納する。これにより、監視パターン決定画面178で設定された車室内監視態様が、監視処理部44による車室内監視処理に反映される。それとともに、更新部56は、設定情報を運転者のIDに対応づけてユーザ情報記憶部38に格納する。
また、更新部56は、車室内監視態様の第1候補として監視パターン決定画面178で最後に登録されたパターン、第2候補として監視パターン選択画面170で選択されたパターン、第3候補として監視パターン選択画面170で未選択のパターンのうち左側に配置されたパターンを運転者のIDに対応づけてユーザ情報記憶部38に格納する。監視パターン選択画面170を次回表示する際、設定画面生成部52は、第1候補~第3候補のパターンを示す3つのメニュー172を監視パターン選択画面170に配置する。
図18は、監視パターン選択画面の例を示す。同図は、次回起動時の監視パターン選択画面170を示している。この監視パターン選択画面170におけるメニュー172aは、車室内監視態様の第1候補のパターンに対応する。メニュー172bは、車室内監視態様の第2候補のパターンに対応する。メニュー172cは、車室内監視態様の第3候補のパターンに対応する。これにより、監視パターン選択画面170において、運転者に最も好まれると想定される監視パターンが左端に表示される。運転者は、左端のメニュー172aを選択して、監視パターン決定画面178で登録アイコン179を選択するという2ステップで車室内監視の設定を完了することができる。
このように、設定処理部50は、車室内監視の設定モードにおいて、ユーザの操作に応じて監視範囲と監視方法の少なくとも一方を変更する。設定処理部50は、変更された監視範囲または監視方法を示すメニューを、運転者による選択が可能な複数のメニューの1つとして監視パターン選択画面170に表示させる。これにより、運転者は、好みの監視態様を容易に設定することができる。
なお、運転者が第1の運転者から第2の運転者に変わり、第2の運転者は、図18の右端のメニュー172cを選択し、監視パターン決定画面178で適宜変更後に登録したこととする。この場合、第1の運転者が最後に登録したパターンは、監視パターン選択画面170の右端に残る。そのため、運転者が第1の運転者に再度変わった場合でも、第1の運転者は自身が登録したパターンに容易に戻すことができる。
図18の監視パターン選択画面170において右端のメニュー172cが選択され、調整アイコン180において変更されずにそのまま登録された場合、設定画面生成部52は、監視パターン選択画面の次回表示時に、図19に示す監視パターン選択画面170を表示させる。すなわち、図18の監視パターン選択画面170において選択されたメニュー172cのパターンが、左端のメニュー172aに移動する。図18の監視パターン選択画面170において未選択のメニュー172aおよびメニュー172bのパターンは、図19の監視パターン選択画面170では1つずつ右にずれて表示される。
車両特有の制限に関する処理を説明する。
設定処理部50は、ユーザの操作により指示された監視範囲または監視方法の変更が、法規または安全上の要請に不適合の場合、その変更を禁止する。例えば、設定処理部50の設定画面生成部52は、設定画面上での変更が法規または安全上の要請に不適合の場合、その変更を禁止する旨の画像やメッセージを設定画面に表示させてもよい。また、設定処理部50の更新部56は、法規または安全上の要請に不適合の変更に関するデータ(設定情報)を、設定記憶部36およびユーザ情報記憶部38に格納することを抑制してもよい。
車両では、ユーザの意思より、法規上の要求や安全確保上の要求の方が優先される。設定処理部50は、法規上の要求や安全確保上の要求に反する選択肢を与えず、また、それらの要求に反する変更を拒否することにより、法規を遵守した車両内外の監視を実現することができる。また、車両の安全性を一層高めることができる。
まず、車室内監視に関する制限を説明する。設定処理部50は、原則として、運転者(言い換えれば運転席)を対象とする覚醒度検出を中止させる変更を禁止する。具体的には、設定画面生成部52は、車室内監視に関する監視パターン選択画面170において、運転者からアラートアイコン174を外したメニュー172を表示させない。また、設定画面生成部52は、車室内監視に関する監視パターン決定画面178において、運転者を対象とするアラートアイコン174を変更(削除等)する操作を無効とし、受け付けない。
例外として、設定処理部50は、車両1に所定のレベル以上の自動運転コントローラ(不図示)が搭載されており、かつ、自動運転が所定条件の下で実行されている場合、運転者を対象とする覚醒度検出を中止することを許可し、または、運転者を対象とする覚醒度検出に伴う警告を中止か抑制、または中止に誘導してもよい。これは、高速道路上で分岐の無い区間を十分に高度な自度運転モードで巡航中である時に、運転席での仮眠が許容されるようになった場合の適用であり、自動運転のレベルが十分に高ければ、制限を緩和することにより、柔軟な車室内監視を実現でき、また、車室内監視の利便性を一層高めることができる。上記の警告の抑制とは、例えば高度な自度運転モードでの巡航中に覚醒度の低下を検出した時に、音量を抑えた警告音、または表示のみによる警告で運転者に覚醒度の低下を報知する事である。また、中止に誘導とは、仮眠の意思があれば警告を中止できる、と運転者に報知して、警告の中止を含む設定メニュー画面を表示する事である。このように、適切な条件の下で運転者に仮眠を促す事により、より安全に走行を行うことが出来る。
実施例では、自動運転のレベルが4以上であって、かつ、高速道路を走行中であれば、設定処理部50の設定画面生成部52は、監視パターン決定画面178において運転者からアラートアイコン174を外す操作を有効とし、受け付けることとする。ただし、実施に当っては運転席での仮眠が許容される条件を確認する必要がある事は言うまでもない。更新部56は、運転者からアラートアイコン174を外した設定情報を有効なものとして設定記憶部36およびユーザ情報記憶部38に格納する。なお、設定処理部50は、車内LAN等を介して、車両1に搭載されたナビゲーションシステム(不図示)から、車両1が現在走行中の道路種別を取得し、車両1が高速道路を走行中か否かを判定してもよい。
