JPH05104004A - 連続洗米装置 - Google Patents

連続洗米装置

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JPH05104004A
JPH05104004A JP8776892A JP8776892A JPH05104004A JP H05104004 A JPH05104004 A JP H05104004A JP 8776892 A JP8776892 A JP 8776892A JP 8776892 A JP8776892 A JP 8776892A JP H05104004 A JPH05104004 A JP H05104004A
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screw
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washing
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JP8776892A
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Toshihiko Satake
利彦 佐竹
Satoru Satake
覚 佐竹
Tomizo Fujita
富三 藤田
Tsunehiko Shibata
恒彦 柴田
Hiroaki Shimizu
浩明 清水
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精白米の洗米において、洗米用の水を極力少
なくするとともに、短時間で糠臭のない精白米を得ると
ともに、付着水による胴割れ・裂開を防ぎ、適度な含水
率とする。 【構成】 一端に給米路8を、他端に排米路10を設け
て筒状の連通路となし、該連通路には米粒搬送用のスク
リュー19を内装し、前記給米路18側は給水口を臨ま
せて洗米部に、前記排米路側は回転多孔壁からなる遠心
脱水部に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗米装置に係り、例え
ば、炊飯設備や全自動型計量洗米炊飯装置、更に、醸造
用蒸米製造や米粉製造の前工程などに用いられる連続洗
米装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続洗米装置としては、特開昭5
0−25767や実公昭63−27786などが知られ
ているが、これらはいずれも、手による洗米を単に機械
化したものである。すなわち、前者のものにあっては
(図4参照)、米を供給するパイプ2と水を供給する水
管3とを臨ませた多孔の円筒1を回転可能に、かつ排出
口側をやや低く横設するとともに、円筒1内に螺(ら)
旋状の抵抗体4を設けたものであり、水と共に供給され
る米粒(白米)は、抵抗体4により排出口への移送を遅
らせられる間に、円筒内で転動して水管3の放水孔5か
らの噴射水により洗米が行われ、円筒1から排出される
米粒は、円筒1の排出口側に設けた脱水ネット6によっ
て脱水されるよう形成される。また、後者のものは(図
5参照)、米と水とを供給する手段を設けた洗米槽10
内に回転可能に洗米羽根11を横設し、洗米槽10に続
いて水切り部12を設けたものであり、洗米槽10内の
米粒は洗米羽根11の回転により、物理機械的摩擦によ
りもみ洗いされた後、水切り部12に設けた堰(せき)
13を乗り越える際、米粒の移動に抵抗が与えられると
ともに水切りが行われ、更に、傾斜した水切り部12を
落下するときシャワー14による洗米を行うよう形成さ
れたものである。
【0003】また、従来、清酒醸造においては、精米歩
合75%以下に精米された白米(酒米)を、放熱と水分
調整のため長期間タンク内に放置し(高白度精米により
米温が上昇するとともに含水率が低下する)、ある程度
米温が下がった時点で洗米機(図6参照)などにより洗
米して浸漬を行っていた。しかしながら、タンク内に放
置(「枯らし」という)しただけであるので低含水率
(12〜13%)には変わりなく、洗米時若しくは洗米
