JPH06142530A - 連続精米装置 - Google Patents

連続精米装置

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JPH06142530A
JPH06142530A JP19291792A JP19291792A JPH06142530A JP H06142530 A JPH06142530 A JP H06142530A JP 19291792 A JP19291792 A JP 19291792A JP 19291792 A JP19291792 A JP 19291792A JP H06142530 A JPH06142530 A JP H06142530A
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JP
Japan
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rice
washing
cylinder
water
screw
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Application number
JP19291792A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Satake
利彦 佐竹
Satoru Satake
覺 佐竹
Tomizo Fujita
富三 藤田
Tsunehiko Shibata
恒彦 柴田
Hiroaki Shimizu
浩明 清水
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗米が十分に行いにくい、とう精度の低い精
白米であっても、短時間で糠臭のない精白米に洗米する
ことができる。 【構成】 一端に給米路4を、他端に排米路9を各々設
けて米粒の連通路となし、該連通路の前記排米路9側を
遠心脱水部7に形成する一方、前記給米路4と遠心脱水
部7との間の連通路に、米粒と洗米用の水とを遠心脱水
部7へ送るスクリュー12と、該スクリュー12と同一
軸線上で、かつ前記遠心脱水部7側へ設けた逆送スクリ
ュー13とからなる洗米部5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に精白米と水と
を供給し、撹拌して洗米した後、遠心脱水することによ
り洗米済みの精白米として排出する連続洗米装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】「洗米する」とは精白米を水中にて研ぐ
ことであり、これにより、精白米表面に残存する糊
(こ)粉層(=ぬか)を除去し、ぬか臭のないご飯を炊
くことができる。この洗米を自動的に行うための装置と
して、例えば、特開昭50−25767や実公昭63−
27786などが知られ、これらはいずれも、物理・機
械的摩擦により水中でもみ洗いした後、水切りを行うも
のである。
【0003】しかしながら、前記各公報に記載の連続洗
米機は、古米からの手もみ洗いを単に機械化したものに
過ぎず、完全にぬか臭を取り除くには米重量の10倍程
度の多量の水を必要とし、また、洗米後、米粒表面に付
着した水分を乾燥するのに手間がかかり、その間に、前
記付着水が米粒内部へ不均等に浸透し、そのひずみによ
り胴割れや裂開を生じるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するため本発明者らは、一端に給米路を、他端に排米
路を各々設けて筒状の連通路となし、この連通路内にス
クリューを設け、給米路側には給水口を臨ませる一方、
排米路側は遠心脱水部に形成し、給米路から遠心脱水部
までの間に洗米部を形成してなる連続洗米装置につい
て、先に提案した(特願平4−87768)。
【0005】このものは、従来のものに比べて極めて少
ない水で洗米が可能であり、強制的な遠心脱水により付
着水がなく、胴割などの恐れがない、といった利点があ
るが、とう精度の低い精白米を洗米する場合、硬い糊粉
層が多く残っているため、完全にぬか臭を払しょくでき
ないという問題があった。
【0006】本発明はこの点にかんがみ、とう精度の低
い精白米であっても十分に洗米を行うことのできる連続
洗米装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、連続的に精白米と水とを供給し、撹拌して洗
米した後、遠心脱水することにより洗米済みの精白米と
