JP7158304B2 - 搬送システムおよび設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、柱体の頂部に設置する対象物を搬送するための搬送システムおよび対象物の設置方法に関する。
橋脚は、柱体の上に橋桁を支持する支持梁を設けて略T字状に構成され、支持梁は柱体から側方に張出す張出部を有する。張出部の施工は柱体の頂部に設けたステージを足場として行うが、このステージは当該頂部に設置したブラケット上に敷桁材を敷き並べて製作される。
従来、ステージの製作に必要な資材は、クレーンで吊り上げて上空のステージ製作場所まで移動させている。しかしながら、橋脚の両脇に既存道路が存在し、支持梁の張出部が既存道路側に位置するような施工条件では、作業時に既存道路を一時閉鎖したり通行止めとしたりといった対策が必要である。また既存道路上に資材等の落下防止用の防護設備を設置する必要もある。
一方、特許文献1では、上記のような施工条件下において、橋脚の両脇の既存道路での交通を確保しつつステージを設置する方法として、既存道路間の作業ヤードにおいて、柱体の周囲に組み立てた支持架台上で支保構造体(ステージ)を既存道路の延伸方向に構築した後、支保構造体を90度回転させて既存道路側に位置させることが記載されている。
特許第5295989号公報
クレーンを用いた従来の方法では、上記のような施工条件下で既存道路の一時閉鎖や通行止め、防護設備の設置等の必要がある他、ステージの製作を行うためにクレーンが長期間拘束され他の作業に使用できず、また橋脚の周囲に長期間に亘ってクレーン設置スペースを確保する必要がある、といった問題もある。
一方、特許文献1ではクレーンを用いずにステージの設置を行うが、そのために大掛かりな装置が別途必要となり、その組立てに費用や手間がかかる恐れがある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、クレーンを用いずに簡易な構成にて柱体の頂部に対象物を設置することのできる搬送システム等を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、柱体の頂部に設置する対象物を搬送するための搬送システムであって、前記対象物を前記柱体の頂部まで上昇させる昇降装置であって、前記柱体の側面に沿って前記対象物を昇降可能な昇降装置が前記柱体に設けられ、前記柱体を囲む環状のレールを含み、前記柱体の頂部まで上昇させた前記対象物を、前記レールに沿って前記柱体の周方向に90度移動させることが可能な移動装置を更に備えることを特徴とする搬送システムである。
本発明によれば、柱体の側面に沿って対象物を昇降させる昇降装置を柱体に設けた後、対象物をこの昇降装置を用いて地表付近から柱体の頂部まで上昇させて頂部に設置することができ、クレーンを用いずに簡易な構成にて対象物の設置を行い、前記したステージの製作等を行うことができる。
第1の発明では、昇降装置で上昇させた対象物を柱体の周方向に移動させることが可能になる。そのため、例えば前記のように支持梁の張出部が橋脚両脇の既存道路側に位置するような施工条件下において、既存道路間の作業ヤードにてブラケット等を上昇させた後、これを既存道路側に移動させ、柱体の既存道路側の側面に設置してステージを製作するといったことが可能になる。
前記昇降装置は、前記柱体の側面で鉛直方向に設置されたガイドと、前記ガイドに沿って昇降する昇降部と、を有することが望ましい。また、前記柱体の側面に設けたクライミングレールが前記柱体の側面を昇降するセルフクライミングシステムであることも望ましい。
本発明では、例えばガイドに沿って昇降する昇降部の昇降により対象物を安定して上昇させることができる。また上記のセルフクライミングシステムを利用する場合、より簡易な設備で済む。
前記昇降装置は、前記柱体の頂部から前記対象物を吊り上げるものであり、前記移動装置は、前記昇降装置を、前記柱体の頂部にて前記レールに沿って前記柱体の周方向に移動させることが可能であってもよい。
この場合、昇降装置をより簡易な構成とできる。
あるいは、前記昇降装置は、前記移動装置を前記対象物とともに上昇させるものであってもよい。
