JP7180551B2 - スライド装置 - Google Patents

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Description

本開示は、乗物用シートをスライド可能に支持するスライド装置に関する。
例えば、特許文献1に記載のスライド装置は、固定レールの外側面に固定されたラック、及び可動レールと一体的に変位する平歯車状のピニオン等を有して構成されている。
特開2015-116833号公報
特許文献1に記載のスライド装置では、1つのピニオンにて可動レールをスライドさせるので、当該スライド装置(特に、可動レール)に大きな荷重が作用すると、当該ピニオンの歯(突起部)が損傷してしまうおそれがある。
本願は、上記点に鑑み、スライド装置(特に、可動レール)に大きな荷重が作用した場合であっても、当該ピニオンの歯(突起部)が損傷してしまうことを抑制可能なスライド装置の一例を開示する。
乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、乗物に対して固定される固定レール(11)と、シート本体が固定されるとともに、固定レール(11)に対してスライド可能な可動レール(12)と、可動レール(12)に設けられた駆動ユニット(14)であって、複数の突起部(17A)を有して歯車状に構成された1つの駆動ピニオン(17)、及び当該駆動ピニオン(17)を回転させる駆動部(15)を備える駆動ユニット(14)と、固定レール(11)に設けられたラック部(11A)であって、多数の被係合部(11C)を有するラック部(11A)と、複数の突起部(18A)を有して歯車状に構成された少なくとも1つの補完ピニオン(18)であって、駆動ピニオン(17)と連動して回転する補完ピニオン(18)とを具備し、駆動ピニオン(17)の複数の突起部(17A)それぞれは、当該駆動ピニオン(17)の回転に伴って多数の被係合部(11C)のいずれかと順次、接触して係合し、補完ピニオン(18)の複数の突起部(18A)それぞれは、当該補完ピニオン(18)の回転に伴って多数の被係合部(11C)のいずれかと順次、空隙を介して対向状態となることである。
これにより、当該スライド装置では、スライド装置(特に、可動レール(12))に大きな荷重が作用すると、駆動ピニオン(17)の突起部(17A)が僅かに変形して補完ピニオン(18)の突起部(18A)が被係合部(11C)と接触する。
したがって、大きな荷重が作用した場合、当該スライド装置では、駆動ピニオン(17)の突起部(17A)及び補完ピニオン(18)の突起部(18A)にて当該荷重を受ける構成となる。延いては、駆動ピニオン(17)の突起部(17A)が損傷してしまうことが抑制される。
さらに、大きな荷重が作用していない場合には、補完ピニオン(18)の突起部(18A)と被係合部(11C)とが接触しないので、仮に、駆動ピニオン(17)と補完ピニオン(18)との間で寸法バラツキが生じた場合であっても、駆動ピニオン(17)とラック部(11A)との係合(噛み合い)不良が生じることが抑制される。つまり、駆動ピニオン(17)及び補完ピニオン(18)の寸法バラツキの影響が小さくなるので、スライド装置(10)の作動不良の発生が抑制され得る。
なお、当該スライド装置は、以下の構成であってもよい。
すなわち、補完ピニオン(18)は、駆動部(15)から回転力を得て駆動ピニオン(17)と同期して回転することが望ましい。
これにより、駆動ピニオン(17)と補完ピニオン(18)とが同期して回転し得る。したがって、当該スライド装置では、確実に、駆動ピニオン(17)の突起部(17A)及び補完ピニオン(18)の突起部(18A)にて当該荷重を受ける構成となる。
駆動部(15)に回転駆動されるウォーム(19)と、駆動ピニオン(17)と一体的に回転するウォームホィール(17B)であって、ウォーム(19)と噛み合うウォームホィール(17B)と、補完ピニオン(18)と一体的に回転するウォームホィール(18B)であって、ウォーム(19)と噛み合うウォームホィール(18B)とを具備することが望ましい。
これにより、可動レール(12)に作用する荷重によって、駆動ピニオン(17)及び補完ピニオン(18)が大きく回転してしまうことが抑制され得る。したがって、可動レール(12)に大きな荷重が作用したときに、シート本体が大きくスライドしてしまうことが抑制され得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係るスライド装置を示す図である。 第1実施形態に係る固定レールを示す図である。 第1実施形態に係る駆動ユニットを示す図である。 第1実施形態に係る歯車装置の分解図である。 第1実施形態に係る歯車装置を示す図である。 第1実施形態に係る歯車装置を示す図である。 第2実施形態に係る歯車装置を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係るスライド装置が適用された例である。各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び部材又は部位の形状等を理解し易くするために記載したものである。
