JP2017000312A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、高い泡生成能力を備えた洗濯機を提供する。【解決手段】本出願は、衣類を洗浄するための洗濯機を開示する。洗濯機は、洗剤ケースと、給水ユニットと、泡立て室とを備える。給水ユニットは、流路構造部と、流水部とを備える。流路構造部は、洗剤ケースへ水を供給するための流路を規定する。流水部には、洗剤ケースから洗剤液が流入する。流路構造部は、第1注水経路と、第2注水経路とを備える。第1注水経路は、洗剤ケースに水を注水する。第2注水経路は、第1注水経路から分岐され、洗剤ケースを迂回して泡立て室の洗剤液に水を注水する。泡立て室は、泡立て壁と、泡立て突起形状と、整流用突起形状と、絞り用リブとを備える。泡立て室に注水された洗剤液は泡立て壁と泡立て突起形状により発泡する。【選択図】図2

Description

本発明は、衣類を洗濯する洗濯機に関する。
従来の洗濯機は、洗剤ケースと、流路構造体と、を備える(特許文献1を参照)。使用者は、洗剤ケースに洗剤を収容することができる。使用者は、給水口から水を供給する。水は、流路構造体を通じて、洗剤ケースに流下する。洗剤ケース内の洗剤は、水に溶解し、洗濯槽へ供給される。
特開2005−261714号公報
特許文献1に記載された技術は、洗剤ケースに収容された洗剤を撹拌するために、攪拌羽根および攪拌電動機を備える。このため、洗剤液を生成するためのスペースおよび洗濯機のコストが増大するという問題があった。また、洗浄力を向上させるためには、発泡した洗剤液が効力を発揮するが、従来の構成では、泡生成能力が低いという問題があった。
本発明は、簡単な構成で、高い泡生成能力を備えた洗濯機を提供することを目的とする。
本発明の洗濯機は、洗剤が収容され、水と前記洗剤とから洗剤液を生成する洗剤ケースと、衣類を洗浄する洗浄動作を行う洗濯槽と、前記洗剤液を前記洗濯槽に流下させる給水ユニットと、前記洗剤液を発泡させる泡立て室と、を有し、前記給水ユニットは、前記洗剤ケースへ水を供給するための流路を規定する流路構造部と、前記洗剤ケースから前記洗剤液が流入する流水部と、前記流路構造部は、前記洗剤ケースに水を注水する第1注水経路と、前記第1注水経路から分岐され、前記洗剤ケースを迂回して前記泡立て室に水を注水する第2注水経路と、を備えるものである。
本発明は、簡単な構成で、高い泡生成能力を備えた洗濯機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る洗濯機の上筐体および蓋体の斜視図 図1の洗濯機の模式的な構造図 図1の洗濯機の給水ユニットと泡立て室の斜視図 図3の給水ユニットから蓋部が取り外された状態の斜視図 図3の給紙ユニットのハウジングの分解斜視図 図4の給水ユニットの上面図 図3の給水ユニットに装着される洗剤ケースの分解斜視図 図3の給水ユニットに装着される洗剤ケースの斜視図 図4の給紙ユニットの上面図 図4の給紙ユニットの断面図 図4の給紙ユニットの断面図 図11で示される給水ユニットの断面斜視図 図3の給水ユニットを構成する保持箱の上面図 図3の給水ユニットを構成する保持箱の正面図 図4の給水ユニットから洗剤ケースが取り外された状態の上面図 図4の給水ユニットから洗剤ケースが取り外された状態の正面図 図4の給水ユニットから洗剤ケースが取り外された状態の断面図 図3の給水ユニットと泡立て室の分解斜視図 図3の泡立て室の上面図 図3の泡立て室の断面図 図3の泡立て室と注水面積拡大リブの断面図 図3の給水ユニットと泡立て室を接続する水漏れ防止弁の正面図 図4の給水ユニットの断面図
第1の発明は、洗剤が収容され、水と前記洗剤とから洗剤液を生成する洗剤ケースと、衣類を洗浄する洗浄動作を行う洗濯槽と、前記洗剤液を前記洗濯槽に流下させる給水ユニットと、前記洗剤液を発泡させる泡立て室と、を有し、前記給水ユニットは、前記洗剤ケースへ水を供給するための流路を規定する流路構造部と、前記洗剤ケースから前記洗剤液が流入する流水部と、前記流路構造部は、前記洗剤ケースに水を注水する第1注水経路と、前記第1注水経路から分岐され、前記洗剤ケースを迂回して前記泡立て室に水を注水する第2注水経路と、を備えるものである。
これにより、流路構造部に流入する水の一部が、第1注水経路から第2注水経路に分流される。第2注水経路に流入した水は、第1注水経路および洗剤ケースを経て泡立て室に流入した洗剤液に注水される。第2注水経路から泡立て室に注水した水が洗剤液を攪拌し、乱流を発生する。この結果、洗剤液が洗濯槽に流入する前に、泡立て室において洗剤液が発泡する。泡立て室で発泡した洗剤液は、洗濯槽へ供給される。
第2の発明は、特に、第1に発明において、前記泡立て室は、前記第2注水経路の水を噴出する噴出口の水を衝突させる泡立て壁と、前記泡立て壁に衝突した水を拡散させる泡立て突起形状と、を備えるものである。
これにより、泡立て室に泡立て壁と泡立て突起形状が備えられることによって、洗剤液が一時的に滞留する。そして、滞留する洗剤液に向かって水が噴出される。泡立て壁に衝突した水が、泡立て突起形状により拡散し、乱流を発生させるため、水が洗剤液と攪拌され、空気を多く含んで、発泡する。
第3の発明は、特に、第2の発明において、前記泡立て室は、前記泡立て突起形状で拡散した水の乱れを整流化させる整流用突起形状を備えるものである。
第4の発明は、特に、第3の発明において、前記泡立て室は、前記整流用突起形状の下流側の流路の一部の面積を狭めた後、流路面積を広げる注水面積拡大リブを備えるものである。
これにより、注水面積拡大リブにより、注水面積が絞られるため、水が横方向に均一に広がり、注水面積の拡大とともに洗濯槽内へ均一に泡を供給させる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、前記注水面積拡大リブは、前記泡立て室の上方から前記泡立て室底面側に向かって形成し、前記注水面積拡大リブと前記泡立て室底面との間に流路となる間隔を形成するものである。
これにより、注水面積拡大リブを上方から泡立て室底面に向かって伸ばすことで、運転終了後の残水問題を解決できる。
