JP2018170940A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 高性能かつ低コストであるモータを得る。【解決手段】 永久磁石を含むモータである。モータの内部で高温となっている高温部分に位置にする高温側永久磁石部分の保磁力が、モータの内部で高温側永久磁石部分よりも温度が低くなる低温部分に位置する低温側永久磁石部分の保磁力よりも高く設定してある。【選択図】 図1A

Description

本発明は、モータに関する。
永久磁石を用いたモータにおける永久磁石としては、高い磁気特性が得られることから希土類永久磁石が盛んに用いられている。特に、R−T−B系永久磁石が盛んに用いられている。
しかし、永久磁石を使用したモータが駆動すると永久磁石内に渦電流が発生し、渦電流によって生じるジュール熱により永久磁石の温度が上昇する。そして、希土類永久磁石、特にR−T−B系永久磁石は、保磁力の温度係数が大きいため、高温で減磁しやすい。したがって、永久磁石として希土類永久磁石、特にR−T−B系永久磁石を用いる場合には、渦電流の発生によるモータの性能の低下が大きかった。
保磁力の高い永久磁石を使用することでモータの性能を向上させることは可能である。しかし、保磁力の高い永久磁石を得るためには原料費や工程負荷などを増大させる方法を採用する必要があり、永久磁石のコストアップ、ひいてはモータのコストアップにつながっていた。
上記の問題を解決する方法として、例えば、特許文献1では、永久磁石を分割し、永久磁石同士の間に絶縁層を挟むことで渦電流の発生を抑制してジュール熱の発生を低減する方法が記載されている。また、特許文献2では、モータ内部を冷却する冷媒の経路を工夫して冷却を強化する方法が記載されている。
特開2000-324736号公報 特開2016-12979号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、高性能かつ低コストであるモータを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るモータは、
永久磁石を含むモータであって、
前記モータの内部で高温となっている高温部分に位置にする高温側永久磁石部分の保磁力が、前記モータの内部で前記高温側永久磁石部分よりも温度が低くなる低温部分に位置する低温側永久磁石部分の保磁力よりも高く設定してあることを特徴とする。
本発明に係るモータは上記の特徴を有することで、低コストかつ高性能なモータとなる。
本発明に係るモータは、前記高温側永久磁石部分の保磁力と前記低温側永久磁石部分の保磁力との差が80kA/m以上であってもよい。
本発明に係るモータは、前記永久磁石が一個体内に保磁力分布を有していてもよい。
本発明に係るモータは、前記高温側永久磁石部分および前記低温側永久磁石部分が同一個体の永久磁石に含まれていてもよい。
本発明に係るモータは、使用時において、前記永久磁石内に5℃以上の温度差がついてもよい。
本発明に係るモータは、前記永久磁石が希土類磁石であってもよい。
本発明に係るモータは、前記永久磁石がR−T−B系磁石であってもよい。
本発明に係るモータは、
前記モータの内部を冷却する冷却機構を有し、
前記冷却機構は冷媒を有し、
前記冷媒と前記永久磁石との距離が10mm以内となる箇所が存在してもよい。
本発明に係るモータは、前記冷媒が油であってもよい。
本発明に係るモータは、IPMモータであってもよい。
本発明の一実施形態に係るIPMモータの概略図である。 図1Aのシャフトの軸方向に垂直な方向から見たロータの概略図、および、永久磁石の温度分布および保磁力分布を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るSPMモータの概略図である。 図1Cのシャフトの軸方向に垂直な方向から見たロータの概略図である。 実施例1におけるIPMモータの概略図である。 図2Aのシャフトの軸方向に垂直な方向から見たロータの概略図、および、永久磁石の温度分布および保磁力分布を示すグラフである。 実施例2における焼結体の概略図である。 実施例2における永久磁石の50mm×21mmの面の概略図である。 実施例3における成型体の概略図である。 実施例3における永久磁石の50mm×21mmの面の概略図である。 実施例4における焼結体の概略図である。 実施例4における永久磁石の50mm×21mmの面の概略図である。
以下、本発明を図1Aおよび図1Bに示す実施形態に基づき説明する。
本実施形態にかかるモータ1はロータ2、ステータ3およびシャフト4からなるモータである。
ロータ2はロータ鉄心2aを備えており、ロータ鉄心2a内部のスロット(図示せず)の中に永久磁石5が埋め込まれている。ロータ2の両端には端板(図示せず)があり、ロータ表面2bを構成している。ロータ2のスロットは端板によって封じられている。なお、スロットを封じている端板は永久磁石の固定強度が十分であれば、必須ではない。
ステータ3はステータ鉄心3aおよびコイル6を備えている。ロータ2とステータ3はロータとステータとの間の空隙7を介して配置されている。なお、後述するようにロータとステータとの間の空隙7に冷媒を通過させてもよい。
ロータ2は冷却機構から供給される冷媒によって冷却されている。また、ステータ3もロータ2と同様にして冷却されている。
