JP7181291B2 - 洗剤ケースおよびそれを用いた洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に収容した洗剤を注水された水により溶解して洗濯槽内に流し落とす洗剤ケース、およびそれを用いた洗濯機に関する。
従来、洗濯のために使用する洗剤は、殆どの場合、洗濯機に備え付けられた洗剤ケースへの投入により洗濯槽へ供給される。このような洗剤ケースでは、投入された洗剤は、給水により洗剤ケースから押し出され、やがて洗濯槽へと流下する。この時、洗剤成分を洗濯物の汚れに対して効果的に作用させるためには、洗剤(特に粉末洗剤)を洗濯水に十分に溶解させる必要がある。そのため、一般的な洗濯槽では、洗剤が洗剤ケースから洗濯槽へ流下した後、パルセーターによる撹拌で洗剤の溶解を行うようになっている。しかしながら、このような対策では、洗剤を洗濯水に十分に溶解させる時間が必要となり、時短への足かせや溶解不十分による汚れ落ちの悪化が課題として存在する。
このため、より短時間で確実に洗剤を溶解させる技術として、特許文献1および2には、洗剤ケース内に撹拌翼を設け、ケース内の洗剤を機械的に撹拌してから洗濯槽に投入することが開示されている。また、特許文献3には、洗剤ケース内へ注水される水の圧力(水勢)により洗剤を撹拌・溶解させることが開示されている。
特開平11-319380号公報 特許第3636107号公報 特開2017-312号公報
しかしながら、特許文献1および2の開示技術では、洗剤の撹拌・溶解のための撹拌翼を設けることで洗濯機の構造が複雑化し、コストアップにつながるといった問題がある。また、特許文献3の開示技術では、注水される水の水圧に頼って溶解が行われるため、水道水圧が低いとその効果が十分に発揮されないといった問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、構造が簡単であり、かつ水道水圧に関係なく短時間で確実に洗剤を溶解させることのできる洗剤ケースおよび洗濯機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様である洗剤ケースは、洗濯機に装着されるものであり、収容した洗剤を注水された水により溶解して洗濯槽内に流し落とす洗剤ケースであって、前記洗濯機に接続された水道から給水される水が注水される注水室と、前記注水室の下流側に設けられた第1通水口を通じて前記注水室から給水を受ける粉末洗剤投入室と、前記注水室の下流側に設けられた第2通水口を通じて前記注水室から給水を受ける液体洗剤投入室とを有しており、前記粉末洗剤投入室は、その中心部に排水口を有しており、前記第1通水口から流れ込む水が外周部から中心部に向かって渦を巻く旋回流を生じさせる構造であることを特徴としている。
上記の構成によれば、粉末洗剤投入室において、注水室から第1通水口を通じて流れ込む水の水流を利用して旋回流を生じさせ、この旋回流に粉末洗剤を巻き込ませることで、粉末洗剤を十分に水に溶解させることができる。この場合、撹拌翼等を用いることがないために洗剤ケースの構造を簡略化でき、洗濯機のコストアップを回避できる。また、旋回流は、注水室に注水される水道水圧が低くても生じるものであるため、水道水圧の強弱に左右されずに粉末洗剤を短時間で確実に溶解させることができる。
注水室からは第2通水口を通じて液体洗剤投入室へも給水されるため、粉末洗剤使用時と液体洗剤使用時とで弁等を用いて給水経路を切り替える必要もなく、この点でも洗剤ケースの構造を簡略化できる。
また、上記洗剤ケースでは、前記粉末洗剤投入室は、上方から見て略円形状に形成されており、その中央部には周辺から中央に向けてなだらかに隆起する凸部を有しており、前記凸部の中央部に凹部が設けられており、前記凹部の最深部に前記排水口が形成されている構造とすることができる。
上記の構成によれば、粉末洗剤投入室に流れ込む水は凸部を越えて排水口から流出するため、粉末洗剤を溶解するための十分な水量を保持することができる。また、凸部の中央部に凹部を設けることで、凸部の最上部を越えた水が凹部に引き込まれるように流れるようになり、排水口からの旋回流の流出をスムーズなものとすることができる。