添付の図面を参照して、例示的な洗濯機が以下に説明される。洗濯機は、以下の説明によって、明確に理解可能である。「上」、「下」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とする。したがって、これらの用語は、限定的に解釈されるべきものではない。洗濯機能に付随した様々な機能は、後述の実施形態の原理を何ら限定しない。
(洗濯機の構造)
図1は、洗濯機100の上筐体720および蓋体800の斜視図である。更に、図2は、洗濯機100の模式的な構造図である。図1乃至図2を参照して、洗濯機100が説明される。
洗濯機100は、筐体700と、蓋体800と、操作パネル900と、を備える。
筐体700には、洗濯機100の洗浄および脱水のためのさまざまな部材が収容されている。筐体700は、略直方体形状からなる。筐体700は、下筐体710と、上筐体720と、を含む。上筐体720は、下筐体710の上方に配置される。下筐体710内には、洗濯槽600(図1、図2)が収容される。洗濯槽600は、上方が開口された円筒体であり、衣類を洗浄する洗浄動作を行う。洗浄動作は、既知の様々な洗濯機の洗濯槽が行う動作であってもよい。本実施形態の原理は、洗濯槽600によって実行される特定の洗浄動作に限定されない。
蓋体800は、上筐体720に取り付けられる。蓋体800は、上筐体720上で上下に回動する。図1に示される如く、使用者は、蓋体800を上方に回動することができる。上筐体720には、投入口721が形成される。使用者が、蓋体800を上方に回動すると、洗濯槽600は、投入口721を通じて露出する。使用者は、衣類を、投入口721を通じて、洗濯槽600へ投入することができる。
操作パネル900は、上筐体720のうち投入口721の後方に配置される。使用者は、操作パネル900を操作し、洗濯槽600の様々な動作を設定することができる。
(給水構造)
図2を参照して、洗濯機100は、給水口200と、給水ユニット300と、洗剤ケース400と、泡立て室500と、を備える。使用者は、水を、給水口200から洗濯機100に供給することができる。水は、給水ユニット300及び洗剤ケース400を順次通過し、泡立て室500にて泡が生成され、生成された泡が洗濯槽600へ至る。
洗剤ケース400は、水と洗剤とから洗剤液を生成する。洗剤ケース400は、取っ手部440(図1)を備える。洗剤ケース400の取っ手部440は、投入口721に臨む。したがって、使用者は、蓋体800を上方に回動し、洗剤ケース400にアクセスすることができる。
洗剤ケース400は、更に、第1室410と、第2室420と、第3室430と、を含む。使用者は、第1室410に粉洗剤を収容することができる。使用者は、第2室420に液体洗剤を収容することができる。使用者は、第3室430に柔軟剤や衣類の繊維に作用する他の仕上剤を収容することができる。尚、第3室430は、必ずしも必要とされない。本実施形態の原理は、第3室430によっては何ら限定されない。本実施形態におい
て、第1ケース部は第1室410によって例示され、第1洗剤は粉洗剤によって例示される。また、第2ケース部は第2室420によって例示され、第2洗剤は液体洗剤によって例示される。なお、洗剤ケース400の構造については、後記で更に詳述する。
給水ユニット300は、給水弁310と、流路構造部320と、を含む。給水ユニット300は、洗剤液を洗濯槽600に流下させる機能を備える。給水弁310は、水の経路を、第1室410及び第2室420へ向かう第1経路FPと第3室430へ向かう第2経路SPとの間で切り替える。本実施形態では、給水口200から給水される上水道の水圧が変化した場合であっても、給水弁310は、毎分5リットルから15リットルの範囲で第1経路FPまたは第2経路SPに水を供給する。尚、第2経路SPは、必ずしも必要とされない。本実施形態の原理は、第2経路SPによっては何ら限定されない。
流路構造部320は、洗剤ケース400の第1室410及び第2室420へ水を供給するための流路を規定する。給水弁310が、第1経路FPを開くと、水は、流路構造部320を通じて、第1室410及び第2室420へ供給される。この結果、第1室410内の粉洗剤及び第2室420内の液体洗剤は、水と混合される。
一方、給水弁310が、第2経路SPを開くと、水は、第3室430へ供給される。第3室430内の仕上剤は、水と混合される。仕上剤は、泡立て室500を通過し、水とともに、洗濯槽600へ供給される。洗濯槽600は、仕上剤の水溶液中で衣類を濯ぎ、衣類に所望の特性(例えば、柔軟性)を与えることができる。
(給水ユニットの構造)
図3は、本実施形態に係る洗濯機100の給水ユニット300と泡立て室500の斜視図である。図4は、給水ユニット300から後記の蓋部340が取り外された状態の斜視図である。図5は、給水ユニット300のハウジング250の分解斜視図である。図6は、給水ユニット300の上面図である。図7は、給水ユニット300に装着される洗剤ケース400の分解斜視図、図8は、同斜視図である。図9は、給水ユニット300の上面図、図10および図11は、同断面図である。なお、図10の断面図は、図9を断面X−Xで切断した図に相当し、図11の断面図は、図9を断面Y−Yで切断した図に相当する。図12は、図11で示される給水ユニットの断面斜視図である。図13は、給水ユニット300を構成する保持箱350の上面図、図14は、同正面図である。図15は、図6の給水ユニット300から洗剤ケース400が取り外された状態の上面図、図16は、同正面図であり、図17は、同断面図である。なお、図17の断面図は、図15を断面X−Xで切断した図に相当する。図18は、給水ユニット300の断面斜視図である。以下、図2乃至図17を参照して、給水ユニット300が説明される。なお、図1では、給水ユニット300の全体は現れていないが、給水ユニット300は、図1の操作パネル900の下方において上筐体720に収容されている。
給水ユニット300は、ハウジング250を備える。ハウジング250は、給水ユニット300の本体部分であって、図5に示すように略直方体形状からなる。更に、給水ユニット300は、それぞれハウジング250の後端部に装着された第1導水筒311と、第2導水筒312と、風呂水ポンプ314と、を備える。
