JP5295989B2 - 橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造 - Google Patents

橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造 Download PDF

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本発明は、橋桁を支持する橋脚の張出し梁部を構築する際に採用される橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造に関する。
道路や鉄道を形成するための橋桁を支持する橋脚は、例えば鉛直に立設する柱部と、柱部の上端部から両側に張り出す張出し梁部とからなる略T字形状を有するように構築されるのが一般的である。このような略T字形状の橋脚を鉄筋コンクリートによって構築する場合、例えば基礎杭に支持されるフーチング部から立設して柱部を構築した後に、張出し梁部を構築する際の足場となる仮設の支保構造を、張出し梁部の直下部分の地盤面から立ち上げるように組み立て、組み立てた仮設の支保構造の上で型枠の組立作業や鉄筋の配筋作業等を行って、柱部と一体化させて張出し梁部を構築するようになっている。
また、道路や鉄道は、例えば既存の道路の上方に高架橋として構築されることがあり、このような場合には、既存の道路での交通を確保しつつ、限られた作用ヤードの中で、橋脚の構築工事や橋桁の設置工事を行う必要を生じることになる。
一方、例えば略T字形状の橋脚を鉄筋コンクリートによって構築する工事では、柱部を構築した後、張出し梁部を構築する工程を行う際に、足場となる仮設の支保構造を張出し梁部の直下部分の地盤面から立ち上げて組み立てると、特に既存の道路の上方に張出し梁部を設ける工事の場合には、長期間に亘って大掛かりな交通規制が必要になると共に、道路交通に支障をきたすことになる。このようなことから、仮設の支保構造を張出し梁部の直下部分の地盤面から立ち上げることを不要にした、回転支保工による橋脚の張出し梁施工法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特公昭58−36122号公報 特公昭58−42323号公報
特許文献1に記載の張出し梁施工法では、柱部の周囲に設けた支持架台に回転可能に支持させた状態で、回転支保梁を支保構造体として設置し、この回転支保梁を道路と平行な方向に延設するように配置して防護工や足場工等を行った後に、回転支保梁を予め定めた所定の位置まで回転させて、道路の幅員方向に延設する位置で固定し、固定した回転支保梁の上で張出し梁部の配筋、型枠組立及びコンクリートの打設を行って、例えば略T字形状の橋脚の張出し梁部を構築する。これによって、道路の幅員方向に延設して固定された回転支保梁の下方における道路交通を確保したまま、張出し梁部の構築作業を行うことが可能になると共に、コンクリートの養生後に回転支保梁を再び回転させて道路と平行な方向に復帰させれば、作用ヤードの中で回転支保梁等を解体することが可能になる。
しかしながら、特許文献1によれば、実施可能なアイデアとして張出し梁部の施工方法が提案されているが、支持架台の上部に設置した回転支保梁を安定した状態で回転させるための回転支持構造については、具体的には記載されていない。これに対して、支保構造体としての桁受梁を回転可能に設けてコンクリート製の橋脚の張出し梁部を構築できるようにした回転支保工施工機も開発されているが(例えば、特許文献2参照)、特許文献2の回転支保工施工機は、構成が複雑で高価であると共に、実際の工事現場に適用するには種々の解決すべき課題がある。したがって、特許文献1に記載の張出し梁部の施工方法を施工現場において無理なく実施可能とする新たな技術の開発が望まれている。
本発明は、橋脚の張出し梁部を構築する際の足場となる支保構造体を、橋脚の柱部の周囲で安定した状態でスムーズに回転させることができると共に、簡易な構成を備えることにより、橋脚の施工現場で無理なく採用することのできる橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造を提供することを目的とする。
