JP7180096B2 - 永久磁石及び回転機 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石及び回転機に関する。
希土類元素R、鉄(Fe)又はコバルト(Co)等の遷移金属元素T、及びホウ素Bを含有するR‐T‐B系永久磁石は、優れた磁気特性を有する。R‐T‐B系永久磁石の主相は、例えば、正方晶のR14B化合物を含有する。R‐T‐B系永久磁石は、高性能な永久磁石である。
希土類元素RとしてNd、Pr、Dy、Tb、又はHoを含有するR‐T‐B系永久磁石は、異方性磁界Haが大きく、永久磁石に適している。特に、希土類元素RとしてNdを含有するNd‐Fe‐B系永久磁石は、飽和磁化Isと、キュリー温度Tcと、異方性磁界Haとのバランスが良い。また、Nd‐Fe‐B系永久磁石の資源量は多い。そのため、Nd‐Fe‐B系永久磁石は、民生機器、産業機器、輸送機器などに広く用いられている。
今後、R‐T‐B系永久磁石を用いたモータ(回転機)の高速回転化の要求がますます高まることが予想される。モータの高速回転時にR‐T‐B系永久磁石にかかる応力により、R‐T‐B系永久磁石が割れ易い。そのため、R‐T‐B系永久磁石の抗折強度を高めることが必要となる。例えば、特許文献1には、磁化容易軸方向の粒界相の厚みと、磁化困難軸方向の粒界相の厚みとを制御することにより、永久磁石における磁化容易軸方向の抗折強度を高めることが記載されている。
特開2002-246215号公報
モータの高速回転時の信頼性を高めるため、永久磁石の抗折強度をさらに高くすることが求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、抗折強度が高い永久磁石、及び当該永久磁石を備える回転機を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る永久磁石は、希土類元素R、遷移金属元素T、及びホウ素Bを含有する複数の主相粒子と、複数の主相粒子の間に位置する粒界相と、を備える永久磁石であって、希土類元素Rが、少なくともNd及びCeを含み、遷移金属元素Tが、少なくともFeを含み、永久磁石における希土類元素Rの含有量の合計が[R]原子%であり、永久磁石における遷移金属元素Tの含有量の合計が[T]原子%であり、永久磁石におけるBの含有量が[B]原子%であり、永久磁石におけるCeの含有量が[Ce]原子%であり、[Ce]/[R]が0.1~0.6であり、[T]/[B]が14~18であり、粒界相が、希土類元素R及び遷移金属元素Tの金属間化合物を含有するR‐T相を含み、永久磁石の単位断面の面積がAであり、単位断面におけるR‐T相の面積の合計がAであり、A/Aが0.05~0.5である。
本発明の一側面に係る上記永久磁石では、元素Xが、Ga、Si、Sn、及びBiからなる群より選択される少なくとも一種であってよく、永久磁石における元素Xの含有量の合計が0.0~0.4原子%であってよい。
本発明の一側面に係る上記永久磁石では、[Ce]/[R]が0.15~0.6であってよい。
本発明の一側面に係る上記永久磁石におけるCoの含有量が0.0~5.0原子%であってよい。
本発明の一側面に係る回転機は、上記永久磁石を備える。
本発明によれば、抗折強度が高い永久磁石、及び当該永久磁石を備える回転機が提供される。
図1中の(a)は、本発明の一実施形態に係る永久磁石10の模式的な斜視図であり、図1中の(b)は、図1中の(a)に示される永久磁石10の断面10csの模式図(b-b線方向の矢視図)である。 図2は、図1中の(b)に示される永久磁石10の断面10csの一部IIの拡大図である。 図3は、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE‐SEM)で撮影された実施例1の永久磁石の断面の反射電子像である。 図4は、本発明の一実施形態に係る回転機を模式的に示す斜視図である。 図5は、実験群1~3それぞれのA/Aと抗折強度との関係を示す図である。 図6は、実験群1の[Ce]/[R]と抗折強度との関係を示す図である。 図7は、実験群2の[T]/[B]と抗折強度との関係を示す図である。
以下、場合により図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。ただし、本発明は下記実施形態に何ら限定されるものではない。図面において、同一又は同等の構成要素には同一の符号を付す。本発明に係る永久磁石は、焼結磁石、又は熱間加工磁石であってよい。本発明に係る永久磁石は、希土類磁石であってよい。