第1導水筒311は、図2を参照して説明された第1経路FPの上流端であってもよい。第2導水筒312は、図2を参照して説明された第2経路SPの上流端であってもよい。図2を参照して説明された給水弁310は、第1導水筒311及び第2導水筒312に取り付けられる。給水弁310が、第1導水筒311を開いている間、第2導水筒312は閉じられる。給水弁310が、第2導水筒312を開いている間、第1導水筒311は閉じられる。洗濯槽600において洗剤を用いた洗浄動作が実行される場合、第1導水筒
311が開かれる。また、洗濯槽600において、すすぎ動作が実行される場合、第2導水筒312が開かれる。なお、すすぎ動作が実行される場合、第1導水筒311および第2導水筒312が交互に開かれてもよい。
風呂水ポンプ314は、第1経路FPに連通されている。風呂水ポンプ314は、不図示の風呂水給水口に連結され、風呂水を洗剤ケース400に給水する。
(ハウジングの詳細構造)
図5を参照して、ハウジング250は、収容箱330と、蓋部340とを備える。収容箱330は、ハウジング250の下方部分に配置される。蓋部340は、ハウジング250の上方に配置される。
(収容箱の構造)
図2を参照して説明された洗剤ケース400は、収容箱330内に収容される。使用者は、洗剤ケース400を収容箱330から引き出すことができる。
収容箱330は、保持箱350と、流路箱360とを備える。また、収容箱330は、保持箱350と流路箱360とに共有される共有壁361を含む。共有壁361は、後方から前方に向かって先下がりの傾斜面からなる。共有壁361は、流路箱360へ流入した水を支持する。なお、図6に示すように、共有壁361の後端部の右側は、給水弁310などを配置するために部分的に切り欠かれている。
(流路箱の構造)
流路箱360は、上記の共有壁361を含み、収容箱330の上方部分を画定する。図2を参照して説明された流路構造部320は、収容箱330と一体的に形成される。図5および図6を参照して、流路箱360は、周壁部362と、第1内壁363と、第2内壁364と、第3内壁365と、第4内壁366と、突出部367とを備える。
周壁部362は、図6に示すように、共有壁361の外周縁の内側において、前記外周縁に沿って延設される壁部である。周壁部362は所定の高さをもって、共有壁361から上方に突設されている。周壁部362は、上面視で略矩形形状となるように無端状に延設され、周壁部362の内側には複数の水路が形成されている。
第1内壁363から第4内壁366の内壁は、周壁部362の内側の領域に延設されている壁部である。第1内壁363は、周壁部362の内側の領域のうち、左端部に配置される。第1内壁363は、後方から前方に向かって延設された後、前端側が後方かつ右方に向かって屈曲されている。第2内壁364は、第1内壁363の右側において、第1内壁363に沿って配置される。第2内壁364は、上面視で略台形形状となるように無端状に延設されている。第2内壁364の左側および前側の壁部は、第1内壁363と平行に延設されている。
第3内壁365は、共有壁361の略中央部に配置された壁部である。第3内壁365は、上面視で略矩形形状となるように無端状に延設されている。第3内壁365の内側には、後記の第3内部流路383が形成されている。なお、第3内壁365の左側の壁部は、第1内壁363の右端縁および第2内壁364の右側の壁部に連結されている。第4内壁366は、第2内壁364および第3内壁365の後側で、左方から右方に向かって延設されるとともに、その右端部が前方に屈曲され、周壁部362の前側の壁部と交差するまで延設されている。
突出部367は、第4内壁366の角部に隣接して配置されている。突出部367は、
共有壁361の一部が下方に没することで形成された突出部である(図5参照)。突出部367の内部には、上下方向に延設された空間部が形成されている。
更に、流路箱360は、第1孔部371と、第2孔部372と、第3孔部373と、第4孔部374と、第5孔部375と、吹き出し口376とを備える。本実施形態において、第1注水口は、第1孔部371および第2孔部372によって例示される。また、本実施形態において、第2注水口は、第4孔部374および第5孔部375によって例示される。また、本実施形態において、噴出口は、吹き出し口376によって例示される。
第1孔部371および第2孔部372は、第1内壁363と第2内壁364との間において、共有壁361を上下方向に貫通して形成された孔部である。第3孔部373は、第1内壁363と第2内壁364との間において、第3内壁365を左右方向に貫通して形成された孔部である(図4参照)。第4孔部374は、第3内壁365の内側の後端部において、共有壁361を上下方向に貫通して形成された孔部である。第5孔部375は、第3内壁365の内側の前端部において、共有壁361を上下方向に貫通して形成された孔部である。なお、第4孔部374および第5孔部375は、それぞれ3つずつ形成されている。吹き出し口376は、突出部367の下端部において、前側に向かって開口された孔部である。吹き出し口376は、左右に一対配置されている(図17参照)。吹き出し口376の高さ方向の位置は、後記の第1流水部353および第2流水部352を流れる洗剤液の水面よりも上方に配置されている。なお、図23に示す断面図は、一対の吹き出し口376のうち右側の吹き出し口376を通る鉛直面で、給水ユニット300を切断した断面図に相当する。
更に、流路箱360は、第1内部流路381と、第2内部流路382と、第3内部流路383と、第4内部流路384と、を備える。第1内部流路381から第3内部流路383は、本実施形態の流路構造部320を構成する。本実施形態において、第1注水経路は、第1内部流路381および第3内部流路383によって例示される。また、本実施形態において、第2注水経路は、第2内部流路382によって例示される。
第1内部流路381は、流路箱360の左側に形成された水路である。第1内部流路381は、洗剤ケース400に水を注水する。第1内部流路381は、第1内壁363および第2内壁364によって画定され、水を後方から前方に導いたのち、右方かつ後方に向かって導く(図6の矢印D71、D72参照)。前述の第1孔部371および第2孔部372は、第1内部流路381内の水を洗剤ケース400の第1室410に注水する。