本発明は、橋桁を支持する橋脚の張出し梁部を構築する際に、前記橋脚の柱部の周囲に組み立てられた支持架台の上端部に設置されて、前記張出し梁部を構築する際の足場となる支保構造体を回転可能に支持する橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造であって、前記支持架台に支持されて、前記橋脚の柱部を内側に配置した状態で円環状に取り付けられる回転レール部材と、該回転レール部材に沿って回転移動可能に設けられた4体の移動ジャッキ装置と、該4体の移動ジャッキ装置が前記回転レール部材に内接する仮想の正方形又は長方形の角部分に配置されるように各移動ジャッキ装置を位置決めし、且つ前記4体の移動ジャッキ装置が同期して回転移動するようにこれらを一体として連結する4本の繋ぎ部材とからなり、前記4体の移動ジャッキ装置は、各々、前記回転レール部材に沿って回転移動する車輪部と、上下方向に進退するジャッキ部と、該ジャッキ部の上端部に一体固定された支保受けベース部とを含んで構成されており、前記橋桁の延設方向に沿って組み立てた前記支保構造体を、前記4体の移動ジャッキ装置のジャッキ部を伸長することで前記支保受けベース部に支持させた状態で、前記4体の移動ジャッキ装置を回転レール部材に沿って回転移動させて、前記橋桁の延設方向と交差する所定の方向に前記支保構造体を配置した後に、前記ジャッキ部を収縮することで、前記桁受けベース部に支持させた前記支保構造体を予め組み立てられた支保受け支持架台に受け渡す橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明の橋脚の張出し梁施工用回転支持構造は、前記4本の繋ぎ部材が、前記回転レール部材に沿った円環形状を前記4体の移動ジャッキ装置と共に形成する、円弧形状を有していることが好ましい。
本発明の橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造によれば、橋脚の張出し梁部を構築する際の足場となる支保構造体を、橋脚の柱部の周囲で安定した状態でスムーズに回転させることができると共に、簡易な構成を備えることにより、橋脚の施工現場で無理なく採用することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造によって支保構造体を回転させる状況を説明する斜視図である。 (a),(b)は、本発明の好ましい一実施形態において橋脚を構築する工程を説明する略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態において作用ヤードの両側の車線を規制して支保構造体を回転させる状況を説明する平面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造の構成を説明する、橋桁の延設方向から見た正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造の構成を説明する上面図である。 (a)は移動ジャッキ装置の上面図、(b)は移動ジャッキ装置の側面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造10は、図1に示すように、例えば既存の道路の上方に、新設の道路を高架橋によって形成する工事において、高架橋の橋桁(図示せず)を支持する橋脚30の張出し梁部31を構築する際に、既存の道路を全面通行止めにすることなく、一部の車線での車両の通行を確保したまま張出し梁部31を構築できるように、張出し梁部31の施工時の足場となる支保構造体11を、簡易な構成によって支持架台12の上部において安定した状態でスムーズに回転させることができるようにするために採用されたものである。
すなわち、本実施形態では、図2(a),(b)及び図3に示すように、橋脚30の構築工事は、例えば2車線の上り車線33aと、2車線の下り車線33bとの間の道路の中央部分に、これらの車線33a,33bに沿った作業ヤード34を設けて施工するようになっており、作業ヤード34から車線33a,33bにはみ出して構築される橋脚30の張出し梁部31を、これの直下部分の地盤面から仮設の支保構造を組み立てることなく、作業ヤード34内の作業によって組み付けた支保構造体11を回転させることで、張出し梁部31の下方における車両の通行を確保したまま橋脚30の張出し梁部31を構築するようになっている。