本実施形態に係る永久磁石10の全体は、図1中の(a)に示される。永久磁石10の断面10csは、図1中の(b)に示される。図2は、永久磁石10の断面10csの一部IIの拡大図である。図2に示されるように、永久磁石10は、複数の主相粒子11(主相)と、複数の主相粒子11の間に位置する粒界相9と、を備える。例えば、永久磁石10は、粒界相9を介した多数の主相粒子11から構成される焼結体であってよい。
主相粒子11は、希土類元素R、遷移金属元素T、及びホウ素Bを含有する。希土類元素Rは、少なくともNd(ネオジム)及びCe(セリウム)を含む。遷移金属元素Tは、少なくともFe(鉄)を含む。永久磁石10における希土類元素Rの含有量の合計が[R]原子%と表される。永久磁石10における遷移金属元素Tの含有量の合計が[T]原子%と表される。永久磁石10におけるBの含有量が[B]原子%と表される。永久磁石10におけるCeの含有量が[Ce]原子%と表される。[Ce]/[R]は0.1~0.6である。[T]/[B]は14~18である。
粒界相9は、希土類元素R及び遷移金属元素Tの金属間化合物を含有するR‐T相3を含む。永久磁石10の単位断面の面積がAと表される。上記単位断面におけるR‐T相3の面積の合計がAと表される。A/Aは0.05~0.5である。
永久磁石10の抗折強度が高い理由は以下の通りである、と本発明者らは考える。[Ce]/[R]が0.1~0.6であり、且つ[T]/[B]が14~18であると、粒界相にR‐T相3が生成し易い。R‐T相3は、高い靱性を有する。永久磁石10では、A/Aが0.05以上であり、R‐T相3の含有量が多いため、高い抗折強度が得られる。なお、永久磁石10の抗折強度が高い理由は、上記理由に限定されない。
各主相粒子11は、少なくとも希土類元素R、遷移金属元素T、及びホウ素(B)を含む。希土類元素Rは、少なくともNd(ネオジム)及びCe(セリウム)を含む。つまり、Ndの一部がCeで置換されている。遷移金属元素Tは、少なくともFe(鉄)を含む。遷移金属元素Tは、FeとCo(コバルト)とを含んでよい。つまり、上記のFeの一部がCoで置換されてよい。各主相粒子11は、ホウ素(B)に加えて炭素(C)を含んでよい。つまり、上記のBの一部がCで置換されてよい。主相粒子11は、主相としてR14Mを含んでよい。元素MはBのみであってよい。元素Mは、B及びCであってもよい。換言すれば、R14Mは、Nd2-xCeFe14-sCo1-tと表されてよい。xは、0より大きく2未満である。sは、0以上14未満である。tは、0以上1未満である。例えば、主相粒子11は、NdFe14Bを含んでよい。例えば、主相粒子11は、YFe14Bを含んでもよい。例えば、主相粒子11は、CeFe14Bを含んでもよい。
図2に示されるように、粒界相9は、R‐T相3に加えて、Rリッチ相5、異相(heterogeneous phase)7、R13X相等を含んでもよい。元素Xは、Ga、Si、Sn、及びBiからなる群より選択される少なくとも一種であってよい。R‐T相3、Rリッチ相5、異相7、及びR13X相それぞれの定義は、下記の通りであってよい。
R‐T相3におけるCの含有量が[C]原子%と表される。R‐T相3におけるNの含有量が[N]原子%と表される。R‐T相3におけるOの含有量が[O]原子%と表される。R‐T相3における希土類元素Rの含有量の合計が[R]原子%と表される。R‐T相3における遷移金属元素Tの含有量の合計が[T]原子%と表される。R‐T相3における元素Xの含有量の合計が[X]原子%と表される。R‐T相3は、下記不等式(1)、(2)、及び(3)の全てを満たす相であってよい。
0≦[C]+[N]+[O]<30 (1)
0.26≦[R]/([R]+[T])≦0.40 (2)
0.00≦[X]/([R]+[T]+[X])≦0.03 (3)
