JP3190162U - 臭気を遮断しながら廃液を排出するための排水トラップアセンブリ - Google Patents

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【課題】臭気の逆流を遮断しながら廃水を下水管に向かって排出するためのトラップアセンブリを提供する。
【解決手段】廃水164および液体封水剤を収容するためのU字形液体トラップであって、液体封水剤の比重が廃水の比重よりも低いため、液体封水剤を廃水の上に浮かせることができ、U字形の液体トラップが、内部、廃水を受容するための受容開口部、下水管に接続するための出口パイプ、および内部の底近傍にある放出開口部124を有するトラップと、放出開口部を下水管に接続する放出パイプと、放出開口部に近接して内部の中に取り付けられた弁であって、弁は、内部の中で液体封水剤および廃水からの浮力が所定の液位に満たない場合は放出開口部を塞ぐように構成されており、液体封水剤および廃水の浮力が所定の液位と少なくとも等しい場合は、弁は開放位置にある弁122と、を含む。
【選択図】図1A−B

Description

本考案は、臭気が周囲空気に流出するのを防止しながら廃液を下水管に流すための配管トラップシステムに関し、より具体的には、本考案は、廃液の2つの通路、すなわち廃液の自由な(障害のない)通路と制御された通路とを使用するトラップを提供する。
浄水の需要は絶えず増加しており、浄水を節約する意識も高まっている。浄水を節約する方法のうちの1つは、水洗不要な排水システムを使用することである。水不要な小便器を使用することは、水を節約する解決法の良い例である。水不要な排水という考えは、多くの考案者によって検討されてきた。水洗不要な小便器において解決しなければならない基本的な問題は、尿臭気が居住空間の空気中に流出するのを防止し、かつトラップからの液体の流れを詰まらせない(または詰まりやすくさせない)ことを要求する配管規則を遵守しながら、微生物が発生し得る露出した濡れた領域を残さずに、尿を下水管に流すことである。
これらの問題に取り組むために、既存の水洗不要な小便器は、回収した尿と周囲空気との接触を最小限に抑えながらある区画内に尿を回収するU字形のトラップの変形形態を利用している。一方で、他の型の小便器は、排水トラップ内で尿の上に浮かび、かつ尿からの臭気が居住空間の空気中に流出するのを防止する典型的に油性物質である液体封水剤をさらに使用しており、例えば、Atwill(米国特許第6,589,440B2号)およびGorges(米国特許第6,053,197号)を参照されたい。
液体封水剤法は、臭気が周囲空気に流出するのを遮断する際に、より効率的である。しかし、液体封水剤は、使用する度に部分的に尿と混ざり、その一部は、使用する度に下水管に流れてしまう。さらに、小便器が頻繁に使用されない場合は、使用と使用との間に尿が蒸発し、液体封水剤の一部がトラップの入口側からトラップの出口側に流れ、次の使用時に液体封水剤の非常に多くの部分が失われてしまう。従って、小便器が頻繁に使用されない場合には、液体封水剤をより頻繁に補充しなければならず、そのため、維持管理の負担および費用が上昇してしまう。
さらに、既存の水不要なトラップ内の液体封水剤の損失を最小限に抑えるために、小便器に放出される尿によって引き起こされる乱流を最小限に抑えなければならない。従って、既存のトラップ内での流速は最小に保たれている。それにより、既存の水不要な小便器では、トラップ内に固形廃棄物が蓄積し、また頻繁な維持管理も必要となるという別の欠点が生じる。
上記欠点のために、顕著な節水が可能であるにも関わらず、現在の水洗不要な小便器は広く採用されていない。広く採用されていない理由は恐らく、いくつかの型の水洗不要な小便器には性能が欠如しているためであり、他の型の小便器では維持管理費が比較的高いためである。例えば、水洗不要な小便器の中には、快適なレベルまで尿の臭気を減少させることができないものもある。他方、液体封水剤を利用する既存の小便器は、比較的頻繁な維持管理計画を必要とする。液体封水剤は、通常の使用により失われ、特定の回数の使用後に補充しなければならない。さらに、小便器の使用が少ない程、1回の使用ごとの液体封水剤の損失は高まり、より頻繁に液体封水剤を補充しなければならない。