冷却機構は、モータ外部に配置されたラジエータ等の熱交換器であってよい。この場合、熱交換器から供給された冷媒は、後述するロータ表面に形成された冷媒経路8b、ロータとステータとの間の空隙7および/または後述するロータ内部に形成された冷媒経路8aを通過することによってモータ内部を冷却し、再びモータ外部の熱交換器へ運ばれる。
冷媒の種類には特に制限はないが、ロータ2およびステータ3に対して好適な冷却機能を発揮する冷媒を選定すればよい。例えば油であってよく、具体的には、冷却油を用いることができる。例えば、鉱物油、化学合成油等を用いることができる。また、冷媒は液体だけでなく、空気などの気体を冷媒として用いてもよい。
冷却効果をより高めるために、ロータ2の内部にはIPMモータ1の特性に影響を与えない範囲で冷媒が通る冷媒経路8(ロータ内部に形成された冷媒経路8a)が設けられ、ロータ2の表面にはIPMモータ1の特性に影響を与えない範囲で冷媒が通る冷媒経路8(ロータ表面に形成された冷媒経路8b)が設けられていることが好ましい。また、冷媒経路8は可能な範囲で永久磁石5に近接している方が好ましい。冷媒経路8を通る冷媒と永久磁石5との距離が近くなり、冷却効率が高まる。冷媒経路8と永久磁石5との間の距離が10mm以内となるように設計することがより好ましい。
また、冷媒経路8を介さずに直接、冷媒と永久磁石が接触してもよい。その場合はさらに冷却効果を高めることができる。また、冷媒経路を設ける箇所はロータ内部およびロータ表面だけに限定されず、シャフト内部に冷媒経路を設けてもよく、シャフト内部の冷媒経路からロータ内部に形成された冷媒経路8aおよびロータ表面に形成された冷媒経路8bへ冷媒を供給する構造としてもよい。
永久磁石5はロータ鉄心2a内部のスロット(図示せず)の中に樹脂(図示せず)などによって固定されている。固定の方法は樹脂だけには限定されない。たとえば、永久磁石自身の磁力や、ろう付けによって固定されていてもよい。
樹脂の厚みは薄い方が冷却効率の観点から好ましく、1mm未満であってよく、100μm未満であってもよい。樹脂の種類には特に限定はないが、後述する冷却効果を高めるために、熱伝導率がより高い樹脂を選択することが好ましい。室温での熱伝導率が0.2[W/m・K]を越えるものであってよく、例えばフィラーを分散させたエポキシ樹脂などが挙げられる。また後述する渦電流を抑制するために樹脂の抵抗率は1×10[Ω・m]以上が好ましい。
分散させるフィラーとしては熱伝導率が高い物が好ましい。室温での熱伝導率が1[W/m・K]を越えるものであってよく、例えば、シリカ、アルミナ等がある。また、室温で熱伝導率が100[W/m・K]を越えるものであってよく、たとえば、カーボン、Al等がある。
ロータ鉄心2a内部のスロットの中に固定される永久磁石5の配置には特に制限はなく、所望のモータ特性により決定すればよい。より良好なモータ特性を得るためには、永久磁石5が冷却されやすい箇所に配置されるようにロータ鉄心2aを設計することが好ましい。
ロータ鉄心2aの材質には特に制限はないが珪素鋼板からなることが好ましい。珪素鋼板を用いる場合には、珪素鋼板にスロットとなる穴を設けて複数枚を重ねあわせることによりロータ鉄心2aを作製することができる。この場合の珪素鋼板の1枚あたりの厚さにも特に制限はないが、0.25mm以上0.50mm以下とすることが、温度制御を容易にする観点から好ましい。また、熱伝導率が高い方が好ましく、10[W/m・K]を越えるものであってよい。
永久磁石5には表面処理を施してもよい。たとえば、めっき、樹脂被覆、酸化処理または化成処理等によって被膜を形成することができる。この場合の被膜は熱伝導率が高いものが好ましく、熱伝導率が0.2[W/m・K]以上であってよい。被膜の厚みは0.1μm以上、500μm以下であってよい。被膜の厚さが厚くなるほど、永久磁石5の耐食性を向上させ、永久磁石5の腐食を抑制する傾向にある。一方、被膜の厚さが薄くなるほど、被膜による熱伝導の阻害を防止でき、冷却機構による永久磁石への冷却効果を好適に維持できる傾向にある。すなわち、十分な耐食性を有している永久磁石であれば、冷却効率を高めることを考慮して、被膜をより薄くすることが好ましい場合もあり、被膜がないことが好ましい場合もある。
例えば、ロータ内部に形成された冷媒経路8aと永久磁石5との間には、ロータ鉄心2a(または端板)、樹脂等の永久磁石固定部材、および/または永久磁石5の表面に形成された被膜などが介在する。この場合に、ロータ内部の冷媒経路8aと永久磁石5との間における熱の伝わりやすさをXとし、ロータ鉄心2aの熱伝導率をA1[W/m・K]、冷媒経路8aと永久磁石5との間に存在するロータ鉄心2aの厚みをa1[m]、永久磁石固定部材の熱伝導率をA2[W/m・K]、永久磁石固定部材の厚みをa2[m]、永久磁石5の表面に形成された被膜の熱伝導率をA3[W/m・K]、永久磁石5の表面に形成された被膜の厚みをa3[m]とすると、Xは下記式(1)で表される。
1/X=(a1/A1)+(a2/A2)+(a3/A3) ・・・式(1)
Xの単位は[W/m・K]である。なお、A1,A2,A3,a1,a2およびa3は必ずしも上記の定義に従う必要はなく、ロータ内部に形成された冷却経路8aと永久磁石5との間に存在する介在物によって適宜設定できる。上記以外の介在物が存在する場合は、その厚みと熱伝導率の商を(a4/A4),(a5/A5),・・・として加える。逆に、介在物の数が少ない場合には、1/X=(a1/A1)である場合もあり、1/X=(a1/A1)+(a2/A2)である場合もある。
