JP2004201591A - 野菜等の洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】分離装置により水面に浮遊しているゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等浮遊状態を維持しながら系外に排出する野菜等の洗浄装置を提供する。
【解決手段】水槽1には循環用ポンプ2からの洗浄水を吐出するノズル3a・・・を複数個有する配管3を配置し、水槽1の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置20を載置し、この分離装置の底20aはネットにしてなる。また、分離装置内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管を設け、このサイホン管の水流を確保するため、その出口はフイルタを介してサイホン用ポンプを接続してなる。
【選択図】 図1
【解決手段】水槽1には循環用ポンプ2からの洗浄水を吐出するノズル3a・・・を複数個有する配管3を配置し、水槽1の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置20を載置し、この分離装置の底20aはネットにしてなる。また、分離装置内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管を設け、このサイホン管の水流を確保するため、その出口はフイルタを介してサイホン用ポンプを接続してなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レタス、キャベツ、白菜等の野菜等の洗浄装置に関し、例えば3mm、7mm角に切断されたレタスの葉を洗浄するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗浄装置は野菜等の対象物を水その他の洗浄液中に投入し、液の移動或いはコンベヤー、バケット等によって出口側移送しつつ洗浄し、排出していた。
また対象物の比重が水に近い場合は水流を利用し、ここに空気等の補助手段を加え、洗浄移送排出を行うことが多い。特にカット野菜等の洗浄においては水流に界面活性剤、塩素系殺菌剤、加圧空気の放出による微細気泡等が用いられることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし葉菜の洗浄の場合はゴミや切り屑は勿論、昆虫の幼虫等は比重が対象物に近いため、その分離が難しく、その洗浄除去に問題がある。例えばゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の除去する異物は1トン当たり40乃至50トンの大量の水で洗い流す他はなく、水が不経済であり、またその異物は吸引口を塞ぎやすく、更に機械的に浮いてくる異物を掬い出すと製品も一緒に掬い出し、製品の損失が多すぎた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は吸引口を塞ぐことなく系外に排出することができ、ゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等の比重が対象物に近い除去すべき異物を、容易に分離して、少量の水で洗浄除去するものである。
すなわち本発明は分離装置により水面に浮遊しているゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等の除去すべき異物は浮遊状態を維持しながら系外に排出するものである。
【0005】
すなわち本発明の請求項1の発明は水槽(1)には循環用ポンプ(2)からの洗浄水を吐出するノズル(3a・・・)を複数個有する配管(3)を配置し、水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置し、この分離装置(20)の底(20a)はネットにしてなる野菜等の洗浄装置である。
【0006】
即ち、本発明の請求項2の発明は、水槽(1)の底には循環用ポンプ(2)からの洗浄水を吐出するノズル(3a・・・)を複数個有する配管(3)を配置し、この配管(3)には必要に応じて空気(4)を注入し、水槽(1)の前部には補給水の配管(10)を接続し、水槽(1)の両側には上記洗浄水と補給水の戻り通路(11、11)を形成し、この水槽(1)の前部には斜上方向に延びる出口コンベヤ(12)を設け、水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置してなる野菜等の洗浄装置である。
【0007】
また、本発明の請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、上記分離装置(20)は溢流板(21、21)を介して樋(22、22)、フイルタ(23)とをワンユニットにし、必要に応じ横方向に延びる樋(22a、22a)およびその深さを調整するため浮き(25、25)を付けてなるものである。
