JP7127379B2 - 排水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排水装置に係り、特に、水受け部の底部に設けられる排水装置に関する。
従来から、特許文献1に示すように、シンクの底面に設けられ且つ超音波発信器を備えている排水装置が知られている。この排水装置においては、使用者が排水装置の排水部の汚れを落とそうとする際、使用者は操作部のスイッチを入操作する。操作部の入操作により、排水部の排水弁が閉じられると共に給水弁が開かれて排水部内に水が給水される。排水部内に水が貯められた状態で超音波洗浄が行われ、排水部内の汚れが洗浄される。
また、特許文献2に示すように、シンクの底面に設けられ且つ超音波発信器を備えている排水装置が知られている。この排水装置においては、使用者が超音波洗浄を行う際、使用者は操作部の操作ボタンを押し、排水装置の排水孔を閉止させる。排水孔が閉じられた状態でシンクに水が流されると、水が排水装置の排水容器に溜められる。排水容器に水が貯められた状態で超音波洗浄が行われ、排水部内の汚れが洗浄される。
特開2004-324108号公報 特開2007-285097号公報
しかしながら、上述のような従来の排水装置では、排水弁や排水孔が閉じられ排水部内に水が貯められている状態(例えば超音波洗浄中の状態)において水受け部であるシンクで水が使用された場合、その水は水受け部から排水部に流入するが、使用者が操作部の操作をしなければ水が排水部から水受け部に溢れ出てしまう懸念がある。このため、超音波洗浄中は水受け部において水を使用することが実質的に制限されてしまい、排水装置の使い勝手を著しく低下させてしまうという問題があった。
さらに、排水部において、封水水位より高い水位まで水を貯め、排水部のより上部まで超音波洗浄を行おうとすればするほど、水が排水部から水受け部に溢れ出やすくなり、水が排水部から水受け部に溢れ出てしまう逆流が問題となる。
そこで、本発明は、封水水位より高い所定水位まで超音波洗浄を行う超音波洗浄性能の向上と本体部内の水が入口部から水受け部に溢れ出てしまう逆流の防止とを両立することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、水受け部の底部に設けられる排水装置であって、上記水受け部側に開口される入口部と、上記入口部の下流側に設けられると共に封水を形成する封水形成部とを有する本体部と、上記本体部内の水に超音波を発振する超音波発振器と、上記本体部の下流側に設けられる出口流路と、上記本体部内に流入する水により、上記本体部内の水位を、上記封水形成部内の封水水位より高く且つ上記入口部の高さ以下の所定水位まで少なくとも上昇させる水位上昇手段と、上記本体部内の水位が上記所定水位を超えないように、上記本体部内に流入する水を上記出口流路に排水させる排水手段と、を備えることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、水位上昇手段により、本体部内に流入する水によって、上記本体部内の水位を、封水形成部内の封水水位より高く且つ上記入口部の高さ以下の所定水位まで少なくとも上昇させ、本体部内の水位を所定水位まで上昇させた状態において、封水水位より高い所定水位まで超音波発振器による超音波洗浄ができる。
また、排水手段により、本体部内の水位が上記所定水位を超えないように、上記所定水位を超える水を上記出口流路に排水させる。これにより、本体部内の水位が上記所定水位を超えて、本体部内の水が入口部から水受け部に溢れ出てしまうことが防止できる。
従って、本発明によれば、封水水位より高い所定水位まで超音波洗浄を行う超音波洗浄性能の向上と本体部内の水が入口部から水受け部に溢れ出てしまう逆流の防止とを両立することができる。
本発明において、好ましくは、上記水位上昇手段は、上記本体部内の水位を上記封水水位より高く且つ上記所定水位まで上昇させる間、上記本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量よりも上記本体部から上記出口流路に流出する水の単位時間あたりの排水量を小さくさせ、上記本体部内に流入する水を上記出口流路に流出させながら上記本体部内の水位を上昇させるように形成される。
このように構成された本発明においては、水位上昇手段が、本体部内に流入する水を出口流路に流出させながら本体部内の水位を上昇させることができるため、超音波洗浄で剥がれた汚れが水位上昇時に本体部内に再付着することを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記排水手段は、上記本体部内の水位が上記所定水位に到達した場合、上記本体部から上記出口流路に流出する水の単位時間あたりの排水量が上記本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上にされるように形成されている。
このように構成された本発明においては、排水手段は、上記本体部内の水位が上記所定水位に到達した場合、上記本体部から上記出口流路に流出する水の単位時間あたりの排水量が上記本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上にされるように形成されている。よって、本発明によれば、上記本体部内の水位が上記所定水位に到達した場合、上記本体部内に水がさらに流入されたとしても、上記本体部内の水位が上記所定水位を超えて上昇することを防止することができ、本体部内の水が水受け部に溢れ出てしまう逆流を防止することができる。
本発明において、好ましくは、上記排水手段は、上記本体部内の水位が上記所定水位に到達した状態から、上記本体部内に水がさらに流入されている間、上記本体部内の水位を上記所定水位に維持するように形成されている。
