JP7184231B2 - 洗浄装置 - Google Patents
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Description
水槽1の清掃をする際には、水槽1の上流側の底部にあるドレン口32から、水槽1内の水をすべて排出する。機能領域FAを区画する、流路用仕切り板13と14、給気領域用ケーシング20、21(41、50も含む)、異物沈殿領域用仕切り板26、27は自重によって固定してあるだけであり、取り外しには工具が不要である。また、人が持てる重量となるように上流側・下流側と分割すれば、より作業は楽に行なえる。
この実施形態では、洗浄領域WAの投入領域TA(本実施形態では、水槽1の洗浄領域WAの約三分の一の上流側を投入領域TAとしている)に、平面視H型の形状を有する投入領域用の給気領域用ケーシング60を設けている。図16に示すように、投入領域用の給気領域用ケーシング60は、左側給気領域用ケーシング61と、右側給気領域用ケーシング62と、左右側の給気領域用ケーシング61、62を連結する連結部63とを有する。なお、図17に示すように、右側給気領域用ケーシング62は流路領域12を区画する上流側の流路領域用仕切り板70の上に載置される。
以上説明した実施形態によれば、以下のような種々の効果が得られる。
搬送水流Aと旋回水流C、Eにより、洗浄水が十分に攪拌されるとともに、気泡の破裂や消滅による振動波によって、被洗浄物の洗浄が十分に行なわれる。洗浄水は循環水を使用するのであるが、搬送装置2上で新水も供給するため、水槽1内の洗浄水は、完全な新水だけの供給よりもコストが低く抑えられるとともに、洗浄水の汚濁も効果的に防ぐことができ、高い洗浄性に資することができる。
水槽1の底部に、機能領域FA(流路領域12、給気領域19、異物沈殿領域25)を集中させたことにより、水槽1の左右幅全部を洗浄領域として使用できることになり、水槽1の巨大化を防ぎ、洗浄装置全体をコンパクトにすることができ、設置面積あたりの洗浄効率を上げることに資する。
気泡を発生させる機構として、給気領域用ケーシングを採用して、透孔や切り欠きを設け、ケーシング内部に溜めたエアを吐出部や漏出部から吐出させるだけであるため、複数のノズルやノズル用の配管も不要となり、従来と比べて、装置の部品数が圧倒的に減り、製造の手間もコストも低く抑えることができる。また、構造がシンプルで部品数が少ないことは、故障も最小限となり、従来と比べて、装置全体の保守管理が非常に楽になる。
水槽1内の開口部1f、1gを越流した洗浄水が流れ込む越流水槽8内の洗浄水をポンプ3で吸引して、水槽1の下流側にある流路口11に送るのであるが、流路領域12を区画する流路領域用仕切り板13、14は、洗浄領域WA内のみに設けられており、流路口11から送られた洗浄水は、下流側流路領域用仕切り板13の下流側端13dに至るまでの搬出領域CA中において周囲の洗浄水を巻き込みながら流路領域12内に案内されるため、ポンプ3は、汎用の小さなポンプであっても、被洗浄物を洗浄し、かつ上流側から下流側へと運ぶ十分な搬送水流Aを生じさせることができる。
特に食材や食品を洗浄する装置は、衛生上の問題から、一日に一度は必ず装置全体を清掃しなくてはならない。本発明によれば、特に、旋回水流を発生させ、水槽内にエアを吐出させるための手段に多数のノズルやノズル用の配管も不要なケーシング構造となっているため、装置に必要な部品点数が圧倒的に少なく、また、機能領域を区画するケーシングや仕切り板は、水槽の底部にのみ設置される。そのため、水槽上部の内壁には表面に突起部がほとんどない。
1a 底板
1b 上流側板
1c 下流側板
1d 左側板
1e 右側板
1f、1g 開口部
2 搬出装置
3 ポンプ
4 ブロワ
5 操作盤
6 制御盤
7 樋
8 越流水槽
9 異物分離手段
10 柵部材
11 流路口
12 流路(流路領域)
13、14 流路領域用仕切り板
15、16、22、23 突起物
17 開口部
18、66 給気口
19 給気領域
20、21、41、50、60、80 給気領域用ケーシング
20a、21a、41a、50a 水平面部
20b、21b、41b、50b 係止面部/左側面部
20c、21c、41c、50c 垂直面部/右側面部
