JP7211249B2 - スライド装置 - Google Patents

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Description

本開示は、乗物用シートをスライド可能に支持するスライド装置に関する。
例えば、特許文献1に記載のスライド装置は、固定レールの外側面に固定されたラック、及び可動レールと一体的に変位する平歯車状のピニオン等を有して構成されている。
特開2015-116833号公報
ラックのモジュールが大きくなると、ピニオンのピッチ円直径が大きくなって当該ピニオンが大型化するので、スライド装置の大型化を招く。そこで、本願は、大型化を抑制可能なスライド装置の一例を開示する。
乗物用シートのシート本体(2)をスライド可能に支持するスライド装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、乗物に対して固定される固定レール(11)であって、長手方向に沿って複数の穴(11A)が直列に設けられた固定レール(11)と、シート本体(2)が固定されるとともに、固定レール(11)に対してスライド可能な可動レール(12)と、可動レール(12)を固定レール(11)に対してスライドさせるための駆動ユニット(14)と、駆動ユニット(14)の一部を構成する第1回転体(17)であって、複数の穴(11A)のいずれかに着脱自在に嵌り込む第1突起部(17A)を少なくとも1つ外周面に有する第1回転体(17)と、駆動ユニット(14)の一部を構成するとともに、第1回転体(17)に対して長手方向にずれた位置に設けられた第2回転体(18)であって、第1突起部(17A)に対してずれたタイミングで複数の穴(11A)のいずれかに着脱自在に嵌り込む第2突起部(18A)を少なくとも1つ外周面に有する第2回転体(18)と、駆動ユニット(14)の一部を構成するとともに、第1回転体(17)と一体的に回転する第1ウォームホィール(17B)と、駆動ユニット(14)の一部を構成するとともに、第2回転体(18)と一体的に回転する第2ウォームホィール(18B)と、駆動ユニット(14)の一部を構成するとともに、第1ウォームホィール(17B)と噛み合う第1ウォーム(21A)、及び第2ウォームホィール(18B)と噛み合う第2ウォーム(21B)を有するウォームユニット(21)であって、第1ウォーム(21A)及び第2ウォーム(21B)が同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転するウォームユニット(21)とである。
これにより、当該スライド装置では、第1回転体(17)と第2回転体(18)とは、同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転する第1ウォーム(21A)及び第2ウォーム(21B)により駆動されるので、第1回転体(17)と第2回転体(18)とが同期して回転する。
このため、第2突起部(18A)が第1突起部(17A)に対してずれたタイミングで複数の穴(11A)のいずれかに着脱自在に嵌り込む。したがって、駆動ユニット(14)は、ラックに噛み合うピニオンと同様な作動する。
つまり、当該スライド装置では、ラックに噛み合うピニオンと同様な作動が実現されるとともに、上記と同様な理由に起因するスライド装置の大型化が抑制される。なお、上記タイミングは、複数の穴(11A)間寸法に対応した位相差となる。
第1ウォーム(21A)と第2ウォーム(21B)とは一体として回転するので、第1回転体(17)と第2回転体(18)とは、高い精度にて同期して回転し得る。つまり、同期の精度は、概ね、第1ウォーム(21A)、第2ウォーム(21B)、第1ウォームホィール(17B)及び第2ウォームホィール(18B)の寸法精度に支配される。
したがって、第1ウォーム(21A)、第2ウォーム(21B)、第1ウォームホィール(17B)及び第2ウォームホィール(18B)の寸法が十分な精度であれば、第1回転体(17)と第2回転体(18)とは、高い精度で同期して回転し得る。
なお、当該スライド装置は、例えば、以下の構成であってもよい。
すなわち、駆動ユニット(14)の一部を構成するとともに、長手方向において第1回転体(17)に対して第2回転体(18)と反対側に設けられた第3回転体(19)であって、第1突起部(17A)及び第2突起部(18A)に対してずれたタイミングで複数の穴(11A)のいずれかに着脱自在に嵌り込む第3突起部(19A)を少なくとも1つ外周面に有する第3回転体(19)と、第3回転体(19)と一体的に回転する第3ウォームホィール(19B)と、ウォームユニット(21)の一部を構成するとともに、第3ウォームホィール(19B)と噛み合う第3ウォーム(21C)であって、第1ウォーム(21A)及び第2ウォーム(21B)と同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転する第3ウォーム(21C)とを備えることが望ましい。
