JP7200726B2 - ガイドレスレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、ドアのインナパネルのアウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、正転・逆転可能なドラムと、一部分が前記ドラムに巻回された環状のワイヤと、前記ドアの前記インナパネルの前記アウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、ウインドガラスの昇降方向に沿って前記ワイヤが配置されるように、前記ワイヤを案内するアッパガイド部材、ロアガイド部材と、前記ワイヤの前記ウインドガラスの昇降方向に沿った部分に前記ウインドガラスを取り付けるウインドガラス取付部材と、を有し、前記ドラムを正転或いは逆転させて前記ワイヤを移動させ、前記ウインドガラスを昇降させるガイドレスウインドレギュレータに関する。
図18を用いて本従来のガイドレスウインドレギュレータを説明する。図18は従来のガイドレスウインドレギュレータが設けられ、インナパネルを取り外した状態のドアを車内側から見た図である。
ドアパネルを構成するインナパネル(内側のパネル)とアウタパネル(外側のパネル)1との間の空間に、ウインドガラス3を昇降させるガイドレスウインドレギュレー5が配設されている。
ガイドレスウインドレギュレータ5の構成を説明する。インナパネルのアウタパネル1と対向する面には、ワイヤ駆動部7が取り付けられている。このワイヤ駆動部7は、モータ9によって正方向または逆方向に回転駆動されるドラム11が設けられている。
ワイヤ13は実質的に環状をなし、その一部分は、ドラム11に巻回されている。
インナパネルのアウタパネル1と対向する面には、ウインドガラス3の昇降方向に沿って、ワイヤ13を案内する第1アッパガイド部材15、第1ロアガイド部材17と第2アッパガイド部材19、第2ロアガイド部材21とが設けられている。尚、第1アッパガイド部材15は、ワイヤ駆動部7に取り付けられたブラケット14を介して設けられている。また、治具(ブラケット)16は、ピン18を支点として、インナパネルに回転可能に設けられ、治具16の回転端部に仮置きされた第1ロアガイド部材17を所定の位置まで案内するもので、所定の位置で第1ロアガイド部材17がインナパネルに取り付けられた後は、不要となるものである。
ワイヤ13は、第1ロアガイド部材15、第1アッパガイド部材17、第2ロアガイド部材19、第2アッパガイド部材21の順に略N字形にかけられている。
第1アッパガイド部材15と第1ロアガイド部材17との間のワイヤ(ワイヤ13のウインドガラス3の昇降方向に沿った部分)には、ウインドガラス3を取り付ける第1ウインドガラス取付部材(フロントガラスホルダ)23が設けられている。
また、第2アッパガイド部材19と第2ロアガイド部材21との間のワイヤ13(ワイヤ13のウインドガラス3の昇降方向に沿った部分)には、ウインドガラス3を取り付ける第2ウインドガラス取付部材(リアガラスホルダ)25が設けられている。
ガイドレスウインドレギュレータ5には、ワイヤ13のたるみをなくすために、ワイヤ駆動部7と第1ロアガイド部材17との間に第1たるみ止め手段27が、ワイヤ駆動部7と第2アッパガイド部材19との間に第2たるみ止め手段29が設けられている。
また、第1ロアガイド部材17と第1たるみ止め手段27との間には、ワイヤ13が挿通するチューブ31が、第2ロアガイド部材21と第2たるみ止め手段29との間には、ワイヤ13が挿通するチューブ33が設けられている。
次に、上記構成の作動を説明する。第1たるみ止め手段27、第2たるみ止め手段29は、ワイヤ13のたるみを吸収してワイヤ13がガイド部材から外れるのを防止する。
モータ9を駆動して、ドラム11を正転或いは逆転させてワイヤ13を移動させると、第1ウインドガラス取付部材23、第2ウインドガラス取付部材25を介してワイヤ13に取り付けられたウインドガラス3が昇降する(例えば、特許文献1参照)。
図18のウインドガラス取付部材とワイヤとの取り付け構造を図19を用いて説明する。
図19において、ワイヤ13は、第1ウインドガラス取付部材23より上方のワイヤ13aと、下方のワイヤ13bとでなっているが、これらのワイヤ13a、13bは、ウインドガラス取付部材23に取り付けられることにより、実質的に1本のワイヤとして機能する。