【0008】
さらに、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、上記水槽(1)はバッチタイプとしてなるものである。
【0009】
本発明の請求項5に記載の発明は、水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置し、この分離装置(20)の底(20aは)ネットにし、その分離装置(20)内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管(45)を設け、このサイホン管(45)の水流を確保するため、その出口はフイルタ(46)を介してサイホン用ポンプ(47)を接続してなる野菜等の洗浄装置である。
【0010】
本発明の請求項6に記載の発明は、上記水槽(1)に循環用ポンプ(2)を用いた場合にこの循環用ポンプ(2)とサイホン用ポンプ(47)とを兼用させてなる請求項1、5に記載の野菜等の洗浄装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の連続タイプの一実施の形態の平面図、図2はその正面図、図3はその前部の側面図である。前方にのびる水槽1の後部の底には循環用ポンプ2からの洗浄水を吐出するノズル3a,3a・・・を複数個有する配管3を配置し、この配管3には空気4を注入する。なお空気4は配管5のノズル5a,5a・・・より直接水槽1内に吹き込む。また水槽1の後部の底または側面には界面活性剤と塩素を有する補給水の配管7を接続する。なお図中8は水槽1の底に形成した配管室である。
【0012】
水槽1の前上部には補給水の配管10を接続し、水槽1の両側には上記洗浄水と補給水の戻り通路11、11を仕切板13、13により形成し、この仕切板13の前面には切欠部13aを設ける。図3示のようにこの水槽1の前部には斜上方向に延びる出口コンベヤ12を設ける。
【0013】
図3示のように水槽1の前上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置20を載置する。なおこの分離装置20は前部のみならず任意の位置に載置してもよい。この分離装置20の底20aはネットであるが、格子、多孔板,すのこ,金網等の同効物を使用できることは勿論である。この底20aは全面ではなく一部のみネットにしてもよい。このネットは目の大きさは処理する対象物により異なるが、葉は通さないが、虫やごみを通す大きさで、原則として漁網のように柔らかい糸を編んだものが好ましい。
【0014】
その分離装置20の両側には上記戻り通路11、11上を延びる溢流板21、21を介して樋22、22に連通し、さらにフイルタ23、23に連通させ、このフイルタ23、23の出口は前記循環用ポンプ2の入口に接続する。またフイルタ23より一部の水は排出管24により排出する。この分離装置20の前部20bは前記出口コンベヤ12に沿って斜上方向に形成する。水槽1の前部の吐出孔1aから一部の水を引き抜き、この水も前記フイルタ23を介して前記循環用ポンプ2の入口に戻す。
なお装置全体は透明なカバー30により覆い、またその内側には消泡ノズル31を設けるとよい。
【0015】
次にこの装置の動作を説明する。被洗浄物は水槽1の後部に投入され、配管3、7より吐出する洗浄水と補給水によって前方に送られ、渦流をつくり、また配管3より放出された空気4により上昇する水流により浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等は空気や界面活性剤で生成された小気泡が付着することにより上昇し、底20aのネットを通して、分離装置20内に入る。なおこの際水槽1内には水面近くで下降流が出来、対流を生じて除去物を戻そうとするので、底20aの深さはこの対流域より下にする。
【0016】
かくしてゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の除去する異物は分離装置20より溢流した水流により溢流板21上を流れて樋22、22、フイルタ23により除去され、また分離装置20を外すことにより掬い出して除去することもできる。これによって異物が吸引口を塞ぐことがない。
一方洗浄された被洗浄物は水槽1の前部より切欠部13aを通して斜上方向に延びる出口コンベヤ12に上に至り、斜上方向に送り出され、この際、配管10からの補給水によって洗浄される。この洗浄に必要な水量は製品1トン当たり少量の2乃至3トン程度である。
【0017】
図4は上記分離装置20の他の実施の形態の平面図、図5はその側面図で上記実施の形態と同じ部分は同じ符号を用いて説明する。分離装置20は樋22、22、フイルタ23およびポンプ2とをワンユニットにし、必要に応じ横方向に延びる樋22a、22aを設けてもよい。また底20aの位置は重要で、その深さを調整するため浮き25、25を付ける。分離装置20の後部20cは水流により洗い流されるので塞ぐ必要はなく、調整可能な仕切板26を設けてもよい。27、27は出口コンベヤ12より滴下した水及び水槽1より溢れ出た水をそれぞれ受けるドレインパンである。
