JP7161686B2 - 無洗穀粒製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水による研ぎ洗いが不要で水を加えるだけで炊飯することのできる穀粒(米であれば無洗米)に加工するための無洗穀粒製造装置に関するものである。特に、穀粒にムラなく乾燥風を送給して品質のよい無洗穀類を製造することのできる無洗穀粒製造装置を提供するものである。
従来、この種の無洗穀粒製造装置として、特許文献1に記載のものがある。
このものは、搗精部と、遠心脱水部と、除湿乾燥風によって無洗米に仕上げる調質部と、除湿乾燥させた空気を前記調質部に送給する除湿乾燥部とを備えた無洗米製造装置であって、前記除湿乾燥部において生成した除湿乾燥空気を前記調質部の米粒に直接浴びせるよう、前記調質部及び前記除湿乾燥部をほぼ密閉状の機枠内に収容して並設したことを特徴とするものである。
これにより、機枠内に収容した除湿乾燥部により機外から外気を取り込み、これを除湿乾燥して調質空気を生成し、除湿乾燥された調質空気が調質部の米粒に直接浴びせられるものであるから、設置面積を増大させる大掛かりな空調設備が不要で、極めて高品質な無洗米を製造することが可能となるものである。
特許文献1にあっては、前記調質部が、モータの回転によって回転するネットと、該ネットの上から下への吸引風を発生させる吸引ファンとにより主要部が構成されている。したがって、遠心脱水部から調質部に供給された米粒は、ネット上に広げられ、ネットの上から下への一方向のみの除湿乾燥風を取り入れて乾燥が行われるため、風の当たる方向が一方向のみであり、米粒の片側のみが先行して乾燥が行われるために、風の当たらない側は乾燥が行われ難く、乾燥ムラが生じるおそれがあった。
特開2004-330086号公報
本発明は上記問題点にかんがみ、穀粒にムラなく乾燥風を送給して品質のよい無洗穀類を製造することのできる無洗穀粒製造装置を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するため本発明は、穀粒を水と混合・撹拌して水中搗精する搗精部と、該搗精部から供給される穀粒と水とを脱水筒内に設けた脱水スクリューによって脱水する遠心脱水部と、該遠心脱水部から供給される穀粒を乾燥風によって無洗穀粒に仕上げる調質・乾燥部と、を備えた無洗穀粒製造装置であって、
前記遠心脱水部と前記調質・乾燥部との間は、流下樋を介して連絡するとともに、前記遠心脱水部下端部には、脱水後の粒を前記流下樋面に衝突させて前記調質・乾燥部に搬入するための掻き出し羽根を軸着し
前記調質・乾燥部は、穀粒を転動させながら熱風にさらすためのスクリーンを張設した振動機枠と、該振動機枠を振動可能に支持する弾性部材と、前記振動機枠全体を微振動させる振動モータと、前記振動機枠に熱風を供給する熱風供給ファンと、を備え、
前記振動機枠に張設したスクリーンは、該振動機枠の供給側から排出側に向けて複数のスクリーンを順に張設したものであり、該複数のスクリーンの境界付近に段差部を設ける、という技術的手段を講じた。
請求項2記載の発明は、前記振動機枠に該振動機枠の供給側から排出側に向けて第1スクリーン、第2スクリーン及び第3スクリーンを順に張設し、前記振動機枠の内腔には、縦方向に仕切壁が設けられ、この仕切壁によって第1風洞、第2風洞の二つの風洞が形成され、前記第1風洞の上部には、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを位置させ、前記第2風洞の上部には、前記第3スクリーンを位置させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記第1風洞の下部及び前記第2風洞の下部にそれぞれ風量調節用のダンパーを設けることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、前記遠心脱水部と前記調質・乾燥部との間を、流下樋を介して連絡するとともに、前記遠心脱水部下端には、脱水後の粒を前記流下樋内面に衝突させて前記調質・乾燥部に搬入するための掻き出し羽根を軸着したので、遠心脱水部から粒を掻き出すとともに、粒を流下樋内面(特に、円弧状の曲がり部)に衝突させることができ、これにより、粒は流下樋の内部で四方に散らばって拡散させて調質・乾燥部に供給させることができる。これにより、粒がダマになって調質・乾燥部に搬入されるおそれがなくなるので、ムラのない乾燥が行われて品質のよい無洗穀粒を製造することができる。