ウインドガラス取付部材23より上方のワイヤ13aと、第1ウインドガラス取付部材23との取り付け位置T1が、第1ウインドガラス取付部材23より下方のワイヤ13bと、第1ウインドガラス取付部材23との取り付け位置T2より上にある構造となっている。
このような取り付け構造では、第1ウインドガラス取付部材23が第1アッパガイド部材15の下部に当接するまで(2点鎖線で示す)、ウインドガラスの上昇が可能である。
尚、第2ウインドガラス取付部材25も同様な構造である。
特開2006-348627号公報
ウインドガラスの昇降範囲をさらに大きくするために、ウインドガラス取付部材とワイヤとの取り付けを図20に示すような構成とすることが考えられる。
図において、ワイヤ43は、ウインドガラス取付部材41より上方のワイヤ43aと、下方のワイヤ43bとでなっているが、これらのワイヤは、ウインドガラス取付部材41に取り付けられることにより、実質的に1本のワイヤとして機能する。
ウインドガラス取付部材41より上方のワイヤ43aと、ウインドガラス取付部材41との取り付け位置T1が、ウインドガラス取付部材41より下方のワイヤ43bと、ウインドガラス取付部材41との取り付け位置T2より下にある構造となっている。
尚、本明細書では、このようなウインドガラス取付部材とワイヤとの取り付け構造を「クロスワイヤ取り付け構造」という。
このような取り付け構造では、ウインドガラス取付部材41がアッパガイド部材45の側部まで移動可能であるので、図19に示す場合に比べて、ウインドガラスの昇降範囲が大きくなる。
図18において、ドラム11を回転させ、ウインドガラス3を上昇させる際、リア側の第2ウインドガラス取付部材25付近のワイヤ13に矢印T2方向のワイヤ張力が発生する。
ウインドガラス取付部材の構造が図20のような構造である場合、ウインドガラスが最上昇位置に移動する(ウインドガラスの全閉)と、ウインドガラス取付部材41がアッパガイド部材45の側部まで移動する。又、ドラムに近い方がアッパガイド部材に作用するワイヤ張力は大きくなる。
アッパガイド部材45の方に大きなワイヤ張力(WT1)が作用する場合、ワイヤ張力WTの前方向分力により、ウインドガラスが前方又は後方に移動する問題点がある。
本発明は、全閉時に、ウインドガラスが移動しないガイドレスウインドレギュレータを提供することにある。
上記した課題のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映したガイドレスウインドレギュレータは、ドアのインナパネルのアウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、正転・逆転可能なドラムと、一部分が前記ドラムに巻回された環状のワイヤと、前記ドアの前記インナパネルの前記アウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、ウインドガラスの昇降方向に沿って前記ワイヤが配置されるように、前記ワイヤを案内するアッパガイド部材、ロアガイド部材と、前記ワイヤを張る方向に付勢して、前記ワイヤのたるみをなくすたるみ止め手段と、前記ワイヤの前記ウインドガラスの昇降方向に沿った部分に前記ウインドガラスを取り付けるウインドガラス取付部材と、を有し、前記ドラムを正転或いは逆転させて前記ワイヤを移動させ、前記ウインドガラスを昇降させるガイドレスウインドレギュレータであって、前記ウインドガラス取付部材と前記ワイヤとの取り付けは、前記ウインドガラス取付部材より上方のワイヤと前記ウインドガラス取付部材との取り付け位置が、前記ウインドガラス取付部材より下方のワイヤと前記ウインドガラス取付部材との取り付け位置より下にあり、前記ウインドガラスの全閉時及び全閉時近傍において、前記ウインドガラスが前後方向に移動するのを防止する移動防止部が設けられており、前記移動防止部は、前記ウインドガラスの昇降を案内するサッシュであり、前記ウインドガラスの全閉時及び全閉時近傍において、前記ウインドガラスが前記サッシュに当接することで、前記ウインドガラスが前後方向に移動するのが防止される一方、前記ウインドガラスの全閉時及び全閉時近傍以外において、前記ウインドガラスが前記サッシュに当接しない、ことを特徴とする。
本発明の他の特徴は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本発明のガイドレスウインドレギュレータによれば、前記ウインドガラスの全閉時に、前記ウインドガラスが移動するのを防止する移動防止部を設けたことにより、ウインドガラスが全閉になっても、ウインドがラスが移動しない。
