JP2019115333A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被洗浄物を傷つけることなく異物を洗浄できるとともに、洗浄水槽からも異物を効果的に取り除くことができ、さらに、常に清潔に使えるように、シンプルでコンパクト、かつ清掃等メンテナンスがしやすいユーザーフレンドリーな構造を有する洗浄装置を提供することを課題とする。【解決手段】水槽に洗浄水を溜めて被洗浄物に付着した異物を取り除く洗浄装置は、水槽に洗浄領域を有し、洗浄領域内には、水槽の左右側板の一方側に長手方向に延在して設置される給気領域用ケーシングによって区画される給気領域を有し、給気領域用ケーシング内には、ブロワによってエアが供給され、給気領域用ケーシングに1箇所以上設けられたエア吐出部からエアが前記洗浄領域へ吐出されて、洗浄領域内で上下方向の旋回水流を形成することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、野菜や果物、茶葉、海藻や魚介類等の食材・食品等を洗浄する装置に関する。
たとえば野菜や果物等の表面や手で落としにくいひだの奥まで浸漬してごみや汚れ等(以下、これらをまとめて「異物」という。)を、野菜や果物等の形や表面を崩すことなく洗浄する装置として、洗浄水槽の搬入側から搬出側へと向かう水流に乗って流れる被洗浄物に向けて複数のエジェクタから気泡を含む低圧曝気噴流を噴射させて、被洗浄物に付着する異物を取り除く洗浄装置が知られている(特許文献1)。
特許文献1における複数のエジェクタは、洗浄水槽の対向する両側壁面に互いに対面して千鳥状に配置され、さらに、搬入側から搬出側へと向かう水流を形成するため、洗浄水槽の搬入側中央部にも配置されている。そして、これらエジェクタは被洗浄物の浮き沈みの比重にあわせて、洗浄水槽の上部あるいは下部のいずれかに配置されるか、あるいは上下多段に配置されるなどして、千鳥状の配置との相乗効果によって、洗浄水槽内でより複雑な乱流を生起させて、効率的な洗浄を可能にしている。
ところで、特許文献1では、搬入側から搬出側へと向かう長手方向に水流を形成するものとして、洗浄水槽の搬入側中央部に設けられた複数のエジェクタと、洗浄水槽の両側に循環用ポンプによって洗浄水槽内の洗浄水を循環させるための流路を備えている。この流路は長手方向および水槽の深さとほぼ同じ高さ(上下方向)にわたり設けられている。そして、複数のエジェクタからは洗浄水槽内の洗浄水だけでなく清浄水を混合させたものが噴射されることから、洗浄水の汚濁を防止しつつ、常に清浄水で洗浄する場合に比して、ランニングコストを引き下げることが可能となる。
また、特許文献2では、異物を効果的に取り除くため、水槽の底壁を円弧状に形成し、水槽の一方の側底壁にスクリューあるいはポンプなどで構成される水送出装置を設けて所定の水流を生じさせ、水槽の円弧状の壁に沿った水流が、水槽の一方の上側縁部に設けられた開口部を越流して異物が効果的に水槽から取り除かれる構成を採用している。
特開2015−80423号公報 特開2008−72911号公報
食品を扱う工場では、装置の清掃は欠かせないのであるが、特許文献1では、複数のエジェクタやエジェクタに洗浄水や外気等を送る管路が洗浄水槽内に多数存在し、取り外しのできない噴出口であるエジェクタや配管を清掃するには、ブラシなどを使い、洗浄水槽内で一つ一つ汚れを落としていかなければならない。しかも、循環させた洗浄水を利用することから、清掃しきれなかった汚れは放置するとカビなどの発生につながりやすく、そうした事態を防ぐため、特許文献1のように多数のエジェクタや配管がある場合、清掃メンテナンスに特に膨大な時間と労力を必要とする。
また、エジェクタに高速の水流で外気を巻き込むため、通常の循環ポンプと比べてより高圧のポンプが必要となり、大きな動力を持つポンプは、その分、電気消費量も大きくなる。
また、特許文献1では、循環させた洗浄水を供給するための流路が、洗浄水槽の両側に設けられた一対の仕切り壁により形成されており、エジェクタはその仕切り壁に設けられた穴から突出して洗浄領域に混合水を噴射しなければならず、装置も複雑化し、清掃もさらに手間のかかるものとなっている。
さらに、洗浄水槽の両側に還流の流路が設けられるため、被洗浄物が洗浄されながら搬送される洗浄水槽内の洗浄領域が小さくならざるをえず、これを補って洗浄領域を確保するには、洗浄水槽は大きくなる傾向にある。洗浄水槽は洗浄装置の設置面積の大半を占めることから、洗浄装置そのものも大型化してしまう問題がある。
また、特許文献2では、円弧状に設けられた水槽の底壁の形状によって、効果的に異物を水槽外に排出できるものの、水送出装置により旋回水流を発生させるだけでは、野菜に対し単調な水流となりやすく、被洗浄物に付着した異物が落ちにくく、効率的な洗浄が難しい。また、円弧状をした水槽の底壁に複数の水送出装置を設置するのは製造コストを引き上げることになる。また、水送出装置ごとにポンプやスクリューなどの動力を設ける必要もあり、装置のコスト高にも通じ、電気消費量もまた大きくなる。さらに、スクリュー部分などの水送出装置の清掃にも手間がかかる。
そこで本発明は、前記のような問題点に鑑み、被洗浄物を傷つけることなく異物を洗浄できるとともに、洗浄水槽に付着した汚れも効果的に取り除くことができ、省エネ、さらに、常に清潔に使えるように、シンプルでコンパクト、かつ清掃等メンテナンスがしやすいユーザーフレンドリーな構造を有し、かつ省エネ可能な洗浄装置を提供することを課題とする。
水槽に洗浄水を溜めて被洗浄物に付着した異物を取り除く洗浄装置は、水槽に洗浄領域を有し、洗浄領域内には、少なくとも給気領域と、異物沈殿領域と、を有し、給気領域は、水槽の左右側板の一方側に長手方向に延在して設置される給気領域用ケーシングによって区画され、給気領域用ケーシング内には、ブロワによってエアが供給され、給気領域用ケーシングに1箇所以上設けられたエア吐出部からエアが洗浄領域へ吐出されて、洗浄領域内で上下方向の旋回水流を形成し、異物沈殿領域は、水槽の長手方向に延在して設置される異物沈殿領域用仕切り板を有し、異物沈殿領域用仕切り板には複数の透孔が設けられ、洗浄領域内で取り除かれた異物がこの透孔を通って異物沈殿領域内に入り込むことを特徴とする。
また、給気領域用ケーシングは、水平面部とその周囲に下方に延在する左右側面部および上下流端部を有する箱型形状を有し、水槽の底部に載置されることを特徴とする。
また、給気領域用ケーシングに設けられたエア吐出部は、ケーシングの水平面部、左側面部、前記右側面部の少なくともいずれか一面に設けられた1つ以上の透孔を有する。さらに、左側面部または右側面部の少なくともいずれか一面には1つ以上の切り欠きを設けることもできる。
また、給気領域用ケーシングの左右側面部に設けられる透孔および切り欠きは、供給されたエア量に応じて給気領域用ケーシング内に形成されるエア層の厚みの変化に対応して、透孔および切り欠きから吐出されるエアの吐出面積が増減するように設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の洗浄装置は、洗浄領域内には、さらに流路領域を有し、この流路領域は、水槽の長手方向に延在して設置される流路領域用仕切り板によって区画され、ポンプによって流路領域内へ洗浄水が下流側から上流側へ向かって案内され、流路領域内を案内された洗浄水は、水槽の上流側で反転し、洗浄領域内で前記被洗浄物を上流側から下流側へと搬送する搬送水流を形成する。