したがって、当該スライド装置は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。斜線が付された図は必ずしも断面図を示すものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された乗物用シートは、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
(第1実施形態)
<1.スライド装置の概要>
スライド装置は、乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するための装置である。シート本体は、2つのスライド装置によりスライド可能に支持される。具体的には、第1のスライド装置は、シート本体のシート幅方向一端側を支持する。第2のスライド装置は、シート本体のシート幅方向他端側を支持する。
シート本体は、少なくともシートクッションを有する。シートクッションは、着席者の臀部を支持するための部位である。つまり、本実施形態に係る乗物用シートは、2つのスライド装置及びシート本体を備える。
<2.スライド装置の構成>
<2.1 スライド装置の概要>
2つのスライド装置は略左右対称な構成である。以下の説明は、シート幅方向一端に配置されたスライド装置10の説明である。スライド装置10は、図1に示されるように、固定レール11、可動レール12及び駆動ユニット14等を少なくとも備える。
固定レール11は、乗物に対して直接的又は間接的に固定される部材である。可動レール12は、シート本体が固定されるとともに、固定レール11に対してスライド可能な部材である。
固定レール11には、図2に示されるように、ラック部11Aが設けられている。ラック部11Aは、固定レール11のうちシート幅方向と略直交し、当該固定レール11の長手方向と平行に延びる帯状の部位に設けられている。
本実施形態に係るラック部11Aは、多数の穴11B及び多数の被係合部11Cが設けられている。各穴11Bと各被係合部11Cとは交互に設けられている。つまり、各被係合部11Cは、隣り合う穴11Bの間に設けられた部位である。
各被係合部11Cは、駆動ピニオン17の第1突起部17A(図5参照)が引っ掛かるように係合する部位である。つまり、本実施形態では、第1突起部17Aが穴11Bに嵌り込むことにより、隣接する被係合部11Cと当該第1突起部17Aと係合する。
固定レール11のうちラック部11Aと対向する位置には、隙間を介して帯状の部位11Dが設けられている。可動レール12の一部は、当該隙間を貫通して固定レール11内に嵌り込んでいる(図1参照)。
可動レール12のうち固定レール11内に位置する部位には、複数のローラ(図示せず。)が設けられている。可動レール12は、それらローラが回転することにより、固定レール11に対してスライドする。
<2.2 駆動ユニット>
<駆動ユニットの概要>
駆動ユニット14は、可動レール12を固定レール11に対してスライドさせるための駆動装置である。具体的には、駆動ユニット14は、図3に示されるように、駆動部15及び歯車装置16等を少なくとも有して構成されている。
駆動部15は、アクチュエータ15A及び減速機構15B等を有している。アクチュエータ15Aは、回転力を発生する電動モータ等にて構成されている。減速機構15Bは、アクチュエータ15Aで発生した回転力を増大させて歯車装置16に伝達する。
なお、駆動部15及び歯車装置16、つまり駆動ユニット14は、ブラケット13を介して可動レール12に固定されている。つまり、駆動部15、歯車装置16及び可動レール12は、一体的に固定レール11に対して変位する。
<歯車装置の構成>
歯車装置16は、駆動部15から出力された回転力を利用して可動レール12をスライドさせるための装置である。当該歯車装置16は、図4に示されるように、駆動ピニオン17、補完ピニオン18及びウォームユニット19等を少なくとも備える。
<駆動ピニオン及び補完ピニオン等>
駆動ピニオン17及び補完ピニオン18は、第1ハウジング20A及び第2ハウジング20Bに挟まれた状態で、それら第1ハウジング20A及び第2ハウジング20Bに対して回転可能に支持されている(図3参照)。
