JP7205171B2 - 回転機のロータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転機のロータに関する。
従来より、回転機として、インナーロータ型モータの一種であり、ロータ内部に永久磁石が埋め込まれたIPMモータが知られている。たとえば下記特許文献1には、ロータに設けられた磁石用孔に永久磁石を収容するとともに永久磁石の周囲を熱伝導性に優れた接着材で充たして、永久磁石の冷却性を高める技術が開示されている。
特開2006-2144号公報
IPMモータのステータは、駆動中におけるコイルの銅損やステータの鉄損により発熱してロータよりも高温になり、ステータにおいて生じた熱がロータに伝わりやすい。永久磁石の周囲が熱伝導性に優れた接着材で充たされている場合には、ステータの熱が高い効率でロータの磁石用孔に収容された永久磁石に伝わり、温度上昇により永久磁石の磁力が低下する現象(熱減磁)が生じやすくなる。
本発明は、永久磁石の熱減磁の抑制が図られた回転機のロータを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る回転機のロータは、シャフトと該シャフトを囲むように複数の永久磁石が取り付けられるロータコアとを有するロータと、該ロータの外周に配置された複数のコイルを有するステータとを備える回転機のロータであって、シャフトに対して直交する断面において、ロータの径方向に沿う方向において互いに対向する第1内側面および第2内側面を有し、第1内側面がロータの径方向内側に位置するとともに第2内側面がロータの径方向外側に位置する、磁石用孔と、磁石用孔の第1内側面と第2内側面との間に収容され、第1内側面に対向する第1面および第2内側面に対向する第2面を有する永久磁石と、永久磁石の第1面と磁石用孔の第1内側面との間に位置する第1の熱伝導層と、永久磁石の第2面と磁石用孔の第2内側面との間に位置し、かつ、第1の熱伝導層の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する第2の熱伝導層とを備える。
上記回転機のロータにおいては、永久磁石の第2面と磁石用孔の第2内側面との間(すなわち永久磁石のステータ側)に位置する第2の熱伝導層が、永久磁石の第1面と磁石用孔の第1内側面との間(すなわち永久磁石のシャフト側)に位置する第1の熱伝導層の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有するため、ステータにおいて生じた熱がロータに伝わったときであってもロータコアから永久磁石への伝熱が抑制される。したがって、上記回転機のロータでは、永久磁石の温度上昇を抑制することができ、温度上昇に伴う永久磁石の熱減磁のリスクを抑制することができる。
他の形態に係る回転機のロータにおいては、第1の熱伝導層がフィラーを含む樹脂で構成され、かつ、第2の熱伝導層がフィラーを含まない樹脂で構成されている。
他の形態に係る回転機のロータにおいては、第1の熱伝導層がフィラーを含む樹脂で構成され、かつ、第2の熱伝導層が複数の空孔を含む樹脂で構成されている。
他の形態に係る回転機のロータにおいては、第1の熱伝導層がフィラーを含む樹脂で構成され、かつ、第2の熱伝導層が空気層である。
他の形態に係る回転機のロータにおいては、第1の熱伝導層が樹脂で構成され、かつ、第2の熱伝導層が複数の空孔を含む樹脂で構成されている。
他の形態に係る回転機のロータにおいては、第1の熱伝導層が樹脂で構成され、かつ、第2の熱伝導層が空気層である。
他の形態に係る回転機のロータにおいては、第1の熱伝導層が複数の空孔を含む樹脂で構成され、かつ、第2の熱伝導層が空気層である。
他の形態に係る回転機のロータにおいては、永久磁石が複数の磁石片が積層された積層構造を有し、隣り合う磁石片の間に介在する第3の熱伝導層をさらに備える。
他の形態に係る回転機のロータにおいては、磁石用孔の第2内側面と永久磁石の第2面とが第2の熱伝導層を介して接する第2の領域の面積が、磁石用孔の第1内側面と永久磁石の第1面とが第1の熱伝導層を介して接する第1の領域の面積より狭い。
本発明によれば、永久磁石の熱減磁の抑制が図られた回転機のロータが提供される。
