JP2009136430A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯槽の内側に上下方向に延びるように設けられた循環水路の上部に洗剤投入口を設け、その下方にリントフィルタ部を設けた構成のものにおいて、洗剤投入口からの水の溢れ出しを防止でき、商品性の向上を図る。
【解決手段】洗濯槽10の内側に上下方向に延びる循環水路25を形成するカバー部材26を設け、カバー部材26の上部に洗剤投入口32を設け、その下にリントフィルタ部38を設ける。循環水路25において、リントフィルタ部38の左右両側に洗剤案内路50を設け、洗剤案内路50に臨む洗濯槽10の胴部11に複数の循環水排出孔30を設ける。パルセータ15の回転に伴いポンプ羽根18のポンプ作用により送り出された水が洗剤案内路50内を上昇しても、その水の一部は循環水排出孔30から洗濯槽10の外部へ排出されるので、水が洗剤投入口32から溢れ出すことを防止できる。
【選択図】図1
【解決手段】洗濯槽10の内側に上下方向に延びる循環水路25を形成するカバー部材26を設け、カバー部材26の上部に洗剤投入口32を設け、その下にリントフィルタ部38を設ける。循環水路25において、リントフィルタ部38の左右両側に洗剤案内路50を設け、洗剤案内路50に臨む洗濯槽10の胴部11に複数の循環水排出孔30を設ける。パルセータ15の回転に伴いポンプ羽根18のポンプ作用により送り出された水が洗剤案内路50内を上昇しても、その水の一部は循環水排出孔30から洗濯槽10の外部へ排出されるので、水が洗剤投入口32から溢れ出すことを防止できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、洗濯槽の内側に上下方向に延びるように設けられた循環水路の上部に洗剤投入口を設け、その洗剤投入口の下方にリントフィルタ部を設けた構成の洗濯機に関する。
従来、縦軸型の洗濯機においては、脱水槽を兼ねる洗濯槽内の底部に回転可能に設けられたパルセータの裏側にポンプ羽根を設け、前記洗濯槽の内側に、上下方向に延びる循環水路を設け、この循環水路の上部に洗剤投入口を設けた構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。このものにおいては、前記洗剤投入口から洗剤(粉末洗剤)を投入すると、その洗剤を、洗濯物に直接接することなく、循環水路を通って下方のパルセータ近傍に導くことができる。そして、洗濯槽内に給水した状態で、パルセータを回転させることで、パルセータ裏側のポンプ羽根により洗剤を良好に溶かすことができる。また、循環水路の上下方向の中間部には吐出口が形成されていて、ポンプ羽根のポンプ作用により送り出された水(洗濯液)が、循環水路を通って上昇し、前記吐出口から洗濯槽内に吐出されることで、洗濯液を洗濯物に掛けることができる。
また、上記したような循環水路の上部の吐出口にリントフィルタを設け、そのリントフィルタにより、循環水路を通る水(洗濯液)に含まれたリントを捕獲するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−209109号公報(図3参照)
特開2003−326091号公報(図7参照)
ここで、前記洗剤投入口の機能と前記リントフィルタの機能を、一つの循環水路で構成しようとすると、循環水路の上部に洗剤投入口を設け、その洗剤投入口の下方にリントフィルタ部を設けることが考えられる。
しかしながら、このような構成とした場合、洗剤投入口は循環水路に連通している必要があるから、パルセータの回転に伴うポンプ羽根のポンプ作用により循環水路内に送り出された水が、循環水路を通って洗剤投入口付近まで上昇し、その洗剤投入口部分から溢れ出し、見た目を悪くし、商品性を損なうというおそれがある。