このように構成された本発明においては、排水手段により、上記本体部内の水位が上記所定水位に到達した状態から、上記本体部内に水がさらに流入されている間、上記本体部内の水位を上記所定水位に維持することができる。よって、本発明によれば、本体部内の水位を所定水位に比較的長い時間にわたって維持することができ、本体部内の水位を所定水位として、超音波洗浄を効果的に行える時間を比較的長くすることができる。
本発明において、好ましくは、上記排水手段は、単位時間あたりに第2排水量を上記出口流路に排水できるように形成された第2排水流路と、上記第2排水量よりも大きな単位時間あたりの第1排水量を上記出口流路に排水できるように形成された第1排水流路とにより形成され、上記第1排水流路は、上昇流路と上記上昇流路の下流側に設けられる下降流路とを備える流路であると共に上記上昇流路と上記下降流路との間の頂部により上記所定水位を規定し、上記第2排水流路は、上記封水水位を規定する。
このように構成された本発明においては、排水弁のような可動部を本体部内に設けなくても、単位時間あたりに第1排水量を排水できる第1排水流路と単位時間あたりに第2排水量を排水できる第2排水流路とにより排水手段を形成することができる。さらに、第1排水流路により所定水位を規定することができ、第2排水流路により封水水位を規定することができる。よって、排水手段により、本体部内の水位が上記所定水位を超えないように、上記所定水位を超える水を上記出口流路に排水させる。これにより、本体部内の水位が上記所定水位を超えて、本体部内の水が入口部から水受け部に溢れ出てしまうことを防止することができる。
さらに、排水弁のような可動部を本体部内に設けないことにより、可動部が故障して本体部内の水が水受け部側に逆流する不具合や、可動部にシール不良が生じて本体部内の水位が上昇されず、超音波洗浄が十分にできなくなる不具合のおそれを無くすことができる。
本発明において、好ましくは、上記水位上昇手段は、上記本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量が上記第2排水流路の単位時間あたりの上記第2排水量を超えることにより、上記本体部内に流入する水が、上記本体部内の水位を上記第1排水流路により規定される上記所定水位まで上昇させるように形成される。
このように構成された本発明においては、排水弁のような可動部を本体部内に設けなくても、第1排水流路と第2排水流路とにより水位上昇手段を形成することができる。これにより、水位上昇手段は、上記本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量が上記第2排水流路の単位時間あたりの上記第2排水量を超えることにより、上記本体部内に流入する水が、上記本体部内の水位を上記第1排水流路により規定される上記所定水位まで上昇させることができる。
本発明において、好ましくは、上記第2排水流路の入口は、上記第1排水流路の上記頂部よりも低い高さに設けられている。
このように構成された本発明においては、水位上昇手段は、本体部内に流入する水により、上記本体部内の水位を、第2排水流路の入口により規定される封水水位より高く且つ上記入口部の高さ以下の所定水位まで上昇させ、本体部内の水位が所定水位まで上昇した状態で、封水水位より高い所定水位まで超音波発振器による超音波洗浄を行うことができる。
本発明において、好ましくは、上記第1排水流路の上記頂部が、上記本体部の上記入口部の高さに設けられることにより、上記第1排水流路により規定される上記所定水位は、上記本体部の上記入口部の高さとされる。
このように構成された本発明においては、所定水位は、本体部の入口部の高さとされ、封水水位より高い本体部の入口部まで超音波洗浄を行う超音波洗浄性能の向上と本体部内の水が入口部から水受け部に溢れ出てしまう逆流の防止とを両立することができる。
本発明において、好ましくは、上記第2排水流路は、上記第2排水流路の入口から上記出口流路まで下方向きに延びる。
このように構成された本発明においては、第2排水流路は、第2排水流路の入口より上方に水がある場合、第2排水流路の入口より上方にある水を流出させ続けることができる。よって、上記本体部内に流入する水を上記出口流路に流出させながら上記本体部内の水位を上昇させることができると共に、水の本体部への流入が停止した後、本体部内に存在する水を出口流路に流出させ、第2排水流路の入口により規定される封水水位まで低下させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、上記本体部内の流路上に設けられ且つ網目を有する網かごを備え、上記所定水位は、上記網かごの底面よりも高い位置に規定され、上記封水水位は、上記網かごより下方に規定される。
このように構成された本発明においては、封水水位は、上記網かごより下方に規定されるので、本体部内においてごみ等の汚れや小物体が付着しやすい網かごを封水水位よりも上に配置することができ、水が流入していない待機状態において網かごを乾燥させやすい状態とでき、雑菌などの繁殖を抑制させることができる。また、所定水位は網かごの底面よりも高い位置に規定されるので、本体部内の水位が所定水位まで上昇した状態で、ごみ等の汚れや小物体が付着しやすい網かごを超音波洗浄により洗浄することができ、網かごの汚れを抑制し、網かごの掃除の頻度や掃除をする際の負担を低減させることができる。
本発明において、好ましくは、上記所定水位は、上記網かごの上部に規定される。
このように構成された本発明においては、所定水位は網かごの上部に規定されるので、本体部内の水位が所定水位まで上昇した状態で、ごみ等の汚れや小物体が付着しやすい網かごを超音波洗浄により洗浄することができ、網かごの汚れを抑制し、網かごの掃除の頻度や掃除をする際の負担を低減させることができる。