なお、本実施形態では、橋脚30の構築工事は、上り車線33aと下り車線33bとの間の作業ヤード34において、図2(a)に示すように、基礎杭35の打設、フーチング部分の基礎地盤の開削、フーチング36の構築、柱部32の構築等の各種の工事が行なわれるようになっており、張出し梁施工用回転支持構造10は、図2(b)に示すように、橋脚30の柱部32を構築した後に、張出し梁部31を構築する際に用いられることになる。
そして、本実施形態の橋脚の張出し梁施工用回転支持構造10は、図1に示すように、橋桁を支持する橋脚30の張出し梁部31を構築する際に、橋脚30の柱部32の周囲に組み立てられた支持架台12の上端部に設置されて、張出し梁部31を構築する際の足場となる支保構造体11を回転可能に支持する回転支持構造であって、図4及び図5にも示すように、支持架台12に支持されて、橋脚30の柱部32を内側に配置した状態で円環状に取り付けられる回転レール部材13と、この回転レール部材13に沿って回転移動可能に設けられた4体の移動ジャッキ装置14と、これらの4体の移動ジャッキ装置14が回転レール部材13に内接する仮想の長方形15(図5参照)の角部分に配置されるように各移動ジャッキ装置14を位置決めし、且つ4体の移動ジャッキ装置14が同期して回転移動するようにこれらを一体として連結する4本の繋ぎ部材16a、16bとからなる。
4体の移動ジャッキ装置14は、図6(a),(b)に示すように、各々、回転レール部材13に沿って回転移動する車輪部17と、上下方向に進退するジャッキ部18と、ジャッキ部18の上端部に一体固定された支保受けベース部19とを含んで構成されている。橋桁の延設方向X(図3参照)に沿って組み立てた支保構造体11を、4体の移動ジャッキ装置14のジャッキ部18を伸長することで支保受けベース部19に支持させた状態で、4体の移動ジャッキ装置14を回転レール部材13に沿って回転移動させて(図1参照)、橋桁の延設方向Xと交差する所定の方向として、例えば橋桁の延設方向Xと垂直な方向Y(図3参照)に支保構造体11を配置した後に、ジャッキ部18を収縮することで、支保受けベース部19に支持させた支保構造体11を予め組み立てられた支保受け支持架台20に受け渡すようになっている(図4参照)。
また、本実施形態では、4本の繋ぎ部材16a,16bは、回転レール部材13に沿った円環形状を4体の移動ジャッキ装置14と共に形成する、円弧形状を有している(図6参照)。
本実施形態では、回転レール部材13を支持する支持架台12は、図1及び図2(b)に示すように、作業ヤード34において橋脚30の柱部32がこれの上端部分を除いて構築された後に、柱部32の周囲の地盤面に支持させて組み立てることによって設置される。すなわち、支持架台12は、図4にも示すように、例えばH形鋼等の鋼材を用いて、例えば地盤面に形成したベースコンクリート37の上に円環状ベース部12aを設置すると共に、円環状ベース部12aから鉛直に立設させて、複数本の支持柱12bを周方向に所定の間隔をおいて溶着接合やボルト接合等を介して組み付け、必要に応じてこれらの支持柱12bの上端部を頭つなぎ材で連結することによって容易に形成することができる。形成された支持架台12の上端部には、複数本の支持柱12bに跨るようして、回転レール部材13が、橋脚30の張出し梁部31を内側に配置した状態で(図1参照)円環状に取り付けられる。
回転レール部材13は、例えばH形鋼からなり、フランジ面を上下に配置して、例えば下方のフランジ面を溶着接合やボルト接合等によって支持架台12の支持柱12bの上端部に接合固定することで、支持架台12に支持させた状態で容易に設置することができる。回転レール部材13は、例えば弧状に湾曲加工した複数本の分割レール部材を、周方向に連設配置すると共に、溶着接合やボルト接合等によって互いに連結することで、橋脚51の張出し梁部31を内側に配置した状態で、支持架台12の上端部に円環状に一体として固定されることになる。回転レール部材13の上方のフランジ面は、移動ジャッキ装置14の車輪部17の走行面となる。