そして前記調質・乾燥部が、粒を転動させながら熱風にさらすためのスクリーンを張設した振動機枠と、該振動機枠を振動可能に支持する弾性部材と、前記振動機枠全体を微振動させる振動モータと、前記振動機枠に熱風を供給する熱風供給ファンと、から構成すると、振動機枠によって粒がスクリーン上を転動しながら乾燥風が送給されるために、粒の片側のみでなく、粒の両面に乾燥風が当たって乾燥されるようになり、乾燥ムラが生じるおそれがなくなる。
さらに前記振動機枠に張設したスクリーンが、振動機枠の供給側から排出側に向けて複数のスクリーンを順に張設したものであり、該複数のスクリーンの境界付近に段差部を設けているので、粒が一方のスクリーンから他方のスクリーンに乗り移るときに効果的な粒の転動が行われるため、粒の片側のみでなく、粒の両面に乾燥風が当たって乾燥されるようになり、乾燥ムラが生じるおそれが少なくなる。
請求項記載の発明によれば、前記振動機枠に該振動機枠の供給側から排出側に向けて第1スクリーン、第2スクリーン及び第3スクリーンを順に張設し、前記振動機枠の内腔には、縦方向に仕切壁が設けられ、この仕切壁によって第1風洞、第2風洞の二つの風洞が形成され、前記第1風洞の上部には、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを位置させ、前記第2風洞の上部には、前記第3スクリーンを位置させたので、乾燥初期のの付着水分が多いときには乾燥速度を速め、乾燥終期のの付着水分が少ないときには乾燥速度を遅くして粒の穀温上昇を抑え、過乾燥による粒表面の亀裂の発生を抑えることができる。
請求項記載の発明によれば、前記第1風洞の下部及び前記第2風洞の下部にそれぞれ風量調節用ダンパーを設けると、前記第1風洞及び前記第2風洞ごとに乾燥風の風量を調節することができる。
本発明の無洗穀粒製造装置の全体構成を示す斜視図である。 同様の概略縦断面図である。 遠心脱水部と調質・乾燥部との間の接続部近傍の拡大断面図である。 遠心脱水部と調質・乾燥部との間の側面図である。 調質・乾燥部の内部構造を示す概略断面図である。
米を一例として、本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の無洗穀粒製造装置の全体構成を示す概略斜視図であり、図2は同概略縦断面図である。図1及び図2において、符号1は無洗穀粒製造装置の全体を示し、機枠2上に載置される、穀粒(精白米)を水と混合・撹拌して水中搗精する搗精部3と、該搗精部3に穀粒を供給する穀粒供給装置4と、前記搗精部3から排出された米粒を遠心脱水する遠心脱水部5と、該遠心脱水部5からの米粒を調質し、乾燥を行う調質・乾燥部6とにより主要部が構成される。
上述の搗精部3は、横型筒状の搗精筒7内に回転自在に横設した搗精軸8と、該搗精軸8に軸着した送穀スクリュー9と、複数の撹拌羽根10を固着し、かつ、前記搗精軸8に軸着した撹拌転子11と、前記搗精軸8の先端部に軸着して前記搗精筒7からの穀粒の流出を規制する規制部材12と、を備えて構成される。前記搗精軸8の後端には回転駆動用の駆動プーリ13が軸着されていて、搗精部3の上方には該駆動軸8を回転駆動するモータ14が据え付けられている。そして、前記モータ14のモータプーリ15と前記搗精軸8の駆動プーリ13との間に伝動ベルト16を巻回してモータ14の回転力を搗精軸8に伝達可能な構成となっている。
