JP2008022646A - 永久磁石型モータ用固定子、永久磁石型モータ、およびその固定子の製造方法 - Google Patents

永久磁石型モータ用固定子、永久磁石型モータ、およびその固定子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータの長さを長くすることなく、モータの発生するトルクを増大でき、かつ、モータの温度上昇を低く抑えることができる永久磁石型モータを提供する。
【解決手段】筒状の外周部鉄心15と、外周部鉄心15の内部に等間隔に配置されたティース部鉄心13aとを有する固定子鉄心11と、ティース部鉄心13aの周りに絶縁材16を介して巻装された電機子巻線12と、により構成された固定子10と、固定子10の内部に配置されており、表面に永久磁石21が固着された回転子10とにより構成された永久磁石型モータにおいて、外周部鉄心15は、電磁鋼板の積層により構成し、ティース部鉄心13aは、焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料の成型により構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、いわゆる永久磁石型モータに関し、特にその固定子の構造およびその固定子の製造方法に関するものである。
産業用に使用される永久磁石型モータとして、図8及び図9に示すような永久磁石型モータがよく知られている(例えば非特許文献1参照)。
図8は永久磁石型モータの横断面図を、図9は縦断面図を示している。
図8および図9において、10は固定子、11は固定子鉄心、12は電機子巻線、13はティース、13bはティース先端部、14はスロット、16は絶縁材、20は回転子、21は永久磁石、22はシャフト、30はフレーム、31はブラケット、32は軸受である。
固定子鉄心11は電磁鋼板などの薄板材を多数枚積層して形成され、通常金属製のフレーム30内に収められる。固定子鉄心11の内側は放射状のティース13となっている。ティース13とティース13の間の空間をスロット14と称し、そのスロット14の内周面は、絶縁材16で覆われている。スロット14内に絶縁被覆電線を用いて巻装された電機子巻線12が収められている。
一方、固定子10の内側には、シャフト22の外周表面に永久磁石21が装着された回転子20が設置される。回転子20は、軸受32を装着したブラケット31により、両側から支えられている。
電機子巻線12に三相交流電流を流すことにより固定子10の内側に回転磁界が発生し、この回転磁界と永久磁石21が発生する磁界との相互作用により回転子20を回転させる。
近年、固定子鉄心の構造として、分割鉄心構造が使われることが多い(特許文献1、特許文献2参照)。図8および図9も分割鉄心構造による固定子鉄心の一例である。
図8は周方向ティースごとに分割する方法である。
分割鉄心構造を採用する理由は、スロット14内における巻線占積率を高めるためである。永久磁石型モータの性能を上げるには、巻線占積率を高くすることが特に有効であるからである。図8において、ほぼT字形をした積層分割鉄心に、予め絶縁材を介して、絶縁被覆電線を巻装し、その後、各分割鉄心を組み合わせて、円筒状の固定子鉄心11を形成する。このように分割鉄心構造により形成された固定子10は、分割をしていない一体型の固定子鉄心のままで電機子巻線を巻装する場合と比較して、巻線占積率を極めて高くすることができる。
ここで、ティース先端部13bの形状について説明する。
ティース先端部13bの形状は、通常、鳩の尻尾のような形状とすることが多い。これは、磁石の発生する磁束を有効に集めるためである。ただし、隣接するティース先端部13b同士は通常密着させず、少し隙間を持たせることが多い。
これは、完全に密着させてしまうとその部分が磁束の短絡経路となり、磁石で発生した磁束が固定子鉄心11と鎖交せずに、隣の磁極に直接短絡する磁束が多くなるためである。
図10は、永久磁石型モータの他の従来例を示す横断面図である。
図中の番号は、図8とほぼ共通であるために、同一のものは同一の符号を付して説明を省略し、異なるもののみについて説明する。
図10において、13aはティース部鉄心、15は外周部鉄心、13cは薄肉連結部である。
図10も分割鉄心構造による固定子鉄心の一例であるが、図8とは異なる方式の分割である。即ち、図10の固定子鉄心11は、内周側に薄肉連結部13cを持つ放射状のティース部鉄心13aと円筒状の外周部鉄心15の2つに分割する方式である。薄肉連結部13cはティースがバラバラにならないようにするために設けるものであるが、通常この連結部の厚みは必要とする機械強度を満たす最低限の厚みとする。なぜならば、この薄肉連結部13cの厚みが必要以上に厚すぎると、前述したことと同様に、この部分が磁束の短絡経路となり、磁石の磁束が隣の磁極に短絡してしまうからである。
