JP4030849B2 - むき海老の洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半加工されたむき海老に紛れ込んだ紙、プラスチックフィルム、毛髪、小石などの異物を除去するに好適なむき海老の洗浄装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
むき海老は、その鮮度を維持するため、水揚げした船上あるいは漁港の加工工場等で冷凍処理される。このとき、例えば、むき海老を簡易に洗浄するものの、むき海老に付着している紙、プラスチックフィルム、毛髪、小石などの異物を完全に除去することができず、これらの異物が冷凍処理したむき海老に紛れ込むことが否めない。このため、この冷凍処理されたむき海老を用いて食品を製造する食品加工工場等において、むき海老を解凍して洗浄装置で洗浄し、むき海老に紛れ込んだ異物を除去した後に加工を行っている。
【0003】
ところで、この種の食品の洗浄装置として異物除去装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この異物除去装置は、野菜に付着した虫や異物を洗い落とす装置であり、洗浄槽内に設けた噴射ノズルによって洗浄槽内に洗浄水を吐出させ、洗浄槽中心の鉛直方向を軸とする回転水流を発生させる。そして、その回転水流によって野菜に付着した比重の小さな異物を浮上させて除去し、比重の大きな異物は底部に設けられたストレーナから除去するよう構成されている。また、中間の比重の異物は洗浄槽の内壁面のほぼ中間部位に設られた捕集ネットにより除去するよう構成されている。
【0004】
また、一般的には複数の水槽を設けて、第1の水槽で洗浄対象物を洗浄した後、洗浄対象物を引き上げ、第2の水槽に投入してすすぎを行う洗浄装置が知られている。
これらの異物除去装置または洗浄装置は、洗浄対象物(例えば野菜やむき海老)を所定量だけ洗浄槽に投入して適切な時間、洗浄して異物を除去するものである。そして、一連の洗浄が終了した後に、洗浄対象物を取り出す所謂、バッチ処理を行うものとして構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−137789号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような異物除去装置または洗浄装置にあっては、洗浄手段がバッチ処理であり、連続処理できないという問題があった。つまり、洗浄対象物を洗浄槽に投入してから洗浄対象物が洗浄を完了するまでの待ち時間が生じ、連続自動洗浄処理に適していないという問題があった。
【0007】
また、洗浄装置に洗浄対象物を投入して洗浄後、その対象物を洗浄装置から取り出す搬入・搬出機構が必要となり保守性が悪いという問題もあった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、むき海老に紛れ込んだ紙、プラスチックフィルム、毛髪、小石などの異物を効率よく取り除くことのできる簡易な構造のむき海老の洗浄装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため、本発明に係るむき海老の洗浄装置は、むき海老に付着した異物を除去するものであって、
むき海老が投入される洗浄槽と、前記洗浄槽における第1の側壁面の下部に横並びに設けられ前記洗浄槽内に洗浄水を吐出する複数の洗浄水吐出孔と、前記洗浄槽における前記第1の側壁面と対峙する第2の側壁面の下部に横並びに設けられ前記洗浄槽内に空気を噴出する複数の空気噴出孔と、前記洗浄水吐出孔から前記洗浄槽内に洗浄水を吐出させると共に、前記空気噴出孔から前記洗浄槽内に空気を送り込み、この洗浄水に旋回水流を与える洗浄水旋回手段とを具備し、前記洗浄槽は、洗浄水が流れ込む第1の水室と、この第1の水室と第1の仕切板を介して隣接し、この第1の仕切板の上端開口部から洗浄水が流れ込む第2の水室と、この第2の水室と第2の仕切板を介し隣接し、この第2の仕切板の開口部から、異物が除去されたむき海老が流れ込み沈降する第3の水室と、この第3の水室と第3仕切板を介して隣接し、この第3の仕切板の上端開口部から洗浄水が流れ込む第4の水室とを具備したものであることを特徴としている。
【0009】