本発明の一実施形態に係るIPMモータを示した概略断面図である。 図1に示したロータの要部拡大図である。 図2に示したロータにおける磁石配置の一態様を示した図である。 異なる態様の磁石配置を示した図である。 異なる態様の磁石配置を示した図である。 異なる態様の磁石配置を示した図である。 異なる態様の磁石配置を示した図である。 異なる態様の磁石配置を示した図である。 異なる態様の磁石配置を示した図である。 異なる態様の磁石配置を示した図である。 異なる態様の磁石配置を示した図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態および実施例について説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に、実施形態に係る回転機であるIPMモータ1を示す。図1では、IPMモータ1の回転軸Pに直交する断面を示している。IPMモータ1は、ロータ10とステータ20とを有し、ステータ20の内側にロータ10が位置するインナーロータ型のモータである。IPMモータ1は、本実施形態では4極24スロットの構成を有する。
ロータ10は、シャフト12とロータコア14とを備えて構成されている。
シャフト12は、円柱状の形状を有し、図1の紙面に垂直な方向に延びている。シャフト12は、たとえばステンレス等によって構成されている。シャフト12は、ロータコア14から露出する放熱部分(たとえば端部)を有しており、放熱部分から絶えず熱を放出することができる構成を有している。
ロータコア14は、円筒状の形状を有し、内側に軸孔14aを有する。シャフト12は、ロータコア14の軸孔14aに嵌め込まれており、ロータコア14とシャフト12とは回転軸P周りに一体的に回転する。ロータコア14は、たとえば積層鋼板によって構成されている。
ロータコア14は、複数(本実施形態では4つ)の磁石用孔16を有する。磁石用孔16は、回転軸Pに関して均等な角度間隔(本実施形態では90度間隔)で配置されている。各磁石用孔16は、図1および図2に示す断面において、ロータ10の回転軸Pを通る直線Lの方向(すなわちロータ10の径方向)に対して直交する磁石収容部17を有し、直線Lに対して線対称の形状を有する。図1および図2に示す断面において、磁石収容部17は実質的に均一な幅を有しており、磁石収容部17では磁石用孔16の内側面16a、16bが直線Lの延在方向において対面している。以下、説明の便宜上、磁石収容部17における磁石用孔16の内側面16a、16bのうち、ロータ10の径方向内側(すなわちシャフト12側)の内側面を第1内側面16aと称し、ロータ10の径方向外側(すなわちステータ20側)の内側面を第2内側面16bと称す。
各磁石用孔16の磁石収容部17には永久磁石30が収容されている。本実施形態では、永久磁石30はネオジム磁石等の希土類磁石である。また、本実施形態では、永久磁石30は直方体形状を有する。永久磁石30は、磁石用孔16の第1内側面16aに対面する第1面30aおよび第2内側面16bに対面する第2面30bを有する。第1面30aおよび第2面30bはいずれも、平滑面であり、ロータコア14には直接接していない。永久磁石30は、一つの磁石体であってもよく、図2の破線で示したような複数の磁石片32が磁石収容部17の延在方向に沿って積層された磁石体であってもよい。永久磁石30の寸法は磁石収容部17の寸法よりわずかに小さく設計され得る。永久磁石30の寸法が磁石収容部17の寸法に比べて顕著に小さい場合には磁石収容部17内における磁石占有率が低下し、永久磁石30の寸法が磁石収容部17の寸法と同一である場合には永久磁石30を磁石用孔16に収容するときの作業性が低下する。
ステータ20は、ロータ10の外周を囲むように設けられた円筒状部材である。ステータ20の内周側には、複数(本実施形態では24個)のコイル22が配置されている。複数のコイル22は、回転軸Pに関して均等な角度間隔(本実施形態では15度間隔)で配置されている。図示しないインバータ回路等から複数のコイル22に交流電圧が印加されると、ステータ20の内周側に回転磁界が発生する。
次に、ロータコア14の磁石用孔16内における永久磁石30の配置について、図3を参照しつつ説明する。
図3に示すように、永久磁石30の第1面30aと磁石用孔16の第1内側面16aとの間に、第1の熱伝導層41が位置している。第1の熱伝導層41は、たとえばフィラー含有樹脂によって構成されている。フィラー含有樹脂は、たとえばエポキシ樹脂等の樹脂に、アルミナや窒化アルミ等のフィラーが分散された構成を有する。フィラーは、永久磁石30の第1面30aと磁石用孔16の第1内側面16aとの対面方向に配向され得る。第1の熱伝導層41は、たとえば第1面30aにフィラー含有樹脂が塗布された永久磁石30を磁石用孔16に入れて、永久磁石30の第1面30aと磁石用孔16の第1内側面16aとの間をフィラー含有樹脂で充たし、必要に応じて硬化処理することで形成される。