図10に示す永久磁石型モータの固定子の製造手順は以下のようになる。
予め、絶縁材に絶縁被覆電線を巻装してなる空心コイルを、放射状のティース部鉄心13aの外側から順次挿入していく。すべてのティースの空心コイルを挿入し終わった後、ティース部鉄心13aの外側に円筒状の外周部鉄心15を焼きバメまたは圧入する。
以上のようにして形成された固定子鉄心11を、フレーム30内に装着して固定子10を構成する。
このように、空心コイルをティース部鉄心13aの外側から装着していくために、スロット内の巻線占積率を極めて高くすることができる。
次に、固定子鉄心の積層厚みと磁石の長さの関係について説明する。
図9に示すように従来の技術では通常、固定子鉄心11の積層厚みと永久磁石21の長さとはほぼ同じ長さとしていることが多い。これは、固定子鉄心11の積層厚みより永久磁石21の長さが短いと、永久磁石21の対向していない固定子鉄心11の部分が無駄となるからである。
一方、固定子鉄心11の積層厚みより永久磁石21の長さが長いと、固定子鉄心11と対向しない部分の永久磁石21の部分が無駄になるからである。
次に、分割鉄心を構成するそれぞれの電磁鋼板の形状について説明する。
通常、固定子鉄心11の鉄心はプレス加工にて製作するために、鉄心の積厚方向に対してすべて同じ形状の電磁鋼板で構成されている。これは図8の周方向ティースごとの分割方式でも、図10の2分割方式でもどちらに対しても当てはまることである。
このように、従来の永久磁石型モータでは、固定子鉄心の積層厚みと磁石の長さとはほぼ同じ長さとしている。また、固定子鉄心は、鉄心の積層方向に対してすべて同じ形状の電磁鋼板で構成されている。
縦断面を示す図9において、17がコイルエンドである。このコイルエンド17はどのような巻線方式でもたいてい生じるものであるが、従来の永久磁石型モータのコイルエンド17は固定子鉄心11から完全にはみ出した構造となっていた。そしてコイルエンドはトルクの発生には直接寄与していないため、なるべくコイルエンド部の寸法を小さく抑えることが望ましい。しかしながら、コイルエンドの寸法を小さく抑えることには限界がある。
一方、モータの発生するトルクは、固定子鉄心と永久磁石の長さが同じ場合には、固定子鉄心の長さすなわち電磁鋼板の積層厚に比例する。そのため、モータの発生するトルクを増大させる方法として、最も単純な方法は、固定子鉄心の長さを長くすること、すなわちモータの長さを長くすることである。
しかし、近年、永久磁石型モータの更なる小型化が要望されており、モータの長さを長くすることなく、モータの発生するトルクを増大させることが要望されているものの、従来技術による永久磁石型モータの固定子では、トルクの発生に直接寄与しないコイルエンド部の寸法が無駄に使われており、発生するトルクを増大させることに限界があった。
上記問題を解決するための一方法が、特許文献3に示されている。
図11〜13を用いて説明する。図11は横断面図を、図12は縦断面図を、図13は図11の一部を拡大した斜視図を示す。図11および図12において、10は固定子、11は固定子鉄心、12は電機子巻線、13はティース、14はスロット、15は外周部、16は絶縁材である。17(図12)はコイルエンド、18(図12)はモールド樹脂である。20は回転子、21は永久磁石、22はシャフトである。40(図12)は磁束の流れである。60および61は補助鉄心である。
以下、図にしたがって具体的に各部の働きについて説明する。
固定子鉄心11は電磁鋼板などの薄板材を多数枚積層して形成し、固定子鉄心11の内側は放射状のティース13となっている。ティース13とティース13の間をスロット14と称し、そのスロットの内周面は絶縁材16で覆われている。スロット14内には、絶縁被覆電線を用いて巻装された電機子巻線12が収められている。電機子巻線12は、通常ティース13の直線部のみに巻装される。そのため、ティース先端部とティースの根元部すなわち固定子鉄心の外周部は、外側から露出した格好となっている。
特許文献3では、上記の固定子鉄心の露出した箇所、すなわち、ティース先端部に補助鉄心60を、および/または固定子鉄心の外周部に補助鉄心61を追加するようにしたものである。
一方、固定子の内側に、シャフト22の外周表面に永久磁石21が固定された回転子20が置かれている。回転子20は、図示を省略している軸受を装着した同じく図示を省略しているブラケット2個1組が、固定子鉄心の外側に嵌合された同じく図示を省略しているフレームに嵌め合わされることにより両側から支えられている。回転子20の長さ、すなわち、永久磁石21の長さは、ティース中央部よりも軸方向に張り出して長くしているティース部鉄心先端部分の長さと同じ長さまで、長くしている。
図13は補助鉄心60、61の追加された固定子鉄心の一部斜視図を示している。図13では、理解し易くするために電機子巻線を省略している。