このような構成のむき海老の洗浄装置によれば、洗浄槽において洗浄水の旋回水流が形成されるので、洗浄槽に投入されたむき海老は、この旋回水流に沿って旋回する。すると、むき海老の旋回に伴ってむき海老に付着している異物がむき海老から剥離するので、むき海老に紛れ込んだ紙、プラスチックフィルム、毛髪、小石などの異物を効率よく取り除くことができる。
【0010】
好ましくは、前記洗浄槽からオーバフローした洗浄水と共に、洗浄によりむき海老から分離した異物を回収する洗浄水回収手段と、この洗浄水回収手段で回収された洗浄水と異物とを分離するフィルタと、このフィルタで異物が除去された洗浄水を前記洗浄槽に戻す循環手段とを備える(第2の発明)ことで無駄な洗浄水の流出を防ぐことが可能となる。
【0011】
また、第3の発明は、前記複数の洗浄水吐出孔は、これらの洗浄水吐出孔毎または隣接する洗浄水吐出孔を複数纏めた洗浄水吐出孔群毎に吐出する水量をそれぞれ調整可能な流量調整弁を備えることを特徴としている。このため、洗浄槽内の旋回水流を適切に調整することができ、むき海老に紛れ込んだ紙、プラスチックフィルム、毛髪、小石などの異物を効率よく取り除くことが可能となる。
【0012】
第4の発明は、前記空気噴出孔は、前記洗浄槽内の前記第2の側壁面の下部に沿って位置付けられた長尺の管路からなり、その管路の底部の長手方向に穿たれた複数の孔部を備えることを特徴としている。つまり、この噴出孔から噴出した空気がむき海老に当たってはじけるため、このときむき海老に振動が生じ、効率よくむき海老に紛れ込んだ異物を除去することが可能となると共に、むき海老に異物の再付着を防ぐことができる。
【0014】
第5の発明は、更に前記第4の水室の洗浄水を前記第1の水室に送り込む循環ポンプと、前記第3の水室に沈降したむき海老を回収する回収装置とを備えることを特徴としている。
このため、洗浄槽内に生じた旋回水流を乱すことなく、洗浄槽に循環水流を発生させることができ、より効率的にむき海老に付着した異物を除去することが可能となると共に、洗浄槽が仕切板で分けられているので、異物とむき海老とを効率よく、しかも確実に分離することができる。
【0015】
更には、異物が除去されたむき海老をポンプなどで吸い取ることによって、効率的にむき海老から異物を除去する洗浄処理を連続的に行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係るむき海老の洗浄装置について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るむき海老の洗浄装置の概略構成を示す斜視図である。この洗浄槽1は、複数の仕切板により4室に分離された構造をとっている。即ちこの洗浄槽1には、第1の水室1aと第2の水室1bとを仕切る第1の仕切板2a、第2の水室1bと第3の水室1cとを仕切る第2の仕切板2b、第3の水室1cと第4の水室1dとを仕切る第3の仕切板2cとが平行に設けられている。
【0017】
この第1の仕切板2aは、上端部の開口部から第2の水室1bに洗浄水が流れ込むように構成されている。この第1の仕切板2aは、詳細は後述するが循環ポンプ42から第1の水室1aに送り込まれる水流を弱め、第2の水室1bに生じている旋回水流に影響を及ぼさないよう第1の仕切板2aの上端部から第2の水室1bに洗浄水を流す役割を担う。そして、循環ポンプ42により第1の水室1aの底部に導入された洗浄水は、洗浄槽1の水面近くで整流されて第1の仕切板2aの上部に開口した開口部から第2の水室1bに流れ込むものとなっている。
【0018】
一方、第2の仕切板2bは、洗浄槽のほぼ中間の水位に設けた窓部4を有するものとして構成される。この窓部4は、第2の水室1bでむき海老と分離された異物が第3の水室1cに流れ込むのを防ぎ、異物が取り去られたむき海老だけを通過させる役割を担う。
また、第3の仕切板2cは、第3の水室1cに流れ込んだむき海老よりやや小さい孔が多数開けられた多孔板が用いられている。この第3の仕切板2cは第3の水室1cに流れ込んだむき海老が第4の水室1dへ流れ込むのを防ぐ役割を担う。そして、第4の水室1dに流れ込んだ洗浄水は、循環ポンプ42を介して第1の水室1aに送り込まれ、洗浄槽1内に循環水流を生じさせる。
【0019】
さて、基本的には上述した如く構成されたむき海老の洗浄装置において、この発明が特徴とするところは、図1に示すように第2の水室1bの下部に横並びに設けた洗浄水吐出孔10から吐出される洗浄水と、空気噴出孔15から噴出される気泡とにより洗浄水を縦方向に回転する旋回水流を作り、むき海老をこの水流中で回転させることにより、むき海老に付着した異物を剥離・除去する点にある。