本発明の排水装置によれば、封水水位より高い所定水位まで超音波洗浄を行う超音波洗浄性能の向上と本体部内の水が入口部から水受け部に溢れ出てしまう逆流の防止とを両立することができる。
本発明の一実施形態による排水装置を備えた水栓システムを正面から見た正面図である。 本発明の一実施形態による排水装置を備えた水栓システムを側面から見た側面図である。 図2のIII-III線に沿って見た断面図である。 図1のIV-IV線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による排水装置において待機状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による排水装置の本体部に水の流入が開始された状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による排水装置の本体部にさらに水が流入し、流入した水が第2排水流路を介して出口流路に流出されると共に、第1排水流路の上昇部内の水位を上昇させる状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による排水装置の本体部にさらに水が流入し、第1排水流路内の水位が所定水位まで到達した状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による排水装置の本体部への水の流入が停止し、第2排水流路の入口より上方の水が第2排水流路を介して出口流路に流出され、第1排水流路内の水位が徐々に低下する状態を示す部分拡大断面図である。 図9に示す状態から、さらに第2排水流路の入口より上方の水が第2排水流路を介して出口流路に流出され、第1排水流路内の水位が徐々に低下する状態を示す部分拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態による排水装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による排水装置を備えた水栓システムを正面から見た正面図であり、図2は本発明の一実施形態による排水装置を備えた水栓システムを側面から見た側面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による排水装置1は、水栓システム2に設けられている。水栓システム2は、キッチンに設けられるキッチンシステムである。水栓システム2は、洗面台システム、浴室に設けられる浴室システム、又は水が流入する後述する水受け部6を備えた他のシステムであってもよい。
水栓システム2は、水を供給する水栓装置4と、水栓装置4から供給された水を受ける水受け部6とを備えている。水栓装置4は、給水源(図示せず)から供給される水、湯等を吐水する。水受け部6は、水栓装置4から吐水された水を下流側に排出するように形成される。
次に、図1乃至図4を参照して、本発明の一実施形態による排水装置について説明する。
図3は図2のIII-III線に沿って見た断面図であり、図4は図1のIV-IV線に沿って見た断面図である。
排水装置1は、水受け部6の底部6aに設けられる。排水装置1は、本体部8を備え、この本体部8は水受け部6側に開口される入口部10と、入口部10の下流側に設けられるトラップ形状の流路である第1排水流路12とを有している。入口部10は、底部6aの一部が底部6aの底面6bよりも下方に窪むことにより形成されている。なお、本体部8には、水受け部6からの流路とは別の水の供給流路が接続されていてもよい。別の水の供給流路は、別の給水源(図示せず)に接続される。本体部8内に流入する水には、水受け部6からの流路とは別の水の供給流路から本体部8内に流入する水も含まれる。また、本体部8内に流入する水には、洗剤、シャンプー、ボディーソープ、食器の汚れ、水受け部の汚れ等のいずれかを含むような水、例えば生活排水も含まれる。
排水装置1は、さらに、入口部10の上方を覆うように配置される蓋14と、本体部8内の水に超音波を発振する超音波発振器16と、本体部8内の水位を検知する水位検知センサ18と、超音波発振器16の作動を制御する制御部20と、本体部8の第1排水流路12の下流側に設けられる出口流路22と、本体部8内の流路上に設けられ且つ網目を有する網かご24と、網かご24の下方に設けられる封水筒25とを備えている。
蓋14は、底面6bと並べて配置され、底面6bと連続した底面を形成するように配置される。蓋14には、水やごみ等の小物体が流入する孔(図示せず)が形成されている。
超音波発振器16は、本体部8内の入口部10の下方に設けられている。超音波発振器16は、制御部20と電気的に接続されている。
水位検知センサ18は、入口部10近傍に設けられ、入口部10まで上昇した水位を検知することができる。水位検知センサ18は、制御部20と電気的に接続されている。
制御部20は、CPU及びメモリ等を内蔵し、水位検知センサ18から送信される水位検知信号を受信する機能を有すると共にメモリに記憶された所定の制御プログラム等に基づいて超音波発振器16の動作を制御する。
網かご24は、入口部10の下方側の流路全体を覆うように形成される。網かご24は、底部6aの下方に窪んだ窪みの内部において入口部10の下方側に配置される。網かご24の上端は入口部10に配置されている。網かご24は、水を通過させる一方、ごみ等の小物体を通過させずに網かご24内に留めるようになっている。
封水筒25は、筒状に形成され、網かご24の下部近傍からさらに下方の本体部8の底部近傍まで延びている。封水筒25の下端は、後述する第2排水流路26の入口26aより下方まで延びている。
次に、図2乃至図4を参照して、本発明の一実施形態による排水装置の第1排水流路12及び第2排水流路26について説明する。