第2内部流路382は、流路箱360の後側に形成された水路である。第2内部流路382は、第1内部流路381から分岐され、洗剤ケース400を迂回して後記の排水経路560に水を注水する。第2内部流路382は、第2内壁364および第3内壁365と、第4内壁366とによって画定され、水を右方に向かって導く(図6の矢印D74参照)。また、第2内部流路382の下流側は、突出部367の内部空間を下方に向かって延びている。
第3内部流路383は、第2内壁364の内側に形成された水路である。第3内部流路383は、洗剤ケース400に水を注水する。なお、第3内部流路383は、上記の第3孔部373を介して、第1内部流路381に連通しており、水は第1内部流路381から第3内部流路383に進入する(図6の矢印D73参照)。前述の第4孔部374および第5孔部375は、第3内部流路383内の水を洗剤ケース400の第2室420に注水する。第4内部流路384は、第4内壁366と周壁部362との間に形成された水路である。
(保持箱の構造)
図5を参照して、保持箱350は、収容箱330の下方部分を画定する。流路箱360と保持箱350との間には、洗剤ケース400が装着されるケース挿入部331が形成される(図16参照)。洗剤ケース400は後方に向かってケース挿入部331に装着される。このため、ケース挿入部331(保持箱350)の前面部分は開口されている。また、流路箱360が保持箱350に装着されるために、保持箱350の上方部分も開口されている。保持箱350には、流路箱360または洗剤ケース400から、洗剤液または水が流入する。そして、本実施形態では、保持箱350の下方部分が、流水部として機能する。
図5および図13、図14を参照して、保持箱350は、右壁350Aと、左壁350Bと、後壁350Cと、第1底部350Dと、前縁部350Eと、中間壁部350Fと、第2底部350Gと、左支持部350Hと、を備える。
右壁350Aおよび左壁350Bは、それぞれ、保持箱350の右側および左側の側壁である。後壁350Cは、保持箱350の後側の壁部であって、右壁350Aおよび左壁350Bの後端部を接続する。第1底部350Dは、保持箱350の前側に形成された底部である。前縁部350Eは、保持箱350の前側の開口部を形成する端縁である。第2底部350Gは、保持箱350の後側に形成された底部である。第2底部350Gは、保持箱350の底部が段差を有するように、第1底部350Dよりも下方に配置される。
中間壁部350Fは、第1底部350Dと第2底部350Gとを上下方向に連結する側壁である。左支持部350Hは、第1底部350Dの一部であって、左壁350Bの下端部に連結される。左支持部350Hは、第1底部350Dの右側端部とともに洗剤ケース400を支持する。
更に、保持箱350は、仕切り板351と、第1流水部353と、第2流水部352と、保持箱排出口354と、ピン355と、を備える。本実施形態において、流水部は、第1流水部353および第2流水部352によって例示される。また、本実施形態において、排出口は、保持箱排出口354によって例示される。更に、本実施形態において、規制部材は、ピン355によって例示される。
仕切り板351は、第1底部350Dおよび第2底部350Gから上方に向かって突設された板状部材である。仕切り板351は、第1流水部353と第2流水部352とを仕切る機能を備える。仕切り板351は、第1仕切部351Aと、第2仕切部351Bと、第3仕切部351Cと、第4仕切部351Dと、を備える。第1仕切部351Aは、第1底部350Dの左端部において前縁部350Eに沿って配置されている。第2仕切部351Bは、第1仕切部351Aの右端部から後方に向かって延びている。第3仕切部351Cは、第2仕切部351Bの後端部から右方に向かって延びている。第4仕切部351Dは、第3仕切部351Cの右端部から前方に向かって延びている。なお、第4仕切部351Dの前端部は、中間壁部350Fに接している(図13、図14)。
第2流水部352は、保持箱350の底部のうち前側(洗剤ケース400の装着方向の後端側)に形成された空間部である。第2流水部352には、洗剤ケース400の第2室420から洗剤液が流入する。第1流水部353は、保持箱350の底部のうち後側(洗剤ケース400の装着方向の先端側)に形成された空間部である。第1流水部353には、洗剤ケース400の第1室410および第2室420から洗剤液が流入する。第1流水部353および第2流水部352に流入した水は、第2底部350Gの右側部分に向かって移動するように(図13の矢印D111、D112)、第2底部350Gには勾配が設けられている。
図14を参照して、保持箱排出口354は、中間壁部350Fの右端部に開口された円形状の開口部である。保持箱排出口354は、前記泡立て室500と水漏れ防止弁550を介して接続されている。保持箱排出口354から、第1流水部353および第2流水部352の水(洗剤液)が泡立て室500に向かって排出される。なお、図13に示すように、仕切り板351の第4仕切部351Dの前端部は、保持箱排出口354に対向するように中間壁部350Fに接続されている。このため、第1流水部353および第2流水部352は、泡立て室500において合流する。特に、本実施形態では、図14に示すように、泡立て室500側から保持箱排出口354を見た場合、第1流水部353側の保持箱排出口354の断面積と第2流水部352側の断面積が略同一となるように第4仕切部351Dが配置されている。特に、本実施形態では、保持箱排出口354が第4仕切部351Dによって半円形状に均等に分割されている。なお、保持箱排出口354が均等に分割されるとは、必ずしも分割された領域の断面積が一致する態様に限定されるものではない。第1流水部353および第2流水部352から安定して洗剤液が排出されるように、分割された領域の断面積がそれぞれ確保されればよい。
また、前述の突出部367の下端部は、第4仕切部351Dの上端縁よりも所定の間隔をおいて上方に配置されている(図17)。そして、突出部367に開口された一対の吹き出し口376は、それぞれ第4仕切部351Dに対して左方および右方に位置している。