次に、車両周辺監視に関する制限を説明する。既述だが、図8(b)の設定画面140において調整アイコン148が選択された場合、設定画面生成部52は、ユーザが監視範囲を手動で調整するための調整画面のデータを生成し、調整画面をタッチパネル16に表示させる。
図20は、図4に対応し、調整画面の例を示す。図20の調整画面100において、ユーザは、外側限度角130、圧縮境界132、非圧縮画面範囲134の中から対象項目を選択し、選択した対象項目を左右方向操作等により調整する(以下「調整操作」とも呼ぶ。)。設定画面生成部52は、ユーザの調整操作に応じて、俯瞰CG114および後方ビューCG102の表示内容を更新する。調整画面100において決定アイコン184が選択されると、設定画面生成部52は、後述の登録画面を表示させる。
既述だが、車両1の周辺空間には法規エリア182が含まれる。実施例では、等倍表示する範囲内に法規エリアが含まれる必要があることとする。設定処理部50の検査部54は、調整画面100に対して調整操作が入力された場合、その調整操作が法規または安全上の要請に適合するか否かを検査する。具体的には、検査部54は、ユーザの調整操作により、法規エリアが等倍表示範囲に収まること、言い換えれば、圧縮表示範囲が法規エリアにかからないか否かを検査する。
図20の調整画面100において、圧縮境界132が対象項目として選択され、圧縮境界132が左に移動され、すなわち、等倍表示範囲を狭める調整操作が入力されると、圧縮表示範囲が法規エリア182にかかってしまう。この場合、検査部54は、ユーザの調整操作が法規または安全上の要請に不適合と判定する。
ユーザの調整操作が法規または安全上の要請に不適合と判定された場合、設定画面生成部52は、ユーザの調整操作を無効なものと認識し、圧縮境界132の位置を変更しない。それとともに、設定画面生成部52は、法規エリア182の画像を点滅させることにより、制限があることをユーザに報知する。なお、設定画面生成部52は、法規エリア182を圧縮表示範囲に含めることは禁止されている旨のメッセージを調整画面100に表示させてもよい。
図21(a)-(c)は、調整結果の登録に関して説明する図である。図21(a)は、登録画面の例を示す。ここで、登録アイコン192が選択されると、更新部56は、設定記憶部36における「未登録1」に対応するメモリ領域に、調整画面100における調整結果を示す設定情報(以下「カスタム設定」とも呼ぶ。)を格納する。なお、更新部56またはユーザは、「未登録1」を任意の名称(「登録1」等)に変更してもよい。なお、「未登録1」~「未登録5」のどのメモリ領域にカスタム設定を保存するかは、ユーザにより選択されてもよい。また、更新部56は、「未登録1」~「未登録5」に対応するメモリ領域のうち、カスタム設定が監視処理にて最後に使用された時刻が最も古いものに自動的に上書き保存してもよい。
設定画面生成部52は、登録されたカスタム設定を示すメニューを、設定画面140の次回表示時に、予め監視装置20で用意された基本メニュー(例えば「視野が広い」、「バランスが良い」、「倍率が高い」)と並べて表示させる。これにより、ユーザは、カスタマイズした監視範囲をワンタッチで選択することができる。
メニューの表示順は、図21(b)の設定画面140のように、固定の順序であってもよい。すなわち、基本メニューの下にカスタム設定を配置する構成でもよい。また、メニューの表示順は、図21(c)の設定画面140のように、登録が新しいものほど上位に表示させるものであってもよい。
なお、登録されたカスタム設定が3つ以上になった場合、設定画面生成部52は、基本メニューのうち最後の利用時刻が最も古いものを設定画面140において非表示とし、3つのカスタム設定と2つの基本メニューを設定画面140に並べてもよい。すなわち、設定画面140では、基本メニューよりもカスタム設定を優先して表示させてもよい。また、設定画面生成部52は、設定画面140におけるカスタム設定の表示個数を2つまでに制限し、3つの基本メニューを設定画面140に必ず表示させてもよい。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、実施例の各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述した実施例および変形例の任意の組み合わせもまた本開示の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施例および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施例および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
実施例および変形例に記載の技術は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
車両に搭載された撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、
を備え、
前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定する、
監視装置。
[項目2]
前記設定処理部は、前記メニュー画面において監視範囲を模した代替画像を表示させ、
前記代替画像は、人工的に合成した画像または予め撮像された元画像を用いて生成する、
項目1に記載の監視装置。
[項目3]
前記監視範囲は、車室内であり、
前記代替画像は、座席の像を含む、
項目2に記載の監視装置。
[項目4]
前記監視範囲は、車両周辺であり、
前記代替画像は、他車の像、歩行者の像、道路標識の像または路面表示の像を含む、