第1ハウジング20Aと第2ハウジング20Bは、2本のボルト(図示せず。)により互いに締結固定されている。駆動ピニオン17及び補完ピニオン18は、ラック部11Aの延び方向(本実施形態では、シート前後方向)に沿って直列に並んで配置されている(図6参照)。
なお、本実施形態に係る歯車装置16では、1つの駆動ピニオン17及び少なくとも1つの補完ピニオン18を有し、かつ、当該補完ピニオン18は、駆動ピニオン17に対してシート後方側にずれた位置に配置されている。
駆動ピニオン17は、図5に示されるように、複数(本実施形態では、7つ)の突起部17A(以下、駆動突起部17Aという。)が設けられた平歯車である。それらの駆動突起部17Aは、複数の穴11Bのいずれかに着脱自在に嵌り込むことにより、被係合部11Cと係合する部位である。
補完ピニオン18は、複数(本実施形態では、7つ)の突起部18A(以下、補完突起部18Aという。)が設けられた平歯車状の部材である。当該補完ピニオン18は、駆動ピニオン17と連動して回転する。
そして、駆動ピニオン17と補完ピニオン18とは、位相がずれた状態で第1ハウジング20A及び第2ハウジング20Bに支持されている。これにより、補完突起部18Aは、図6に示されるように、駆動突起部17Aに対してずれたタイミングで複数の穴11Bのいずれかに着脱自在に嵌り込む。
駆動ピニオン17と補完ピニオン18とは略相似な形状である。具体的には、駆動ピニオン17と補完ピニオン18とは、少なくとも歯数が同一であって、補完突起部18Aの歯厚寸法が駆動突起部17Aの歯厚寸法より小さくなっている。
これにより、複数の駆動突起部17Aそれぞれは、駆動ピニオン17の回転に伴って多数の被係合部11Cのいずれかと順次、接触して係合する。複数の補完突起部18Aそれぞれは、補完ピニオン18の回転に伴って多数の被係合部11Cのいずれかと順次、空隙Vを介して対向状態となる。
<ウォームユニット等>
ウォームユニット19は、駆動ピニオン17及び補完ピニオン18を同期させて回転させるための歯車機構である。当該ウォームユニット19は、図5に示されるように、駆動ウォーム19A及び補完ウォーム19B等を少なくとも有して構成されている。
駆動ウォーム19Aは、駆動ウォームホィール17Bと噛み合うヘリカル状の歯車である。補完ウォーム19Bは、補完ウォームホィール18Bと噛み合うヘリカル状の歯車である。
駆動ウォーム19Aと補完ウォーム19Bとは、同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転する。なお、本実施形態に係る駆動ウォーム19Aと補完ウォーム19Bとは、樹脂又は金属にて構成された一体成形品である。
駆動ウォームホィール17Bは、駆動ユニット14の一部を構成するとともに、駆動ピニオン17と同一の回転軸線上に配置されて当該駆動ピニオン17と一体的に回転する歯車である。なお、駆動ウォームホィール17Bは、駆動ピニオン17との一体成形品である。
補完ウォームホィール18Bは、駆動ユニット14の一部を構成するとともに、補完ピニオン18と同一の回転軸線上に配置されて当該補完ピニオン18と一体的に回転する歯車である。なお、補完ウォームホィール18Bは、補完ピニオン18との一体成形品である。
本実施形態では、駆動部15から出力された回転力は、駆動シャフト15C(図3参照)を介してウォームユニット19、つまり駆動ウォーム19A及び補完ウォーム19Bに伝達される。
そして、駆動ウォーム19A及び補完ウォーム19Bは、同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転するため、駆動ウォーム19A及び補完ウォーム19Bと噛み合う駆動ウォームホィール17B及び補完ウォームホィール18Bそれぞれも、同一の回転速にて回転する。
なお、駆動ウォーム19A及び補完ウォーム19B、つまりウォームユニット19は、図4に示されるように、第2ハウジング20Bとブラケット20Cとにより挟まれて当該第2ハウジング20Bに回転可能に支持される。
<3.本実施形態に係るスライド装置の特徴>
本実施形態に係る複数の駆動突起部17Aそれぞれは、駆動ピニオン17の回転に伴って多数の被係合部11Cのいずれかと順次、接触して係合し、かつ、補完ピニオン18の複数の補完突起部18Aそれぞれは、補完ピニオン18の回転に伴って多数の被係合部11Cのいずれかと順次、空隙Vを介して対向状態となる(図6参照)。
これにより、当該スライド装置10では、可動レール12に大きな荷重が作用すると、駆動突起部17Aが僅かに変形して補完突起部18Aが被係合部11Cと接触する。
したがって、大きな荷重が作用した場合、当該スライド装置10では、駆動突起部17A及び補完突起部18Aにて当該荷重を受ける構成となる。延いては、駆動突起部17Aが損傷してしまうことが抑制される。