図において、固定子鉄心のティース13の先端部(図で下方)で軸方向の両端に、積層電磁鋼板で構成された補助鉄心60を追加しているのが判る。
また、固定子鉄心の外周部15で軸方向の両端に、積層電磁鋼板で構成された補助鉄心61を追加しているのが判る。
このような構成にすることにより、従来コイルエンド部分として無駄に使われていた領域に補助鉄心60、61を追加しているので、巻線の寸法を長くすることはなく、永久磁石からの磁束はこの補助鉄心を経由してティース中央部に収束するようになる。
また、電機子巻線によりティース13の中央部に発生した磁束は、補助鉄心60、61に沿って拡げられて最終的に永久磁石全面に作用するようになる。
以上のように、特許文献3に示された永久磁石型モータによると、補助鉄心を追加することにより、等価的に固定子鉄心の積層厚の長さを長くすることができ、従来コイルエンド部の上下の無駄に使われた領域を有効利用することが出来、モータの外形寸法を大きくすることなく、モータのトルクを大きくすることができるようになる。
特開平9−182342号公報 特開2004−297990号公報(第9頁、図8〜10) 特開2004−159476号公報(第8頁、図1〜3) 雑誌「日経メカニカル」、1994年3月21日号、p.36−p.49
しかしながら、特許文献3に示された永久磁石型モータには、以下に示すような問題が存在する。
第1に、補助鉄心を追加する方法をとるため、補助鉄心を元の鉄心に固定する手間が掛かること。
第2に、補助鉄心の固定の信頼性が低いということ。
第3に、元の鉄心は電磁鋼板の積層により構成されているため、そのティース部の断面形状が必然的に長方形となり、ティース部に巻装されるコイルとの間に無駄な空間が残ってしまうことである。なぜなら、ティース部にコイルを巻装する場合には、ピッタリと隙間無く長方形になくことが出来ず、コイルの内周角部は必ずアール(R部)が必要であるためである。そして、ティース部鉄心とコイルとの間に無駄な空間が残っていると、コイルから固定子鉄心への熱伝導も低くなるため、コイルの温度上昇が高くなり、モータの高出力化に限界があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、モータの長さを長くすることなく、モータの発生するトルクを増大でき、かつ、モータの温度上昇が低く抑えることができ、さらには信頼性の高い永久磁石型モータ用の固定子、永久磁石型モータ、およびその信頼性が高くてかつ容易な製造方法を提供することを目的としている。
上記問題を解決するため、本発明は次のように構成したものである。
請求項1記載の発明は、永久磁石型モータ用固定子に係り、筒状の外周部鉄心と前記外周部鉄心の内部に等間隔に配置されたティース部鉄心とを有する固定子鉄心と、前記ティース部鉄心の周りに絶縁材を介して巻装された電機子巻線と、
により構成された固定子において、前記外周部鉄心が電磁鋼板の積層により形成されており、前記ティース部鉄心が焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料の成型により形成されていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の永久磁石型モータ用固定子において、前記電機子巻線が巻装される部分のティース部鉄心の断面形状が、四隅の角部を丸く面取りされた長方形であることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の永久磁石型モータ用固定子において、前記ティース部鉄心の先端部分が、前記電機子巻線を巻装したティース中央部分よりも軸方向に張り出して長くしたことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の永久磁石型モータ用固定子において、前記外周部鉄心の内周側に軸方向の溝があり、前記ティース部鉄心の根元部が前記溝に嵌合により固定されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の永久磁石型モータ用固定子において、前記外周部鉄心の軸方向両側面に補助鉄心を装着して前記外周部鉄心の長さを前記ティース部鉄心の根元部の長さより長くしたことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の永久磁石型モータ用固定子において、前記ティース部鉄心の根元部の軸方向側面に凹形状窪みを設け、前記補助鉄心の前記凹形状窪みに対向する側面に凸形状の突起を設け、前記窪みに前記突起を嵌合したことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項4〜6のいずれか1項記載の永久磁石型モータ用固定子において、前記ティース部鉄心の先端部の固定子内周面の周方向幅をティース部鉄心の外周側の周方向幅よりも狭くしたことを特徴としている。
