JP7209810B2 - 液状還元剤組成物及び還元洗浄方法 - Google Patents
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Description
[1] (A)還元糖、
(B)(B1)芳香族炭素環を有するポリエステル樹脂と(B2)下記一般式(1):
Arは芳香族炭素環を表し、
Yは下記式(1-1)、(1-2)又は(1-3):
RはOH基又はNH2基で置換されていてもよい炭素数1~30の炭化水素基であり、
mは0~5の数であり、pは0~5の数であり、但しm+pは0~5であり、
R1は炭素数2~4のアルキレン基を表し、
nは(R1O)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって1~200の数を表す。]
で表される化合物とからなる群から選択される1種以上の化合物である、芳香族炭素環を有する両親媒性成分、及び
水、
を含む液状還元剤組成物。
[2] 前記(B)両親媒性成分が、前記(B1)芳香族炭素環を有するポリエステル樹脂及び前記(B2)一般式(1)で表される化合物の組合せである、上記態様1に記載の液状還元剤組成物。
[3] さらに(C)アニオン性化合物を含む、上記態様1又は2に記載の液状還元剤組成物。
[4] 前記液状還元剤組成物が、任意に(C)アニオン性化合物を含み、
前記液状還元剤組成物100質量%基準で、前記(A)還元糖の量が10~60質量%であり、前記(B)両親媒性成分と前記(C)アニオン性化合物との合計量が0.1~20質量%である、上記態様1~3のいずれかに記載の液状還元剤組成物。
[5] 基材を、
(A)還元糖、及び
(B)(B1)芳香族炭素環を有するポリエステル樹脂と(B2)下記一般式(1):
Arは芳香族炭素環を表し、
Yは下記式(1-1)、(1-2)又は(1-3):
RはOH基又はNH2基で置換されていてもよい炭素数1~30の炭化水素基であり、
mは0~5の数であり、pは0~5の数であり、但しm+pは0~5であり、
R1は炭素数2~4のアルキレン基を表し、
nは(R1O)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって1~200の数を表す。]
で表される化合物とからなる群から選択される1種以上の化合物である両親媒性成分、
の存在下で洗浄することを含む、基材の還元洗浄方法。
本発明の一態様は、(A)還元糖、(B)両親媒性成分、及び水を含む液状還元剤組成物を提供する。(B)両親媒性成分は、(B1)芳香族炭素環を有するポリエステル樹脂と(B2)下記一般式(1):
Arは芳香族炭素環を表し、
Yは下記式(1-1)、(1-2)又は(1-3):
RはOH基又はNH2基で置換されていてもよい炭素数1~30の炭化水素基であり、
mは0~5の数であり、pは0~5の数であり、但しm+pは0~5であり、
R1は炭素数2~4のアルキレン基を表し、
nは(R1O)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって1~200の数を表す。]
で表される化合物とからなる群から選択される1種以上の化合物である。
本開示の液状還元剤組成物は(A)還元糖を含む。(A)還元糖は、遊離又はヘミアセタール結合したアルデヒド基或いはケトン基をもつ糖である。(A)還元糖は、アルデヒド基が有する還元性に起因して、液状還元剤組成物の適用対象(例えば染色加工後の繊維上の余剰の染料)に対して還元作用を有する。還元糖は、水溶液中で還元力が経時的に低下しにくいことに加え、生分解性が良好で人体及び環境への影響が少なく、臭気も少ないという利点を有する。(A)還元糖は、単糖類又はオリゴ糖類(すなわち二糖以上かつ概ね十糖以下の糖)であり得る。(A)還元糖としては、単糖類及び二糖類が好ましい。
これらの還元糖は、1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本開示の液状還元剤組成物は(B)両親媒性成分を含む。(B)両親媒性成分は、(B1)芳香族炭素環を有するポリエステル樹脂(本開示で単に「(B1)ポリエステル樹脂」ということもある。)と(B1)一般式(1)で表される化合物とからなる群から選択される1種以上の化合物である。(B)両親媒性成分は、水中に(A)還元糖とともに存在することで、(A)還元糖と還元対象物(例えば染色加工後の繊維上の余剰の染料)との良好な接触を確保して還元作用を良好に発現させることができるものと考えられる。このため、本開示の液状還元剤組成物を染色加工後の繊維の還元洗浄に用いる場合、(A)還元糖を未染着の染料に良好に接触させ続けることができ高い還元洗浄効果(従って高い堅牢度)が得られるものと考えられる。