しかしながら、このような構成とした場合、洗剤投入口は循環水路に連通している必要があるから、パルセータの回転に伴うポンプ羽根のポンプ作用により循環水路内に送り出された水が、循環水路を通って洗剤投入口付近まで上昇し、その洗剤投入口部分から溢れ出し、見た目を悪くし、商品性を損なうというおそれがある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗濯槽の内側に上下方向に延びるように設けられた循環水路の上部に洗剤投入口を設け、その洗剤投入口の下方にリントフィルタ部を設けた構成のものにおいて、前記洗剤投入口からの水の溢れ出しを防止でき、商品性の向上を図ることができる洗濯機を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明の洗濯機は、筒状をなす胴部の下部に容器状をなす槽底部を有する縦軸型の洗濯槽と、この洗濯槽内の底部に回転可能に配設され、裏側にポンプ羽根を有するパルセータと、前記洗濯槽の内側に上下方向に延びるように設けられ、前記パルセータの回転に伴う前記ポンプ羽根のポンプ作用により送り出された水を上方に向けて案内する循環水路と、この循環水路の上部に当該循環水路に連通するように設けられた洗剤投入口と、前記循環水路において前記洗剤投入口の下方に位置させて設けられ、前記循環水路を通る水に含まれたリントを捕獲するリントフィルタ部と、前記循環水路において前記リントフィルタ部の左右両側に設けられ、前記洗剤投入口から投入された洗剤を前記パルセータの近傍まで案内する洗剤案内路と、この洗剤案内路に臨む前記胴部に設けられ、前記洗剤案内路内の水を前記洗濯槽の外側へ排出することが可能な循環水排出孔とを具備したことを特徴とする。
本発明においては、洗濯槽の内側に上下方向に延びるように設けられた循環水路の上部に洗剤投入口を設け、その洗剤投入口の下方にリントフィルタ部を設けていて、洗剤投入口から投入した洗剤は、循環水路のうち、リントフィルタ部の左右両側に設けられた洗剤案内路を通って下方のパルセータ近傍まで案内される。パルセータが回転されると、ポンプ羽根のポンプ作用により洗濯槽内の水が循環水路に送り出され、循環水路のうちリントフィルタ部に送られた水に含まれたリントが当該リントフィルタ部にて捕獲される。
循環水路のうちリントフィルタ部の両側に位置する洗剤案内路に送り出された水の一部は、胴部に形成された循環水排出孔から洗濯槽の外部に排出されるようになるため、洗剤案内路を通る水の量が減るとともに勢いが弱められる。このため、洗剤案内路に送り出された水が、上方の洗剤投入口まで達することを防止できるようになる。これにより、洗剤案内路に送り出された水が洗剤投入口から溢れ出すことを防止でき、商品性の向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
まず、図6には、縦軸型の全自動洗濯機の縦断面図が示されている。この図6において、外箱1と、この外箱1の底部に設けられた台板2と、外箱1の上部に設けられたトップカバー3とにより、洗濯機の外殻が構成されている。トップカバー3には、図示しない洗濯物出入口を開閉する洗濯蓋4が設けられている。洗濯蓋4は二つ折れ式となっている。
まず、図6には、縦軸型の全自動洗濯機の縦断面図が示されている。この図6において、外箱1と、この外箱1の底部に設けられた台板2と、外箱1の上部に設けられたトップカバー3とにより、洗濯機の外殻が構成されている。トップカバー3には、図示しない洗濯物出入口を開閉する洗濯蓋4が設けられている。洗濯蓋4は二つ折れ式となっている。
外箱1の内部には、上面が開口した容器状をなす水槽5が配設されている。この水槽5は、つり棒6、スプリング7などで構成する弾性吊持機構8により、外箱1に弾性的に支持されている。水槽5内には、縦軸型の洗濯槽10が回転可能に配設されている。この洗濯槽10は、円筒状に形成されたステンレス製の胴部11と、この胴部11の下部に設けられた容器状をなす合成樹脂製の槽底部12と、胴部11の上端部に設けられたバランスリング13とを組み合わせて構成されている。胴部11と槽底部12との間、および胴部11とバランスリング13との間は、かしめやねじで連結されている。胴部11には脱水用の孔14が多数個形成されていて、洗濯槽10は脱水槽を兼ねている。
