JP7206599B2 - 包装体 - Google Patents

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本発明は包装体に関するものである。
従来、食品等の内容物を収納可能な包装体が提案されている。この包装体として、例えば、特開2006-96388号公報(特許文献1)には、内容物が充填された状態で自立可能なスタンディングパウチが記載されている。
特開2006-96388号公報
上記公報に記載されたスタンディングパウチでは、開封用の切込みに沿ってスタンディングパウチの上部が切り取られることによって開口が形成される。開口は、開口が形成される前の表面フィルムと裏面フィルムとの間の隙間によって構成される。開口が形成された後に表面フィルムと裏面フィルムとの間の隙間が拡げられることによって開口が拡げられる。この場合でも、表面フィルムおよび裏面フィルムが元の形状に戻ろうとすることによって開口は再び狭くなる。そのため、開口が拡げられた状態を保持することはできない。したがって、開口から内容物を取り出すことは難しい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、開口が拡げられた状態を保持することができる包装体を提供することである。
本発明の包装体は、第1側面フィルムと、第2側面フィルムと、底フィルムとを有するものである。第2側面フィルムは第1側面フィルムに向かい合う。底フィルムは、第1側面フィルムと第2側面フィルムとの間に配置されている。包装体は、周縁部と、収納部とを備えている。周縁部は、第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの互いの周縁に配置されている。収納部は、周縁部に囲まれている。周縁部は、周縁シール部と、底シール部と、シール予定部とを含んでいる。周縁シール部は、第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの互いの周縁の一部をシールしている。底シール部は、第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの各々と底フィルムとをそれぞれシールしている。シール予定部は、第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの互いの周縁の他部をシールしていない状態で包装体の外部と収納部とを連通している。第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの少なくともいずれかは、包装体の天地方向に交差する幅方向の中央に超延伸シートを含んでいる。超延伸シートの分子配向方向は、包装体の幅方向に沿っている。超延伸シートは、包装体の天地方向において包装体の一方端から包装体の他方端まで延びている。第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの両方は、包装体の幅方向と天地方向とが交差する平面の全面に超延伸シートを含んでいる。第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの両方は同じ構成である。
本発明の包装体によれば、超延伸シートによって開口が拡げられた状態を保持することができる。
本発明の実施の形態1に係る包装体の構成を概略的に示す正面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態1に係る包装体の構成を概略的に示す斜視図であって、内容物が収納部に収納された状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る包装体の構成を概略的に示す斜視図であって、包装体が開口された状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る包装体の開口が拡げられた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る包装体の構成を概略的に示す正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、特に言及しない限り、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明を繰り返さない。また、各図中のドットが表示された領域はシールされた部分を示している。本発明の実施の形態において「シールする」とは、2つのフィルム同士を接着して2つのフィルム同士の間を気密に封止することを意味する。
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る包装体1の構成について説明する。図1および図2は、内容物10が包装体1に収納される前の状態を示している。本実施の形態に係る包装体1は、第1側面フィルム11と、第2側面フィルム12と、底フィルム13とを有している。第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の各々は、例えば、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12が互いに重なる方向から見て矩形の形状を有していてもよい。第2側面フィルム12は、第1側面フィルム11に向かい合うように配置されている。また、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の各々は、同一の寸法を有していてもよい。