(B1)ポリエステル樹脂は芳香族炭素環を有する。(B1)ポリエステル樹脂は、親水性部位として、アニオン性基(未反応のカルボキシ基、スルホン基を有するポリエステル樹脂の場合の当該スルホン基、等)、(ポリ)アルキレン(例えばエチレン、プロピレン又はブチレン)オキシ基を有するポリエステル樹脂の場合の当該(ポリ)アルキレンオキシ基、等を有し、疎水性部位として親水性部位以外の部位(具体的には芳香族炭素環、エステル結合等)を有する界面活性剤であり得ることから両親媒性成分として機能する。(B1)ポリエステル樹脂は、典型的には、多価アルコール成分由来単位と、多価カルボン酸成分由来単位とを有する共重合体である。
一態様において、(B)両親媒性成分は、(B2)一般式(1):
Arは芳香族炭素環を表し、
Yは下記式(1-1)、(1-2)又は(1-3):
RはOH基又はNH2基で置換されていてもよい炭素数1~30の炭化水素基であり、
mは0~5の数であり、pは0~5の数であり、但しm+pは0~5であり、
R1は炭素数2~4のアルキレン基を表し、
nは(R1O)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって1~200の数を表す。]
で表される化合物を含む。一般式(1)で表される化合物は、(Y)m((R)p)Ar-で表される部位を疎水性部位、-(R1O)nHで表される部位を親水性部位とする界面活性剤であり得ることから両親媒性成分として機能する。
m及びpの各々は、良好な洗浄性及び堅牢度を得る観点から、0~5であり、但しm+pは0~5である。またm+pは、好ましくは1~5、より好ましくは2~3である。
nは、良好な洗浄性及び堅牢度を得る観点から、1~200であり、1~100が好ましく、10~30がより好ましい。
で表されるフェノール類1モルに対して、一般式(1)中の(R1O)に対応するアルキレンオキシドを平均nモル付加させることによって得ることができる。
(R)p-Ar-OH (3)
[式中、Ar、R及びpは式(1)で定義したのと同じである。]
で表される化合物を、式(1-1)、(1-2)又は(1-3)で表されるYの所望の構造に応じてベンジル化、スチレン化、又はメチルスチレン化することにより得ることができる。
一般式(1)で表される化合物は、1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
好ましい態様において、液状還元剤組成物は、洗浄性及び堅牢度の観点から(A)還元糖及び(B)両親媒性成分に加えて、(C)アニオン性化合物を含む。なお本開示の(B)両親媒性成分はアニオン性化合物であり得るが、本開示の(C)アニオン性化合物は(B)両親媒性成分に包含されない構造の(すなわち(B)両親媒性成分とは異なる)アニオン性化合物であることが意図される。(C)アニオン性化合物は、(B)成分の効果を向上させることができ、良好な洗浄性及び堅牢度に寄与するものと考えられる。
(C)アニオン性化合物は、1種を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
で示されるナフタレンスルホン酸塩、又は下記式:
で示されるナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、ポリアルキレングリコール又はプルロニック型非イオン化合物又はテトロニック型非イオン化合物の硫酸エステル塩、が好ましく、
液状還元剤組成物は、任意に、追加の成分をさらに含んでもよい。追加の成分としては、例えば、(B1)ポリエステル樹脂、(B2)一般式(1)で表される化合物及び(C)アニオン性化合物とは異なる追加の界面活性剤(非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤)が挙げられる。一態様において、(D)追加の成分は、(D1)カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤(以下、(D1)界面活性剤ともいう。)、並びに(D2)還元剤、からなる群から選択される少なくとも1種を含む。(D1)界面活性剤は、特にポリエステル/ポリウレタン混繊維の堅牢度向上に有利である点で、好ましくは、カチオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を含み、より好ましくはカチオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である。
