JP7202347B2 - 電極シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電極シートを製造する方法に関する。
従来、電極シートとして、集電箔の表面上に電極合材層を有する電極シートが知られている。このような電極シートの製造方法としては、例えば、特許文献1に開示されている方法が知られている。
特開2020-68113号公報
具体的には、まず、対向して回転するAロールとBロールとを有し、集電箔をAロールとBロールとの間隙に通すようにしてBロールによって集電箔を搬送する装置を用いて、溶媒を含むことなく電極活物質の粉体とバインダの粉体とが混合された混合粉体を、集電箔の表面に配置する。詳細には、AロールとBロールによって搬送される集電箔との間に電位差を生じさせた状態で、Aロールの外周面に混合粉体を連続的に供給して、Aロールの外周面に供給された混合粉体と集電箔との間に電位差を生じさせ、混合粉体と集電箔との間に働く静電気力によって、混合粉体を、Aロールの外周面から集電箔の表面へ移動させて、Bロールによって搬送される集電箔の表面に混合粉体を連続的に配置する。
その後、ロールプレス工程において、対向して回転する一対のホットロール(第1ロールと第2ロール)の間に、集電箔の表面上に配置された混合粉体からなる電極合材層を有する電極シートを通す(ロールプレスする)ことによって、電極合材層に含まれるバインダを軟化または溶融させつつ、電極合材層と集電箔とを圧接することで、電極活物質とバインダとを有する電極合材層が集電箔の表面に接着された電極シートを製造する。なお、混合粉体は、活物質粒子の表面に複数のバインダ粒子が結合した複数の複合粒子からなり、ロールプレス工程を行う前の電極合材層は、複数の複合粒子が集電箔の表面上に堆積した電極合材層となっている。
ところで、上述の製造方法では、ロールプレス工程においてロールプレスを行うとき、電極合材層が接触する第1ロールの外周面に、軟化または溶融しているバインダ粒子の一部が付着することがあった。このため、第1ロールと第2ロールの間を電極シートが通過するときに、電極合材層に含まれるバインダ粒子の一部が第1ロールの外周面に付着した状態で、電極合材層が第1ロールの外周面から離間することによって、第1ロールの外周面に付着しているバインダ粒子と共に電極合材層の一部が集電箔の表面上から脱離(剥離)して、第1ロールの外周面に転写されてしまうことがあった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、「電極合材層の一部が、集電箔の表面上から脱離(剥離)して第1ロールの外周面に転写されてしまうこと」を低減することができる電極シートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、集電箔の表面上に電極合材層を有する電極シートの製造方法において、前記集電箔と、活物質粒子の表面に前記活物質粒子よりも小径のバインダ粒子が複数結合した複合粒子が、前記集電箔の前記表面上に堆積した前記電極合材層と、を有する前記電極シートを加熱して、前記電極合材層に含まれる前記バインダ粒子を軟化または溶融させるプレス前加熱工程と、前記プレス前加熱工程で加熱した前記電極シートを、第1ロールと第2ロールとの間でロールプレスして、前記電極合材層を厚み方向に圧縮しつつ、軟化または溶融した前記バインダ粒子によって、前記活物質粒子同士を結着させると共に前記電極合材層を前記集電箔の前記表面に結着させるロールプレス工程と、を備え、前記ロールプレス工程は、前記電極シートの前記電極合材層の外側表面が接触する前記第1ロールの外周面の温度を、前記第2ロールの外周面の温度よりも低くして、前記電極シートをロールプレスすることによって、前記電極合材層内の前記バインダ粒子について、前記第1ロールに対する粘着力を前記集電箔に対する粘着力よりも低下させる電極シートの製造方法である。
上述の製造方法では、プレス前加熱工程において、集電箔と電極合材層とを有する電極シートを加熱して、電極合材層に含まれるバインダ粒子を軟化または溶融させる。なお、プレス前加熱工程を行うときの電極合材層は、溶媒(液体)を含むことなく、複数の複合粒子が集電箔の表面上に堆積した層(複数の複合粒子からなる層)である。また、複合粒子は、溶媒(液体)を含むことなく、活物質粒子の表面に活物質粒子よりも小径のバインダ粒子が複数結合した粒子である。詳細には、複合粒子は、活物質粒子の表面に、少なくともバインダ粒子が複数結合している粒子であり、バインダ粒子の他にアセチレンブラックなどの導電粒子が、活物質粒子の表面に結合した粒子であっても良い。
