JP5216038B2 - 回転電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電動機に関する。
回転電動機、特に永久磁石同期電動機は小形かつ高効率という特長を活かして家電や産業或いは自動車等への適用用途を拡大している。
特に近年では、これら用途で機器内における省スペース化が要求されていることから、その上で電動機の小型化は必須である。電動機を小型化にし、小型化前と同程度の出力を発生させる電動機を設計する際に問題となるのは熱である。
小型かつ高出力な電動機は、発生する熱量に対して放熱面積が小さいため、電動機内部が高温になり特性が劣化する。これにより引き起こされる問題は巻線抵抗の上昇や永久磁石の熱減磁等が挙げられる。
このような背景から電動機の小型・高出力化を目指す上で、放熱性の良い様々な検討がされている。
放熱性を向上させる従来技術として特許文献1、特許文献2があげられる。
まず、特許文献1は電動機の固定子と固定子枠との間に柔軟性に優れた熱伝導部材層を設けることによって放熱性を向上させるものである。
また特許文献2は固定子の積層によってできる凹凸の空隙を埋めるべく、固定子と固定子枠との間に金属皮膜を成形し、焼嵌め時に空隙に金属皮膜を充填させるように製造するものである。
特開2007−236045号公報 特願平6−305460号公報
特許文献1は、固定子と固定子枠との間に柔軟性に優れた熱伝導部材層を設ける技術である。しかし、この種の熱伝導部材の多くは面方向に対しての熱伝導性は優れるものの、垂直方向に対しての熱伝導性は悪い。そのため、固定子から固定子枠への放熱は期待できない。
また特許文献2は、固定子と固定子枠との間に金属皮膜を成形する技術である。しかし、金属皮膜が固定子と固定子枠の空隙部にしっかりと充填される保証がないため、効果がはっきりと見えない。
本発明の目的は、放熱性に優れた小型で高出力な回転電動機を提供することにある。
上記目的は、複数の磁極を有する固定子と、この固定子に施された固定子巻線と、前記固定子を支える固定子枠と、前記固定子に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子と、前記固定子枠の両端を閉じるエンドカバーからなり、前記固定子と前記固定子枠と前記エンドカバーで形成される空気層に樹脂を含侵し、前記固定子巻線から前記エンドカバーにかけて高熱伝導性の部材を一体成形した回転電動機において、前記回転電動機における回転子の発熱部位の軸方向両端から前記回転子を支持する軸にかけて高熱伝導性の部材を這わせることにより達成される。
また上記目的は、複数の磁極を有する固定子と、この固定子に施された固定子巻線と、前記固定子を支える固定子枠と、前記固定子に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子と、前記固定子枠の両端を閉じるエンドカバーからなり、前記固定子と前記固定子枠と前記エンドカバーで形成される空気層に樹脂を含侵し、前記固定子から前記エンドカバーにかけて高熱伝導性の部材を一体成形した回転電動機において、前記回転電動機における回転子の発熱部位の軸方向両端から前記回転子を支持する軸にかけて高熱伝導性の部材を這わせることにより達成される。
また上記目的は、前記回転電動機が回転子に永久磁石を有する永久磁石型回転電動機であることにより達成される。
また上記目的は、前記回転電動機が回転子に2次側導体を有する誘導型回転電動機であることにより達成される。
また上記目的は、前記固定子枠の内側と前記エンドカバーの内側の少なくとも一方に凹凸を設け、前記樹脂の接触面積を大きくすることにより達成される。
また上記目的は、前記固定子の内側と前記エンドカバーの内側の少なくとも一方に設けた凹凸の角部に所定の曲率を設けることにより達成される。
また上記目的は、前記固定子と前記固定子枠との間に高熱伝導性の部材を設け、樹脂と一体成形することにより達成される。
また上記目的は、前記固定子枠に設ける凹凸を周方向に配置することにより達成される。
また上記目的は、前記固定子枠に設ける凹凸を軸方向に配置することことにより達成される。
本発明によれば、放熱性に優れた小型で高出力な回転電動機を提供できる。
