JP7200489B2 - 内袋容器の収縮性に優れた二重構造容器 - Google Patents
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Description
この方法としては、大きく分けて、プリフォーム-イン-ボトル法とスタックプリフォームが知られている。
かかる二重構造容器では、外容器である外容体(6)の胴部と内袋容器である内容体(7)の胴部との間に空隙が形成されており、この結果、内容体(7)の胴部が容易に外容体(6)の胴部から離れ、内容体(7)の収縮性が高いという利点を有している。
かかる多重ボトルもスタックプリフォーム法により形成されるものであり、外郭ボトルが多角形状の胴部を有しているため、内容器体(内袋)の胴部が容易に折り畳まれるので、収縮性に優れている。
かかる問題は、外容器の肩部に対応する部分での内袋容器の袋状部(袋状部の上部)の薄肉化が十分でなく、この部分での厚みが厚いために生じていると本発明者等は考えている。
また、外容器の口部に嵌合固定される袋状容器の口部の厚みを薄肉とすることにより、袋状部の上方部分の厚みを薄肉にするという手法も考えられる。しかしながら、射出成形により得られるプリフォームの薄肉化には限界がある。即ち、薄肉形状のプリフォームを射出成形により成形する場合、狭い金型空間内に樹脂を充填することとなる。このため、金型空間内での溶融樹脂の流動性が悪くなり、金型空間の末端部への溶融樹脂の充填が不十分となり、成形不良を生じ易く、仮に金型で設定された通りの形状に成形できたとしても、成形品の残留歪が大きくなり、その後のブロー成形時に、不均一に変形してしまうなどの不都合を生じてしまう。
例えば、特許文献4では、外容器の胴部を多角形形状とすることにより、外容器内に収容されている内袋容器の袋状部の収縮変形性を高め、内容液の残液量を低減させるというものであるが、やはり、内容液が少なってきた状態での袋状部の収縮が不満足となり、内容液の残液量を満足すべきレベルに低減させるには至っていない。即ち、特許文献4の二重構造容器では、外容器の口部内面と内袋の口部外面との間に空隙が形成されているものの、かかる空隙は、容器の軸方向に延びている溝(或いはリブ)を周方向に間隔を置いて複数形成することによって形成されているものであり、外容器の口部内面と内袋の口部外面とはがっちりと接合されており、この結果、内袋の口部下方部分から袋状部にかけての薄肉化を十分に行うことができず、どうしても、この部分が厚肉となってしまうからである。
本発明の他の目的は、外容器の口部の熱変形が防止されており、該外容器の口部がキャッピングに耐え得るに十分な強度を有していると共に、内袋容器の上方部分が十分に薄肉化されており、該内袋容器が優れた変形性を有しており、特に内容液の量が少なくなってきた場合においても、スクイズに際して内袋容器の袋状部の変形性が良好であり、これにより、内容液の残液量を大きく低減させ得る二重構造容器を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記の二重構造容器の製造に使用される内袋容器成形用プリフォームを提供することにある。
前記外容器は、結晶化口部と、該結晶化口部の下端もしくはその近傍から拡径して下方に延びている肩部と、該肩部を介して下方に延びている胴部と、該胴部を閉じている底部とを備えており、
前記外容器内に挿入されている内袋容器は、前記外容器の結晶化口部の下端から上方に位置し且つ該結晶化口部の上端部分に嵌合固定されている内袋口部と、該内袋口部の下方に連なった袋状部とを備えていると共に、
前記内袋口部は、前記外容器の結晶化口部の下端よりも上方に位置し且つ該結晶化口部との篏合部を含む全域にわたって結晶化領域となっており、該結晶化口部の下端に対応する部分を含み且つ該結晶化領域よりも下側の部分が非晶質領域となっていることを特徴とする二重構造容器が提供される。
(1)前記外容器内に挿入されている内袋容器は、延伸ブローに際しての拡径開始点Xが、前記外容器の拡径開始点Yよりも上方に位置していること。