さらに、上述の製造方法では、ロールプレス工程において、プレス前加熱工程で加熱した電極シートを、第1ロールと第2ロールとの間でロールプレスする。これにより、電極合材層を厚み方向に圧縮しつつ、軟化または溶融したバインダ粒子によって活物質粒子同士を結着させると共に電極合材層を集電箔の表面に結着させる。なお、ロールプレス工程では、電極合材層の外側表面(集電箔側とは反対側の表面)を第1ロールの外周面に接触させる態様で、電極シートを第1ロールと第2ロールとによってロールプレスする。
詳細には、ロールプレス工程において、電極シートの電極合材層の外側表面が接触する第1ロールの外周面の温度を、第2ロールの外周面の温度よりも低くして、電極シートを第1ロールと第2ロールとの間でロールプレスする。これにより、電極合材層内のバインダ粒子について、第1ロールに対する粘着力(付着力)を、集電箔に対する粘着力(付着力)よりも低下させる。すなわち、電極合材層内のバインダ粒子のうち、第1ロールに接触するバインダ粒子の粘着力を、集電箔に接触するバインダ粒子の粘着力よりも低くする。
このようにすることで、ロールプレスを行って、電極合材層の外側表面(集電箔側とは反対側の表面)が第1ロールの外周面から離間するとき、第1ロールに接触していたバインダ粒子が、第1ロールの外周面から離間し易くなる。これにより、上述の製造方法では、「第1ロールの外周面に接触していたバインダ粒子と共に、電極合材層の一部が、集電箔の表面上から脱離(剥離)して第1ロールの外周面に転写されてしまうこと」を低減することができる。
なお、第1ロールの外周面の温度は、プレス前加熱工程によって軟化または溶融したバインダ粒子の粘着力が低下する温度に設定される。例えば、第1ロールの外周面の温度は、バインダ粒子の軟化温度よりも低い温度にするのが好ましい。
さらに、前記の電極シートの製造方法であって、前記ロールプレス工程において前記電極シートをロールプレスした後、前記電極合材層の前記外側表面が前記第1ロールの前記外周面に接触した状態を維持したまま、前記電極シートを前記第1ロールの前記外周面に沿って一定距離搬送した後、前記電極シートを前記第1ロールの前記外周面から離間させる電極シートの製造方法とすると良い。
上述の製造方法では、ロールプレス工程において、電極シートを第1ロールと第2ロールとによってロールプレスした後、直ちに、第1ロール及び第2ロールから電極シートを離間させるのではなく、(第2ロールからは電極シートを直ちに離間させるが、)電極合材層が第1ロールの外周面に接触した状態を維持したまま、電極シートを第1ロールの外周面に沿って一定距離搬送した後に、電極シートを第1ロールの外周面から離間させる。
このようにすることで、電極合材層が第1ロールに接触してから離間するまでの時間(接触期間)を長くすることができるので、第1ロールの外周面から電極合材層が離間するまでの間に、第1ロールの外周面に接触するバインダ粒子の粘着力(第1ロールに対するバインダ粒子の付着力)をより一層低下させることができる。これにより、電極合材層が第1ロールの外周面から離間するとき、第1ロールに接触していたバインダ粒子が、第1ロールの外周面からより一層離間し易くなる(換言すれば、第1ロールの外周面に転写され難くなる)。従って、上述の製造方法では、「電極合材層の一部が、集電箔の表面上から脱離(剥離)して第1ロールの外周面に転写されてしまうこと」を、より一層低減することができる。
さらに、前記いずれかの電極シートの製造方法であって、前記プレス前加熱工程は、前記電極シートを前記第1ロールと前記第2ロールとの間でロールプレスする前に、前記電極シートを、前記第1ロールの前記外周面よりも高温である前記第2ロールの前記外周面に接触させつつ、前記第2ロールの前記外周面に沿って一定距離搬送することによって、前記電極合材層に含まれる前記バインダ粒子を軟化または溶融させる電極シートの製造方法とすると良い。
上述の製造方法では、電極シートを第1ロールと第2ロールとの間でロールプレスする前(すなわち、ロールプレス工程を行う前)に、プレス前加熱工程において、電極シートを第1ロールの外周面よりも高温である第2ロールの外周面に接触させつつ、電極シートを第2ロールの外周面に沿って一定距離搬送することによって、電極合材層に含まれるバインダ粒子を軟化または溶融させる。
