JP2961306B2 - 作業足場 - Google Patents

作業足場

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JP2961306B2
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武 鷹尾
信貞 合津
裕彦 大森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路などの橋
脚を構築する際に使用する作業足場に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高速道路などの橋脚を施工する場合、従
来は全支保工によるものがほとんどであり、地上から足
場や型枠を組み上げていったり、また、足場を上方にス
ライドさせて移動するものの場合は、構築の完了した部
分の橋脚躯体にアンカーボルトを埋め込み、このアンカ
ーボルトを反力台にして足場を引き上げてクライミング
を繰り返す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように地上から足
場や型枠を組み上げていく場合は仮設構造物が大掛かり
となって仮設作業に時間と労力を要し、また、アンカー
ボルトを反力台にする方法は仮設構造物自体は縮小でき
るが、アンカーボルトの橋脚への埋め込み作業やこのア
ンカーボルトへのブラケットの着脱作業などを要して、
やはり作業性がよくなく、作業は高所でのものとなって
安全性も十分に確保することが困難であった。
【0004】特に、国土が狭く、山国である我が国の場
合、高速道路の幹線ルートは用地の確保や経済性を考慮
すると郊外地に求められるが、山間部や市街地では高さ
の大きい橋脚が必要となり、その高さは最高、例えば11
8 mにも及んでいる。かかる場合に、このような高橋脚
の施工を全支保工で行うのは安全性に問題があり、ま
た、施工スピードも遅くなる。
【0005】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、高さの大きい橋脚を施工する場合でも、足場を移動
するに際して作業の安全を確保でき、スムーズに移動で
き、施工のスピード化も図れる作業足場を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、構築しようとする橋脚の中心位置にマストを
設置し、該マストに昇降レールを任意位置に係止可能な
よう係脱かつ移動自在に取り付け、足場を前記昇降レー
ルに対して移動自在に取り付けるとともに前記マストに
対して係止可能に取り付けることを要旨とするものであ
る。
【0007】また、マストはタワークレーン用マストで
あること、足場はマストに移動自在に取り付けた水平ブ
ームから吊支されることを要旨とするものである。
【0008】請求項1記載の本発明によれば、足場を移
動自在に取り付けた昇降レールをマストに任意位置に係
止可能なよう係脱かつ移動自在に取り付け、昇降レール
と足場を交互にマストに対して上方に移動することで、
マストを反力台として尺取り虫のようにして足場を上方
に移動でき、アンカーボルトの埋め込みなどの作業が不
要となる。
【0009】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、マストはタワークレーン用のものを利用する
ことで、橋脚の構築完了後はマストにタワークレーン本
体を組み立てれば、これを上部工事にそのまま使用でき
る。
【0010】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、足場はマストに移動自在に取り付けた水平ブ
ームから吊支されるから、水平ブームを移動すれば足場
全体がそのまま容易に移動する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の作業足場の実
施の形態を示す一部切欠いた正面図、図2は同上側面図
で、図中1aは既に構築が完了してる部分である橋脚1
の基部を示し、本発明の作業足場はこの基部1aの上で
これから構築しようとする橋脚1の中心位置に仮設され
るもので、該基部1の上にタワークレーン用のマスト2
を設置し、該マスト2に昇降レール3をカンヌキなどを
利用する係止部材4で任意位置に係止可能なように移動
自在に取り付けた。昇降レール3の長さは一例として約
7m程度のものとする。
【0012】この係止部材4は一例として昇降レール3