本発明の実施例1の構造を示すモータ断面図である。 本発明の実施例2の構造を示すモータ断面図である。 本発明の実施例3の構造を示すモータ断面図である。 本発明の実施例4の構造を示すモータ断面図である。 本発明の実施例5の構造を示すモータ断面図である。 本発明の実施例6の構造を示すモータ断面図である。 本発明の実施例7の構造を示す図である。 本発明の実施例8の構造を示す回転子断面図である。 本発明の実施例9の構造を示すモータ断面図である。 本発明の実施例10の構造を示す固定子断面図である。 本発明の実施例11の構造を示す固定子断面図である。 本発明の実施例12の構造を示す固定子断面図である。 本発明の実施例13の構造を示す図である。 本発明の実施例14の構造を示す図である。
さて、永久磁石同期電動機は上述したように小形で高効率という特長を備えている。この特長を維持しつつ放熱性能の高い永久磁石同期電動機の開発を本発明の発明者らが種々検討したところ、発明者らは熱伝導部材としてグラファイトシートに注目した。
グラファイトシートは平面方向への熱伝導率が厚み方向への熱伝導率よりも優れており、機器で発生するホットスポットの軽減や熱源から放熱器へ効率良く熱を伝える事が可能である。また、比重が軽く機器の軽量化や基板への荷重負荷を軽減できるなどを考慮すると、家電や産業或いは自動車等への応用にはグラファイトシートは好適な材料と言える。
このことから、本発明の発明者らは小型・軽量化が要求されている回転型電動機の放熱にグラファイトシートを採用することを検討した。特にグラファイトシートは面方向の熱伝導が極めて優れていることから、回転型電動機用回転子のコイルから発生する熱を回転軸方向に逃がすにはグラファイトシートが極めて良好であることを発明者らは見出したものである。
その結果、以下のごとき実施例を得た。
以下、図1〜図10を参照して本発明の一実施例を高放熱構造を有する回転電動機を例に説明する。尚、以下の実施例では回転電動機として永久磁石式回転電機を例に挙げて説明するが、同様の構造をもつ誘導電動機およびリラクタンスモータ等においても適用可能である。
図1は本発明の一実施例を備えた回転電動機の部分断面図である。
図1において、本第1の実施例を備えた回転電動機は複数の磁極を有する固定子100を備えている。この固定子100には固定子巻線101が施されている。固定子100は固定子枠102によって固定され、固定子枠102の両端には回転電動機の軸方向に閉じるエンドカバー103が取付けられている。回転子104は固定子100にギャップを介して配置されている。回転軸105は回転子104の回転動力を伝えるものである。樹脂106は固定子100からエンドカバー103にかけて形成される空気層に含侵されたものである。高熱伝導性のシート107は樹脂106の中に一体成形され、固定子巻線101とエンドカバー103をつなぐ400[W/m・K]以上の熱伝導率を持つものである。
一般に回転電動機における主な発熱源は固定子と固定子巻線と回転子であり、図1では固定子100と固定子巻線101と回転子104に対応する。
本実施例では固定子100と固定子巻線101の放熱効果を向上させることにある。従来構造では固定子100による発熱は固定子枠102を介してエンドカバー103に伝わることで放熱していた。固定子巻線101による発熱は固定子100を介して同様にエンドカバー103に伝わることで放熱していた。
本実施例では、固定子100と固定子巻線101で発生した熱は従来構造の固定子とエンドカバーから形成される空気層部を空気よりも高い熱伝導率を有する樹脂で含侵させることにより、熱が伝わり易い構造としたものである。
一般に空気の熱伝導率は約0.03[W/m・K]であり、本実施例で使用される樹脂の熱伝導率は0.3〜3[W/m・K]程度であるため、熱伝導率では約10〜100倍程度の差がある。しかし、金属と比較すると熱伝導率は著しく低い。
そこでさらなる放熱効果を向上させるため、本実施例では固定子巻線101とエンドカバー103の間にグラファイトシート等の高熱伝導性のシート107を円環状に樹脂と一体成形した。これにより軸方向への熱伝導率を大幅に向上させることができる。グラファイトシートは熱伝導率が400[W/m・K]以上であり、アルミや銀等の高熱伝導部材よりも熱伝導率が高く、柔軟性に優れているため樹脂の中に一体成形することも容易な部材である。