回転レール部材13に沿って回転移動可能に設けられる4体の移動ジャッキ装置14は、各々、図6(a),(b)に示すように、移動車体部21に一体として設けられた、車輪部17と、ジャッキ部18と、支保受けベース部19とを含んで構成される。移動車体部21は、例えば鋼製の外殻体であって、左右一対の側面板と、前後一対の端面板と、上面板とからなり、下面が開放されたボックス形状に形成される。移動車体部21には、後述する繋ぎ部材16a,16bの端部が、溶着接合やボルト接合等を介して接合固定される。
車輪部17は、移動車体部21の両側の側面板に跨って取り付けられた車軸の両端部に回転可能に一対ずつ支持された状態で、各移動ジャッキ装置14の前後に二組づつ設けられる。車輪部17は、移動車体部21に設けられた回転装置22からの駆動力によって、回転レール部材13の上方のフランジ面に沿って回転移動できるようになっている。
ジャッキ部18は、例えば35ton程度の中揚程の電動式のジャーナルジャッキからなり、移動車体部21の上面板に取り付けた鋼製の基盤部23から立設して取り付けられる。ジャッキ部18は、昇降用モーター24からの駆動力によって伸縮し、ジャッキ部18の上端部に一体固定された支保受けベース部19を上下に進退させる。
支保受けベース部19は、例えば22mm程度の相当の厚さを有する鋼製プレートからなり、縦横300mm×400mm程度の矩形形状に形成されていて、これの上面に支保構造体11を構成する例えばI形鋼からなる主桁25の下方フランジ面を密着させつつ、支保構造体11を安定した状態で載置できるようになっている。また、支保受けベース部19には、複数のボルト締着孔が分散配置されて貫通形成されており、密着載置した主桁25の下方フランジ面との間でボルト部材を締着することにより、桁受けベース部19と主桁25とを、着脱可能に強固に固定することができるようになっている。
なお、本実施形態では、回転装置22による車輪部17の回転移動や、昇降用モーター24によるジャッキ部18の伸縮は、制御盤からの操作によって容易に制御することができるようになっている。
繋ぎ部材16a,16bは、例えば中空の箱形断面を有する箱形鋼製部材からなり、図1及び図5に示すように、円環状の回転レール部材13の曲率半径と同様の曲率半径を有する円弧形状となるように、湾曲加工されて形成される。繋ぎ部材16は、2本の長尺繋ぎ部材16aと2本の短尺繋ぎ部材16bとからなり、これらを各々対向配置した状態で、両端部を移動ジャッキ装置14の移動車体部21の前後両側の端面に各々接合固定することで、4本の繋ぎ部材16a,16bは、4体の移動ジャッキ装置14と共に、回転レール部材13の円環形状と略同じ平面形状の円環状移動装置26を構成することになる。
すなわち、本実施形態では、支持架台12に支持された回転レール部材13の上方に、当該回転レール部材13と略同じ円環形状を有する、4本の繋ぎ部材16a,16bと4体の移動ジャッキ装置14とからなる円環状移動装置26が、回転レール部材13に沿って回転移動可能に設置されることになる(図4参照)。また、4体の移動ジャッキ装置14は、4本の繋ぎ部材16a,16bを介在させることで、回転レール部材13に内接する仮想の長方形15(図5参照)の4箇所の角部分に各々配置されるように位置決めされると共に、4体の移動ジャッキ装置14は、回転レール部材13の周方向に、同期して一体として回転移動することになる。なお、図5では、4体の移動ジャッキ装置14と4本の繋ぎ部材16とによる円環状移動装置26のみが描かれているが、これの下方には、仮想の長方形15が内接する、略同じ円環平面形状の回転レール部材13が隠れるようにして重ねて配置されている。
また、本実施形態では、上述の支持架台12や張出し梁部施工用回転支持構造10を組み立てた後に、或いはこれらの組立作業と並行して、図1及び図4に示すように、組立時や回転後の支保構造体11を支持する支保受け支持架台20を組み立てる作業が行われる。支保受け支持架台20は、回転レール部材13を支持する支持架台12と同様に、作業ヤード34において橋脚30の柱部32が構築された後に、例えばH形鋼等の鋼材を用いて、柱部32の周囲の地盤面に支持させて組み立てることによって設置される。