ピン355は、第1流水部353の下流側において、第2底部350Gから突出する複数の突起である。ピン355は、第4仕切部351Dの右方において、前後および左右方向に隣接して複数配置されている。これら複数のピン355は、第1流水部353から泡立て室500に向かう洗剤液の流れを部分的に規制する。特に、ピン355は、粉末洗剤が溶解しないまま排出されるのを抑制する。
(蓋部の構造)
図5を参照して、蓋部340は、流路箱360の共有壁361に対向する。周壁部362、第1内壁363から第4内壁366は、蓋部340と共有壁361との間で立設され、前述の第1内部流路381から第4内部流路384を形成している。図2を参照して説明された流路構造部320は、蓋部340と、流路箱360と、第1導水筒361と、第2導水筒362と、を含む。設計者は、蓋体に様々な形状を付与し、流路箱内の流動抵抗を調整してもよい。蓋体の設計技術が以下に説明される。
蓋部340は、前後および左右方向に延びる板状部材である。蓋部340は、第1蓋部流路341と、第2蓋部流路342とを備える。第1蓋部流路341および第2蓋部流路342は、蓋部340の後端部が部分的に上方に没することで形成される。第1蓋部流路341および第2蓋部流路342は、上面視で略L字型からなる水の流路を形成している。蓋部340の下面は、周壁部362、第1内壁363から第4内壁366の上縁に、超音波溶着されてもよい。
(洗剤ケースの構造)
図7を参照して、洗剤ケース400は、前述の取っ手部440と、第1区画壁411と、第2区画壁421と、第3区画壁431と、を備える。使用者は、取っ手部440を握持し、ケース挿入部331(図16)から洗剤ケース400を引き出すことができる。第1区画壁411は、上方に開口した第1室410を区画する。第1区画壁411の上方部分には、投入開口部412が形成されている。使用者は、収容空間352から洗剤ケース400を引き出し、投入開口部412から第1室410に粉洗剤を供給することができる。第2区画壁421は、上方に開口した第2室420を区画する。第3区画壁431は、
上方に開口した第3室430を区画する。
洗剤ケース400は、更に、第1サイホン蓋422と、第2サイホン蓋432と、を含む。第1サイホン蓋422は、第2室420からの水の排出に利用される。第2サイホン蓋431は、第3室430からの水の排出に利用される。
第1サイホン蓋422は、第1蓋板423と、第1外筒424と、第1投入口425とを含む。第1蓋板423は、第2室420の上方を覆う。第1外筒424は、第1蓋板423の後側から下方に突出する円筒部である。第1投入口425は、第1蓋板423の前側に開口された開口部である。
第2区画壁421は、第1底板426と、第1内筒427と、を含む。第1底板426は、第1サイホン蓋422の第1蓋板423に対向する。第1内筒427は、第1底板426から上方に突出する。図8に示すように、第1サイホン蓋422が第2室420を部分的に閉じると、第1内筒427は第1外筒424に挿入され、サイホン構造を形成する。第2室420内の液体は、サイホン原理に従って、第1内筒427と第1外筒424との間の空隙に流入する。その後、液体は、第1内筒427内を流下し、洗剤ケース400から排出される。
第2サイホン蓋432は、第2蓋板433と、第2外筒434と、第2投入口435とを含む。第2蓋板433は、第3室430の上方を覆う。第2外筒434は、第2蓋板433の後側から下方に突出する円筒部である。第2投入口435は、第2蓋板433の前側に開口された開口部である。
第3区画壁431は、第2底板436と、第2内筒437と、を含む。第2底板436は、第2サイホン蓋432の第2蓋板433に対向する。第2内筒437は、第2底板436から上方に突出する円筒部である(図23参照)。図8に示すように、第2サイホン蓋432が第3室430を部分的に閉じると、第2内筒437は第2外筒434に挿入され、サイホン構造を形成する。第3室430内の液体は、サイホン原理に従って、第2内筒437と第2外筒434との間の空隙に流入する。その後、液体は、第2内筒437内を流下し、洗剤ケース400から排出される。
図8を参照して、使用者は、ケース挿入部331(図16)から洗剤ケース400を引き出し、第1投入口425から、第2区画壁421によって区画された第2室420に液体洗剤を供給することができる。また、使用者は、ケース挿入部331から洗剤ケース400を引き出し、第2投入口435から、第3区画壁431によって区画された第3室430に仕上剤を供給することができる。
(泡立て室の構造)
図3および図18を参照して、泡立て室500は、給水ユニット300に水漏れ防止弁550を介して接続される。図22および図23を参照して、水漏れ防止弁550は、給水ユニット300の保持箱排出口354との間からの水漏れを防止するため、内径が保持箱排出口354と同様の形状に形成し、水密に装着される。
また、水漏れ防止弁550の先端部には、面取りを施し、水漏れ防止リブ551は、三重に形成し、テーパ形状とすることで、泡立て室500の円筒部570に挿入しやすく、少ない力で給水ユニット300に水密に接合できる形状としている。
図20および図23を参照して、給水ユニット300構造部内の第1内部流路381より射出される水は、泡立て室500に流入すると、泡立て壁510に衝突する。勢いのあ
る水を泡立て壁510衝突させることで、水に多くの空気を含ませ、乱流を発生させる。
図20および図23を参照して、泡立て壁510には、泡立て突起形状520が水の流れの上流側に向かって複数、複数列、突出形成されている。泡立て壁510により乱流となった水は、泡立て突起形状520により拡散して、第1流水部353と第2流水部352から流れる洗剤液と空気を含みながら交わって混合し、多量の泡を生成する。第1内部流路381から射出される水は、常時、泡立て壁510に衝突するため、洗い行程の間、多量の泡を生成し、泡給水の効果を飛躍的に向上させる。