Gorges(米国特許第6,973,939号)には、液体封水剤を収容し、かつトラップとして機能するカートリッジ型が記載されている。この手法では、カートリッジ交換は容易である。しかし、液体封水剤の上記欠点を考慮して、カートリッジの頻繁な交換費用も、小便器を洗浄するために水を使用する費用を上回る程度にならないように抑えられている。維持管理費のために、液体封水剤使用型の小便器は、大部分の場合、非常に使用頻度が高い場所では有益である。
従って、小便器が使用されない場合または頻繁に使用されない場合にもトラップ内に臭気密閉剤を保持すると共に、水洗浄を必要とせずに廃液を処分し、かつ容易に維持管理することができる経済的なシステムが必要とされている。
本考案は、廃液を排出するために水洗浄を必要としない排水トラップシステムを提供する。本排水トラップシステムは、廃液からの臭気の逆流を遮断することを目的とした、小便器、流し台、床排水および任意の他の種類の排水に使用される。本考案は、トラップに液体封水剤を使用する。液体封水剤は、廃液に混和(も溶解も)せず、また廃液よりも低い密度を有するように選択される。従って、液体封水剤が廃液と混ざった場合にも、液体封水剤は分離し、廃液の上に浮くため、液体封水剤は、廃液から空気中に流れる臭気に対する障壁を形成する。
本考案に係る排水トラップは、2つの通路を使用し、第1の通路は、任意の既存のトラップに類似している。第1の通路は、U字形のトラップに基づいており、液体を入口側から出口側まで自由に流すことができるため、大きな流れを可能にし、それにより溢流を防止する。また、U字形のトラップは、臭気が下水道から居住空間に逆流するのを防止するための栓(または障壁)として機能する排水中に停滞したままの残存量の液体を保持する。
第2の通路は、管(またはパイプ)を用いて、トラップの底と下水道を接続する。管(またはパイプ)は、トラップの底の放出開口部に接続されている。放出開口部は、弁によって制御されている。弁自体は、浮動機構によって制御されている。廃液の流入が生じると、トラップ内の液体の液位は上昇し、浮動機構を弁に対して作用させ、弁を開放させる。次いで、トラップの底に最も近い液体(すなわち、より高い密度を有する液体)は、放出開口部から管を通って下水管に向かって流れ、代わりにトラップ内の液体の液位を低下させ、弁が閉鎖位置に戻る液位まで浮動機構を降下させる。本考案の任意の実施形態の設計における重要な特徴は、排水が使用されていない場合に、残存量の廃液とある量の液体封水剤により臭気障壁を適所に維持することができる点である。従って、廃液を、液体障壁を通過させた後に放出開口部から下水道に向かって流すことが可能なため、液体封水剤の損失を最小限に抑えることができる。トラップ内に残留する液体封水剤は、トラップに残留する残存量の廃液と周囲空気との空気接触を防止するための障壁として機能し、どちらも臭気の逆流を防止し、かつ残留する廃水の蒸発を減少させる。後者の特徴は、頻繁に使用されない小便器の場合に重要であり、例えば、それは液体封水剤の損失を最小限に抑える。
従って、本考案は、排水管内での自由な流れの通過を可能にするため、公衆衛生基準および規則を遵守した排水トラップシステムを提供する。本トラップは、使用頻度が高い場合に封水剤の損失を最小限に抑え、使用頻度が少ない場合には維持管理をあまり必要としない。さらに、本考案を具体化しているトラップが小便器に使用される場合、トラップ内の液体乱流の影響をあまり受けずに廃液が下水管に向かって排出される新規な方法のおかけで、小便器槽は、槽の壁に沿った尿の移動が加速され、そのようにして尿が周囲空気と接触する時間を最小限に抑えるような急な側面を有するように設計することができる。
図1Aは本考案の実施形態に係る排水トラップアセンブリを概略的に示す側断面図である。図1Bは図1Aと比較するものであり、本考案の一実施形態に係るトラップアセンブリの動作を概略的に示す。 本考案の一実施形態に係る装置を構築する際に検討することができる見本的特徴を概略的に示す。 上記のような本考案の教示に従って構築された小便器の側断面を概略的に示す。
本考案は、廃液を毎回流した後に洗浄用排水の使用を必要とせずに、臭気が呼吸空気(例えば、居住空間にいる人々の周り)に流出するのを遮断しながら廃液を排出するための配管トラップアセンブリを提供する。
以下の説明では、本考案のより完全な説明を提供するために、数多くの具体的な詳細が記載されている。但し、関連する技術の当業者には、これらの具体的な詳細なしに本考案を実施できることは明らかであろう。他の例では、本考案を曖昧にしないために、周知の特徴は詳細に記載されていない。本明細書に後続する特許請求の範囲は、本考案の境界を定めている。
(用語)