さらに、第1ウォーム(21A)、第2ウォーム(21B)及び第3ウォーム(21C)は、一体成形品であることが望ましい。第1回転体(17)と第1ウォームホィール(17B)とは、一体成形品であり、第2回転体(18)と第2ウォームホィール(18B)とは、一体成形品であり、第3回転体(19)と第3ウォームホィール(19B)とは、一体成形品であることが望ましい。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係るスライド装置を示す図である。 第1実施形態に係る固定レールを示す図である。 第1実施形態に係る駆動ユニットを示す図である。 第1実施形態に係る歯車装置の分解図である。 第1実施形態に係る歯車装置を示す図である。 第1実施形態に係る歯車装置を示す図である。 図7A~図7Eは、第1実施形態に係る歯車装置の作動説明図である。 図8A~図8Eは、第1実施形態に係る歯車装置の作動説明図である。 第2実施形態に係る歯車装置を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係るスライド装置が適用された例である。各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び部材又は部位の形状等を理解し易くするために記載したものである。
したがって、当該スライド装置は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。斜線が付された図は必ずしも断面図を示すものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された乗物用シートは、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
(第1実施形態)
1.スライド装置の概要
スライド装置は、乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するための装置である。シート本体は、2つのスライド装置によりスライド可能に支持される。具体的には、第1のスライド装置は、シート本体のシート幅方向一端側を支持する。第2のスライド装置は、シート本体のシート幅方向他端側を支持する。
シート本体は、少なくともシートクッションを有する。シートクッションは、着席者の臀部を支持するための部位である。つまり、本実施形態に係る乗物用シートは、2つのスライド装置及びシート本体を備える。
2.スライド装置の構成
2.1 スライド装置の概要
2つのスライド装置は略左右対称な構成である。以下の説明は、シート幅方向左端側に配置されたスライド装置10の説明である。スライド装置10は、図1に示されるように、固定レール11、可動レール12及び駆動ユニット14等を少なくとも備える。
固定レール11は、乗物に対して直接的又は間接的に固定される部材である。可動レール12は、シート本体が固定されるとともに、固定レール11に対してスライド可能な部材である。
固定レール11には、図2に示されるように、複数の穴11Aが設けられている。複数の穴11Aは、固定レール11の長手方向に沿って直列に設けられている。当該複数の穴11Aは、可動レール12をスライドさせる際に利用される穴である。
なお、各穴11Aは、固定レール11のうちシート幅方向と略直交する帯状の部位11Cに設けられている。固定レール11のうち部位11Cと対向する位置には、隙間を介して帯状の部位11Dが設けられている。
可動レール12の一部は、当該隙間を貫通して固定レール11内に嵌り込んでいる(図1参照)。可動レール12のうち固定レール11内に位置する部位には、複数のローラ(図示せず。)が設けられている。それらローラは可動レール12を変位可能に支持する。
2.2 駆動ユニット
<駆動ユニットの概要>
駆動ユニット14は、可動レール12を固定レール11に対してスライドさせるための駆動装置である。具体的には、駆動ユニット14は、図3に示されるように、駆動部15及び歯車装置16等を少なくとも有して構成されている。
駆動部15は、アクチュエータ15A及び減速機構15B等を有している。アクチュエータ15Aは、回転力を発生する電動モータ等にて構成されている。減速機構15Bは、アクチュエータ15Aで発生した回転力を増大させて歯車装置16に伝達する。
なお、駆動部15及び歯車装置16、つまり駆動ユニット14は、ブラケット22(図3参照)を介して可動レール12に固定されている。つまり、駆動部15、歯車装置16及び可動レール12は、一体的に固定レール11に対して変位する。
<歯車装置の構成>