【0020】
つまり、本発明のむき海老の洗浄装置は、後述するむき海老投入部50から洗浄槽1に投入されたむき海老に対して、洗浄槽1内で生じる旋回水流を与えてむき海老に付着した異物を分離すると共に、むき海老と、異物との比重差を利用して異物を除去するものである。
具体的には、洗浄槽1の上部開放端に設けられた樋状の洗浄水回収部30を介して比重の小さい異物を排出すると共に、比重の大きな異物を洗浄槽1の底部に沈ませて除去するよう構成されている。
【0021】
すなわち、上述したように仕切られた洗浄槽1の第2の水室1bの側壁面3aの下部には、この第2の水室1bに洗浄水を送り込む複数の洗浄水吐出孔10を有する水管11が横並びに配置されている。この水管11は、複数本ごとに纏められて集合水管12に接続されている。そして、この集合水管12に流れる水量を調整する流量調整弁13が複数の集合水管12のそれぞれに設けられたものとして構成されている。
【0022】
一方、第2の水室1bの側壁面3aと対峙する別の側壁面3bの下部近傍には、この第2の水室1b内に空気を送り込む空気管路14が設けられている。この空気管路14は、例えばパイプ等の部材からなり、その部材に複数の孔がその長手方向に沿って穿たれものとして構成される。そして、図示しないが空気ブロアがこの空気管路14に接続され空気噴出孔15から第2の水室1b内に空気を送り込むよう構成されている。
【0023】
好ましくは、この空気噴出孔15は、その管路の長軸方向の下側に横並びに穿たれたもので、第2の水室1b内の底面部5に向かって空気を噴出するように構成することが望ましい。
また、第2の水室1bの側壁面3aの上端部には、第2の水室1bからオーバフローした洗浄水が流れ込む樋状の洗浄水回収部30が設けられている。この洗浄水回収部30は、オーバフローした洗浄水と共に、第2の水室1b中の旋回水流により、むき海老から分離された比重の小さな異物が流れ込むように構成されている。
【0024】
この樋状の洗浄水回収部30にはその長手方向に対して下向きの傾斜が付けられている。そして、洗浄水回収部30にオーバフローして異物と共に流れ込んだ洗浄水は、オーバフロー水受け31へ流れ込むようになっている。このオーバフロー水受け31には、洗浄水と共に流れ込んだ異物を回収する網目状のスクリーン(フィルタ)32が設けられている。このスクリーン32は、無端状のベルトスクリーンで構成されている。そして、スクリーン32を回動させることによって、スクリーン32が異物により目詰まりするのを防いでいる。
【0025】
また、スクリーン32の下方には特に図示しないが網目状の固定スクリーン(フィルタ)が設けられている。この固定スクリーンは、オーバフロー水受け31に異物が落ち込まないようにスクリーン32の下方に展張されている。
尚、好ましくは、スクリーン32に捕捉された異物によりスクリーン32が目詰まりすることを防止するため、スクリーン32の近傍に特に図示しないが固定スクレーパーとシャワーを設けるとよい。そして、このシャワーからスクリーン32に洗浄水を噴出させ、スクリーン32に捕捉された異物を吹き飛ばし、回収すると良い。
【0026】
このようにしてスクリーン32および固定スクリーンで異物が除去された洗浄水は、洗浄水回収ポンプ33により第2の水室1bの側壁面3の下部に設けられた洗浄水吐出孔10を介して第2の水室1bに送り込まれる。
尚、この洗浄水回収ポンプ33と洗浄水吐出孔10との間には、逆止弁または電動弁34が設けられている。この逆止弁または電動弁34は、洗浄水回収ポンプ33の運転中に開口し、洗浄水回収ポンプ33を停止させたとときに閉止するものである。つまり本発明のむき海老の洗浄装置を停止すると洗浄水回収ポンプ33が停止するので、逆止弁または電動弁34を閉止してオーバフロー水受け31よりも水位の高い洗浄槽1内の洗浄水が、オーバフロー水受け31に逆流することを防止する。
【0027】
更に第2の水室1bの側壁面3aの下部には前述した回転水流によってむき海老から分離された比重の大きな異物を収集するストレーナ6が設けられている。
また第3の水室1cの底部にはドレン孔40が設けられ、むき海老排出管41およびポンプまたは引抜きポンプ44が接続されている。これは、第2の水室1bで洗浄され、第3の水室1cの底部に沈殿したむき海老を洗浄水と共に吸い出すものである。この吸い出されたむき海老は、特に図示しないがむき海老を使った加工食品工場等の製造工程へ送られる。
【0028】