[カチオン性界面活性剤]
カチオン性界面活性剤としては、下記一般式(4)で表されるアミン化合物、当該アミン化合物の中和物(すなわち塩)、及び当該アミン化合物の4級化物からなる群から選択される少なくとも1種を例示できる。
R1は、エステル基及びアミド基からなる群から選択される少なくとも1種の基で分断されていてもよい炭素数8~26の1価の炭化水素基を表し、
R2及びR3は、それぞれ独立に:水素原子;エステル基及びアミド基からなる群から選択される少なくとも1種の基で分断されていてもよい炭素数8~26の1価の炭化水素基;又は(AO)n基(式中、Aは炭素数2~4のアルキレン基を表し、nは(AO)で表されるアルキレンオキシド基の平均付加モル数であって1~100の整数であり、但し、R2及びR3の両方が(AO)n基である場合の複数のnの合計は1~100である。)を表す。]
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型、及びリン酸型の両性界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも、アルキルベタインが好ましい。特に、カチオン性界面活性剤として例示した上記一般式(4)で表される化合物をクロル酢酸ナトリウムで処理して得られるアルキルベタインが好ましい。一般式(4)中の炭化水素基の炭素数、並びにR2及びR3の好適な態様は、カチオン性界面活性剤について前述したのと同様である。
非イオン性界面活性剤としては、アルコール類、アミン類、アミド類、脂肪酸類、多価アルコール脂肪酸エステル類、油脂類、及びポリプロピレングリコールの、アルキレンオキシド付加物、等が挙げられる。
還元剤としては一般に使用されている還元剤を例示でき、具体的には、二酸化チオ尿素、ハイドロサルファイト系化合物(ハイドロサルファイトナトリウム、ハイドロサルファイトカルシウム等)、亜鉛スルホキシレートアルデヒド、ナトリウムスルホキシレートアルデヒド、酸性亜硫酸ナトリウム等を例示できる。
酸としては、乳酸、酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、シュウ酸、ギ酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の有機酸;塩化水素、硫酸、硝酸等の無機酸を挙げることができる。
これらのpH調整剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の一態様は、基材を、(A)還元糖、及び(B)(B1)芳香族炭素環を有するポリエステル樹脂と(B2)一般式(1)で表される化合物とからなる群から選択される1種以上の化合物である両親媒性成分、の存在下で洗浄することを含む、基材の還元洗浄方法を提供する。
キレート剤の中でも、環境に与える影響を考慮すると、クエン酸ナトリウム等の有機酸又はその塩が好ましい。
(1)重量平均分子量
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、検出器:RI/HLC-8320GPC(TOSOH製)、カラム:Asahipak GF-510HQ(昭和電工)、粒径5μm、7.5×300mm(内径×長さ(mm))を用い、移動相に溶離液:0.05M-NaNO3水溶液/アセトニトリル=1/1を用いて、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムを標準物質として測定した。
(A)還元糖
キシロース(D-(+)キシロース、ナカライテスク株式会社製)
グルコース(D-(+)グルコース、ナカライテスク株式会社製)を用いた。
[ポリエステル樹脂bの合成]