さらに水槽の上流側には洗浄領域、下流側には搬出装置を設置する搬出領域を有し、洗浄領域の上部には旋回領域、底部には流路領域と、給気領域と、異物沈殿領域とからなる機能領域を有する。
本発明の洗浄装置によれば、搬送水流と旋回水流により、被洗浄物の洗浄水が十分に攪拌されるとともに、気泡の破裂や消滅による振動波によって、被洗浄物を損傷することなく洗浄が十分に行なわれる。
また、給気領域用ケーシング内にエアを供給し、そのケーシングに設けられたエア吐出口から水槽内にエアを供給させるため、水槽内にエア吐出用のノズルやそのための配管は不要となり、極めてシンプルな構造で、清掃に要する労力を大幅に削減できるとともに、旋回水流の勢いの調整も行うことができる。
さらに、本発明の洗浄装置によれば、水槽1の底部に、流路領域12、給気領域19、異物沈殿領域25を集中させたことにより、水槽1の左右幅全部を洗浄領域として使用できることになり、水槽1の巨大化を防ぎ、洗浄装置全体をコンパクトにすることができる。
本発明の洗浄装置の一例を示す正面図である。 同洗浄装置の(a)平面図である。(b)(c)(d)は上流側給気領域用ケーシングの上流端部、上流側異物沈殿領域用仕切り板の上流端部の長さのバリエーションを示す図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 (a)図2のC−C断面図と、(b)給気領域用ケーシング内にエアが行き渡る様子を示す図である。 (a)図2のD−D断面図と、(b)(a)の別バージョンを示す図である。 給気領域用ケーシング側面にエア吐出部を設けた様子を説明する図である。 上流側給気領域用ケーシング側面等に設けたエア吐出部のバリエーションを示す図である。 上流側給気領域用ケーシング側面に設けたエア吐出部の別のバリエーションを示す図である。 上流側給気領域用ケーシング側面に設けたエア吐出部のさらに別のバリエーションを示す図である。 上流側・下流側が一体となった給気領域用ケーシング側面にエア吐出部を設けた一例を示す図である。 同洗浄装置の一例を示す斜視図である。 同洗浄装置の一例を示す斜視図で、搬出装置を水槽から上げた様子を示す図である。 (a)流路領域用仕切り板の水平面部の別のバリエーションを示す図、(b)給気領域用ケーシングの水平面部の別のバリエーションを示す図、(c)異物沈殿領域用仕切り板の水平面部の別のバリエーションを示す図である。 さらに別の実施形態を示す洗浄装置の平面図である。 同洗浄装置の投入領域用の給気領域用ケーシングの斜視図である。 図15のE−E断面図である。 図15のF−F断面図(機能領域のみ示す)である。 別の実施形態を示す投入領域用の給気領域用ケーシングの斜視図である。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一の符号を付してある。
本発明の洗浄装置の一例を、図1から図6に示す。図1は、装置全体の正面図であり、図2は平面図、図3は、図1のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図、図5は図2のC−C断面図、図6は図2のD−D断面図である。洗浄装置100は、水槽1、搬出装置2、水槽1内の洗浄水を循環させて再び水槽1内へ圧送させるポンプ3、水槽1内の洗浄水にエアを供給することで旋回水流を発生させるエア供給装置ブロワ4を備えている。ポンプ3やブロワ4の流量等の指示は操作盤5、制御盤6を介して行なうことができる。
図1および図2に示すように、水槽1は、上面を開口した長方形状の箱型をしており、底板1a、被洗浄物が投入される上流側(図面左側)の上流側板1b、下流側板1c(図4参照)、左側(図面上側)の左側板1d、右側板1eを備えている(以下、上流(側)、下流(側)という言葉を使う場合は、一貫して、被洗浄物が投入される側を上流側、被洗浄物が搬出される側を下流側とする意味である。)。
水槽1の右側板1eと下流側板1cの上方にはそれぞれ、水槽1内の洗浄水が越流できるための開口部1f、1g(図3参照)が設けられており、これら開口部から越流した洗浄水を受ける樋7が水槽1の右側板1eから下流側板1cの外方にわたり設けられる。樋7の右側板1e側の下流側には開口7a(図2参照)が設けられており、越流した洗浄水はこの開口7aを通って、その下部に設置される越流水槽8内(図3参照)に流入する。開口7aには、網やパンチング板、フィルタなどの異物分離手段9が設けられ、越流した洗浄水に含まれる異物が越流水槽8に流入するのを防ぐ。そのため、越流水槽8には清浄な洗浄水が流入する。
水槽1の右側板1eに設けられた越流用の開口部1fには、越流した洗浄水と一緒に被洗浄物が樋7に流出しないための柵部材10が設けられている。図3に示すように、柵部材10は、その上縁部10aを折り曲げ状にして、水槽1の右側版1eの上端に引っ掛けることで水槽1内部に取り付けられるようになっている。柵部材10は、断面く字状の形状をしており、く字状の屈曲部10bが水槽1内側に位置するように配置される。柵部材10は、一枚の長方形の平板を連子窓のように開口部をくりぬき、く字状に折り曲げた簡単な構造を採用している。柵部材10は、上縁部10aを折り曲げ状にしたことにより、水槽1に取り付ける際も取り外す際も、工具を必要としない。なお、柵部材10は、異物が通過でき、被洗浄物の流出を防ぐ形状であればよく、この形に限定されない。屈曲部10bは、平板をくりぬいたものでなく、棒状部材を溶接するなどしてもよい。例えば、丸棒などを使用すれば、被洗浄物が柵部材10に激しくぶつかっても被洗浄物に傷がつきにくい。
図2および図4に示すように、水槽1の上流側から下流側にかけての長手方向において、被洗浄物は、水槽1の上流端から投入されて水槽1内で洗浄された後、水槽1の下流側に設置された搬出装置2によって外部へ搬出される。ここで、便宜上、水槽1の長手方向の領域について、水槽1の上流側板1bから搬出装置2の上流側端部2aまでを洗浄領域WA(Area for Washing)と呼び、下流側の搬出装置2が設置された領域を搬出領域CA(Area for Conveying)と呼ぶこととする。さらに、図15に示すように、水槽1の被洗浄物が投入される洗浄領域WAの上流側を投入領域TA(Area for Throw−in)と呼ぶことにする。
搬出領域CAに達した被洗浄物は、搬出装置2によって搬出される途中、水槽1内における浸漬状態から脱すると、搬出装置2上に設けられた図示しないシャワー装置によって水道から供給された清浄水としての新水が供給され、被洗浄物の洗浄が完了する。この搬出装置2上の図示しないシャワー装置によって供給された新水は、水槽1内に落下して水槽1内の洗浄水と混ざり、水槽1内の洗浄水の汚濁を防ぐことに資するとともに、被洗浄物に付着して槽外に持ち出された水量を補い、被洗浄物の洗浄に必要な水槽1内の洗浄水量を維持する。そして、水槽1内の洗浄水とともに、主に下流側板1cに設けられた開口部1gを経由して樋7に流出し、越流水槽8に流入する。
越流水槽8内に流入した洗浄水は、越流水槽8の底部に設けられた流出口8aに管路を経由して接続されたポンプ3によって吸引され、水槽1の下流側板1cの右下に設けられた流入口11(図3および図4参照)から水槽1内に送られる。
ここで、流路領域12について説明する。流路領域12は、図2(a)や図3に示すように、水槽1の洗浄領域WAの底部の右側板1e側に設けられた下流側流路用仕切り板13と上流側流路用仕切り板14で区画される流路である。