後の水切り時又は浸漬時に、米粒内の細胞間げきが比較
的粗い腹側からの急激な過度の吸水により体積ひずみを
生じ、裂開(胴割れによる開口)が生じる。この傾向は
精米歩合の低いほど、また、五百万石とか山田錦といっ
た酒造好適米ほど著しくなり、このような裂開率の高い
白米は、蒸煮的にデンプンが溶出してべたついた蒸米に
なるとともに蒸米の溶解が速く進み過ぎるという問題が
ある。加えて、低含水率の白米ほど浸漬的の吸水率(白
米に吸水される水の割合)が高く、前記同様にべたつい
た蒸米になる。
【0004】更に、米粉製粉においては、原料米の粉砕
時の含水率により粒度分布が左右されるため、従来、洗
米・脱水後、長時間かけてテンプリング(寝かし)を行
い、粒々間の含水率を均一化することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
洗米装置にあっては、手による洗米を単に機械化した構
成及び作用であるので、水中において米粒を撹拌するこ
とにより、米粒表面に付着する糠(ぬか)片等を除去し
ようとするものであり、いわゆるバッチ式の洗米装置に
比べると洗米用の水が少なくてすむが、それでも、糠臭
を除去するためには米重量の10倍程度の水量が必要で
あり、また、ある程度抵抗をかけて撹拌するため、砕米
発生の原因となっていた。更に、洗米後、米粒表面に付
着した水分を乾燥するのに手間がかかり、その間に付着
水が内部へ浸透して裂開を生じる等の問題があった。
【0006】本発明は前記問題点にかんがみ、洗米時や
洗米後の付着水による過度の吸水や砕米発生がなく、少
ない水量で糠臭のない洗米を行うことのできる連続洗米
装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の連続洗米装置は、 イ.一端に給米路を、他端に排米路を設けて筒状の連通
路となす。 ロ.該連通路には米粒搬送用のスクリューを内装する。 ハ.前記給米路側には給水口を臨ませる一方、前記排米
路側は回転多孔壁からなる遠心脱水部に形成する。 ニ。前記給米路側端部から遠心脱水部までの間に洗米部
を形成する。 という技術的手段を講じた。
【0008】そして、連通路と回転多孔壁とを一体に回
転自在に形成し、上記スクリューを連通路及び回転多孔
壁よりも速く回転させるか、又は、上記スクリューをこ
のスクリューの搬送方向とは逆方向に回転させ、連通路
及び多孔壁をスクリューと同方向で、かつスクリューよ
りも速く回転させるとよい。
【0009】更に、上記洗米部と脱水部とには別体のス
クリューを各々内装することもできる。
【0010】
【作 用】給米路から供給される白米は、給米路側に設
けた給水口からの水と共に連通路内に流入し、スクリュ
ーによって極めて短時間内に排米路側に移送される。移
送される間、白米は水中に浸漬され、白米の表面が吸水
して軟化し、該白米が連通路の終端側に設けた脱水部に
至ると、回転多孔壁の遠心力の作用により水が吹き飛ば
されるように漏出する。このとき、軟化した米粒表面の
糠片等が剥(はく)離され、水と共に脱水部から除去さ
れる。こうして水切りを終えて付着水のなくなった白米
は、洗米された白米として連通路終端から排米路を経て
排出され、連通路内において米粒表面に吸水された水分
はしだいに内部へ浸透する。
【0011】また、連通路と回転多孔壁とを一体に回転
させることにより、水と米とは連通路の内周壁に沿って
円筒状に広がり、連通路より速く回転するスクリューに
よって排米路側に搬送され、脱水部において遠心脱水さ
れる。
【0012】更に、スクリューを逆回転させるとともに
連通路をスクリューと同方向により速く回転させること
によって、連通路内周壁に沿って広がる米粒と水とが分
離されにくくなり、停止した状態となったスクリュー羽
根に誘導されて排米路側に誘導される間に洗米・浸漬が
効果的に行われる。
【0013】
【発明の実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図面
に基づいて説明する。一端に供給樋2を、他端に排出樋
3を各々設けた円筒形の機枠1内に、一対の軸受4,5