20d、21d、41d、50d 下流側端部
20e、21e、41e、50e 上流側端部
24、24´、65、69、124、224、324、R、T 透孔(エア吐出部)
25 異物沈殿領域
26、27 異物沈殿領域用仕切り板
28 スリット
29 搬出装置の傾斜部
30 ハンドル
31 回転軸
32 ドレン口
100 洗浄装置
A 搬送水流
R 反転流
P、Q、U 切り欠き(エア吐出部)
WA 洗浄領域
TA 投入領域(洗浄領域の一領域)
CA 搬出領域
SA 旋回領域
FA 機能領域
Claims (27)
- 水槽に洗浄水を溜めて被洗浄物に付着した異物を取り除く洗浄装置は、
前記水槽は洗浄領域を有し、前記洗浄領域の上方と下方とを仕切る水平面部が設けられ、前記水平面部の上方を旋回領域、前記水平面部の下方を機能領域とし、前記機能領域には、少なくとも給気領域と、異物沈殿領域とを有し、
前記水平面部は、少なくとも給気領域用水平面部と異物沈殿領域用水平面部を有し、
前記給気領域用水平面部と前記異物沈殿領域用水平面部の間には、前記水槽の底板に向かって延在する垂直面部が設けられて、前記給気領域と前記異物沈殿領域とが区画され、
前記給気領域内には、1つ以上のブロワによってエアが供給され、前記給気領域用水平面部に設けられた1箇所以上のエア吐出部から前記エアが前記旋回領域へ吐出されて、前記旋回領域内に上下方向の旋回水流を発生させ、
前記異物沈殿領域用水平面部には設けられた1つ以上の透孔が設けられ、前記旋回領域内の前記旋回水流によって被洗浄物から取り除かれた前記異物のうち比重の重いものが前記透孔を通って前記異物沈殿領域内に入り込むことを特徴とする洗浄装置。 - 水槽に洗浄水を溜めて被洗浄物に付着した異物を取り除く洗浄装置は、
前記水槽は洗浄領域を有し、前記洗浄領域の上方と下方とを仕切る水平面部が設けられ、前記水平面部の上方を旋回領域、前記水平面部の下方を機能領域とし、前記機能領域には、少なくとも給気領域と、異物沈殿領域とを有し、
前記水平面部は、少なくとも給気領域用水平面部と異物沈殿領域用水平面部を有し、
前記給気領域用水平面部と前記異物沈殿領域用水平面部の間には、前記水槽の底板に向かって延在する垂直面部が設けられて、前記給気領域と前記異物沈殿領域とが区画され、
前記給気領域は、少なくとも1つの給気領域用ケーシングによって区画され、
前記給気領域用ケーシングは、少なくとも、前記給気領域用水平面部と、前記垂直面部である給気領域用垂直面部とを有し、
前記給気領域内には、1つ以上のブロワによってエアが供給され、前記給気領域用水平面部または前記給気領域用垂直面部の少なくともいずれか一面に設けられた1箇所以上のエア吐出部から前記エアが前記旋回領域へ吐出されて、前記旋回領域内に上下方向の旋回水流を発生させ、
前記異物沈殿領域は、少なくとも1つの異物沈殿領域用仕切り板によって区画され、
前記異物沈殿領域用仕切り板は、少なくとも前記異物沈殿領域用水平面部を有し、
前記異物沈殿領域用水平面部には設けられた1つ以上の透孔が設けられ、前記旋回領域内の前記旋回水流によって被洗浄物から取り除かれた前記異物のうち比重の重いものが前記透孔を通って前記異物沈殿領域内に入り込むことを特徴とする洗浄装置。 - 前記機能領域には、さらに流路領域を有し、
前記流路領域は、少なくとも1つの流路領域用仕切り板によって区画され、
前記流路領域用仕切り板は、少なくとも、前記水平面部の一部を構成する流路領域用水平面部と、前記流路領域用水平面部から前記水槽の底板に至る流路領域用垂直面部と、を有し、
前記流路領域内には、洗浄水が供給され、前記洗浄水は、前記流路領域の開口部から前記旋回領域に広がって搬送水流を形成することを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。 - 前記機能領域には、さらに流路領域を有し、
前記流路領域は、少なくとも1つの流路領域用仕切り板によって区画され、
前記流路領域用仕切り板は、少なくとも、前記水平面部の一部を構成する流路領域用水平面部と、前記流路領域用水平面部から前記水槽の底板に至る流路領域用垂直面部と、を有し、
前記流路領域内には、洗浄水が供給され、前記洗浄水は、前記流路領域の開口部から前記旋回領域に広がって搬送水流を形成することを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。 - 前記水槽は、長方形状の箱型を有し、