また、ロータ表面に形成された冷媒経路8bと永久磁石5との間でも、ロータとステータとの間の空隙7と永久磁石5との間でも、同様にして上記Xを算出することが可能である。
本実施形態では、X≧1000[W/m・K]である箇所が少なくとも1か所以上あることが、冷却効率を高める観点から好ましい。
本実施形態では、以下の様にして高モータ特性と低コストとを両立させる。
通常、ロータ表面に形成される冷媒経路8bには冷媒が供給されているため、IPMモータ1のうち、冷媒経路8bの近傍は冷媒温度に近似した温度となっている。冷媒の温度は20℃以上80℃以下程度となるように熱交換器(ラジエータ等)で制御するのが一般的である。一方で、IPMモータ1の内部であり冷媒経路8bからの距離が大きい部分は、使用用途によっては100℃以上200℃以下程度まで温度が上昇することがある。すなわち、冷媒経路8bからの距離が大きいためIPMモータ1の内部で高温となっている高温部分と、前記高温部分よりも低温となっている低温部分とが存在する。
ここで、永久磁石5には、IPMモータ1の内部で高温となっている高温部分に位置にする高温側永久磁石部分と、前記高温側永久磁石部分よりも温度が低くなる低温部分(本実施形態では冷媒経路8bの近傍)に位置する低温側永久磁石部分とが存在することになる。低温側永久磁石部分における永久磁石5の温度は、高温側永久磁石部分における永久磁石5の温度に比べ低くなっている。ここで、通常は温度が高くなるほど永久磁石5の保磁力は低下する。すなわち、既存の永久磁石5を用いてIPMモータ1を作製する場合には、IPMモータ1の使用時において、冷媒経路8bに近接している低温側永久磁石部分は保磁力が高くなっている。
しかし、冷媒経路8bに近接している部分、すなわち低温側永久磁石部分の保磁力が高くても、IPMモータ1のモータ特性に与える影響は小さい。したがって、低温側永久磁石部分については、より低保磁力な永久磁石へ置き換えてもIPMモータ1のモータ特性を高く維持することができる。ここで、通常は永久磁石の保磁力が低いほどコストも低くなる。したがって、永久磁石5のうちの低温側永久磁石部分において、より低保磁力な永久磁石へ置き換えることで、高モータ特性かつ低コストであるIPMモータ1を実現することができる。
IPMモータ1のモータ特性を高く維持したまま永久磁石5を低保磁力な磁石へ置き換えることができる割合は、IPMモータ1の使用時において、ロータ2の内部に埋め込まれた永久磁石5に生じる温度分布により決定される。具体的には、永久磁石5のうち温度がより低い部分において、より低保磁力(低コスト)な磁石に置き換えることができる。したがって、IPMモータ1の使用時において、永久磁石5に大きな温度差が生じる場合、すなわち、高温側永久磁石部分と低温側永久磁石部分との温度差が大きい場合に、より低コスト化しやすくなる。
また、一般的には保磁力と残留磁束密度とは相反する特性である。すなわち、保磁力が高くなるほど残留磁束密度が低くなる傾向にある。逆に保磁力が低くなるほど残留磁束密度が高くなる傾向にある。したがって、永久磁石5の低温側永久磁石部分を低保磁力化した分、永久磁石5の全体として高残留磁束密度化することができる。そして、永久磁石5の保磁力分布の設計によっては、IPMモータ1の出力を向上させ、より高いモータ特性を得ることができる。
IPMモータ1の使用時において、永久磁石5の高温側永久磁石部分と低温側永久磁石部分との間に少なくとも5℃以上の温度差が生じることが好ましく、10℃以上の温度差が生じることが更に好ましい。設計のパーミアンスにもよるが、IPMモータの使用時において高温側永久磁石部分よりも低温側永久磁石部分の温度が5℃低い部分には、低温側永久磁石部分に用いられる永久磁石の室温での保磁力を、高温側永久磁石部分に用いられる永久磁石の室温での保磁力よりも概ね80kA/m低くすることができる。
なお、ロータ鉄心2aに設けられる1つのスロットに対して挿入される永久磁石5は一個体の永久磁石からなっていてもよく、複数個体の永久磁石からなっていてもよい。
ロータ鉄心2aに設けられる1つのスロットに対して挿入される永久磁石5が一個体の永久磁石のみからなっている場合には、当該永久磁石の一個体内に保磁力分布が存在することが必須である。好ましくは、当該保磁力分布がIPMモータ1の使用時に生じる温度分布と同様な分布となるようにする。
一個体の永久磁石内部に保磁力分布を付加する方法に制限はなく、例えばコストが最小となるような方法を選定すればよい。例えば、永久磁石に重希土類元素(例えばDy、Tb等)を粒界拡散させることによって、粒界拡散された部分の保磁力を高くする方法が挙げられる。また、他の例としては、成型前に保磁力の異なる複数種類の磁性粉末を準備し、低保磁力とする部分(低温側永久磁石部分)には低保磁力な磁性粉末を充填し、高保磁力とする部分(高温側永久磁石部分)には高保磁力な磁性粉末を充填して成型し、焼結する方法が挙げられる。さらに、他の例としては、長時間焼結を施すことで希土類成分を液相化させ、表面張力の作用等により永久磁石内部に組成の偏りを発生させ、保磁力分布を有する永久磁石を作製する方法が挙げられる。
永久磁石5が複数個体の永久磁石からなる場合には、複数個体の永久磁石を1つのスロットに挿入する。1つのスロット内に隣接して挿入されている永久磁石間の抵抗は渦電流対策の為に1Ω以上とすることが好ましい。