また、上記洗剤ケースでは、前記液体洗剤投入室は、前記粉末洗剤投入室の外周に沿うように形成された給水経路部と、前記粉末洗剤投入室に隣接もしくは近接して配置されており、前記給水経路部から流れてくる水に液体洗剤を溶解させる洗剤収容部とによって構成することができる。
上記の構成によれば、同一の注水室から粉末洗剤投入室および液体洗剤投入室の両方に給水する構造を容易に提供できる。
また、上記洗剤ケースでは、前記給水経路部は、前記第2通水口から前記洗剤収容部に向けて上り勾配となる第1傾斜部を有している構成とすることができる。
上記の構成によれば、洗剤収容部に液体洗剤を投入しても、給水経路部から流れ出ることなく、その機能(貯留・給水)を果たすことができる。また、第1傾斜部を上り勾配とすることで、給水経路部から洗剤収容部への水の流れもスムーズとなる。
また、上記洗剤ケースは、前記粉末洗剤投入室に隣接もしくは近接して配置された柔軟剤投入室を有している構成とすることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の第2の態様である洗濯機は、上記記載の洗剤ケースを備えたことを特徴としている。
本発明の洗剤ケースおよび洗濯機は、粉末洗剤投入室において旋回流を生じさせ、この旋回流に粉末洗剤を巻き込ませることで、粉末洗剤を十分に水に溶解させるものである。この場合、撹拌翼等を用いることがないために洗剤ケースの構造を簡略化でき、コストアップを回避でき、また、旋回流は注水室に注水される水道水圧が低くても生じるものであるため、水道水圧の強弱に左右されずに粉末洗剤を短時間で確実に溶解させることができるといった効果を奏する。さらに、注水室から粉末洗剤投入室および液体洗剤投入室の両方に給水する構造とすることで、粉末洗剤使用時と液体洗剤使用時とで弁等を用いて給水経路を切り替える必要がなく、洗剤ケースの構造を簡略化できるといった効果を併せて奏する。
本発明の一実施形態を示すものであり、洗剤ケースを備えた洗濯機の外観を示す斜視図である。 図1の洗濯機を側方から見た縦断面図である。 図1の洗剤ケースの一部品である下部パーツの斜視図である。 図1の洗剤ケースの一部品である上部パーツの斜視図である。 図3の下部パーツを上方から見た平面図である。 図4の上部パーツを斜め下方から見た斜視図である。 (a)は下部パーツにおける粉末洗剤投入室の平面図であり、(b)は(a)のA-A断面図である。 (a)は下部パーツにおける液体洗剤投入室の平面図であり、(b)は(a)のB-B断面図であり、(c)は(a)のC-C断面図である。 (a)は下部パーツにおける柔軟剤投入室の平面図であり、(b)は(a)のD-D断面図であり、(c)は(a)のE-E断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る洗剤ケース100を備えた洗濯機200の外観を示す斜視図である。図2は、図1の洗濯機200を側方から見た縦断面図である。
洗濯機200は、いわゆる縦型洗濯機であり、金属または合成樹脂製の本体ケーシング201と、本体ケーシング201の上部開口を開閉する上蓋202とを有している。本体ケーシング201の内部には水槽203(図2参照)および洗濯槽204が配置されており、上蓋202の開放時に洗濯槽204の上部開口が露出する。また、本体ケーシング201の上面には、運転動作を選択指示入力すると共に運転状態を表示する操作表示部205が配置されている。
洗剤ケース100は、本体ケーシング201の上面側かつ背面側に配置されている。洗剤ケース100も上蓋202の開放時に外部に露出する。尚、洗剤ケース100の配置箇所は、本体ケーシング201の背面側に限定されるものではなく、例えば本体ケーシング201の前面側や側面側に配置されていてもよい。
続いて、洗剤ケース100の具体的構成について、図3~図6を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る洗剤ケース100は、図3に斜視図にて示す下部パーツ101と、図4に斜視図にて示す上部パーツ102とにより構成されている。図5は、下部パーツ101を上方から見た平面図である。図6は、上部パーツ102を斜め下方から見た斜視図である。