歯車装置16は、駆動部15から出力された回転力を利用して可動レール12をスライドさせるための装置である。当該歯車装置16は、図4及び図5に示されるように、第1回転体17、第2回転体18、第3回転体19及びウォームユニット21等を少なくとも備える。
<第1回転体、第2回転体及び第3回転体>
第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19は、第1ハウジング20A及び第2ハウジング20Bに挟まれた状態で、それら第1ハウジング20A及び第2ハウジング20Bに対して回転可能に支持されている(図3参照)。
第1ハウジング20Aと第2ハウジング20Bは、2本のボルト(図示せず。)により互いに締結固定されている。第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19は、固定レール11の長手方向(本実施形態では、シート前後方向)に直列に並んで配置されている(図6参照)。
第2回転体18は、第1回転体17に対して上記長手方向(本実施形態では、シート前方側)にずれた位置に配置されている。第3回転体19は、上記長手方向において第1回転体17に対して第2回転体18と反対側(本実施形態では、シート後方側)にずれた位置に配置されている。
第1回転体17の外周面には、図6に示されるように、少なくとも1つ(本実施形態では、3つ)の第1突起部17Aが設けられている。それらの第1突起部17Aは、複数の穴11Aのいずれかに着脱自在に嵌り込む部位である。
第2回転体18の外周面には、少なくとも1つ(本実施形態では、3つ)の第2突起部18Aが設けられている。それらの第2突起部18Aは、第1突起部17Aと同様に、複数の穴11Aのいずれかに着脱自在に嵌り込む部位である。
第3回転体19の外周面には、少なくとも1つ(本実施形態では、3つ)の第3突起部19Aが設けられている。それらの第3突起部19Aは、第1突起部17Aと同様に、複数の穴11Aのいずれかに着脱自在に嵌り込む部位である。
第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19は合同な形状である。そして、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19それぞれは、隣り合う回転体に対して位相がずれた状態で第1ハウジング20A及び第2ハウジング20Bに保持されている。
つまり、第2回転体18は、第1回転体17に対して予め決められた位相だけ遅角した状態で第1ハウジング20A及び第2ハウジング20Bに支持されている。第3回転体19は、第1回転体17に対して予め決められた位相だけ進角した状態で第1ハウジング20A及び第2ハウジング20Bに支持されている。
これにより、第2突起部18Aは、第1突起部17Aに対してずれたタイミングで複数の穴11Aのいずれかに着脱自在に嵌り込む。同様に、第3突起部19Aは、第1突起部17A及び第2突起部18Aに対してずれたタイミングで複数の穴11Aのいずれかに着脱自在に嵌り込む。
進角とは、例えば、図6に示される状態において右向きに回転することをいう。遅角とは、例えば、図6に示される状態において左向きに回転することをいう。上記タイミングは、例えば、隣り合う穴11A間の寸法に対応した位相差となる。
<ウォームユニット等>
ウォームユニット21は、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19を同期させて回転させるための歯車機構である。当該ウォームユニット21は、図5に示されるように、第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第3ウォーム21C等を少なくとも有して構成されている。
第1ウォーム21Aは、第1ウォームホィール17Bと噛み合うヘリカル状の歯車である。第2ウォーム21Bは、第2ウォームホィール18Bと噛み合うヘリカル状の歯車である。第3ウォーム21Cは、第3ウォームホィール19Bと噛み合うヘリカル状の歯車である。
第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第2ウォーム21Bは、同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転する。本実施形態に係る第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第3ウォーム21Cは、樹脂又は金属にて構成された一体成形品である。
第1ウォームホィール17Bは、駆動ユニット14の一部を構成するとともに、第1回転体17と同一の回転軸線上に配置されて当該第1回転体17と一体的に回転する歯車である。なお、第1ウォームホィール17Bは、第1回転体17との一体成形品である。
第2ウォームホィール18Bは、駆動ユニット14の一部を構成するとともに、第2回転体18と同一の回転軸線上に配置されて当該第2回転体18と一体的に回転する歯車である。なお、第2ウォームホィール18Bは、第2回転体18との一体成形品である。