請求項8記載の発明は、永久磁石型モータに係り、請求項1〜7のいずれか1項記載の固定子と、前記固定子の内周空間に配置されており、表面に永久磁石が固着された回転子と、により構成されたことを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の永久磁石型モータにおいて、前記回転子の長さを前記ティース部鉄心の先端の張り出し分長くしたことを特徴としている。
請求項10記載の発明は、永久磁石型モータの固定子の製造方法に係り、電磁鋼板を打ち抜き、所定枚数積層して外周部鉄心を形成する工程と、焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料をプレス機により成型してティース部鉄心を形成する工程と、前記ティース部鉄心の外周面に絶縁材を薄く一体的に射出成型により形成する工程と、前記絶縁材が薄く覆われたティース部鉄心に空心コイルを装着する工程と、前記外周部鉄心の内周側の溝に、前記空心コイルを装着したティース部鉄心の根元部を嵌合する工程と、前記外周部鉄心と前記ティース部鉄心とから構成される固定子鉄心全体を樹脂によりモールドする工程とを、備えたことを特徴としている。
請求項1記載の発明によると、固定子鉄心を外周部鉄心とティース部鉄心とに分割しているため、スロット内の巻線占積率を極めて高くすることができる。さらに、外周部鉄心は電磁鋼板の積層により構成しているため、機械的強度が高く、また、外周部鉄心内に発生する鉄損を小さく抑えることができる。
また、ティース部鉄心は焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料の成型により構成されているので、電磁鋼板の単純な積層では出来ないような三次元的な形状を容易に実現することができるようになる。
請求項2記載の発明によると、電機子巻線が巻装される部分のティース部鉄心の断面形状が、四隅の角部を丸く面取りされた長方形としているため、ティース部鉄心の周りに絶縁材を介して巻装される電機子巻線との隙間を極めて小さくすることができる。従って、電機子巻線からティース部鉄心への熱伝導性を向上することができるため、電機子巻線の温度上昇を低く抑えることができる。従って、これをモータに用いると、同じ温度上昇の場合には、モータの高出力化を実現することができる。
請求項3記載の発明によると、ティース部鉄心のティース先端部分が、電機子巻線を巻装したティース中央部分よりも軸方向に張り出して長くし、これに対応して永久磁石を装着した回転子の長さをティース部鉄心のティース先端の張り出し分長くすることで、従来コイルエンド部分として無駄に使われていた領域を有効利用して巻線の寸法を長くすることなく、しかも永久磁石からの磁束はこの張り出したティース先端部分を経由してティース中央部に収束するようになり、また電機子巻線によりティース中央部に発生した磁束は、この張り出したティース先端部分に沿って拡げられて最終的に永久磁石全面に作用するようになるので、ティース先端部分を軸方向に張り出したことにより等価的に固定子鉄心の軸方向の長さを長くすることができ、従ってモータの発生するトルクを大きくすることができる。
また、コイルエンドの近くに熱伝導性の高い鉄心が置かれることから、放熱性も向上する。
請求項4記載の発明によると、外周部鉄心の内周部に溝があり、ティース部鉄心の根元部が外周部鉄心の溝に嵌合して固定されているため、外周部鉄心とティース部鉄心の結合を強固なものにすることができ、これをモータに適用すれば、オータとしての信頼性を上げることができる。
請求項5記載の発明によると、外周部鉄心の長さが、ティース部鉄心の根元部の長さより長くなるように、外周部鉄心の両側面に補助鉄心が装着されているので、外周部鉄心内の磁束が補助鉄心内にも軸方向に拡がり、外周部鉄心内の磁束密度を下げる効果がある。外周部鉄心内の磁束密度が下がることにより、外周部鉄心に磁束飽和が起きにくくなり、磁束飽和を要因とするトルクの低下を防止することができる。また、外周部鉄心内の磁束密度が下がることにより、外周部鉄心内に発生する鉄損も小さくなり、鉄損に起因する温度上昇を低く抑えることができる。
請求項6記載の発明によると、ティース部鉄心の根元部の側面に凹形状の窪みを持ち、補助鉄心の側面に凸形状の突起を持ち、窪みに、突起が嵌合されているため、外周部鉄心とティース部鉄心の結合を強固なものにすることができ、外周部鉄心からティース部鉄心が脱落することを防止することができる。
請求項7記載の発明によると、ティース部鉄心の先端部の固定子内周面に対向する幅が、ティース部鉄心の外周側の幅よりも狭くなっているため、ステータモールド後にモールド樹脂の形状が鳩尾形状となり、ティース部鉄心の先端形状と隣接するティース部鉄心間に充填されたモールド樹脂形状が蟻ほぞに似た形状となるため、ティース部鉄心が固定子内側に脱落することを防止することができる。