本開示の全体にわたって、「トラップ」、「排水トラップ」および「排水」という用語は、先行技術に記載されているような配管臭気トラップ、例えば、Sトラップ、Pトラップ、Qトラップ、瓶トラップ、または下水道と居住空間との空気接触を防止するために用いられる任意の他のトラップを指す。関連する技術の当業者には、本明細書に開示されているような本考案を具体化する任意の具体的な用途に適した任意の利用可能なトラップ設計を用いて本考案を実施し得ることは明らかであろう。本開示は、トラップ内に残存量の液体を保持するために重力を使用し、かつトラップの入口側から出口側(すなわち下水道)までの自由な流れを可能にする任意のトラップ(上に述べた型のトラップを含む)を指すように、U字形トラップという用語を使用している。
空気(または呼吸空気)とは、臭気またはあらゆる他の化学物質が望まれない空間を指すように用いられている。
(基本的な概念の説明)
本考案の一実施形態は、廃液を下水管に流すために、小便器槽などの受液器の底に取り付けることができる配管臭気トラップアセンブリである。本トラップには、最初に液体封水剤が充填されている。液体封水剤は、廃液に混和しないものであるように選択され、その比重は廃液の比重よりも低い。例えば、小便器装置への実装のために、液体封水剤は、尿の比重よりも低い比重を有する疎水性液体であってもよく、液体封水剤を、封水剤と尿の混合物の中で尿の上に沈降させて浮かせることができる。本考案に係るトラップアセンブリは、液体のための2つの通路を提供する。第1の通路は、従来のトラップと同様に機能し、詰まらせることなくあらゆる液体を通過させることができ、そのようにして溢流を防止すると共に、臭気トラップとして機能して臭気が下水道から呼吸空気に広まるのを防止するための残存量の液体を保持する。本考案に係る第2の通路は、トラップの底の近傍に管によって下水管に接続された放出開口部を含む。トラップの底の開口部を閉鎖するために、弁(または同様の閉塞要素)が使用される。弁は浮動機構と組み合わせられている。浮動機構はトラップ内に配置され、トラップ内部の液体中に浮くことができる。弁および浮動機構は、浮力の影響による上方移動(または上昇位置)によって弁を開放させ(または開放したままにし)、また逆に、十分な浮力がないために、下方移動(または下降位置)によって、弁を閉鎖位置に置くように設計されている。従って、トラップ内の液体の量が所定の液位を下回ると、弁は閉鎖位置に留まる。排水管が排水管の入口から廃水を受容すると、上に記載した分離した液体の比重に従って、廃水はトラップの底に向かって流れ、液体の総液位は上昇し、そのようにして浮動機構に浮力を与えて自動的に弁を開放させる。廃水は、トラップの底で底開口部近傍に位置するため、開口部から管を通って下水管に向かって流れる。トラップ内の液体の液位が所定の液位まで(またはそれを下回って)下がると、弁は閉鎖される。液体の所定の液位は、トラップ内に廃水の一部と、トラップ内に全て(または少なくとも大部分)の液体封水剤を保持するように設計されていてもよい。トラップ内に残留する液体封水剤は、廃液と空気との間の障壁として機能する。
図1Aは、本考案の実施形態に係る排水トラップアセンブリを概略的に示す側断面図である。本考案に係る排水トラップシステム101は、小便器100の槽などの廃液を受容するための本体に取り付けられていてもよい。排水トラップアセンブリは、廃液を受容するための主区画102(すなわち入口)を含む。主区画102は、一般にU字形(またはS字形)のパイプ104によって排水管110に接続されており、トラップからのどのような液体も詰まらせることなく流すことができる。これは一般に、配管公衆衛生および建築基準に関する遵守要件である。排水トラップへの入口は、蓋134で覆われていてもよく、そこから尿を主区画に向かって流すことができる。蓋134は、いくつかの形状設計特性を有していてもよく、その有用性は、尿が主区画102に進入する際に尿の速度を減少させることである。液体封水剤と混ざる際に廃液の速度を減少させると、2種類の液体をより良好に分離することができ、そのようにしてトラップの底に廃液が速く沈降するのを促進する。蓋134は、廃液の通過を可能にしながら、所与の大きさよりも大きい固形状の物体、例えば、吸い殻、紙くず、または大きさが所与の限度を上回るあらゆる他の望ましくない固形状の物体を遮断するように、きつく嵌められていてもよい。
排水トラップシステムの底(またはその近傍)で、放出開口部124により、廃液を、下水管に通じる主排水管110に向かってパイプ126の中に流すことができる。