排水装置1の本体部8の第1排水流路12は、入口部10の下方に接続される接続部12aと、排水トラップを形成するように立ち上がる上昇流路である上昇部12bと、上昇部12bと下降部12dとの間の排水トラップの上昇部12bと接続する折り返し部分である頂部12cと、頂部12cから下降する下降流路である下降部12dとを備えている。下降部12dは出口流路22と接続される。
第1排水流路12は、上昇部12bから下降部12dに向けて折り返すトラップ形状の流路である。本体部8の第1排水流路12内において後述するように封水が形成され、封水水位W2が規定される。本体部8の第1排水流路12の少なくとも一部、例えば上昇部12bは、入口部10の下流側に設けられると共に封水を形成する封水形成部を構成している。第1排水流路12は、トラップ形状の流路の頂部12cにより所定水位W1(図8参照)を規定している。所定水位W1は、網かご24の底面よりも高い位置、例えば網かご24の上部に規定されている。所定水位W1は、網かご24の上方に規定されていてもよい。第1排水流路12の頂部12cが、本体部8の入口部10の高さに設けられることにより、第1排水流路12により規定される所定水位W1は、本体部8の入口部10の高さとされる。第1排水流路12は、後述する単位時間あたりの第2排水量よりも大きな単位時間あたりの第1排水量を出口流路22に排水できるような第1の管径D1に形成されている。第1排水流路12は、排水手段であり且つ水位上昇手段である。
排水装置1は、さらに、第1排水流路12から分岐される第2排水流路26を備えている。第2排水流路26は、第1排水流路12の頂部12cより上流側に設けられた第2排水流路26の入口26aから頂部12cより下流側に設けられた出口流路22まで延びるバイパス流路を形成する。第2排水流路26の入口26aは、封水筒25よりも外側の第1排水流路12の接続部12aの壁面に形成されている。入口26aは、第2排水流路26の流路の最も高い部分を構成する。第2排水流路26は、入口26aから出口流路22に設けられた出口26bまで下方向きにほぼ直線状に延びる。この入口26aは、封水筒25の下端よりも上方に配置される。第2排水流路26は、第1排水流路12の頂部12cより上流側に設けられた入口26aにより封水水位W2(図5参照)を規定する。第2排水流路26は、例えばその流路の最も高い部分により封水水位W2を規定するように構成される。例えば、第2排水流路26の中間部分又はその出口が流路の最も高い部分を構成することにより封水水位W2を規定するように構成されてもよい。また、封水水位W2は、第2排水流路26以外の構成により規定されていてもよい。封水水位W2は、網かご24より下方に規定される。封水水位W2は、上昇部12bの中央近傍又は下側部分に位置し、本体部8の中央近傍又は下側部分に位置している。第2排水流路26の入口26aは、第1排水流路12の頂部12cよりも低い高さに設けられている。第2排水流路26は、単位時間あたりに第2排水量を出口流路22に排水できるような第2の管径D2に形成されている。第2排水流路26の第2の管径D2は第1排水流路12の第1の管径D1よりも小さい。本体部8内に流入する水の単位時間あたりの流入量が第2排水流路26の単位時間あたりの第2排水量を超えることにより、本体部8内に流入する水が、本体部8内の水位を第1排水流路12により規定される所定水位W1まで上昇させる。第2排水流路26は、水位上昇手段であり、排水手段である。
第1排水流路12及び第2排水流路26は、本体部8内の水位が所定水位W1を超えないように、本体部8内に流入する水を出口流路22に排水させる排水手段として機能する。排水手段は、第1排水流路12及び第2排水流路26により、本体部8内の水位が所定水位W1に到達した場合、本体部8から出口流路22に流出する水の単位時間あたりの排水量が本体部8内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上にされるように形成されている。排水手段は、第1排水流路12及び第2排水流路26により、本体部8内の水位が所定水位W1に到達した状態から、本体部8内に水が第2排水量を超える流入量でさらに流入されている間、本体部8内の水位を所定水位W1に維持するように形成されている。なお、本体部8内の水位を所定水位W1に維持する状態とは、本体部8内の水位の変動を抑制する状態である。本体部8内の水位を所定水位W1に維持する状態には、本体部8内の水位を所定水位W1に維持しようとする状態が含まれ、本体部8内の水位が多少変動したとしても本体部内の水位が所定水位W1近傍において概ね維持される状態が含まれる。
第1排水流路12及び第2排水流路26は、本体部8内に流入する水により、本体部8内の水位を、上昇部12b内の封水水位W2より高く且つ入口部10の高さ以下の所定水位W1まで上昇させる水位上昇手段として機能する。この水位上昇手段は、第1排水流路12及び第2排水流路26により、本体部8内の水位を封水水位W2より高く且つ所定水位W1まで上昇させる間、本体部8内に流入する水の単位時間当たりの流入量よりも本体部8から出口流路22に流出する水の単位時間あたりの排水量を小さくさせ、本体部8内に流入する水を出口流路22に流出させながら本体部8内の水位を上昇させるように形成される。