請求項8記載の発明によると、請求項1〜7記載の固定子を用いるため、その固定子についての上述した効果を享受するモータが得られる。
請求項9記載の発明によると、請求項3によりティース部鉄心のティース先端部分が電機子巻線を巻装したティース中央部分よりも軸方向に張り出して長くしてあるので、これと呼応することになって、従来コイルエンド部分として無駄に使われていた領域を有効利用でき、モータの発生するトルクを大きくすることができる。
また、コイルエンドの近くに熱伝導性の高い鉄心が置かれることから、放熱性も向上する。
請求項10記載の発明によると、外周部鉄心とティース部鉄心とに分割された分割鉄心方式を採用し、筒状の外周部鉄心は、電磁鋼板の積層により形成しているため、機械的強度の強い筒状の鉄心を容易に製作することができる。ティース部鉄心は焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料をプレス機により成型して形成しているため、ティース部鉄心のティース先端部分が、電機子巻線を巻装したティース中央部分よりも軸方向に張り出して長くするような三次元的形状を容易に形成することができる。
ティース部鉄心の外周面に絶縁材を薄く一体的に射出成型するようにしているため、絶縁材を極めて薄く、かつ均一に覆うことができる。
絶縁材の厚みを必要最小限の厚みとすることで、ティース部鉄心の周りに巻装する電機子巻線からティース部鉄心への熱伝導性を向上することができる。
絶縁材が薄く覆われたティース部鉄心に空心コイルを装着するようにしているため、空心コイルは、別途別の場所で作成できるために、コイルの製作作業を容易にすることができ、かつ空心コイルであるため、巻線密度の高いコイルとすることも容易となる。
外周部鉄心の内周側の溝に、空心コイルを装着したティース部鉄心の根元部を嵌合させることにより、外周部鉄心とティース部鉄心の結合を容易な作業でかつ強固なものにすることができ、モータとしての信頼性を上げることができる。
外周部鉄心とティース部鉄心とから構成される固定子鉄心全体を樹脂によりモールドしているため、外周部鉄心とティース部鉄心およびティース部鉄心に装着したコイルを強固に固定することができる。
また、固定子内の隙間が空気よりも熱伝導性の良い樹脂により充填されているため、コイルで発生した熱が効率よく固定子全体に伝導し、放熱性が向上することにより、モータの温度上昇を低く抑えることができるような固定子とすることができる。
以下、本発明の永久磁石型モータの実施の形態について、図を参照して説明する。
図1〜図4は、本発明の第1実施例を示す永久磁石型モータである。
図1は横断面図、図2は縦断面図、図3は図1の永久磁石型モータの固定子鉄心を構成する分割鉄心を示した図で、(a)は外周部鉄心の斜視図、(b)はティース部鉄心の斜視図、図4は図1の永久磁石型モータのティース中央部の横断面図である。
図1〜図4のうち、主として図1及び図2において、10は固定子、11は固定子鉄心、12は電機子巻線、13はティース、13aはティース部鉄心(図3b、図4も)、13bはティース部鉄心先端部分、14はスロット、15は外周部鉄心(図3aも)、16は絶縁材(図4も)、17(図2)はコイルエンド、18はモールド樹脂、19は溝(図3aも)、20は回転子、21は永久磁石、22はシャフト、40(図2)は磁束の流れ、61(図2)は補助鉄心である。なお、図4で12aはコイルである。
以下、図にしたがって具体的に各部の働きについて説明する。
外周部鉄心15は電磁鋼板などの薄板材を多数枚積層して形成し、筒状の形状としている。外周部鉄心15の内周面には、等間隔に溝19(図1、図3a)が設けてある。
図3(a)に等間隔に溝19の設けられた外周部鉄心15の斜視図を示す。
一方、図3(b)に示すティース部鉄心13aは、焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料の圧縮成型により形成されている。外周部鉄心15の内周側に形成された溝19にティース部鉄心13aの根元部を嵌合させて固定することにより、図1に示す固定子鉄心11が構成される。ティース部鉄心13aに焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料を用いることにより、電磁鋼板の単純な積層では出来ないような三次元的な形状を容易に実現することができるようになる。外周部鉄心15の内周面とティース部鉄心13aの外周面は、絶縁のために絶縁材16(図1、図2)で覆われている。
ティース部鉄心13aのティース13の外周には、絶縁被覆電線を用いてコイル12a(図4)が巻装されており、各ティース13に巻装された各コイル12aを結線することにより、電機子巻線12を形成している。