(2)前記内袋口部には、前記結晶化口部との嵌合部よりも縮径した内径を有しており且つ前記結晶化口部の内面とは間隔をおいて延びている延伸規制部が形成されており、該延伸規制部が前記拡径開始点Xまで延びており、該延伸規制部により、前記拡径開始点Xとなっている部分において、該内袋口部の外面と前記外容器の内面との間に空隙が形成されていること。
(3)前記内袋口部の結晶化領域は、前記延伸規制部の一部にまで延びており、且つ該延伸規制部の一部が非晶質領域となっていること。
(4)前記延伸規制部に対応する部分に、前記外容器と内袋容器との間に空気を導入するための空気導入口が形成されていること。
(5)前記内袋口部には、前記結晶化口部の上端面に当接する周状突起が形成されていること。
該プリフォームは、全体として試験管形状を有しており、延伸ブロー成形に際して、前記外容器もしくは外容器形成用プリフォームの結晶化口部内に位置し且つ該結晶化口部の上端部分に嵌合固定されるネック部と、該ネック部に連なる袋成形部とからなっており、
前記ネック部と袋成形部との境界部付近には、前記結晶化口部内に嵌合固定された状態において、前記外容器形成用プリフォームに形成されている内径変曲点Y’となる位置よりも上方に位置する内径変曲点X’が形成されており、該内径変曲点X’を境に、前記ネック部もしくは袋成形部の内面は、下方にいくに従い絞られた形態を有していることを特徴とする内袋容器成形用プリフォームが提供される。
(1)前記ネック部は、前記結晶化口部との嵌合部を含む上方部分に形成された結晶化領域と、該結晶化領域の下方に形成された非晶質領域とを有していること、
(2)前記ネック部には、前記結晶化口部との嵌合部の下方に、該嵌合部に比して縮径された内径を有しており且つ前記結晶化口部とは間隔をおいて前記内径変曲点X’まで延びている延伸規制領域が形成されていること、
(3)前記ネック部に形成されている結晶化領域は、前記延伸規制領域の一部にまで延びていること、
(4)前記延伸規制領域は、傾斜角の大きな内面を有する絞り導入部と、該絞り導入部から前記内径変曲点X’まで延びている傾斜角の小さな内面を有する絞り緩和部とを有していること、
が望ましい。
さらに、本発明の二重構造容器では、外容器の結晶化口部の上端部分に嵌合固定されている内袋口部の結晶化領域は、外容器の結晶化口部の下端よりも上方部分に位置しており、外容器の結晶化口部の下端に対応する部分は非晶質領域となっている。即ち、外容器の結晶化口部内に位置している内袋口部は、結晶化口部内で延伸ブロー成形が可能となっていることを意味している。
このことから理解されるように、本発明の二重構造容器における内袋容器では、外容器内に挿入されて保持されている内袋容器の口部から袋状部にかかる部分の内面に形成されている拡径開始点Xとなる部分が、外容器の結晶化口部の下端近傍に位置している拡径開始点Yよりも上方に位置するように設定することができる。即ち、このような位置に内袋容器の拡径開始点Xが存在しているということは、この二重構造容器では、内袋容器が最大限に薄肉化されていること、換言すると、外容器の肩部に対応する部分での内袋容器の袋状部(袋状部の上部)の厚みが十分に薄肉化されていることを意味する。
上記の結晶化口部11は、ハッチングされている部分であり、延伸成形されていない固定部であり、この結晶化口部11に連なっている肩部12、胴部13及び底部14が延伸ブロー成形により薄肉化されている部分である。
尚、図1において、胴部13は、直胴形状を有しているが、実際は、スクイズ操作をし易いように、その中央部分が凹んだ形態を有している。
さらに、この結晶化口部11の下端に対して若干下方に位置する部分(肩部12の上部であって、結晶化口部11と肩部12との境界部分)には、延伸ブロー成形により生じる拡径開始点Yが形成されている。即ち、この拡径開始点Yは、外容器10の内面での変曲点に相当する位置であり、延伸ブロー成形による膨張化の開始により形成される部分である。