本発明の他の効果は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本実施形態のガイドレスウインドレギュレータの平面図である。 図1のガイドレスウインドレギュレータが取り付けられるプレスドアのアウタパネルを説明する図である。 図1のガイドレスウインドレギュレータにガラスランに案内されるウインドガラスを取り付けた状態の平面図である。 図3の切断線iV-IVでの断面図である。 図3の切断線V-Vでの断面図である。 図1のガイドブラケットの斜視図である。 図6のVII方向矢視図である。 図2のアウタパネルに設けられるガイドブラケット用の孔を説明する図である。 図8に示す孔を用いてガイドブラケットを取り付ける第1の工程を説明する図である。 図8に示す孔を用いてガイドブラケットを取り付ける第2の工程を説明する図である。 図8に示す孔を用いてガイドブラケットを取り付ける第3の工程を説明する図である。 移動防止部の第1の他の例を説明する図である。 移動防止部の第2の他の例を説明する図である。 移動防止部の第3の他の例を説明する図である。 移動防止部の第4の他の例を説明する図である。 移動防止部の第5の他の例を説明する図である。 移動防止部の第6の他の例を説明する図である。 従来のガイドレスウインドレギュレータが設けられ、インナパネルを取り外した状態のドアを車内側から見た図である。 図18のウインドガラス取付部材とワイヤとの取り付け構造を説明する図である。 他のウインドガラス取付部材とワイヤとの取り付け構造を説明する図である。
図1-図3を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は本実施形態のガイドレスウインドレギュレータの平面図、図2は図1のガイドレスウインドレギュレータが取り付けられるプレスドアのアウタパネルを説明する図、図3は図1のガイドレスウインドレギュレータにガラスランに案内されるウインドガラスを取り付けた状態の平面図である。
プレスドアのインナパネル(内側のパネル:図2参照)51とアウタパネル(外側のパネル)との間の空間に、ウインドガラス53を昇降させるガイドレスウインドレギュレータ55が配設されている。
ガイドレスウインドレギュレータ55の構成を説明する。インナパネル51のアウタパネルと対向する面には、ワイヤ駆動部57が取り付けられている。このワイヤ駆動部57は、モータ63によって正方向または逆方向に回転駆動されるドラム65が設けられている。
ワイヤ71は実質的に環状をなし、その一部分は、ドラム65に巻回されている。
インナパネル51のアウタパネルと対向する面には、ウインドガラス53の昇降方向に沿って、ワイヤ71を案内する第1アッパガイド部材(リアアッパガイド部材)81、第1ロアガイド部材(リアロアガイド部材)83と第2アッパガイド部材(フロントアッパガイド部材)91、第2ロアガイド部材(フロントロアガイド部材)93とが設けられている。
本形態例では、第2ロアガイド部材93以外はプーリを用い、第2ロアガイド部材93は、外周面にワイヤ71が係合する溝が形成された固定ガイドを用いた。
ワイヤ71は、第1ロアガイド部材83、第1アッパガイド部材81、第2ロアガイド部材93、第2アッパガイド部材91の順に略N字形に掛けられている。
第1アッパガイド部材81と第1ロアガイド部材83との間のワイヤ71(ワイヤ71のウインドガラス53の昇降方向に沿った部分)には、ウインドガラス53を取り付ける第1ウインドガラス取付部材(ガラスホルダ)101が設けられている。
また、第2アッパガイド部材91と第2ロアガイド部材93との間のワイヤ71(ワイヤ71のウインドガラス53の昇降方向に沿った部分)には、ウインドガラス53を取り付ける第2ウインドガラス取付部材(ガラスホルダ)103が設けられている。
本実施形態のワイヤ71と第1ウインドガラス取付部材101、第2ウインドガラス取付部材103との取り付け構造は、図20に示すクロスワイヤ取り付け構造となっている。
ガイドレスウインドレギュレータ55には、ワイヤ71のたるみをなくすたるみ止め手段が設けられている。本形態例では、ワイヤ駆動部57と第1アッパガイド部材81との間に第1たるみ止め手段111を設け、ワイヤ駆動部57と第2ロアガイド部材93との間に第2たるみ止め手段113を設けた。
第1たるみ止め手段111は、第1アッパガイド部材81とワイヤ駆動部57との間に設けられ、ワイヤ71が挿通するチューブ115と、チューブ115を第1アッパガイド部材81へ押すコイルスプリング117とからなっている。そして、コイルスプリング117が、ワイヤ71の張力に応じて伸縮し、ワイヤ71のたるみを吸収してワイヤ71が第1アッパガイド部材81から外れるのを防止する。