して排出する連続洗米装置であって、 イ.一端に給米路を、他端に排米路を各々設けて米粒の
連通路となす。 ロ.該連通路の前記排米路側を遠心脱水部に形成する。 ハ.前記給米路を遠心脱水部との間の連通路に、米粒と
洗米用の水とを遠心脱水部側へ送るスクリューと、該ス
クリューと同一軸線上で、かつ前記遠心脱水部側へ設け
た逆送りスクリューとからなる洗米部を形成する。とい
う技術的手段を講じた。
【0008】そして、両スクリューの間に撹拌羽根を設
けると、より効果的である。
【0009】また、洗米部の吐出部には、洗米部に向け
て付勢された抵抗板を設けるとよい。
【0010】更に、洗米部は、給米路を上部に設けて立
設することもできる。
【0011】
【作用】給米路から連続的に供給される原料精白米は、
洗米部に供給される洗米用の水と共にスクリューによっ
て遠心脱水部側へ流動・搬送されるが、逆送りスクリュ
ーによる逆送り作用により、洗米部からそのまま遠心脱
水部へ搬送されることなく、両スクリューの間付近で米
粒どうしが衝突し合って活発な撹拌作用が生じる。その
結果、米粒どうしの接触・摩擦により米粒表面の糊粉層
がはく離されて洗米が行われる。こうして洗米作用を受
けた米粒は、給米路からスクリューによって供給される
米粒により、順次遠心脱水部へ押出され、遠心分離によ
る脱水作用を受け、付着水のない状態で排米路から排出
される。
【0012】両スクリューの間に撹拌羽根を設けること
によって撹拌作用がより活発に行われる。
【0013】また、洗米部の吐出部に設けた抵抗板によ
り、洗米部内の圧力が適度に保持され、洗米がむらなく
行われるとともに、抵抗板の付勢力を変えることにより
内部圧力が変わり、洗米度合が変わることになる。
【0014】更に、洗米部を立設することにより、洗米
用の水が洗米部の吐出部からいち早く排出され、洗米に
必要かつ十分な水の中で米粒どうしの接触が行われると
ともに、洗米終了時、米粒が洗米部に残留することなく
全て排出される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の第1実施例であり、横設した筒状のフレー
ム1内に、一対の軸受2,2によって脱水筒3を回転自
在に横設する。更に、一端に給米樋4を立設した洗米筒
5を前記脱水等3内に挿入し、洗米筒5の吐出口6を、
脱水筒3の一側に形成した脱水室7の一端に臨ませる。
脱水室7には米粒が漏出しない孔(あな)を多数穿(せ
ん)設してなる脱水用多孔壁8を周設するとともに、脱
水室7の他端に排米樋9を設ける。これにより、給米樋
4によって給米路が、排米樋9によって排米路が各々形
成されるとともに、これら給米路と排米路とを洗米筒5
及び脱水筒3によって連通することによって米粒及び水
の連通路が形成されることになる。
【0016】前記洗米筒5及び脱水筒3内に主軸10を
挿通し、該主軸10の両端部を軸受11,11によって
枢着する。そして、洗米筒5内の主軸10には、給米樋
4付近に供給スクリュー12を、吐出口6寄りには逆送
スクリュー13を各々軸着するとともに、前記供給スク
リュー12と逆送スクリュー13との間に撹拌羽根14
を設け、更に、脱水筒3内の主軸10には脱水スクリュ
ー15を設ける。この脱水スクリュー15及び前記供給
スクリュー12の各スクリュー羽根は、それぞれ洗米筒
5及び脱水筒3に対して米粒が通過できない程度に近接
して形成される。また、逆送スクリュー13の搬送能力
は供給スクリュー12のそれよりも小さく形成される。
【0017】前記洗米筒5は円筒又は角筒、例えば六角
等でもよく、吐出口6に向けて、付勢される抵抗板16
を冠着する。すなわち、中心部に主軸10を回転可能に
貫通させた抵抗板16を有する、底なし円筒状の抵抗筒
17を洗米筒5の吐出口6側端部に出入自在に嵌着し、
抵抗板16を吐出口6側に付勢するためのコイルばね1
9を備えた抵抗調節棒19を、フレーム1から機外へ吐
出させて設ける。抵抗調節棒19の端部はねじ部となす
とともに、このねじ部にナット20を螺(ら)合し、ナ
ット20を締付けるか又は緩めることにより、前記コイ
ルばね19による抵抗板16の付勢力を調節するよう形
成する。なお、コイルばね18により抵抗板16が吐出
口6に引き寄せられても、洗米終了時に水が出るための
間隙(げき)を有するよう、抵抗筒17の端部が係止す
る段差5aを洗米筒5に形成する。
【0018】前記給米樋4には、給米路に洗米用の水を
供給する給水ノズル21を装着する。該給水ノズル21