この拡径開始点Yが、結晶化口部11の下端よりも若干下方に位置しているのは、結晶化口部11が有している剛性或いはブロー金型による拘束によってブロー圧による膨張が制限されているためである。
このような内袋口部21は、嵌合部24を含む領域Aが結晶化領域となっており、ハッチングで示されている。即ち、この結晶化領域Aよりも下方の部分が非晶質領域Bとなっている。
図2では、この拡径開始点Xは、丁度、外容器10の結晶化口部11の下端に対応する位置に形成されている。
かかる形態から理解されるように、この延伸規制部28の部分では、延伸ブローに際しての膨張が制限されているため、上記のような空隙27が形成されているわけである。
尚、図2の例では、外容器10の結晶化口部に穴を形成することにより空気導入口15を形成しているが、このような穴を形成せずに、例えば、外容器10の結晶化口部10の内面及び内袋容器20の内袋口部21の外面に適当な溝を形成しておき、このような溝を対面させることにより、空気導入口を形成することも可能である。
オレフィン系樹脂、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1-ブテン、ポリ4-メチル-1-ペンテンあるいはエチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテン等のα-オレフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体、環状オレフィン共重合体など;
エチレン・ビニル系共重合体、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体等;
スチレン系樹脂、例えば、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α-メチルスチレン・スチレン共重合体等;
ビニル系樹脂、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等;
ポリアミド樹脂、例えば、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン11、ナイロン12等;
ポリエステル樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、及びこれらの共重合ポリエステル等;
ポリカーボネート樹脂;
ポリフエニレンオキサイド樹脂;
生分解性樹脂、例えば、ポリ乳酸など;
勿論、成形性が損なわれない限り、これらの熱可塑性樹脂のブレンド物を使用することもできる。
しかるに、本発明において、好適に使用される熱可塑性樹脂は、外容器10の胴部13をスクイズして凹ませたとき、速やかに原形に復帰し得るような強度を確保できるという点で、ポリエステル樹脂、特にPETである。
二重構造容器30では、内容物の排出に際して、内袋容器20の袋状部23と外容器10の胴部13との間に空気層を形成することが必要であるため、通常、内袋容器20形成用の熱可塑性樹脂としては、外容器10に対して速やかに剥離し得るようなものが好適に使用されるが、例えば、流動パラフィンのようなスリップ剤を配合することにより、内袋容器20を形成する熱可塑性樹脂が、外容器10を形成している熱可塑性樹脂と同種であっても何ら差し支えなく、特に、ブロー延伸条件の設定が容易であることから、内袋容器20形成用の熱可塑性樹脂と外容器10を形成している熱可塑性樹脂とが同種であることが好ましく、例えば、内袋容器20もPETのようなポリエステル樹脂で形成されていることが最適である。
即ち、第1のプリフォーム51が外容器成形用のプリフォーム、第2のプリフォーム53が内袋容器成形用のプリフォームであり、第2のプリフォーム53を第1のプリフォーム内に挿入して嵌合保持することにより、延伸ブロー工程に供されるスタックプリフォーム50が組み合立てられる。