好ましくは、保磁力分布がIPMモータ1の使用時に生じる温度分布と同様な分布となるように保磁力が互いに異なる複数個体の永久磁石を配置する。さらに、各永久磁石間に絶縁層を挟むことで渦電流対策を施してもよい。
永久磁石5として用いられる永久磁石の種類には特に制限はない。希土類磁石を用いることが特性とコストとのバランスを考慮すれば好ましく、その中でもR−T−B系永久磁石を用いることが好ましい。なお、Rは1種以上の希土類元素、TはFeまたはFeおよびCoを必須とする1種以上の遷移金属元素、Bはホウ素である。また、ホウ素の一部を炭素に置換してもよい。
以下、本実施形態に係る永久磁石5として用いられるR−T−B系永久磁石の一種であるR−T−B系焼結磁石の製造方法について説明するが、特記しない事項については、公知の方法を用いればよい。また、R−T−B系焼結磁石の製造方法は下記の方法に限定されない。
本実施形態に係るR−T−B系焼結磁石は通常の粉末冶金法により製造することができ、該粉末冶金法は、原料合金を調製する調製工程、前記原料合金を粉砕して原料微粉末を得る粉砕工程、前記原料微粉末を成型して成型体を作製する成型工程、前記成型体を焼結して焼結体を得る焼結工程、及び前記焼結体に時効処理を施す熱処理工程を有する。
調製工程は、本実施形態に係る希土類磁石に含まれる各元素を有する原料合金を調製する工程である。まず、所定の元素を有する原料金属等を準備し、これらを用いてストリップキャスティング法等を行う。これによって原料合金を調製することができる。原料金属等としては、例えば、希土類金属や希土類合金、純鉄、フェロボロン、カーボン、またはこれらの合金が挙げられる。これらの原料金属等を用い、所望の組成を有する希土類磁石が得られるような原料合金を調製する。
調整方法の一例としてストリップキャスティング法を説明する。ストリップキャスティング法は、溶湯をタンディッシュに流し込み、タンディッシュからさらに内部が水冷された回転する銅ロール上に、前記原料金属等を溶解させた溶湯を流して冷却凝固させるものであるが、凝固時の冷却速度は、溶湯の温度、供給量、冷却ロールの回転速度を調節することによって所望の範囲に制御することができる。前記凝固時の冷却速度は、作製しようとする希土類磁石の組成等の条件に応じて適宜設定することが好ましいが、好ましくは500℃/秒以上11000℃/秒以下で行えばよい。
粉砕工程は、調製工程で得られた原料合金を粉砕して原料微粉末を得る工程である。この工程は、粗粉砕工程及び微粉砕工程の2段階で行うことが好ましいが、微粉砕工程のみの1段階としても良い。
粗粉砕工程は、例えばスタンプミル、ジョークラッシャー、ブラウンミル等を用い、不活性ガス雰囲気中で行うことができる。水素吸蔵粉砕をおこなってもよい。水素吸蔵粉砕とは、原料合金に水素を吸蔵させた後に脱水素を行う粉砕方法である。粗粉砕工程においては、粒径D50が数百μm以上数mm以下程度の粗粉末となるまで原料合金を粉砕する。
微粉砕工程は、粗粉砕工程で得られた粗粉末(粗粉砕工程を省略する場合には原料合金)を微粉砕して、粒径D50が数μm程度の原料微粉末を調製する。原料微粉末の平均粒径は、焼結後の結晶粒の成長度合を勘案して設定すればよい。微粉砕は、例えば、ジェットミルを用いて行うことができる。
微粉砕の前には粉砕助剤を加えることができる。粉砕助剤を加えることで粉砕性を改善し、成型工程での磁場配向を容易にする。粉砕助剤の種類には特に制限はない。例えばオレイン酸アミド、ラウリン酸アミドなどが挙げられる。粉砕助剤の添加量にも特に制限はない。例えば0.05wt%以上0.2wt%以下とすることができる。
成型工程は、原料微粉末を磁場中で成型して成型体を作製する工程である。具体的には、原料微粉末を電磁石中に配置された金型内に充填した後、電磁石により磁場を印加して原料微粉末の結晶軸を配向させながら、原料微粉末を加圧することにより成型を行うことで成型体を作製する。この磁場中の成型は、例えば、1000kA/m以上1600kA/m以下の磁場中、30MPa以上300MPa以下の圧力で行えばよい。
焼結工程は、成型体を焼結して焼結体を得る工程である。前記磁場中の成型後、成型体を真空もしくは不活性ガス雰囲気中で焼結し、焼結体を得ることができる。焼結条件は、成型体の組成、原料微粉末の粉砕方法、粒度等の条件に応じて適宜設定すればよい。
熱処理工程は、焼結体を時効処理する工程である。熱処理は500℃以上900℃以下の温度範囲で行えばよく、2段階に分けて行ってもよい。また、熱処理後の冷却速度には特に制限はない。また、後述する粒界拡散時の熱処理が前記熱処理工程を兼ねてもよい。
本実施形態では、前記焼結体に対して、重希土類元素を粒界拡散させる工程を有してもよい。特に、1つのスロットに対して挿入される永久磁石5が1つの永久磁石のみからなる場合において、1つの永久磁石の中で保磁力分布を付加する際には、重希土類元素を粒界拡散させることが有効である。
粒界拡散は、まず、必要に応じて前処理を施した焼結体の表面に重希土類元素を付着させる。前処理の内容には特に制限はない。例えば公知の方法でエッチングを施した後に洗浄し、乾燥する前処理が挙げられる。
重希土類元素の付着は、保磁力を向上させる部分およびその近傍に対して行う。重希土類元素を付着させる方法には特に制限は無い。例えば、蒸着、スパッタリング、電着、スプレー塗布、刷毛塗り、ディスペンサ、ノズル、スクリーン印刷、スキージ印刷、シート工法等を用いる方法がある。