このシート107は図1の紙面上、巻線101の左右端に取付けられている。具体的は左側の巻線101と左側のエンドカバー103とを熱的に接続するシート107が取付けられ、右側の巻線101と右側のエンドカバー103とを熱的に接続するシート107が取付けられている。このシート107は上述したようにグラファイトシートであり、平面方向への熱伝導率が厚み方向への熱伝導率よりも優れているため巻線101の熱をエンドカバー103に効率よく伝えることができる。しかもシート107は回転軸105方向に対して平面方向に取付けられるため回転電動機の径方向に厚くなることはなく、小型化に貢献できる。
図2は、本発明の第2の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図2において、本第2の実施例の構造は、図1に示す実施例とほぼ同じ構造であり、図2に示すように固定子巻線101とエンドカバー103とを高熱伝導シート108と109で熱的に接続したものである。そしてこの高熱伝導シート108と109は2枚以上重ねて組み合わせたものである。
これにより固定子巻線101からエンドカバー103へ伝わる熱経路の断面積が大きくなるため、固定子巻線102端部からの放熱効果をより大きく向上させることができる。しかも上述したように、シートは回転軸105方向に対して平面方向に取付けられるためシート108と109のように、2枚になっても回転電動機の径方向に厚くなることはない。
図3は、本発明の第3の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図3において、第3の実施例の構造は、第1の実施例と第2の実施例とほぼ同じ構造を示し、固定子巻線101の端部とエンドカバー103とを図3に示すように高熱伝導シート108と109で熱的に接続したものである。そして本実施例では2枚以上の高熱伝導シートを径方向に所定の距離を空けて配置したものである。この2枚の高熱伝導シート108と109との間には樹脂106が介在されている。
これにより放熱効果をより向上させることができる。さらに、固定子巻線101の発熱分布が径方向に対して異なる場合、発熱が大きな個所にシートを配置すること等により放熱効果をさらに向上させることができる。
なお、上述したように、シートは回転軸105方向に対して平面方向に取付けられるためシート108と109のように、2枚になっても回転電動機の径方向に厚くならないことは言うまでもない。
図4は、本発明の第4の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図4において、本第4の実施例の構造は、第1の実施例〜第3の実施例において、固定子巻線101からエンドカバー103に放熱経路を設けたものに対し、図4に示すように固定子100とエンドカバー103とを高熱伝導シート107で熱的に接続したものである。
こうすることにより、固定子100による発熱を集中的に放熱させることができる。例として、構造的に固定子部分での発熱が大きなモータに対して効果的であり、また回転数が高くなることによって固定子での発熱が大きくなるため、回転数が高い領域で使用されるモータ等に対して効果的である。
図5は、本発明の第5の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図5において、本第5の実施例の構造は、第4の実施例とほぼ同じ構造であるが、図5に示すように固定子100とエンドカバー103とを高熱伝導シート108と109とを2枚以上重ねて熱的に接続したものである。こうすることにより、固定子100からエンドカバー103へ伝わる熱の経路に対する断面積が向上するため、放熱効果をより大きく向上させることができる。
なお、上述したように、シートは回転軸105方向に対して平面方向に取付けられるためシート108と109のように、2枚になっても回転電動機の径方向に厚くならないことは言うまでもない。