従って、上述の製造方法では、プレス前加熱工程を、ロールプレス工程を行う第2ロールを用いて行う。このため、第2ロールとは別に、プレス前加熱工程を行う加熱装置を別途設ける場合に比べて、製造装置が安価になり、製造コストを低減することができる。なお、第2ロールの外周面の温度は、バインダ粒子が軟化または溶融する温度に設定される。例えば、第2ロールの外周面の温度は、バインダ粒子の軟化温度(または融点)よりも高い温度にするのが好ましい。
実施形態1にかかる電極シート製造装置の側面視概略図である。 プレス前加熱工程を行うときの電極シートの側面図である。 同電極シートの平面図である。 図1のB部拡大図である。 図1のC部拡大図である。 図1のD部拡大図である。 ロールプレス工程を行った後の電極シートの側面図である。 実施形態2にかかる電極シート製造装置の側面視概略図である。 実施形態1の製造方法によって製造した電極シートの平面写真である。 実施形態2の製造方法によって製造した電極シートの平面写真である。 変形形態1にかかる電極シート製造装置の側面視概略図である。 比較形態1にかかる電極シート製造装置の側面視概略図である。 比較形態1の製造方法によって製造した電極シートの平面写真である。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態1は、リチウムイオン二次電池の負極シートの製造に、本発明を適用したものである。すなわち、本実施形態1では、電極シートの製造方法として、負極シートの製造方法を例示する。本実施形態1では、集電箔110と、この集電箔110の表面(第1表面110b)上に形成された負極合材層120(電極合材層)と、を有する負極シート100(電極シート)を製造する(図7参照)。
まず、実施形態1にかかる電極シート製造装置1について説明する。本実施形態1では、電極シート製造装置1を用いて、負極シート100(電極シート)を製造する。図1は、実施形態1にかかる電極シート製造装置1の側面視概略図である。電極シート製造装置1は、図1に示すように、対向して回転する第1ロール40及び第2ロール50と、ニップロール60とを有する。
第1ロール40と第2ロール50とは、水平方向(図1において左右方向)に対向して配置されている。なお、第1ロール40と第2ロール50とは、間隔を空けて対面している。また、第1ロール40と第2ロール50とは、図1に矢印で示すように、2つのロールの回転方向が互いに逆方向となるように、すなわち、対面する2つのロールが互いに順方向回転となるように設定されている。また、第1ロール40と第2ロール50の直径は、いずれも250mmである。また、ニップロール60は、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙の位置よりも搬送方向DMの下流側に位置し、第1ロール40と間隔を空けて対面している(図1参照)。
本実施形態1の電極シート製造装置1では、負極シート100は、3m/minの搬送速度で、当該負極シート100の長さ方向DLに一致する搬送方向DMに搬送される。具体的には、図1に示すように、負極シート100は、まず、搬送方向DMについて第2ロール50よりも上流側(図1において、第2ロール50よりも左側)から、第2ロール50に向かって搬送される。
なお、第2ロール50に向かって搬送方向DMに搬送される負極シート100の負極合材層120は、溶媒(液体)を含むことなく、複数の複合粒子123が集電箔110の表面(第1表面110b)上に堆積した層(複数の複合粒子123からなる層)である(図2参照)。この負極合材層120は、図3に示すように、集電箔110のうち、幅方向DWの両端部(第1端部111と第2端部112)を除いた部位(第1端部111と第2端部112との間に位置する中間部113)の表面(第1表面110b)上に配置されている。このように、複数の複合粒子123が集電箔110の第1表面110b上に堆積した負極合材層120を有する負極シート100は、例えば、特開2020-68113や特願2019-206457に記載されている方法によって作製することができる。
複合粒子123は、溶媒(液体)を含むことなく、活物質粒子121の表面に活物質粒子121よりも小径のバインダ粒子122が複数結合した粒子である。本実施形態1では、活物質粒子121として、黒鉛粒子(詳細には、アモルファスコートグラファイト粒子)を用いている。また、バインダ粒子122としては、PVDF粒子を用いている。なお、本実施形態1のバインダ粒子122は、軟化温度が130℃であり、融点が160℃である。