を介して内筒6を回転自在に横設する。内筒6の一端開
口は、供給樋2とこれに接続する傾斜状の供給シュート
7とで形成される給米路8に連通するとともに、他端開
口は、排出樋3で形成される排米路10に連通し、前記
給米路8には流量調節手段(図示せず)を備えた給水管
9の吐出口を臨ませる。また、前記内筒6の終端側は多
孔壁11で形成して脱水部12となすとともに、それ以
外の内筒6内部を洗米部13となす。脱水部12の周囲
は隔壁14によって排水室15となし、排水室15下端
の排水口16の下方には排水樋17を配設する。
【0014】更に、内筒6内全長にわたって樹脂製のス
クリュー羽根18を有するスクリュー19を横設する。
すなわち、機枠1の両端に軸受20とブッシュ21とで
スクリュー軸22を回転自在に支持し、スクリュー軸2
2の給米路8側端部には受動プーリ23を軸着する。他
方、内筒6の外周壁に受動プーリ24を形成し、これら
受動プーリ23,24と、モータ25の両軸端に軸着し
た一対のモータプーリ26,27とをVベルト28,2
9によって連動・連結する。前記受動プーリ23,24
は、スクリュー19の方が内筒6よりも高速回転するよ
う、スクリュー19の受動プーリ23の方が内筒6の受
動プーリ24よりも小径に形成される。また、スクリュ
ー羽根18と内筒6のとの間隙(げき)は 0.3mm程度と
なすとともに、脱水部12の多孔壁11は米粒が漏出し
ないよう形成するのは言うまでもない。
【0015】なお、機枠1底部には適宜、水抜孔30を
穿設するとよい。
【0016】次に、上記実施例における具体的作動につ
いて説明する。モータ25を起動させると、スクリュー
19及び内筒6が同時に同方向へ回転を開始する。回転
数は、例えば内筒6が毎分1600回転で、スクリュー19
が毎分1720回転とする。供給樋2には図外のホッパーな
どから投入された精白米が流下するとともに、水管9か
ら水を供給する。水の供給量は白米の供給量の1.5倍と
し、例えば白米の流量を毎時 200キログラムとすると、
水は毎時 300キログラムである。
【0017】このような条件の下で本装置の運転を開始
すると、供給樋2内を落下する白米は、供給シュート7
を流下する間に水と接触し、そのまま内筒6内の洗米部
13へ流れ込む。内筒6は毎分1600回転しているので、
白米と水とは遠心力によって内筒6の内周壁に沿って広
がり、横断面の状態はほぼ環状になる。一方、スクリュ
ー19は毎分1720回転であるので、スクリュー19が毎
分 120回転で白米と水とを移送することになる。このた
め、水中に浸漬された精白米は、撹拌されることなく約
4〜5秒で洗米部13を通過することになり、この間
に、精白米の表面に付着した糠片が吸水して軟化する。
したがって、洗米部13では米粒表層部に給水するだけ
の時間があればよく、スクリュー19の回転数を変える
ことにより、洗米部13の通過時間は適宜設定する。
【0018】洗米部13を通過した白米及び水は、次
に、脱水部12を1秒程度で通過する間に、水が多孔壁
11から吹き飛ばされ、この水と共に、米粒表面の軟化
した糠片等が容易に剥離されて強制的に吹き飛ばされ
る。こうして、糠片や付着水が全て除去されて水切りさ
れた白米、つまり、洗米された白米は、排出樋3内を落
下して排出され、他方、糠片混じりの汚濁水は、排水室
15内に吹き飛ばされた後、排水樋17を経て排出され
る。
【0019】また、上記実施例とは逆に、スクリュー1
9を搬送方向の反対方向に、例えば毎分1600回転させる
とともに、内筒6をスクリュー19と同方向であって、
かつスクリュー19よりも速い、例えば毎分1720回転と
することもできる。この場合は、上記実施例に比べ、水
の方が米粒よりも速く移送される傾向が是正され、米粒
と水とは、高速で回転する円筒6との回転差によって停
止した状態となるスクリュー羽根18に誘導されて移送
される間に比較的長時間、洗米・浸漬作用を受けること
ができて効果的である。
【0020】以下、連続洗米装置の別実施例について説
明する。図2は米粉製粉の前処理工程を示し、連続洗米
装置31後工程に加圧タンク32を設け、加圧タンク3