ポンプ3を経由して、流路口11から水槽1内に送られた洗浄水は、まず、水槽1内の搬出領域CAの右側底部を下流側から上流側へ直進する(図4に示す矢印C参照)。そして搬出領域CA内の水を巻き込みながら(図4に示す矢印C´参照)、洗浄領域WAの右側底部に設けられた流路領域12に達し、流路領域12内を下流側から上流側に向かって進む(図4の矢印B方向)。
流路口11から搬出領域CA内へと送られた洗浄水は、搬出領域CA内を下流側から上流側へ巻き込み現象(図4に示す矢印C´参照)を発生させながら直進するため、ポンプ3から供給された流量よりも多くの流量が流路領域12内へと流入することとなる。
ここで、水槽1内の洗浄領域WAの右側底部に流路領域12を区画する下流側流路用仕切り板13、上流側流路用仕切り板14について詳述する。図3および図6に示すように、下流側流路用仕切り板13、上流側流路用仕切り板14は、下流側水平面部13a、下流側水平面部14aと、下流側係止面部13b、上流側係止面部14bと、各水平面部13a、14aから底板1aまでに至る下流側垂直面部13c、上流側垂直面部14cを有する。
各係止面部13b、14bには図示しないU字型の切欠きが設けられ、この切欠きが水槽1の右側板1e内側に設けられた下流側突起部15、上流側突起部16に長手方向に位置決めされて係止される。なお、この各流路用仕切り板13、14は、水槽1内の右側底部に載置するだけでよく、自重で位置決めされるので、設置および取り外しに工具は必要ない。
図4および図6に示すように、本実施形態においては、上流側流路用仕切り板14の水平面部14aの高さが、下流側流路用仕切り板13の水平面部13aより高くなっている。各流路用仕切り板13と14の各水平面部の高さ13aと14aの違いによって生まれる隙間部分14dに手を入れることができるので、各流路用仕切り板13と14の設置や取り外しの作業をより簡単に行なうことができる。また、流路領域12を形成する流路用仕切り板を上流側、下流側と2分割したことにより、仕切り板の重量を小さくすることでき、設置や取り外しの作業負担を軽減する。
ただし、これに限定されるわけではなく、上流側流路用仕切り板14と下流側流路用仕切り板13の高さが同じでもかまわない。その場合には、上流・下流に渡り、一つの仕切り板としてもよい。また、上流側流路用仕切り板14の水平面部14aの高さが、下流側流路用仕切り板13の水平面部13aより低くする場合は、流路領域12内を通る洗浄水が高さの隙間部分から漏れ出さないように隙間部分を塞ぐようにする。隙間が塞がれるため手を入れることはできないが、水平面部に高さの違いがあるため、設置のしやすさ、取り外しやすさは変わらない。
ところで、上流側流路用仕切り板14の上流端部14eは水槽1の上流側板1bよりも少し下流側に位置するように設けられ、開口部17を形成する。流路領域12内を下流側から上流側へと流れる洗浄水は、水槽1の上流側板1bに衝突して反転する(図4の矢印R参照)。
上流側板1bに衝突して反転流Rとなった洗浄水は、開口部17から洗浄領域WAに広がって被洗浄物を上流側から下流側へと搬送する搬送水流Aとなる。また、巻き込み現象による流量増加によって、搬送水流Aは、大量に投入された被洗浄物を上流側から下流側へと搬送する十分な流量と流速を有するものとなる。
次に、給気領域19について説明する。給気領域19は、図3に示す旋回水流C、D、Eを形成するために必要なもので、給気領域19は、図2(a)に示すように、水槽1の洗浄領域WAの底部の左側板1d側に、長手方向に並べて設置される下流側給気領域用ケーシング20、上流側給気領域用ケーシング21によって形成される。
図3および図4に示すように、給気領域19の下流側給気領域用ケーシング20が設置される水槽1の底板1aには給気口18が設けられており、ブロワ4から送風されるエアが給気領域19内に供給される。
図4、図5および図6に示すように、下流側給気領域用ケーシング20、上流側給気領域用ケーシング21は、長手方向に延在する下流側水平面部20a、上流側水平面部21aと、水槽1の左側板1d側に沿うように垂直に設けられた下流側係止面部20b、上流側係止面部21bと、その反対側に各水平面部20a、21aから底板1aまでに至る下流側垂直面部20c、上流側垂直面部21cとを有して、水槽1内の左側底部に給気領域19を区画する。
下流側水平面部20a、上流側水平面部21aは、流路用仕切り板の下流側水平面部13a、上流側14aと同じ高さに設けられている。また、下流側係止面部20b、上流側係止面部21bの下端部には、図示しない切欠きが設けられており、水槽1の左側板1d内側の下方に設けられた下流側突起部22、上流側突起部23に係止され、下流側給気領域用ケーシング20、上流側給気領域用ケーシング21を長手方向に位置決めする。
各給気領域用ケーシング20、21の各水平面部20a、21aには、透孔24が複数設けられる。この透孔24は、ブロワ4から供給されたエアが給気口18を経由して給気領域用ケーシング20、21で区画された給気領域19内に一定量のエアが行き渡ると、エアが上方に向かって均一に吐出されるエア吐出口となる。なお、透孔24は円孔に限らず、エアを均一に吐出できる形状であれば、角孔やスリット形状などの長孔でも構わない。
そのため、給気領域19を区画する給気領域用ケーシング20、21には、ブロワ4から送風されたエアが透孔24からのみ吐出されるように、下流側給気領域用ケーシング20の下流端部20dおよび上流側給気領域用ケーシング21の上流端部21eは、そこからエアが漏れないよう搬送水流Aに直交する垂直面を設けられる。給気領域用ケーシング20、21は、透孔24から均一にエアが吐出する吐出機能と、エアを一定量保持する箱型形状を有するケーシング機能も有する。
また、下流側水平面部20a、上流側水平面部21aの高さの違いにより生ずる隙間からエアが漏れないよう、上流側給気領域用ケーシング21の下流端部21dにも垂直面が設けれ、エア漏れを防止している。
また、図5(b)に示すように、ブロワ4から供給されたエアがまず給気口18が位置する下流側給気領域用ケーシング20内に行き渡るように、下流側給気領域用ケーシング20の上流端部20eに垂直面が設けられる。上流端部20eの下端は、係止面20bや下流端部20dに比べて浅く設けられているため、下流側給気領域用ケーシング20内に行き渡ったエアは上流端部20eを越えて上流側給気領域用ケーシング21内に供給される。
ブロワ4から供給されたエアは、給気口18から徐々に下流側給気領域用ケーシング20内全体に行き渡り、透孔24からエアの吐出が開始される。そして、エアは、上流側給気領域用ケーシング21内へも溢流し、エアが行き渡った透孔24からエアの吐出が開始され、やがて全ての透孔からエアが吐出される。
図5(a)に示すように、上流側給気領域用ケーシング21の下流端部21dは、下流側給気領域用ケーシング20の上流端部20e上にわずかに重なり合って載置されることにより、各給気領域用ケーシング20、21は自重により安定的に固定され、さらに設置および取り外しに工具は必要ない。
なお、下流側給気領域用ケーシング20の水平面部20aが、上流側給気領域用ケーシング21の水平面部21aの高さより低くなっているが、これに限定されるわけでなく、同じ高さでもかまわない。その場合には、上流・下流に渡り、一つのケーシングとしてもよい。また、水平面部20aと21aの高さを逆転させてもよい。その場合は、水中では空気は低いところから高いところへ上昇する性質があることから、エアの供給位置は、水平面部の低い側へ変更する必要がある。