の上方部と下方部とにそれぞれ2か所ずつの合計4か所
に設け、図10に示すように昇降レール3のフレームに形
成した係止孔4aに係止ピン4bをスライド自在に挿入
して係止状態では係止ピン4bの先端がマスト2の横フ
レーム2aの上に係止するようにした。
【0013】この昇降レール3に対して水平ブーム5を
係脱かつ移動自在に取り付けるとともに前記マスト2に
対してカンヌキなどを利用する係止部材6で任意位置に
係止可能なように取り付ける。この係止部材6は水平ブ
ーム5の前後位置などに合計2か所設け、構造は前記係
止部材4同様である。
【0014】昇降レール3や水平ブーム5を移動させる
昇降装置としては、例えば油圧式のシリンダー装置を利
用する。図11、図12はかかる昇降装置12の一例を示し、
昇降レール3に適宜間隔で係止孔3aを形成し、この係
止孔3aに係脱自在に係止するラチェット13を有する上
部ラチェットボックス14aと下部ラチェットボックス14
bとを昇降レール3にスライド自在に臨ませ、油圧シリ
ンダー15の上部を上部ラチェットボックス14aに固定
し、油圧シリンダー15のロッド15aの下部を下部ラチェ
ットボックス14bに固定する。そして、ラチェット13は
昇降レール3の左右両側に対向させて一対を設け、この
対向するラチェット13を板バネ16で結合し、該板バネ16
にラチェット13の係止方向を変更するための切替えノブ
17を設けた。
【0015】そして、前記水平ブーム5の下部に足場7
を吊支する。この足場7の高さは一例として13m程度の
ものとし、図4にも示すように構築しようとする橋脚1
を囲むように方形に形成する。
【0016】次にこのような足場を使用して橋脚を構築
する方法を図5〜図9について説明する。図は橋脚1の
施工が途中まで進行し、図5は型枠8内にコンクリート
9を打設して、すでに構築されている橋脚1の上部にさ
らに躯体を構築し、この新たに構築した躯体の上方に次
に構築する躯体の鉄筋10をセットした状態であり、これ
らコンクリート打設や配筋の作業は足場7から行う。
【0017】この状態から既に構築した躯体の上にさら
に躯体を構築するには、昇降レール3側の係止部材4を
操作して係止ピン4bをマスト2の方向に突出させ昇降
レール3をマスト2に固定し、昇降装置の油圧ユニット
などの配管を接続して昇降装置12を作動し、図6に示す
ように水平ブーム5をマストにそって上方に移動し、足
場7を上昇させる。この場合、足場7はマスト2を反力
台として移動し、上昇距離は約2.5 mである。
【0018】足場7の上昇時は、昇降装置12のラチェッ
ト13は図11に示すように対向するものを逆ハの字形に開
いて下部を係止孔3aに係止して下方への移動を阻止さ
れた状態で、油圧シリンダー15の伸縮によって上部ラチ
ェットボックス14aと下部ラチェットボックス14bが尺
取り虫のようにして交互に上昇し、これにより足場7が
自身で上昇する。
【0019】そして、所定位置まで上昇したならば、水
平ブーム5の側の係止部材6を操作して水平ブーム5、
すなわち足場7をマスト2に固定して、新たに構築しよ
うとする個所にセットしてある鉄筋10の周囲に型枠8を
組む。この型枠8は前回のコンクリート打設時に使用し
たものをチェーンブロックやタワークレーンのウインチ
などで引き上げる。
【0020】次に昇降レール3の側の係止部材4の係止
ピン4bを抜いてマスト2との係止を解除して、図7に
示すように昇降レール3のみを約2.5 m上昇させ、上昇
位置で係止部材4を操作して昇降レール3をマスト2に
固定し、水平ブーム5の側の係止部材6の係止を解除す
る。
【0021】昇降レール3を上昇させる場合は、切替え
ノブ17を操作してラチェット13の向きを図11に鎖線で示
すようなハの字形の位置に変更し、ラチェット13の上部
を係止孔3aに係止し油圧シリンダー15の伸縮によって
昇降レール3を上昇させる。
【0022】次に前記した図6の工程と同様にして図8
に示すように水平ブーム5およびここから吊支した足場
7をマスト2にそって上方に約2.5 m移動し、係止部材
6を操作して水平ブーム5、すなわち足場7をマスト2
に固定し、昇降レール3の側の係止部材4のマスト2と
の係止を解除する。
【0023】こうして足場7をマスト2に固定した状態
で図9のように鉄筋10をセットした型枠8内にコンクリ
ート9を打設して、既に構築した橋脚1の躯体の上部に
新たに躯体を構築し、昇降レール3のみをマスト2にそ
ってさらに2.5 m上昇させる。この場合、マスト2の高