下部パーツ101は、仕切り壁によって複数の小室に区切られている。下部パーツ101が有している小室は、具体的には、注水室110、粉末洗剤投入室120、液体洗剤投入室130、柔軟剤投入室140、および分離室150である。
上部パーツ102は、下部パーツ101に対して上から被せられるものである。洗剤ケース100は、下部パーツ101と上部パーツ102とを組み合わせて構成されることにより、洗剤ケース100において水流を制御するためのサイフォン構造やラビリンス構造を容易に形成することができる。尚、洗剤ケース100における水流の制御については、後述する実施の形態1~3において詳細に説明する。
注水室110は、洗剤ケース100を洗濯機200に装着した時に、洗濯機200に接続される水道から給水される水が最初に注水される小室である。すなわち、洗濯機200は、ホース等によって水道管と接続される給水弁206(図2参照)を有しており、洗濯の開始時に給水弁206から給水される水道水は、最初に注水室110へ注水されるようになっている。
注水室110は、給水弁206の開閉制御によって所定のタイミングで注水が行われるようになっている。注水室110への注水が行われた場合、注水室110からは粉末洗剤投入室120および液体洗剤投入室130への給水が行われる。このように、注水室110から粉末洗剤投入室120および液体洗剤投入室130の両方に給水することで、粉末洗剤使用時と液体洗剤使用時とで弁等を用いて給水経路を切り替える必要がなく、洗剤ケース100の構造を簡略化できる。
〔実施の形態1〕
本実施の形態1では、粉末洗剤が投入される小室である粉末洗剤投入室120の構成および作用について詳細に説明する。図7(a)は下部パーツ101における粉末洗剤投入室120の平面図であり、図7(b)は図7(a)のA-A断面図である。但し、図7(b)では、下部パーツ101だけでなく上部パーツ102をも記載している。
下部パーツ101において、注水室110と粉末洗剤投入室120との間には第1仕切り壁161が設けられており、この第1仕切り壁161の下方には第1通水口161aが設けられている。これにより、注水室110から粉末洗剤投入室120へは、第1通水口161aを通って水が流れ込むようになっている。尚、本実施の形態の構成では、第1仕切り壁161は、注水室110と粉末洗剤投入室120との間の仕切りだけではなく、注水室110と液体洗剤投入室130との間の仕切りにもなっているが、第1通水口161aは注水室110と粉末洗剤投入室120との間の仕切り部分に設けられている。
粉末洗剤投入室120は、上方から見て略円形状に形成されており、その中央部には周辺から中央に向けてなだらかに隆起する凸部121を有している。さらに、凸部121の中央部には凹部122が設けられており、凹部122の最深部に排水口123が形成されている。排水口123の面積は第1通水口161aの面積よりも大きなものとされており、第1通水口161aからの流入量が排水口123からの流出量を越えないようにされている。
第1通水口161aは粉末洗剤投入室120の最外周部分に設けられており、第1通水口161aから粉末洗剤投入室120へ流れ込む水は、粉末洗剤投入室120の外周に沿って流れるようになっている。この第1通水口161aから流れ込む水流により、粉末洗剤投入室120内では旋回流SF(図7(a)参照)が発生する。また、粉末洗剤投入室120における水面が凸部121の最上部を越えると、旋回流SFは凹部122から排水口123へと流れ出す。これにより、粉末洗剤投入室120における旋回流SFは外側から内側へ向かって(外周部から中心部に向かって)渦を巻くように流れ、最終的には排水口123から流出する。尚、排水口123から流れ出した水は、洗濯機200の洗濯槽204へと流入するようになっている。