第3ウォームホィール19Bは、駆動ユニット14の一部を構成するとともに、第3回転体19と同一の回転軸線上に配置されて当第3回転体19と一体的に回転する歯車である。なお、第3ウォームホィール19Bは、第3回転体19との一体成形品である。
本実施形態では、駆動部15から出力された回転力は、駆動シャフト15C(図3参照)を介してウォームユニット21、つまり第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第3ウォーム21Cに伝達される。
第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第3ウォーム21Cは、同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転するため、各ウォーム21A~21Cと噛み合う第1ウォームホィール17B、第2ウォームホィール18B及び第3ウォームホィール19Bそれぞれも、同一の回転速にて回転する。
第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第3ウォーム21C、つまりウォームユニット21は、図4に示されるように、第2ハウジング20Bとブラケット20Cとにより挟まれて当該第2ハウジング20Bに回転可能に支持される。
<歯車装置の作動>
図7A~図7E及び図8A~図8Eに示されるように、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19は、予め決められた位相差を維持した状態で回転する。第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19は、図7A→図7B→図7C→図7D→図7E→図8A→図8B→図8C→図8D→図8Eの順で示されるように回転する。
つまり、第1突起部17A、第2突起部18A及び第3突起部19Aそれぞれは、順次、複数の穴11Aのいずれかに嵌り込んだ後、当該嵌り込んだ穴11Aから離脱する。
具体的には、第1突起部17A、第2突起部18A及び第3突起部19Aのうちいずれか1つの突起部が穴11Aに嵌り込んだ状態にあるときには、他の突起部のうちいずれか一方の突起部は、穴11Aから離脱する過程(以下、離脱過程という。)にあり、かつ、他の突起部のうち他方の突起部は、穴11Aに進入する過程(以下、進入過程という。)にある。
例えば、図7Aにおいて、黒丸印が付された第1突起部17Aは、穴11Aに嵌り込んでいる。図7Aにおいて、黒丸印が付された第2突起部18Aは進入過程にある。図7Aにおいて、黒丸印が付された第3突起部19Aは離脱過程にある。
例えば、図7Bにおいて、黒丸印が付された第1突起部17Aは離脱過程にある。図7Bにおいて、黒丸印が付された第2突起部18Aは、図7Aに示す状態より進入過程が進行している。図7Bにおいて、黒丸印が付された第3突起部19Aは、図7Aに示す様態より離脱過程が進行している。
そして、図7Dにおいては、黒丸印が付された第2突起部18Aが穴11Aに嵌り込んでいるとともに、黒丸印が付された第1突起部17A、及び黒丸印が付された第3突起部19Aは離脱過程にある。
さらに、図8Dにおいては、黒丸印が付された第3突起部19Aの回転方向後退側に隣接する第3突起部19A(黒三角印が付された第3突起部19A)が穴11Aに嵌り込んでいる。
なお、図8Dにおいては、黒丸印が付された第1突起部17A、及び黒丸印が付された第2突起部18Aは離脱過程にあり、かつ、黒丸印が付された第1突起部17Aの回転方向後退側に隣接する第1突起部17A(黒三角印が付された第1突起部17A)は、進入過程にある。
3.本実施形態に係るスライド装置の特徴
本実施形態に係るスライド装置10では、図7A~図7E及び図8A~図8Eに示されるように、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19が同期して回転しながら、第1突起部17A、第2突起部18A及び第3突起部19Aそれぞれが互いずれたタイミングで複数の穴11Aのいずれかに着脱自在に嵌り込む。つまり、駆動ユニット14は、ラックに噛み合うピニオンと同様な作動する。
したがって、ラックに噛み合うピニオンと同様な作動が、1つの回転体のみで実現される場合に比べて、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19それぞれの直径寸法が、当該1つの回転体の直径に比べて小さくなり得る。延いては、当該スライド装置10が大型化してしまうことが抑制され得る。