この場合分離装置20ユニットは任意の水槽に適用でき、また水面に浮かぶので、その吸い込み位置および溢流位置を何らの調節作業なく、一定にでき、ユニット設置作業は簡便になり、正確に動作する。
【0018】
図6は本発明のバッチタイプの実施の形態の平面図、図7はその正面図、図8はその前部の側面図で上記実施の形態と同じ部分は同じ符号を用いて説明する。この装置においてはバッチ式水槽1内に分離装置20を浮かべる。この場合は水路を設ける必要がないので、単に遮蔽板40を設けて洗浄水、空気、界面活性剤塩素を循環させるだけでよい。ポンプを用いてない場合には水が溢流しないので、分離装置20の後部側面に排出孔41を設ける。
【0019】
図9は本発明のサイホンタイプの実施の形態の平面図、図10はその正面図で、上記実施の形態と同じ部分は同じ符号を用いて説明する。図示のようにこの実施の形態においては分離装置20は水槽1の水面上に浮き25、25により浮かべるが、この水槽1は水を循環式ではなく、水の水圧によって流通させている。従って水は溢流しないので、上記溢流板21、21、樋22、22、フイルタ23等はなく、その代わりに分離装置20内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管45を設け、このサイホン管45の水流を確保するため、その出口はフイルタ46を介してサイホン用ポンプ47を接続する。48はサイホン管45を接続部の分岐管である。なお水槽1に循環用ポンプ2を用いた場合はこの循環用ポンプ2とサイホン用ポンプ47とを兼用させてもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1、2では分離装置20により水面に浮遊しているゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等の除去する異物は浮遊状態を維持しながら、吸引口を塞ぐことなく系外に排出することができ、ゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等の比重が対象物に近いものも、容易に分離して、少量の水で洗浄除去ができるものである。
【0021】
また本発明の請求項3では上記分離装置20は溢流板21、21を介して樋22、22、フイルタ23および循環用ポンプ2とをワンユニットにし、必要に応じ横方向に延びる樋22a、22aおよびその深さを調整するため浮き25、25を付けているので、分離装置20ユニットは任意の水槽に適用でき、また水面に浮かぶので、その吸い込み位置および溢流位置を何らの調節作業なく、一定にでき,ユニット設置作業は簡便になり、正確に動作する。
【0022】
さらに本発明の請求項4では水槽1はバッチタイプとしているので、バッチ式水槽1内に分離装置20を浮かべるだけで、水路を設ける必要がなく、単に遮蔽板40を設けて洗浄水、空気、界面活性剤塩素を循環させるだけでよく、構造が簡単である。
【0023】
本発明の請求項5では、水槽1の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置20を載置し、この分離装置20の底20aはネットにし、その分離装置20内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管45を設け、このサイホン管45の水流を確保するため、その出口はフイルタ46を介してサイホン用ポンプ47を接続しているので、循環用ポンプは不要である。
【0024】
本発明の請求項6では、上記水槽1に循環用ポンプ2を用いた場合はこの循環用ポンプ2とサイホン用ポンプ47とを兼用させているので、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続タイプの一実施の形態の平面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】その前部の側面図である。
【図4】分離装置20の他の実施の形態の平面図である。
【図5】その側面図である。
【図6】本発明のバッチタイプの実施の形態の平面図である。
【図7】その正面図である。
【図8】その前部の側面図である。
【図9】本発明のサイホンタイプの実施の形態の平面図である。
【図10】その正面図である。
【符号の説明】
1 水槽
2 循環用ポンプ
3 配管
3a ノズル
4 空気
10 配管
11 戻り通路
12 出口コンベヤ
20 分離装置
45 サイホン管
46 フィルタ
47 サイホン用ポンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、レタス、キャベツ、白菜等の野菜等の洗浄装置に関し、例えば3mm、7mm角に切断されたレタスの葉を洗浄するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗浄装置は野菜等の対象物を水その他の洗浄液中に投入し、液の移動或いはコンベヤー、バケット等によって出口側移送しつつ洗浄し、排出していた。