同様に、第2たるみ止め手段113は、第2ロアガイド部材93とワイヤ駆動部57との間に設けられ、ワイヤ71が挿通するチューブ119と、チューブ119を第2ロアガイド部材93へ押すコイルスプリング121とからなっている。そして、コイルスプリング121が、ワイヤ71の張力に応じて伸縮し、ワイヤ71のたるみを吸収してワイヤ71が第2ロアガイド部材93から外れるのを防止する。
第1ロアガイド部材83は、ガイドブラケット131を用いてインナパネル51に取り付けられる。ここで、図2、図6、図7、図8を用いて、ガイドブラケット131の説明を行う。図6は図1のガイドブラケットの斜視図、図7は図6のVII方向矢視図、図8は図2のアウタパネルに設けられるガイドブラケット用の孔を説明する図である。
ガイドブラケット131の長手方向の中間には、インナパネル51のアウタパネルとの対向する面に取り付けられる固定部が形成されている。本実施形態の固定部は、インナパネル51に設けられた固定部孔51a(図8参照)を挿通するボルト133(図2参照)が螺合するピアスナット135である。
尚、かしめで固定するピアスナットの代わりに溶接で固定するウエルドナットでもよい。
ピアスナット(固定部)135の下方には、第1ロアガイド部材83が設けられるガイド部材取付部136が形成されている。本実施形態のガイド部材取付部136は、第1ロアガイド部材取り付け用の2つの孔137、孔139である。
ピアスナット(固定部)135の上方には、ドアのインナパネル51のアウタパネルとの対向する面に接触する接触部141が形成されている。本実施形態の接触部141は、ピアスナット(固定部)135の縁より上方に延出している部分である。
さらに、ガイドブラケット131の上端部には、ドアのインナパネル51に回転可能に係合するてこブラケット回転部143が形成されている。このてこブラケット回転部143は、インナパネル51に形成されたてこブラケット孔51b(図8参照)に係合可能で、係合時にてこブラケット孔51bの内周面に当接可能な円筒面部143aを有している。また、円筒面部143aには、抜け止め防止として、てこブラケット孔51bの周縁部であって、ドアのインナパネル51のアウタパネルとの対向する面と反対側の面に当接可能なてこブラケット当接部143bが形成されている。
また、ガイドブラケット131の接触部141には、インナパネル51に対する回転を規制する回転止め部151が設けられている。本実施形態の回転止め部151は、ガイドブラケット131に形成され、ドアのインナパネル51のアウタパネルとの対向する面に当接可能な仮置き爪部153である。一方、インナパネル51には、ガイドブラケット131が正規の位置にあるときに、仮置き爪部153が嵌合するストッパ孔51c(図8参照)が形成されている。
そして、仮置き爪部153がストッパ孔51cの内壁面に当接することによりガイドブラケット131の回転止めとして機能する。
さらに、仮置き爪部153には、ストッパ孔51cの周縁部であって、ドアのインナパネル51のアウタパネルとの対向する面と反対側の面に当接可能な仮置き爪当接部153aが形成されている。
さらに、固定部孔51a、てこブラケット孔部51b、ストッパ孔部51cは、ガイドブラケット131のてこブラケット回転部143がてこブラケット孔部51bに係合した状態で、仮置き爪部153がストッパ孔51cの内壁面51d(図8参照)に当接した時に、ガイドブラケット131のピアスナット135と、固定部孔51aとが一致するように形成されている。
尚、ストッパ孔51cの内壁面51dは、第1たるみ止め手段111、第2たるみ止め手段113によるワイヤ71の張力(テンション)によって、回転付勢されるガイドブラケット131の仮置き爪部153が当接する面である。
次に、本実施形態のガイドブラケット131は、プレス成形で製造され、第1ロアガイド部材取り付け用の2つの孔137、孔139が形成されたガイド部材取付部136を有する基部161と、基部161よりドアのインナパネル51のアウタパネルとの対向する面方向に凹んだ凹部163を有している。本実施形態の凹部163は、基部161よりドアのインナパネル51方向に凹んだ第1凹部165と、接触部141と、ピアスナット(固定部)135を有する第2凹部167とからなっている。
さらに、ガイドブラケット131の接触部141の延出方向に沿った両サイドに、第1フランジ部169、第2フランジ部171が形成されている。