反応容器にテレフタル酸ジメチル174.6g(0.9モル)、5-スルホイソフタル酸ジメチル・ナトリウム塩(スルホン酸塩基を有する多価カルボン酸)29.6g(0.1モル)、エチレングリコール58g、分子量2000のポリエチレングリコール816g及び酢酸亜鉛0.1gを仕込み、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら150℃から230℃まで約3時間かけて昇温してエステル交換反応を行い、メタノールを系外に留出させた。ついでチタン酸テトラブチル0.1gを加えて徐々に減圧していき、内圧を約10kPaとし、250℃±5℃で2時間反応させてポリエステル共重合体(樹脂b)1010gを得た。得られたポリエステル共重合体(樹脂b)は、多価カルボン酸成分中のスルホン酸塩基を有する多価カルボン酸の量が10モル%であり、ポリエステル共重合体中のポリオキシエチレン鎖の含有量は約80質量%であり、ポリエステル共重合体の重量平均分子量は約5500であった。
多価カルボン酸成分中の、スルホン酸塩基を有する多価カルボン酸の量、ポリエステル共重合体中のポリオキシエチレン鎖の含有量、ポリエステル共重合体中に含まれるポリオキシエチレン鎖の分子量、ポリエステル共重合体の重量平均分子量が表1に記載のようになるように変更した以外は樹脂bと同様に反応を行って、ポリエステル樹脂a、c~iを得た。
3SP10E:トリスチレン化フェノールのエチレンオキシド10モル付加物
定法に従ってフェノールに3モルのスチレンを反応させ、その後10モルのエチレンオキシドを反応させたものを使用した。
3SP20E:トリスチレン化フェノールのエチレンオキシド20モル付加物
定法に従ってフェノールに3モルのスチレンを反応させ、その後20モルのエチレンオキシドを反応させたものを使用した。
3SP30E:トリスチレン化フェノールのエチレンオキシド30モル付加物
定法に従ってフェノールに3モルのスチレンを反応させ、その後30モルのエチレンオキシドを反応させたものを使用した。
カルダノール10E:カルダノールのエチレンオキシド10モル付加物
定法に従ってカルダノールに10モルのエチレンオキシドを反応させたものを使用した。
カルダノール30E:カルダノールのエチレンオキシド30モル付加物
定法に従ってカルダノールに30モルのエチレンオキシドを反応させたものを使用した。
下記化合物を用いた。なお表中に示す(C)アニオン性化合物の量は固形分としての量である。
O4E-S:オレイルアルコールのエチレンオキシド4モル付加物の硫酸化物(オレイルアルコールのエチレンオキシド4モル付加物に、定法に従ってスルファミン酸を反応させ、硫酸エステルアンモニウム塩(固形分40質量%)としたものを使用した。)
O10E-S:オレイルアルコールのエチレンオキシド10モル付加物の硫酸化物(O4E-Sと同様にして得られた硫酸エステルアンモニウム塩(固形分40質量%)を使用した。)
3SP20E-S:トリスチレン化フェノールのエチレンオキシド20モル付加物の硫酸化物(O4E-Sと同様にして得られた硫酸エステルアンモニウム塩(固形分40質量%)を使用した。)
カルダノール20E-S:カルダノールのエチレンオキシド20モル付加物の硫酸化物(O4E-Sと同様にして得られた硫酸エステルアンモニウム塩(固形分40質量%)を使用した。)
PEG600-2S:ポリエチレングリコール600の2モル硫酸化物(O4E-Sと同様にして得られた硫酸エステルアンモニウム塩(固形分40質量%)を使用した。)
L64-S:プルロニックL-64(製品名、株式会社ADEKA製)の1モル硫酸化物(O4E-Sと同様にして得られた硫酸エステルアンモニウム塩(固形分40質量%)を使用した。)
TR704-4S:テトロニックTR-704(製品名、株式会社ADEKA製)の4モル硫酸化物(O4E-Sと同様にして得られた硫酸エステルアンモニウム塩(固形分40質量%)を使用した。)
ABS-Na:テイカパワーL121(アルキルベンゼンスルホン酸、テイカ株式会社製)の水酸化ナトリウム中和物(固形分40%)
MON7:エレミノール MON-7(ラウリルジフェニルスルホン酸ソーダ、三洋化成工業株式会社製)
ナフタレンスルホン酸(粉末):試薬、ワコー純薬製
デモールN:β‐ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩、花王株式会社製
パーム油脂肪酸塩:パーム油脂肪酸の水酸化ナトリウム中和物(固形分40質量%)
PC300:セロポールPC-300(ポリカルボン酸ソーダ、三洋化成工業株式会社製)
A4Na:Phoslex A-4(ブチルアシッド ホスフェイト、SC有機化学株式会社製)の水酸化ナトリウム中和物(固形分40質量%)
カチオン性界面活性剤(1):
硬化牛脂アミン(アミンABT-R、日本油脂株式会社製)のエチレンオキシド20モル付加物のエピクロルヒドリン4級化物(50質量%水溶液)