前記洗浄領域は、前記水槽の長手方向に延在し、
前記旋回領域および前記機能領域は、前記洗浄領域の長手方向に沿って延在し、
前記旋回領域には、前記水槽の長手方向の一方側である上流側に被洗浄物が投じられる投入領域を有し、
前記機能領域を区画する前記給気領域用ケーシング、前記異物沈殿領域用仕切り板、前記流路領域用仕切り板は、それぞれ少なくとも前記機能領域の長手方向に沿って1つ以上が設けられ、
前記流路領域内には、前記水槽の長手方向の他方側である下流側から供給された洗浄水が前記流路領域内を下流側から上流側へ向かって進み、前記洗浄水は、前記水槽の上流側板に衝突して反転流となり、前記流路領域の上流部に設けられた開口部から前記旋回領域に広がって、前記投入領域に投じられた被洗浄物が、前記旋回領域内を上流側から下流側へと流れるよう搬送水流を形成することを特徴とする請求項4に記載の洗浄装置。 - 前記水槽には、前記洗浄領域の下流側に搬出領域が設けられ、
前記搬出領域には、前記旋回領域で洗浄された被洗浄物を搬出するための搬出装置が設置され、
前記洗浄水の流入口は、前記水槽の下流側板に設けられており、
前記洗浄水は、前記搬出領域内の洗浄水を巻き込みながら前記搬出領域内を下流側から上流側へと直進し、供給された流量よりも多くの流量となって前記流路領域内へ流入することを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。 - 前記給気領域は、前記水槽の短手方向の左右側板の少なくとも一方側に設けられ、前記流路領域は、前記給気領域とは反対側の他方側に設けられ、前記異物沈殿領域は、前記給気領域と前記流路領域の間に設けられることを特徴とする請求項6に記載の洗浄装置。
- 前記異物沈殿領域は、前記流路領域の上部にも設けられることを特徴とする請求項7に記載の洗浄装置。
- 前記給気領域が設けられている側と反対側の前記水槽の前記側板の上部には、前記水槽内の洗浄水が越流するための1つ以上の開口部または切り欠き部が設けられ、越流した前記洗浄水が流入する越流水槽が前記水槽の外部に設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の洗浄装置。
- 前記越流水槽内の前記洗浄水は、ポンプによって、前記流入口へと送り出されることを特徴とする請求項9に記載の洗浄装置。
- 前記給気領域は、前記給気領域用水平面部の周囲に、前記垂直面部を含むエア溜め用の垂直面部が下方に延在してその内部に前記エアを溜めてエア層を形成し、前記エア吐出部は透孔であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一つに記載の洗浄装置。
- 前記透孔の代わりにあるいは前記透孔に加えて、1つ以上の切り欠きを設けることを特徴とする請求項11に記載の洗浄装置。
- 前記透孔または前記切り欠きは、前記エア層の厚みの変化に対応して、前記透孔または前記切り欠きから吐出される前記エアの吐出面積が増減するように設けられていることを特徴とする請求項12に記載の洗浄装置。
- 前記投入領域には、投入領域用給気領域ケーシングが設けられ、前記投入領域給気領域用ケーシングは、前記水槽の短手方向の左右方向に、左側投入領域用給気領域用ケーシングと、右側投入領域用給気領域用ケーシングと、前記左右側投入領域用給気領域用ケーシングとを連結する少なくとも一つの連結部とを有し、
前記左右側投入領域用給気領域用ケーシングは、それぞれ1つ以上の透孔を有する投入領域用水平面部と、前記投入領域用水平面部の周囲には下方に延在する投入領域用垂直面部とを有する箱型形状を有し、
前記左右側投入領域用給気領域用ケーシングのいずれか一方側は、前記給気領域側に設けられ、他方側は流路領域上に載置され、前記給気領域側に設けられた前記一方側投入領域用給気領域用ケーシング内に供給されたエアは、前記連結部を経由して、前記他方側の投入領域用給気領域用ケーシング内にも供給され、前記透孔から吐出されたエアは、前記投入領域内で上下方向の旋回流を発生させるとともに、