本実施形態1では、複数の活物質粒子121と複数のバインダ粒子122とを、重量比で97.5:2.5の割合で混合して、複数の複合粒子123としている。詳細には、ハイスピードミキサ(アーステクニカ製)を用いて、複数の活物質粒子121と複数のバインダ粒子122とを、重量比で97.5:2.5の割合で混合して、活物質粒子121の表面にバインダ粒子122が複数結合した複数の複合粒子123を作製している。また、本実施形態1では、集電箔110として、厚みが8μmの銅箔を用いている。
第2ロール50に向かって搬送された負極シート100は、その後、第2ロール50の外周面50bに抱き角θ1で巻き付けられる態様で搬送され、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙に通される。そして、第1ロール40の外周面40bに抱き角θ2で巻き付けられる態様で搬送された後、ニップロール60に巻き付けられる態様で搬送されて、その後、ニップロール60よりも搬送方向DMの下流側へ搬送される(図1参照)。なお、本実施形態1では、θ1=θ2=70°とされている。
ところで、本実施形態1では、負極シート100は、第2ロール50の外周面50bに抱き角θ1で巻き付けられる態様で搬送される。従って、負極シート100は、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙に通される前に、第2ロール50の外周面50bに接触しつつ第2ロール50の外周面50bに沿って、一定の距離D1だけ搬送される。なお、本実施形態1では、距離D1=第2ロール50の直径×π×(抱き角θ1/360°)=250mm×3.14×(70/360)=153mmである。
さらに、本実施形態1では、第2ロール50の外周面50bの温度は、バインダ粒子122が軟化または溶融する温度に設定されている。具体的には、第2ロール50の外周面50bの温度は、バインダ粒子122の融点(160℃)よりも高い200℃に設定されている。このため、負極シート100は、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙に通される前に、第2ロール50の外周面50bに接触しつつ第2ロール50の外周面50bに沿って一定の距離D1だけ搬送されることによって加熱される。これによって、負極合材層120に含まれるバインダ粒子122が、軟化または溶融する。この工程が、後述するプレス前加熱工程である。
なお、本実施形態1では、負極合材層120の外側表面120b(集電箔110側とは反対側の表面)を第2ロール50の外周面50bに接触させるのではなく、集電箔110の第2表面110cを第2ロール50の外周面50bに接触させる態様で、第2ロール50の外周面50bに沿って負極シート100を搬送する(図4参照)。従って、負極合材層120は、集電箔110を通じて、第2ロール50によって加熱される。なお、図4は、図1のB部拡大図である。また、本実施形態1では、第1ロール40の外周面40bの温度は、バインダ粒子122の軟化温度(130℃)よりも低い80℃に設定されている。
また、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙には、集電箔110の第1表面110b上に負極合材層120を有する負極シート100が通されている。また、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙寸法は、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙に到達する前の負極シート100の厚みよりも小さくされている。従って、第2ロール50の加熱によって負極合材層120に含まれるバインダ粒子122が軟化または溶融している負極シート100は、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙を通過することで、第1ロール40と第2ロール50とによって、その厚み方向DTにロールプレスされる(図5参照)。なお、図5は、図1のC部拡大図である。
これにより、負極合材層120を厚み方向DTに圧縮しつつ、軟化または溶融したバインダ粒子122によって活物質粒子121同士を結着させると共に負極合材層120を集電箔110の表面(第1表面110b)に結着させる(図7参照)。なお、本実施形態1では、負極合材層120の外側表面120bを第1ロール40の外周面40bに接触させる態様で、負極シート100を第1ロール40と第2ロール50とによってロールプレスする。この工程が、後述するロールプレス工程である。