前記遠心脱水部5は、縦型で一部が多孔壁部17に形成される回転可能な脱水筒18と、該脱水筒18内に回転可能に支持される脱水軸19と、該脱水軸19に軸着される脱水スクリュー20と、を備えて構成される。脱水筒18の多孔壁部17の周囲には排水カバー21及び排水樋22が設けられており、脱水スクリュー20の回転に伴う遠心力及び脱水筒18の回転に伴う遠心力によって多孔壁部17から洗浄後の排水が排出されるようになっている。
遠心脱水部5の側方には前記脱水軸19及び脱水筒18をそれぞれ回転させるために複数の出力軸(一方の出力軸の回転数と他方の出力軸の回転数が異なっているのが好ましい)を備えたモータ23が据え付けられている。そして、脱水軸19の一端には脱水軸19の回転駆動用の駆動プーリ24が、前記脱水筒18の軸方向の中央付近には筒周面にプーリ溝25がそれぞれ設けられる。
すなわち、前記駆動プーリ24と前記モータ23の第1モータプーリ26との間には伝動ベルト27を巻回して第1モータプーリ26の回転力を脱水軸19に伝達可能となっており、前記プーリ溝25と前記モータ23の第2モータプーリ28との間には伝動ベルト29を巻回して第2モータプーリ28の回転力を脱水筒18に伝達可能となっているのである。
前記遠心脱水部5の脱水軸19下端には、穀粒(米粒)を前記調質・乾燥部6に搬入するための掻き出し羽根30が軸着され、前記調質・乾燥部6に米粒を拡散させながら搬入することができる。なお、前記遠心脱水部5と前記調質・乾燥部6との間は、縦断面がなだらかな円弧のような流下樋31で接続され、前記掻き出し羽根30の掻き出し作用と相俟って脱水後の米粒を拡散させながら調質・乾燥部6に搬入することができる。
すなわち、図3に示すように、脱水軸19の回転Rによって掻き出し羽根30が回転して遠心脱水部5の下端から米粒が脱水筒18から掻き出され、矢印Aに示すように円弧状の流下樋31の曲がり部に衝突する。これにより、米粒が流下樋31の内部で四方に散らばって拡散されることになる。図4及び図1に示すように、流下樋31は下方に向けて末広がり状に形成されていて、図4の破線矢印Aに示すように流下樋31内を拡散しながら落下する。流下樋31下端は乾燥部供給シュート48に接続されていて、破線矢印Bに示すように米粒はそのまま調質・乾燥部6の始端側に供給されることになる。
前記調質・乾燥部6は、米粒を転動させながら熱風に曝(さら)すための、供給側から排出側に向けて順に第1、第2及び第3スクリーン32,33,34を張設した振動機枠35と、該振動機枠35を機枠2に対して振動可能に支持する弾性部材36と、前記振動機枠35全体を微振動させる振動モータ37と、ヒータが内装された熱風供給ファン38a,38bと、前記スクリーン32,33,34を通過した風を機外に排出する排風ダクト39と、前記スクリーン32,33,34を通過して調質・乾燥が終了した米粒を機外に排出する精品排出ダクト40と、から構成される。
前記第1、第2及び第3スクリーン32,33,34は米粒は通過しないが、乾燥風は通過することができる目幅のメッシュ網、織り網、パンチングメタルなどを採用することができる。また、材質は鉄、ステンレス、真ちゅう、アルミなど適宜採用することができる。
この第1、第2及び第3スクリーン32,33,34には、その境界付近に段差を有していて(図2、図3及び図5参照)、それぞれの境界に段差部43が設けられる。すなわち、第1スクリーン32と第2スクリーン33との接続部には第1の段差部43aが設けられ、第2スクリーン33と第3スクリーン34との接続部には第2の段差部43bが設けられる。この段差部43a,43bによって、米粒が第1スクリーン32から第2スクリーン33に乗り移るとき及び米粒が第2スクリーン33から第3スクリーンに乗り移るときに、それぞれで米粒が転動するため、米粒の片側のみでなく、米粒の両面に乾燥風が当たって乾燥されるようになり、乾燥ムラが生じるおそれがなくなる。