は、図外の電磁弁及び流量計を経て水道などに接続され
る。そして、前記脱水用多孔壁8の周囲に排水室22を
形成し、排水室22の底部に排水口23を開口するとと
もに排水樋24を垂設する。また、主軸10の一端にプ
ーリ25を軸着する一方、脱水筒3の周囲にプーリ溝2
6を刻設し、図外のモータにより主軸10と脱水筒3と
を同方向であって、かつ主軸10をやや高速に回転させ
るよう形成する。
【0019】次に、上記実施例における具体的作動につ
き説明する。図外の適宜な供給手段により、連続的に給
米樋4に投入される精白米は、給水ノズル21からの一
定流量の水とともに洗米筒5内に流下する。精白米重量
1に対し、水重量が0.5〜1の流量となるよう給水量
を調節する。
【0020】洗米筒5内の精白米及び水は、供給スクリ
ュー12により吐出口6に向けて搬送されるのである
が、逆送スクリュー13によって逆流し、供給スクリュ
ー12によって送られてくる精白米及び水と、逆送スク
リュー13によって逆流する精白米とが両スクリュー1
2,13の間付近において衝突するとともに撹拌され、
米粒どうしの接触が盛んになって米粒表面の強固な糊粉
層までもがはく離される。このとき、撹拌羽根14によ
る撹拌作用が加わると、より効果的な洗米が行われる。
【0021】こうして、洗米筒5内に充満し、適度な圧
力の下に洗米作用を受けた精白米は、供給スクリュー1
2によって連続的に供給される精白米及び水により、抵
抗板16に抗して順次押出され、脱水室7に至る。脱水
筒3は、プーリ溝16に掛けられたVベルト(図示せ
ず)により高速回転し、そのため、精白米と水とは遠心
力により脱水室7の内周壁に押付けられた状態となり、
脱水筒3から高速回転する脱水スクリュー15によって
排米樋9側へ送られる。そして、脱水用多孔壁8を通過
する際、遠心力により洗米済みの水及び米粒の付着水が
排水室22内に除去され、排水口23及び排水樋24を
経て機外に排水され、洗米済みの精白米は排米樋9から
機外へ排出される。
【0022】なお、洗米程度を変える場合は、主軸10
を適度な回転数の範囲内で変化させて行うこともできる
が(回転数が大き過ぎると、洗米筒5内での滞留時間が
少なくなって内部が粗になり、洗米効果が低下し、回転
数が小さ過ぎると撹拌作用が乏しく、洗米が十分行われ
ない)、抵抗調節棒19のナット20を操作してコイル
ばね19の撓(たわ)み量を変化させることにより、洗
米度合を確認しながら容易に調節できる。
【0023】次に、図2に基づいて第2の実施例につき
説明する。一端を吐出口102となした洗米筒101を
横設し、他端側に設けた供給口105に接続して給米樋
106を立設するとともに、洗米筒101内に、一端に
設けた軸受部103によって回転自在に片持支持された
洗米軸104を横架する。洗米軸104の供給口105
側には供給スクリュー107を、吐出口102側には逆
送スクリュー108を、そして前記両スクリュー10
7,108の間には撹拌羽根109を各々軸着する。ま
た、前記給米樋106内には給水ノズル110を臨ま
せ、洗米軸104の反吐出口102端部にはプーリ11
1を軸着するとともに、吐出口102には分銅112に
よって付勢された抵抗板113を装着する。抵抗板11
3の支持アーム114と分銅112を係合支持するレバ
ー115とを軸116に固着し、分銅112の位置によ
り抵抗板113の押圧力を加減できるよう形成する。な
お、ストッパ117により、抵抗板113と吐出口10
2との最小間隙を保持する。
【0024】前記洗米筒101の下方には、軸受11
8,118により脱水筒119を回転自在に内設した円
筒状のフレーム120を横設する。フレーム120の一
端には前記脱水筒119の始端側に臨ませた排米樋12
1を、他端には脱水筒119の終端を臨ませた供給筒1
22を各々設け、供給樋122と排米樋121とに掛け
渡して脱水軸123を横架し、両端部を軸受124と同
125とによって回転自在に支持する。そして、前記供
給筒122内の脱水軸123に供給スクリュー126
を、前記脱水筒119内の脱水軸123に脱水スクリュ
ー127を各々軸着するとともに、脱水筒119の排米
樋121側寄りを脱水用多孔壁128となし、脱水用多
孔壁128の周囲に排水室129を形成し、排水室12
9の底部に排水口130及び排水樋131を設ける。こ
れにより、脱水筒119の脱水用多孔壁128の部分を
脱水室132に、その余の部分を二次洗米室133とな
す。また、前記脱水筒119の周面に刻設したプーリ溝
137と、脱水軸123の一端に軸着したプーリ134