すなわち、例えば地盤面に形成したベースコンクリート37の上にベース部20aを設置すると共に、ベース部20aから鉛直に立設させて、複数本の支持柱20bを溶着接合やボルト接合等を介して組み付け、さらに梁部材20cや斜材20dやブラケット部材20eを組み付けることで、支保受け支持架台20を、好ましくは回転支持構造10を支持する支持架台12との干渉を避けて、円環状移動装置26や支保構造体11の回転移動に支障が無い状態で形成する。なお、支持架台12を構成する鋼材と支保受け支持架台20を構成する鋼材とを、連結部材を介して適宜連結することで、互いの構造を相互に補強することもできる。
そして、上述の構成を有する張出し梁部施工用回転支持構造10を用いて、橋脚30の張出し梁部31を構築するには、まず、両側の車線33a,33bの間に設けられた橋桁の延設方向Xに沿った作業ヤード54において、支保構造体11を、作業ヤード54からはみ出させることなく、図3に示すように、橋桁の延設方向Xに沿うように組み付ける。すなわち、上述のようにして組み立てた支保受け支持架台20の上端部において、例えば橋桁の延設方向Xと垂直な方向に設置された梁部材を受桁として支持させて、支保構造体11の主桁25を、橋脚30の柱部32を挟んだ両側に平行に配置して、橋桁の延設方向Xに延設させて一対設置する。この際に、主桁25が回転支持構造10の円環状移動装置26の上方を横切る部分では、主桁25の下方フランジ面の直下部分に、4体の移動ジャッキ装置14の支保受けベース部19が各々配置されるように、一対の主桁25及び円環状移動装置26の位置調整が行われる。
ここで、主桁25を所定の長さで張り出させるために、支保受け支持架台20の上端部に設置された部分からさらに延長させて、I形鋼を両側に継ぎ足して行く際には、例えば作業ヤード54における橋脚30の柱部32を挟んだ橋桁の延設方向Xの両側に、仮置き用の補助支持架台を設けて、継ぎ足されるI形鋼をこの補助支持架台に仮置きした状態で継ぎ足して行くことにより、主桁25の継ぎ足し作業を容易に行うことができる。
支保受け支持架台20に支持させて主桁25を設置したら、設置した主桁25を基礎足場としてこれの上方に横桁27や縦桁28を取り付けて支持足場を形成すると共に、その他の防護工や足場工等を施して、張出し梁部31を構築する際の足場となる支保構造体11が、作業ヤード54での作業によって、長手方向を橋桁の延設方向Xに沿わせた状態で、支両側の車線33a,33bを規制することなく組み立てられることになる。
支保構造体11を組み立てたら、次に、組み立てた支保構造体11を90度回転させて、これの長手方向が橋桁の延設方向Xと垂直な方向Yに沿うように配置すると共に、90度回転させた状態で、支保構造体11を支保受け支持架台20に受け渡して、当該支保受け支持架台20によって支保構造体11を支持させる。
これらの作業は、支保受け支持架台20に支持されて橋桁の延設方向Xに沿うように組み立てられた支保構造体11を、円環状移動装置26の4体の移動ジャッキ装置14のジャッキ部18を伸長して、支保受けベース部19の上面に主桁25を載置させることで支保受け支持架台20から僅かに持ち上げ、持ち上げた状態のまま、図1に示すように、各移動ジャッキ装置14の車輪部17を駆動して円環状移動装置26を回転レール部材13の上方のフランジ面に沿って回転移動させ、支保構造体11を橋脚30の柱部32を中心として延設方向Xと垂直な方向Yに沿うように90度に回転させることによって容易に行なうことができる。また、延設方向Xと垂直な方向Yに沿うように支保構造体11を配設したら、移動ジャッキ装置14のジャッキ部18を収縮することで支保構造体11を下降させて、支保受け支持架台20のブラケット部材20eを含む垂直方向の支持部分に受け渡すことにより、支保構造体11を支保受け支持架台20によって容易に支持させることができる。
ここで、これらの作業は、例えば図3に示すように、2車線の上り車線33a及び2車線の下り車線33bの内、内側の車線のみを規制し、これらの規制車線部分29に補助重機等を設置して、外側の車線での車両の通交を確保したまま、安全に行うことができる。また、これらの作業は、例えば移動ジャッキ装置14の支保受けベース部19の上面に主桁25を載置してから、支保構造体11を回転移動させて支保受け支持架台20に受け渡すまでの施工時間を、例えば4〜5分程度の短時間として、容易に行うことが可能になる。