ティース部鉄心13aのティース中央部は、図4に示しているように、×印で示す四隅の角部が丸く面取りされており、絶縁被覆電線にて巻装されたコイル12aの内周側の形状とほぼ一致するために、ティース13とコイル12aとの隙間を極めて狭くすることができる。
また、ティース部鉄心13aの先端部分13b(図1、図2)は、電機子巻線12を巻装したティース中央部よりも軸方向に張り出して長くしている。
さらに、外周部鉄心15の長さが、ティース部鉄心13aの根元部の長さより長くなるように、外周部鉄心の両側面に補助鉄心61(図2)が装着されている。
補助鉄心61の形状は外周部鉄心15と同様に筒状の形状であるが、その材質は、外周部鉄心15と同じく電磁鋼板の積層にて形成してもよいし、鉄塊コアにて形成してもよい。
このような構成にすることにより、従来コイルエンド部分として無駄に使われていた領域に、ティース部鉄心先端部分13bを軸方向に張り出しており、また補助鉄心61を追加しているので、巻線の長さを長くすることなく、永久磁石からの磁束はこの張り出したティース部鉄心先端部分13bを経由してティース中央部に収束するようになる。また、電機子巻線12によりティース13の中央部に発生した磁束は、ティース部鉄心13bに沿って拡げられて最終的に永久磁石21全面に作用することとなる。
従って、軸方向に張り出して長くしたティース部鉄心先端部分13bにより等価的に固定子鉄心11の軸方向の長さを長くすることができ、従ってモータの発生するトルクを大きくすることができる。また、ティース部鉄心13aのティース中央部は、図4に示しているように、四隅の角部が丸く面取りされており、絶縁被覆電線にて巻装されたコイル12aの内周側の形状とほぼ一致するために、ティース13とコイル12aとの隙間を極めて狭くしているので、コイルすなわち電機子巻線で発生した熱の放熱性が向上する。
以上のように、形成された固定子10は、モールド樹脂18(図2)により充填される。モールド樹脂18は、電機子巻線12および補助鉄心61の固定のためと、電機子巻線12に電流を流すことにより電機子巻線12に発生するジュール熱を効率よく外部に放熱させる効果がある。
一方、固定子の内側に、シャフト22の外周表面に永久磁石21が固定された回転子20が置かれている。回転子20は、図示を省略している軸受を装着した同じく図示を省略しているブラケット2個1組が、固定子鉄心の外側に嵌合された同じく図示を省略しているフレームに嵌め合わされることにより両側から支えられている。回転子20の長さ、すなわち、永久磁石21の長さは、前記のティース中央部よりも軸方向に張り出して長くしているティース部鉄心先端部分の長さと同じ長さまで、長くすることが望ましい。
電機子巻線12に三相交流電流を流すことにより、固定子10の内側に回転磁界が発生し、この回転磁界と永久磁石21が発生する磁界との相互作用により回転子20を回転させることとなる。
図5は、本発明の第2実施例を示す永久磁石型モータを示す縦断面図である。
第2実施例の横断面図は、図1と全く同じであるため図示を省略する。
図5において、13はティース、13aはティース部鉄心、13bはティース部鉄心先端部分、15は外周部鉄心、16は絶縁材、17はコイルエンド、18はモールド樹脂、40は磁束の流れ、そして50はくぼみ、51は突起である。
ティース部鉄心13aの先端部分13bは、電機子巻線12を巻装したティース中央部よりも軸方向に張り出して長くしている。また、外周部鉄心15の長さが、ティース部鉄心13aの根元部の長さより長くなるように、外周部鉄心15の両側面に補助鉄心61が装着されている。補助鉄心61の形状は、外周部鉄心15と同様に筒状の形状であるが、その材質は、外周部鉄心15と同じく電磁鋼板の積層にて形成してもよいし、鉄塊コアにて形成してもよい。
このような構成にすることにより、従来コイルエンド部分として無駄に使われていた領域に、ティース部鉄心13aの先端部分13bを軸方向に張り出しており、また補助鉄心61を追加しているので、巻線の長さを長くすることなく、永久磁石からの磁束はこの張り出したティース部鉄心13aの先端部分13bを経由してティース中央部に収束するようになる。また、電機子巻線12によりティース13の中央部に発生した磁束は、ティース部鉄心13bに沿って拡げられて最終的に永久磁石21全面に作用することとなる。
電機子巻線12に三相交流電流を流すことにより、固定子10の内側に回転磁界が発生し、この回転磁界と永久磁石21が発生する磁界との相互作用により回転子を回転させるのは第1実施例と同じである。
第2実施例が第1実施例と異なる箇所は、ティース部鉄心13aの根元部の軸方向側面に凹形状のくぼみ50を設け、また、補助鉄心61のティース部鉄心13a側に対向する側面に凸形状の突起51を設け、このくぼみ50に突起51を嵌合して固定している点である。