次に、本実施形態1にかかる負極シート100の製造方法について、詳細に説明する。まず、プレス前加熱工程において、集電箔110と負極合材層120とを有する負極シート100を加熱して、負極シート100に含まれるバインダ粒子122を軟化または溶融させる。具体的には、前述のように、負極シート100を、第2ロール50の外周面50bに接触させつつ、第2ロール50の外周面50bに沿って一定の距離D1だけ搬送することによって加熱することで、負極合材層120に含まれるバインダ粒子122を軟化または溶融させる。
なお、プレス前加熱工程に供給される負極シート100の負極合材層120は、溶媒(液体)を含むことなく、複数の複合粒子123が集電箔110の表面(第1表面110b)上に堆積した層(複数の複合粒子123からなる層)となっている(図2参照)。従って、プレス前加熱工程では、複合粒子123を構成するバインダ粒子122(活物質粒子121の表面に接合しているバインダ粒子122)が、軟化または溶融する。
このように、本実施形態1の製造方法では、プレス前加熱工程を、後のロールプレス工程を行う第2ロール50を用いて行っている。このため、第2ロール50とは別に、プレス前加熱工程を行う加熱装置を別途設ける場合に比べて、製造装置が安価になり、製造コストを低減することができる。
次に、ロールプレス工程に進み、プレス前加熱工程で加熱した負極シート100を、負極合材層120の外側表面120bを第1ロール40の外周面40bに接触させる態様で、第1ロール40と第2ロール50とによってロールプレスする。これにより、負極合材層120を厚み方向DTに圧縮しつつ、軟化または溶融したバインダ粒子122によって、活物質粒子121同士を結着させると共に負極合材層120を集電箔110の表面(第1表面110b)に結着させる(図7参照)。
ところで、本実施形態1では、第1ロール40の外周面40bの温度を、第2ロール50の外周面50bの温度よりも低くしている。従って、本実施形態1では、負極合材層120の外側表面120bが接触する第1ロール40の外周面40bの温度を、第2ロール50の外周面50bの温度よりも低くして、負極シート100を第1ロール40の外周面40bと第2ロール50の外周面50bとの間でロールプレスする。
これにより、負極合材層120内のバインダ粒子122について、第1ロール40に対する粘着力(付着力)を、集電箔110に対する粘着力(付着力)よりも低下させる。すなわち、負極合材層120内のバインダ粒子122のうち、第1ロール40に接触するバインダ粒子122の粘着力を、集電箔110に接触するバインダ粒子122の粘着力よりも低くする。
このようにすることで、ロールプレスを行って、負極合材層120の外側表面120bが第1ロール40の外周面40bから離間するとき、第1ロール40の外周面40bに接触していたバインダ粒子122が、第1ロール40の外周面40bから離間し易くなる。これにより、本実施形態1の製造方法では、「第1ロール40の外周面40bに接触していたバインダ粒子122と共に、負極合材層120の一部が、集電箔110の表面(第1表面110b)上から脱離(剥離)して第1ロール40の外周面40bに転写されてしまうこと」を低減することができる。
なお、第1ロール40の外周面40bの温度は、プレス前加熱工程によって軟化または溶融したバインダ粒子122の粘着力が低下する温度に設定されている。具体的には、本実施形態1では、第1ロール40の外周面40bの温度を、バインダ粒子122の軟化温度(具体的には130℃)よりも低い温度(具体的には80℃)に設定している。
さらに、本実施形態1の製造方法では、ロールプレス工程において、負極シート100を第1ロール40と第2ロール50とによってロールプレスした後、直ちに、第1ロール40及び第2ロール50から負極シート100を離間させるのではなく(第2ロール50からは負極シート100を直ちに離間させるが)、負極合材層120が第1ロール40の外周面40bに接触した状態を維持したまま、負極シート100を第1ロール40の外周面40bに沿って一定距離搬送した後に、負極シート100を第1ロール40の外周面40bから離間させる(図1及び図6参照)。なお、図6は、図1のD部拡大図である。
具体的には、第1ロール40と第2ロール50との対面箇所の間隙を通過することによってロールプレスされた負極シート100は、第1ロール40の外周面40bに抱き角θ2で巻き付けられる態様で搬送された後、ニップロール60に巻き付けられる態様で搬送されることによって、第2ロール50の外周面50bから離間する(図1参照)。従って、負極シート100は、第1ロール40と第2ロール50とによってロールプレスされた後、第1ロール40の外周面40bに接触しつつ第1ロール40の外周面40bに沿って、一定の距離D2だけ搬送される。なお、本実施形態1では、θ2=70°とされている。従って、距離D2=第1ロール40の直径×π×(抱き角θ2/360°)=250mm×3.14×(70/360)=153mmである。