槽底部12の内部には、洗濯物撹拌用のパルセータ15を収納する凹部16が形成されている。この凹部16は、ポンプ室にもなっている。凹部16の外側には、ポンプ室の出口となる流出口17が形成されている。なお、流出口17は、複数箇所に形成されているが、図1、図2、図6には1箇所のみ示す。パルセータ15の裏側には、複数枚のポンプ羽根18が設けられている。
水槽5の底部外面には、回転駆動源であるモータ19が設けられているとともに、機構部20が設けられている。機構部20には図示しないクラッチが設けられていて、洗い時やためすすぎ時には、モータ19の回転がパルセータ15のみ伝達され、脱水時には、モータ19の回転が洗濯槽10とパルセータ15の双方に伝達されるようになっている。洗い時およびためすすぎ時には、パルセータ15が正逆回転され、脱水時には、洗濯槽10およびパルセータ15が一体的に一方向へ高速回転されるようになっている。
水槽5の底部には排水口21が形成され、この排水口21に、排水弁22を介して排水ホース23が接続されている。なお、前記トップカバー3の後部には、洗濯槽10内に給水するための給水弁(図示せず)が設けられ、前部には、これも図示はしないが、スイッチや表示器を備えた操作パネルが設けられている。
さて、洗濯槽10の内側には、上下方向に延びる循環水路25が設けられており、以下、この循環水路25部分について図1〜図5も参照して説明する。循環水路25の主体部を構成するカバー部材26は、合成樹脂により上下方向に長い形状に形成されていて、裏側に突設された複数の係合爪27を、胴部11に形成された係合孔に係合させることによって、洗濯槽10の内側に取り付けられている。このカバー部材26は、槽底部12の前記流出口17と前記バランスリング13との間にわたる長さを有している。
カバー部材26の裏側の左右両側部には、それぞれ上下方向に延びるパッキン挿入溝28(図3〜図5参照)が設けられていて、このパッキン挿入溝28に圧入状態で挿入されたパッキン29が、槽底部12および胴部11の内面に密着している。これら左右のパッキン29と、カバー部材26と、胴部11および槽底部12で囲まれた空間を循環水路25としている。この循環水路25の下部は流出口17に連通し、上部はバランスリング13の下方付近まで延びている。胴部11において、循環水路25に臨む部分は、後述する循環水排出孔30以外は、無孔状としている。
カバー部材26の下部には、流出口17を洗濯槽10の内側から覆う流出口カバー部31を一体に有している。カバー部材26の上部には、前面が開口した洗剤投入口32が形成されているとともに、この洗剤投入口32を開閉する投入口カバー33が設けられている。投入口カバー33は、下部の軸部33aを支点に上下方向に回動可能に取り付けられている。投入口カバー33の上部には、カバー部材26の係合部26aに係脱可能に係合する係合爪34を後方に向けて突設している。洗剤投入口32は、循環水路25に連通している。
カバー部材26の上下方向の中間部には、背面側(胴部11側)へ窪む矩形状の凹部35(図4参照)が形成されていて、この凹部35の背面(胴部11側の面)が胴部11の内面に当接している。凹部35の底壁部35a(胴部11に当接する壁)には、矩形状をなす複数個の開口部36が形成されている。凹部35の下部には、凹部35内と循環水路25と連通する下部開口部37(図2、図5参照)が形成されている。
凹部35内には、リントフィルタ部38が配設されている。このリントフィルタ部38は、メッシュ状のフィルタ39をインサート成形した合成樹脂製のフィルタケース40と、このフィルタケース40の裏側(凹部35の底壁部35a側)に組み付けられたメッシュを有する裏カバー41(図4参照)とにより中空の箱状に構成されている。リントフィルタ部38の下部には、当該リントフィルタ部38の内部と外部とを連通させる入水口42(図2参照)が形成されていて、この入水口42の内部に逆止弁43が取り付けられている。フィルタケース40の上部には、弾性変形可能なフック44が設けられている。