R‐T相3は、例えば、RT相を含んでよい。つまり、R‐T相3に含まれる金属間化合物は、例えば、RTであってよい。RTは、Nd1-γCeγFe2-δCoδと表されてよい。γは0以上1以下である。δは0以上2以下である。RTは、例えば、NdFe、又はCeFeであってよい。R‐T相3は、R及びTの金属間化合物に加えて、R及びT以外の微量の元素を含んでもよい。R‐T相3は、ラーベス(Laves)相であってよい。R‐T相3の結晶構造は、C15型であってよい。R‐T相3は、X線回折(XRD)パターンを用いて、格子面(hkl)に由来する回折ピークの回折角2θに基づいて特定されてよい。例えば、XRDパターンの測定にCuKα線を用いた場合、R‐T相3の格子面(220)に由来する2θが、34.0~34.73°であってよい。また、XRDパターンの測定にCuKα線を用いた場合、R‐T相3の格子面(311)に由来する2θが、40.10~40.97°であってよい。上記2θは、R‐T相3に含まれる希土類元素Rの種類に応じて、上記範囲内で変化してよい。
Rリッチ相5におけるCの含有量が[C]原子%と表される。Rリッチ相5におけるNの含有量が[N]原子%と表される。Rリッチ相5におけるOの含有量が[O]原子%と表される。Rリッチ相5における希土類元素Rの含有量の合計が[R]原子%と表される。Rリッチ相5における遷移金属元素Tの含有量の合計が[T]原子%と表される。Rリッチ相5は、下記不等式(4)及び(5)を満たす相であってよい。
0≦[C]+[N]+[O]<30 (4)
0.50≦[R]/([R]+[T])≦1.00 (5)
異相7におけるCの含有量が[C]原子%と表される。異相7におけるNの含有量が[N]原子%と表される。異相7におけるOの含有量が[O]原子%と表される。異相7は、[C]と[N]と[O]との合計[C]+[N]+[O]が30以上100未満である相であってよい。つまり、異相7は、下記不等式(6)を満たす相であってよい。異相7は、例えば、Rの酸化物、Rの炭化物及びRの窒化物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含んでよい。
30≦[C]+[N]+[O]<100 (6)
13X相におけるCの含有量が[C]原子%と表される。R13X相におけるNの含有量が[N]原子%と表される。R13M相におけるOの含有量が[O]原子%と表される。R13X相における希土類元素Rの含有量の合計が[R]原子%と表される。R13X相における遷移金属元素Tの含有量の合計が[T]原子%と表される。R13X相における元素Xの含有量の合計が[X]原子%と表される。R13X相は、下記不等式(7)、(8)及び(9)の全てを満たす相であってよい。
0≦[C]+[N]+[O]<30 (7)
0.26≦[R]/([R]+[T])≦0.40 (8)
0.03<[X]/([R]+[T]+[X])≦1.00 (9)
/Aは、0.05~0.5、又は0.1~0.25であってよい。A/Aが上記範囲内である場合、永久磁石10の抗折強度が高くなり易く、かつ永久磁石10の残留磁束密度Brが高くなり易い。
/Aは、例えば、以下の方法により求められてよい。永久磁石10の断面を、研磨紙、バフ、ダイヤモンド砥粒等を用いて研磨する。研磨後の断面にイオンミリング処理を施して、断面上にある酸化膜、窒化膜等を除去する。イオンミリング処理後の断面をFE‐SEMを用いて撮影し、永久磁石10の断面の反射電子像を得る。反射電子像において、希土類元素Rの含有量が多い領域ほど白く見え、希土類元素Rの含有量が少ない領域ほど黒く見える。例えば、図3は、FE‐SEMで撮影された実施例1の永久磁石10の断面の反射電子像である。図3において、主相粒子11は黒色に見える。Rリッチ相5は白色に見える。R‐T相3は灰色に見える。つまり、R‐T相3における反射電子の放射効率は、主相粒子11における反射電子の放射効率と、Rリッチ相5における反射電子の放射効率との中間の値である。反射電子像における所定の領域を単位断面と定義する。単位断面の寸法は、例えば、50μm×50μmであってよい。単位断面に対して、FE‐SEMに付属するエネルギー分散型X線分光器(EDS)による点分析を行い、単位断面における灰色の領域がR‐T相3であることを確認する。反射電子像の灰色の領域において、希土類元素Rの含有量と遷移金属元素Tの含有量との比は1:2であってよい。反射電子像の濃淡に閾値を設けることにより、R‐T相3のみを抽出する。画像解析法により、単位断面の面積Aと、単位断面におけるR‐T相3の面積Aとが求められる。AとAとから、A/Aが求められる。
希土類元素Rは、Nd及びCeに加えて、その他の希土類元素をさらに含んでもよい。その他の希土類元素は、例えば、Sc(スカンジウム)、Y(イットリウム)、La(ランタン)、Pr(プラセオジム)、Sm(サマリウム)、Eu(ユウロピウム)、Gd(ガドリニウム)、Ho(ホルミウム)、Dy(ジスプロシウム)及びTb(テルビウム)からなる群より選ばれる少なくも一種であってよい。希土類元素Rは、Nd及びCeのみからなっていてもよい。[R]は、11.0~18.0原子%であってよい。永久磁石10におけるNdの含有量[Nd]は、4.4~16.2原子%、又は6.2~14.0原子%であってよい。[Ce]は、1.1~10.8原子%、又は1.6~9.3原子%であってよい。