泡立て室500の泡立て壁510に形成する泡立て突起形状520は、水を拡散させ、乱流を発生させることにより、洗剤液を滞らせて泡立て室500内にて停滞する効果を得られる。これにより、給水ユニット300構造部内の第1内部流路381より射出される水と洗剤液が常に混合させて、泡の生成を長期間にわたって継続して行うことができ、泡給水の継続時間を飛躍的に向上させる。
図18および図23を参照して、泡立て室500の泡立て壁510の周りには円筒部570が設けられ、水の衝突・拡散による泡立て室500から機外への水漏れを防止する効果がある。
図19を参照して、泡立て室500で衝突と拡散により流量が不均一となる水の流れは、泡立て室500の中央部に設置された複数の整流用突起形状530により整流化される。整流用突起形状530の両側は、リブ531を備えている。リブ531は、水の流入側から整流用突起形状530に向かって漸次幅狭に形成されて、上流側に位置する整流用突起形状530位置で最も幅狭となり、下流側に位置する整流用突起形状530側になるに従って漸次幅広になるよう形成している。これにより、リブ531は、水の流れを絞り、絞った流れを拡散させて、水の流れの進行方向を整流し矯正する効果を生じさせる。泡立て室500の水の進行方向を矯正することにより、乱流により周囲に拡散した水の流れを中央の整流化された方向へ誘導する効果がある。
図21を参照して、泡立て室500の排水部560付近には、注水面積拡大リブ540が備わる。注水面積拡大リブ540は、泡立て室500の整流用突起形状530およびリブ531により中央に集まる水に対して開口面積を絞ることで、水の進行方向の水圧により洗濯槽600に注水される水の面積を均一に広げる効果がある。注水面積拡大リブ540により、洗濯槽600へ泡給水を均一に広い面積で注水することができる。なお、注水面積拡大リブ540は、泡立て室500の上方向から下方向に伸びることで、最終運転終了後に水が泡立て室500内部に残った場合も、流水面となる泡立て室500底面に凸形状が生じないため、容易に洗濯槽600へ流出することができる。注水面積を絞る形状が流水面に対して凸形状である場合、泡立て室500に残る一定量の水が、堰き止められて洗濯槽600へ注水することなく、残水を発生させる。注水面積拡大リブ540を上から泡立て室500に向かって伸ばすことで、運転終了後の残水問題を解決する。
(水の流れについて)
以下、図2および図23を参照して、洗濯機100における水の流れが更に説明される。洗濯槽600において、洗剤を含む洗剤液によって衣類の洗浄動作が実行される。この際、第1導水筒311が開かれ、第1経路FPに水が流入する。詳しくは、第1導水筒311から流入した水は、流路箱360の後端部に形成された第1内部入水口381A(図5、図6)から上方に向かって、第1蓋部流路341の第1蓋部入水口341A(図5)に進入する。水は第1蓋部流路341内を流れた後、第1蓋部流出口341B(図5)から下方に向かって、第1内部流路381の第1内部導水口381B(図6)に流入する。その後、水は、第1内部流路381を前方に向かって流れる(図6の矢印D71)。この
際、一部の水が、第1孔部371および第2孔部372から下方に落下し(図10の矢印D91、D92)、洗剤ケース400の第1室410に進入する。そして、第1室410内に収容された粉洗剤が溶解され、第1室410内に洗剤液が生成される。
一方、図6を参照して、第1内部流路381において、第1孔部371および第2孔部372を通り過ぎた水は、第1内部流路381を更に右方に向かって進み(図6の矢印D72)、第3孔部373から第3内部流路383に進入する。その後、水は第4孔部374および第5孔部375から下方に落下し(図12の矢印D101、D102)、第2室420に進入する。なお、第5孔部375から落下した水は、第1投入口425を通過しながら、第2室420に流入する。そして、第2室420内に収容された液体洗剤が溶解され、第2室420内に洗剤液が生成される。
また、本実施形態では、給水弁310(図1)から供給される水の流量が、下限の毎分5リットルの場合であっても、各孔部から洗剤ケース400に流入する水の流速が毎秒0.3メートルとなるように、流路箱360の各孔部の形状および位置が設定されている。また、粉洗剤を安定して溶解するために、第1孔部371および第2孔部372から落下する水の落下点を中心として半径30mmの範囲に粉洗剤が収容されるように、第1室410が配置されている。
第1室410が洗剤液で充満されると、洗剤液は第1区画壁411の後端縁から後方に溢れ出す(図8の矢印D81、図10の矢印D93)。なお、第1区画壁411の後端縁と保持箱350の後壁350C(図5)との間には予め隙間が形成されている。第1区画壁411から溢れ出した洗剤液は、保持箱350の仕切り板351よりも後方の第1流水部353(図13)に進入した後、仕切り板351に沿って保持箱排出口354に向かって流れる(図13の矢印D111)。
また、第2室420内に洗浄液が貯留され始めると、第1外筒424および第1内筒427のサイホン効果によって、洗浄液は第1内筒427から下方に落下する(図12の矢印D103)。この際、洗剤液は、保持箱350の仕切り板351よりも前方の第2流水部352(図13)に進入した後、仕切り板351に沿って保持箱排出口354に向かって流れる(図13の矢印D112)。
また、第1内筒427から洗浄液が落下する間、第4孔部374および第5孔部375から水が更に第2室420に進入すると、第2室420が洗剤液で充満される。この結果、洗浄液の一部は、第2区画壁421の後端縁から後方に溢れ出す(図8の矢印D82、図12の矢印D104)。なお、第2区画壁421の後端縁と保持箱350の後壁350C(図5)との間にも予め隙間が形成されている(図12参照)。第2区画壁421から溢れ出した洗剤液は、保持箱350の第1流水部353(図13)に進入した後、第1区画壁411から溢れた粉洗剤の洗剤液とともに、仕切り板351に沿って保持箱排出口354に向かって流れる(図13の矢印D111)。