また、永久磁石30の第2面30bと磁石用孔16の第2内側面16bとの間に、第2の熱伝導層42が位置している。第2の熱伝導層42は、たとえばエポキシ樹脂等の樹脂で構成されており、上記フィラーを含まない。第2の熱伝導層42は、たとえば第2面30bに樹脂が塗布された永久磁石30を磁石用孔16に入れて、永久磁石30の第2面30bと磁石用孔16の第2内側面16bとの間を樹脂で充たし、必要に応じて硬化処理することで形成される。
第1の熱伝導層41は、高い熱伝導率を有するフィラーを含むため、第1の熱伝導層41および第2の熱伝導層42の樹脂成分がたとえ同一であっても、第1の熱伝導層41全体としては第2の熱伝導層42の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する。すなわち、永久磁石30の第1面30a側に、熱伝導率が相対的に高い第1の熱伝導層41が位置しており、永久磁石30の第2面30b側に、熱伝導率が相対的に低い第2の熱伝導層42が位置している。
続いて、IPMモータ1の駆動時における発熱および伝熱について説明する。
IPMモータ1を駆動するときは、ステータ20のコイル22に交流電圧を印加して、ステータ20の内周側に回転磁界を発生させる。すると、ロータ10に埋め込まれた各永久磁石30が回転磁界に引っ張られて、その磁気吸引力によってロータ10が回転軸P周りに回転する。このとき、コイル22への交流電圧の印加により、コイル22には巻線抵抗による発熱が生じ、ステータ20の温度が高くなる。
一方、ロータ10は、コイル22が設けられておらず、かつ、シャフト12が放熱できる構成を有するため、ロータ10の温度はステータ20の温度よりも低い。そのため、ステータ20の熱の少なくとも一部がロータ10に伝わる。ステータ20の熱は、ロータコア14の外周側から内周側に向かい、さらにシャフト12に向かう。
このとき、永久磁石30のステータ20側(すなわち第2面30b側)には、熱伝導率が低い第2の熱伝導層42が位置しているため、第2の熱伝導層42によりロータコア14から永久磁石30への伝熱が抑制される。
一方、永久磁石30のシャフト12側(すなわち第1面30a側)には、熱伝導率が高い第1の熱伝導層41が位置しているため、ロータコア14から永久磁石30に伝わった熱は、永久磁石30のシャフト12側から放熱される。
すなわち、上述したロータ10では、ステータ20からの熱が永久磁石30に伝わりづらく、かつ、永久磁石30の熱が放出されやすい構成となっており、永久磁石30の温度上昇が抑制されている。
もし仮に、第1の熱伝導層41の熱伝導率と第2の熱伝導層42の熱伝導率とが同程度に高い場合(たとえば、第1の熱伝導層41および第2の熱伝導層42のいずれもフィラー含有樹脂で構成されている場合)、ステータ20側からの熱が第2の熱伝導層42を介して高い効率で永久磁石30に伝わるため、永久磁石30の温度上昇を十分に抑制することは困難である。
上述したロータ10では、第1の熱伝導層41および第2の熱伝導層42により永久磁石30の伝熱が抑制されることで、温度上昇に伴う永久磁石30の熱減磁が抑制されている。特に、永久磁石30がネオジム磁石である場合には熱減磁が生じやすいため、第1の熱伝導層41および第2の熱伝導層42による永久磁石30の温度上昇の抑制が有効である。
なお、第1の熱伝導層41および第2の熱伝導層42は、第2の熱伝導層42の熱伝導率が第1の熱伝導層41の熱伝導率よりも低い関係となっていれば、上述した態様に限らない。
たとえば、第1の熱伝導層41の構成材料と第2の熱伝導層42の構成材料との組み合わせは、樹脂とフィラー含有樹脂との組み合わせに限らず、様々な組み合わせが可能である。微細な複数の空孔を含む発泡樹脂は、空孔を含まない非発泡性の樹脂に比べて低い熱伝導率を有するため、第2の熱伝導層42の構成材料として有用である。すなわち、第1の熱伝導層41が空孔を含まない非発泡性の樹脂またはフィラー含有樹脂で構成し、第2の熱伝導層42を発泡樹脂で構成することで、第2の熱伝導層42の熱伝導率が第1の熱伝導層41の熱伝導率よりも低くなる。