変形例として、第1排水流路12及び第2排水流路26に代わり、第1排水流路12とは異なる形状の排水トラップを有する本体部の流路が形成され、この本体部の流路を開閉する排水弁を設けてもよい。排水弁は制御部20と電気的に接続され、制御部20により自動的に制御される。さらに、排水弁の開度は制御部20により制御され、排水弁の下流側の流路への排水量が制御される。本体部の流路に水が流入する場合、排水弁は制御部20の指令により閉弁され又は開度を絞った状態の開弁状態にされ、水が所定水位W1まで上昇される。制御部20は、水位検知センサ18により水位が所定水位W1に到達したことを判定する。水位が所定水位W1まで到達した状態において、制御部20の指令により超音波発振器16が作動される。水位が所定水位W1まで到達した場合、排水弁が制御部20の指令により開弁され又は開度を絞った状態よりも大きな開度の状態の開弁状態にされ、水が下流側に排水され、水位が維持又は低下される。排水弁が開弁された状態で、本体部から出口流路22に流出する水の単位時間あたりの排水量が本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上にされてもよい。
この変形例においては、自動的に制御される排水弁が、本体部内に流入する水により、本体部内の水位を、上昇部12b内の封水水位W2より高く且つ入口部10の高さ以下の所定水位W1まで自動的に少なくとも上昇させる水位上昇手段と、本体部内の水位が所定水位W1を超えないように、本体部内に流入する水を出口流路22に排水させる排水手段として機能する。この水位上昇手段は、排水弁により、本体部内の水位を封水水位W2より高く且つ所定水位W1まで上昇させる間、本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量よりも本体部から出口流路22に流出する水の単位時間あたりの排水量を小さくさせ、本体部内に流入する水を出口流路22に流出させながら本体部内の水位を上昇させるように形成される。水位上昇手段は、排水弁により、少なくとも所定水位W1まで上昇させるように構成されている。排水手段は、排水弁により、本体部内の水位が所定水位W1に到達した場合、本体部から出口流路22に流出する水の単位時間あたりの排水量が本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上となるように形成されている。排水手段は、排水弁により、本体部内の水位が所定水位W1に到達した状態から、本体部内に水がさらに流入されている間、本体部内の水位を所定水位W1に維持するように形成されている。
別の変形例として、第1排水流路12及び第2排水流路26に加えて、第2排水流路26の入口26aより上方の第1排水流路12の上昇部12bと、下降部12d又は出口流路22とを連通する第3排水流路が設けられ、この第3排水流路の入口に制御部20の指令により制御される排水弁が設けられていてもよい。この排水弁は制御部20と電気的に接続され、制御部20により自動的に制御される。本体部の流路に水が流入する場合、排水弁は制御部20の指令により閉弁され又は開度を絞った状態の開弁状態にされ、第3排水流路からの排水は停止され又は比較的少量に絞られ、水が所定水位W1まで上昇される。制御部20は、水位検知センサ18により水位が所定水位W1に到達したことを判定する。水位が所定水位W1まで到達した状態において、制御部20の指令により超音波発振器16が作動される。水位が所定水位W1まで到達した場合、排水弁が制御部20の指令により開弁され又は開度を絞った状態よりも大きな開度の状態の開弁状態にされ、水が第3排水流路から下流側に排水され、水位が維持又は低下される。排水弁が開弁された状態で、本体部から出口流路22に流出する水の単位時間あたりの排水量が本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上にされてもよい。この変形例における第1排水流路12及び第2排水流路26は、上述の一実施形態における第1排水流路12及び第2排水流路26より小さい管径で構成されてもよい。このような第3排水流路及び排水弁は、第1排水流路12及び第2排水流路26と共に水位上昇手段として機能すると共に排水手段としても機能する。
さらに別の変形例として、第2排水流路26を単位時間あたりの排水量をより大きくするように形成すると共に、第2排水流路26の入口26aに制御部20の指令により制御される排水弁が設けられていてもよい。この排水弁は制御部20と電気的に接続され、制御部20により自動的に制御される。本体部の流路に水が流入する場合、排水弁は制御部20の指令により閉弁され又は開度を絞った状態の開弁状態にされ、第2排水流路26からの排水は停止され又は比較的少量に絞られ、水が少なくとも所定水位W1まで上昇される。水位上昇手段は、排水弁により、少なくとも所定水位W1まで上昇させるように構成されている。制御部20は、水位検知センサ18により水位が所定水位W1に到達したことを判定する。水位が所定水位W1まで到達した状態において、制御部20の指令により超音波発振器16が作動される。水位が所定水位W1まで到達した場合、排水弁が制御部20の指令により開弁され又は開度を絞った状態よりも大きな開度の状態の開弁状態にされ、水が第2排水流路26から下流側に排水され、水位が維持又は低下される。排水弁が開弁された状態で、本体部から出口流路22に流出する水の単位時間あたりの排水量が本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上にされてもよい。この変形例における第1排水流路12は、上述の一実施形態の第1排水流路12より小さい管径で構成されてもよい。このような第2排水流路26及び排水弁は、第1排水流路12と共に水位上昇手段として機能すると共に排水手段としても機能する。
次に、図5乃至図10により、上述した本発明の一実施形態による排水装置の動作(作用)を説明する。