また対象物の比重が水に近い場合は水流を利用し、ここに空気等の補助手段を加え、洗浄移送排出を行うことが多い。特にカット野菜等の洗浄においては水流に界面活性剤、塩素系殺菌剤、加圧空気の放出による微細気泡等が用いられることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし葉菜の洗浄の場合はゴミや切り屑は勿論、昆虫の幼虫等は比重が対象物に近いため、その分離が難しく、その洗浄除去に問題がある。例えばゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の除去する異物は1トン当たり40乃至50トンの大量の水で洗い流す他はなく、水が不経済であり、またその異物は吸引口を塞ぎやすく、更に機械的に浮いてくる異物を掬い出すと製品も一緒に掬い出し、製品の損失が多すぎた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は吸引口を塞ぐことなく系外に排出することができ、ゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等の比重が対象物に近い除去すべき異物を、容易に分離して、少量の水で洗浄除去するものである。
すなわち本発明は分離装置により水面に浮遊しているゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等の除去すべき異物は浮遊状態を維持しながら系外に排出するものである。
【0005】
すなわち本発明の請求項1の発明は水槽(1)には循環用ポンプ(2)からの洗浄水を吐出するノズル(3a・・・)を複数個有する配管(3)を配置し、水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置し、この分離装置(20)の底(20a)はネットにしてなる野菜等の洗浄装置である。
【0006】
即ち、本発明の請求項2の発明は、水槽(1)の底には循環用ポンプ(2)からの洗浄水を吐出するノズル(3a・・・)を複数個有する配管(3)を配置し、この配管(3)には必要に応じて空気(4)を注入し、水槽(1)の前部には補給水の配管(10)を接続し、水槽(1)の両側には上記洗浄水と補給水の戻り通路(11、11)を形成し、この水槽(1)の前部には斜上方向に延びる出口コンベヤ(12)を設け、水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置してなる野菜等の洗浄装置である。
【0007】
また、本発明の請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、上記分離装置(20)は溢流板(21、21)を介して樋(22、22)、フイルタ(23)とをワンユニットにし、必要に応じ横方向に延びる樋(22a、22a)およびその深さを調整するため浮き(25、25)を付けてなるものである。
【0008】
さらに、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、上記水槽(1)はバッチタイプとしてなるものである。
【0009】
本発明の請求項5に記載の発明は、水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置し、この分離装置(20)の底(20aは)ネットにし、その分離装置(20)内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管(45)を設け、このサイホン管(45)の水流を確保するため、その出口はフイルタ(46)を介してサイホン用ポンプ(47)を接続してなる野菜等の洗浄装置である。
【0010】
本発明の請求項6に記載の発明は、上記水槽(1)に循環用ポンプ(2)を用いた場合にこの循環用ポンプ(2)とサイホン用ポンプ(47)とを兼用させてなる請求項1、5に記載の野菜等の洗浄装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の連続タイプの一実施の形態の平面図、図2はその正面図、図3はその前部の側面図である。前方にのびる水槽1の後部の底には循環用ポンプ2からの洗浄水を吐出するノズル3a,3a・・・を複数個有する配管3を配置し、この配管3には空気4を注入する。なお空気4は配管5のノズル5a,5a・・・より直接水槽1内に吹き込む。また水槽1の後部の底または側面には界面活性剤と塩素を有する補給水の配管7を接続する。なお図中8は水槽1の底に形成した配管室である。
【0012】
水槽1の前上部には補給水の配管10を接続し、水槽1の両側には上記洗浄水と補給水の戻り通路11、11を仕切板13、13により形成し、この仕切板13の前面には切欠部13aを設ける。図3示のようにこの水槽1の前部には斜上方向に延びる出口コンベヤ12を設ける。