このようにすることで、負極合材層120が第1ロール40に接触してから離間するまでの時間(接触期間)を長くすることができるので、第1ロール40の外周面40bから負極合材層120が離間するまでの間に、第1ロール40の外周面40bに接触するバインダ粒子122の粘着力(第1ロール40に対するバインダ粒子122の付着力)をより一層低下させることができる。これにより、負極合材層120が第1ロール40の外周面40bから離間するとき、第1ロール40の外周面40bに接触していたバインダ粒子122が、第1ロール40の外周面40bからより一層離間し易くなる(換言すれば、第1ロール40の外周面40bに転写され難くなる)。従って、本実施形態1の製造方法では、「負極合材層120の一部が、集電箔110の第1表面110b上から脱離(剥離)して第1ロール40の外周面40bに転写されてしまうこと」を、より一層低減することができる。
上述のようにして作製した負極シート100は、その後、正極シート及びセパレータと組み合わされて、電極体を形成する。次いで、この電極体に端子部材を取り付けた後、電池ケース内に電極体及び電解液を収容する。これにより、リチウムイオン二次電池が完成する。
<実施形態2>
次に、実施形態2にかかる電極シートの製造方法について説明する。本実施形態2では、電極シート製造装置201を用いて、負極シート100を製造する。図8は、実施形態2にかかる電極シート製造装置201の側面視概略図である。本実施形態2の電極シート製造装置201は、実施形態1の電極シート製造装置1と比較して、ニップロール60を有することなく、負極シート100を第1ロール40と第2ロール50とによってロールプレスした後、直ちに、第1ロール40及び第2ロール50から負極シート100を離間させる点が異なっており、その他は同等である。
本実施形態2でも、実施形態1と同様に、プレス前加熱工程において、集電箔110と負極合材層120とを有する負極シート100を、第2ロール50の外周面50bに接触させつつ、第2ロール50の外周面50bに沿って一定の距離D1だけ搬送することによって加熱することで、負極合材層120に含まれるバインダ粒子122を軟化または溶融させる。なお、第2ロール50の外周面50bの温度は、200℃に設定されている。また、第2ロール50の抱き角θ1=70°である(図8参照)。
次に、ロールプレス工程に進み、実施形態1と同様に、プレス前加熱工程で加熱した負極シート100を、負極合材層120の外側表面120bを第1ロール40の外周面40bに接触させる態様で、第1ロール40と第2ロール50とによってロールプレスする。これにより、負極合材層120を厚み方向DTに圧縮しつつ、軟化または溶融したバインダ粒子122によって、活物質粒子121同士を結着させると共に負極合材層120を集電箔110の表面(第1表面110b)に結着させる(図7参照)。
本実施形態2でも、本実施形態1と同様に、第1ロール40の外周面40bの温度を、第2ロール50の外周面50bの温度よりも低くしている。具体的には、第1ロール40の外周面40bの温度を80℃に設定している。これにより、ロールプレス工程において、負極合材層120内のバインダ粒子122について、第1ロール40に対する粘着力(付着力)を、集電箔110に対する粘着力(付着力)よりも低下させる。
このようにすることで、ロールプレスを行って、負極合材層120の外側表面120bが第1ロール40の外周面40bから離間するとき、第1ロール40の外周面40bに接触していたバインダ粒子122が、第1ロール40の外周面40bから離間し易くなる。従って、本実施形態2の製造方法でも、「第1ロール40の外周面40bに接触していたバインダ粒子122と共に、負極合材層120の一部が、集電箔110の表面(第1表面110b)上から脱離(剥離)して第1ロール40の外周面40bに転写されてしまうこと」を低減することができる。
<比較形態1>
次に、比較形態1にかかる電極シートの製造方法について説明する。本比較形態1では、電極シート製造装置401を用いて、負極シート100を製造する。図12は、比較形態1にかかる電極シート製造装置401の側面視概略図である。本比較形態1の電極シート製造装置401は、実施形態2の電極シート製造装置1と比較して、第1ロール440の外周面440bの温度が異なっており、その他は同等である。