図6は、本発明の第6の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図6において、本第6の実施例の構造は、図2で示す第2の実施例と同じ原理であり、異なる点は高熱伝導シート108と109のように2枚以上の高熱伝導シートを所定の距離を空けて配置する構造となっている。所定の距離間には樹脂106が充填されている。こうすることにより、固定子の発熱分布が異なる場合にも放熱効果を向上させることができる。例えば、固定子のティース部での発熱やコアバック部の発熱に対してそれぞれ柔軟に対応可能となる。
なお、上述したように、シートは回転軸105方向に対して平面方向に取付けられるためシート108と109のように、2枚になっても回転電動機の径方向に厚くならないことは言うまでもない。
図7は、本発明の第7の実施例を備えた高熱伝導シートの斜視図である。
図7において、本実施例は、図1〜図6で示した高熱伝導シート107、108、109を周方向に間隔を空けて配置をする構造となっている。こうすることにより、高熱伝導シートを円環状に作成する必要がなく、一体成形を容易にできる。特に第6の実施例で示すように、固定子のティースからエンドカバーにかけて高熱伝導シートを配置する場合、ティースとティースの間に固定子巻線が配置されているため、円環状のシートではティース軸方向の表面に近づけられない。このような場合、高熱伝導シートをティース間隔の幅で切断し、周方向に配置することで、高熱伝導シートの性能を最大限に活かせる構造となる。
図8は、本発明の第8の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図8において、本実施例は回転電動機の回転子部分に関する構造であり、図8(a)では回転電動機において回転する回転子に用いられるコア104と、このコア104の表面に張り付けられた磁石110と、回転子の動力を伝える軸105と、磁石110の軸方向両端からコア104の端面を這い、軸105に埋め込まれた高熱伝導性のシート111からなる。つまり、磁石110の端部と軸105とを高熱伝導シート111で熱的に接続したものである。
このような構造とすることで、磁石110で発生する熱を直接的に軸105へ伝えることができ、熱が回転子内部にこもるのを防ぐことができる。
従来構造では磁石での発熱は固定子コアを介して軸に伝わる経路であるが、軸に直接熱を伝えることで回転子コアの温度上昇を抑えることができ、軸から外部媒体または外気へ放熱することで放熱効果を向上させることができる。よって軸へ直接熱を伝えることに大きなメリットがある。
図8(b)については磁石110が回転子コア104の内部に埋め込まれている埋め込み型磁石モータを想定しており、同様の原理が適用可能である。また回転子に2次側導体が含まれている誘導電動機においても同様の原理が可能であり、発熱する2次側導体から軸にかけて高熱伝導シートを這わせることにより、同様の効果が得られる。
図9は、本発明の第9の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図9において、本実施例の構造は、図9に示すように、固定子100とエンドカバー103の間だけでなく、固定子100と固定子枠102の間にも樹脂106を含侵させる構造である。通常、固定子を固定子枠へ組み込むには、固定子枠を熱することにより固定子枠の内周を膨張させ、固定子を挿入した後、固定子枠を冷却することで固定子枠を凝縮させ、圧縮することにより、固定子と固定子枠を固定する。この圧縮時に固定子枠内周から固定子枠中心に向かって大きな応力が発生し、固定子が押さえつけられる。この圧縮応力によって固定子が歪み、固定子の特性が劣化してしまう。
この特性の劣化が発熱の要因となるため、上記のように固定子と固定子枠との間に樹脂を含侵することで、樹脂がクッション代わりになり、圧縮応力を低減できる。また従来構造では固定子と固定子枠が金属同士で密着していた構造であったが、本構造では樹脂を間に挟むために、放熱効果が悪くなる。
そこで、固定子巻線101や固定子100からエンドカバー103にかけて軸方向へ高熱伝導シート108、 109を円環状または所定の幅に切断されたものを周方向に所定の距離を空けて配置し、樹脂106と一体成形することにより、軸方向からの放熱経路を設け、放熱効果を向上させることができる。また、固定子と固定子枠の間に樹脂を挟むことで、固定子で発生した振動を樹脂が吸収してくれるため、固定子枠へ振動が直接伝わらない構造となり、振動・騒音の低減効果も得られる。この時、モータの径が大きくなり過ぎないように含侵する樹脂の量を固定子の圧縮応力低減と放熱効果から最適設計する必要がある。