2の後段に粉砕機33が設置される。連続洗米装置31
と加圧タンク32とは空気搬送管34及びサクロン35
によって連結され、前記空気搬送管34の始端側にはヒ
ータを備えた送風機36を設ける。そして、加圧タンク
32の投入部及び排出部並びに連続洗米装置31の排出
部には、それぞれ気密弁V1〜V3が設けられるととも
に、加圧タンク32には加圧用のブロア37が設けら
れ、更に、サイクロン35の出口は排風ファン38に接
続される。
【0021】次に、前記連続洗米装置31について詳述
する。連続洗米装置31は、外箱40に載設した第1洗
米部41と、外箱40内に設けた第2洗米部42と、こ
の第2洗米部42に接続して設けた脱水部43と、から
なり、以下、順に説明する。
【0022】第1洗米部41は一端側に供給口44を、
他端側に排出口45を各々設けた洗米筒46を横設する
とともに、該洗米筒46にスクリュー47を内装してな
る。該スクリュー47の軸49はギヤドモータ39に連
結してあり、該軸49には撹拌棒48…を多数植設し、
前記供給口44には供給ホッパ50の下端を接続する。
供給ホッパ50の下端部にはエアシリンダSによって作
動するシャッタ板51を設ける一方、洗米筒46の供給
口44寄りに給水管52の吐出口を臨ませる。該給水管
52は先の実施例同様に、流量調節手段(図示せず)を
介して水道等に接続され、また、供給ホッパ50の壁面
には操作盤53を設ける。
【0023】第2洗米部42及び脱水部43は前記第1
洗米部41下方の外箱40内部に設けられ、外箱40内
に横架した棚板54上に載設される。第2洗米部42
は、一端側に供給口55を設けるとともに他端を脱水部
43に接続する内筒56を横設し、この内筒56には軸
を中空となした中空スクリュー57を内装する。この中
空スクリュー58は、この中空スクリュー57内に遊嵌
した回転軸57との間に介装した軸受により回転自在に
支持される。回転軸58は両端部を軸受により回転自在
に支持され、脱水部43における脱水部スクリュー59
は前記回転軸58に軸着される。
【0024】脱水部スクリュー59は中空スクリュー5
7よりも大径となし、脱水部スクリュー59の周囲には
高速回転する脱水筒60を設ける。この脱水筒60は米
粒が露出しない程度の脱水孔を多数有する比較的大径の
多孔壁筒により形成するが、網状の筒にしてもよい。こ
の脱水筒60は、内筒56を取り囲んで設けた外筒61
内に一対の軸受により回転自在に設けた回転筒62(こ
の回転筒62内に前記内筒56がわずかな間げきを介し
て固設される)に連設して一体に回転するよう形成され
る。また、前記脱水筒60の周囲を排水室64となすと
ともに、この排水室64底部に排水ホッパ65を接続
し、排水ホッパ65の下方に排水槽66を設ける。
【0025】更に、前記供給口55と第1洗米部41の
排出口45とは、ほぼ垂直方向の連通路67によって接
続され、他方、脱水部43の終端には下端に排出口68
を有する排米ケース68を形成し、排出口68の下方に
は加振機69により駆動される排米コンベア70が設け
られる。なお、外筒61の外面壁に周設してウォータジ
ャケット63を設け、これにより、比較的高速回転する
回転筒62を支持する一対の軸受を冷却するとよい。
【0026】次に、第2洗米部42及び脱水部60にお
ける駆動系について説明する。前記中空スクリュー57
の搬送始端側の端部に固着した大径のプーリ71は、モ
ータ72により駆動する中間軸73の一端に軸着された
プーリ74に連動・連結され、脱水スクリュー59用の
回転軸58の端部に軸着したプーリ75は前記中間軸7
3のプーリ74に連結される。一方、脱水筒60と一体
に回転する回転筒62にはプーリ部76を形成し、この
プーリ部76と中間軸73の他端に軸着したプーリ77
とを連結する。また、加振機69のプーリ78は、別の
モータ79によって連結してある。なお、外箱40に付
設して制御盤82を設ける。
【0027】以下、上記実施例における具体的作動につ
いて説明する。図外の精米機により精米されて含水率1
2〜14%となった原料白米は、連続精米装置31の供
給ホッパ50に投入され、エアシリンダSの収縮ととも