底フィルム13は、第1側面フィルム11と第2側面フィルム12との間に配置されている。底フィルム13は、包装体1の天地方向(上下方向)HDにおいて包装体1の下端から第1側面フィルム11と第2側面フィルム12との間に挿入されている。底フィルム13は、2つ折りの状態で折り目から第1側面フィルム11と第2側面フィルム12との間に挿入されている。包装体1は、底フィルム13を底として自立可能に構成されている。すなわち、包装体1は、スタンディングパウチである。
包装体1は、周縁部20と、収納部30とを備えている。周縁部20は、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の互いの周縁に配置されている。周縁部20は、周縁シール部21と、底シール部22と、シール予定部23とを含んでいる。周縁シール部21は、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の互いの周縁の一部をシールしている。本実施の形態では、周縁シール部21は、包装体1の幅方向(左右方向)WDにおいて包装体1の両側の側端に配置されている。
底シール部22は、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の各々と底フィルム13とをそれぞれシールしている。底シール部22は、包装体1の天地方向HDにおいて包装体1の下端に配置されている。シール予定部23は、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の互いの周縁の他部をシールしていない状態で包装体1の外部と収納部30とを連通している。すなわち、内容物10が包装体1に収納される前の状態では、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の互いの周縁の一部はシールされており、他部はシールされていない。
シール予定部23は、包装体1の外部から内容物10を収納部30に収納する際に内容物10を通すためのものである。シール予定部23は、内容物10が収納部30に収納される前の状態ではシールされていない。シール予定部23は、包装体1の外部からシール予定部23を通って内容物10が収納部30に収納された後にシールされる。本実施の形態では、シール予定部23は、包装体1の天地方向HDにおいて包装体1の上端に設けられている。なお、シール予定部23の位置は包装体1の上端に限定されない。シール予定部23は、例えば、包装体1の幅方向WDにおいて包装体1の側端に設けられてもよい。
内容物10が収納部30に収納される前の状態では、包装体1の周縁部20は、シールされた領域である周縁シール部21および底シール部22と、シールされていない領域であるシール予定部23を有している。すなわち、内容物10が収納部30に収納される前の状態では、包装体1の周縁部20は、シール予定部23以外においてシールされている。包装体1の周縁部20は、具体的には、例えば、熱溶着によりシールされていてもよい。
第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかは、包装体1の天地方向HDに交差する幅方向WDの中央CPに超延伸シートSSを含んでいる。つまり、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12のいずれか一方が超延伸シートSSを含んでいてもよく、また第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方が超延伸シートSSを含んでいてもよい。超延伸シートSSは、包装体1の幅方向WDにおいて中心線CLの両側に配置されている。超延伸シートSSは、包装体1の幅方向WDの中央CPに配置されていればよく、包装体1の幅方向WDの両端には配置されていなくてもよい。
超延伸シートSSは、分子を一軸方向に配向させたものである。超延伸シートSSは、分子配向方向に沿う折り曲げ線を中心としては屈曲することが容易であり、分子配向方向に交差する折り曲げ線を中心としては屈曲することが困難であるとともに屈曲された状態で形状を保持することが可能に構成されている。したがって、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかのうち超延伸シートSSを含むものは、デッドホールド性を有する。このデッドホールド性とは屈曲された状態を保持する性質である。また、超延伸シートSSは、分子配向方向に沿って直線カット性が付与されている。この直線カット性とは、直線状に切断することが容易な性質である。超延伸シートSSは、例えば、ハイデンシティポリエチレン(HDPE)からなるシートである。ハイデンシティポリエチレン(HDPE)からなるシートの厚みは、例えば、200μm以上400μm以下である。
超延伸シートSSの分子配向方向は、包装体1の幅方向WDに沿っている。超延伸シートSSは、包装体1の天地方向HDにおいて包装体1の一方端(上端)E1から周縁シール部21と底シール部22との境界BOよりも包装体1の他方端(下端)E2の近くまで延びている。なお、図1では、説明の便宜のため、包装体1の天地方向HDでの境界BOの高さ位置が一点鎖線で示されている。超延伸シートSSは、包装体1の天地方向HDにおいて包装体1の一方端(上端)E1から他方端(下端)E2まで設けられていてもよい。
周縁シール部21と底シール部22との境界BOとは、包装体1の天地方向HDでの周縁シール部21の下端であり、包装体1の天地方向HDでの底シール部22の上端である。言い換えると、周縁シール部21と底シール部22との境界BOとは、包装体1の天地方向HDでの第1側面フィルム11、第2側面フィルム12および底フィルム13が積層された部分の上端である。