第2の発明は、柱体の頂部に対象物を設置する設置方法であって、前記柱体に設けられ、前記柱体の側面に沿って前記対象物を昇降可能な昇降装置により、前記対象物を前記柱体の頂部まで上昇させる工程と、前記柱体の頂部まで上昇させた前記対象物を、前記柱体を囲む環状のレールを含む移動装置により、前記レールに沿って前記柱体の周方向に90度移動させる工程と、前記対象物を前記柱体の頂部に設置する工程と、を有することを特徴とする設置方法である。
前記柱体は、例えば既存道路の脇に位置し、前記昇降装置により前記対象物を前記柱体の前記既存道路側では無い側面に沿って上昇させた後、前記移動装置により前記対象物を前記柱体の前記既存道路側に移動させる。
本発明によれば、クレーンを用いずに簡易な構成にて柱体の頂部に対象物を設置することのできる搬送システム等を提供できる。
ステージ4を示す図。 搬送システム2を示す図。 ステージ4の製作方法を示す図。 ブラケット5の設置について説明する図。 ステージ4の製作方法を示す図。 レール191の例。 搬送システム2aを示す図。 ステージ4の設置方法を示す図。 搬送システム2bを示す図。 ステージ4の設置方法を示す図。 ブラケット5の設置について説明する図。 搬送システム2cを示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.ステージ4)
図1は、本発明の実施形態に係る搬送システムを利用して製作されるステージ4を示す図である。図1の例では、柱体1の頂部の側面にステージ4が設けられる。
柱体1は橋脚を構成する鉄筋コンクリート製の柱状部材である。橋脚としては、この柱体1の上に橋桁を支持する支持梁aが設けられる。柱体1の両脇には既存道路9があり、橋脚は既存道路9に挟まれた帯状の領域を作業ヤード7として構築され、上記の支持梁aは柱体1の両脇の既存道路9上に張り出す。なお特に図示しないが、柱体1の頂面からは、支持梁aに埋設するための鉄筋が上方に突出している。また本実施形態では柱体1の平面が略正方形状であるが、柱体1の平面形状は特に限定されない。
ステージ4は支持梁aの張出部を構築するための足場となり、柱体1の既存道路9側にある2つの側面のそれぞれに架設される。ステージ4は、ブラケット5の上に敷桁材6を設けて製作される。
ブラケット5は、柱体1の側面に沿って配置される鉛直材51の上端に、外側に延びる水平材52を設け、鉛直材51と水平材52を斜材53によって繋いだトラス形状を有する。図の例では柱体1の一側面に2つのブラケット5が設置され、これらのブラケット5の上に複数本の敷桁材6が架け渡される。
(2.搬送システム2)
図2は、本実施形態に係る搬送システム2を示す図である。搬送システム2は、柱体1の頂部に設置するブラケット5等(対象物)を地表付近から柱体1の頂部まで搬送するため柱体1に設けられるものであり、昇降装置11、移動装置19等を有する。
昇降装置11は、ブラケット5等を柱体1の側面に沿って昇降させるものであり、マスト111、昇降部112、リフト113等を有する。昇降装置11は、柱体1の側面のうち、既存道路9側では無い面、すなわち既存道路9の延伸方向に直交する2つの側面のそれぞれに設置される。
マスト111は、柱体1の側面で左右一対に設けられるガイドであり、柱体1の全高さに亘って鉛直方向に配置される。マスト111はタワークレーン用マストと同様のものであるが、マルチベント支柱などでもよい。
昇降部112は左右一対のマスト111のそれぞれに取付けられ、各昇降部112はマスト111に沿って同時に昇降する。リフト113はブラケット5等を支持するための支持部であり、これらの昇降部112に取り付けられる。
なお、本実施形態では柱体1の前記した2つの側面のそれぞれに設けられた昇降装置11が、独立して昇降部112を昇降させることができる。
移動装置19は、ブラケット5等を柱体1の頂部にて柱体1の周方向に移動させるものであり、環状のレール191と、レール191に沿って走行するホイスト192を有する。
本実施形態のレール191は円環状であり、柱体1の頂部で柱体1を囲むように設けられる。レール191は、柱体1の頂面で井桁状に架設された鋼材17に固定される。
ホイスト192はレール191の下面に設けられる走行部であり、後述するようにブラケット5等を吊り支持した状態でレール191に沿って走行可能である。ホイスト192はモータ等によって駆動する自走式のものとするが、これに限ることはない。
(3.ステージ4の製作方法)