図2(a)に示すように、給気領域19を形成する上流側給気領域用ケーシング21の上流端部21eは水槽1の上流側板1bよりも下流側に位置するように設けられており、流路領域12を形成する上流側流路用仕切り板の上流端部14eと長手方向位置が揃えられている。
ただし、これに限らず、図2(b)に示すように、上流側給気領域用ケーシング21の上流端部21eは水槽1の上流側板1bまで延在させてもかまわない。
ところで、給気領域19側の水槽1の底板1aは、流路領域12側の水槽1の底板1aよりも浅い位置(浅底1a´)に設けられている。その理由については、後述する。
ここで、透孔24から吐出されるエアによって発生される旋回水流について説明する。
各給気領域用ケーシング20、21で区画された給気領域19内にエアが行き渡ると、複数の透孔24からエアが均一に吐出され、給気領域19の上方に向かって強い上昇流が発生し、搬送水流Aに直交する方向、つまり図3に示す矢印方向に上昇旋回水流Cが生じる。そして、この上昇旋回水流Cは、図3に示すような下降旋回水流Eとなって、再び上昇旋回水流Cとなる。
ところで、上昇旋回水流Cの一部は、図3に示す矢印Dのように、水槽1の右側板1eの上方に設けられた開口部1fを越流し、樋7へと流出する。
矢印Dに示す洗浄水は、開口部1fを越流する際、水槽1に浮遊している異物も一緒に樋7へと流出させ、異物分離手段9によって異物が取り除かれた清浄な洗浄水が越流水槽8内に流入し、ポンプ3から流入口11を経由して再び水槽1内へと供給される。
給気領域19は、被洗浄物そのものの比重や投入される量、汚れの度合い等に応じて、上昇旋回水量Cの勢いを調整する必要があるが、その場合には、インバータまたはダンパでブロワからの供給エア量を調整すると共に、透孔24の長手方向の間隔を広げたり狭めたりして数を増やしたり、減らしたりするなど、透孔の配置や大きさのことなるケースを交換したり、透孔に栓をするなど等の対応を行う。本実施例においては、左右方向に2列、長手方向を15等分割した間隔で透孔24が規則的に設けられている。
また、透孔24の直径について、直径を大きくすると、強い旋回流と洗浄力を得ることができるが、大きくしすぎると、水槽1内の水面が大きく荒れ、被洗浄物に過度な力も加わり、傷をつける恐れがある。また、洗浄水が水槽1からこぼれてしまうなどの不具合が生じる。
一方、透孔24の直径を小さくすると、被洗浄物の複雑なひだの奥まで気泡が入り込みやすくなり、被洗浄物を傷つけることなく細部まで洗浄が行き届くのであるが、小さくしすぎると、被洗浄物への衝撃力が弱まる。そして、十分な旋回水流が生じないため、洗浄力が低下する。
そこで、透孔24の直径は、被洗浄物が十分に旋回する勢いを確保でき、かつ気泡が破裂、消滅する際に発生する振動波による洗浄作用も十分に発揮できる最適な大きさとする。また、必要に応じて、大小複数の口径を組み合わせることもできる。
次に、流路領域12と給気領域19との間にある異物沈殿領域25について説明する。
図2と図3に示すように、異物沈殿領域25は、下流側異物沈殿領域用仕切り板26、上流側異物沈殿領域用仕切り板27と、流路用仕切り板13、14の下流側垂直面部13c、上流側垂直面部14cおよび給気領域用仕切り板20、21の下流側垂直面部20c、上流側垂直面部21cで区画される。
異物沈殿用仕切り板26、27の下流側水平面部26a、上流側水平面部27aには、搬送水流に平行で旋回水流に直行する方向にスリット28がそれぞれ複数設けられている。この異物沈殿領域用仕切り板26、27の左右端部には一部フランジを形成し、両隣の同じ高さに設けられた流路用仕切り板の各水平面部13a、14aと給気領域用ケーシングの各水平面部20a、21a上に、この下流側フランジ部26b、上流側フランジ部27bを載置する。また、流路用仕切り板13、14の下流側垂直面部13c、上流側垂直面部14cおよび給気領域用仕切り板20、21の下流側垂直面部20c、上流側垂直面部21cに当接して異物沈殿用仕切り板26、27の左右の位置決めを行なう下流側左右縁部26c、上流側左右縁部27cが、各水平面部26a、27a左右の下面側に設けられる。異物沈殿領域用仕切り板26、27は載置されると、自重のみで安定的に位置決めされるため、設置にも取り外しにも工具は不要である。
なお、スリット28は、必ずしも旋回水流に対して直交する方向に設けられている必要はなく、図2(d)に示すような斜めの長孔であってもかまわない。あるいは、平行であっても、長孔でなく丸孔や角孔であってもよく、異物が沈殿領域に流入できる大きさがあればよい。
また、図2に示すように、異物沈殿領域25の上流側異物沈殿領域用仕切り板27の上流端部27eは、水槽1の上流側板1bよりも下流側に位置するように設けられており、その長手方向位置は、流路領域12の上流側流路用仕切り板14の上流端部14eおよび上流側給気領域用ケーシング21の上流端部21eと揃えられている。
ただし、これに限らず、図2(c)に示すように、上流側異物沈殿領域用仕切り板27の上流端部27eは水槽1の上流側板1bまで延在されてもかまわない。あるいは、図2(d)に示すように、上流端部27eは、上流側給気領域用ケーシングの上流端部21eと、上流側流路領域用仕切り板の上流端部14eの中間の長さに位置していてもよい。
被洗浄物は、上流側から水槽1内に投入されて搬送・旋回されて洗浄され、異物が取り除かれるのであるが、比重の重い異物は、異物沈殿用仕切り板26、27にそれぞれ設けられた複数のスリット28を通って、異物沈殿領域25に入る。スリット28は下降旋回水流Eの進行方向に直交しているため、下降旋回水流Eの一部が異物沈殿領域25に入り込みやすくなっている。
ここで、図3に示すように、水槽1の洗浄領域WAの底部には、流路領域12、給気領域19、異物沈殿領域25がそれぞれ設けられることから、便宜上、水槽1の深さ(上下)方向の領域について、以下のように定義する。左右方向において同一高さに設けられている各水平面部13a、14a、20a、21a、26a、27aより上方の領域を、旋回領域SA(Area for Swirling)と呼び、各水平面部より下方の領域を、機能領域FA(Area for Functioning)と呼ぶこととする。
ところで、水槽1の底板1aは、図3に示すように左右方向において、深底部1aと浅底部1a´を有している。深底部1aの幅は水槽1の幅の半分よりも広く設けられる。深底部1aと浅底部1a´との段差には垂直部1a´´としての壁が設けられている。流路領域12は、深底部1a上に配置され、給気領域19は浅底部1a´上に配置され、異物沈殿領域25は、深底部1aと浅底部1a´上に配置される。異物沈殿領域25の深底部1aの幅は、浅底部1a´の幅よりも広く配置される。
異物沈殿領域仕切り板26に設けられたスリット28から異物沈殿領域25内に入り込んだ異物は、スリット28から流入してくる下降旋回水流Eによって異物沈殿領域25内で多少巻き上げられたとしても、垂直部1a´´の壁に衝突するため、水流に乗ってスリット28をすり抜けて再び旋回領域SA内へと流出することなく、異物沈殿領域25内にとどまるのである。
流路領域12と、給気領域19の位置は、左右入れ替わってもかまわない。その場合、水槽1の底板1aの高さ(深浅)も、樋7の位置も左右入れ替わる。また、異物沈殿領域25と流路領域12の位置を入れ替えて、流路領域12を中央に設置することもできる。
なお、突起部15、16、22、23の代わりに、水槽1の左右側板1d、1eに、例えば、ビーディング加工を施して、仕切り板等をはめ込む形を採用することもできる。