図5は本発明の一実施形態による排水装置において待機状態を示す部分拡大断面図であり、図6は本発明の一実施形態による排水装置の本体部に水の流入が開始された状態を示す部分拡大断面図であり、図7は本発明の一実施形態による排水装置の本体部にさらに水が流入し、流入した水が第2排水流路を介して出口流路に流出されると共に、第1排水流路の上昇部内の水位を上昇させる状態を示す部分拡大断面図であり、図8は本発明の一実施形態による排水装置の本体部にさらに水が流入し、第1排水流路内の水位が所定水位まで到達した状態を示す部分拡大断面図であり、図9は本発明の一実施形態による排水装置の本体部への水の流入が停止し、第2排水流路の入口より上方の水が第2排水流路を介して出口流路に流出され、第1排水流路内の水位が徐々に低下する状態を示す部分拡大断面図であり、図10は図9に示す状態から、さらに第2排水流路の入口より上方の水が第2排水流路を介して出口流路に流出され、第1排水流路内の水位が徐々に低下する状態を示す部分拡大断面図である。図5乃至図10において、本体部内において水が貯留している部分を点線により図示している。
図5には、水栓装置4から吐水がなされる前の待機状態が示されている。待機状態においては本体部8内の水位は上昇部12b及び接続部12aにおいて封水水位W2となっている。封水筒25が第2排水流路26の入口26aより下方まで延び、封水水位W2より下方まで延びているので、待機状態において、出口流路22と入口部10とが空気的に連通され、臭気が出口流路22から入口部10に上がってくることが確実に防止されている。待機状態においては、水栓装置4は止水された状態であり、超音波発振器16も停止された状態である。
図6に示すように、水栓装置4からの吐水が行われると、矢印F1に示すように、水が水受け部6の底面6bから蓋14を通って入口部10に流入する。矢印F2に示すように、入口部10に流入した水は、網かご24を通過し、封水筒25の内側に流下する。次いで、矢印F3に示すように、封水筒25の下端から流出する水は、封水筒25の外側の第1排水流路12の接続部12a内に供給される。矢印F4に示すように、第1排水流路12の接続部12a内に供給された水は、第2排水流路26の入口26aから第2排水流路26を通って出口流路22に排水される。第2排水流路26は、単位時間あたりに第2排水量を出口流路22に排水できる。
本体部8内に流入する水の単位時間あたりの流入量(又は一定時間あたりの総流入量)よりも第2排水流路26から流出する水の単位時間あたりの第2排水量(又は一定時間あたりの総排水量)が小さい場合には、水が第2排水流路26から流出しきれず、本体部8内に貯留する。よって、矢印F5に示すように、第1排水流路12及び第2排水流路26により、本体部8内に流入する水を第2排水流路26を介して出口流路22に流出させながら本体部8の第1排水流路12の上昇部12b内の水位を自動的に上昇させる。
図7において矢印F6に示すように、さらに水が本体部8内に流入するとき、本体部8内に流入する水が、矢印F7に示すように第2排水流路26を介して出口流路22に流出されると共に、矢印F8に示すように本体部8の第1排水流路12の上昇部12b内の水位を上昇させる。
図8において矢印F9に示すように、さらに水が本体部8内に流入するとき、第1排水流路12の上昇部12b内の水位が第1排水流路12の頂部12cにより規定される所定水位W1まで上昇される。第1排水流路12内の水位が所定水位W1まで到達した状態においては、本体部8内に流入する水が、矢印F10に示すように第2排水流路26を介して出口流路22に流出されると共に、矢印F11に示すように第1排水流路12の頂部12cから下降部12dに流出される。
図8に示すように、第1排水流路12内の水位が所定水位W1に到達した状態から、本体部8内に水が第2排水量を超える流入量でさらに流入されても、本体部8内の水位は所定水位W1に維持される。このとき、所定水位W1は、入口部10の高さであり、網かご24の上部に位置する。よって、本体部8の入口部10以下の高さにある汚れが付着しやすい流路部分、例えば入口部10、網かご24、封水筒25、第2排水流路26、第1排水流路12の接続部12a、上昇部12b及び頂部12c等が概ね水に浸かっている。制御部20は、水位検知センサ18により水位が入口部10まで上昇した所定水位W1となっていることを判定する。水位が所定水位W1である状態で制御部20が超音波発振器16を作動させることにより、本体部8の概ね全体に超音波洗浄を行うことができ、さらに本体部8内の汚れが付着しやすい流路部分、例えば入口部10及び網かご24に超音波洗浄を行うことができる。
このように、第1排水流路12及び第2排水流路26により、本体部8内の水位が所定水位W1を超えないように、本体部8内に流入する水を出口流路22に排水させている。これにより、本体部8内の水位が所定水位W1を超えて、本体部8内の水が入口部10から水受け部6の底面6bに溢れ出てしまうことを防止することができる。
第2排水流路26の単位時間あたりの第2排水量を超える単位時間あたりの流入量の水が本体部8内に流入し続ける場合において、単位時間あたりの流入量が第2排水流路26の単位時間あたりの第2排水量及び第1排水流路12の単位時間あたりの第1排水量の合計値を超えない限り、本体部内の水位の上昇を封水水位W2から所定水位W1までの間に制御することができる。なお、第2排水流路26の単位時間あたりの第2排水量及び第1排水流路12の単位時間あたりの第1排水量の合計値は、水栓装置4の通常の使用態様において水栓装置4から供給される水の供給量が、この合計値を超えないような値として設定されている。
さらに、本実施形態においては、使用者の従来の排水流路に設けられた排水弁等の閉止操作を不要とし、本体部8内に水が供給されることにより、第1排水流路12及び第2排水流路26の構成に基づいて、本体部8内の水位が所定水位W1まで自動的に到達し、入口部10及び網かご24まで自動的に超音波洗浄を行うことができる。