本比較形態1でも、実施形態1,2と同様に、プレス前加熱工程において、集電箔110と負極合材層120とを有する負極シート100を、第2ロール50の外周面50bに接触させつつ、第2ロール50の外周面50bに沿って一定の距離D1だけ搬送することによって加熱することで、負極合材層120に含まれるバインダ粒子122を軟化または溶融させる。なお、第2ロール50の外周面50bの温度は、200℃に設定されている。また、第2ロール50の抱き角θ1=70°である(図8参照)。
次に、ロールプレス工程に進み、実施形態1,2と同様に、プレス前加熱工程で加熱した負極シート100を、負極合材層120の外側表面120bを第1ロール40の外周面40bに接触させる態様で、第1ロール40と第2ロール50とによってロールプレスする。これにより、負極合材層120を厚み方向DTに圧縮しつつ、軟化または溶融したバインダ粒子122によって、活物質粒子121同士を結着させると共に負極合材層120を集電箔110の表面(第1表面110b)に結着させる(図7参照)。
但し、本比較形態1では、第1ロール440の外周面440bの温度を、第2ロール50の外周面50bの温度と等しく200℃に設定している。すなわち、ロールプレス工程において負極合材層120が接触する第1ロール440の外周面440bの温度を、負極合材層120に含まれるバインダ粒子122の融点(160℃)よりも高くしている。このようにして、ロールプレス工程を行って、負極シート100を製造した。
<製造方法の評価>
図13は、比較形態1の製造方法によって製造した負極シート100の平面写真である。図13に示すように、比較形態1の負極シート100では、集電箔110の中間部113の表面(第1表面110b)から負極合材層120の一部が脱離した部位(脱離部EPとする)が多数(広い面積で)存在し、負極合材層120を構成する活物質粒子121が多数、集電箔110から脱離していた。すなわち、比較形態1の製造方法では、負極合材層120の多くが、集電箔110の第1表面110b上から脱離(剥離)して第1ロール40の外周面40bに転写されてしまった。
図9は、本実施形態1の製造方法によって製造した負極シート100の平面写真である。図9に示すように、実施形態1の負極シート100では、集電箔110の中間部113の表面(第1表面110b)から負極合材層120の一部が脱離した部位が見当たらなかった。すなわち、実施形態1の製造方法では、負極合材層120の一部が、集電箔110の第1表面110b上から脱離(剥離)して第1ロール40の外周面40bに転写されてしまうことがなかった。
図10は、本実施形態2の製造方法によって製造した負極シート100の平面写真である。図10に示すように、実施形態2の負極シート100では、集電箔110の中間部113の表面(第1表面110b)から負極合材層120の一部が脱離した部位(脱離部EP)が存在しているが、集電箔110から脱離した活物質粒子121の量は、比較形態1に比べて極めて少なかった。
以上のことから、実施形態1,2の製造方法によれば、比較形態1の製造方法に比べて、「負極合材層120の一部が、集電箔110の第1表面110b上から脱離(剥離)して第1ロール40の外周面40bに転写されてしまうこと」を低減することができるといえる。さらに、実施形態1の製造方法と実施形態2の製造方法とを比較すると、実施形態1の製造方法のほうが、脱離部EPの発生を低減できる効果が大きいことから、「ロールプレス工程の後、負極合材層120が第1ロール40の外周面40bに接触した状態を維持したまま、負極シート100を第1ロール40の外周面40bに沿って一定距離搬送した後に、負極シート100を第1ロール40の外周面40bから離間させるようにする」ことで、「負極合材層120の一部が、集電箔110の第1表面110b上から脱離(剥離)して第1ロール40の外周面40bに転写されてしまうこと」をより一層低減することができるといえる。
以上において、本発明を実施形態1,2に即して説明したが、本発明は前記実施形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態1,2では、電極シートの製造方法として、負極シート100の製造方法を例示した。しかしながら、本発明は、負極シートのみならず、正極シートの製造方法にも適用することができる。正極シートを製造する場合、複合粒子として、活物質粒子の表面にバインダ粒子と導電粒子が結合した複合粒子を用いると良い。この複合粒子は、例えば、活物質粒子(例えば、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム粒子)とバインダ粒子(例えば、PVDF粒子)と導電粒子(例えば、アセチレンブラック粒子)とを、重量比で90:5:5の割合で混合して作製することができる。