粉末洗剤投入室120に粉末洗剤が投入されている場合、この粉末洗剤は旋回流SFに巻き込まれ、旋回流SFと共に排水口123から排出される前に十分に水に溶解される。このように、本実施の形態に係る洗剤ケース100は、粉末洗剤投入室120内での旋回流SFを利用して粉末洗剤の溶解を行うものであり、撹拌翼等を用いることがないために構造を簡略化でき、洗濯機200のコストアップを回避できる。また、旋回流SFは、注水室110に注水される水道水圧が低くても生じるものであるため、水道水圧の強弱に左右されずに粉末洗剤を短時間で確実に溶解させることができる。
尚、本実施の形態1において、排水口123は凹部122の最深部に設けるものとしているが、凹部122を設けずに凸部121の最上部に排水口123を設けても排水口123からの排水を行うことは可能である。しかしながら、この構成では、排水口123からの旋回流SFの流出がスムーズとならないため、本実施の形態1では凹部122を設けている。凹部122を設けた場合、凸部121の最上部を越えた水が凹部122に引き込まれるように流れることで、排水口123からの旋回流SFの流出をスムーズなものとすることができる。また、粉末洗剤投入室120に凸部121を設けることで、粉末洗剤投入室120に流れ込む水は凸部121を越えて排水口123から流出するため、粉末洗剤を溶解するための十分な水量を保持することができる。
また、上部パーツ102においては、粉末洗剤投入室120に被せられる部分に開口124(図4、図6および図7(b)参照)が設けられている。これにより、洗剤ケース100では、粉末洗剤投入室120の上方が開口124によって露出し、ユーザは開口124から粉末洗剤投入室120へ粉末洗剤を投入することができる。
〔実施の形態2〕
本実施の形態2では、液体洗剤が投入される小室である液体洗剤投入室130の構成および作用について詳細に説明する。図8(a)は下部パーツ101における液体洗剤投入室130の平面図であり、図8(b)は図8(a)のB-B断面図であり、図8(c)は図8(a)のC-C断面図である。但し、図8(b),(c)では、下部パーツ101だけでなく上部パーツ102をも記載している。
下部パーツ101において、注水室110と液体洗剤投入室130との間には第1仕切り壁161が設けられている。この第1仕切り壁161において、注水室110と液体洗剤投入室130との間の仕切り部分の下方には第2通水口161bが設けられている。これにより、注水室110から液体洗剤投入室130へは、第2通水口161bを通って水が流れ込むようになっている。尚、第2通水口161bの面積は第1通水口161aの面積より大きくされている(注水室110から液体洗剤投入室130への流量は注水室110から粉末洗剤投入室120への流量より多くされている)ことが好ましい。これは、液体洗剤の粘度が比較的高く、液体洗剤を溶解して洗濯槽204に落とし込むには多くの水量が必要となるためである。
液体洗剤投入室130は、大略的には、給水経路部131と洗剤収容部132とによって構成されている。給水経路部131は、粉末洗剤投入室120の外周に沿うように形成されており、第2通水口161bを通って流れ込んだ水を洗剤収容部132へと案内する部分である。無論、給水経路部131と洗剤収容部132との間の第2仕切り壁162は、粉末洗剤投入室120の凸部121よりも高く設定されており、粉末洗剤投入室120から給水経路部131への水の流れ込みが防止されるようになっている。洗剤収容部132は、粉末洗剤投入室120に隣接もしくは近接して配置された液体洗剤が投入される部分であり、ここで給水経路部131から流れてくる水に液体洗剤を溶解させる。このような構成により、同一の注水室110から粉末洗剤投入室120および液体洗剤投入室130の両方に給水する構造を容易に提供できる。
給水経路部131は、第2通水口161bから洗剤収容部132に向けて上り勾配となる第1傾斜部133(図8(b)参照)を有している。給水経路部131に第1傾斜部133を設けるのは、洗剤収容部132に液体洗剤を投入しても、給水経路部131から流れ出ることなく、その機能(貯留・給水)を果たすためである。また、第1傾斜部133は液体洗剤投入室130に向けて上り勾配となっているため、給水経路部131から洗剤収容部132への水の流れもスムーズとなる。