ここで、リントフィルタ部38は、下部の入水口42を前記凹部35の下部開口部37に挿入して嵌合させるとともに、上部のフック44をカバー部材26に形成された係合部45に係脱可能に係合させることにより、カバー部材26に着脱可能に取り付けられている。なお、カバー部材26の前面には、前記フック44の上方に位置させて指挿入凹部46が形成され、フィルタケース40の上部にも、フック44の下方に位置させて指挿入凹部47が形成されている。
カバー部材26の裏側に形成された前記循環水路25において、前記凹部35の左右両側(リントフィルタ部38の左右両側)は、上下方向に延びる洗剤案内路50とされている。これら両洗剤案内路50の上部は、前記洗剤投入口32に連通している。カバー部材26の裏側において、前記リントフィルタ部38の上方となる凹部35の上方部位には、中央が高く左右両側に向けて下降傾斜する山形状の山形リブ51が設けられている。この山形リブ51の胴部11側の先端部51aは、図2に示すように薄く形成されていて、胴部11の内面に当接している。
前記胴部11において、前記各洗剤案内路50に臨む部位には、前記循環水排出孔30(図4参照)が形成されている。この循環水排出孔30は、各洗剤案内路50に対して複数個、この場合4個が上下方向に間隔をおいて配置されている。各循環水排出孔30は、胴部11の内外(洗濯槽10の内外)を連通させるように貫通していて、洗剤案内路50と洗濯槽10の外側(洗濯槽10と水槽5との間)とを連通させている。
上記カバー部材26の裏側には、洗剤案内路50において各循環水排出孔30の直ぐ上方に位置させて、庇状をなす導水リブ52が設けられている。各導水リブ52は、外側に向かって下降傾斜している。また、図4に示すように、導水リブ52の胴部11側の先端部52aと胴部11の内面との間には、隙間53が形成されている。循環水排出孔30は、前記山形リブ51の下方に対応する部位(左右両側の下部)にも形成されている。
次に上記構成の作用を説明する。
洗濯槽10内に洗剤を投入する場合には、洗剤投入口32の投入口カバー33を開放させ、開放された洗剤投入口32に洗剤(粉末洗剤)を投入し、投入口カバー33を閉鎖状態とする。洗剤投入口32から投入された洗剤は、山形リブ51によって左右に振り分けられて、左右の洗剤案内路50を通って落下する(図1の点線矢印A参照)。洗剤案内路50を通って落下した洗剤は、循環水路25の入口から、パルセータ15の近傍である流出口17付近に落下する。このとき、洗濯槽10内に洗濯物が収容されていたとしても、洗剤が洗濯物に直接接触することを避けることができる。この場合、洗剤案内路50には複数の導水リブ52が存在しているが、各導水リブ52は外側に向って下降傾斜しているとともに、各導水リブ52と胴部11の内面との間には隙間53が形成されているので、洗剤は洗剤案内路50を良好に落下する。
洗濯槽10内に洗剤を投入する場合には、洗剤投入口32の投入口カバー33を開放させ、開放された洗剤投入口32に洗剤(粉末洗剤)を投入し、投入口カバー33を閉鎖状態とする。洗剤投入口32から投入された洗剤は、山形リブ51によって左右に振り分けられて、左右の洗剤案内路50を通って落下する(図1の点線矢印A参照)。洗剤案内路50を通って落下した洗剤は、循環水路25の入口から、パルセータ15の近傍である流出口17付近に落下する。このとき、洗濯槽10内に洗濯物が収容されていたとしても、洗剤が洗濯物に直接接触することを避けることができる。この場合、洗剤案内路50には複数の導水リブ52が存在しているが、各導水リブ52は外側に向って下降傾斜しているとともに、各導水リブ52と胴部11の内面との間には隙間53が形成されているので、洗剤は洗剤案内路50を良好に落下する。