とは図外のモータにVベルトにより連絡され、供給筒1
22に設けた供給口135と前記洗米筒101の吐出口
102とをホッパ136により連絡する。
【0025】以上の構成により本実施例においては、次
のとおり作動する。給米樋106に投入される精白米
は、先の実施例同様に、給水ノズル110からの洗米用
の水と共に洗米筒101内に流下し、供給スクリュー1
07によって吐出口102側へ搬送されるが、逆送スク
リュー108による逆送り作用により逆流し、撹拌作用
が盛んになり、粒々摩擦の活発化に伴って洗米が十分行
われる。このとき、撹拌羽根109により撹拌がいっそ
う盛んになる。
【0026】こうして、洗米筒101内に精白米と水と
が充満して撹拌・粒々摩擦により洗米が行われるのであ
るが、連続的に供給される精白米及び水により洗米筒1
01内が一定以上の圧力、すなわち抵抗板113の付勢
力より大きくなると、抵抗板113に抗して順次吐出口
102から吐出し、ホッパ136内に落下して供給口1
35から供給筒122内に流入する。供給筒122内の
精白米及び水は供給スクリュー126により回転する脱
水筒119内に供給される。
【0027】脱水筒119内に至った精白米及び水は、
二次洗米室133を追加する間に更に洗米され、前記洗
米筒101内において十分軟化してはく離しやすくなっ
た糊粉層が米粒表面から離脱し、いわゆる仕上洗米が行
われる。そして、脱水用多孔壁128を通過する際、洗
米済みの水が排水されると共に米粒の付着水が除去さ
れ、排米樋121から順次排出される。
【0028】次に、図3に基づいて第3の実施例につき
説明する。ただし、本実施例においては第2の実施例と
の相違点のみを説明し、その余の点については第2の実
施例と同じ符号を付すことで説明を省略する。すなわ
ち、本実施例においては、洗米筒101の吐出口102
寄り後半部の底部の一部を排水用多孔壁138となすと
ともに、該排水用多孔壁138の直下に、ホッパ136
に接続する受樋139を設けたものである。
【0029】このように構成した場合は、二次洗米室1
33における仕上洗米に必要な、多少多目の水を給水ノ
ズル110から給水しても、洗米筒101の排水用多孔
壁138から水の一部が排水され、適度な水により効果
的な洗米が行われる。一方、排水用多孔壁138から漏
出した水は、受樋139を経てホッパ136内に落下
し、吐出口102から吐出した米粒と共に供給口135
に投入され、搬送に適した水量により脱水筒119に送
られ、洗米筒101から漏出した比較的きれいな水を加
えて二次洗米室における仕上洗米が行われることにな
る。
【0030】次に、図4を参照して第4の実施例につき
説明する。ただし、本実施例においても第2の実施例と
の相違点のみを説明し、その余の点については第2の実
施例と同じ符号を付すことで説明を省略する。なすわ
ち、本実施例においては、ホッパ136内に臨む給水ノ
ズル140を設けたものであり、これにより、洗米筒1
01内における一次洗米と、脱水筒119内の二次洗米
室133における仕上洗米との水量をそれぞれ別々に最
適水量にすることができる。例えば、一次洗米において
は、精白米の供給流量1に対する水の流量は0.2〜
1.0(重量)とし、仕上げ洗米においては1対0.5
〜2.0として比較的多量の水中において仕上洗米が行
えるようにした。
【0031】次に図5を参照して第5の実施例につき説
明する。ただし、本実施例においては先の第4の実施例
との相違点のみを説明し、その余の点については第4の
実施例と同じ符号を付すことで説明を省略する。すなわ
ち、本実施例においては、洗米筒101の吐出口102
寄り後半部の底部の一部を排水用多孔壁138となし、
該排水用多孔壁138の直下に排水樋141を設け、こ
の排水樋141の排水口は機外へ臨ませる。
【0032】このように構成したときは、洗米筒(一次
洗米)109における洗米水量と脱水筒119内の二次
洗米室133内における洗米水量とを別々に最適水量に
することができるのみならず、洗米筒109における洗
米済みの廃水を二次洗米室133において使用すること
なく機外へ排水するので、一次洗米で生じた廃水中に含
まれる糊粉層や雑菌類が二次洗米時に米粒表面に再付着
することがなく、洗米済みの精白米が衛生的であり、か
つ腐敗しにくい。
【0033】次に、図6に基づき、第6の実施例につい
て説明する。本実施例は第1の実施例のものをほぼ立設
した構成であり、立設したフレーム201に対し、給米
樋204及び排米樋209は、それぞれ供給・排出が行