重希土類元素を付着させた後に熱処理を行うことにより、粒界拡散を実施することができる。これにより、最終的に得られるR−T−B系焼結磁石の保磁力、特に重希土類元素を付着させた箇所における保磁力をさらに向上させることができる。
粒界拡散時の熱処理条件には特に制限はない。通常は真空または不活性ガス中において熱処理を実施する。熱処理温度および熱処理時間にも特に制限はない。例えば800℃以上1000℃以下で12時間以上100時間以下、熱処理を行えばよい。また、熱処理後に400℃以上700℃以下で1時間以上6時間以下、時効処理を行ってもよい。
以上の工程により得られたR−T−B系焼結体は、めっきや樹脂被膜や酸化処理、化成処理などの表面処理を施してもよい。
本実施形態に係るIPMモータ1の製造方法に特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
また、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は焼結を行うことにより製造されるR−T−B系焼結磁石に限定されない。例えば、焼結の代わりに熱間成型および熱間加工を行い製造されるR−T−B系永久磁石であってもよい。
室温にて原料粉末を成型することにより得られる冷間成型体に対して、熱間において加圧して熱間成型を行うと、冷間成型体に残存する気孔が消滅し、焼結によらずに緻密化させることができる。さらに、熱間成型により得られた成型体に対して熱間加工として熱間押出し加工を行うことにより、所望の形状を有し、かつ、磁気異方性を有するR−T−B系永久磁石を得ることができる。
また、本実施形態に係るIPMモータ1の用途には特に制限はない。例えばエアコン等のコンプレッサーの他、自動車(特にHV、HEV、FCV等)のコンプレッサーにも用いることができる。
以上、図1Aおよび図1Bに示すIPMモータ1の場合について説明してきたが、本発明はIPMモータに限定されない。例えば、SPMモータ、リニアモータ、永久磁石直流モータ、ボイスコイルモータ、振動モータなどのモータであっても、モータ内に温度分布を有していれば適用可能である。
上記のモータのうち、SPMモータについて図面を用いてIPMモータと比較しながら説明する。特に記載の無い事項は本実施形態に係るIPMモータと同様である。
図1Cに示すSPMモータ100は、図1Aに示すIPMモータ1とは永久磁石5の位置が異なる。IPMモータ1では永久磁石5がロータ2の内部に埋め込まれる形となっているのに対し、SPMモータ100では永久磁石5がロータ2の外側に貼り付けられる形となっている。
また、図1Cおよび図1Dに示すように、SPMモータ100でもIPMモータ1と同様に、ロータ2の冷却はロータ表面に形成される冷媒経路8b、ロータとステータとの間の空隙7およびロータ内部に形成される冷媒経路8aから行われる。
IPMモータ1は、比較的、高い回転数が要求される用途に特に好適に用いられる。例えば、エアコンのコンプレッサーや自動車の駆動用モータなどに特に好適に用いられる。これに対し、SPMモータ100は比較的、精密な動作が要求される用途に特に好適に用いられる。例えば、パワーステアリング、サーボモータなどに特に好適に用いられる。
以下、本発明の内容を実施例及び比較例を参照してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実験例1)
図2Aおよび図2Bに示すIPMモータ1を作製した。ロータ内部には複数の冷媒経路8aが設けられ、ロータ表面にも冷媒経路8bが設けられている。冷却機構として、ラジエータ(熱交換器)を用いた。ラジエータはIPMモータ1の外部に設けた。IPMモータ1の永久磁石5は、ラジエータから供給される冷媒によって、ロータ表面に形成された冷媒経路8b、ロータとステータとの間の空隙7およびロータ内部に形成された冷媒経路8aから冷却される。冷媒としては冷却油を使用した。IPMモータ1の使用中、冷却油の温度が常に50℃近傍となるようにラジエータにて制御した。冷却油は、ポンプにより循環されており、ラジエータからIPMモータ1に運ばれた冷却油はロータとステータの間の空隙7および冷媒経路8(ロータ内部に形成された冷媒経路8aおよびロータ表面に形成された冷媒経路8b)を通過し、IPMモータ1の内部を冷却したのちに再びラジエータに送り込まれ50℃近傍に冷却されて再びIPMモータ1へと送られる。
永久磁石5の大きさは50mm×21mm×3mmである。永久磁石5はカーボンをフィラーとしたエポキシ樹脂によってスロット(図示せず)に固定した。また、後述する複数個体の永久磁石間も樹脂によって固定した。
実験例1では永久磁石5と冷媒との距離が最も小さい部分はロータ表面に形成された冷媒経路8bと永久磁石5との間の部分であり、その距離は0.9mmであった。実験例1の当該部分において式1のXを計算すると約4800W/m・Kであった。
実施例1では永久磁石5として特性に優れ低コストであるR−T−B系焼結磁石を採用した。ロータ2のスロットの大きさは永久磁石5を挿入する際の容易さを考慮して、50mm×21.3mm×3.3mmとした。すなわち、永久磁石5の21mmの部分および3mmの部分について、0.3mm大きく設計している。50mmの方向がIPMモータ1のシャフト4と水平な方向であり、図2Aに示すように3.3mmの方向がステータ3に向かう方向である。なお、この3.3mmの方向が永久磁石5の着磁方向となるようにした。