また、図6(a)に示す流路領域用仕切り板の13、14の垂直面部13c、14cと給気領域用ケーシング20、21の垂直面部20c、21cに変わって、図6(b)に示すように、異物沈殿領域用仕切り板26、27の左右に垂直面部26c(27c)を設けてもかまわない。この場合、給気領域19からエアが漏れないように、シーリングなど気密となる封止部材sなどを設ける。いずれにしても機能領域FAの3つの領域が区画できるケーシング、仕切り板であれば、特にこれらに限定されない。
図7は、上流側給気領域用ケーシング41の左側面部41b(水槽1の左側板1d側)の下端部に複数の切り欠きPを設け、上流側給気領域用ケーシング41内に溜まった空気がそこから吐出されるようにした図である。
図8(a)に示すように、上流側給気領域ケーシング41は、エアをその内部に溜めるため、切り欠き24を設けた水平面部41aの周囲四方(左右側面部および上下流端部)に垂直面を有した箱型形状となっている。上流側給気領域ケーシング41は、下流側給気領域用ケーシング20の上流端部上に載置されるように、水槽1の左側板1d側の左側面部41bと下流側端部41dの下端の高さ位置を比較的浅い同じ位置で設けられる一方、上流側端部41eの下端の高さ位置は比較的深く設けられている。異物沈殿領域25と領域を画する垂直面部41cの下端は、水槽1の底板1aまで達するように設けられている。
給気口18からエアが下流側給気領域用ケーシング20内に供給されると、まず最初に下流側給気領域用ケーシング内にエアが行き渡り、エアは下流側給気領域用ケーシングの下流側端部20eを越えて上流側給気領域用ケーシング41内へもエアが行き渡る。エアが行き渡った透孔24からエアが旋回領域SAに吐出されるのであるが、図7(a)に示すように、エアの供給量が小さいとき(仮に毎分Wリットルとする。)は、透孔24からのエア吐出量とのバランスで、上流側給気領域用ケーシング41内に行き渡ったエアはケーシングの上方にわずかにエア層を形成する。
図7(b)は、給気口18から供給されるエア量を図7(a)よりも増加(仮に毎分Xリットルとする。W<X。)させた図である。上流側給気領域用ケーシング41内には、透孔24からのエア吐出量とのバランスで、比較的浅い下端部を有する左側面部41bの下端に設けられた切り欠きPまでは至らないが供給量Xのときよりも多くのエアが上流側給気領域用ケーシング41内に広がり、透孔24からのエア吐出量が僅かに増加する。
図7(c)は、給気口18から供給されるエア量をXよりも多くした場合(仮に毎分Yリットルとする。X<Y。)、上流側給気領域用ケーシング41内で厚みを増したエア層は切り欠きPに達し、そこからエアが吐出されている図である。切り欠きPから吐出されたエアは左側面部41bと水槽1の左側板1dの間から旋回領域WAに向かって上昇気流を発生させ、旋回流の勢いを増すのに貢献する。
図7(d)は、さらに給気口19から供給されるエアをYよりも多くした場合(仮に毎分Zリットルとする。Y<Z。)で、上流側給気領域用ケーシング41内にさらに厚みを増したエアは切り欠きPから勢いよく吐出され、左側面部41bと水槽1の左側板1dの間からの上昇気流は、旋回流はさらに勢いを増す。
切り欠きPは、図8(a)のほかに、図8(b)に示す切り欠きQはその形状が三角形をしていてもよく、図8(c)は切り欠きの代わりに左側面部41bの下方に透孔Rを設けることもできる。図8(d)は、左側面部41ではなく、異物沈殿領域25に隣接する右側面部41cの高さ中央よりも上方に透孔Tを設けている。この場合、異物沈殿領域25内にエアが入り込まないように、上流側異物沈殿領域用仕切り板27の上流側左縁部27cの垂直面を延在させるなどの対処が必要となる。右側面部41cと図示しない異物沈殿領域用仕切り板27の上流側左縁部27cの垂直面との隙間から上昇気流が発生し、旋回流の勢いを増すのに貢献する。
図8(e)は、上流側給気領域用ケーシング41内に左側面部41bに平行に、左側面部41bより少し離れて、ケーシング41の長さ方向全部に越流板41fを設けた図である。越流板41fと左側面部41bの間の水平面部41aには透孔24´を複数設けている。越流板41fの下端の高さ位置は、左側面部41bの下端高さよりも浅く設けられているため、ケーシング41内に溜まったエアは越流板41fを越えて透孔24´からエアが吐出される。
図9(a)は、左側面部41bに設けた透孔のさらに別のバージョンを示す図である。上流側から下流側にかけて、波型をした1本の連続した透孔124である。図9(b)は、左側面部41bの上流側から下流側にかけて設けられた山型をした複数の透孔224を示した図、図9(c)は、左側面部41bの上流側から下流側にかけて設けられた垂直方向に長い複数の透孔(スリット)324を示す図である。透孔224やスリット324の数は、図の通りである必要はなく、増減可能である。
上流側給気領域用ケーシング41内の上方に溜まるエア層の厚みの変化に応じて、エアが吐出される透孔(124、224、324)の開口部の大きさが変化する。エア層の厚みが薄ければ、透孔(124、224、324)の上方部分からのみエアが吐出されるが、エア層の厚みが増すに従い、透孔(124、224、324)からエアが吐出される開口部の大きさが大きくなるため、ブロワ4のエア供給量の変化に柔軟に対応できる。
図10は、上流側給気領域用ケーシング41の左側面部41bに設けた1つの切り欠きUを示す図である。左側面部41bの下端に切り欠きを複数設ける以外に連続した切り欠きUとすることもできる例示である。
図11は、上流側と下流側の給気領域用ケーシングが一体となった給気領域用ケーシング50で、左側面部50bの下端に切り欠きPを設けた図である。左側面部50bは、下流側端部50d、上流側端部50eの下端の高さと同じである。異物沈殿領域25に隣接する垂直面部50cは下端が水槽1の底板1aまで達する。なお、切り欠きPの形状は、四角でも三角でも半円状でもよく、切り欠きの代わりに透孔を設けてもよく、図9や図10に示すような透孔であっても切り欠きであってもよい。
給気口18から供給されるエア量の増減に伴い、給気領域用ケーシング41、50内に溜まるエア量も増減することを利用し、平面部41a、50aに設けられたエア吐出口である透孔24からだけでなく、水槽1に対面する係止面部41b、50bや側面部41c等に設けた切り欠きP、Qや透孔Rなどのエア吐出部からもエアを吐出させるようにすることで、ブロワ4のエア供給量の増減に敏感に対応でき、被洗浄物そのものの比重や投入される量、汚れの度合い、傷のつきやすさ等に応じて、上昇旋回水流Cの勢いを調整しやすくなる。
エア吐出口である透孔24の径や配置、数のバリエーションを持たせた複数の給気領域用ケーシングを用意することもできるが、これらエア漏出部を設けることにより、1種類のケーシングで旋回水流の勢いを調整しやすくなる利点がある。なお、エアは、インバータまたはダンパでブロワ4からの供給量を調整することができる。
なお、図7、図8に示すように、上流側給気領域用ケーシングの左右側面部のいずれかあるいは両面に切り欠きや透孔などのエア吐出部を設けることにより、ブロワ4のエア供給量の増加に伴い、上流側では勢いのある旋回流で被洗浄物の異物を効果的に除去し、下流側では穏やかな旋回流によって、被洗浄物は傷つくことなく搬出装置2によって搬出される。
被洗浄物が洗浄される一連の流れをまとめると以下のようになる。
ポンプ3によって、流路領域12内を下流側から上流側へと送られた洗浄水Cは、搬出領域CA内の洗浄水を巻き込みながら、流路領域12へと入り込み、流路領域12内を矢印Bの方向へ進み、水槽1の上流側板1bに衝突して反転流Rとなり、開口部17を経て洗浄領域WAへと広がり、洗浄領域WA内を上流側から下流側へと流れる搬送水流Aを形成する。