第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかは、包装体1の幅方向WDと天地方向HDとが交差する平面の全面に超延伸シートSSを含んでいてもよい。つまり、超延伸シートSSは、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかにおいて全面に設けられていてもよい。第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方は、当該平面の全面に超延伸シートSSを含んでいてもよい。つまり、超延伸シートSSは、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方において全面に設けられていてもよい。
第1側面フィルム11、第2側面フィルム12および底フィルム13の各々は、積層体により構成されていてもよい。第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかのうち超延伸シートSSを含むものは、超延伸シートSSとしてハイデンシティポリエチレン(HDPE)を含んでいる。第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかのうち超延伸シートSSを含むものは、具体的には、例えば、シールされる側から第1のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)、ハイデンシティポリエチレン(HDPE)、第2のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)の各層が重ねられた構造を有していてもよい。また、これらの各層の厚みは、例えば、第1のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)が50μmであり、ハイデンシティポリエチレン(HDPE)が200μmであり、第2のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)が30μmであり、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)が12μmであってもよい。
第1側面フィルム11および第2側面フィルム12のいずれかのうち超延伸シートSSを含まないもの並びに底フィルム13は、具体的には、例えば、シールされる側からリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)、ナイロン(NY)、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)の各層が重ねられた構造を有していてもよい。また、これらの各層の厚みは、例えば、リニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)が100μmであり、ナイロン(NY)が25μmであり、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)が12μmであってもよい。
収納部30は内容物10を収納するように構成されている。内容物10は、例えば、焼き飯などの食品であってもよい。収納部30は、周縁部20に囲まれている。具体的には、第1側面フィルム11から第2側面フィルム12に向かう方向において、第1側面フィルム11側から包装体1を見たときに、収納部30は周縁部20に囲まれている。すなわち、平面視(正面視)において、収納部30は周縁部20に囲まれている。
本実施の形態では、包装体1は、開封機構として切り込みCUを有している。切り込みCUは、包装体1の幅方向WDの両端に設けられている。つまり、切り込みCUは、包装体1の幅方向WDの一端1aおよび他端1bにそれぞれ設けられている。切り込みCUは、包装体1の天地方向HDにおいて一端1aおよび他端1bにおいて同じ高さ位置に配置されていてもよい。切り込みCUは、包装体1の幅方向WDの両端の各々において反対側の端に向かって直線状に延在している。なお、切り込みCUは、包装体1の幅方向WDの両端のうちいずれか一方のみに設けられていてもよい。
切り込みCUは、超延伸シートSSの分子配向方向に沿って延びている。切り込みCUは、包装体1の天地方向HDにおいて底シール部22とシール予定部23との間に配置されている。シール予定部23がシールされた状態で、切り込みCUから包装体1の幅方向WDに第1側面フィルム11および第2側面フィルム12が切断されることにより包装体1が開口される。
開口OPは、内容物10を取り出すためのものである。開口OPは、包装体1の外部と収納部30とを連通するように設けられる。なお、図1では、説明の便宜のため、開口OPが一点鎖線で示されている。開口OPは、包装体1の幅方向WDの両端に設けられた切り込みCUの間で超延伸シートSSの分子配向方向に沿って形成される。開口OPは、切り込みCUから包装体1の幅方向WDに第1側面フィルム11および第2側面フィルム12が切断された後の包装体1の上端に配置される。つまり、開口OPは、包装体1の天地方向HDにおいて包装体1の一方端E1と他方端E2との間に配置される。
次に、図3を参照して、内容物10が収納部30に収納された状態における包装体1の構成について説明する。この状態では、包装体1は、収納部30に収納された内容物10をさらに備えている。内容物10が収納部30に収納された状態において、シール予定部23では、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の互いの周縁の他部がシールされている。シール予定部23では、具体的には、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12は互いに熱溶着によりシールされていてもよい。これにより、全ての周縁部20がシールされている。したがって、内容物10が収納部30に収納された状態において収納部30は密閉されている。