図5は調質・乾燥部6の内部構造を示す断面図である。この調質・乾燥部6には、前記振動機枠35内腔の縦方向に仕切壁44が設けられる。この仕切壁44によって第1風洞45a,第2風洞45bの二つの風洞が形成される。この二つの第1風洞45a,第2風洞45bはそれぞれを別々の乾燥条件(温度、風量などを異ならせることによる)の乾燥風を送給できる構造となっている。そして、前記第1風洞45aの上部には前記第1スクリーン32及び第2スクリーン33を位置させる一方、前記第2風洞45b上部には第3スクリーン34を位置させる。前記第1風洞45aの下部には風量調節用のダンパー46a,46b,46cをそれぞれ設け、前記第2風洞の下部にも同様に風量調節用のダンパー46d,46e,46fをそれぞれ設ける。
前記第1風洞45aには、前記熱風供給ファン38aが接続される一方、前記第2風洞45bには、前記熱風供給ファン38bが連通管47を介して接続される。これにより、前記熱風供給ファン38aからは、一次乾燥用として比較的温度が高く風量の大きい、例えば、温度60~80℃、風量80m/minの乾燥風が第1風洞45aを介して第1スクリーン32及び第2スクリーン33上の米粒に浴びせられ、排風は排風ダクト39を通って機外に排出される。一方、前記熱風供給ファン38bからは、二次乾燥用として比較的温度が低く風量の小さい、例えば、温度30~50℃、風量60m/minの乾燥風が第2風洞45bを介して第3スクリーン34上の米粒に浴びせられ、排風は排風ダクト39を通って機外に排出される。また、前記第1風洞45a上の第1スクリーン32及び第2スクリーン33を米粒が通過する時間は約15秒であり、同様に、前記第2風洞45b上の第3スクリーン34を米粒が通過する時間も約15秒となっている。
次に、上記構成の無洗穀粒製造装置の作用について説明する。原料供給シュート50から供給される原料となる精白米は、穀粒供給装置4であるロータリバルブ51によって米粒投入ホッパ42に定量供給される。そして、米粒は通路52から穀粒投入ホッパ42に至り、該穀粒投入ホッパ42内に固設した水供給ノズル(図示せず)により、水が添加され、例えば、精白米に対して10~20重量%で添加される。
次に、米粒は搗精筒始端側7a内の送穀スクリュー9により搗精筒7側に送られ、搗精筒7では複数の撹拌羽根10により撹拌・搗精される。精白米は、搗精により生じた糠分が水中に拡散されるとともに、水中での粒々摩擦により搗精が行われる。このときの搗精度合は米粒に対して0.5~2.0%進行することで米粒表面のアリューロン層が剥がれ落ちることになる。このような撹拌・搗精の際には、前記搗精軸8の先端部に軸着した規制部材12によって米粒の搗精筒7からの流出が規制されることになる。このときの規制部材12と搗精筒7との隙間の寸法としては、好ましくは、米粒の流出が可能な3~15mmの範囲、より好ましくは、5mm~13mmの範囲に設定するとよい。
前記規制部材12をこの隙間寸法の範囲に形成することで、米粒を搗精筒7から流出を規制しながら遠心脱水部5に供給することができる。
このように、米粒を搗精筒7から流出を規制しながら次工程(例えば、遠心脱水部5)に供給する方法として、従来は、特開平5-68896公報の段落0006や図1に記載の排出口に抵抗蓋を圧接する方式があった。しかし、このような排出口に抵抗蓋を圧接する調圧機構にあっては、別部品となる受け入れホッパを介して次工程に接続しなければならず、機体が大型化する問題があった。
これに対し、本実施形態のような搗精軸8の先端部に規制部材12を軸着し、搗精筒7との隙間を狭める方式にすると、搗精筒7を脱水筒18に直接接続することができ、機体を小型化できるメリットがある。そして、規制部材12によって搗精筒7から精白米の流出を規制しつつ水中搗精が行われるから、搗精筒7内に残留付着物が生じにくく、衛生面に優れた無洗米製造装置を提供することが可能となる。