ステージ4を製作するには、まず、図2に示すように搬送システム2を柱体1に設けた後、柱体1の一側面に設置する2つのブラケット5を図2に示すようにリフト113に支持させ、昇降部112を地表付近から図3(a)に示すように柱体1の頂部まで上昇させる。
本実施形態では、図2に示すようにブラケット5の鉛直材51、水平材52、斜材53を一括してリフト113で支持させ、これらを上昇させる。従来のようにクレーンを用いる場合、単材ごとに吊り上げを行うが、本実施形態のようにブラケット5の構成部材を一括して上昇させることで作業時間が短縮される。なお本実施形態ではこの時点で斜材53が水平材52のみに連結され、鉛直材51には連結されていない状態である。
こうしてブラケット5を柱体1の頂部まで上昇させた後、ブラケット5を移動装置19のホイスト192に取り付け、ホイスト192に吊り支持させる。ここでは、柱体1の頂部まで上昇させた2つのブラケット5を2台のホイスト192のそれぞれに取付ける。また、各ブラケット5をリフト113から取り外し、図3(b)に示すように昇降部112とリフト113を柱体1の頂部から退避させ、地表付近まで下降させる。
柱体1の頂部では、ホイスト192をレール191に沿って走行させることにより、2つのブラケット5を図3(c)に示すように柱体1の周方向に90度移動させ、柱体1の既存道路9側に位置させる。そして、図3(d)に示すように各ブラケット5を柱体1の既存道路9側の側面に引き寄せ、当該側面に設置する。
ブラケット5の設置時は、図4(a)に示すように柱体1の側面に沿って鉛直材51を配置し、鉛直材51に緊張材25を通してその端部を柱体1の側面に埋設したカプラ(不図示)に固定し、緊張材25の反対側の端部を緊張して鉛直材51に固定する。ただし、ブラケット5の設置方法がこれに限ることはない。
また本実施形態では斜材53の上端がピン54によって水平材52に回転可能に連結されており、当該斜材53を回転させて図4(b)に示すように斜め姿勢とし、その下端をピン55により鉛直材51に連結してトラス形状とする。なお、ブラケット5をホイスト192で移動させる前に、上記と同様の手順でトラス形状とすることも可能である。
ブラケット5の設置と並行して、地表付近では図5に示すようにリフト113に敷桁材6を支持させる。そして、前記と略同様の手順で敷桁材6を柱体1の頂部まで上昇させてブラケット5の設置面まで移動させ、ブラケット5上に設置する。こうして所定数の敷桁材6をブラケット5上に設置することでステージ4が製作される。
本実施形態では、前記した2つの昇降装置11をそれぞれ独立に稼働させて柱体1の既存道路9側の2つの側面のそれぞれで上記のようにステージ4を製作し、その後、橋脚の支持梁a(図1参照)の構築を行う。支持梁aの張出部は、ステージ4を作業足場として利用し構築する。支持梁aが構築できたら、ステージ4のブラケット5と敷桁材6を上記と逆の手順で順次解体して地上に回収し、最後に搬送システム2を解体する。
このように、第1の実施形態によれば、柱体1の側面に沿ってブラケット5等を昇降させる昇降装置11を柱体1に設けた後、ブラケット5等をこの昇降装置11を用いて地表付近から柱体1の頂部まで上昇させてこれを頂部に設置することができ、クレーンを用いずに簡易な構成にてブラケット5等の設置を行い、ステージ4の製作を行うことができる。
また本実施形態では昇降装置11で上昇させたブラケット5等を移動装置19により柱体1の周方向に移動させることが可能になる。これにより、本実施形態のように支持梁aの張出部が橋脚両脇の既存道路9側に位置するような施工条件下において、既存道路9間の作業ヤード7にてブラケット5等を上昇させた後、これを既存道路9側に移動させ、柱体1の既存道路9側の側面に設置してステージ4を製作するといったことが可能になる。そのため、柱体1の既存道路9側での作業を最小限とし、既存道路9の通行制限を省略あるいは軽減できる。
昇降装置11は、柱体1の側面で鉛直方向に配置されたマスト111と、マスト111に沿って昇降する昇降部112を有しており、クレーン等でブラケット5等を吊り上げる場合に比べブラケット5等を安定して上昇させることができる。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば本実施形態では橋脚の支持梁aを構築する際にその足場となるステージ4をブラケット5等により製作する例を説明したが、搬送システム2の適用場面はこれに限らない。搬送システム2によって搬送する対象物は柱体の頂部に設置するものであればよく、施工現場によって異なる。