いやすいよう上方又は下方に斜設してあり、給水ノズル
221は洗米筒205内に臨ませてある。また、本実施
例においては、脱水筒203の下端の直下に、主軸21
0に軸着して排出用円板230を設けるとともに、排水
室222の下端に開口した排水口223に接続して排水
樋224を垂下してある。なお、符号231はフレーム
201及びモータMを支持する架台である。
【0034】本実施例によると、給米樋204から供給
される精白米は洗米筒205内において、供給スクリュ
ー212により下方へ供給される間に給水ノズル221
による給水を受け、水と共に流下する。そして、吐出口
206側に設けた逆送スクリュー213によって逆流現
象が生じ、供給スクリュー212によって流下する精白
米と衝突して水と共に撹拌され、粒々摩擦により米粒表
面の残粒糊粉層が除去される。供給スクリュー212と
逆送スクリュー213との間に撹拌羽根214を軸着す
ると、撹拌がより活発に行われる。洗米後の精白米及び
水は、下方の脱水筒203に流下し、脱水スクリュー2
15によって脱水用多孔壁208を通過するとき、洗米
済みの廃水と米粒表面の付着水とが排水室222内に排
出し、排水口223及び排水樋224を経て機外へ排水
され、洗米済みの精白米は排出用円板230の遠心力に
より排米樋209から取り出される。
【0035】このように、本実施例においては、上方か
ら下方へ精白米及び水を供給するので、洗米に不要な水
がいち早く吐出口206から流出し、洗米に適した水で
効果的に洗米が行える。また、洗米・脱水終了時、洗米
筒205及び脱水筒203内の精白米及び水が残らず排
出され、残留することがない。なお、洗米度合の調節は
主軸210の回転数を変え、洗米筒205内における精
白米の滞留時間を増減することにより行う。
【0036】次に、図7を参照して第7の実施例につい
て説明する。本実施例は、第6の実施例における洗米筒
と脱水室との間に二次洗米室を設けたものである。すな
わち、下端に吐出口302を開口するとともに上端寄り
に給米樋306を斜設した洗米筒301を立設し、該洗
米筒301内に、軸受部303によって片持ちされた主
軸304を垂下し、主軸304には吐出口302付近に
逆送スクリュー308を、給米樋306付近に供給スク
リュー307を、そして、前記両スクリュー307,3
08の間に撹拌羽根309を各々軸着する。給水ノズル
310は前記供給スクリュー307下端付近の洗米筒3
01内に臨設し、洗米軸304の上端に軸着したプーリ
311とモータM1とをVベルトにより連結する。
【0037】前記吐出口302の直下には、脱水筒31
9上端に形成したホッパ部341を対設し、脱水筒31
9は、立設した円筒状のフレーム320内に一対の軸受
318,318によって回転自在に内設し、脱水筒31
9の周面にはプーリ溝336を刻設し、モータM2とV
ベルトにより連結する。脱水筒319の下半分は脱水用
多孔壁328となすとともに、脱水筒319内には軸受
部325により回転自在に立設した脱水軸323を立設
し、脱水軸323には脱水スクリュー327を軸着す
る。そして、脱水筒319内の脱水用多孔壁328で囲
まれる空間を脱水室332に、脱水室332の上方を二
次洗米室333に各々なし、脱水用多孔壁328の周囲
に排水室329を設けるとともに、排水室329の下端
に排水口330を設け、排水口330に接続して排水樋
331を設ける。
【0038】更に、脱水筒319の下端に接続して排米
樋321を斜設し、排米樋321内には脱水軸323に
軸着して排出用円板340を設ける。また、脱水軸32
3の下端にはプーリ334を軸着し、プーリ334とモ
ータM2とをVベルトで連結する。このモータM2は両
軸モータとし、他方のモータプーリと脱水筒319のプ
ーリ溝336とも連結してある。
【0039】この実施例の場合は、先の実施例同様に、
給米樋306へ投入される精白米は、給米樋306内を
滑り落ちて洗米筒301内に流入し、給水ノズル310
から供給される洗米水とともに流下して逆送スクリュー
308による逆流現象が生じ、撹拌羽根309による撹
拌作用も手伝って粒々摩擦が盛んになり、適度な水にに
よる洗米が行われる。洗米済みの精白米及び水(大半は
いち早く流下する)は、ホッパ部341から高速回転す
る脱水筒319の二次洗米室333内に流下し、脱水ス
クリュー327により下送される間に比較的多量の水中
にて二次洗米が行われる。二次洗米室333を通過する
とそのまま脱水室332に至り、遠心脱水されて排出用