遷移金属元素Tは、Feに加えて、Co(コバルト)をさらに含んでもよく、その他の遷移金属元素をさらに含んでもよい。その他の遷移金属元素は、例えば、Ni(ニッケル)等であってよい。遷移金属元素Tは、Fe及びCoのみからなっていてもよい。[T]は、76.5~84.3原子%であってよい。永久磁石10におけるFeの含有量[Fe]は、71.5~84.3原子%、又は77.3~79.3原子%であってよい。永久磁石10におけるCoの含有量[Co]は、0.0~5.0原子%又は0.0~0.5原子%であってよい。[Co]が5.0原子%以下である場合、R‐T相3中の主な遷移金属元素TはFeであるため、R-T相3が高い靭性を有し易く、永久磁石10の抗折強度が高まり易い。[Co]が小さいほど、R-T相3が高い靭性を有し易く、永久磁石10の抗折強度が高まり易い。一方、[Co]が5.0原子%を超える場合、R‐T相3中の主な遷移金属元素TがCoになり易く、R-T相3の靭性が低下し、永久磁石10の抗折強度が低下する傾向がある。
[B]は、4.32~5.93原子%、又は4.4~5.6原子%であってよい。
[Ce]/[R]は、0.1~0.6、0.15~0.6又は0.15~0.30であってよい。[Ce]/[R]が上記範囲内である場合、永久磁石10の抗折強度が高くなり易い。
[T]/[B]は、14.0~18.0、又は15.5~17.0であってよい。[T]/[B]が上記範囲内である場合、R‐T相3の生成が促進されて永久磁石10の抗折強度が高くなり易い。
永久磁石10は、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Mn(マンガン)、Nb(ニオブ)、Ta(タンタル)、Zr(ジルコニウム)、Ti(チタン)、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、V(バナジウム)、Ag(銀)、Ge(ゲルマニウム)、Zn(亜鉛)、Ga(ガリウム)、Si(ケイ素)、Sn(錫)及びBi(ビスマス)等の元素をさらに含んでもよい。
元素Xは、Ga、Si、Sn、及びBiからなる群より選択される少なくとも一種であってよい。永久磁石10における元素Xの含有量の合計[X]は、0.0~0.4原子%、0.0~0.2原子%、又は0.0~0.1原子%であってよい。[X]が0.4原子%以上であると、Ndを主体とするRリッチ相が、R13X相に改質され易い。R13X相の硬度は高い。その結果、永久磁石10の粒界相の硬度が高くなり、永久磁石10を所定の形状に加工する際に、永久磁石10の一部が欠けて、永久磁石10から欠落したカケ(破片、fragment)が生じ易い。[X]が上記範囲内である場合、Rリッチ相が、硬度が高いR13X相に改質され難いため、永久磁石10を所定の形状に加工する際に、永久磁石10にカケが生じ難い。
永久磁石10の組成は、蛍光X線分析法、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析法、不活性ガス融解‐非分散型赤外線吸収法、酸素気流中燃焼‐赤外吸収法、不活性ガス融解‐熱伝導度法等によって特定されてよい。
(永久磁石の製造方法)
永久磁石10の製造方法は、以下の通りであってよい。所望の永久磁石10の組成に一致するように出発原料を秤量する。出発原料は、例えば、金属、合金又は酸化物であってよい。出発原料として、酸化物を用いる場合、永久磁石10の製造過程のいずれかの時点において、酸素を除去するための還元処理を実施すればよい。ただし、永久磁石10の組成を容易に制御するためには、出発原料として酸化物を用いないほうがよい。
下記のストリップキャスト法、高周波誘導溶解法、アーク溶解法、その他の溶解法により、上記の出発原料から原料合金を作製してよい。還元拡散法によって出発原料から原料合金を作製してもよい。原料合金の酸化を抑制するために、ストリップキャスト法等の溶解法を非酸化雰囲気中で実施してよい。非酸化雰囲気は、例えば、真空、又はAr(アルゴン)等の不活性ガスであってよい。