第1傾斜部133の最高点の高さは、洗剤収容部132において設定される液体洗剤の満量高さH1と同じとするか、もしくは満量高さH1よりも高くされている。これは、ユーザが液体洗剤を洗剤収容部132の満量高さH1まで投入した場合に、その液体洗剤が洗剤収容部132から給水経路部131へ流れ込むことを防止するためである。
洗剤収容部132には、その底面から立設して設けられ、内部に貫通孔を有する排水管134aが設けられている。排水管134aの上端部は、満量高さH1と同じとするか、もしくは満量高さH1よりも高くされている。また、上部パーツ102には、排水管134aの上から被せられるキャップ部134b(図6および図8(b)参照)が設けられている。また、排水管134aとキャップ部134bとの間には僅かな隙間が形成される。これにより、洗剤ケース100では、排水管134aおよびキャップ部134bによってサイフォン構造とされた排水部134が形成される。
液体洗剤投入室130の洗剤収容部132に液体洗剤が投入されている場合、この液体洗剤は、給水経路部131から洗剤収容部132に流れ込んで貯留される水に溶解される。そして、洗剤収容部132に貯留した水が排水管134aの上端部を越えると、排水管134aより外部に流出する。尚、排水管134aから流れ出した水は、洗濯機200の洗濯槽204へと流入するようになっている。
このように、排水管134aからの流出が一旦生じると、排水管134aとキャップ部134bとの間の隙間に水が充満するため、その後はサイフォン現象によって洗剤収容部132の水面がキャップ部134bの下端部に到達するまで排水が継続する。したがって、キャップ部134bの下端部を洗剤収容部132の底面近くに配置すれば、洗剤収容部132内の殆ど全ての水を排水部134によって排出することができる。また、排水部134は、下部パーツ101側の排水管134aと上部パーツ102側のキャップ部134bとによって形成されることで、容易にサイフォン構造を得ることができる。
また、洗剤収容部132には、給水経路部131から離れた位置にオーバーフロー孔135が設けられており、オーバーフロー孔135の前方は洗剤収容部132の底面からオーバーフロー孔135に向けて上り勾配となる第2傾斜部136が形成されている。オーバーフロー孔135の高さは、満量高さH1と同じとするか、もしくは満量高さH1よりも高くされている。
洗剤収容部132内の水は、排水部134によっても排水することができるが、排水部134における排水量は余り大きなものとせずに、オーバーフロー孔135からも排水される構成とすることが好ましい。すなわち、洗剤収容部132内の水面がオーバーフロー孔135の高さを越えている間は、第2傾斜部136に沿って水が流れてオーバーフロー孔135から排水される。無論、オーバーフロー孔135から流れ出した水も、洗濯機200の洗濯槽204へと流入するようになっている。このように、第2傾斜部136およびオーバーフロー孔135によって水の流れを生じさせることにより、洗剤収容部132では比較的粘度の高い液体洗剤を良好に溶解させることができる。
また、本実施の形態に係る洗剤ケース100では、粉末洗剤投入室120と液体洗剤投入室130との間に分離室150が設けられている。この分離室150は、水が粉末洗剤投入室120から液体洗剤投入室130へ流れ込むことを防止するものである。
図8(a),(c)に示すように、粉末洗剤投入室120における液体洗剤投入室130側には第3仕切り壁163が設けられている。この第3仕切り壁163の高さは、当然ながら凸部121よりも高く設定されており、粉末洗剤投入室120から第3仕切り壁163を越えて水が流れ出すことを防止するようになっている。しかしながら、粉末洗剤投入室120では、上述したように旋回流SFが生じるため、例えば水道水圧が高く旋回流SFの流れが速くなるような場合は、遠心力によって外周側の水面が凸部121よりも高くなり、第3仕切り壁163を越えてしまうことが起こり得る。