【0013】
図3示のように水槽1の前上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置20を載置する。なおこの分離装置20は前部のみならず任意の位置に載置してもよい。この分離装置20の底20aはネットであるが、格子、多孔板,すのこ,金網等の同効物を使用できることは勿論である。この底20aは全面ではなく一部のみネットにしてもよい。このネットは目の大きさは処理する対象物により異なるが、葉は通さないが、虫やごみを通す大きさで、原則として漁網のように柔らかい糸を編んだものが好ましい。
【0014】
その分離装置20の両側には上記戻り通路11、11上を延びる溢流板21、21を介して樋22、22に連通し、さらにフイルタ23、23に連通させ、このフイルタ23、23の出口は前記循環用ポンプ2の入口に接続する。またフイルタ23より一部の水は排出管24により排出する。この分離装置20の前部20bは前記出口コンベヤ12に沿って斜上方向に形成する。水槽1の前部の吐出孔1aから一部の水を引き抜き、この水も前記フイルタ23を介して前記循環用ポンプ2の入口に戻す。
なお装置全体は透明なカバー30により覆い、またその内側には消泡ノズル31を設けるとよい。
【0015】
次にこの装置の動作を説明する。被洗浄物は水槽1の後部に投入され、配管3、7より吐出する洗浄水と補給水によって前方に送られ、渦流をつくり、また配管3より放出された空気4により上昇する水流により浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等は空気や界面活性剤で生成された小気泡が付着することにより上昇し、底20aのネットを通して、分離装置20内に入る。なおこの際水槽1内には水面近くで下降流が出来、対流を生じて除去物を戻そうとするので、底20aの深さはこの対流域より下にする。
【0016】
かくしてゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の除去する異物は分離装置20より溢流した水流により溢流板21上を流れて樋22、22、フイルタ23により除去され、また分離装置20を外すことにより掬い出して除去することもできる。これによって異物が吸引口を塞ぐことがない。
一方洗浄された被洗浄物は水槽1の前部より切欠部13aを通して斜上方向に延びる出口コンベヤ12に上に至り、斜上方向に送り出され、この際、配管10からの補給水によって洗浄される。この洗浄に必要な水量は製品1トン当たり少量の2乃至3トン程度である。
【0017】
図4は上記分離装置20の他の実施の形態の平面図、図5はその側面図で上記実施の形態と同じ部分は同じ符号を用いて説明する。分離装置20は樋22、22、フイルタ23およびポンプ2とをワンユニットにし、必要に応じ横方向に延びる樋22a、22aを設けてもよい。また底20aの位置は重要で、その深さを調整するため浮き25、25を付ける。分離装置20の後部20cは水流により洗い流されるので塞ぐ必要はなく、調整可能な仕切板26を設けてもよい。27、27は出口コンベヤ12より滴下した水及び水槽1より溢れ出た水をそれぞれ受けるドレインパンである。
この場合分離装置20ユニットは任意の水槽に適用でき、また水面に浮かぶので、その吸い込み位置および溢流位置を何らの調節作業なく、一定にでき、ユニット設置作業は簡便になり、正確に動作する。
【0018】
図6は本発明のバッチタイプの実施の形態の平面図、図7はその正面図、図8はその前部の側面図で上記実施の形態と同じ部分は同じ符号を用いて説明する。この装置においてはバッチ式水槽1内に分離装置20を浮かべる。この場合は水路を設ける必要がないので、単に遮蔽板40を設けて洗浄水、空気、界面活性剤塩素を循環させるだけでよい。ポンプを用いてない場合には水が溢流しないので、分離装置20の後部側面に排出孔41を設ける。
【0019】
図9は本発明のサイホンタイプの実施の形態の平面図、図10はその正面図で、上記実施の形態と同じ部分は同じ符号を用いて説明する。図示のようにこの実施の形態においては分離装置20は水槽1の水面上に浮き25、25により浮かべるが、この水槽1は水を循環式ではなく、水の水圧によって流通させている。従って水は溢流しないので、上記溢流板21、21、樋22、22、フイルタ23等はなく、その代わりに分離装置20内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管45を設け、このサイホン管45の水流を確保するため、その出口はフイルタ46を介してサイホン用ポンプ47を接続する。48はサイホン管45を接続部の分岐管である。なお水槽1に循環用ポンプ2を用いた場合はこの循環用ポンプ2とサイホン用ポンプ47とを兼用させてもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1、2では分離装置20により水面に浮遊しているゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等の除去する異物は浮遊状態を維持しながら、吸引口を塞ぐことなく系外に排出することができ、ゴミ、切り屑、昆虫の幼虫等の比重が対象物に近いものも、容易に分離して、少量の水で洗浄除去ができるものである。