本実施形態では、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19を同期させて回転させるための伝達体として、ウォームユニット21が用いられている。当該ウォームユニット21では、第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第3ウォーム21Cが一体として回転するので、第1回転体17、第2回転体18、第3回転体19は、高い精度にて同期して回転し得る。
つまり、同期の精度は、概ね、第1ウォーム21A、第2ウォーム21B、第3ウォーム21C、第1ウォームホィール17B、第2ウォームホィール18B及び第3ウォームホィール19Bの寸法精度に支配される。
したがって、第1ウォーム21A、第2ウォーム21B、第3ウォーム21C、第1ウォームホィール17B、第2ウォームホィール18B及び第3ウォームホィール19Bの寸法が十分な精度であれば、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19は、高い精度で同期して回転し得る。
第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第3ウォーム21Cとは、一体成形品である。これにより、当該スライド装置10を提供する者は、ウォームユニット21の製造原価上昇を抑制しつつ、ウォームユニット21の寸法精度を高めることができ得る。
第1ウォームホィール17Bは第1回転体17との一体成形品であり、第2ウォーム21Bは第2回転体18との一体成形品であり、第3ウォーム21Cは第3回転体19との一体成形品である。これにより、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19は、高い精度で同期して回転し得るとともに、駆動ユニット14の部品点数が削減され、かつ、及び製造原価上昇が抑制され得る。
第1ウォーム21A、第2ウォーム21B及び第3ウォーム21Cそれぞれは、第1ウォームホィール17B、第2ウォームホィール18B及び第3ウォームホィール19Bそれぞれと噛み合っている。したがって、シート本体に力が作用したときに、駆動ユニット14が逆転して当該シート本体が移動してしまうことが抑制される。
(第2実施形態)
第1実施形態に係るウォームユニット21は、全域に亘って螺旋状の突条(歯)が設けられていた(図5参照)。
これに対して、本実施形態に係るウォームユニット21は、図9に示されるように、第1ウォームホィール17B、第2ウォームホィール18B及び第3ウォームホィール19Bそれぞれと噛み合う部分に螺旋状の突条(歯)が設けられている。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号が付されている。このため、本実施形態では、重複する説明は省略されている。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、第1ウォームホィール17Bは第1回転体17との一体成形品であり、第2ウォームホィール18Bは第2回転体18との一体成形品であり、第3ウォームホィール19Bは第3回転体19との一体成形品であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、第1突起部17A、第2突起部18A及び第3突起部19Aのうちいずれかの1つの突起部が穴11Aに嵌り込んだ状態にあるときには、他の突起部のうちいずれか一方の突起部は離脱過程にあり、かつ、他の突起部のうち他方の突起部は進入過程にあった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、第1回転体17、第2回転体18及び第3回転体19を備えていた。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、スライド装置10は、例えば、第3回転体19が廃止された構成、又は第4回転体を有する構成等であってもよい。
上述の実施形態では、第2回転体18が第1回転体17に対してシート前方側に配置されていた。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、スライド装置10は、例えば、第2回転体18が第1回転体17に対してシート後方側に配置された構成であってもよい。
上述の実施形態では、金属製の第1突起部17A~第3突起部19Aが、金属製の固定レール11に設けられた穴11Aの外縁に直接的に接触する構成であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。
すなわち、スライド装置10は、例えば、(a)複数の穴11Aの外縁が樹脂製の緩衝材で覆われた構成、(b)第1突起部17A~第3突起部19Aが樹脂で覆われた構成、又は(c)第1突起部17A~第3突起部19Aが樹脂製である構成等であってもよい。