にシャッタ板51が開動作することにより、供給口44
から洗米筒46内に流入する(シャッタ板5のほかに流
量調節弁を設けてもよい)。洗米筒46内に流入した白
米は、給水管52から吐出する水とともに毎分100〜
150回転するスクリュー47によって排出口45側へ
送られる間に、撹拌棒48による比較的緩慢な撹拌作用
を受けて洗米が行われる。
【0028】スクリュー47によって排出口45に搬送
れさた白米は、連絡路67を落下して第2洗米部42の
供給口55に流入する。第2洗米部42においては、例
えば毎分800〜1000回転する中空スクリュー57
(ピッチを小さくしてある)により、白米は脱水部43
側へ移送される間に引き続き洗米されるとともに、第1
洗米部41においてもそうであるが、浸漬により白米表
層部に吸水する。
【0029】脱水部43に移送された白米は、回転筒6
2とともに、例えば毎分1600回転する脱水筒60の
内壁に遠心力によって押し付けられ(脱水筒60を台形
となすことにより周速度を大としてある)、筒状に広が
って脱水されながら、回転軸58により、例えば毎分1
720回転する脱水スクリュー59によって排米ケース
68側へ移送される。この際、先の実施例と同様に、白
米表面の付着は、吸水により軟化した糠(特に、縦溝内
の糠)とともに脱水筒60の多孔部から排水室64内に
漏出して排水槽66内に排出される。
【0030】こうして脱水を終えた白米は、排米ケース
68内を流下して排米コンベア70上に落下し、加振機
69による振動によって搬送され、気密弁V3を経て空
気搬送管34内に流入する。そして、送風機36による
送風により空気輸送されてサイクロン35に至り、気密
弁V1を経て加圧タンク32内に投入される。加圧タン
ク32内はブロア37によって高圧状態にあり、前記連
続洗米装置31により白米表層部に浸透した適度な水分
が、迅速に白米内部へ行きわたり、均一化される。この
とき、遠心脱水により白米表面に付着した水分はないの
で、付着水によって過度の水分が浸透することによる胴
割れ・裂開が生じない。
【0031】これにより、含水率が数%上昇して16%
前後となった白米は、気密弁V2を経て粉砕機33に供
給され、効率よく粉砕されることになり、長時間かけて
乾燥・調質する必要がなく、ほぼ連続的に粉砕の前処理
を行うことができる。
【0032】なお、空気搬送管34による搬送中におい
て、白米の乾燥がわずかに進行するが、送風機36から
の送風温度をヒータにより変えることにより、仕上含水
率を調整することも可能である。また、前記連続洗米装
置31は、適宜個所に洗浄用のノズル81を設け洗米後
の内部等の洗浄を行うとよい。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の連続洗米装
置によれば、従来の手もみを機械化した方式に比べ、米
粒を強い力で撹拌することなく極めて短時間浸漬するこ
とにより、米粒表面に付着する糠片等が吸水して軟化
し、次に、遠心力により強制的に水を吹き飛ばして水切
りするとき、前記軟化した糠片等が水と共に吹き飛ばさ
れるので、米粒表面の微細な溝、すき間内に残存する糠
等も容易に剥離されて、糠臭のない洗米を得ることがで
き、また、別工程で水切りを行う必要がないので連続し
て処理が行えるとともに、付着水の浸透による胴割れ・
裂開が生じることがなく、ほぼ一定の分水率に仕上が
る。更に、米粒流動行程の大半は浸漬工程であるので、
洗米水内で強制的に高速撹拌するものに比べ、水量は米
重量の 1.5倍程度ですむとともに、撹拌による砕米発生
もなく、洗米及び水切り時間が大幅に短縮され、低含水
率に精米された酒米や米粉用白米、その他の白米の洗米
に好適である。
【0034】また、スクリューを反搬送方向に回転させ
るとともに、連通路及び多孔壁をスクリューと同方向
で、かつスクリューより速く回転させることにより、水
を連通路内に十分保持して効果的に洗米・浸漬を行うこ
とができる。
【0035】更に、洗米部と脱水とに別体のスクリュー
を設けることにより、長行程、あるいは、洗米部の下方