また、実施形態1,2では、負極合材層120を、集電箔110の片面(第1表面110b)のみに形成する例を示したが、集電箔110の両面(第1表面110bと第2表面110c)に形成するようにしても良い。すなわち、本発明は、集電箔の片面(第1表面)に電極合材層を有する電極シートのみならず、集電箔の両面(第1表面及び第2表面)に電極合材層を有する電極シートの製造方法に適用することができる。なお、集電箔110の両面に負極合材層120を形成する場合は、前述のように集電箔110の第1表面110bに負極合材層120を有する負極シート100に対してプレス前加熱工程及びロールプレス工程を行った後、当該負極シート100の集電箔110の第2表面110cに複合粒子123からなる負極合材層120を設けて、この負極シートに対してプレス前加熱工程及びロールプレス工程を行うようにすると良い。
また、実施形態1,2では、プレス前加熱工程を、第2ロール50を用いて行った。しかしながら、プレス前加熱工程は、ロールプレス工程を行う前に、電極シートに含まれるバインダ粒子を軟化または溶融させることができれば、いずれの装置を用いて行うようにしても良い。例えば、図11に示す変形形態1の電極シート製造装置301のように、第1ロール40及び第2ロール50よりも搬送方向DMの上流側に、熱風HAを送出する加熱装置380を設け、加熱装置380から送出される熱風HAを負極シート100に当てることによって、負極シート100に含まれるバインダ粒子122を軟化または溶融させるようにしても良い。
1,201,301 電極シート製造装置
40 第1ロール
40b 外周面
50 第2ロール
50b 外周面
100 負極シート(電極シート)
110 集電箔
110b 第1表面(表面)
120 負極合材層(電極合材層)
120b 外側表面
121 活物質粒子
122 バインダ粒子
123 複合粒子
DL 長さ方向
DM 搬送方向
DT 厚み方向
DW 幅方向

Claims (3)

  1. 集電箔の表面上に電極合材層を有する電極シートの製造方法において、
    前記集電箔と、活物質粒子の表面に前記活物質粒子よりも小径のバインダ粒子が複数結合した複合粒子が、前記集電箔の前記表面上に堆積した前記電極合材層と、を有する前記電極シートを加熱して、前記電極合材層に含まれる前記バインダ粒子を軟化または溶融させるプレス前加熱工程と、
    前記プレス前加熱工程で加熱した前記電極シートを、第1ロールと第2ロールとの間でロールプレスして、前記電極合材層を厚み方向に圧縮しつつ、軟化または溶融した前記バインダ粒子によって、前記活物質粒子同士を結着させると共に前記電極合材層を前記集電箔の前記表面に結着させるロールプレス工程と、を備え、
    前記ロールプレス工程は、前記電極シートの前記電極合材層の外側表面が接触する前記第1ロールの外周面の温度を、前記第2ロールの外周面の温度よりも低くして、前記電極シートをロールプレスすることによって、前記電極合材層内の前記バインダ粒子について、前記第1ロールに対する粘着力を前記集電箔に対する粘着力よりも低下させる
    電極シートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の電極シートの製造方法であって、
    前記ロールプレス工程において前記電極シートをロールプレスした後、前記電極合材層の前記外側表面が前記第1ロールの前記外周面に接触した状態を維持したまま、前記電極シートを前記第1ロールの前記外周面に沿って一定距離搬送した後、前記電極シートを前記第1ロールの前記外周面から離間させる
    電極シートの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電極シートの製造方法であって、
    前記プレス前加熱工程は、前記電極シートを前記第1ロールと前記第2ロールとの間でロールプレスする前に、前記電極シートを、前記第1ロールの前記外周面よりも高温である前記第2ロールの前記外周面に接触させつつ、前記第2ロールの前記外周面に沿って一定距離搬送することによって、前記電極合材層に含まれる前記バインダ粒子を軟化または溶融させる
    電極シートの製造方法。
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