粉末洗剤投入室120内の水が第3仕切り壁163を越えた場合、洗剤ケース100では、この水は分離室150から排水され、液体洗剤投入室130に流れ込むことを防止できる。このため、分離室150は底面を有しておらず底が開放されており、分離室150に流れ込んだ水は洗濯機200の洗濯槽204へと流入する。
また、分離室150と液体洗剤投入室130との間には第4仕切り壁164が設けられている。さらに、上部パーツ102には、第4仕切り壁164とほぼ接触するように第5仕切り壁165が設けられている。第4仕切り壁164および第5仕切り壁165は、第4仕切り壁164が液体洗剤投入室130寄り、第5仕切り壁165が分離室150寄りに配置されるようになっている。また、第4仕切り壁164の上端は洗剤収容部132の満量高さH1よりも高くされており、第5仕切り壁165の下端は第4仕切り壁164の上端よりも低くされている。これにより、第4仕切り壁164および第5仕切り壁165は、分離室150と液体洗剤投入室130との間にラビリンス構造を形成し、分離室150から液体洗剤投入室130への水の流れ込みを簡易な構造で確実にブロックできるようになっている。
上部パーツ102においては、液体洗剤投入室130(洗剤収容部132)に被せられる部分に、天面137および天面138と開口139とが設けられている(図4および図8(c)参照)。洗剤ケース100では、上部パーツ102の上から投入される液体洗剤は、開口139から洗剤収容部132に落ちるようになっている。天面137は、満量高さH1の位置に合わされており、ユーザは天面137によって容易に満量高さH1の位置を認識できるようになっている。天面138は、オーバーフロー孔135の上方に配置されており、オーバーフロー孔135からの排水を阻害しないように天面137よりも高い位置に形成されている。
〔実施の形態3〕
本実施の形態3では、柔軟剤等が投入される小室である柔軟剤投入室140の構成および作用について詳細に説明する。図9(a)は下部パーツ101における柔軟剤投入室140の平面図であり、図9(b)は図9(a)のD-D断面図であり、図9(c)は図9(a)のE-E断面図である。但し、図9(b),(c)では、下部パーツ101だけでなく上部パーツ102をも記載している。
図9(b)に示すように、柔軟剤投入室140には注水口141が設けられており、柔軟剤投入室140への水道水の注水は、注水口141を通じて行われるようになっている。注水口141は、注水室110とは別経路で給水弁206(図2参照)と接続されており、柔軟剤投入室140への注水は、粉末洗剤投入室120および液体洗剤投入室130とは異なるタイミングで行われるようになっている。
下部パーツ101において、注水口141の周囲は、側壁142で囲まれた小室となっている。また、側壁142の上端は、柔軟剤投入室140における満量高さH2よりも高い位置とされている。これにより、注水口141から注水される水は、側壁142を越えてから柔軟剤投入室140に貯留されることになり、側壁142は柔軟剤投入室140に投入された柔軟剤や貯留された水が注水口141に逆流することを防止する。側壁142で囲まれた小室内には、注水口141の正面に上り勾配の第3傾斜部143が形成されていてもよい。尚、注水口141自体が満量高さH2よりも高い位置にある場合は、側壁142は省略可能である。
また、柔軟剤投入室140には、下部パーツ101側に設けられる排水管144a(図9(a)参照)と上部パーツ102側のキャップ部144b(図6参照)とによって形成されるサイフォン構造の排水部144が設けられる。この排水部144は、液体洗剤投入室130における排水部134と同様にサイフォン原理によって柔軟剤投入室140内の水を排水し、洗濯槽204へ送り込む。
さらに、柔軟剤投入室140の外周を構成する側壁には、その一部に切欠き部145(図3参照)が設けられていてもよい。この切欠き部145は、満量高さH2よりも高い位置に形成されるものであり、柔軟剤投入室140内の水面が高くなりすぎたときにオーバーフローさせるものである。