また、永久磁石30の第1面30aおよび第2面30bは、平滑面ではなく、図4に示すように所定の表面粗さを有していてもよい。この場合、第1面30aの表面粗さと第2面30bの表面粗さとは、同じであってもよく異なっていてもよい。また、第1面30aおよび第2面30bの少なくとも一方が、部分的にロータコア14に直接接していてもよい。永久磁石30とロータコア14とが直接する部分では伝熱性が高くなるため、たとえば第1面30aがロータコア14に直接接するように永久磁石30を配置することで、永久磁石30のシャフト12側への放熱性が高めることができる。第1面30aおよび第2面30bの両方が部分的にロータコア14に直接接している場合には、第1面30aがロータコア14に直接接する総面積を第2面30bがロータコア14に直接接する総面積より大きくすることで、ステータ20側からの吸熱よりもシャフト12側への放熱のほうが優勢となるため、永久磁石30の温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、永久磁石30が、複数の磁石片32が積層された積層構造を有する場合、図5に示すように、積層方向において隣り合う磁石片32の間に第3の熱伝導層43を介在させてもよい。第3の熱伝導層43は、たとえばエポキシ樹脂等の樹脂で構成することができ、高い熱伝導率を得るためにフィラー含有樹脂で構成することもできる。第3の熱伝導層43の熱伝導率は、第2の熱伝導層42の熱伝導率と同じであってもよく、第2の熱伝導層42の熱伝導率より高くてもよい。第3の熱伝導層43の熱伝導率が第1の熱伝導層41の熱伝導率と同程度に高い場合には、永久磁石30の熱を第3の熱伝導層43を介してシャフト12側から放出することができる。さらに、図6に示すように、永久磁石30が略台形状の断面を有し、磁石用孔16の第2内側面16bと永久磁石30の第2面30bとが第2の熱伝導層42を介して接する第2の領域A2の面積が、磁石用孔16の第1内側面16aと永久磁石30の第1面30aとが第1の熱伝導層41を介して接する第1の領域A1の面積より狭くなっていてもよい。この場合、ステータ20側からの吸熱よりもシャフト12側への放熱のほうがより優勢となるため、永久磁石30の温度上昇をより効果的に抑制することができる。なお、磁石用孔16の第2内側面16bと永久磁石30との間に空隙が形成されていてもよい。
永久磁石30は、図7に示すように、複数の磁石片32がロータ10の径方向に沿って積層された磁石体であってもよい。このとき、積層方向において隣り合う磁石片32の間に第3の熱伝導層43を介在させてもよい。また、積層方向において隣り合う磁石片32において、下段の磁石片32の幅寸法が上段の磁石片32の幅寸法より狭くなっていてもよい。この場合、永久磁石30は略台形状の断面を有し、磁石用孔16の第2内側面16bと永久磁石30の第2面30bとが第2の熱伝導層42を介して接する第2の領域A2の面積が、磁石用孔16の第1内側面16aと永久磁石30の第1面30aとが第1の熱伝導層41を介して接する第1の領域A1の面積より狭くなる。それにより、ステータ20側からの吸熱よりもシャフト12側への放熱のほうがより優勢となり、永久磁石30の温度上昇をより効果的に抑制することができる。なお、磁石用孔16の第2内側面16bと永久磁石30との間には空隙が形成されていてもよい。
図8に示すように、磁石用孔16の第2内側面16bが部分的に突出する態様でも、磁石用孔16の第2内側面16bと永久磁石30の第2面30bとが第2の熱伝導層42を介して接する第2の領域A2の面積が、磁石用孔16の第1内側面16aと永久磁石30の第1面30aとが第1の熱伝導層41を介して接する第1の領域A1の面積より狭くなる。それにより、ステータ20側からの吸熱よりもシャフト12側への放熱のほうがより優勢となり、永久磁石30の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
さらに、第2の熱伝導層42は、図9に示すように、空気層42Aであってもよい。この場合、永久磁石30の第2面30bと磁石用孔16の第2内側面16bとの間には介在物が存在しない。空気層42Aの熱伝導率は極めて低く、空気層42Aの高い断熱性により、ステータ20側からの伝熱を効果的に抑制することができる。第2の熱伝導層42が空気層42Aである場合には、第1の熱伝導層41を樹脂、フィラー含有樹脂および発泡樹脂のいずれで構成しても、第2の熱伝導層42の熱伝導率が第1の熱伝導層41の熱伝導率よりも低くなる。