また、ブロワ4から給気領域14内にエアを供給し、給気領域用ケーシング20、21内に一定量のエアが行き渡ると透孔24からエアが吐出されて気泡を含む強い上昇気流が発生し、旋回領域SA内を上下に旋回する旋回水流が発生する。上昇旋回水流Cの一部は、開口部1fを越流して、水槽1内に浮遊する異物とともに樋7に流出する。越流した洗浄水は、樋7の開口部7aに設けられた異物分離手段9によって異物が捕捉され、清浄な洗浄水となって、越流水槽8に入り、再びポンプ3により流路領域12へと送られる。
それ以外の上昇旋回水流Cは、水槽1の右側板1eにより、方向を転換して下降旋回水流Eとなる。ここで比重の重い異物は、下降旋回水流Eに乗って、スリット28から異物沈殿領域25内に沈殿するが、水槽1の底板の深底1aと浅底1a´の段差による垂直部1a´´により、下降旋回水流Eの一部が、異物沈殿領域25内に入り込んでも、異物は垂直部1a´´にさえぎられて、異物沈殿領域25内にとどまる。
そして、下降旋回水流Eは、給気領域19上に達し、再び上昇旋回水流Cとなる。被洗浄物は、下流に向かって流れる搬送水流Aと、搬送水流Aに直交する上下の旋回水流C、Eによって攪拌された洗浄水によってしっかり洗浄される。また、気泡の破裂消滅による振動波の発生により、被洗浄物は傷つくことなく手などの届きにくい被洗浄物の複雑な箇所の洗浄も行き届く。
また、被洗浄物の汚れの度合い、あるいは被洗浄物の形状や性質などの種類に合わせ、ポンプ3の流量を調整して、搬送水流Aの速度を落とすなどして、被洗浄物が洗浄領域WA内に長くとどまり洗浄されるようにしたり、逆に、搬送水流Aの速度を速めるなどの調整を行なうことができる。
また、旋回水流を発生させる給気領域19の給気領域用ケーシング20、21の水平面部に設けられた透孔24の配置や数、大きさなどを、被洗浄物の汚れの度合い、あるいは被洗浄物の形状や性質に合わせ、変えることもできる。エア吐出部となる透孔の配置や数、径の大きさなどが異なる複数の給気領域用ケーシングを、被洗浄物の種類等に合わせて、使い分けることもできる。
また、給気領域用ケーシングの左右側面部に、ブロワ4からの供給量の増減に応じて増減する給気領域用ケーシング内に溜まったエアを、積極的に旋回水流の勢い制御に貢献させることのできる切り欠きや透孔などのエア吐出部を設けることによって、水平面部のエア吐出部だけではブロワ4の供給量の増減に敏感に対応しきれない面を補うことができる。
エア吐出部は、水平面部だけでなく左右側面部にも設ける例を示したが、水平面部には設けず、左右側面部だけに設けることもできる。その場合、一面だけに設けてもよく、左右両面に設けることもできる。
次に、搬出装置2について、図12と図13を使って説明する。搬出装置2そのものは公知のものであるが、洗浄装置1を清掃する際の搬出装置2の跳ね上げの動きについて説明する。
図12は、搬出装置2の通常時のポジションであるが、図13は、清掃時の跳ね上げポジションである。洗浄装置1の清掃時に、搬出装置2の傾斜部分29を、水槽1から完全に脱出する角度まで跳ね上げることができれば、水槽1内の清掃がいきわたる。本発明では、搬出装置2の一側面にハンドル30を設け、このハンドル30を回転させることで、ハンドル30と共通の回転軸31を有する搬出装置2全体が回転し、傾斜部分29が、水槽1から脱出し、水槽1内の清掃を容易に行なうことができる。ただし、本発明の跳ね上げ方式に限定されることなく、傾斜部分29だけを跳ね上げる形式を採用してもよく、これらはいずれも公知の手法である。
次に、水槽1の清掃について、説明する。
水槽1の清掃をする際には、水槽1の上流側の底部にあるドレン口32から、水槽1内の水をすべて排出する。機能領域FAを区画する、流路用仕切り板13と14、給気領域用ケーシング20、21(41、50も含む)、異物沈殿領域用仕切り板26、27は自重によって固定してあるだけであり、取り外しには工具が不要である。また、人が持てる重量となるように上流側・下流側と分割すれば、より作業は楽に行なえる。
また、柵部材10も水槽1の右側板1eの上縁に引っ掛けてあるだけなので、これも工具を用いずに取り外すことができる。そして、搬送装置2の傾斜部分29を跳ね上げて、水槽1内から脱出させれば、水槽1内は、ほぼフラットな面だけとなるので、清掃が非常に行いやすく、汚れも残りにくい。
仕切り板やケーシングも突起部がないほぼフラットな面ばかりなので、清掃が非常に簡単である。水槽1も各角部にはR加工が施すなどして、清掃も簡単に行なうことができる。
なお、旋回領域SAと機能領域FAを仕切る各水平面部13a、14a、20a、21a(41a、50aも含む)、26a、27aであるが、ここでいう水平面とは下記の概念も含む。例えば、図14(a)に示すように、流路用仕切り板の水平面部13a、14aが緩やかなドーム型を有している場合や、図14(b)に示すように、給気領域用ケーシングの水平面部20a、21aに設けられた透孔24にバーリング加工を施した際にできる縁がある場合や、水平面部が透孔を頂点として多少の隆起を有していてもよい。さらに、透孔24から吐出されるエアが搬送水流Aに流入する角度が直交よりも若干斜めになるように透孔24の縁に90度立ちあがった角度よりも若干上流側あるいは下流側へ傾斜させた角度を持たせてもよい。透孔24の立ち上がり縁を上流側へ傾斜させた場合、搬送水流Aに流入する旋回水流Cは搬送水流Aの進行方向に沿うような形で流入し、透孔24の立ち上がり縁を下流側へ傾斜させた場合、旋回水流Cは搬送水流Aの進行方向に逆らうような形で流入する。また、図14(c)に示すように、下降旋回水流Eに乗って、異物がスリットから入り込みやすいように、水平面部26a、27aに傾斜がつけられていてもよい。これら全てが水平面という概念に含まれる。
さらに、清掃の際、ポンプ3およびポンプ配管も清掃できるようにするため、越流水槽8に図示しない流入口を設け、水槽1の流入口11に接続する配管をこの図示しない越流水槽8の流入口に接続することで、越流水槽8とポンプ3とで循環路を形成し、越流水槽8内に次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウム溶液、炭酸次亜水などの洗浄消毒剤を入れ、ポンプ3と越流水槽8内で循環させて、ポンプ3とポンプ配管内を洗浄する。またポンプ3は汎用ポンプでもよいが、分解可能なサニタリーポンプとすることで、その場合にはより確実な清掃が可能となる。
次に、図15〜図18を使って、さらに別の実施形態を説明する。
この実施形態では、洗浄領域WAの投入領域TA(本実施形態では、水槽1の洗浄領域WAの約三分の一の上流側を投入領域TAとしている)に、平面視H型の形状を有する投入領域用の給気領域用ケーシング60を設けている。図16に示すように、投入領域用の給気領域用ケーシング60は、左側給気領域用ケーシング61と、右側給気領域用ケーシング62と、左右側の給気領域用ケーシング61、62を連結する連結部63とを有する。なお、図17に示すように、右側給気領域用ケーシング62は流路領域12を区画する上流側の流路領域用仕切り板70の上に載置される。
図16に示すように、投入領域用の給気領域用ケーシング60の各給気領域用ケーシング61、62は、水平面部61a、62aと、水槽1の左右側板に面する係止面部61b、62b、水槽1の中央側に面した垂直面部61c、62c、上流側端部61d、62d、下流側端部61e、62eを有し、連結部63にも上流側端部63d、下流側端部63eが設けられた底面開放型のケーシングである。左右側給気領域用ケーシング61と62の間には、異物沈殿領域用ケーシング71が載置される。