次に、米粒が遠心脱水部5の脱水筒18に供給されると、遠心脱水部5では米粒と水とが脱水スクリュー20の回転(例えば、2000rpm)により下方向へ移送され、このとき、米粒と水は移送されながら、脱水筒18の回転(例えば、1700rpm)による遠心力の作用を受け、脱水筒18の多孔壁部17において、米粒と、糠分及びアリューロンを含んだ水とに分離される。そして、分離された水は排水カバー21及び排水樋22を介して機外に排出され、排水処理施設(図示せず)にて排水処理が行われる一方、脱水された米粒は、脱水軸19下端の掻き出し羽根30より脱水筒18から掻き出され、流下樋31を介して調質・乾燥部6に移送される。
図3及び図4を参照すれば、脱水軸19の回転(矢印R)によって掻き出し羽根30が回転され、これより脱水筒18から米粒が掻き出され、次いで、米粒は流下樋31の円弧部に衝突し(図3,図4の矢印A)、流下樋31の内部で四方に散らばって拡散されることになる。そして、流下樋31内を拡散しながら落下し、乾燥部供給シュート48内では下方に落下し(図3,図4の矢印B)、米粒はそのまま調質・乾燥部6の始端側に供給される。
調質・乾燥部6では、振動機枠35に取り付けた振動モータ37によって、例えば、振動機枠35が振幅3~4mm、振動数としてモータ回転数が1000~1200rpm(50HZ/60HZ)という条件で微振動され、米粒が
供給側から排出側に向けて第1スクリーン32、第2スクリーン33及び第3スクリーン34を順に移送されるようになる。
米粒が第1スクリーン32及び第2スクリーン33上を移送されるときは、一次乾燥用として比較的温度が高く風量の大きい乾燥風が熱風供給ファン38aから供給されるので、遠心脱水部5では除去しきれなかった米粒表面に付着した多量の表面付着水を乾燥・除去することができる。
次いで、米粒が第3スクリーン34上を移送されるときは、二次乾燥用として比較的温度が低く風量の小さい乾燥風が熱風供給ファン38bから供給されるので、一次乾燥後の米粒表面にわずかに付着した表面付着水(付着水がなくなる寸前に)を乾燥・除去するため、米粒の穀温上昇を抑え、過乾燥による米粒表面の亀裂の発生を抑えることができる。
そして、第3スクリーン34を通過した米粒は、精品ダクト40から機外排出され、例えば、水分が15%前後に仕上げられた無洗米が排出されることになる。
以上のように無洗米が製造されるのであるが、本実施形態では、前記遠心脱水部5と、前記調質・乾燥部6との間を、縦断面がなだらかな円弧形状の流下樋31を介して連絡するとともに、前記遠心脱水部5下端部には、遠心脱水後の除水された米粒を前記円弧形状の流下樋内面に衝突させて前記調質・乾燥部6に搬入するための掻き出し羽根30を軸着したので、遠心脱水部5から米粒を掻き出すとともに、流下樋31内面の円弧状の曲がり部に衝突させることができ、これにより、米粒は流下樋31の内部で四方に散らばって拡散させて調質・乾燥部6に供給されることになる。これにより、米粒がダマになって調質・乾燥部に搬入されるおそれがなくなり、ムラのない乾燥が行われ品質のよい無洗穀類を製造することができる。
また、前記調質・乾燥部6は、米粒を転動させながら熱風にさらすためのスクリーン32,33,34を張設した振動機枠35と、該振動機枠35を機枠2に対して振動可能に支持する弾性部材36と、前記振動機枠35全体を微振動させる振動モータ37と、ヒータが内装された熱風供給ファン38a,38bと、前記スクリーン32,33,34を通過して調質・乾燥が終了した米粒を機外に排出する精品排出ダクト40と、から構成されるので、振動機枠35によって米粒がスクリーン上を転動しながら乾燥風が送給されるために、米粒の片側のみでなく、米粒の両面に乾燥風が当たって乾燥されるようになり、乾燥ムラが生じるおそれがなくなる。
さらに、前記振動機枠35に張設したスクリーン32,33,34は、振動機枠35の供給側から排出側に向けて複数のスクリーンを順に張設したものであり、該複数のスクリーン32,33,34の境界付近に段差部43a,43bを設けると、米粒が一方のスクリーン32から他方のスクリーン33に乗り移るときに効果的な米粒の転動が行われるため、米粒の片側のみでなく、米粒の両面に乾燥風が当たって乾燥されるようになり、乾燥ムラが生じるおそれが少なくなる。