そして、支保受け支持架台20に受け渡された支保構造体11は、溶着接合やボルト接合等によって支保受け支持架台20に安定した状態で支持固定されると共に、支持固定された支保構造体11の上で、下方の車線33a,33bの交通に影響を及ぼすことなく、配筋、型枠組立及びコンクリートの打設等の作業を行って、柱部32の上端部分と共に張出し梁部31を構築することが可能になる。また、コンクリートの養生後に、支保受け支持架台20への固定を解除して、支保構造体11を、移動ジャッキ装置14の支保受けベース部19の上面に載置した状態で再び回転させて、橋桁の延設方向Xに沿う方向に復帰させれば、作業ヤード54の中で、車線33a,33bの交通に影響を及ぼすことなく、支保構造体11等を解体することが可能になる。
すなわち、本実施形態の張出し梁部施工用回転支持構造10によれば、橋脚30の張出し梁部31を構築する際の足場となる支保構造体11を、橋脚30の柱部32の周囲で安定した状態でスムーズに回転させることができると共に、回転レール部材13と4体の移動ジャッキ装置14と4本の繋ぎ部材16a、16bとからなる簡易な構成を備えることにより、橋脚30の施工現場で無理なく採用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、4体の移動ジャッキ装置を連結する4本の繋ぎ部材は、円弧形状を有している必要は必ずしもなく、柱部の周囲における回転に支障が無ければ、直線状等の部材であっても良い。また、本発明の回転支持構造は、既存の道路の上方に新設の道路を高架橋によって形成する工事の他、柱部と張出し梁部とからなる、橋桁を支持するその他の様々な橋脚(略L字形の橋脚を含む)を構築する際にも採用することができる。
10 橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造
11 支保構造体
12 支持架台
13 回転レール部材
14 移動ジャッキ装置
15 回転レール部材に内接する仮想の長方形
16a 長尺繋ぎ部材
16b 短尺繋ぎ部材
17 車輪部
18 ジャッキ部
19 支保受けベース部
20 支保受け支持架台
21 移動車体部
22 回転装置
23 底盤部
24 昇降用モーター
25 主桁
26 円環状移動装置
27 横桁
28 縦桁
29 規制車線部分
30 橋脚
31 張出し梁部
32 柱部
33a 上り車線
33b 下り車線
34 作業ヤード
X 橋桁の延設方向
Y 橋桁の延設方向と垂直な方向

Claims (2)

  1. 橋桁を支持する橋脚の張出し梁部を構築する際に、前記橋脚の柱部の周囲に組み立てられた支持架台の上端部に設置されて、前記張出し梁部を構築する際の足場となる支保構造体を回転可能に支持する橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造であって、
    前記支持架台に支持されて、前記橋脚の柱部を内側に配置した状態で円環状に取り付けられる回転レール部材と、該回転レール部材に沿って回転移動可能に設けられた4体の移動ジャッキ装置と、該4体の移動ジャッキ装置が前記回転レール部材に内接する仮想の正方形又は長方形の角部分に配置されるように各移動ジャッキ装置を位置決めし、且つ前記4体の移動ジャッキ装置が同期して回転移動するようにこれらを一体として連結する4本の繋ぎ部材とからなり、
    前記4体の移動ジャッキ装置は、各々、前記回転レール部材に沿って回転移動する車輪部と、上下方向に進退するジャッキ部と、該ジャッキ部の上端部に一体固定された支保受けベース部とを含んで構成されており、
    前記橋桁の延設方向に沿って組み立てた前記支保構造体を、前記4体の移動ジャッキ装置のジャッキ部を伸長することで前記支保受けベース部に支持させた状態で、前記4体の移動ジャッキ装置を回転レール部材に沿って回転移動させて、前記橋桁の延設方向と交差する所定の方向に前記支保構造体を配置した後に、前記ジャッキ部を収縮することで、前記桁受けベース部に支持させた前記支保構造体を予め組み立てられた支保受け支持架台に受け渡す橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造。
  2. 前記4本の繋ぎ部材は、前記回転レール部材に沿った円環形状を前記4体の移動ジャッキ装置と共に形成する、円弧形状を有している請求項1記載の橋脚の張出し梁部施工用回転支持構造。
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