第1凹部165、第2凹部167、第1フランジ部169、第2フランジ部171は、ガイドブラケット131の曲げやねじりに対する剛性を高めるために形成されている。
つぎに、図9-図11を用いて、ガイドブラケット131の取り付け方法を説明する。図9は図8に示す孔を用いてガイドブラケットを取り付ける第1の工程を説明する図、図10は図8に示す孔を用いてガイドブラケットを取り付ける第2の工程を説明する図、図11は図8に示す孔を用いてガイドブラケットを取り付ける第3の工程を説明する図である。
[第1工程]
図9を用いて説明する。
ガイドブラケット131のガイド部材取付部136には、予め、第1ロアガイド83が取り付けられている。
そして、ガイドブラケット131のてこブラケット回転部143をインナパネル51のてこブラケット孔51bに差し込む。この時、第1たるみ止め手段111、第2たるみ止め手段113によるワイヤ71の張力(テンション)が第1ロアガイド83に作用しない位置にガイドブラケット131は位置し、第1ロアガイド83にワイヤ71を容易に掛けられる。
[第2工程]
図10を用いて説明する。
ガイドブラケット131のてこブラケット回転部143を回転支点として、仮置き爪部153がストッパ孔51cに入る位置までガイドブラケット131を回転する。この位置では、第1たるみ止め手段111、第2たるみ止め手段113によるワイヤ71の張力(テンション)が第1ロアガイド83に作用する。よって、ガイドブラケット131は、図において、矢印X方向に付勢されている。又、ピアスナット135と、固定部孔51aとは一致していない。
[第3工程]
図11を用いて説明する。
ガイドブラケット131を回転させる力を解除すると、ワイヤ71の張力により、仮置き爪部153がストッパ孔51cの内壁面51dに当接し、回転止めがなされる。この時、ピアスナット135と、固定部孔51aとが一致し、ボルト133(図2参照)を用いて、ガイドブラケット131は、ドアのインナパネル51のアウタパネルとの対向する面に締結される。
ピアスナット(固定部)135がインナパネル51に締結(固定)された後はてこブラケット回転部143がインナパネル51のブラケット孔51bと当接することにより回転止めとなる。
つぎに、図3-図5を用いて、ウインドガラス53の全閉時に、ウインドガラス53が移動するのを防止する移動防止部を説明する。図4は図3の切断線IV-IVでの断面図、図5は図3の切断線V-Vでの断面図である。
図3-図5に示すように、ドアパネルから突出したウインドガラス53の前端部は、断面形状がコ字形のフロントサッシュ181に設けられたフロントガラスラン182に係合し、ウインドガラス53の後端部は、断面形状がコ字形のリアサッシュ183に設けられたリアガラスラン184に係合し、ウインドガラス53の昇降が案内される。
そして本実施形態では、図5に示すように、ウインドガラス53の前端面53aは、常時フロントガラスラン182のフロントサッシュ181の底部181aに対向する底部182aを押圧するように設けられ、さらに、フロントガラスラン182の底部182aは、常時フロントサッシュ181の底部181aを押圧するように設けられている。
一方、図4に示すように、リアガラスラン184の底部184aと、ウインドガラス53の後端面53bとは、常時隙間があるように設けられている。
ドラム65に近い方のガラス取付手段、本実施形態では、第1ウインドガラス取付部材101の方が、第2ウインドガラス取付部材103より大きなワイヤ張力を受ける。そして、本形態例のガラス取付手段とワイヤとはクロスワイヤ取り付け構造である。
よって、第1ウインドガラス取付部材101に大きなワイヤ張力(WT2)が作用し、ウインドガラス53は前方向に移動しようとする。しかし、ウインドガラス53の前端面53aは、常時フロントガラスラン182の底部182aを押圧し、フロントガラスラン182の底部182aは、常時フロントサッシュ181の底部181aを押圧していることにより、すなわち、フロントガラスラン182を介してフロントサッシュ181の底部181aを押圧することにより、フロントサッシュ181の底部181aが移動防止部として機能し、ウインドガラス53は前方向に移動しない。
つぎに、上記構成の作動を説明する。第1たるみ止め手段111、第2たるみ止め手段113は、ワイヤ71のたるみを吸収してワイヤ71がガイド部材から外れるのを防止する。