ストリップキャスト法では、上記出発原料を非酸化雰囲気中で溶解して、溶湯(原料合金の融液)を作製する。溶湯を非酸化雰囲気中で回転するロールの表面へ出湯(pour)する。金属ロールは水冷等で冷却されているので、溶湯がロールの表面で急冷され、凝固する。ロールから剥離した合金を破砕することで薄板又は薄片(鱗片)状の原料合金が得られる。ロールは、例えば、銅製であってよい。
上記の溶解及び急冷によって得られた原料合金を粉砕して、粗粉末を得る。原料合金の粉砕方法は、例えば、水素粉砕であってよい。水素粉砕では、原料合金を水素雰囲気に置いて、原料合金に水素を吸蔵させる。原料合金が水素を吸蔵すると、原料合金の体積が膨張する。また、原料合金に含まれる金属の水素化反応が生じて、原料合金が脆くなる。その結果、原料合金にクラックが生じて、原料合金が粉砕される。粗粉末の粒径は、例えば、10~1000μmであってよい。
粗粉末を加熱することにより、粗粉末の脱水素を行ってよい。脱水素温度は、400~600℃であってよい。脱水素時間は、0.5~20時間であってよい。
粗粉末を粉砕して、微粉末を得る。粗粉末を粉砕する前に、粗粉末に潤滑剤を添加してよい。粗粉末に潤滑剤を添加することにより、粗粉末を粉砕するときに、粗粉末同士が凝集し難く、粗粉末が粉砕装置の内壁に融着し難い。潤滑剤は、例えば、エステル系の有機物、アミド系の有機物であってよい。アミド系の有機物は、例えば、オレイン酸アミドであってよい。粗粉末は、気流式粉砕機(ジェットミル)等により粉砕してよい。ジェットミルによる粉砕では、粗粉末が、不活性ガスの気流によって加速された後、硬質のセラミック板に衝突することによって粉砕される。得られた微粉末は、ジェットミルの粒子捕集部(サイクロン)から回収される。不活性ガスは、窒素ガス等であってよい。微粉末の粒径は、例えば、0.5~10μmであってよい。
微粉末を成型機の成形空間(キャビティ)に入れ、微粉末を磁場中で加圧することにより、成形体を得る。加圧方向は、磁場方向に対して垂直な方向であってよい。磁場の強さは、例えば、960~1600kA/mであってよい。微粉末に加える圧力は、例えば、10~500MPaであってよい。
成形体を焼結して、焼結体を得る。焼結温度は、例えば、900~960℃であってよい。焼結時間は、例えば、10~50時間であってよい。成形体の焼結は、減圧雰囲気、不活性雰囲気等で行ってよい。焼結の温度及び時間が上記範囲内である場合、液相の焼結中に、主相粒子11に含まれるCeが粒界相9に放出され易く、粒界相9にR‐T相3が生成し易い。一方、高い焼結温度(例えば、1000℃以上)で焼結した場合、主相における粗大粒の割合が多くなり易くなるのに加えて、R‐T相3の生成量が低下し易いため、永久磁石の抗折強度が低下し易い。
焼結体に時効処理を施すことにより、永久磁石10を得る。時効処理では、焼結体を加熱する。時効処理の温度は、例えば、450~950℃であってよい。時効処理の時間は、例えば、0.1~100時間であってよい。時効処理は、減圧雰囲気、不活性雰囲気等で行ってよい。時効処理を施すことにより、永久磁石10の保磁力がより高くなり易い。時効処理は、1段階の熱処理工程から構成されても、2段階以上の熱処理工程から構成されてもよい。例えば、比較的高温で加熱した後、比較的低温で加熱してもよい。この場合、永久磁石10の保磁力がより高くなり易い。
必要に応じて、得られた永久磁石10を所定の形状に加工してもよい。加工方法は、例えば、切断、研削などの形状加工、又は、バレル研磨などの面取り加工等であってよい。例えば、磁気特性を精密に測定するため、測定試料となる永久磁石10の表面を平坦に加工してよい。表面が平坦であることにより、測定試料の正確な寸法が得られる。表面を平坦に加工する方法は、例えば、湿式法、乾式法等であってよい。加工時間が短く、加工費用が安いことから、湿式法が好ましい。
必要に応じて、焼結体の表面に保護層を形成してもよい。保護層は、例えば、樹脂層、又は無機物層(例えば、金属層若しくは酸化物層)であってよい。保護層の形成方法は、例えば、めっき法、塗布法、蒸着重合法、気相法、又は化成処理法であってよい。
(回転機)
本実施形態に係る回転機は、上記の永久磁石10aを備える。回転機の内部構造の一例は、図3に示される。本実施形態に係る回転機200は、永久磁石同期回転機(SPM回転機)である。回転機200は、円筒状のロータ50と、ロータ50の内側に配置されるステータ30と、を備えている。ロータ50は、円筒状のコア52と、コア52の内周面に沿って配置された複数の永久磁石10aと、を有している。複数の永久磁石10aは、コア52の内周面に沿ってN極とS極が交互に並ぶように配置されている。ステータ30は、その外周面に沿って設けられた複数のコイル32を有している。コイル32と永久磁石10aとは互いに対面するように配置されている。