R−T−B系焼結磁石の電気伝導率および熱伝導率は、当該R−T−B系焼結磁石の保磁力を変化させても大きく変化しない。したがって、実験例1のように複数の永久磁石を同一のスロットに挿入する場合でも、基本的には複数の永久磁石を1つの永久磁石5としてみなしてシミュレーションすることができる。R−T−B系焼結磁石の保磁力を選定するため、事前にコンピュータにてIPMモータ1の温度分布をシミュレーションした。モータの回転数を8000rpmで駆動させた際の永久磁石5の中央部の最高温度は200℃であった。また、スロットの50mm方向の一方の最外部(永久磁石5がロータ表面2bに露出している部分)は最高温度60℃であった。スロットの50mm方向の最外部を原点(0mm)とすると、シャフト4に沿ってスロットの奥に向かう方向における10mm部分は最高温度140℃、20mm部分は最高温度190℃であると解析された。25mm部分(磁石の中央部分)は最高温度200℃であり、以降30mm部分は190℃、40mm部分は140℃、50mm部分(永久磁石2の他方の最外部)は60℃であった。具体的には図2Bに示す温度変化となる。これは、ロータ内部に形成された冷媒経路8aからの冷却よりもロータ表面に形成された冷媒経路8bからの冷却の方が、冷却効果が大きいことを示している。冷媒経路8aと永久磁石5の距離は最短でおよそ30mmであった。この値より冷媒経路8aと永久磁石5との間でXを計算すると約750W/m・Kであり、冷却経路8bと永久磁石5との間でのX=約4800W/m・Kより低い値となっていた。
この結果から、永久磁石5として用いられるR−T−B系焼結磁石に必要な室温保磁力を逆算した。その結果、一方の最外部(0mm)から10mmまで、および、40mmからもう一方の最外部(50mm)までは保磁力1790kA/mのR−T−B系焼結磁石(以降、低保磁力磁石5a)。10mmから40mmまでは保磁力2007kA/mのR−T−B系焼結磁石(以降、高保磁力磁石5b)を採用した。なお、低保磁力磁石5aの残留磁束密度は1357mT、高保磁力磁石5bの残留磁束密度は1312mTであった。
保磁力1790kA/m、残留磁束密度1357mTである低保磁力磁石5aは、表1に示す組成となる合金αをストリップキャスト法で作製し、水素粉砕を施した。オレイン酸アミドを0.1wt%添加したのちに、酸素量が100ppm以下である雰囲気下でジェットミルにて微粉砕して粒径D50が3μmである微粉αを得た。微粉αを金型に充填し、1500kA/mの磁場で磁場中成型した。この成型体を1050℃で5時間焼結し、加工機にて加工を行うことで2個の10mm×21mm×3mmの焼結磁石を得た。なお、磁場中成型における磁場の方向は最終的に得られる焼結磁石の3mmの辺と平行な方向とした。なお、焼結磁石の製造後に保磁力および残留磁束密度を測定し、保磁力1790kA/m、残留磁束密度1357mTであることを確認した。
保磁力2007kA/m、残留磁束密度1312mTである高保磁力磁石5bは、表1に示す組成となる合金βをストリップキャスト法で作製し、水素粉砕を施した。オレイン酸アミドを0.1wt%添加したのちに、酸素量が100ppm以下である雰囲気下でジェットミルにて微粉砕して粒径D50が3μmである微粉βを得た。微粉βを金型に充填し、1500kA/mの磁場で磁場中成型した。この成型体を1050℃で5時間焼結し、加工機にて加工を行うことで30mm×21mm×3mmの焼結磁石を得た。なお、磁場中成型における磁場印加方向は最終的に得られる焼結磁石の3mmの辺と平行な方向とした。なお、焼結磁石の製造後に保磁力および残留磁束密度を測定し、保磁力2007kA/m、残留磁束密度1312mTであることを確認した。
なお、微粉αおよび微粉βの希土類量を確認したところ、合金αと微粉αとで希土類量は概ね一致し、合金βと微粉βとで希土類量は概ね一致していた。
低保磁力磁石5aおよび高保磁力磁石5bをスロットに挿入し、ロータ2と永久磁石5(低保磁力磁石5aおよび高保磁力磁石5b)とを樹脂にて固定した。
IPMモータ1が駆動している最中におけるIPMモータ1の実際の内部温度を測定することは現実的には困難である。そのため、実施例1のIPMモータと、実施例1の10mm×21mm×3mmの低保磁力磁石5aを全て高保磁力磁石5bとした点以外は実施例1と同様に製造した比較例1のIPMモータと、実施例1の30mm×21mm×3mmの高保磁力磁石5bを低保磁力磁石5aとした点以外は実施例1と同様に製造した比較例2のIPMモータとを8000rpmで連続的に回転させ、駆動時間による出力の低下が見られるか否かで熱減磁が発生しているか否かを確認した。シミュレーションによれば、試験開始から30分で、永久磁石5の温度が8000rpmでの最高温度に達する。なお、この場合の出力とは角速度×トルクで表される。
実施例1のIPMモータ1について、試験開始直後の出力を1とした場合における時間に対する出力変化の結果を表2に示す。
Figure 2018170940
Figure 2018170940
実施例1と比較例1は時間の経過に対して実質的に出力が低下していない。比較例2のみ、時間の経過に対して顕著な出力の低下がみられた。すなわち、比較例2のみ、永久磁石が熱減磁してしまったものと考えられる。また、比較例1は時間の経過に対する出力の低下は見られないものの、実施例1に対して出力が小さい。比較例1で使用している磁石の一部が、実施例1で使用している磁石に対して低い残留磁束密度となっており、比較例1のフラックスが実施例1のフラックスと比べて小さいためである。