このように、ティース部鉄心13aの根元部の側面に凹形状の窪み50を設け、一方、外周部鉄心15の軸方向両側面に装着した補助鉄心61の側面に凸形状の突起51を設け、この窪み50に突起51を嵌合させているため、外周部鉄心15とティース部鉄心13の結合を強固なものにすることができ、外周部鉄心15からティース部鉄心13が脱落することを防止することができる。
図6は、本発明の第3実施例を示す永久磁石型モータのティース部鉄心先端部分の拡大図である。
図6において、13はティース、13aはティース部鉄心、13bはティース部鉄心先端部分、16は絶縁材、18はモールド樹脂である。
第3実施例が第1実施例と異なる箇所は、図6に示しているように、ティース部鉄心13aの先端部13bの固定子内周面の周方向幅T1をティース部鉄心13aの外周側の周方向幅T2よりも狭くしている点である。
このように、ティース部鉄心13aの先端部13bの固定子内周面の周方向幅T1をティース部鉄心13aの外周側の周方向幅T2よりも狭くしたので、ステータをモールド樹脂18でモールドした後にモールド樹脂18の形状が鳩尾形状となり、ティース部鉄心13aの先端形状と隣接するティース部鉄心13a間に充填された部位のモールド樹脂18aの形状が蟻ほぞに似た形状となるため、ティース部鉄心13aが固定子内側に脱落することを防止することができる。
次に、本発明の永久磁石型モータの固定子の製造方法について、図3および図7を用いて詳細に説明する。図7で用いている記号は図1〜図4で用いている記号と全く同一であるため、その説明は省略する。
まず、最初に、電磁鋼板を打ち抜き、所定枚数積層して図3(a)のような外周部鉄心15を形成する。
次に、焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料をプレス機により成型して図3(b)のようなティース部鉄心13bを形成する。
次に、ティース部鉄心13a(図1)の外周面に絶縁材16(図1)を薄く一体的に射出成型により図7(a)のような薄く均一な絶縁層を形成する。
次に、絶縁材16が薄く覆われたティース部鉄心3aに別途に空心にて巻装された図7(b)のような空心コイル12aを図7(c)のように空心コイル12aの中央開口にティース部鉄心13aを嵌め込み装着する。
次に、外周部鉄心15の内周側の溝19に、空心コイル12aを装着したティース部鉄心13bの根元部を図7(d)のように嵌合する。
次に、外周部鉄心15とティース部鉄心13bとから構成される固定子鉄心全体をモールド樹脂18によりモールドすることにより、固定子10が完成する。
上記のような製造方法にて製造することにより、次の(1)〜(8)のような効果が得られることとなる。すなわち、
(1)外周部鉄心とティース部鉄心とに分割された分割鉄心方式を採用し、筒状の外周部鉄心は、電磁鋼板の積層により形成しているため、機械的強度の強い筒状の鉄心を容易に製作することができる。
(2)ティース部鉄心は焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料をプレス機により成型して形成しているため、ティース部鉄心のティース先端部分が電機子巻線を巻装したティース中央部分よりも軸方向に張り出して長くするような三次元的形状を容易に形成することができる。
(3)ティース部鉄心の外周面に絶縁材を薄く一体的に射出成型するようにしているため、絶縁材を極めて薄く、かつ均一に覆うことができる。
(4)絶縁材の厚みを必要最小限の厚みとすることで、ティース部鉄心の周りに巻装する電機子巻線からティース部鉄心への熱伝導性を向上することができる。
(5)絶縁材が薄く覆われたティース部鉄心に空心コイルを装着するようにしているため、空心コイルは別途別の場所で作成できるので、コイルの製作作業を容易にすることができ、かつ空心コイルであるため、巻線密度の高いコイルとすることも容易となる。
(6)外周部鉄心の内周側の溝に、空心コイルを装着したティース部鉄心の根元部を嵌合させることにより、外周部鉄心とティース部鉄心の結合を容易な作業でかつ強固なものにすることができ、モータとしての信頼性を上げることができる。
(7)外周部鉄心とティース部鉄心とから構成される固定子鉄心全体を樹脂によりモールドしているため、外周部鉄心とティース部鉄心およびティース部鉄心に装着したコイルを強固に固定することができる。
(8)また、固定子内の隙間が空気よりも熱伝導性の良い樹脂により充填されているため、コイルで発生した熱が効率よく固定子全体に伝導し、放熱性が向上することにより、モータの温度上昇を低く抑えることができるような固定子とすることができる。