図9及び図10に示すように、本体部8内への水の流入がなくなる又は水の流量が低下されるとき、矢印F12に示すように、第1排水流路12及び第2排水流路26により、第2排水流路26の入口26aより上方の水が第2排水流路26を介して出口流路22に流出され、矢印F13及びF14に示すように、第1排水流路12の接続部12a及び上昇部12bの水位が徐々に低下する。第2排水流路26は、水位が入口26aより上方にある場合には、概ね単位時間あたりに第2排水量を排水し続けている。
図5に示すように、本体部8内への水の流入がなくなり、第1排水流路12の接続部12a及び上昇部12bの水位が第2排水流路26の入口26aまで低下すると、第2排水流路26からの水の流出が終了し、排水装置1は待機状態に戻る。このとき本体部8内の水位は封水水位W2となっている。
上述した本発明の一実施形態による排水装置1によれば、水位上昇手段により、本体部8内に流入する水によって、本体部8内の水位を、上昇部12b内の封水水位W2より高く且つ入口部10の高さ以下の所定水位W1まで少なくとも上昇させ、本体部8内の水位を所定水位W1まで上昇させた状態において、封水水位W2より高い所定水位W1まで超音波発振器16による超音波洗浄ができる。
また、排水手段により、本体部8内の水位が所定水位W1を超えないように、所定水位W1を超える水を出口流路22に排水させる。これにより、本体部8内の水位が所定水位W1を超えて、本体部8内の水が入口部10から水受け部6に溢れ出てしまうことが防止できる。
従って、本発明によれば、封水水位W2より高い所定水位W1まで超音波洗浄を行う超音波洗浄性能の向上と本体部8内の水が入口部10から水受け部6に溢れ出てしまう逆流の防止とを両立することができる。
また、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、水位上昇手段が、本体部8内に流入する水を出口流路22に流出させながら本体部8内の水位を上昇させることができるため、超音波洗浄で剥がれた汚れが水位上昇時に本体部8内に再付着することを抑制することができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、排水手段は、本体部8内の水位が所定水位W1に到達した場合、本体部8から出口流路22に流出する水の単位時間あたりの排水量が本体部8内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上にされるように形成されている。よって、本発明によれば、本体部8内の水位が所定水位W1に到達した場合、本体部8内に水がさらに流入されたとしても、本体部8内の水位が所定水位W1を超えて上昇することを防止することができ、本体部8内の水が水受け部6に溢れ出てしまう逆流を防止することができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、排水手段により、本体部8内の水位が所定水位W1に到達した状態から、本体部8内に水がさらに流入されている間、本体部8内の水位を所定水位W1に維持することができる。よって、本発明によれば、本体部8内の水位を所定水位W1に比較的長い時間にわたって維持することができ、本体部8内の水位を所定水位W1として、超音波洗浄を効果的に行える時間を比較的長くすることができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、排水弁のような可動部を本体部8内に設けなくても、単位時間あたりに第1排水量を排水できる第1排水流路12と単位時間あたりに第2排水量を排水できる第2排水流路26とにより排水手段を形成することができる。さらに、第1排水流路12により所定水位W1を規定することができ、第2排水流路26により封水水位W2を規定することができる。よって、排水手段により、本体部8内の水位が所定水位W1を超えないように、所定水位W1を超える水を出口流路22に排水させる。これにより、本体部8内の水位が所定水位W1を超えて、本体部8内の水が入口部10から水受け部6に溢れ出てしまうことを防止することができる。さらに、排水弁のような可動部を本体部8内に設けないことにより、可動部が故障して本体部8内の水が水受け部側に逆流する不具合や、可動部にシール不良が生じて本体部8内の水位が上昇されず、超音波洗浄が十分にできなくなる不具合のおそれを無くすことができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、排水弁のような可動部を本体部8内に設けなくても、第1排水流路12と第2排水流路26とにより水位上昇手段を形成することができる。これにより、水位上昇手段は、本体部8内に流入する水の単位時間あたりの流入量が第2排水流路26の単位時間あたりの第2排水量を超えることにより、本体部8内に流入する水が、本体部8内の水位を第1排水流路12により規定される所定水位W1まで上昇させることができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、水位上昇手段は、本体部8内に流入する水により、本体部8内の水位を、第2排水流路26の入口により規定される封水水位W2より高く且つ入口部10の高さ以下の所定水位W1まで上昇させ、本体部8内の水位が所定水位W1まで上昇した状態で、封水水位W2より高い所定水位W1まで超音波発振器16による超音波洗浄を行うことができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、所定水位W1は、本体部8の入口部10の高さとされ、封水水位W2より高い本体部8の入口部10まで超音波洗浄を行う超音波洗浄性能の向上と本体部8内の水が入口部10から水受け部6に溢れ出てしまう逆流の防止とを両立することができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、第2排水流路26は、第2排水流路26の入口より上方に水がある場合、第2排水流路26の入口より上方にある水を流出させ続けることができる。