また、上述したように構成された洗浄槽1の第2の水室1bの上部には、洗浄対象物であるむき海老を投入するむき海老の投入口53が設けられている。そして、この投入口53から洗浄槽1の開口部に向かって傾斜した傾斜路51が設けられ、むき海老が傾斜路51を滑り落ちて洗浄槽1に投入されるように構成されている。そして、この傾斜路51には、この傾斜路51を滑り落ちるむき海老の移動方向に逆らう向きに回転する回転ネット52が設けられてむき海老投入部50を構成している。
【0029】
尚、この回転ネット52は、特に図示しないがモータなどの動力源により回転されて、むき海老の表面に付着した異物を取り除く役割を担う。
より具体的には、図2の洗浄槽の断面図に示すように洗浄槽1の第2の水室1bに設けられた複数の洗浄水吐出孔10から横向きに洗浄水が吐出される。この洗浄水は、第2の水室1bの側壁面3bに到達して水面に向かって変進する水流となる。そして、この水流が水面に到達すると、第2の水室1bの側壁面3aに戻る方向の水流になる。したがって、第2の水室1bにはその長手方向を軸とする縦方向の旋回水流が生じることになる。この旋回水流によってむき海老が第2の水室1bを複数回、旋回しながら第2の仕切板2cの窓部4を通り第3の水室1cへと送られる。この窓部4は、比重の小さな異物と比重の大きな異物を第3の水室1cへ流れ込むのを防ぐと共に、比重が水よりやや大きいむき海老だけを第3の水室1cへ流れ込ませる役割を担う。
【0030】
尚、好ましくは、第2の水室1bの底面部5とこの側壁面3bとの接合端の部位にカーブRを設け、スムーズな旋回水流を起こすことが望ましい。より好ましくは、第2の水室1bの底面部5に側壁面3aから側壁面3bに向かう上り勾配を付ければ、よりスムーズな旋回水流を得ることが可能となる。
また、第2の水室1bの側壁面3bの底辺部近傍に設けられた長尺の管路からなる空気噴出孔15から噴出される空気が前述した旋回水流によるむき海老の旋回を妨げることなく第2の水室1bに送り込まれている。この空気噴出孔15から噴出した空気は、むき海老に当たって弾けるため、むき海老に振動が生じ、効率よくむき海老に紛れ込んだ異物を分離することが可能となると共に、異物がむき海老に再付着するのを防ぐ作用を呈する。
【0031】
したがって、むき海老は、洗浄水吐出孔10から水平方向に吐出された洗浄水と、空気噴出孔15から噴出される空気曝気とにより第2の水室1b内を複数回、旋回しながら図3に示すように第3の水室1cへと送られる。
このとき、むき海老より比重の小さな異物は、洗浄水(オーバフロー水)と共に、洗浄水回収部30から第2の水室1b外に排出される。この洗浄水回収部30に異物と共に流れ込んだ洗浄水は、オーバフロー水受け31へ流れ込む。そして、オーバフロー水受け31に設けられた、スクリーン32および図示しない固定スクリーンにより、異物と洗浄水とが分離される。
【0032】
そして、このスクリーン32および固定スクリーンで異物が除去された洗浄水は、洗浄水回収ポンプ33により第2の水室1bの側壁面3の下部に設けられた洗浄水吐出孔10から第2の水室1bに洗浄水が送り込まれ、洗浄水として再利用される。このため大量に使用される洗浄水を繰り返し利用することができるので、洗浄水の節水を行うことができる。
【0033】
一方、むき海老より比重の大きな異物は第2の水室1bの下部に設けられたストレーナ6に集積される。
尚、むき海老より比重の大きな異物は、第2の水室1bに生じた旋回水流によって、旋回初期時にむき海老から剥離されやすい。この旋回初期時にむき海老から剥離された異物が、第2の水室1b内の旋回水流によって第3の水室1cに到達するのを効果的に防ぐため、第2の水室1bの底面部5に異物移動防止の遮蔽板9を設けるとよい。
【0034】
また、このむき海老の洗浄装置の第2の水室1bの上部に設けられたむき海老の投入口53に連なる傾斜路51には、回転ネット52が設けられているので、むき海老とまわりの水が回転ネット52で分離され、異物は水と一緒に分離されるので、より効果的にむき海老に付着した異物を取り去ることができる。
尚、第3の水室1cの底部に沈殿したむき海老同士が塊となると海老排出管41からむき海老が回収できにくくなくなるので、図3に示すようにこの塊をほぐす噴出孔18を第3の水室1cの底部のドレン孔40の近傍に設けると良い。
【0035】
かくして上述した構成のむき海老の洗浄装置によれば、洗浄槽1の長手方向を回転軸とする縦方向の旋回水流を発生させ、この旋回水流によって、むき海老に付着した異物を連続的に除去することが可能となる。