上部パーツ102においては、柔軟剤投入室140に被せられる部分に、天面146および天面147と開口148とが設けられている(図4および図9(b)参照)。洗剤ケース100では、上部パーツ102の上から投入される柔軟剤は、開口148から柔軟剤投入室140に落ちるようになっている。天面146は、満量高さH2の位置に合わされており、ユーザは天面146によって容易に満量高さH2の位置を認識できるようになっている。天面147は、側壁142で囲まれる小室の上方に配置されており、側壁142を越える水の流れを阻害しないように側壁142との間に隙間を有するように形成されている。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
本国際出願は、2018年5月30日に日本特許庁に出願された日本国特許出願第2018-103948号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2018-103948号の全内容を参照により本国際出願に援用する。
100 洗剤ケース
101 下部パーツ
102 上部パーツ
110 注水室
120 粉末洗剤投入室
121 凸部
122 凹部
123 排水口
124 開口
130 液体洗剤投入室
131 給水経路部
132 洗剤収容部
133 第1傾斜部
134 排水部
135 オーバーフロー孔
136 第2傾斜部
140 柔軟剤投入室
141 注水口
142 側壁
143 第3傾斜部
144 排水部
145 切欠き部
150 分離室
161a 第1通水口
161b 第2通水口
200 洗濯機
201 本体ケーシング
202 上蓋
203 水槽
204 洗濯槽
205 操作表示部
206 給水弁

Claims (5)

  1. 洗濯機に装着されるものであり、収容した洗剤を注水された水により溶解して洗濯槽内に流し落とす洗剤ケースであって、
    前記洗濯機に接続された水道から給水される水が注水される注水室と、
    前記注水室の下流側に設けられた第1通水口を通じて前記注水室から給水を受ける粉末洗剤投入室と、
    前記注水室の下流側に設けられた第2通水口を通じて前記注水室から給水を受ける液体洗剤投入室とを有しており、
    前記粉末洗剤投入室は、その中心部に排水口を有しており、前記第1通水口から流れ込む水が外周部から中心部に向かって渦を巻く旋回流を生じさせる構造であり、
    前記粉末洗剤投入室は、上方から見て略円形状に形成されており、その中央部には周辺から中央に向けてなだらかに隆起する凸部を有しており、前記凸部の中央部に凹部が設けられており、前記凹部の最深部に前記排水口が形成されている構造であることを特徴とする洗剤ケース。
  2. 洗濯機に装着されるものであり、収容した洗剤を注水された水により溶解して洗濯槽内に流し落とす洗剤ケースであって、
    前記洗濯機に接続された水道から給水される水が注水される注水室と、
    前記注水室の下流側に設けられた第1通水口を通じて前記注水室から給水を受ける粉末洗剤投入室と、
    前記注水室の下流側に設けられた第2通水口を通じて前記注水室から給水を受ける液体洗剤投入室とを有しており、
    前記粉末洗剤投入室は、その中心部に排水口を有しており、前記第1通水口から流れ込む水が外周部から中心部に向かって渦を巻く旋回流を生じさせる構造であり、
    前記液体洗剤投入室は、前記粉末洗剤投入室の外周に沿うように形成された給水経路部と、前記粉末洗剤投入室に隣接もしくは近接して配置されており、前記給水経路部から流れてくる水に液体洗剤を溶解させる洗剤収容部とによって構成されていることを特徴とする洗剤ケース。
  3. 請求項に記載の洗剤ケースであって、
    前記給水経路部は、前記第2通水口から前記洗剤収容部に向けて上り勾配となる第1傾斜部を有していることを特徴とする洗剤ケース。
  4. 請求項1からの何れか1項に記載の洗剤ケースであって、
    前記粉末洗剤投入室に隣接もしくは近接して配置された柔軟剤投入室を有していることを特徴とする洗剤ケース。
  5. 請求項1からの何れか1項に記載の洗剤ケースを備えたことを特徴とする洗濯機。
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