さらに、大きな荷重が作用していない場合には、補完突起部18Aと被係合部11Cとが接触しないので、仮に、駆動ピニオン17と補完ピニオン18との間で寸法バラツキが生じた場合であっても、駆動ピニオン17とラック部11Aとの係合(噛み合い)不良が生じることが抑制される。つまり、駆動ピニオン17及び補完ピニオン18の寸法バラツキの影響が小さくなるので、スライド装置10の作動不良の発生が抑制され得る。
補完ピニオン18は、駆動部15から回転力を得て駆動ピニオン17と同期して回転する。これにより、駆動ピニオン17と補完ピニオン18とが同期して回転し得る。したがって、当該スライド装置10では、確実に、複数の駆動突起部17Aのいずれか及び複数の補完突起部18Aのいずれかにて当該荷重を受ける構成となる。
スライド装置10は、駆動部15に回転駆動されるウォームユニット19と、駆動ピニオン17と一体的に回転するとともにウォームユニット19と噛み合う駆動ウォームホィール17Bと、補完ピニオン18と一体的に回転するとともにウォームユニット19と噛み合う補完ウォームホィール18Bとを具備する。
そして、一般的に、ウォームホィールからウォームに回転力を伝達する際には、大きな回転抵抗(損失)が発生する。このため、スライド装置10では、可動レール12に作用する荷重によって、駆動ピニオン17及び補完ピニオン18が大きく回転してしまうことが抑制され得る。延いては、可動レール12に大きな荷重が作用したときに、シート本体が大きくスライドしてしまうことが抑制され得る。
本実施形態に係る駆動ウォームホィール17B及び補完ウォームホィール18Bは、歯筋が傾いたヘリカル歯車である。これにより、バックラッシュ等に起因する異音の発生が抑制され得る。
(第2実施形態)
第1実施形態に係るウォームユニット19は、全域に亘って螺旋状の突条(歯)が設けられていた(図5参照)。
これに対して、本実施形態に係るウォームユニット19は、図7に示されるように、駆動ウォームホィール17B及び補完ウォームホィール18Bそれぞれと噛み合う部分のみに螺旋状の突条(歯)が設けられている。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号が付されている。このため、本実施形態では、重複する説明は省略されている。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るラック部11Aの各被係合部11Cは、2つの穴11B間に存在する平板状の部位により構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、被係合部11Cは、駆動突起部17Aと係合可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。したがって、当該開示は、例えば、突起形状により被係合部11Cが構成されていてもよい。
上述の実施形態に係る補完ピニオン18は、駆動ピニオン17に対してシート後方側にずれた位置に配置されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、補完ピニオン18が駆動ピニオン17に対してシート前方側にずれた位置に配置された構成であってもよい。
上述の実施形態では、補完ピニオン18が1つであった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、補完ピニオン18が複数設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態では、駆動ウォームホィール17Bは駆動ピニオン17との一体成形品であり、補完ウォームホィール18Bは補完ピニオン18との一体成形品であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、金属製の駆動突起部17A及び補完突起部18Aが、金属製の固定レール11に被係合部11Cの外縁に直接的に接触する構成であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。
すなわち、スライド装置10は、例えば、(a)複数の穴11Bの外縁が樹脂製の緩衝材で覆われた構成、(b)少なくとも駆動突起部17Aが樹脂で覆われた構成、又は(c)少なくとも駆動突起部17Aが樹脂製である構成等であってもよい。
上述の実施形態に係る穴11Bは貫通穴にて構成されていた。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、穴11Bが、例えば、凹部状の窪んだ止め穴、又は内周の一部が開放された穴(例えば、切り欠き状の穴)等にて構成されていてもよい。