よって、本体部8内に流入する水を出口流路22に流出させながら本体部8内の水位を上昇させることができると共に、水の本体部8への流入が停止した後、本体部8内に存在する水を出口流路22に流出させ、第2排水流路26の入口により規定される封水水位W2まで低下させることができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、封水水位W2は、網かご24より下方に規定されるので、本体部8内においてごみ等の汚れや小物体が付着しやすい網かご24を封水水位W2よりも上に配置することができ、水が流入していない待機状態において網かご24を乾燥させやすい状態とでき、雑菌などの繁殖を抑制させることができる。また、所定水位W1は網かご24の底面よりも高い位置に規定されるので、本体部8内の水位が所定水位W1まで上昇した状態で、ごみ等の汚れや小物体が付着しやすい網かご24を超音波洗浄により洗浄することができ、網かご24の汚れを抑制し、網かご24の掃除の頻度や掃除をする際の負担を低減させることができる。
さらに、本発明の一実施形態による排水装置1によれば、所定水位W1は網かご24の上部に規定されるので、本体部8内の水位が所定水位W1まで上昇した状態で、ごみ等の汚れや小物体が付着しやすい網かご24を超音波洗浄により洗浄することができ、網かご24の汚れを抑制し、網かご24の掃除の頻度や掃除をする際の負担を低減させることができる。
1 :排水装置
6 :水受け部
6a :底部
6c :底面
8 :本体部
10 :入口部
12 :第1排水流路
12c :頂部
16 :超音波発振器
22 :出口流路
24 :網かご
26 :第2排水流路
26a :入口
26b :出口
W1 :所定水位
W2 :封水水位

Claims (11)

  1. 水受け部の底部に設けられる排水装置であって、
    上記水受け部側に開口される入口部と上記入口部の下流側に設けられると共に封水を形成する封水形成部とを有する本体部と、
    上記本体部内の水に超音波を発振する超音波発振器と、
    上記本体部の下流側に設けられる出口流路と、
    上記本体部内に流入する水により、上記本体部内の水位を、上記封水形成部の封水水位から、上記封水形成部内の上記封水水位より高く且つ上記入口部の高さ以下の所定水位まで少なくとも上昇させ、上記本体部内の上記封水水位から上記所定水位まで水を貯めている状態で上記超音波発振器による超音波洗浄を可能にする、水位上昇手段と、
    上記本体部内の水位が上記所定水位を超えないように、上記本体部内に流入する水を上記出口流路に排水させる排水手段と、を備えることを特徴とする排水装置。
  2. 上記水位上昇手段は、上記本体部内の水位を上記封水水位より高く且つ上記所定水位まで上昇させる間、上記本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量よりも上記本体部から上記出口流路に流出する水の単位時間あたりの排水量を小さくさせ、上記本体部内に流入する水を上記出口流路に流出させながら上記本体部内の水位を上昇させるように形成される、請求項1に記載の排水装置。
  3. 上記排水手段は、上記本体部内の水位が上記所定水位に到達した場合、上記本体部から上記出口流路に流出する水の単位時間あたりの排水量が上記本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量以上にされるように形成されている、請求項1又は2に記載の排水装置。
  4. 上記排水手段は、上記本体部内の水位が上記所定水位に到達した状態から、上記本体部内に水がさらに流入されている間、上記本体部内の水位を上記所定水位に維持するように形成されている、請求項3に記載の排水装置。
  5. 上記排水手段は、単位時間あたりに第2排水量を上記出口流路に排水できるように形成された第2排水流路と、
    上記第2排水量よりも大きな単位時間あたりの第1排水量を上記出口流路に排水できるように形成された第1排水流路と、により形成され、
    上記第1排水流路は、上昇流路と上記上昇流路の下流側に設けられる下降流路とを備える流路であると共に上記上昇流路と上記下降流路との間の頂部により上記所定水位を規定し、
    上記第2排水流路は、上記封水水位を規定する、請求項3又は4に記載の排水装置。
  6. 上記水位上昇手段は、上記本体部内に流入する水の単位時間あたりの流入量が上記第2排水流路の単位時間あたりの上記第2排水量を超えることにより、上記本体部内に流入する水が、上記本体部内の水位を上記第1排水流路により規定される上記所定水位まで上昇させるように形成される、請求項5記載の排水装置。
  7. 上記第2排水流路の入口は、上記第1排水流路の上記頂部よりも低い高さに設けられている、請求項6に記載の排水装置。
  8. 上記第1排水流路の上記頂部が、上記本体部の上記入口部の高さに設けられることにより、上記第1排水流路により規定される上記所定水位は、上記本体部の上記入口部の高さとされる、請求項7記載の排水装置。
  9. 上記第2排水流路は、上記第2排水流路の入口から上記出口流路まで下方向きに延びる、請求項8に記載の排水装置。
  10. さらに、上記本体部内の流路上に設けられ且つ網目を有する網かごを備え、
    上記所定水位は、上記網かごの底面よりも高い位置に規定され、
    上記封水水位は、上記網かごより下方に規定される、請求項1乃至9の何れか1項に記載の排水装置。
  11. 上記所定水位は、上記網かごの上部に規定される、請求項10に記載の排水装置。
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