モータ63を駆動して、ドラム65を正転或いは逆転させてワイヤ71を移動させると、第1ウインドガラス取付部材101、第2ウインドガラス取付部材103を介してワイヤ71に取り付けられたウインドガラス53が昇降する。
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ウインドガラス53の全閉時に、ウインドガラス53が移動するのを防止する移動防止部を設けたことにより、ウインドガラス53が全閉になっても、ウインドがラス53が移動しない。
本発明は、上記形態に限定するものでない。
(1)図12に示すように、第1アッパガイド部材81に第1ウインドガラス取付部材101が当接するブラケット201を設けてもよい。
(2)図13に示すように、図12のブラケット201の第1ウインドガラス取付部材101が当接する箇所に、クッション203を設けてもよい。
(3)図14に示すように、第1アッパガイド部材81に、第1ウインドガラス取付部材101が当接する当接部81aを設けてもよい。
(4)図15に示すように、図14の当接部81aにクッション205を設けてよい。
(5)図16に示すように、インナパネル51を切り起こして、第1ウインドガラス取付部材101が当接する切り起こし部51gを形成してもよい。
(6)図17に示すように、図16の切り起こし部51gに、クッション207を設けてよい。
(1)~(6)とする場合、ウインドガラス53の前端面はフロントガラスラン181の底部181aに当接させないように設けられている。また、ウインドレギュレータの仕様によってはウインドガラス53が後方へ移動しようとする場合は移動防止部は、後方への移動を防止するように設けられる。
さらに、上記実施形態では、ウインドガラス53の前端面53aが、常時フロントガラスラン182の底部182aに当接し、フロントガラスラン182の底部182aは、常時フロントサッシュ181の底部181aに当接するようにしたが、全閉時のみ、あるいは全閉時、全閉時近傍でウインドガラス53の前端面53aが、常時フロントガラスラン182の底部182aに当接し、フロントガラスラン182の底部182aは、常時フロントサッシュ181の底部181aに当接するようにしてもよい。

Claims (2)

  1. ドアのインナパネルのアウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、正転・逆転可能なドラムと、
    一部分が前記ドラムに巻回された環状のワイヤと、
    前記ドアの前記インナパネルの前記アウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、ウインドガラスの昇降方向に沿って前記ワイヤが配置されるように、前記ワイヤを案内するアッパガイド部材、ロアガイド部材と、
    前記ワイヤを張る方向に付勢して、前記ワイヤのたるみをなくすたるみ止め手段と、
    前記ワイヤの前記ウインドガラスの昇降方向に沿った部分に前記ウインドガラスを取り付けるウインドガラス取付部材と、
    を有し、
    前記ドラムを正転或いは逆転させて前記ワイヤを移動させ、前記ウインドガラスを昇降させるガイドレスウインドレギュレータであって、
    前記ウインドガラス取付部材と前記ワイヤとの取り付けは、
    前記ウインドガラス取付部材より上方のワイヤと前記ウインドガラス取付部材との取り付け位置が、前記ウインドガラス取付部材より下方のワイヤと前記ウインドガラス取付部材との取り付け位置より下にあり、
    前記ウインドガラスの全閉時及び全閉時近傍において、前記ウインドガラスが前後方向に移動するのを防止する移動防止部が設けられており、
    前記移動防止部は、前記ウインドガラスの昇降を案内するサッシュであり、
    前記ウインドガラスの全閉時及び全閉時近傍において、前記ウインドガラスが前記サッシュに当接することで、前記ウインドガラスが前後方向に移動するのが防止される一方、前記ウインドガラスの全閉時及び全閉時近傍以外において、前記ウインドガラスが前記サッシュに当接しない、
    ことを特徴とするガイドレスウインドレギュレータ。
  2. 前記ウインドガラスの全閉時及び全閉時近傍において、前記ウインドガラスが、前記サッシュに設けられたガラスランを介して、前記サッシュに当接する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガイドレスウインドレギュレータ。
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