上述の実施形態に係る乗物用シートでは、2つのスライド装置は略左右対称な構成であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、2つのスライド装置のうち第1のスライド装置のみに駆動部15が設けられ、第2のスライド装置には、第1のスライド装置の駆動部15から駆動力が供給される構成であってもよい。
上述の実施形態に係る駆動ウォームホィール17B及び補完ウォームホィール18Bは、歯筋が傾いたヘリカル歯車であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、駆動ウォームホィール17B及び補完ウォームホィール18Bが平歯車にて構成されていてもよい。
上述の実施形態では、駆動ピニオン17と補完ピニオン18とは位相がずれた関係であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、駆動ピニオン17と補完ピニオン18とが同位相となる構成であってもよい。
上述の実施形態では、駆動ピニオン17と補完ピニオン18とは、少なくとも歯数が同一であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、駆動ピニオン17の歯数と補完ピニオン18の歯数とが異なる構成であってもよい。
上述の実施形態では、駆動ピニオン17及び補完ピニオン18はウォームユニット19により駆動された。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、駆動ピニオン17及び補完ピニオン18が平歯車や歯付きベルト等の伝達体により駆動される構成であってもよい。
上述の実施形態では、駆動ウォーム19Aと補完ウォーム19Bとは、樹脂又は金属にて構成された一体成形品であった。しかし、本願明細書の開示はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、駆動ウォーム19Aと補完ウォーム19Bとは、同一の回転軸線上に配置されて一体的に回転可能な構成であれば、十分である。つまり、駆動ウォーム19Aと補完ウォーム19Bとが別部品であってもよい。
上述の実施形態では、車両に本開示に係る乗物用シートを適用した。しかし、本明細書の開示の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
10… スライド装置 11… 固定レール 11A… ラック部
11B… 穴 11C… 被係合部 12… 可動レール
13… ブラケット 14… 駆動ユニット 15… 駆動部
16… 歯車装置 17… 駆動ピニオン 17A… 駆動突起部
17B… 駆動ウォームホィール 18… 補完ピニオン
18A… 補完突起部 18B… 補完ウォームホィール
19… ウォームユニット 19A… 駆動ウォーム
19B… 補完ウォーム

Claims (3)

  1. 乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置において、
    乗物に対して固定される固定レールと、
    前記シート本体が固定されるとともに、前記固定レールに対してスライド可能な可動レールと、
    前記可動レールに設けられた駆動ユニットであって、複数の突起部を有して歯車状に構成された1つの駆動ピニオン、及び当該駆動ピニオンを回転させる駆動部を備える駆動ユニットと、
    前記固定レールに設けられたラック部であって、多数の被係合部を有するラック部と、
    複数の突起部を有して歯車状に構成された少なくとも1つの補完ピニオンであって、前記駆動ピニオンと連動して回転する補完ピニオンとを具備し、
    前記駆動ピニオンの前記複数の突起部それぞれは、当該駆動ピニオンの回転に伴って前記多数の被係合部のいずれかと順次、接触して係合し、
    前記補完ピニオンの前記複数の突起部それぞれは、当該補完ピニオンの回転に伴って前記多数の被係合部のいずれかと順次、空隙を介して対向状態となるスライド装置。
  2. 前記補完ピニオンは、前記駆動部から回転力を得て前記駆動ピニオンと同期して回転する請求項1に記載にスライド装置。
  3. 前記駆動部に回転駆動されるウォームと、
    前記駆動ピニオンと一体的に回転するウォームホィールであって、前記ウォームと噛み合うウォームホィールと、
    前記補完ピニオンと一体的に回転するウォームホィールであって、前記ウォームと噛み合うウォームホィールと
    を具備する請求項1又は2に記載のスライド装置。
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