各係止面部61b、62bにはそれぞれ切欠き61f、62fが設けられており、水槽1の右側板1eに設けられた突起物64にこれら切欠き61f、62fが係止され、給気領域用ケーシング60は、水槽1の底部の機能領域FAに位置決めされ載置される。
左右側給気領域ケーシング61、62の各水平面部61a、62aには、透孔65が複数設けられる。水槽1の底板1aに設けられた給気口66から左側給気領域用ケーシング61に供給されたエアは、連結部63を経由して右側給気領域用ケーシング62内へも供給され、透孔65からエアが吐出され、投入領域TA上の旋回領域SAに強い上昇流が発生する。
図17に示すように、透孔65から吐出されたエアは、投入領域TA内で上下方向の旋回流F、Gを発生させる。投入領域TAに投入された被洗浄物は、この上下方向の旋回流F、Gに巻き込まれて水中に潜り、そして搬送水流Aにスムーズに乗って搬送領域CAに向かって洗浄されながら流れていく。
本実施形態では、投入領域TAに設置される給気領域用ケーシング60は、平面視H型形状をしているが、投入領域TA用の左右側給気領域用ケーシング61と62を連結する連結部63の位置は、これに限らず、下流側に設けてもよく、上流側に設けてもかまわない。また、連結部は一本に限らず、複数設けることもできる。あるいは、連結部を設けず、左右側給気領域用ケーシング61、62それぞれに給気口を設けてエアを供給してもよい。
図15に示すように、投入領域用の給気領域用ケーシング60の左側給気領域用ケーシング61の下流側には、上流側および下流側給気領域用ケーシング67、68が設置される。上流側および下流側給気領域用ケーシング67、68の左右幅は、左側給気領域用61の左右幅のおよそ倍の幅を有する。そして、その水平面部に設けられる透孔69は、左ウ側給気領域用61の透孔65が左右方向に二列設けられているのに対し、上流側および下流側給気領域用ケーシングの透孔69は左右方向に四列設けられる。
図18が示すように、水槽1の底板1aに設けられたエア給気口18から、上流側および下流側給気領域用ケーシング67、68内にエアが供給される。上流側および下流側給気領域用ケーシング67、68内に供給されたエアは、四列配置の透孔69から洗浄領域WAの旋回領域SAにおいて、より強い上昇流を発生させ、力強い上下方向の旋回流となり、被洗浄物への洗浄力を高めている。
図19は、投入領域用の給気領域用ケーシングの別の実施形態を示す図である。投入領域用のこの給気領域用ケーシング80は、水平面部80aと、水槽1の左右側板に面する係止面部80b、80bと、上流側端部80d、下流側端部80eを有し、弁当箱の蓋のような形状で、底面開放型のケーシングで、投入領域TAに載置される。水平面部80aには、左右両端側に複数の透孔81が長手方向に二列ずつ設けられる。水槽1の底部に設けられた給気口65から供給されたエアが透孔81から噴出し、図17に示すように、旋回領域SAに向かって強い上昇流を発生させ、旋回流F、Gを発生させる。なお、この形状の給気領域用ケーシングであれば、水槽1の底板に設けられる給気口の位置は、水槽1の左右側の一方側でなく中央部に設けてもかまわない。
以上説明した実施形態によれば、以下のような種々の効果が得られる。
(1)高い洗浄性
搬送水流Aと旋回水流C、Eにより、洗浄水が十分に攪拌されるとともに、気泡の破裂や消滅による振動波によって、被洗浄物の洗浄が十分に行なわれる。洗浄水は循環水を使用するのであるが、搬送装置2上で新水も供給するため、水槽1内の洗浄水は、完全な新水だけの供給よりもコストが低く抑えられるとともに、洗浄水の汚濁も効果的に防ぐことができ、高い洗浄性に資することができる。
(2)装置のコンパクト化
水槽1の底部に、機能領域FA(流路領域12、給気領域19、異物沈殿領域25)を集中させたことにより、水槽1の左右幅全部を洗浄領域として使用できることになり、水槽1の巨大化を防ぎ、洗浄装置全体をコンパクトにすることができ、設置面積あたりの洗浄効率を上げることに資する。
(3)シンプル構造
気泡を発生させる機構として、給気領域用ケーシングを採用して、透孔や切り欠きを設け、ケーシング内部に溜めたエアを吐出部や漏出部から吐出させるだけであるため、複数のノズルやノズル用の配管も不要となり、従来と比べて、装置の部品数が圧倒的に減り、製造の手間もコストも低く抑えることができる。また、構造がシンプルで部品数が少ないことは、故障も最小限となり、従来と比べて、装置全体の保守管理が非常に楽になる。
また、水槽1内に旋回水流Cを生じさせ、気泡の破裂、消滅によって被洗浄物を傷つけることなく十分に洗浄するためのブロワ4は、本発明においては、下流側給気領域用ケーシング側に一つ設けている。上流側給気領域用ケーシング側にもエアが行き渡る構造となっており、構成部品の点数も少なくできる(もちろんブロワ4は複数設けることもできる)。
(4)高い省エネ性
水槽1内の開口部1f、1gを越流した洗浄水が流れ込む越流水槽8内の洗浄水をポンプ3で吸引して、水槽1の下流側にある流路口11に送るのであるが、流路領域12を区画する流路領域用仕切り板13、14は、洗浄領域WA内のみに設けられており、流路口11から送られた洗浄水は、下流側流路領域用仕切り板13の下流側端13dに至るまでの搬出領域CA中において周囲の洗浄水を巻き込みながら流路領域12内に案内されるため、ポンプ3は、汎用の小さなポンプであっても、被洗浄物を洗浄し、かつ上流側から下流側へと運ぶ十分な搬送水流Aを生じさせることができる。
以上より、被洗浄物の洗浄に必要な動力を最小限にすることがで、高い省エネ性を実現できる。
(5)メンテナンス性(特に清掃のしやすさ)
特に食材や食品を洗浄する装置は、衛生上の問題から、一日に一度は必ず装置全体を清掃しなくてはならない。本発明によれば、特に、旋回水流を発生させ、水槽内にエアを吐出させるための手段に多数のノズルやノズル用の配管も不要なケーシング構造となっているため、装置に必要な部品点数が圧倒的に少なく、また、機能領域を区画するケーシングや仕切り板は、水槽の底部にのみ設置される。そのため、水槽上部の内壁には表面に突起部がほとんどない。
また、ケーシングや仕切り板も水槽の底部に自重で固定されるため、設置や取り外しに工具も不要であり、水槽の底部内壁にもほとんど突起物がない状態である。ケーシングや仕切り板の表面にも突起等のほとんどないシンプルな構造のため、清掃が非常に簡単で、汚れもたまりにくく、かつ落としやすいため、清掃作業全体にかかる時間を大幅に短縮でき、作業効率の向上に資する。また、従来なかなか行なわれないポンプおよびポンプ配管内の清掃も可能となっている。
1 水槽
1a 底板
1b 上流側板
1c 下流側板
1d 左側板
1e 右側板
1f、1g 開口部
2 搬出装置
3 ポンプ
4 ブロワ
5 操作盤
6 制御盤
7 樋
8 越流水槽
9 異物分離手段
10 柵部材
11 流路口
12 流路(流路領域)
13、14 流路領域用仕切り板
15、16、22、23 突起物
17 開口部
18、66 給気口
19 給気領域
20、21、41、50、60、80 給気領域用ケーシング
20a、21a、41a、50a 水平面部
20b、21b、41b、50b 係止面部/左側面部
20c、21c、41c、50c 垂直面部/右側面部
20d、21d、41d、50d 下流側端部
20e、21e、41e、50e 上流側端部