図13、図23を参照して、第2流水部352から保持箱排出口354に至った洗剤液は、泡立て室500に流入する。一方、第1流水部353から保持箱排出口354に至る洗剤液は、保持箱排出口354の直前で複数のピン355の間を通過する。この際、洗剤液の攪拌が促進されながら、洗剤液が泡立て室500に流入する。特に、第1流水部353を流れる洗剤液には粉洗剤が含まれている。このため、ピン355によって、粉洗剤の溶解が更に促進される。また、ピン355が洗剤液の流れを一時的に妨げるため、第1室410および第2室420から第1流水部353に多くの洗剤液が流入した場合であっても、これらの洗剤液が充分に攪拌されないまま洗濯槽600に供給されることが抑止される。
図6に戻って、本実施形態では、第1内部導水口381Bから第1内部流路381に流入した水の一部は、第2内部流路382を通過しながら(図6の矢印D74)、洗剤ケース400を迂回して、突出部367の内部を落下する(図23の矢印D131)。そして、これらの水は、突出部367の下端部に開口された一対の吹き出し口376から下方かつ前方に向かって噴出される。
また、本実施形態では、上記のように分流された水によって洗剤液が攪拌されるため、洗剤液を生成、攪拌するために専用の駆動部(モーター)を備える必要がない。また、洗剤ケース400内に多量の水が流入され洗剤ケース400内で洗剤が攪拌される場合と比較して、給水ユニット300からの水漏れが防止される。この結果、給水ユニット300がコンパクトになるとともに、上記のような水漏れが抑止される。
なお、吹き出し口376から噴出される水の流速は、主に突出部367の内部空間に貯留される水の量で決定される。したがって、給水弁310から給水される水道水の流量が変動した場合であっても、泡立て室500内の洗剤液に対して安定した射出力が与えられる。また、線状に噴出される水の力が泡立て室500内に備わる泡立て壁510と泡立て突起形状520に衝突し、拡散することで洗剤液が攪拌されるため、攪拌機能に多量の水を消費することがない。
また、一対の吹き出し口376は、仕切り板351の第4仕切部351Dに対して第1流水部353側に向かって水を噴出する吹き出し口と、第2流水部352側に向かって水を噴出する吹き出し口とからなる(図23の矢印D132)。このため、第1流水部353および第2流水部352から泡立て室500に流入する洗剤液が、それぞれ安定して攪拌される。
また、本実施形態では、上記のように、第1経路FP(図1)から流路構造部320に流入する水の一部が、第1内部流路381から第2内部流路382に分流される。なお、本実施形態では、一例として、給水弁310(図1)から供給される水の流量が、上限の毎分15リットルの場合、第1内部流路381から第2内部流路382側に流れる水の流量は、毎分7リットルである。一方、第1内部流路381を引き続き流れる水の量は、毎分4リットルである。したがって、第1内部流路381の下流側に流れる水の流量は、第2内部流路382に流入する水の流量よりも小さい。このため、洗濯槽600に水を給水する時間が短縮されるために、給水ユニット300から洗濯槽600に流入させる水の流量が大きく設定された場合であっても、洗剤ケース400の周辺から給水ユニット300の外側、特に、ハウジング250の前面部から水が漏れることが抑止される。
更に、前述のように、第1流水部353および第2流水部352は泡立て室500で合流するため、両者の水面の高さが異なる場合であっても、一方の流水部から他方の流水部に洗剤液が逆流することが抑止される。また、仕切り板351が保持箱排出口354を略半分に仕切っているため、第1流水部353および第2流水部352のうち水面の高さが低い方の流水部からも安定して泡立て室500に洗剤液を流入させることができる。
特に、本実施形態では、前述のように、第1室410および第2室420の後側から溢れた洗剤液が第1流水部353に流入し、第2室420の第1内筒427から第2流水部352に洗剤液が流入する。なお、本実施形態では、給水弁310(図1)から供給される水の流量が、上限の毎分15リットルの場合、第1室410および第2室420には毎分2リットルずつ水が流入する。このため、洗剤ケース400から後方の第1流水部353に流入する洗剤液の流量よりも、洗剤ケース400から前方の第2流水部352に流入する洗剤液の流量の方が少ない。また、第1内筒427および第1外筒424はサイホン
構造からなるため、第2流水部352への洗剤液の流量の上限がほぼ固定されている。したがって、ケース挿入部331の開口部側(前側)から洗剤液が漏れ出すことが特に抑止される。
洗濯槽600において、仕上剤を含む水によって衣類のすすぎ動作が実行される際には、第2導水筒312が開かれ、第2経路SP(図2)に水が流入する。詳しくは、第2導水筒312から流入した水は、流路箱360の後端部に形成された第2内部入水口384A(図5、図6)から上方に向かって、第2蓋部流路342の第2蓋部入水口342A(図5)に進入する。水は第2蓋部流路342内を流れた後、第2蓋部流出口342B(図5)から下方に向かって、第4内部流路384の第2内部導水口384B(図6)に流入する。その後、水は、第4内部流路384を前方に向かって流れ、第4内部流路384に形成された不図示の孔部から下方に落下する。そして、洗剤ケース400の第3室430に進入した水は、仕上剤を含み、サイホン効果によって第2内筒437から落下する。その後、落下した水は、保持箱排出口354を介して泡立て室500に流入し、洗濯槽600に供給される。
なお、第1孔部371および第2孔部372からの水の落下点から半径30mmの範囲に洗剤が収納されているので、給水弁310から供給される水の流量が下限の毎分5リットルの場合でも、洗剤が安定して溶解される。この結果、洗剤ケース400における洗剤残りが抑止される。また、同様に、供給される水の流量が下限の毎分5リットルの場合、第1孔部371、第2孔部372、第4孔部374および第5孔部375から流れる水の流速は毎秒0.3メートルに設定されている。この結果、供給される水の流量が上限の毎分15リットルの場合でも、第1孔部371、第2孔部372、第4孔部374および第5孔部375から流れる水の流速が毎秒0.9メートルに制限される。したがって、これらの孔部から落下する水の勢いで、洗剤ケース400内において泡が大量に発生することが抑止される。このため、ケース挿入部331から泡水が溢れ出すことが防止される。