図10は、本発明の第10の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図10において、本実施例の構造は、図9に示す第9の実施例を応用した例であり、図10に示すように固定子枠112の内側とエンドカバー103の内側に凹凸114、 115を設ける構造となっている。
こうすることで、樹脂と固定子枠との接着面積を広くし、接着強度を向上させることができる。また樹脂を含侵して固める場合、固める個所に尖った角が存在するとクラックと呼ばれるひびが入る現象が発生し易い。そこで凹凸の角部に所定の曲率を設けることによりクラックを防止することができる。
図11は、本発明の第11の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
本実施例の構造は、第10の実施例を応用したものであり、図11に示すように第11の実施例において、固定子100と固定子枠112との間に含侵してある樹脂106の中に高熱伝導シート116を円環状または所定の幅に切断されたものを周方向に所定の距離を空けて配置し、樹脂106と一体成形した構造となる。
こうすることにより軸方向だけでなく、径方向への放熱効果も向上できる。さらに第10の実施例で述べたように、固定子にかかる圧縮応力の低減効果も得られる。
図12は、本発明の第12の実施例を備えた回転電動機の断面図である。
図12において、本実施例の構造は、第10の実施例と第11の実施例を応用させたものであり、高熱伝導シート108、 109と固定子巻線101との絶縁距離117をモータの大きさに応じて距離を変える構造となっている。
一般にスロット絶縁と同等だと仮定すると、絶縁に必要な距離として0.25[mm]程度以上の間隔を空ける必要があるが、樹脂の種類等によっては絶縁距離が変わり、絶縁距離に対して柔軟に対応できる。
図13は、本発明の第13の実施例を備えた固定枠の斜視図である。
図13において、本実施例の構造は、第10の実施例に関連して、固定子枠112に設ける凹凸を周方向に配置するような構造となっている。
こうすることで、軸方向に短い固定子に関しても樹脂との接着強度を広くできる構造となる。また、凹凸の間隔を狭くすることで接触面積を増やす構造にもできる。この場合、凹凸の幅が狭すぎると固定子枠自身の強度が弱くなるので、接触面積と固定子枠102の強度との関係における最適値で設計するのが良い。
図14は、本発明の第14の実施例を備えた固定枠の斜視図である。
図14において、本実施例の構造は、第10の実施例に関連して、固定子枠112に設ける凹凸を軸方向に配置するような構造となっている。
こうすることで、外径の大きなモータに対して接着強度を広くできる構造となる。また、凹凸の間隔を狭くすることで接触面積を増やす構造にもできる。この場合も第13の実施例同様に、接触面積と固定子枠の強度との関係における最適値で設計するのが良い。
以下に、本発明の第15の実施例による高放熱構造を有する回転電動機を図4〜図6を用いて説明する。
図4〜図6において、固定子100に用いる材料を2.2[T]以上の飽和磁束密度を有する鉄心と、回転子104に配置される永久磁石を1.37[T]以上の磁束密度を有する永久磁石を適用し、固定子100からエンドカバー103へ直接熱を伝える構造となる。
一般に永久磁石は固定子巻線に発生する電流によってつくられる磁界と温度によって減磁という永久磁石の磁力が無くなる現象が発生する。この磁力が無くなる許容値を保磁力といい、保磁力が高いものほど減磁しにくい永久磁石であるといえる。しかし、保磁力の高い永久磁石は磁石そのものの磁束密度が低く、モータに使用する場合は回転力が与えにくい。逆に保磁力の低い永久磁石は磁束密度が高く、回転力を与え易い。
この特性をうまく利用するため、固定子に用いる材料との最適な組み合わせを選ぶことを目的とする。本実施例で用いる磁石は磁束密度が高く、保磁力が低い磁石であり、固定子に用いる材料は飽和磁束密度が高く、少ない電流で高い磁束密度が出力可能な材料である。この固定子材料と永久磁石を組み合わせることにより、少ない電流でモータの回転力を大きくでき、少ない電流により温度上昇も低く、磁石にかかる磁界の強さも弱い。よって保磁力の低い永久磁石であっても減磁することなく、高回転力が出力可能なモータ構造となる。