【0021】
また本発明の請求項3では上記分離装置20は溢流板21、21を介して樋22、22、フイルタ23および循環用ポンプ2とをワンユニットにし、必要に応じ横方向に延びる樋22a、22aおよびその深さを調整するため浮き25、25を付けているので、分離装置20ユニットは任意の水槽に適用でき、また水面に浮かぶので、その吸い込み位置および溢流位置を何らの調節作業なく、一定にでき,ユニット設置作業は簡便になり、正確に動作する。
【0022】
さらに本発明の請求項4では水槽1はバッチタイプとしているので、バッチ式水槽1内に分離装置20を浮かべるだけで、水路を設ける必要がなく、単に遮蔽板40を設けて洗浄水、空気、界面活性剤塩素を循環させるだけでよく、構造が簡単である。
【0023】
本発明の請求項5では、水槽1の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置20を載置し、この分離装置20の底20aはネットにし、その分離装置20内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管45を設け、このサイホン管45の水流を確保するため、その出口はフイルタ46を介してサイホン用ポンプ47を接続しているので、循環用ポンプは不要である。
【0024】
本発明の請求項6では、上記水槽1に循環用ポンプ2を用いた場合はこの循環用ポンプ2とサイホン用ポンプ47とを兼用させているので、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続タイプの一実施の形態の平面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】その前部の側面図である。
【図4】分離装置20の他の実施の形態の平面図である。
【図5】その側面図である。
【図6】本発明のバッチタイプの実施の形態の平面図である。
【図7】その正面図である。
【図8】その前部の側面図である。
【図9】本発明のサイホンタイプの実施の形態の平面図である。
【図10】その正面図である。
【符号の説明】
1 水槽
2 循環用ポンプ
3 配管
3a ノズル
4 空気
10 配管
11 戻り通路
12 出口コンベヤ
20 分離装置
45 サイホン管
46 フィルタ
47 サイホン用ポンプ
Claims (6)
- 水槽(1)には循環用ポンプ(2)からの洗浄水を吐出するノズル(3a・・・)を複数個有する配管(3)を配置し、水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置し、この分離装置(20)の底(20a)はネットにしてなる野菜等の洗浄装置。
- 水槽(1)の底には循環用ポンプ(2)からの洗浄水を吐出するノズル(3a・・・)を複数個有する配管(3)を配置し、この配管(3)には必要に応じて空気(4)を注入し、水槽(1)の前部には補給水の配管(10)を接続し、水槽(1)の両側には上記洗浄水と補給水の戻り通路(11、11)を形成し、この水槽(1)の前部には斜上方向に延びる出口コンベヤ(12)を設け、水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置してなる野菜等の洗浄装置。
- 上記分離装置(20)は溢流板(21、21)を介して樋(22、22)、フイルタ(23)とをワンユニットにし、必要に応じ横方向に延びる樋(22a、22a)およびその深さを調整するため浮き(25、25)を付けてなる請求項1に記載の野菜等の洗浄装置。
- 上記水槽(1)はバッチタイプとしてなる請求項1に記載の野菜等の洗浄装置。
- 水槽(1)の上部には浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等の分離装置(20)を載置し、この分離装置(20)の底(20a)はネットにし、その分離装置(20)内に浮上したゴミや切り屑、昆虫の幼虫等を吸引するサイホン管(45)を設け、このサイホン管(45)の水流を確保するため、その出口はフイルタ(46)を介してサイホン用ポンプ(47)を接続してなる野菜等の洗浄装置。
- 上記水槽(1)に循環用ポンプ(2)を用いた場合はこの循環用ポンプ(2)とサイホン用ポンプ(47)とを兼用させてなる請求項1、5に記載の野菜等の洗浄装置。
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- 2002-12-25 JP JP2002375216A patent/JP2004201591A/ja active Pending
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