項目2に記載の監視装置。
[項目5]
前記設定処理部は、前記複数のメニューに対応する複数の代替画像を、共通の元画像から異なる範囲を切り出すことにより生成する、
項目4に記載の監視装置。
[項目6]
前記監視処理部は、前記監視範囲に対応する撮像画像を前記表示装置に表示させる処理と、前記監視範囲の状態を検出する処理の少なくとも一方を実行し、
前記表示させる処理と前記検出する処理の両方を実行する場合、前記表示させる処理による監視範囲と、前記検出する処理による監視範囲とは独立して設定可能である、
項目1から5のいずれかに記載の監視装置。
[項目7]
前記設定処理部は、ユーザの操作に応じて監視範囲または監視方法を変更し、
前記設定処理部は、変更された監視範囲または監視方法を示すメニューを、ユーザによる選択が可能な複数のメニューの1つとして表示させる、
項目1から6のいずれかに記載の監視装置。
[項目8]
前記設定処理部は、ユーザの操作により指示された監視範囲または監視方法の変更が、法規または安全上の要請に不適合の場合、前記変更を禁止する、
項目7に記載の監視装置。
[項目9]
前記監視範囲は、車室内であり、
前記監視方法は、覚醒度検出を含み、
前記設定処理部は、運転者を対象とする覚醒度検出を中止させる変更を禁止する、
項目8に記載の監視装置。
[項目10]
前記設定処理部は、自動運転のレベルに応じて、運転者を対象とする覚醒度検出を中止することを許可し、または、運転者を対象とする覚醒度検出に伴う警告を中止または抑制、または中止に誘導する、
項目9に記載の監視装置。
[項目11]
ユーザを識別する識別部と、
監視範囲または監視方法をユーザに対応付けて記憶する記憶部と、
をさらに備え、
前記設定処理部は、本監視装置の起動時またはユーザの変更の検出時に、予めユーザに対応付けて記憶された監視範囲または監視方法を、前記監視処理部の監視範囲または監視方法として設定する、
項目1から10のいずれかに記載の監視装置。
[項目12]
前記車両の複数の走行状態に対応する複数の監視範囲が設けられ、
前記設定処理部は、ユーザによる1回のメニュー選択に応じて、前記複数の走行状態に対応する複数の監視範囲を一括して設定する、
項目1から11のいずれかに記載の監視装置。
[項目13]
前記複数の監視範囲は、前記車両のウインカ操作に対応する第1の監視範囲と、前記車両の後退ギヤに対応する第2の監視範囲の少なくとも一方を含む、
項目12に記載の監視装置。
[項目14]
車両に搭載された撮像装置と、
前記車両に搭載された表示装置と、
前記車両に搭載された監視装置と、
を備え、
前記監視装置は、
前記撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、を含み、
前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定する、
監視システム。
[項目15]
撮像装置と、表示装置と、監視装置と、を備え、
前記監視装置は、
前記撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、を含み、
前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を前記表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定する、
車両。
[項目16]
車両に搭載された撮像装置による撮像画像を受け付け、
前記撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行し、
異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理における監視範囲として設定する、
ことを前記車両に搭載されたコンピュータが実行する監視方法。
1 車両、 16 タッチパネル、 20 監視装置、 21 監視システム、 42 画像受付部、 44 監視処理部、 46 覚醒度検知部、 48 ユーザ識別部、 50 設定処理部、 52 設定画面生成部、 54 検査部、 56 更新部。

Claims (14)

  1. 車両に搭載された撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
    前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、
    を備え、
    前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定
    前記設定処理部は、前記メニュー画面において監視範囲を模した代替画像を表示させ、
    前記代替画像は、人工的に合成した画像または予め撮像された元画像を用いて生成するものであり、
    前記監視範囲は、少なくとも車室内を含み、
    前記代替画像は、座席の像を含む、
    監視装置。
  2. 請求項1に記載の監視装置であって、
    前記監視範囲が前記少なくとも車室内を含む第1の場合と、前記監視範囲が少なくとも車両周辺を含む第2の場合があり、
    前記第2の場合において、前記代替画像は、他車の像、歩行者の像、道路標識の像または路面表示の像を含む、
    視装置。
  3. 請求項2に記載の監視装置であって、
    前記第2の場合において、前記設定処理部は、前記複数のメニューに対応する複数の代替画像を、共通の元画像から異なる範囲を切り出すことにより生成する、
    視装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視装置であって、
    前記監視処理部は、前記監視範囲に対応する撮像画像を前記表示装置に表示させる処理と、前記監視範囲の状態を検出する処理の少なくとも一方を実行し、
    前記表示させる処理と前記検出する処理の両方を実行する場合、前記表示させる処理による監視範囲と、前記検出する処理による監視範囲とは独立して設定可能である、