そして、前記振動機枠35内腔には、縦方向に仕切壁44を設け、この仕切壁44によって第1風洞45a,第2風洞45bの二つの風洞が形成され、一方の前記第1風洞45aの上部には、前記第1スクリーン32及び第2スクリーン33を位置させ、他方の前記第2風洞45b上部には、前記第3スクリーン34を位置させる。
これにより、この二つの第1風洞45a,第2風洞45bごとに別々の乾燥条件(温度、風量などを異ならせることによる)の乾燥風を送給できる構造とすると、乾燥初期の米粒の付着水分が多いときには乾燥速度を速め、乾燥終期の米粒の付着水分が少ないときには乾燥速度を遅くして米粒の穀温上昇を抑え、過乾燥による米粒表面の亀裂の発生を抑えることができる。
また、前記第1風洞45aの下部及び前記第2風洞45bの下部にそれぞれ風量調節用のダンパー46a~46fを設けると、前記第1風洞45a及び前記第2風洞45bごとに乾燥風の風量を調節することができる。
本発明は、無洗穀類製造装置に適用することが可能である。
1 無洗穀類製造装置
2 機枠
3 搗精部
4 穀粒供給装置
5 遠心脱水部
6 調質・乾燥部
7 搗精筒
8 搗精軸
9 送穀スクリュー
10 撹拌羽根
11 撹拌転子
12 規制部材
13 駆動プーリ
14 モータ
15 モータプーリ
16 伝動ベルト
17 多孔壁部
18 脱水筒
19 脱水軸
20 脱水スクリュー
21 排水カバー
22 排水樋
23 モータ
24 駆動プーリ
25 プーリ溝
26 第1モータプーリ
27 伝動ベルト
28 第2モータプーリ
29 伝動ベルト
30 掻き出し羽根
31 流下樋
32 第1スクリーン
33 第2スクリーン
34 第3スクリーン
35 振動機枠
36 弾性部材
37 振動モータ
38 熱風供給ファン
39 排風ダクト
40 精品ダクト
41 穀粒投入口
42 穀粒投入ホッパ
43 段差部
44 仕切壁
45 風洞
46 ダンパー
47 連通管
48 乾燥部供給シュート
50 原料供給シュート
51 ロータリバルブ
52 通路

Claims (3)

  1. 穀粒を水と混合・撹拌して水中搗精する搗精部と、該搗精部から供給される穀粒と水とを脱水筒内に設けた脱水スクリューによって脱水する遠心脱水部と、該遠心脱水部から供給される穀粒を乾燥風によって無洗穀粒に仕上げる調質・乾燥部と、を備えた無洗穀粒製造装置であって、
    前記遠心脱水部と前記調質・乾燥部との間は、流下樋を介して連絡するとともに、前記遠心脱水部下端部には、脱水後の粒を前記流下樋面に衝突させて前記調質・乾燥部に搬入するための掻き出し羽根を軸着し
    前記調質・乾燥部は、穀粒を転動させながら熱風にさらすためのスクリーンを張設した振動機枠と、該振動機枠を振動可能に支持する弾性部材と、前記振動機枠全体を微振動させる振動モータと、前記振動機枠に熱風を供給する熱風供給ファンと、を備え、
    前記振動機枠に張設したスクリーンは、該振動機枠の供給側から排出側に向けて複数のスクリーンを順に張設したものであり、該複数のスクリーンの境界付近に段差部を設けていることを特徴とする無洗穀粒製造装置。
  2. 前記振動機枠には、該振動機枠の供給側から排出側に向けて第1スクリーン、第2スクリーン及び第3スクリーンが順に張設され、前記振動機枠の内腔には、縦方向に仕切壁が設けられ、この仕切壁によって第1風洞、第2風洞の二つの風洞が形成され、前記第1風洞の上部には、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを位置させ、前記第2風洞の上部には、前記第3スクリーンを位置させてなる請求項1記載の無洗穀粒製造装置。
  3. 前記第1風洞の下部及び前記第2風洞の下部にそれぞれ風量調節用のダンパーが設けられている請求項記載の無洗穀粒製造装置。
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