R−T−B系焼結磁石は、原材料の価格変動などによってもコストが変化するが、一般的には保磁力が高くなるほど高コストとなる。したがって、全てのR−T−B系焼結磁石を高保磁力磁石5bとする比較例1に対して、一部のR−T−B系焼結磁石を低保磁力磁石5aとする実施例1は低コストとなる。
また、一般に保磁力と残留磁束密度とは相反する特性である。したがって、全てのR−T−B系焼結磁石を高保磁力磁石5bとする比較例1に対して、一部のR−T−B系焼結磁石を低保磁力磁石5aとする実施例1は永久磁石5が高残留磁束密度となる。その結果、フラックスが増大し、IPMモータ1の出力が向上し、IPMモータ1の性能が向上する。
(実験例2)
実験例2では、粒界拡散法を用いて、内部に保磁力分布を持つR−T−B系焼結磁石を作製した。そして、内部に保磁力分布を持つ一個体のR−T−B系焼結磁石を永久磁石5として、実験例1と同様にIPMモータ1を製作した。以下、内部に保磁力分布を持つR−T−B系焼結磁石の製造方法を詳しく示す。
表1に示す組成となる合金Aをストリップキャスト法で作製し、水素粉砕を施した。オレイン酸アミドを0.1wt%添加したのちに、酸素量が100ppm以下である雰囲気下でジェットミルにて微粉砕して粒径D50が3μmである微粉Aを得た。
微粉Aの希土類量を確認したところ、合金Aと微粉Aとで希土類量は概ね一致していた。
微粉Aを金型に充填し、1500kA/mの磁場で磁場中成型した。この成型体を1050℃で5時間焼結して図3に示す50mm×21mm×40mmの焼結体10を得た。なお、磁場印加方向は、40mmの辺と平行な方向とした。
得られた焼結体10を50mm×21mm×3mmの永久磁石10枚となるように、加工機にてスライス加工した。その後、図4に示すように、50mm×21mmの面の長手方向(50mm方向)の一方の端から10mm〜40mmの範囲にかけてTb水素化物付着部分15bを設定し、Tb水素化物(TbH)を付着させた。その後、900℃で24時間の拡散処理を施した。拡散後、500℃で1時間の時効処理を行った。拡散処理を施した焼結体15は拡散処理の効果で図4に示す低希土類領域15aおよび高希土類領域15bを有していた。
確認の為、低希土類領域15aおよび高希土類領域15bから、それぞれ3mm×3mm×3mmの部分を切り出し、サンプリングした。具体的には、図4に示す保磁力測定部分15a1および15b1をサンプリングした。パルス励磁型磁気特性測定装置で保磁力を測定したところ、低希土類領域15aから切り出したサンプルは保磁力が1779kA/mであり、高希土類領域15bから切り出したサンプルは保磁力が2005kA/mであった。なお、低希土類領域15aから切り出したサンプルの残留磁束密度は1361mT、高希土類領域15bから切り出したサンプルの残留磁束密度は1350mTであった。
なお、図4では、低希土類領域15aと保磁力測定部分15a1とでハッチングを変更しているが、実質的には物としての相違がない。同様に高希土類領域15bと保磁力測定部分15b1とでハッチングを変更しているが、実質的には物としての相違がない。
上記の方法にて得られたR−T−B系焼結磁石を図2の永久磁石5として、実験例1と同様にIPMモータ1に組み込み、実施例1と同様な試験を実施した。表2に示す良好な結果が得られた。
実施例1に対して実施例2の出力が高いのは、表2からも明らかなように、同等な保磁力で残留磁束密度が高いためである。同等な保磁力で残留磁束密度が高くなるのは粒界拡散法を用いた効果であると考えられる。
(実験例3)
内部に保磁力分布を持つ永久磁石5を用いて、実施例1と同様にIPMモータ1を作製した。以下に永久磁石5として用いられるR−T−B系焼結磁石の作製方法を詳しく示す。表1に示す組成となる合金Aと合金Bをストリップキャスト法で作製し、水素粉砕を施した。次に、各合金にオレイン酸アミドを0.15wt%ずつ添加した。オレイン酸アミドを添加したのち、酸素量が100ppm以下の雰囲気下でジェットミルにて微粉砕して粒径D50=3μmである微粉Aと粒径D50=3μmである微粉Bとを得た。
微粉Aおよび微粉Bの希土類量を確認したところ、合金Aと微粉Aとで希土類量は概ね一致し、合金Bと微粉Bとで希土類量は概ね一致していた。
微粉Aおよび微粉Bをそれぞれ図5に示す態様で金型に充填し、磁場中成型した。尚、図5の太い矢印αが成型方向を、細い矢印βが磁場印加方向を示す。得られた成型体は、図6に示すように微粉Aによって形成された領域(以下、微粉A領域)20aと微粉Bによって形成された領域(以下、微粉B領域)20bとを有する成型体となった。この成型体に対して1050℃で5時間焼結を行い、500℃で1時間の時効処理を行い、焼結体を得た。図5に記載の50mm×21mm×40mmの焼結体を50mm×21mm×3mmの永久磁石10枚となるように、加工機にてスライス加工した。このとき、図6に示すように永久磁石の50mm方向の一方の端から他方の端にかけて微粉A領域20a、微粉B領域20b、微粉A領域20aとなるように加工した。
確認の為、微粉A領域20aおよび微粉B領域20bから、それぞれ3mm×3mm×3mmの部分を切り出し、サンプリングした。具体的には、図6に示す保磁力測定部分20a1および20b1をサンプリングした。パルス励磁型磁気特性測定装置で保磁力を測定したところ、微粉A領域20aから切り出したサンプルは保磁力が1781kA/mであり、微粉B領域20bから切り出したサンプルは保磁力が2001kA/mであった。なお、微粉A領域20aから切り出したサンプルの残留磁束密度は1360mTであり、微粉B領域20bから切り出したサンプルの残留磁束密度は1316mTであった。