従って、図4(a)に示されているように、この筒状部51aの上方部分であって、結晶化口部11の下端近傍には、延伸ブロー成形に際しての拡径開始点Yとなる内径変曲点Y’が形成されている。即ち、この内径変曲点Y’の部分で、筒状部51aの厚みは厚くなり、その内面は、下方に行くにつれて内径が小さくなっている。
また、上記の内径変曲点Y’の下方では、内袋容器成形用の第2のプリフォーム53が挿入される空間を確保するため、その内面がストレートに延びている直胴部51a’となっており、その下端が底部51a”により閉じられている。
このネック部61の上方部分は、延伸ブロー成形により変形を生じない部分であり、従って、図2にも示されている嵌合部24を含んでいる。
図5において、この内径変曲点X’は、結晶化口部11の下端に対応する部分に形成されている。
この内径変曲点X’を境に、ネック部61もしくは袋成形部63の内面は、下方にいくに従い絞られた形態を有しており、その内径が、下方にいくにしたがい小さくなっているテーパー部63aとなっている。即ち、この内径変曲点X’では、その内面が変曲点となっている。この内径変曲点X’からある程度下方に延びたときに、その内面がストレートに延びた直胴部63bとなり、その下端を閉じている底部63cに連なっている。
例えば、延伸ブロー成形では、高圧エアーによるブローに先立って、ストレッチロッドによりプリフォームの軸方向延伸が行われるが、このときに上記内径変曲点X’に応力集中が生じるため、この内径変曲点X’が延伸による薄肉化の起点となり、この下方部が効果的に薄肉化される。
即ち、図5において、この結晶化領域Aは、延伸規制領域28aの一部、特に絞り導入部28bまで延びており、絞り緩和部28c及び絞り緩和部28cの下端に位置する内径変曲点X’は、結晶化されていない非晶質領域Bとなっている。このように、ネック部61の上部が剛性を有する結晶化領域Aとなっており、その下方の絞り緩和部28c(及び内径変曲点X’)が柔軟性を有する非晶質領域Bとなっているため、延伸ブロー成形による膨張変形が規制され、より確実に、内袋容器20の拡径開始点Xが、外容器10の拡径開始点Yよりも上方に位置することとなる。
従って、本発明の二重構造容器30では、内袋容器20の袋状部23の上方部分(成形直後において、外容器10の肩部12に隣接している部分)の厚みを薄肉とし、その変形性を向上させることができる。即ち、内容液が充填される袋状部の上部で優れた変形性が発現しているため、スクイズ操作を繰り返し行い、内容液の液量が少なった場合にも、スクイズ操作により上記の部分が速やかに変形し、この結果、内容液を排出するための収縮を生じ、内容液の残量を大きく低減させることができる。
即ち、プリフォーム-イン-ボトル法では、結晶化口部11を有する外容器10を、内袋容器20とは全く別個の延伸ブロー成形により、予め成形しておく。このようにして成形された結晶化口部11及び拡径開始点Yを有する外容器10内に、前述したネック部61及び袋状成形部63を第2のプリフォーム53を挿入し、この第2のプリフォーム53内にストレッチロッドの挿入及びブロー流体の供給による2軸延伸ブロー成形を行うことにより、図1~図3に示す形態の二重構造容器30を得ることができる。この場合、外容器10が、内袋容器20をブロー成形する際の成形型として機能することとなる。
例えば、図1~3の例では、内袋容器20の内袋口部21の上端にストッパーとなる周状突起25が設けられているが、この周状突起25よりも上方に内袋口部21を延長させ、延長された部分に、キャップ装着用の螺条を設けることもできる。
11:外容器の結晶化口部
12:外容器の肩部
13:外容器の胴部
15:空気導入口
16:リング状突起
17:サポートリング
20:内袋容器
21:内袋容器の口部(内袋口部)
23:袋状部
24:嵌合部
25:周状突起
27:空隙
28:延伸規制部
29:結晶化領域
30:二重構造容器
50:スタックプリフォーム
51:第1のプリフォーム(外容器成形用プリフォーム)
53:第2のプリフォーム(内袋容器成形用プリフォーム)
61:ネック部