本発明の第1実施例を示す永久磁石型モータの横断面図である。 図1の永久磁石型モータの縦断面図である。 図1の永久磁石型モータの固定子鉄心を構成する分割鉄心を示した図であり、(a)は、外周部鉄心の斜視図、(b)は、ティース部鉄心の斜視図である。 図1の永久磁石型モータのティース中央部の横断面図である。 本発明の第2実施例を示す永久磁石型モータの縦断面図である。 本発明の第3実施例を示す永久磁石型モータのティース部鉄心先端部の拡大図である。 本発明の永久磁石型モータの固定子の製造工程を示す図であり、(a)はティース部鉄心外周に絶縁材を薄く一体的に射出成型して装着した状態を示し、(b)は別途巻装された空心コイルを示し、(c)は(a)の絶縁材が薄く覆われたティース部鉄心に(b)の空心コイルを挿入した状態を示し、(d)は(c)の空心コイルを装着したティース部鉄心を外周部鉄心の内周側に設けられた溝に嵌合させて結合させた状態を示している。なお、(d)では全周分の内、3個のティース部鉄心を結合させた状態を示している。 従来の永久磁石型モータの一例を示す横断面図である。 図8の永久磁石型モータの縦断面図である。 従来の永久磁石型モータの他の例を示す横断面図である。 図10とは異なる他の従来の永久磁石型モータを示す横断面図である。 図11の永久磁石型モータの縦断面図である。 図11の永久磁石型モータの1ティース分のみを拡大した斜視図である。 図11の永久磁石型モータのティース中央部の横断面図である。
符号の説明
10 固定子
11 固定子鉄心
12 電機子巻線
12a コイル
13 ティース
13a ティース部鉄心
13b ティース部鉄心先端部分
13c 薄肉連結部
14 スロット
15 外周部鉄心
16 絶縁材
17 コイルエンド
18 モールド樹脂
19 溝
20 回転子
21 永久磁石
22 シャフト
30 フレーム
31 ブラケット
32 軸受
40 磁束の流れ
50 くぼみ
51 突起
60、61、62 補助鉄心
62a 薄肉連結部

Claims (10)

  1. 筒状の外周部鉄心と前記外周部鉄心の内部に等間隔に配置されたティース部鉄心とを有する固定子鉄心と、
    前記ティース部鉄心の周りに絶縁材を介して巻装された電機子巻線と、
    により構成された固定子において、
    前記外周部鉄心は電磁鋼板の積層により形成されており、
    前記ティース部鉄心は焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料の成型により形成されていることを特徴とする永久磁石型モータ用固定子。
  2. 前記電機子巻線が巻装される部分のティース部鉄心の断面形状が、四隅の角部を丸く面取りされた長方形であることを特徴とする請求項1記載の永久磁石型モータ用固定子。
  3. 前記ティース部鉄心の先端部分が、前記電機子巻線を巻装したティース中央部分よりも軸方向に張り出して長くしたことを特徴とする請求項2記載の永久磁石型モータ用固定子。
  4. 前記外周部鉄心の内周側に軸方向の溝があり、前記ティース部鉄心の根元部が前記溝に嵌合により固定されていることを特徴とする請求項3記載の永久磁石型モータ用固定子。
  5. 前記外周部鉄心の軸方向両側面に補助鉄心を装着して前記外周部鉄心の長さを前記ティース部鉄心の根元部の長さより長くしたことを特徴とする請求項4記載の永久磁石型モータ用固定子。
  6. 前記ティース部鉄心の根元部の軸方向側面に凹形状窪みを設け、前記補助鉄心の前記凹形状窪みに対向する側面に凸形状の突起を設け、前記窪みに前記突起を嵌合したことを特徴とする請求項5記載の永久磁石型モータ用固定子。
  7. 前記ティース部鉄心の先端部の固定子内周面の周方向幅をティース部鉄心の外周側の周方向幅よりも狭くしたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項記載の永久磁石型モータ用固定子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の固定子と、
    前記固定子の内周空間に配置されており、表面に永久磁石が固着された回転子と、により構成されたことを特徴とする永久磁石型モータ。
  9. 前記回転子の長さを前記ティース部鉄心の先端の張り出し分長くしたことを特徴とする請求項8記載の永久磁石型モータ。
  10. 電磁鋼板を打ち抜き、所定枚数積層して外周部鉄心を形成する工程と、
    焼結軟磁性材料または圧粉鉄心材料をプレス機により成型してティース部鉄心を形成する工程と、
    前記ティース部鉄心の外周面に絶縁材を薄く一体的に射出成型により形成する工程と、
    前記絶縁材が薄く覆われたティース部鉄心に空心コイルを装着する工程と、
    前記外周部鉄心の内周側の溝に、前記空心コイルを装着したティース部鉄心の根元部を嵌合する工程と、
    前記外周部鉄心と前記ティース部鉄心とから構成される固定子鉄心全体を樹脂によりモールドする工程とを、
    備えたことを特徴とする永久磁石型モータの固定子の製造方法。
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