カチオン性界面活性剤(2):
硬化牛脂アミン(アミンABT-R、日本油脂株式会社製)のエチレンオキシド35モル付加物のジメチル硫酸4級化物(50質量%水溶液)
O16E:オレイルアルコールのエチレングリコール16モル付加物
S40E:ステアリルアルコールのエチレンオキシド40モル付加物
CO43-FA:ひまし油のエチレンオキシド43モル付加物とフタル酸とのポリエステル(ひまし油のエチレンオキシド43モル付加物(1モル)とフタル酸(1モル)とを定法にしたがってエステル化反応したものを使用した。)
PEHA700E200P:ペンタエチレンヘキサミンのエチレンオキシド700モルプロピレンオキシド200モル付加物
ステアリルアルコールの硫酸エステルナトリウム塩(ステアリルアルコールを定法に従ってクロルスルホン酸を使用して硫酸エステル化し水酸化ナトリウムで中和して得られた化合物を使用した。)
ステアリン酸ソーダ(ステアリン酸を水酸化ナトリウムで中和して得られた化合物を使用した。)
(実施例1~43、比較例1~12)
供試布:精練上がり、ポリエステルジャージーニット(糸番手150d、目付280g/m2) 12.5g
染料:Disperse black PB-SF 300% 3%o.w.f
分散均染剤:NICCA SUNSOLT RM-3406 0.5g/l
pH調整剤:80質量%酢酸 0.4g/l
染色機:MINI-COLOR(ニッセン 300mlタイプ)
浴比:1:12(浴量150ml)
染色:60℃→(昇温2℃/分)→130℃×40分→70℃まで冷却し取り出し→湯洗5分→水洗5分→50℃乾燥
(実施例44~52、比較例13~14)
供試布:精練上がり、ポリエステル/ポリウレタン=85/15 混紡ニット布 12.5g
染料:Disperse black PB-SF 300% 5%o.w.f
分散均染剤:NICCA SUNSOLT RM-3406 1g/l
pH調整剤:80質量%酢酸 0.4g/l
染色機:MINI-COLOR(ニッセン 300mlタイプ)
浴比:1:12(浴量150ml)
染色:60℃→(昇温2℃/分)→130℃×40分→70℃まで冷却し取り出し→湯洗5分→水洗5分→50℃乾燥
(実施例1~43、比較例1~12)
供試布:上記染色布 12.5g
液体苛性ソーダ48質量%:3g/l
還元洗浄剤:液状還元剤組成物3g/l
染色機:MINI-COLOR(ニッセン 300mlタイプ)
浴比:1:12(浴量150ml)
還元洗浄:60℃→(昇温3℃/分)→85℃×20分→70℃まで冷却し取り出し→湯洗5分(有又は無)→水洗5分→50℃乾燥
(実施例44~52、比較例13~14)
供試布:上記染色布 12.5g
液体苛性ソーダ(フレーク):2g/l
還元洗浄剤:実施例3、11、13の各々の液状還元剤組成物5g/l(50質量%水溶液として)+カチオン性界面活性剤(1)又はカチオン性界面活性剤(2)2g/l(50質量%水溶液として)
染色機:MINI-COLOR(ニッセン 300mlタイプ)
浴比:1:12(浴量150ml)
還元洗浄:60℃→(昇温3℃/分)→85℃×20分→70℃まで冷却し取り出し→湯洗5分(有又は無)→水洗5分→50℃乾燥
40℃の水50質量部に、(A)還元糖としてキシロース40質量部を添加し攪拌溶解させた。次に(B)両親媒性成分として前述のポリエステル樹脂b 10質量部を添加し攪拌溶解させて、(A)還元糖を40質量%、(B)両親媒性成分を10質量%、及び水を50質量%含む液状還元剤組成物を得た。この液状還元剤組成物を20~25℃で1日放置した。
得られた還元洗浄布の溶剤堅牢度について、下記の基準によって評価した。
還元洗浄布を1cm角に切り取り5Aろ紙上に置いた。その上にスポイトを使用しアセトンを5滴滴下し、直ちに、5Aろ紙より大きいシャーレで上下から10秒間挟んだ。10秒後にシャーレを取り、ろ紙上にアセトンと共に展開した染料の濃度を、汚染用グレースケール(JIS L 0805:2005)により等級判定を行った。
評価が等級の中間の場合、例えば、3級と4級との中間の場合は3-4と表示した。また性能がわずかに良好な場合には等級に「+」をつけ、性能がわずかに劣る場合には等級に「-」をつけた。
実施例及び比較例で使用した液状還元剤組成物をガラス製の蓋付き容器に入れ、室温(20~25℃)で直射日光を避けて保管し、1日後に、外観及び開封時の臭気確認を行った。