また、むき海老の洗浄は洗浄水と空気によって生じる旋回水流により行うため、洗浄槽内の構造は簡単であり清掃等のメンテナンスの省力化を図ることもできる。
【0036】
なお、本発明は上述した実施形態にとらわれることなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、むき海老の洗浄のみならず、洗浄水より若干比重の大きい、洗浄対象物に付着した異物の除去装置に適用可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のむき海老の洗浄装置によれば、洗浄水吐出孔から吐出される洗浄水および空気噴出孔から噴出される空気によって洗浄槽に縦方向の旋回水流を発生させているので、この旋回水流によって、むき海老に付着した異物を連続的に除去することが可能となる。
【0038】
また、浄水吐出孔から吐出される洗浄水および空気噴出孔から噴出される空気によって生じる旋回水流によりむき海老の洗浄を行うため、洗浄槽内の構造は簡単であり清掃等のメンテナンスの省力化を図ることもできる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るむき海老の洗浄装置の概略構成を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係るむき海老の洗浄装置の洗浄槽における旋回水流の概略を示す図。
【図3】本発明の一実施形態に係るむき海老の洗浄装置の洗浄槽における旋回水流および配管の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1 洗浄槽
3a 第1の側壁面
3b 第2の側壁面
10 洗浄水吐出孔
15 空気噴出孔
30 洗浄水回収部
31 オーバフロー水受け
32 スクリーン
Claims (5)
- むき海老に付着した異物を除去するむき海老の洗浄装置であって、
むき海老が投入される洗浄槽と、
前記洗浄槽における第1の側壁面の下部に横並びに設けられて前記洗浄槽内に洗浄水を吐出する複数の洗浄水吐出孔と、
前記洗浄槽における前記第1の側壁面と対峙する第2の側壁面の下部に横並びに設けられて前記洗浄槽内に空気を噴出する複数の空気噴出孔と、
前記洗浄水吐出孔から前記洗浄槽内に洗浄水を吐出させると共に、前記空気噴出孔から前記洗浄槽内に空気を送り込んで上記洗浄水に旋回水流を与える洗浄水旋回手段と
を具備し、
前記洗浄槽は、洗浄水が流れ込む第1の水室と、
この第1の水室と第1の仕切板を介して隣接し、この第1の仕切板の上端開口部から洗浄水が流れ込む第2の水室と、
この第2の水室と第2の仕切板を介し隣接し、この第2の仕切板の開口部から、異物が除去されたむき海老が流れ込み沈降する第3の水室と、
この第3の水室と第3仕切板を介して隣接し、この第3の仕切板の上端開口部から洗浄水が流れ込む第4の水室と
を具備したものであることを特徴とするむき海老の洗浄装置。 - 請求項1に記載の洗浄装置であって、
前記洗浄槽からオーバフローした洗浄水と共に、洗浄によりむき海老から分離した異物を回収する洗浄水回収手段と、
この洗浄水回収手段で回収された洗浄水と異物とを分離するフィルタと、
このフィルタで異物が除去された洗浄水を前記洗浄槽に戻す循環手段と
を備えることを特徴とするむき海老の洗浄装置。 - 前記複数の洗浄水吐出孔は、これらの洗浄水吐出孔毎または隣接する洗浄水吐出孔を複数纏めた洗浄水吐出孔群毎にこれらの洗浄水吐出孔から吐出する水量をそれぞれ調整可能な流量調整弁を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のむき海老の洗浄装置。
- 前記空気噴出孔は、前記洗浄槽内の前記第2の側壁面の下部に沿って位置付けられた長尺の管路からなり、その管路にその長手方向に沿って穿たれた複数の孔部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のむき海老の洗浄装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のむき海老の洗浄装置において、
更に前記第4の水室の洗浄水を前記第1の水室に送り込む循環ポンプと、
前記第3の水室に沈降したむき海老を回収する回収装置と
を備えることを特徴とするむき海老の洗浄装置。
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