以上、本発明の実施形態に係る洗濯機100について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記の実施形態では、規制部材としてピン355を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ピン355の代わりに水の流れの流路中にメッシュ部材が配置されてもよい。メッシュの開口部を洗剤液が通過することで、洗剤液の攪拌が促進される。また、メッシュ部材は、水の流れに沿って複数配置されてもよい。
(2)また、上記の実施形態では、第1内部流路381から第1室410および第2室420に水が流入する態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1内部流路381から第1室410または第2室420の何れかに水が流入することで洗剤液が形成され、第2内部流路382の吹き出し口376から前記洗剤液に水が噴出される態様でもよい。
(3)泡立て室500の泡立て壁510と泡立て突起形状520は、メッシュ等の別部品を配置することで構成されてもよい。メッシュ内部に勢いの強い水を射出することで、メッシュ内部で水が拡散、衝突を繰り返すことで空気を含む泡が生成できる。
本実施形態の原理は、洗濯機能を有する様々な装置に好適に利用される。
100・・・・・・・・・・・・・・・・洗濯機
200・・・・・・・・・・・・・・・・給水口
250・・・・・・・・・・・・・・・・ハウジング
300・・・・・・・・・・・・・・・・給水ユニット
310・・・・・・・・・・・・・・・・給水弁
320・・・・・・・・・・・・・・・・流路構造部
330・・・・・・・・・・・・・・・・収容箱
331・・・・・・・・・・・・・・・・ケース挿入部
340・・・・・・・・・・・・・・・・蓋部
350・・・・・・・・・・・・・・・・保持箱
351・・・・・・・・・・・・・・・・仕切り板
351A・・・・・・・・・・・・・・・第1仕切部
351B・・・・・・・・・・・・・・・第2仕切部
351C・・・・・・・・・・・・・・・第3仕切部
351D・・・・・・・・・・・・・・・第4仕切部
352・・・・・・・・・・・・・・・・第2流水部
353・・・・・・・・・・・・・・・・第1流水部
354・・・・・・・・・・・・・・・・保持箱排出口
355・・・・・・・・・・・・・・・・ピン
360・・・・・・・・・・・・・・・・流路箱
367・・・・・・・・・・・・・・・・突出部
371・・・・・・・・・・・・・・・・第1孔部
372・・・・・・・・・・・・・・・・第2孔部
373・・・・・・・・・・・・・・・・第3孔部
374・・・・・・・・・・・・・・・・第4孔部
375・・・・・・・・・・・・・・・・第5孔部
376・・・・・・・・・・・・・・・・吹き出し口
381・・・・・・・・・・・・・・・・第1内部流路
382・・・・・・・・・・・・・・・・第2内部流路
383・・・・・・・・・・・・・・・・第3内部流路
384・・・・・・・・・・・・・・・・第4内部流路
400・・・・・・・・・・・・・・・・洗剤ケース
410・・・・・・・・・・・・・・・・第1室
420・・・・・・・・・・・・・・・・第2室
430・・・・・・・・・・・・・・・・第3室
440・・・・・・・・・・・・・・・・取っ手部
500・・・・・・・・・・・・・・・・泡立て室
510・・・・・・・・・・・・・・・・泡立て壁
520・・・・・・・・・・・・・・・・泡立て突起形状
530・・・・・・・・・・・・・・・・整流用突起形状
540・・・・・・・・・・・・・・・・注水面積拡大リブ
550・・・・・・・・・・・・・・・・水漏れ防止弁
560・・・・・・・・・・・・・・・・排水経路
570・・・・・・・・・・・・・・・・円筒部
600・・・・・・・・・・・・・・・・洗濯槽
700・・・・・・・・・・・・・・・・筐体
720・・・・・・・・・・・・・・・・上筐体
721・・・・・・・・・・・・・・・・投入口
800・・・・・・・・・・・・・・・・蓋体
900・・・・・・・・・・・・・・・・操作パネル

Claims (5)

  1. 洗剤が収容され、水と前記洗剤とから洗剤液を生成する洗剤ケースと、
    衣類を洗浄する洗浄動作を行う洗濯槽と、
    前記洗剤液を前記洗濯槽に流下させる給水ユニットと、
    前記洗剤液を発泡させる泡立て室と、
    を有し、
    前記給水ユニットは、
    前記洗剤ケースへ水を供給するための流路を規定する流路構造部と、
    前記洗剤ケースから前記洗剤液が流入する流水部と、
    前記流路構造部は、
    前記洗剤ケースに水を注水する第1注水経路と、
    前記第1注水経路から分岐され、前記洗剤ケースを迂回して、前記泡立て室に水を注水する第2注水経路と、
    を備えることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記泡立て室は、
    前記第2注水経路の水を噴出する噴出口の水を衝突させる泡立て壁と、
    前記泡立て壁に衝突した水を拡散させる泡立て突起形状と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記泡立て室は、
    前記泡立て突起形状で拡散した水の乱れを整流化させる整流用突起形状、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
  4. 前記泡立て室は、
    前記整流用突起形状の下流側の流路の一部の面積を狭めた後、流路面積を広げる注水面積拡大リブ、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の洗濯機。
  5. 前記注水面積拡大リブは、前記泡立て室の上方から前記泡立て室底面側に向かって形成し、前記注水面積拡大リブと前記泡立て室底面との間に流路となる間隔を形成する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の洗濯機。
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