本発明によれば、電動機を小型化した上で、樹脂と高熱伝導シートの一体成形により、さらに放熱効果を向上させることができる。また、固定子と固定子枠の間に樹脂を含侵することにより、固定子にかかる圧縮応力を低減できるため固定子の鉄損を低減することができる。同様に固定子で発生した振動が固定子枠に伝わりづらくなるため振動・騒音低減効果も期待できる。
100・・・固定子、101・・・固定子巻線、102・・・固定子枠、103・・・エンドカバー、104・・・回転子コア、105・・・軸、106・・・樹脂、107・・・高熱伝導シート (固定子 軸方向用 1枚のみ)、108・・・高熱伝導シート (固定子 軸方向用 2枚組み合わせるときの1枚)、109・・・高熱伝導シート(固定子 軸方向用 2枚組み合わせるときの1枚)、110・・・回転子磁石、111・・・高熱伝導シート(回転子用)、112・・・固定子枠 (凹凸あり)、113・・・エンドカバー(凹凸あり)、114・・・凹凸部 (固定子枠内側)、115・・・凹凸部 (エンドカバー内側)、116・・・高熱伝導シート(固定子 径方向用)、117・・・固定子巻線と高熱伝導シートの距離。

Claims (9)

  1. 複数の磁極を有する固定子と、この固定子に施された固定子巻線と、前記固定子を支える固定子枠と、前記固定子に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子と、前記固定子枠の両端を閉じるエンドカバーからなり、
    前記固定子と前記固定子枠と前記エンドカバーで形成される空気層に樹脂を含侵し、前記固定子巻線から前記エンドカバーにかけて高熱伝導性の部材を一体成形した回転電動機において、
    前記回転電動機における回転子の発熱部位の軸方向両端から前記回転子を支持する軸にかけて高熱伝導性の部材を這わせることを特徴とする回転電動機。
  2. 複数の磁極を有する固定子と、この固定子に施された固定子巻線と、前記固定子を支える固定子枠と、前記固定子に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子と、前記固定子枠の両端を閉じるエンドカバーからなり、
    前記固定子と前記固定子枠と前記エンドカバーで形成される空気層に樹脂を含侵し、前記固定子から前記エンドカバーにかけて高熱伝導性の部材を一体成形した回転電動機において、
    前記回転電動機における回転子の発熱部位の軸方向両端から前記回転子を支持する軸にかけて高熱伝導性の部材を這わせることを特徴とする回転電動機。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の回転電動機において、
    前記回転電動機が回転子に永久磁石を有する永久磁石型回転電動機であることを特徴とする回転電動機。
  4. 請求項1又は2のいずれかに記載の回転電動機において、
    前記回転電動機が回転子に2次側導体を有する誘導型回転電動機であることを特徴とする回転電動機。
  5. 請求項1又は2のいずれかに記載の回転電動機において、
    前記固定子枠の内側と前記エンドカバーの内側の少なくとも一方に凹凸を設け、前記樹脂の接触面積を大きくすることを特徴とする回転電動機。
  6. 請求項に記載の回転電動機において、
    前記固定子の内側と前記エンドカバーの内側の少なくとも一方に設けた凹凸の角部に所定の曲率を設ける構造を特徴とする回転電動機。
  7. 請求項5又は6のいずれかに記載の回転電動機において、
    前記固定子と前記固定子枠との間に高熱伝導性の部材を設け、樹脂と一体成形することを特徴とする回転電動機。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の回転電動機において、
    前記固定子枠に設ける凹凸を周方向に配置することを特徴とする回転電動機。
  9. 請求項5乃至7のいずれかに記載の回転電動機において、
    前記固定子枠に設ける凹凸を軸方向に配置することを特徴とする回転電動機。
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