に脱水部を設けてコンパクトに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続洗米装置の一実施例を示す縦断面図であ
る。
【図2】連続洗米装置の別の実施例を示す全体部であ
る。
【図3】同上の連続洗米装置の拡大断面図である。
【図4】従来例を示す一部破断正面図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【図6】従来の酒米用洗米機の断面図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 供給樋 3 排出樋 4 軸受 5 軸受 6 内筒 7 供給シュート 8 給米路 9 給水管 10 排米路 11 多孔壁 12 脱水部 13 浸漬部 14 隔壁 15 排水室 16 排水口 17 排水樋 18 スクリュー羽根 19 スクリュー 20 軸受 21 ブッシュ 22 スクリュー軸 23 受動プーリ 24 受動プーリ 25 モータ 26 モータプーリ 27 モータプーリ 28 Vベルト 29 Vベルト 30 水抜孔 31 連続洗米装置 32 加圧タンク 33 粉砕機 34 空気搬送管 35 サイクロン 36 送風機 37 ブロア 38 排風ファン 39 ギヤドモータ 40 外箱 41 第1洗米部 42 第2洗米部 43 脱水部 44 供給口 45 排出口 46 洗米筒 47 スクリュー 48 撹拌棒 49 軸 50 供給ホッパ 51 シャッタ板 52 給水管 53 操作盤 54 棚板 55 供給口 56 内筒 57 中空スクリュー 58 回転軸 59 脱水部スクリュー 60 脱水筒 61 外筒 62 回転筒 63 ウォータジャケット 64 排水室 65 排水ホッパ 66 排水槽 67 連絡路 68 排米ケース 69 加振機 70 排米コンベア 71 プーリ 72 モータ 73 中間軸 74 プーリ 75 プーリ 76 プーリ部 77 プーリ 78 プーリ 79 モータ 81 ノズル 82 制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 浩明 広島県東広島市西条西本町2番30号 株式 会社佐竹製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に給米路を、他端に排米路を設けて
    筒状の連通路となし、該連通路には米粒搬送用のスクリ
    ューを内装するとともに、前記給米路側には給水口を臨
    ませる一方、前記排米路側は回転多孔壁からなる遠心脱
    水部に形成し、前記給米路側端部から遠心脱水部までの
    間に洗米部を形成したことを特徴とする連続洗米装置。
  2. 【請求項2】 上記筒状の連通路と回転多孔壁とを一体
    に、かつ回転自在に形成するとともに、上記スクリュー
    は連通路及び回転多孔壁よりも速く回転させてなる請求
    項1の連続洗米装置。
  3. 【請求項3】 上記筒状の連通路と回転多孔壁とを一体
    に回転自在に形成するとともに、上記スクリューはこの
    スクリューの搬送方向とは逆方向に回転させ、連通路及
    び多孔壁をスクリューと同方向で、かつスクリューより
    も速く回転させてなる請求項1の連続洗米装置。
  4. 【請求項4】 上記洗米部と脱水部とには別体のスクリ
    ューを各々内装してなる請求項1の連続洗米装置。
JP8776892A 1991-03-20 1992-03-10 連続洗米装置 Pending JPH05104004A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103479251A (zh) * 2013-09-19 2014-01-01 应国珍 一种淘米机
CN103658081A (zh) * 2013-10-22 2014-03-26 王洪福 循环水喷淋式谷物淘洗机
WO2023090258A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 株式会社サタケ 無洗米製造装置

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