回転機200は、電動機(モータ)であってよい。電動機は、コイル32への通電によって生成する電磁石による界磁と、永久磁石10aによる界磁と、の相互作用により、電気エネルギーを機械的エネルギーに変換する。回転機200は、発電機(ジェネレータ)であってもよい。発電機は、永久磁石10aによる界磁とコイル32との相互作用(電磁誘導)により、機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換する。
電動機(モータ)として機能する回転機200は、例えば、永久磁石直流モータ、リニア同期モータ、永久磁石同期モータ(SPMモータ、IPMモータ)、又は往復動モータであってよい。往復動モータとして機能するモータは、例えば、ボイスコイルモータ、又は振動モータであってよい。発電機(ジェネレータ)として機能する回転機200は、例えば、永久磁石同期発電機、永久磁石整流子発電機、又は永久磁石交流発電機であってよい。回転機200は、自動車、産業機械、又は家庭用電化製品等に用いられてよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、本発明の種々の変更が可能であり、これ等の変更例も本発明に含まれる。例えば、本発明に係る永久磁石は、熱間加工法、成膜法、又は放電プラズマ焼結(Spark Plasma Sintering)法等によって製造されてもよい。
以下では、実施例及び比較例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
以下に示す方法により、永久磁石を作製した。永久磁石の出発原料(単体又は合金)として、Nd、Ce、Fe、Co、FeB、Cu、及びAlを準備した。各出発原料の純度は99.9質量%であった。永久磁石の組成が14.0原子%Nd‐1.6原子%Ce‐78.1原子%Fe‐0.5原子%Co‐5.6原子%B‐0.2原子%Al‐0.1原子%Cuとなるように、各出発原料を秤量して混合し、混合原料を調製した。ストリップキャスト法により、混合原料の溶湯をロールの表面で急冷し、破砕することにより、合金の薄片を得た。
水素粉砕により薄片を粉砕して、粗粉末を得た。
粗粉末に潤滑剤を添加した。潤滑剤はオレイン酸アミドであった。粗粉末における潤滑剤の含有率は0.1質量%であった。潤滑剤を添加した粗粉末を、高圧の窒素ガス雰囲気中でジェットミルにより粉砕して、微粉末を得た。
微粉末を成型機内の成型空間(キャビティ)に入れた。磁場中で微粉末を加圧して成形し、成形体を得た。加圧方向は、磁場方向に対して垂直な方向であった。磁場の強さは15×(10/4π)kA/mであった。微粉末に加えた圧力は140MPaであった。
成形体を焼結して、焼結体を得た。焼結温度は960℃であった。焼結時間は16時間であった。内周刃加工により、焼結体を直方体の形状に加工した。加工後の焼結体の体積及び重量を測定し、相対密度を算出した。その結果、焼結体の相対密度が99.0%以上であることが確認された。また、焼結体の破断面を光学顕微鏡で観察した。その結果、粗大粒は確認されなかった。焼結体の相対密度、及び、焼結体の断面組織の観察から、適切な温度条件で成形体を焼結できたことが確認された。
焼結体を加熱することにより、焼結体に時効処理を施して、実施例1の永久磁石を得た。時効処理の温度は700℃であった。時効処理の時間は1時間であった。
[組成の分析]
蛍光X線分析法により、実施例1の永久磁石におけるNd、Ce、Fe、Co、Al、及びCuそれぞれの含有量(単位:原子%)を測定した。ICP発光分析法により、実施例1の永久磁石におけるBの含有量(単位:原子%)を測定した。Ndの含有量[Nd]と、Ceの含有量[Ce]とを合計して、希土類元素Rの含有量の合計[R]を求めた。Feの含有量[Fe]と、Coの含有量[Co]とを合計して、遷移金属元素Tの含有量の合計[T]を求めた。[Ce]/[R]、及び[T]/[B]を求めた。なお、上記の各含有量は、上記で測定された全ての元素の含有量の合計100原子%を基準として算出された。各結果を表1に示す。下記表中のat%は、原子%を意味する。TREは、[R]を意味する。
[A/A