また、本実施形態では移動装置19のホイスト192によってブラケット5等を移動させているが、これに限ることはなく、移動させる対象物に応じたものを使用することができる。例えば敷桁材6の移動時に、ホイスト192を敷桁材6の移動に適した搬送用台車に付け替えて用いてもよい。
また、レール191の形状やレール191の柱体1への固定方法も前記に限らない。例えば本実施形態では柱体1の平面が略正方形状でありレール191を円環状としているが、図6(a)に概略を示すようにレール191を角丸正方形状としてもよく、また図6(b)に示すように柱体1の平面が長方形の場合、レール191を角丸長方形状としてもよい。これによりレール191と柱体1の側面の間隔を小さくすることができ、ブラケット5等の設置が容易になる。その他、レール191を楕円形とすることなども可能であり、いずれにせよレール191は柱体1を囲むように環状に設けられていればよい。
また本実施形態では移動装置19によりブラケット5等を柱体1の周方向に90度移動させているが、ブラケット5等の移動長も特に限定されず、施工条件その他に応じて360度あらゆる位置に移動させることが可能である。
本実施形態では橋脚の両脇に既存道路9が存在する施工条件であるため、昇降装置11は、柱体1の側面のうち既存道路9の延伸方向と直交する2面に設けているが、昇降装置11をこのうち一面のみに設けてもよい。また施工条件によっては柱体1の全ての側面に昇降装置11を設けることも可能であり、この場合は移動装置19を省略できる。
以下、本発明の別の例について、第2~第4の実施形態として説明する。各実施形態はそれまでに説明した実施形態と異なる点について説明し、同様の構成については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。また、第1の実施形態も含め、各実施形態で説明する構成は必要に応じて組み合わせることができる。
[第2の実施形態]
図7は本発明の第2の実施形態に係る搬送システム2aを示す図である。この搬送システム2aは、移動装置19aのレール191に沿って電動チェーンブロック192aが移動し、この電動チェーンブロック192aとチェーン193および吊治具194(以下、電動チェーンブロック192a等という)がブラケット5等を柱体1の側面に沿って昇降させる昇降装置として機能する点で第1の実施形態と主に異なる。
電動チェーンブロック192aはレール191の下面に複数(図の例では4台)設けられ、モータ等の駆動によってレール191に沿って走行する。各電動チェーンブロック192aからはチェーン193が吊下げられる。チェーン193の先端には吊治具194が設けられる。地表付近では、吊治具194からワイヤ等でブラケット5が吊り支持される。吊治具194は、電動チェーンブロック192aでチェーン193を巻取ったり巻出したりすることによって柱体1の側面に沿って昇降する。
なお本実施形態では、この時点でブラケット5がトラス状に形成された状態であり、ブラケット5の上には敷桁材6が配置される。すなわち、ステージ4自体は地上の作業ヤード7で既に製作されており、ステージ4の2つのブラケット5が2台の電動チェーンブロック192aのそれぞれによって柱体1の頂部から吊られている状態である。
本実施形態では、図7に示す状態から上記2台の電動チェーンブロック192aで同時にチェーン193を巻取って図8(a)に示すようにステージ4(ブラケット5および敷桁材6)を吊り上げ、柱体1の頂部まで上昇させる。
そして、これら2台の電動チェーンブロック192aをその間隔を保ったままレール191に沿って移動させることにより、ステージ4を図8(b)に示すように柱体1の周方向に90度移動させ、柱体1の既存道路9側に位置させる。
その後、ステージ4を柱体1の既存道路9側の側面に引き寄せ、そのブラケット5を前記と同様にして当該側面に設置する。本実施形態では前記した4台の電動チェーンブロック192aを2つ一組でそれぞれ独立に稼働させ、2つのステージ4を柱体1の既存道路9側の2つの側面のそれぞれに上記したように設置する。
以下、第1の実施形態と同様に橋脚の支持梁a(図1参照)を構築した後、ステージ4を上記と逆の手順で地上に回収し、その後搬送システム2aを解体する流れとなる。