次に、図4および図5を参照して、切り込みCUから包装体1の幅方向WDに第1側面フィルム11および第2側面フィルム12が切断されることにより包装体1が開口した状態における包装体1の構成について説明する。この包装体1が開口した状態では、包装体1の天地方向HDにおいて開口OPよりも上端側の第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の部分は切り取られている。この状態では、図3に示された状態と同様に、包装体1は、収納部30に収納された内容物10をさらに備えている。
図4に示されるように、包装体1の使用者によって、切り込みCUから包装体1の幅方向WDに第1側面フィルム11および第2側面フィルム12が切断されることにより包装体1が開口される。超延伸シートSSを含む第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかが切断されることにより包装体1の外部と収納部30とを連通するように開口OPが設けられていればよい。開口OPは、超延伸シートSSの分子配向方向に沿って延びている。本実施の形態では、超延伸シートSSの分子配向方向は包装体1の幅方向WDに沿っているため、開口OPは包装体1の幅方向WDに沿って延びている。
続いて、第1側面フィルム11が超延伸シートSSを含んでいる場合を例として包装体1の開口OPが拡げられる様子を説明する。包装体1が開口した後に、包装体1の使用者によって、図5中矢印Aで示されるように、第1側面フィルム11が第2側面フィルム12と反対側に突出するように屈曲される。これにより、超延伸シートSSを含む第1側面フィルム11は湾曲した状態に変形される。このとき、図5中矢印Bで示されるように、包装体1の天地方向HDの上端において、周縁シール部21は、包装体1の幅方向WDにおける両端が互いに近づくように変形される。これにより、図5中矢印Cで示されるように、開口OPを構成する第2側面フィルム12は、第1側面フィルム11が湾曲する方向に対して反対側に湾曲する。このようにして開口OPが拡げられる。そして、この開口OPが拡げられた状態で超延伸シートSSが形状を保持することにより、包装体1の天地方向HDの上端に設けられた開口OPの形状が保持される。このようにして開口OPが拡げられた状態が保持される。
次に、本実施の形態に係る包装体の作用効果について説明する。
本実施の形態に係る包装体1によれば、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかは、包装体1の天地方向HDに交差する幅方向WDの中央に超延伸シートSSを含んでいる。超延伸シートSSの分子配向方向は、包装体1の幅方向WDに沿っている。超延伸シートSSは、分子配向方向に沿う折り曲げ線を中心としては屈曲することが容易であり、分子配向方向に交差する折り曲げ線を中心としては屈曲することが困難であるとともに屈曲された状態で形状を保持することが可能である。したがって、超延伸シートSSは、第1側面フィルム11と第2側面フィルム12とが向かい合う方向に屈曲させた状態で形状を保持することが可能である。さらに、超延伸シートSSは、包装体1の天地方向HDにおいて包装体1の一方端E1から周縁シール部21と底シール部22との境界よりも包装体1の他方端E2の近くまで延びている。このため、超延伸シートSSが屈曲された状態で開口OPの形状を保持することができる。したがって、開口OPが拡げられた状態を保持することができる。
また、包装体1の材料により開口OPが拡げられた状態を保持することができるため、開口OPが拡げられた状態を保持するために特別な構造物を設ける必要がない。したがって、簡易な構成により開口OPが拡げられた状態を保持することができる。
また、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12のいずれか一方が超延伸シートSSを含んでいる場合には、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方が超延伸シートSSを含んでいる場合に比べて超延伸シートSSを屈曲させる力が小さくなる。そのため、使用者は片手で超延伸シートSSを屈曲させることが容易である。したがって、使用者による操作性を向上させることができる。
また、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方が超延伸シートSSを含んでいる場合には、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方で開口OPの形状を保持することができる。したがって、開口OPが拡げられた状態をさらにしっかりと保持することができる。
本実施の形態に係る包装体1によれば、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかは、包装体1の幅方向WDと天地方向HDとが交差する平面の全面に超延伸シートSSを含んでいる。このため、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかにおいて当該平面の全面で超延伸シートSSを屈曲させることにより開口OPが拡げられた状態を保持することができる。したがって、開口OPが拡げられた状態をさらに十分に保持することができる。