    視装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の監視装置であって、
    前記設定処理部は、ユーザの操作に応じて監視範囲または監視方法を変更し、
    前記設定処理部は、変更された監視範囲または監視方法を示すメニューを、ユーザによる選択が可能な複数のメニューの1つとして表示させる、
    視装置。
  6. 請求項5に記載の監視装置であって、
    前記設定処理部は、ユーザの操作により指示された監視範囲または監視方法の変更が、法規または安全上の要請に不適合の場合、前記変更を禁止する、
    視装置。
  7. 請求項6に記載の監視装置であって、
    前記監視方法は、覚醒度検出を含み、
    前記設定処理部は、運転者を対象とする覚醒度検出を中止させる変更を禁止する、
    視装置。
  8. 請求項7に記載の監視装置であって、
    前記設定処理部は、自動運転のレベルに応じて、運転者を対象とする覚醒度検出を中止することを許可し、または、運転者を対象とする覚醒度検出に伴う警告を中止または抑制、または中止に誘導する、
    視装置。
  9. 車両に搭載された撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
    前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、
    ユーザを識別する識別部と、
    監視範囲または監視方法をユーザに対応付けて記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定し、
    前記設定処理部は、本監視装置の起動時またはユーザの変更の検出時に、予めユーザに対応付けて記憶された監視範囲または監視方法を、前記監視処理部の監視範囲または監視方法として設定する、
    視装置。
  10. 車両に搭載された撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
    前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、
    を備え、
    前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定し、
    前記車両の複数の走行状態に対応する複数の監視範囲が設けられ、
    前記設定処理部は、ユーザによる1回のメニュー選択に応じて、前記複数の走行状態に対応する複数の監視範囲を一括して設定する、
    視装置。
  11. 請求項10に記載の監視装置であって、
    前記複数の監視範囲は、前記車両のウインカ操作に対応する第1の監視範囲と、前記車両の後退ギヤに対応する第2の監視範囲の少なくとも一方を含む、
    視装置。
  12. 撮像装置と、表示装置と、監視装置と、を備え、
    前記監視装置は、
    前記撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
    前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、を含み、
    前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を前記表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定
    前記設定処理部は、前記メニュー画面において監視範囲を模した代替画像を表示させ、
    前記代替画像は、人工的に合成した画像または予め撮像された元画像を用いて生成するものであり、
    前記監視範囲は、少なくとも車室内を含み、
    前記代替画像は、座席の像を含む、
    車両。
  13. 撮像装置と、表示装置と、監視装置と、を備え、
    前記監視装置は、
    前記撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
    前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、
    ユーザを識別する識別部と、
    監視範囲または監視方法をユーザに対応付けて記憶する記憶部と、を含み、
    前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を前記表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定し、
    前記設定処理部は、本監視装置の起動時またはユーザの変更の検出時に、予めユーザに対応付けて記憶された監視範囲または監視方法を、前記監視処理部の監視範囲または監視方法として設定する、
    車両。
  14. 撮像装置と、表示装置と、監視装置と、を備え、
    前記監視装置は、
    前記撮像装置による撮像画像を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた撮像画像をもとに、予め設定された監視範囲に対する監視処理を実行する監視処理部と、
    前記監視処理部の監視範囲を設定する設定処理部と、を含み、
    前記設定処理部は、異なる監視範囲を示す複数のメニューを含むメニュー画面を前記表示装置に表示させ、前記複数のメニューの中からユーザにより選択されたメニューに対応する監視範囲を前記監視処理部の監視範囲として設定し、
    車両の複数の走行状態に対応する複数の監視範囲が設けられ、
    前記設定処理部は、ユーザによる1回のメニュー選択に応じて、前記複数の走行状態に対応する複数の監視範囲を一括して設定する、
    車両。
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