この第2の実施形態においても、クレーンを用いずに簡易な構成にてステージ4の設置を行うことができ、第1の実施形態と同様の効果を有する。また第2の実施形態では昇降装置として電動チェーンブロック192a等を用いることで、より簡易な構成とできる。また地上で製作したステージ4をそのまま上昇させて柱体1の頂部に設置するので、作業時間がより短縮される。
[第3の実施形態]
図9は本発明の第3の実施形態に係る搬送システム2bを示す図である。搬送システム2bは、昇降装置14によってステージ4(ブラケット5および敷桁材6)と移動装置19bを上昇させる点で第1の実施形態と主に異なる。
昇降装置14は、クライミングレール141と、当該クライミングレール141に取付けられた支持部142および作業床143を有する。昇降装置14は、クライミングレール141が柱体1の側面を昇降する自昇降システム(セルフクライミングシステム)である。柱体1の側面にはクライミングレール141を着脱可能に保持する保持部材(不図示)が設けられており、例えば当該保持部材に設けられたジャッキの伸縮によってクライミングレール141が昇降する。このようなセルフクライミングシステムの例が特表2008-545074号公報等に開示されている。
昇降装置14は、柱体1の側面のうち、既存道路9の延伸方向に直交する2つの側面のそれぞれに設けられる。各側面の昇降装置14は同時に昇降する。
クライミングレール141は柱体1の側面で左右一対に設けられる。クライミングレール141は柱体1の高さ方向の一部の範囲で鉛直方向に配置される。支持部142はこれらのクライミングレール141に取付けられ、その上面で移動装置19bのレール191を支持する。作業床143は支持部142の下方でこれらのクライミングレール141に取付けられる。
移動装置19bは、柱体1を囲む環状のレール191の上面に走行部192b(図11参照)を設けたものである。走行部192bはモータ等により駆動する自走式のものであり、その上面でブラケット5の水平材52を支持する。なお本実施形態でも、この時点でステージ4自体が地上で既に製作された状態となっており、トラス状のブラケット5の上に敷桁材6が配置されている。
本実施形態では、図9に示す状態から昇降装置14のセルフクライミングによりステージ4と移動装置19bを図10(a)に示すように柱体1の頂部まで上昇させる。
そして、図示しない固定材で移動装置19bのレール191の位置を固定し、図10(b)に示すように昇降装置14を下降させて柱体1の頂部から退避させ、走行部192b(図11参照)をレール191に沿って走行させる。これにより、両昇降装置14で上昇させたステージ4を図10(c)に示すように周方向に90度移動させ、それぞれ柱体1の両脇の既存道路9側に位置させる。
この時の状態をレール191の軸方向と直交する断面で見たものが図11(a)であり、本実施形態ではこの後図11(b)に示すようにステージ4を柱体1の側面に引き寄せ、前記と同様、そのブラケット5を緊張材25等を用いて当該側面に設置する。こうして図9(d)に示すように2つのステージ4が柱体1の両脇の既存道路9側の側面にそれぞれ設置される。
以下、第1の実施形態と同様に橋脚の支持梁a(図1参照)を構築した後、ステージ4と移動装置19bを上記と逆の手順で地上に回収して搬送システム2bの解体を行う流れとなる。
この第3の実施形態においても、クレーンを用いずに簡易な構成にてステージ4の設置を行うことができ、第1の実施形態と同様の効果を有する。また昇降装置14としてセルフクライミングシステムを用いることで、より簡易な設備で済む。また本実施形態はステージ4とともに移動装置19bを上昇させ、ステージ4の設置を行う一連の工程の中で移動装置19bのレール191の固定も行うので、作業時間がさらに短縮される。
[第4の実施形態]
図12は本発明の第4の実施形態に係る搬送システム2cを示す図である。搬送システム2cは、ステージ4(ブラケット5および敷桁材6)と移動装置19bを上昇させる昇降装置11aの構成において第3の実施形態と主に異なる。
昇降装置11aは、マスト111、昇降部112、支持部115、作業床116等を有する。昇降装置11aは、柱体1の側面のうち、既存道路9の延伸方向に直交する2つの側面にそれぞれ設置される。