さが高くなるので、中間サポート部材11でマストの途中
を水平に支持し、荷重は既に構築した橋脚1の躯体で支
持する。
【0024】以上のようにして水平ブーム5すなわち足
場7と昇降レール3の上昇を交互に繰り返して、いわば
尺取り虫のようにして足場7を施工の進行状態に合わせ
て上昇させる。かかる上方への移動はカンヌキなどによ
る係止部材の係脱と油圧シリンダー15などの昇降装置12
の操作で行え、しかもかかる操作は足場7の踊り場など
の安全な場所で行えるから、高所での作業となっても安
全である。
【0025】橋脚1の構築が終了すれば、タワークレー
ンの本体を組み立て、これを橋脚の上部工事にそのまま
使用することができる。そして、橋脚1の柱頭部が構築
されたらタワークレーン本体の反力を橋脚の上部工に移
設すれば、タワークレーンのマスト2の撤去は簡単に行
える。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明の作業足場は、
足場を移動自在に取り付けた昇降レールをマストに任意
位置に係止可能なよう係脱かつ移動自在に取り付け、昇
降レールと足場を交互にマストに対して上方に移動する
ことで、マストを反力台として尺取り虫のようにして足
場を上方に移動でき、アンカーボルトの埋め込みなどの
作業が不要となり、作業能率がアップするとともに高所
での作業の安全性が向上する。
【0027】また、マストはタワークレーン用のものを
利用することで、橋脚の構築完了後はマストにタワーク
レーン本体を組み立てれば、これを上部工事にそのまま
使用できる。
【0028】さらに、足場はマストに移動自在に取り付
けた水平ブームから吊支されるから、水平ブームをマス
トにそって移動すれば足場全体がそのまま容易に移動す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業足場の実施の形態を示す一部切欠
いた正面図である。
【図2】本発明の作業足場の実施の形態を示す一部切欠
いた側面図である。
【図3】本発明の作業足場の実施の形態を示す図1のA
−A線断面図である。
【図4】本発明の作業足場の実施の形態を示す図1のB
−B線断面図である。
【図5】本発明の作業足場の上昇の第1工程図である。
【図6】本発明の作業足場の上昇の第2工程図である。
【図7】本発明の作業足場の上昇の第3工程図である。
【図8】本発明の作業足場の上昇の第4工程図である。
【図9】本発明の作業足場の上昇の第5工程図である。
【図10】本発明の作業足場の要部である係止部材の部
分を示す側面図である。
【図11】本発明の作業足場の要部である昇降装置の部
分を示す一部切欠いた正面図である。
【図12】本発明の作業足場の要部である昇降装置の部
分を示す側面図である。
【符号の説明】
1…橋脚 1a…基部 2…マスト 2a…横フレーム 3…昇降レール 3a…係止孔 4…係止部材 4a…係止孔 4b…係止ピン 5…水平ブーム 6…係止部材 7…足場 8…型枠 9…コンクリート 10…鉄筋 11…中間サポート部
材 12…昇降装置 13…ラチェット 14a…上部ラチェットボックス 14b…下部ラチェッ
トボックス 15…油圧シリンダー 15a…ロッド 16…板バネ 17…切替えノブ
フロントページの続き (72)発明者 大森 裕彦 愛知県名古屋市中区新栄町二丁目14番地 鹿島建設株式会社 名古屋支店内 (72)発明者 森 信幸 愛知県名古屋市中区新栄町二丁目14番地 鹿島建設株式会社 名古屋支店内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 1/20 E04G 3/00 E04G 3/10 E01D 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築しようとする橋脚の中心位置にマス
    トを設置し、該マストに昇降レールを任意位置に係止可
    能なよう移動自在に取り付け、足場を前記昇降レールに
    対して係脱かつ移動自在に取り付けるとともに前記マス
    トに対して係止可能に取り付けることを特徴とした作業
    足場。
  2. 【請求項2】 マストはタワークレーン用マストである
    請求項1記載の作業足場。
  3. 【請求項3】 足場はマストに移動自在に取り付けた水
    平ブームから吊支される請求項1または請求項2に記載
    の作業足場。
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