63:袋成形部
X:内袋容器の拡径開始点
Y:外容器の拡径開始点
Claims (11)
- 外容器と該外容器内に挿入されて保持された内袋容器とからなり、該外容器と内袋容器との間に空気を導入するための空気導入口を備えた延伸ブロー成形により得られる二重構造容器において、
前記外容器は、結晶化口部と、該結晶化口部の下端もしくはその近傍から拡径して下方に延びている肩部と、該肩部を介して下方に延びている胴部と、該胴部を閉じている底部とを備えており、
前記外容器内に挿入されている内袋容器は、前記外容器の結晶化口部の下端から上方に位置し且つ該結晶化口部の上端部分に嵌合固定されている内袋口部と、該内袋口部の下方に連なった袋状部とを備えていると共に、
前記内袋口部は、前記外容器の結晶化口部の下端よりも上方に位置し且つ該結晶化口部との篏合部を含む全域にわたって結晶化領域となっており、該結晶化口部の下端に対応する部分を含み且つ該結晶化領域よりも下側の部分が非晶質領域となっていることを特徴とする二重構造容器。 - 前記外容器内に挿入されている内袋容器は、延伸ブローに際しての拡径開始点Xが、前記外容器の拡径開始点Yよりも上方に位置している請求項1に記載の二重構造容器。
- 前記内袋口部には、前記結晶化口部との嵌合部よりも縮径した内径を有しており且つ前記結晶化口部の内面とは間隔をおいて延びている延伸規制部が形成されており、該延伸規制部が前記拡径開始点Xまで延びており、該延伸規制部により、前記拡径開始点Xとなっている部分において、該内袋口部の外面と前記外容器の内面との間に空隙が形成されている請求項2に記載の二重構造容器。
- 前記内袋口部の結晶化領域は、前記延伸規制部の一部にまで延びており、且つ該延伸規制部の一部が非晶質領域となっている請求項3に記載の二重構造容器。
- 前記延伸規制部に対応する部分に、前記外容器と内袋容器との間に空気を導入するための空気導入口が形成されている請求項3または4に記載の二重構造容器。
- 前記内袋口部には、前記結晶化口部の上端面に当接する周状突起が形成されている請求項1~5の何れかに記載の二重構造容器。
- 請求項1に記載の二重構造容器を製造するに際して、前記外容器を形成するためのプリフォーム内または予め成形された前記外容器内に挿入された状態で延伸ブロー成形に供される内袋容器成形用プリフォームにおいて、
該プリフォームは、全体として試験管形状を有しており、延伸ブロー成形に際して、前記外容器もしくは外容器形成用プリフォームの結晶化口部内に位置し且つ該結晶化口部の上端部分に嵌合固定されるネック部と、該ネック部に連なる袋成形部とからなっており、
前記ネック部と袋成形部との境界部付近には、前記結晶化口部内に嵌合固定された状態において、前記外容器形成用プリフォームに形成されている内径変曲点Y’となる位置よりも上方に位置する内径変曲点X’が形成されており、該内径変曲点X’を境に、前記ネック部もしくは袋成形部の内面は、下方にいくに従い絞られた形態を有していることを特徴とする内袋容器成形用プリフォーム。 - 前記ネック部は、前記結晶化口部との嵌合部を含む上方部分に形成された結晶化領域と、該結晶化領域の下方に形成された非晶質領域とを有している請求項7に記載の内袋容器成形用プリフォーム。
- 前記ネック部には、前記結晶化口部との嵌合部の下方に、該嵌合部に比して縮径された内径を有しており且つ前記結晶化口部とは間隔をおいて前記内径変曲点X’まで延びている延伸規制領域が形成されている請求項8に記載の内袋容器成形用プリフォーム。
- 前記ネック部に形成されている結晶化領域は、前記延伸規制領域の一部にまで延びている請求項9に記載の内袋容器成形用プリフォーム。
- 前記延伸規制領域は、傾斜角の大きな内面を有する絞り導入部と、該絞り導入部から前記内径変曲点X’まで延びている傾斜角の小さな内面を有する絞り緩和部と有している請求項9または10に記載の内袋容器成形用プリフォーム。
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