また、超延伸シートSSが当該平面の全面に設けられているため、超延伸シートSSが当該平面の一部に設けられている場合に比べて、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の少なくともいずれかを製造することが容易である。このため、包装体1の生産性を向上させることができる。
本実施の形態に係る包装体1によれば、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方は、当該平面の全面に超延伸シートSSを含んでいる。このため、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方において当該平面の全面で超延伸シートSSを屈曲させることにより開口OPが拡げられた状態を保持することができる。このため、開口OPが拡げられた状態をさらに十分に保持することができる。
また、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12に両方を同じ構成にすることが可能となる。したがって、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の両方に同じ材料を用いることができるため、包装体1の生産性を向上させることができる。
本実施の形態に係る包装体1によれば、内容物10が収納部30に収納された状態において、シール予定部23では、第1側面フィルム11および第2側面フィルム12の互いの周縁の他部がシールされている。このため、内容物10が収納部30に収納された状態において、収納部30を密閉することができる。
本実施の形態に係る包装体1によれば、開口OPは、超延伸シートSSの分子配向方向に沿って延びている。超延伸シートSSは超延伸シートSSの分子配向方向に沿って切断することが容易であるため、開口OPを形成することが容易である。つまり、包装体1の開封性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図6を参照して、本発明の実施の形態2に係る包装体1の構成について説明する。本実施の形態に係る包装体1は、実施の形態1に係る包装体1に比べて、包装体1の外形が主に異なっている。具体的には、包装体1の幅方向WDの両端の形状が主に異なっている。
包装体1は、包装体1の天地方向HDにおいて下端から上端に向かって包装体1の幅方向WDの幅が大きくなるように構成されている。すなわち、包装体1は、包装体1の天地方向HDにおいて下端から上端に向かって包装体1の幅方向WDの寸法が大きくなるテーパ形状を有している。また収納部30も包装体1の天地方向HDにおいて下端から上端に向かって包装体1の幅方向WDの幅が大きくなるように構成されている。したがって、収納部30の包装体1の幅方向WDの断面における断面積は、包装体1の天地方向HDにおいて下端から開口に向かって大きくなる。
本実施の形態に係る包装体1によれば、包装体1は、包装体1の天地方向HDにおいて下端から上端に向かって包装体1の幅方向WDの寸法が大きくなるテーパ形状を有しているため、開口が拡げられた状態でより安定する。
なお、上記の実施の形態1~2は適宜組み合わせることができる。
以下、本発明の実施例について比較例と対比して説明する。なお、特に言及しない限り、実施例および比較例は、上記の実施の形態1~2のいずれかに係る包装体と同様の構成を備えている。
実施例1~2および比較例の各々の包装体を用いて、比較官能評価を実施した。実施例1~2は本発明の実施例である。比較例は、本発明の実施例に対する比較例である。実施例1~2および比較例の各々の包装体は、第1側面フィルムと、第2側面フィルムと、底フィルムとを有するスタンディングパウチである。実施例1~2および比較例の各々の内容物は、焼き飯である。実施例1~2および比較例の包装体では、包装体を外部と収納部とを連通するように開口させた状態で比較官能評価を行った。
実施例1~2および比較例の各々の包装体は高さ方向において下端から上端に向かって包装体の幅方向の寸法が大きくなるテーパ形状を有している。実施例1~2および比較例の各々の包装体の収納部には内容物が収納されている。実施例1~2および比較例の各々の包装体の天地方向の全長は120mmであり、包装体の上端での幅方向の全幅は190mmであり、包装体の下端での幅方向の全幅は170mmである。
実施例1~2および比較例では第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの構成が異なっている。実施例1では、第1側面フィルムは全面に超延伸シートとしてハイデンシティポリエチレン(HDPE)を含んでおり、第2側面フィルムは超延伸シートを含んでいない。実施例2では、第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの両方は全面に超延伸シートとしてハイデンシティポリエチレン(HDPE)を含んでいる。
実施例1の第1側面フィルムならびに実施例2の第1フィルムおよび第2フィルムは、シールされる側から第1のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)、ハイデンシティポリエチレン(HDPE)、第2のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)の各層が重ねられた構造を有している。これらの各層の厚みは、第1のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)が50μmであり、ハイデンシティポリエチレン(HDPE)が200μmであり、第2のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)が30μmであり、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)が12μmである。