そして、洗濯槽10ひいては水槽5内に給水すると、流出口17付近に存した洗剤は徐々に水に溶ける。そして、洗濯槽10内に水を貯留した状態で、洗い行程が開始されてモータ19によりパルセータ15が間欠的に正逆回転されることによって、洗濯槽10内の洗濯物が撹拌されて洗われる。このとき、パルセータ15の回転に伴い、洗剤も撹拌されて溶解が促進される。また、パルセータ15の回転に伴い、ポンプ羽根18のポンプ作用により、洗濯槽10底部の凹部16内の水が流出口17から循環水路25側に送り出される。これによっても、洗剤の溶解が促進される。
ポンプ羽根18のポンプ作用により循環水路25内に送り出された水(洗濯液)の一部は、リントフィルタ部38の入水口42から、逆止弁43を開放させてリントフィルタ部38内に入り、そこを上昇する。そして、各フィルタ39を通して洗濯槽10の内方側へ吐出される。この際に、吐出される水に含まれたリントなどがフィルタ39にて捕獲される。
また、ポンプ羽根18のポンプ作用により循環水路25内に送り出された水(洗濯液)の一部は、リントフィルタ部38の左右両側の洗剤案内路50にも流れてここを上昇する。このとき、洗剤案内路50に臨む胴部11には複数の循環水排出孔30が形成されているので、洗剤案内路50を上昇する水の一部は、その循環水排出孔30から洗濯槽10の外部へ排出される。しかもこの場合、洗剤案内路50には、各循環水排出孔30の直ぐ上方に位置させて導水リブ52および山形リブ51が配置されているので、洗剤案内路50を上昇する水の一部は、各導水リブ52および山形リブ51にて上昇が抑えられて方向を変えるようになり、循環水排水孔30から洗濯槽10の外部へ一層排出され易くなる。このように洗剤案内路50を上昇する水の一部が循環水排水孔30から洗濯槽10の外部へ排出されることに伴い、洗剤案内路50内を通る水の量が減るとともに勢いが弱められる。このため、洗剤案内路50に送り出された水が、上方の洗剤投入口32まで達することを防止できるようになる。これにより、洗剤案内路50に送り出された水が洗剤投入口32から溢れ出すことを防止できる。
パルセータ15の回転が停止すると、ポンプ羽根18によるポンプ作用が停止し、リントフィルタ部38の下部の逆止弁43が入水口42を閉鎖する状態となる。この状態になると、リントフィルタ部38内に入り込んだ水は、徐々にフィルタ39を通して徐々に洗濯槽10側に戻される。このときにも、リントがフィルタ39にて捕獲される。また、洗剤案内路50内に入り込んだ水は、洗剤案内路50を下降して流出口17から洗濯槽10側に戻される。
上記した実施形態によれば次のような効果を得ることができる。
まず、洗濯槽10の内側に上下方向に延びるように設けられた循環水路25の上部に洗剤投入口32を設け、その洗剤投入口32の下方にリントフィルタ部38を設けた構成のものにおいて、循環水路25におけるリントフィルタ部38の左右両側に形成した洗剤案内路50に臨む胴部11に循環水排出孔30を設けた。これにより、ポンプ羽根18のポンプ作用により洗剤案内路50に送り出された水の一部は、前記循環水排出孔30から洗濯槽10の外部に排出されるようになるため、洗剤案内路50を通る水の量が減るとともに勢いが弱められる。このため、洗剤案内路50に送り出された水が、上方の洗剤投入口32まで達することを防止できるようになる。これにより、洗剤案内路50に送り出された水が洗剤投入口32から溢れ出すことを防止でき、商品性の向上を図ることができる。
まず、洗濯槽10の内側に上下方向に延びるように設けられた循環水路25の上部に洗剤投入口32を設け、その洗剤投入口32の下方にリントフィルタ部38を設けた構成のものにおいて、循環水路25におけるリントフィルタ部38の左右両側に形成した洗剤案内路50に臨む胴部11に循環水排出孔30を設けた。これにより、ポンプ羽根18のポンプ作用により洗剤案内路50に送り出された水の一部は、前記循環水排出孔30から洗濯槽10の外部に排出されるようになるため、洗剤案内路50を通る水の量が減るとともに勢いが弱められる。このため、洗剤案内路50に送り出された水が、上方の洗剤投入口32まで達することを防止できるようになる。これにより、洗剤案内路50に送り出された水が洗剤投入口32から溢れ出すことを防止でき、商品性の向上を図ることができる。