24、24´、65、69、124、224、324、R、T 透孔(エア吐出部)
25 異物沈殿領域
26、27 異物沈殿領域用仕切り板
28 スリット
29 搬出装置の傾斜部
30 ハンドル
31 回転軸
32 ドレン口
100 洗浄装置
A 搬送水流
R 反転流
P、Q、U 切り欠き(エア吐出部)
WA 洗浄領域
TA 投入領域(洗浄領域の一領域)
CA 搬出領域
SA 旋回領域
FA 機能領域

Claims (19)

  1. 水槽に洗浄水を溜めて被洗浄物に付着した異物を取り除く洗浄装置は、
    前記水槽に洗浄領域を有し、前記洗浄領域の上流部には、被洗浄物が投じられる投入領域を有し、前記洗浄領域の底部には、少なくとも給気領域と、異物沈殿領域と、を有し、
    前記給気領域は、前記水槽の左右側の少なくとも一方側に長手方向に設置される1つ以上の給気領域用ケーシングによって区画され、前記給気領域用ケーシング内には、1つ以上のブロワによってエアが供給され、前記給気領域用ケーシングに1箇所以上設けられたエア吐出部から前記エアが前記洗浄領域へ吐出されて、前記洗浄領域内で上下方向の旋回水流を発生させて旋回領域を形成し、
    前記異物沈殿領域は、前記水槽の長手方向に設置される1つ以上の異物沈殿領域用仕切り板を有し、前記異物沈殿領域用仕切り板には1つ以上の透孔が設けられ、前記洗浄領域内の前記旋回領域で取り除かれた前記異物が前記透孔を通って前記異物沈殿領域内に入り込むことを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記給気領域用ケーシングは、水平面部とその周囲に下方に延在する左右側面部および上下流端部を有する箱型形状を有し、前記水槽の底部に載置されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記エア吐出部は、前記水平面部、前記左側面部、または前記右側面部の少なくともいずれか一面に設けられた1つ以上の透孔を有することを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記左側面部または前記右側面部の少なくともいずれか一面に1つ以上の切り欠きを有することを特徴とする請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 前記左側面部または前記右側面部の少なくともいずれか一面に設けられる前記透孔および前記切り欠きは、供給された前記エア量に応じて前記給気領域用ケーシング内に形成されるエア層の厚みの変化に対応して、前記透孔または切り欠きから吐出されるエアの吐出面積が増減するように設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の洗浄装置。
  6. 前記洗浄領域内には、さらに流路領域を有し、前記流路領域は、前記水槽の長手方向に設置される1つ以上の流路領域用仕切り板によって区画され、前記流路領域内には、ポンプによって洗浄水が下流側から上流側へ向かって案内され、前記流路領域内を案内された前記洗浄水は、前記水槽の上流側で反転し、前記洗浄領域内で前記被洗浄物を上流側から下流側へと搬送する搬送水流を形成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の洗浄装置。
  7. 前記流路領域は、前記給気領域の反対側の左右側板側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の洗浄装置。
  8. 前記投入領域には、前記給気領域が前記水槽の左右両方側に設けられ、前記左右両方側に設けられる前記給気領域を区画する前記給気領域用ケーシングは、左側用給気領域用ケーシングと右側用給気領域用ケーシングを有し、これら左右側用給気領域用ケーシングのうち、前記流路領域側に設けられる一方側の前記給気領域用ケーシングは、前記流路領域用仕切り板の上に設置されることを特徴とする請求項6または7に記載の洗浄装置。
  9. 前記投入領域に設置される前記左右側給気領域用ケーシングには、前記左側給気領域用ケーシングと右側給気領域用ケーシングとを連通させる連結部が少なくとも一つ設けられ、前記連結部は、前記左右側給気領域用ケーシングのうち一方側の前記給気領域用ケーシングに供給された前記エアを他方側の前記給気領域用ケーシングへ供給する給気路であることを特徴とする請求項8に記載の洗浄装置。
  10. 前記投入領域には、前記給気領域が前記水槽の左右両側に設けられ、前記左右両方側に設けられる前記給気領域を区画する前記給気領域用ケーシングは、投入領域全面を覆う水平面板を有する箱型形状を有し、前記水平面板の左右両側に複数の透孔が長手方向に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の洗浄装置。
  11. 前記投入領域より下流側に設けられる前記給気領域は、前記流路領域の反対側にのみ設けられ、前記給気領域を区画する前記給気領域用ケーシングは、前記投入領域に設けられた前記給気領域用ケーシングの左右幅のおよそ倍の幅を有することを特徴とする請求項8または9に記載の洗浄装置。
  12. 前記水槽は、前記洗浄領域の下流側に搬出装置を設置する搬出領域を有し、前記洗浄領域の底部に前記流路領域と、前記給気領域と、前記異物沈殿領域とからなる機能領域を有することを特徴とする請求項6ないし11のいずれか一つに記載の洗浄装置。
  13. 前記ポンプから前記流路領域内に案内される前記洗浄水の流入口は、前記搬出領域の下流側にあることを特徴とする請求項12に記載の洗浄装置。
  14. 前記水槽の前記左右側板のうち、給気領域側と反対側の側板の上部に1つ以上の開口部または切り欠き部が設けられ、前記開口部または前記切り欠きから越流する前記水槽内の前記洗浄水が流入する越流水槽が前記水槽の外部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一つに記載の洗浄装置。
  15. 前記ポンプは前記越流水槽内の前記洗浄水を前記流入口を経由して前記流路領域内に供給することを特徴とする請求項14に記載の洗浄装置。
  16. 前記異物沈殿領域用仕切り板に設けられた複数の前記透孔は、長手方向に平行なスリットあるいは長手方向に対して斜めに設けられたスリットであることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一つに記載の洗浄装置。
  17. 前記異物沈殿領域の底部は、水槽の深底と浅底を有し、前記深底と浅底の段差部には前記旋回水流内の沈殿物が衝突する壁部を有することを特徴とする請求項1ないし16のいずれか一つに記載の洗浄装置。
  18. 前記流路領域用仕切り板と、前記給気領域用ケーシングと、前記異物沈殿領域用仕切り板は、それらの自重によって前記水槽の底部に載置されることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか一つに記載の洗浄装置。
  19. 前記投入領域より下流側にある前記給気領域は、上流側給気領域用ケーシングと下流側給気領域用ケーシングを有し、前記上流側給気領域用ケーシングの上面高さは、前記下流側給気領域用ケーシングの上面高さよりも高く設けられていることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか一つに記載の洗浄装置。
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