実施例1の永久磁石を切断した。切断面が露出するように、切断後の永久磁石をエポキシ系樹脂に埋め込んだ。研磨紙の番手を低いものから高いものに変えながら永久磁石を研磨した。各研磨紙は市販の研磨紙であった。最後にバフとダイヤモンド砥粒とを用いて、永久磁石の断面を研磨した。バフとダイヤモンド砥粒とを用いた研磨では、粒界相成分が腐食することを避けるため、水などの液体を用いなかった。
研磨後の永久磁石の断面にイオンミリング処理を施すことにより、断面上の酸化膜及び窒化膜等を除去した。その後、FE‐SEMを用いて、永久磁石の断面の反射電子像を撮影した。FE‐SEMで撮影された実施例1の永久磁石の断面の反射電子像を図3に示す。反射電子像のコントラストに基づいて、反射電子像における単位断面に複数の粒界相成分が含まれていることを確認した。単位断面の寸法は、50μm×50μmであった。単位断面に対して、EDSによる点分析を行った。EDSによる点分析では、原料合金の作製に用いた出発原料の元素を分析の対象とした。EDSによる点分析により算出したRとTの比率から、単位断面内の粒界相にR‐T相(RT相)が含まれていることを確認した。
単位断面におけるR‐T相(RT相)を、反射電子像の濃淡に閾値を設けることにより抽出した。画像解析法により、単位断面の面積Aと、単位断面におけるR‐T相の面積Aを求めた。AとAとから、A/Aを求めた。結果を表1に示す。
[抗折強度]
実施例1の永久磁石を加工して、測定用の試料を10個得た。各試料の形状は直方体であった。各試料の寸法は、16.0mm×4.5mm×厚さ2.0mmであった。各試料の厚さ方向は、磁場異方化方向と一致していた。なお、各試料には表面処理は施されていない。各試料に対して抗折強度試験を個別に実施した。抗折強度試験では、万能試験機を用いて3点曲げ試験を実施した。3点曲げ試験では、試料の表面の中央に、厚さ方向に荷重を加えて、抗折強度(単位:MPa)を測定した。測定条件は、下記の通りであった。10個の試料の抗折強度の平均値を求めた。結果を表1に示す。抗折強度は、350MPa以上であることが好ましく、400MPa以上であることがより好ましい。
LoadeII(荷重):500kgf
加重スピード:0.5mm/分以下
支点間距離:15mm
[自由落下試験]
内周刃加工により、実施例1の永久磁石を加工して、試験用の試料を10個得た。各試料の寸法は、10.0mm×10.0mm×10.0mmであった。試験前の各試料の質量Mを測定した。各試料を個別に高さ1000mmから落下させ、平坦なコンクリートの表面に衝突させた。試験後の各試料の質量Mを測定した。各試料の質量変化100×(M-M)/M(単位:%)を求めた。100×(M-M)/Mが0.1以下であった試料の個数を表1に示す。
(実施例2~19、比較例1~5)
永久磁石の組成が表1~4に示す組成となるように、実施例2~19、比較例1~5それぞれの各出発原料を秤量した。以下の手順により、適切に焼結された焼結体(実施例2~19、比較例1~5それぞれの焼結体)を得た。実施例1と同様の方法により、複数の成形体を個別に作製した。焼結温度を900℃から960℃まで10℃刻みで変化させて、複数の焼結体を個別に作製した。実施例1と同様の方法により、各焼結体の相対密度を測定し、各焼結体の断面組織を観察した。焼結体の相対密度が99.0%以上であり、かつ焼結体の破断面に粗大粒が確認されなかった焼結体を、適切に焼結された焼結体と判断した。
以上の点を除いて、実施例1と同様の方法により、実施例2~19及び比較例1~5それぞれの永久磁石を個別に作製した。なお、実施例7~19では、出発原料(単体又は合金)として、さらにGa、Si、Sn、又はBiを用いた。
実施例1と同様の方法により、実施例2~19及び比較例1~5それぞれの永久磁石の組成を分析した。出発原料に用いた元素を分析の対象とした。結果を表1~4に示す。
実施例1と同様の方法により、実施例2~19及び比較例1~5それぞれの永久磁石のA/Aを測定した。結果を表1~4に示す。
実施例1と同様の方法により、実施例2~19及び比較例1~5それぞれの永久磁石の抗折強度を測定した。結果を表1~4に示す。
実施例1と同様の方法により、実施例2~19及び比較例1~5それぞれの自由落下試験を実施した。結果を表1~4に示す。
Figure 0007180096000001
Figure 0007180096000002
Figure 0007180096000003
Figure 0007180096000004