前記左右側投入領域用給気領域用ケーシングの間には、複数の透孔を有する投入領域用異物沈殿領域用仕切り板が載置されることを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。 - 前記投入領域には、投入領域用給気領域ケーシングが設けられ、前記投入領域用給気領域用ケーシングは、前記投入領域を覆う投入領域用水平面部と、その周囲に下方に延在する投入領域用垂直面部を有する箱型形状を有し、前記投入領域用水平面部の左右両側には少なくとも1つ以上の透孔が設けられ、前記投入領域用給気領域ケーシング内に供給されたエアは、前記透孔から前記投入領域内で上下方向の旋回流を発生させることを特徴とする請求項14に記載の洗浄装置。
- 前記異物沈殿領域用仕切り板に設けられる前記透孔は、前記旋回水流に対して直交あるいは斜めに設けられたスリットであることを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
- 前記投入領域用異物沈殿領域用仕切り板に設けられる複数の前記透孔は、前記旋回流に対して直交あるいは斜めに設けられたスリットであることを特徴とする請求項14に記載の洗浄装置。
- 前記水槽の底板は、短手方向の左右方向において深底部と浅底部とを有し、前記給気領域側は、前記浅底部に設けられることを特徴とする請求項7に記載の洗浄装置。
- 前記投入領域より下流側にある前記給気領域は、上流側給気領域用ケーシングと下流側給気領域用ケーシングを有し、前記上流側給気領域用ケーシングの水平面部の高さは、前記下流側給気領域用ケーシングの水平面部の高さよりも高く設けられていることを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。
- 前記給気領域用ケーシングまたは前記異物沈殿領域用仕切り板のうち少なくとも1つは、自重によって前記水槽の底部に載置され、位置決めされることを特徴とする請求項2のいずれか一つに記載の洗浄装置。
- 前記流路領域用仕切り板は、自重によって前記水槽の底部に載置され、位置決めされることを特徴とする請求項3または4に記載の洗浄装置。
- 水槽に洗浄水を溜めて被洗浄物に付着した異物を取り除く洗浄装置に使用される給気領域用ケーシングは、給気領域用水平面部とその周囲に下方に延在する給気領域用垂直面部を有する箱型形状を有し、前記水槽の底部に載置されて前記水槽の底部に給気領域を区画し、前記給気領域内には、エアが供給され、前記エアは、前記給気領域用水平面部、前記給気領域用垂直面部の少なくともいずれか一面に設けられた1つ以上の透孔から吐出されて、前記給気領域用水平面部上方に洗浄水が上下方向に旋回されて旋回水流を発生させることを特徴とする給気領域用ケーシング。
- 前記給気領域用垂直面部には、前記透孔の代わりにあるいは前記透孔に加えて1つ以上の切り欠きを有することを特徴とする請求項22に記載の給気領域用ケーシング。
- 前記透孔または前記切り欠きは、供給された前記エアの量に応じて前記給気領域用ケーシング内に形成されるエア層の厚みの変化に対応して、前記透孔または前記切り欠きから吐出されるエアの吐出面積が増減するように設けられていることを特徴とする請求項23に記載の給気領域用ケーシング。
- 前記給気領域用ケーシングは、異物沈殿領域用仕切り板とともに前記水槽の底部に自重で載置され、前記異物沈殿領域用仕切り板は、少なくとも異物沈殿領域用水平面部を有して前記水槽の底部に異物が沈殿する異物沈殿領域を区画し、前記異物沈殿領域用水平面部は、前記旋回水流に対して直交あるいは斜めに設けられたスリットが複数設けられていることを特徴とする請求項22乃至24のいずれか一つに記載の給気領域用ケーシング。
- 前記給気領域と前記異物沈殿領域との間には垂直面部が設けられ、前記垂直面部は、少なくとも前記給気領域用水平面部または前記異物沈殿領域用水平面部のいずれか一方から前記水槽の底板に向かって延在していることを特徴とする請求項25に記載の給気領域用ケーシング。
- 前記異物沈殿用水平面部にはフランジが設けられて、前記フランジが前記給気領域用水平面部上に載置されていることを特徴とする請求項25または26のいずれかに記載の給気領域用ケーシング。
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