円板340により排米樋321から取り出される。
【0040】このように、本実施例においては高速回転
する脱水筒319の一部に二次洗米室333を設けたの
で、洗米筒301内における比較的少量の水による洗米
時に、米粒表面からはく離しかかったり、または再付着
したりする糊粉層を比較的多量の水中における二次洗米
時に除去することができる。また、洗米筒301の吐出
口302から脱水等319のホッパ部341へ精白米及
び水が落下するとき、脱水筒319の内周に対してほぼ
均等に供給されることになり、その後の二次洗米及び脱
水工程が効果的に行われる。
【0041】図8は第8の実施例を示すが、このもの
は、先の実施例における脱水筒を横に設けることによ
り、二次洗米室及び脱水室を横設したものであり、二次
洗米室及び脱水室における具体的作動は、第2の実施例
におけるそれらの作用と同様であるので、対応する符号
のみを付して詳細な説明は省略する。
【0042】なお、自然流下式の給米樋406に代え
て、スクリューコンベア450を備えた給米樋451を
設けることにより、一定流量での精白米の供給が可能と
なり、洗米・脱水線がむらなく行える。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、順送
するスクリューと同一軸線上で、かつ遠心脱水部側へ逆
送りスクリューを設けたので、両スクリュー間付近にお
ける撹拌が活発となり、米粒どうしの衝突・接触の機会
が増えることにより、とう精度の低い精白米であっても
洗米が十分に行われる。このとき、前記両スクリュー間
に撹拌羽根を設けることによって撹拌作用がより活発に
なる。
【0044】また、前記各スクリューを内装してなる洗
米部の吐出口に抵抗板を設けることにより、洗米度合の
調整を容易に行うことができる。
【0045】更に、前記吐出口を下方にして洗米部を立
設すると、洗米用の水がいち早く流出するので、洗米に
必要で十分な水量で効果的に洗米が行われる。そのた
め、搬送部、洗米部における最適水量の調整を微妙に行
う必要がなく、加えて、洗米終了後の残留水や残留米が
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続洗米装置の第1の実施例を示す縦断面図で
ある。
【図2】同第2の実施例を示す縦断面図である。
【図3】同第3の実施例を示す縦断面図である。
【図4】同第4の実施例を示す縦断面図である。。
【図5】同第5の実施例を示す縦断面図である。
【図6】同第6の実施例を示す縦断面図である。
【図7】同第7の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 軸受 3 脱水筒 4 給米樋 5 洗米筒 6 吐出口 7 脱水室 8 脱水用多孔壁 9 排米樋 10 主軸 11 軸受 12 供給スクリュー 13 逆送スクリュー 14 撹拌羽根 15 脱水スクリュー 16 抵抗板 17 抵抗筒 18 コイルばね 19 抵抗調節棒 20 ナット 21 給水ノズル 22 排水室 23 排水口 24 排水樋 25 プーリ 26 プーリ溝 101 洗米筒 102 吐出口 103 軸受部 104 洗米軸 105 供給口 106 給米樋 107 供給スクリュー 108 逆送スクリュー 109 撹拌羽根 110 給水ノズル 111 プーリ 112 分銅 113 抵抗板 114 支持アーム 115 レバー 116 軸 117 ストップ 118 軸受 119 脱水筒 120 フレーム 121 排米樋 122 供給筒 123 脱水軸 124 軸受 125 軸受 126 供給スクリュー 127 脱水スクリュー 128 脱水用多孔壁 129 排水室 130 排水口 131 排水室 132 脱水室 133 二次洗米室 134 プーリ 135 供給口 136 ホッパ 137 プーリ溝 138 排水用多孔壁 139 受樋 140 給水ノズル 141 排水樋 201 フレーム 203 脱水筒 204 給水樋 205 洗米筒 206 吐出口 208 脱水用多孔壁 209 排米樋 210 主軸 212 供給スクリュー 213 逆送スクリュー 214 撹拌羽根 215 脱水スクリュー 222 排水室 223 排水口 224 排水樋 230 排出用円板 231 架台 301 洗米筒 302 吐出口 303 軸受部 304 主軸 306 給米樋 307 供給スクリュー 308 逆送スクリュー 309 撹拌羽根 310 給水ノズル 319 脱水筒 320 フレーム 321 排米樋 323 脱水軸 325 軸受部 327 脱水スクリュー 328 脱水用多孔壁 330 排水口 331 排水樋 332 脱水室 333 二次洗米室 334 プーリ 336 プーリ溝 340 排出用円板 341 ホッパ部 406 給米樋 450 スクリューコンベア 451 給米樋