なお、永久磁石30の磁石用孔16内における位置安定性を高めるために、図10に示すように、永久磁石30の第2面30bの一部がロータコア14に直接接するように永久磁石30を配置してもよい。図10に示した態様では、永久磁石30は第2面30bが第2内側面16bに向かって凸となる形状(弓なり)を有している。図11に示した態様では、永久磁石30は、第2面30bが第2内側面16bに向かって凸となり、かつ、第1面30aも第2内側面16bに向かって凸となるU字状断面(馬蹄形断面)を有している。この場合、磁石用孔16の第1内側面16aと永久磁石30の第1面30aとが第1の熱伝導層41を介して接する領域の面積の拡大が図られ、シャフト12側への放熱がより優勢になる。
本発明に係るロータは、上述した実施形態に限らず、様々に変形することができる。
たとえば、回転機は、IPMモータ等のモータであり、モータの極数やスロット数は、適宜増減することができる。
永久磁石は、シャフトに対して直交する断面において、ロータの径方向に対して交差する方向に延びていればよく、必ずしもロータの径方向に対して直交する方向に延びる必要はない。また、シャフトに対して直交する断面における永久磁石の断面形状は、直線状に限らず、凸状または凹状であってもよい。
1…IPMモータ、10…ロータ、12…シャフト、14…ロータコア、16…磁石用孔、16a…第1内側面、16b…第2内側面、20…ステータ、22…コイル、30…永久磁石、30a…第1面、30b…第2面、41…第1の熱伝導層、42…第2の熱伝導層、42A…空気層、43…第3の熱伝導層。

Claims (4)

  1. シャフトと該シャフトを囲むように複数の永久磁石が取り付けられるロータコアとを有するロータと、該ロータの外周に配置された複数のコイルを有するステータとを備える回転機のロータであって、
    前記ロータのシャフトに対して直交する断面において、
    前記ロータの径方向に沿う方向において互いに対向する第1内側面および第2内側面を有し、前記第1内側面が前記ロータの径方向内側に位置するとともに前記第2内側面が前記ロータの径方向外側に位置する、磁石用孔と、
    前記磁石用孔の前記第1内側面と前記第2内側面との間に収容され、前記第1内側面に対向する第1面および前記第2内側面に対向する第2面を有する永久磁石と、
    前記永久磁石の前記第1面と前記磁石用孔の前記第1内側面との間に位置し、樹脂で構成された第1の熱伝導層と、
    前記永久磁石の前記第2面と前記磁石用孔の前記第2内側面との間に位置し、かつ、前記第1の熱伝導層を構成する樹脂の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する樹脂で構成された第2の熱伝導層と
    を備え、
    前記第1の熱伝導層を構成する樹脂がフィラーを含み、かつ、前記第2の熱伝導層を構成する樹脂がフィラーを含まない、回転機のロータ。
  2. シャフトと該シャフトを囲むように複数の永久磁石が取り付けられるロータコアとを有するロータと、該ロータの外周に配置された複数のコイルを有するステータとを備える回転機のロータであって、
    前記ロータのシャフトに対して直交する断面において、
    前記ロータの径方向に沿う方向において互いに対向する第1内側面および第2内側面を有し、前記第1内側面が前記ロータの径方向内側に位置するとともに前記第2内側面が前記ロータの径方向外側に位置する、磁石用孔と、
    前記磁石用孔の前記第1内側面と前記第2内側面との間に収容され、前記第1内側面に対向する第1面および前記第2内側面に対向する第2面を有する永久磁石と、
    前記永久磁石の前記第1面と前記磁石用孔の前記第1内側面との間に位置し、樹脂で構成された第1の熱伝導層と、
    前記永久磁石の前記第2面と前記磁石用孔の前記第2内側面との間に位置し、かつ、前記第1の熱伝導層を構成する樹脂の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する樹脂で構成された第2の熱伝導層と
    を備え、
    前記第1の熱伝導層を構成する樹脂がフィラーを含み、かつ、前記第2の熱伝導層を構成する樹脂が複数の空孔を含む、回転機のロータ。
  3. 前記永久磁石が複数の磁石片が積層された積層構造を有し、
    隣り合う前記磁石片の間に介在する第3の熱伝導層をさらに備える、請求項1または2に記載の回転機のロータ。
  4. 前記磁石用孔の前記第2内側面と前記永久磁石の前記第2面とが前記第2の熱伝導層を介して接する第2の領域の面積が、前記磁石用孔の前記第1内側面と前記永久磁石の前記第1面とが前記第1の熱伝導層を介して接する第1の領域の面積より狭い、請求項1~のいずれか一項に記載の回転機のロータ。
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