(A)還元糖、(B)両親媒性成分、(C)アニオン性化合物、ハイドロサルファイト及びその他の化合物について、種類及び使用量(質量部)を表2~6に示すように変更した以外は実施例1と同様に操作を行って還元洗浄処理布を得た。得られた還元洗浄処理布の溶剤堅牢度について、実施例1と同様に評価した。
ハイドロサルファイト及びその他の化合物を表6に示すようにして得られた液状還元剤組成物を1日放置せずすぐに使用した以外は、実施例1と同様に操作を行って還元洗浄処理布を得た。得られた還元洗浄処理布の溶剤堅牢度について、実施例1と同様に評価した。
表7(還元洗浄浴に対する液状還元剤組成物並びにカチオン性界面活性剤(1)及び(2)の使用量g/l)及び表8(表7に示す量を各成分の固形分比率として表記したもの)に示す量で各成分を含む還元洗浄浴を用いてポリエステル/ポリウレタン混紡ニット布を還元洗浄し、還元洗浄処理布を得た。得られた還元洗浄処理布の溶剤堅牢度について、実施例1と同様に評価した。
液状還元剤組成物を1日放置せずすぐに使用した以外は比較例13と同様に操作を行って還元洗浄処理布を得た。得られた還元洗浄処理布の溶剤堅牢度について、実施例1と同様に評価した。
液状還元剤組成物を1日放置せずすぐに使用した以外は比較例14と同様に操作を行って還元洗浄処理布を得た。得られた還元洗浄処理布の溶剤堅牢度について、実施例1と同様に評価した。
比較例1~2で使用した液状還元剤組成物は、1日後に、外観については分離等はないものの若干黄変しており、また臭気の発生があり、大きな性能の低下が認められた。
比較例11~12で使用した液状還元剤組成物は、外観に変化なく、臭気の発生もほとんどなかった。
実施例1~14と比較例3~10との比較より、(A)還元糖と、(B1)ポリエステル樹脂又は(B2)一般式(1)で表される化合物である特定の両親媒性化合物とを併用することにより、(A)還元糖と、(B1)ポリエステル樹脂又は(B2)一般式(1)で表される化合物以外の化合物とを併用した場合に比べ堅牢度が向上することが分かった。
実施例15~20より、(B)両親媒性成分として(B1)ポリエステル樹脂と(B2)一般式(1)で表される化合物とを併用することにより、さらに堅牢度が向上することが分かった。
また、実施例21~43より、(A)還元糖及び(B)両親媒性成分に加えて(C)アニオン性化合物をさらに使用することにより、よりいっそう堅牢度が向上し、還元剤としてハイドロサルファイトを使用した場合と遜色のない堅牢度を示すことがわかった。
Claims (5)
- (A)還元糖、
(B)(B1)芳香族炭素環を有し、ポリオキシエチレン鎖を20~95質量%含み、且つ重量平均分子量が1500~50000であるポリエステル樹脂と(B2)トリスチレン化フェノールのエチレンオキシド10~30モル付加物及びカルダノールのエチレンオキシド10~30モル付加物からなる群から選択される化合物とからなる群から選択される1種以上の化合物である、芳香族炭素環を有する両親媒性成分、及び
水、
を含み、
前記(A)還元糖と前記(B)両親媒性成分との質量比(A):(B)が、70:30~98:2である、液状還元剤組成物。 - 前記(B)両親媒性成分が、前記(B1)ポリエステル樹脂及び前記(B2)化合物の組合せである、請求項1に記載の液状還元剤組成物。
- さらに(C)アニオン性化合物を含む、請求項1又は2に記載の液状還元剤組成物。
- 前記液状還元剤組成物が、任意に(C)アニオン性化合物を含み、
前記液状還元剤組成物100質量%基準で、前記(A)還元糖の量が10~60質量%であり、前記(B)両親媒性成分と前記(C)アニオン性化合物との合計量が0.1~20質量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の液状還元剤組成物。 - 基材を、
(A)還元糖、及び
(B)(B1)芳香族炭素環を有し、ポリオキシエチレン鎖を20~95質量%含み、且つ重量平均分子量が1500~50000であるポリエステル樹脂と(B2)トリスチレン化フェノールのエチレンオキシド10~30モル付加物及びカルダノールのエチレンオキシド10~30モル付加物からなる群から選択される化合物とからなる群から選択される1種以上の化合物である両親媒性成分、
の存在下で洗浄することを含み、
前記(A)還元糖と前記(B)両親媒性成分との質量比(A):(B)が、70:30~98:2である、基材の還元洗浄方法。
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