実施例1~2および比較例では底面フィルムの構成は同じである。底フィルムは、シールされる側からリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)、ナイロン(NY)、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)の各層が重ねられた構造を有していている。また、これらの各層の厚みは、リニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)が100μmであり、ナイロン(NY)が25μmであり、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)が12μmである。また、実施例1の第2側面フィルムならびに比較例の第1側面フィルムおよび第2側面フィルムは底フィルムと同様の構成を備えている。つまり、比較例では、第1側面フィルムおよび第2側面フィルムの両方は超延伸シートを含んでいない。
比較官能評価の結果を表1に示す。表1に示されるように、比較官能評価では、開口性、開封性、中身の取出し易さ、総合評価の各々を評価した。開口性は、包装体の開口のし易さである。開封性は、包装体の開封のし易さである。中身の取出し易さは、内容物の取出し易さである。総合評価は、開口性、開封性、中身の取出し易さの平均値である。これらの評価は数字1~5を用いて5段階で評価した。具体的には、最も悪い場合には1とし、最も良い場合には5とし、中間は3として評価した。評価者は5人とした。評価の数値は5人の平均値とした。
Figure 0007206599000001
比較官能評価の結果、実施例1~2の各々は比較例よりも、開口性、開封性、中身の取出し易さ、総合評価の全てが高くなった。実施例1~2の各々は比較例に比べて包装体を開口することが容易となることがわかった。また、実施例1~2の各々は比較例に比べて包装体を開封することが容易となることがわかった。また、実施例1~3の各々は比較例に比べて開口から内容物を取り出すことが容易となることがわかった。さらに、実施例2は実施例1に比べて包装体を開口することが容易となることがわかった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 包装体、10 内容物、11 第1側面フィルム、12 第2側面フィルム、13 底フィルム、20 周縁部、21 周縁シール部、22 底シール部、23 シール予定部、30 収納部、CU 切り込み、E1 一方端、E2 他方端、HD 天地方向、OP 開口、SS 超延伸シート、WD 幅方向。

Claims (3)

  1. 第1側面フィルムと、前記第1側面フィルムに向かい合う第2側面フィルムと、前記第1側面フィルムと前記第2側面フィルムとの間に配置された底フィルムとを有する包装体であって、
    前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの互いの周縁に配置された周縁部と、
    前記周縁部に囲まれた収納部とを備え、
    前記周縁部は、周縁シール部と、底シール部と、シール予定部とを含み、
    前記周縁シール部は、前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの互いの前記周縁の一部をシールしており、
    前記底シール部は、前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの各々と前記底フィルムとをそれぞれシールしており、
    前記シール予定部は、前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの互いの前記周縁の他部をシールしていない状態で前記包装体の外部と前記収納部とを連通しており、
    前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの少なくともいずれかは、前記包装体の天地方向に交差する幅方向の中央に超延伸シートを含み、
    前記超延伸シートの分子配向方向は、前記包装体の前記幅方向に沿い、
    前記超延伸シートは、前記包装体の前記天地方向において前記包装体の一方端から前記包装体の他方端まで延びており、
    前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの両方は、前記包装体の前記幅方向と前記天地方向とが交差する平面の全面に前記超延伸シートを含んでおり
    前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの両方は同じ構成である、包装体。
  2. 前記収納部に収納された内容物をさらに備え、
    前記内容物が前記収納部に収納された状態において、前記シール予定部では、前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの互いの前記周縁の前記他部がシールされている、請求項1に記載の包装体。
  3. 前記超延伸シートを含む前記第1側面フィルムおよび前記第2側面フィルムの少なくともいずれかが切断されることにより前記包装体の前記外部と前記収納部とを連通するように開口が設けられており、
    前記開口は、前記超延伸シートの前記分子配向方向に沿って延びている、請求項2に記載の包装体。
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