洗剤案内路50において前記循環水排出孔30の直ぐ上方に位置させて導水リブ52および山形リブ51を設けたことにより、洗剤案内路50に入ってここを上昇する水の流れ方向を容易に変えることができて、その水を循環水排出孔30から洗濯槽10の外部へ一層排出し易くできる。特に洗濯槽10内の水位が高い場合には、洗剤案内路50内の水が洗剤投入口32から溢れ出す可能性が高くなるが、導水リブ52および山形リブ51を設けることにより、水の上昇を効果的に抑えることが可能になる。この場合、循環水排出孔30は、上下方向に複数個設けているので、排出効率も良い。
循環水路25においてリントフィルタ部38の上方に位置させて、山形状をなす山形リブ51を設けたことにより、洗剤投入口32から投入された洗剤を左右の洗剤案内路50に良好に案内することができ、洗剤がリントフィルタ部38の上部に残ってしまうようなことを防止できる。
前記導水リブ52は外側に向って下降傾斜する構成としたので、洗剤案内路50を落下する洗剤を落下し易くでき、しかも洗剤案内路50を上昇する水の勢いを良好に抑えることができる。
山形リブ51の胴部11側の先端部51aを胴部11の内面に当接させる構成としているので、洗剤投入口32から投入された洗剤が、リントフィルタ部38の裏側(凹部35の底壁部35aと胴部11の内面との間)に入り込むことを極力防止することができる。この場合、先端部51aを薄くしているので、胴部11の内面に当て易い。
図面中、5は水槽、10は洗濯槽、11は胴部、12は槽底部、15はパルセータ、18はポンプ羽根、19はモータ、25は循環水路、26はカバー部材、30は循環水排出孔、32は洗剤投入口、38はリントフィルタ部、50は洗剤案内路、51は山形リブ、51aは先端部、52は導水リブを示す。
Claims (5)
- 筒状をなす胴部の下部に容器状をなす槽底部を有する縦軸型の洗濯槽と、
この洗濯槽内の底部に回転可能に配設され、裏側にポンプ羽根を有するパルセータと、
前記洗濯槽の内側に上下方向に延びるように設けられ、前記パルセータの回転に伴う前記ポンプ羽根のポンプ作用により送り出された水を上方に向けて案内する循環水路と、
この循環水路の上部に当該循環水路に連通するように設けられた洗剤投入口と、
前記循環水路において前記洗剤投入口の下方に位置させて設けられ、前記循環水路を通る水に含まれたリントを捕獲するリントフィルタ部と、
前記循環水路において前記リントフィルタ部の左右両側に設けられ、前記洗剤投入口から投入された洗剤を前記パルセータの近傍まで案内する洗剤案内路と、
この洗剤案内路に臨む前記胴部に設けられ、前記洗剤案内路内の水を前記洗濯槽の外側へ排出することが可能な循環水排出孔とを具備したことを特徴とする洗濯機。 - 前記洗剤案内路において前記循環水排出孔の上方に位置させて導水リブを設けたことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
- 前記循環水路において前記リントフィルタ部の上方に位置させて、前記洗剤投入口から投入された洗剤を左右の前記洗剤案内路に振り分ける、山形状をなす山形リブを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機。
- 前記導水リブは、外側に向かって下降傾斜していることを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
- 前記山形リブの前記胴部側の先端部は、前記胴部の内面に当接していることを特徴とする請求項3記載の洗濯機。
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