なお、図6では、微粉A領域20aと保磁力測定部分20a1とでハッチングを変更しているが、実質的には物としての相違がない。同様に微粉B領域20bと保磁力測定部分20b1とでハッチングを変更しているが、実質的には物としての相違がない。
上記の方法にて得られたR−T−B系焼結磁石を図2Bの永久磁石5として、実験例1と同様にIPMモータ1に組み込み、実施例1と同様な試験を実施した。表2に示す良好な結果が得られた。
(実験例4)
長時間焼結することで永久磁石内部に組成の偏りを発生させ保磁力分布を持たせた永久磁石5を用いて、実施例1と同様にIPMモータ1を作製した。以下に永久磁石5として用いられるR−T−B系焼結磁石の作製方法を詳しく示す。表1に示す組成となる合金Cをストリップキャスト法で作製し、水素粉砕を施した。次に合金にオレイン酸アミドを0.15wt%添加した。オレイン酸アミドを添加したのち、酸素量が100ppm以下の雰囲気下でジェットミルにて微粉砕して粒径D50=3μmである微粉Cを得た。
微粉Cの希土類量を確認したところ、合金Cと微粉Cとで希土類量は概ね一致していた。
微粉Cを図7に示す態様で金型に充填し、1500kA/mの磁場で磁場中成型した。尚、図7の太い矢印αが成型方向を、細い矢印βが磁場印加方向を示す。この成型体を1050℃で24時間焼結して、500℃で1時間の時効処理を行い、焼結体30を得た。得られた焼結体30の組成を分析すると、後述するように希土類量が焼結体中心に向かって高くなる焼結体となった。説明の便宜上、図7に示すように永久磁石(焼結体30)の50mm方向の一方の端から他方の端にかけて、低希土類領域30a、高希土類領域30b、低希土類領域30aと定義した。
確認の為、低希土類領域30aおよび高希土類領域30bから、それぞれ3mm×3mm×3mmの部分を切り出し、サンプリングした。具体的には、図8に示す保磁力測定部分30a1および30b1をサンプリングした。パルス励磁型磁気特性測定装置で保磁力を測定したところ、低希土類領域30aから切り出したサンプルは保磁力が1952kA/mであり、高希土類領域30bから切り出したサンプルは保磁力が2032kA/mであった。なお、低希土類領域30aから切り出したサンプルの残留磁束密度は1326mTであり、高希土類領域30bから切り出したサンプルの残留磁束密度は1310mTであった。
保磁力測定部分30a1および30b1の組成分析を行ったところ、表1に示す通り、いずれの保磁力測定部分も合金Cとは希土類量が異なる結果となった。長時間の焼結によって液相となった希土類成分の一部が、表面張力により焼結体中央部に移動したためである。
上記の方法にて得られたR−T−B系焼結磁石を図2Bの永久磁石5として、実験例1と同様にIPMモータ1に組み込み、実施例1と同様な試験を実施した。表2に示す良好な結果が得られた。
1…IPMモータ
2…ロータ
2a…ロータ鉄心
2b…ロータ表面
3…ステータ
3a…ステータ鉄心
4…シャフト
5…永久磁石
5a…低保磁力磁石
5b…高保磁力磁石
6…コイル
7…ロータとステータとの間の空隙
8…冷媒経路
8a…ロータ内部に形成された冷媒経路
8b…ロータ表面に形成された冷媒経路
10…焼結体
15…焼結体
15a…低希土類領域
15b…高希土類領域
15a1,15b1…保磁力測定部分
20…成型体
20a…微粉A領域
20b…微粉B領域
20a1,20b1…保磁力測定部分
30…焼結体
30a…低希土類領域
30b…高希土類領域
30a1,30b1…保磁力測定部分
100…SPMモータ

Claims (10)

  1. 永久磁石を含むモータであって、
    前記モータの内部で高温となっている高温部分に位置にする高温側永久磁石部分の保磁力が、前記モータの内部で前記高温側永久磁石部分よりも温度が低くなる低温部分に位置する低温側永久磁石部分の保磁力よりも高く設定してあることを特徴とするモータ。
  2. 前記高温側永久磁石部分の保磁力と前記低温側永久磁石部分の保磁力との差が80kA/m以上である請求項1に記載のモータ。
  3. 前記永久磁石が一個体内に保磁力分布を有する請求項1または2に記載のモータ。
  4. 前記高温側永久磁石部分および前記低温側永久磁石部分が同一個体の永久磁石に含まれる請求項1〜3のいずれかに記載のモータ。
  5. 前記モータの使用時において、前記永久磁石内に5℃以上の温度差がつく請求項1〜4のいずれかに記載のモータ。
  6. 前記永久磁石が希土類磁石である請求項1〜5のいずれかに記載のモータ。
  7. 前記永久磁石がR−T−B系磁石である請求項1〜6のいずれかに記載のモータ。
  8. 前記モータの内部を冷却する冷却機構8aを有し、
    前記冷却機構8aは冷媒を有し、
    前記冷媒と前記永久磁石との距離が10mm以内となる箇所が存在する請求項1〜7のいずれかに記載のモータ。
  9. 前記冷媒が油である請求項8に記載のモータ。
  10. 前記モータは、IPMモータである請求項1〜9のいずれかに記載のモータ。
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