上述の実施形態に係る穴11Aは貫通穴にて構成されていた。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、穴11Aが、例えば、凹部状の窪んだ止め穴、又は内周の一部が開放された穴(例えば、切り欠き状の穴)等にて構成されていてもよい。
上述の実施形態に係る乗物用シートでは、2つのスライド装置は略左右対称な構成であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、2つのスライド装置のうち第1のスライド装置のみに駆動部15が設けられ、第2のスライド装置には、第1のスライド装置の駆動部15から駆動力が供給される構成であってもよい。
上述の実施形態では、車両に本開示に係る乗物用シートを適用した。しかし、本明細書の開示の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
10… スライド装置 11… 固定レール 11A… 穴
12… 可動レール 14… 駆動ユニット 15… 駆動部
15A… アクチュエータ 15B… 減速機構
15C… 駆動シャフト 16… 歯車装置 17… 第1回転体
17A… 第1突起部 17B… 第1ウォームホィール
18… 第2回転体 18A… 第2突起部 18B… 第2ウォームホィール
19… 第3回転体 19B… 第3ウォームホィール
21… ウォームユニット 21A… 第1ウォーム
21B… 第2ウォーム 21C… 第3ウォーム

Claims (4)

  1. 乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置において、
    乗物に対して固定される固定レールであって、長手方向に沿って複数の穴が直列に設けられた固定レールと、
    前記シート本体が固定されるとともに、前記固定レールに対してスライド可能な可動レールと、
    前記可動レールを前記固定レールに対してスライドさせるための駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットの一部を構成する第1回転体であって、前記複数の穴のいずれかに着脱自在に嵌り込む複数の第1突起部を外周面に有する第1回転体と、
    前記駆動ユニットの一部を構成するとともに、前記第1回転体に対して前記長手方向にずれた位置に設けられた第2回転体であって、前記第1突起部に対してずれたタイミングで前記複数の穴のいずれかに着脱自在に嵌り込む複数の第2突起部を外周面に有する第2回転体と、
    前記第1回転体と一体的に回転する第1ウォームホィールと、
    前記第2回転体と一体的に回転する第2ウォームホィールと、
    前記駆動ユニットの一部を構成するとともに、前記第1ウォームホィールと噛み合う第1ウォーム、及び前記第2ウォームホィールと噛み合う第2ウォームを有するウォームユニットであって、前記第1ウォーム及び前記第2ウォームが同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転するウォームユニットとを備え
    前記第1突起部及び前記第2突起部のうちいずれかの1つの突起部が前記穴に嵌り込んだ状態にあるときには、他の突起部は、前記穴から離脱する過程、又は前記穴に進入する過程にあるスライド装置。
  2. 前記駆動ユニットの一部を構成するとともに、前記長手方向において前記第1回転体に対して前記第2回転体と反対側に設けられた第3回転体であって、前記第1突起部及び前記第2突起部に対してずれたタイミングで前記複数の穴のいずれかに着脱自在に嵌り込む複数の第3突起部を外周面に有する第3回転体と、
    前記第3回転体と一体的に回転する第3ウォームホィールと、
    前記ウォームユニットの一部を構成するとともに、前記第3ウォームホィールと噛み合う第3ウォームであって、前記第1ウォーム及び前記第2ウォームと同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転する第3ウォームとを備え
    前記第1突起部、前記第2突起部及び前記第3突起部のうちいずれか1つの突起部が前記穴に嵌り込んだ状態にあるときには、他の突起部のうちいずれか1つの突起部は、前記穴から離脱する過程にあり、かつ、他の突起部のうち他方の突起部は、前記穴に進入する過程にある請求項1に記載のスライド装置。
  3. 前記第1ウォーム、前記第2ウォーム及び前記第3ウォームは、一体成形品である請求項2に記載のスライド装置。
  4. 前記第1回転体と第1ウォームホィールとは、一体成形品であり、
    前記第2回転体と第2ウォームホィールとは、一体成形品であり、
    前記第3回転体と第3ウォームホィールとは、一体成形品である
    請求項2又は3に記載のスライド装置。
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