マスト111と昇降部112は第1の実施形態で説明したものと同様であるが、本実施形態では各側面に配置された昇降装置11aの昇降部112が同時に昇降する。
支持部115と作業床116は昇降部112に取付けられる。支持部115は移動装置19bのレール191を支持するものであり、作業床116は支持部115の下方で昇降部112に取付けられる。
第4の実施形態では第3の実施形態とほぼ同様の手順によりステージ4を設置できるが、簡単に説明すると、昇降部112によりステージ4と移動装置19bを柱体1の頂部まで上昇させ、固定材(不図示)でレール191の位置を固定し、昇降部112を下降させて柱体1の頂部から退避した後、走行部192b(図11参照)をレール191に沿って走行させる。これにより、両昇降装置11aで上昇させたステージ4を柱体1の両脇の既存道路9側に位置させた後、それぞれのステージ4を柱体1の既存道路9側の側面に引き寄せ、そのブラケット5を当該側面に設置する。
この第4の実施形態においても、クレーンを用いずに簡易な構成にてステージ4の設置を行うことができ、第1の実施形態と同様の効果を有する。なお走行部192bに代えてホイスト192によりステージ4を吊り支持して柱体1の周方向に移動させることもでき、これは第3の実施形態においても同様である。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:柱体
2、2a、2b、2c:搬送システム
4:ステージ
5:ブラケット
6:敷桁材
7:作業ヤード
9:既存道路
11、11a、14:昇降装置
19、19a、19b:移動装置
111:マスト
112:昇降部
113:リフト
115、142:支持部
116、143:作業床
141:クライミングレール
191:レール
192:ホイスト
192a:電動チェーンブロック
192b:走行部
193:チェーン
194:吊治具

Claims (7)

  1. 柱体の頂部に設置する対象物を搬送するための搬送システムであって、
    前記対象物を前記柱体の頂部まで上昇させる昇降装置であって、前記柱体の側面に沿って前記対象物を昇降可能な昇降装置が前記柱体に設けられ
    前記柱体を囲む環状のレールを含み、前記柱体の頂部まで上昇させた前記対象物を、前記レールに沿って前記柱体の周方向に90度移動させることが可能な移動装置を更に備えることを特徴とする搬送システム。
  2. 前記昇降装置は、前記柱体の頂部から前記対象物を吊り上げるものであり、
    前記移動装置は、前記昇降装置、前記柱体の頂部にて前記レールに沿って前記柱体の周方向に移動させることが可能であることを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
  3. 前記昇降装置は、
    前記柱体の側面で鉛直方向に設置されたガイドと、
    前記ガイドに沿って昇降する昇降部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
  4. 前記昇降装置は、前記柱体の側面に設けたクライミングレールが前記柱体の側面を昇降するセルフクライミングシステムであることを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
  5. 前記昇降装置は、前記移動装置を前記対象物とともに上昇させることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の搬送システム。
  6. 柱体の頂部に対象物を設置する設置方法であって、
    前記柱体に設けられ、前記柱体の側面に沿って前記対象物を昇降可能な昇降装置により、前記対象物を前記柱体の頂部まで上昇させる工程と、
    前記柱体の頂部まで上昇させた前記対象物を、前記柱体を囲む環状のレールを含む移動装置により、前記レールに沿って前記柱体の周方向に90度移動させる工程と、
    前記対象物を前記柱体の頂部に設置する工程と、
    を有することを特徴とする設置方法。
  7. 前記柱体は、既存道路の脇に位置し、
    前記昇降装置により前記対象物を前記柱体の前記既存道路側では無い側面に沿って上昇させた後、前記移動装置により前記対象物を前記柱体の前記既存道路側に移動させることを特徴とする請求項6記載の設置方法
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