表1~3に示される実験群1~3それぞれのA/Aと抗折強度との関係を図5に示す。実験群1の[Ce]/[R]と抗折強度との関係を図6に示す。実験群2の[T]/[B]と抗折強度との関係を図7に示す。
表1~4に示すように、全ての実施例の抗折強度は350MPa以上であった。一方、抗折強度が350MPa以上である比較例はなかった。本発明によれば、抗折強度が高い永久磁石が提供されることが確認された。
比較例1では、R‐T相が生成しなかったため、抗折強度が低かったと考えられる。
比較例2では、R‐T相の生成量が少なかったため、抗折強度が低かったと考えられる。
比較例3では、Ceの量が多かったため、CeリッチなRリッチ相が多く生成し、R‐T相の生成割合が少なくなり、抗折強度が低下したと考えられる。
比較例4では、永久磁石におけるBの含有量が多かったため、粒界相のR‐T相の生成量が少なかった。そのため、抗折強度が低かったと考えられる。
比較例5では、R‐T相(RT相)よりも遷移金属元素Tを多く含むR17相粒子が割れの起点となり、抗折強度が低かったと考えられる。
実施例7~16では、永久磁石が元素Xを含有することにより、Ndが主体のRリッチ相の一部がR13X相に改質され易かった。その結果、粒界相の硬度が高くなり、自由落下試験においてカケが生じ易い傾向にあったと考えられる。一方、永久磁石が元素Xを含有しても、R‐T相(RT相)は改質されないため、A/Aは変化しないと考えられる。よって、永久磁石が元素Xを含有しても、永久磁石の抗折強度は低下しないと考えられる。
本発明に係る永久磁石は、例えば、回転機に用いられる。
3…R‐T相、5…Rリッチ相、7…異相、9…粒界相、10,10a…永久磁石、10cs…永久磁石の断面、11…主相粒子、30…ステータ、32…コイル、52…コア、200…回転機。

Claims (7)

  1. 希土類元素R、遷移金属元素T、及びホウ素Bを含有する複数の主相粒子と、
    前記複数の主相粒子の間に位置する粒界相と、を備える永久磁石であって、
    前記希土類元素Rが、Nd及びCeのみであり、又は前記希土類元素Rが、Sc、Y、La、Pr、Sm、Eu及びGdからなる群より選ばれる少なくも一種とNd及びCeのみであり、
    前記遷移金属元素Tが、少なくともFeを含み、
    前記永久磁石における前記希土類元素Rの含有量の合計が[R]原子%であり、
    前記永久磁石における前記遷移金属元素Tの含有量の合計が[T]原子%であり、
    前記永久磁石におけるBの含有量が[B]原子%であり、
    前記永久磁石におけるCeの含有量が[Ce]原子%であり、
    [Ce]/[R]が0.1~0.6であり、
    [T]/[B]が14~18であり、
    前記粒界相が、前記希土類元素R及び前記遷移金属元素Tの金属間化合物を含有するR‐T相を含み、
    前記永久磁石の単位断面の面積がAであり、
    前記単位断面における前記R‐T相の面積の合計がAであり、
    /Aが0.05~0.5である、
    永久磁石。
  2. 元素Xが、Ga、Si、Sn、及びBiからなる群より選択される少なくとも一種であり、
    前記永久磁石における前記元素Xの含有量の合計が0.0~0.4原子%である、
    請求項1に記載の永久磁石。
  3. 前記[Ce]/[R]が0.15~0.6である、
    請求項1又は2に記載の永久磁石。
  4. 前記永久磁石におけるCoの含有量が0.0~5.0原子%である、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の永久磁石。
  5. 前記金属間化合物が、Nd1-γCeγFe2-δCoδと表され、
    γが、0以上1以下であり、
    δが、0以上2以下である、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の永久磁石。
  6. 前記単位断面が、複数の前記粒界相を含み、
    前記A が、50μm×50μmである、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の永久磁石。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載の永久磁石を備える回転機。
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