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】連続洗米装置の第1の実施例を示す縦断面図で
ある。
【図2】同第2の実施例を示す縦断面図である。
【図3】同第3の実施例を示す縦断面図である。
【図4】同第4の実施例を示す縦断面図である。
【図5】同第5の実施例を示す縦断面図である。
【図6】同第6の実施例を示す縦断面図である。
【図7】同第7の実施例を示す縦断面図である。
【図8】同第8の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】 1 フレーム 2 軸受 3 脱水筒 4 給米樋 5 洗米筒 6 吐出口 7 脱水室 8 脱水用多孔壁 9 排米樋 10 主軸 11 軸受 12 供給スクリュー 13 逆送スクリュー 14 撹拌羽根 15 脱水スクリュー 16 抵抗板 17 抵抗筒 18 コイルばね 19 抵抗調節棒 20 ナット 21 給水ノズル 22 排水室 23 排水口 24 排水樋 25 プーリ 26 プーリ溝 101 洗米筒 102 吐出口 103 軸受部 104 洗米軸 105 供給口 106 給米樋 107 供給スクリュー 108 逆送スクリュー 109 撹拌羽根 110 給水ノズル 111 プーリ 112 分銅 113 抵抗板 114 支持アーム 115 レバー 116 軸 117 ストップ 118 軸受 119 脱水筒 120 フレーム 121 排米樋 122 供給筒 123 脱水軸 124 軸受 125 軸受 126 供給スクリュー 127 脱水スクリュー 128 脱水用多孔壁 129 排水室 130 排水口 131 排水室 132 脱水室 133 二次洗米室 134 プーリ 135 供給口 136 ホッパ 137 プーリ溝 138 排水用多孔壁 139 受樋 140 給水ノズル 141 排水樋 201 フレーム 203 脱水筒 204 給水樋 205 洗米筒 206 吐出口 208 脱水用多孔壁 209 排米樋 210 主軸 212 供給スクリュー 213 逆送スクリュー 214 撹拌羽根 215 脱水スクリュー 222 排水室 223 排水口 224 排水樋 230 排出用円板 231 架台 301 洗米筒 302 吐出口 303 軸受部 304 主軸 306 給米樋 307 供給スクリュー 308 逆送スクリュー 309 撹拌羽根 310 給水ノズル 319 脱水筒 320 フレーム 321 排米樋 323 脱水軸 325 軸受部 327 脱水スクリュー 328 脱水用多孔壁 330 排水口 331 排水樋 332 脱水室 333 二次洗米室 334 プーリ 336 プーリ溝 340 排出用円板 341 ホッパ部 406 給米樋 450 スクリューコンベア 451 給米樋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 浩明 広島県東広島市西条西本町2番30号 株式 会社佐竹製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に精白米と水とを供給し、撹拌し
    て洗米した後、遠心脱水することにより洗米済みの精白
    米として排出する連続洗米装置であって、一端に給米路
    を、他端に排米路を各々設けて米粒の連通路となし、該
    連通路の前記排米路側を遠心脱水部に形成する一方、前
    記給米路と遠心脱水部との間の連通路に、米粒と洗米用
    の水とを遠心脱水部側へ送るスクューと、該スクリュー
    と同一軸線上で、かつ前記遠心脱水部側へ設けた逆送ス
    クリューとからなる洗米部を形成したことを特徴とする
    連続洗米装置。
  2. 【請求項2】 上記両スクリューの間に撹拌羽根を設け
    てなる請求項1の連続洗米装置。
  3. 【請求項3】 上記洗米部の吐出部には、洗米部に向け
    て付勢された抵抗板を設けてなる請求項1又は2の連続
    精米装置。
  4. 【請求項4】 上記洗米部は、給米路を上部に設けて立
    設してなる請求項1又は2の連続洗米装置。
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