開口部は、弁システムによって塞がれている。弁システムは、液体からの浮力の影響下にある浮動機構と組み合わせられている。十分な浮力がない場合は、弁122は開口部124を閉鎖する。十分な液体がトラップ内に存在する場合は、浮力により、弁が開放され、廃液を開口部124から下水道に向かって流すのに十分な程上方に向かって浮動機構が押圧される。
例えば、弁122は、浮動要素120に接続されていてもよい。浮動要素接続装置123は、弁と浮動要素とを接続する。接続装置123の長さは調節可能に設計されていてもよく、その長さを使用して、トラップ内に保持することができる液体の量を決定してもよい。
本考案の他の実施形態では、弁自体が、浮力により開口部124を開放するのに十分な程上方に向かって弁を押圧することができる重量および密度を有して、浮力に応答するように設計されていてもよい。
弁(および/または浮動機構)は、区画106と主区画102を接続する1つ以上の穴130を有する図1Aに示されているような分離した区画106内に収容されていてもよい。穴により、液体が区画間を自由に移動するための区画102と区画106との平衡を保つことができる。
図1Bは、図1Aと比較するものであり、本考案の一実施形態に係るトラップアセンブリの動作を概略的に示す。廃液164は、受容器100から、本考案を具体化しているトラップの入口の中に流れる。液体封水剤よりも高い密度を有し、かつ液体封水剤と混和しない廃液は、どのような顕著な混合も生じることなく、底(例えば165)に向かって流れる。廃液がトラップ内に蓄積するにつれて、液位線162によって示されているように、両液体の液位は上昇するが、160および161によって示されているように、封水剤層の厚さは一定のままである。但し、液体全体の表面液位が上昇すると、浮動機構(例えば、浮動要素120)に浮力が与えられ、それにより弁が開放し、底の層から廃液が放出される。十分な廃液(例えば168)が開口部124から放出されると、弁122は、その下降位置に戻り、開口部124を閉鎖し、かつ廃液の流れを止め、最終的に、残存量の廃液をトラップ内に保持する。
本考案の実施形態は、トラップからの液体封水剤の損失を防止し、かつ封水剤層160の厚さを一定に維持するが、尿の層は、廃液の流量に応じて増減する。
図2は、本考案の一実施形態に係る装置を構築する際に検討することができる見本的特徴を概略的に示す。以下の特徴のうちの1つ以上は、個々に、あるいは本考案を具体化している装置と任意に組み合わせて存在してもよい。図2は、これらの特徴の単なる例示である。各特徴は、本考案の一実施形態を構成する際に、別々に、あるいは組み合わせて検討してもよい。
(濾過システム)
トラップアセンブリの最大効率を可能にするために、メッシュ型フィルタを利用して、弁および開口部の通過前に尿を濾過してもよい。メッシュ型フィルタ210は、主区画内で下降させてもよく、下水管に向かう主通路への放出開口部212を有していてもよく、それにより、主排水管に向かって液体を詰まらせることなく通過させることができる。メッシュ212は、頻繁に取り外しおよび掃除ができるように設計されていてもよい。
(浮動体および弁制御)
図2は、浮力駆動弁220の実装方法を概略的に示す。弁は、(例えば、ゴム製の)ボール形状を有していてもよく、液体の液位が所定の液位に到達すると浮かぶように、所定の質量および密度を有していてもよい。一方、浮力が所定の液位に満たない場合は、弁は、容器(例えば要素225)内の適所に留まり、第2の通路に向かう開口部を閉鎖する。
(弁案内システム)
開口部124の周囲に構築された剛性案内装置(例えば保持具)225を用いて、弁220を案内し、かつ適所に維持してもよい。
(圧力平衡)
トラップおよび放出システム内の区画のいずれかにおける圧力上昇を防止するために、臭気が下水管から空気中に逆流することができないという条件で、特別な管(例えば管230)を用いて、上記区画のいずれかを主排水管に接続してもよい。圧力平衡管により、圧力の平衡を保ち、かつ悪臭ガスが居住空間の空気中に流れるのを防止することができる。
(水洗不要な小便器)
図3は、上記のような本考案の教示に従って構築された小便器の側断面を概略的に示す。図3の小便器は、尿を受容するための容器300を含む。容器300の表面への尿滴の付着を最小限に抑えるために、容器全体または少なくとも容器の上面は、疎水性材料を用いて構築されていてもよい。
本考案を具体化しているトラップは、液体の乱流による液体封水剤の損失を防止するように設計することができるため、尿310がトラップ305の中に流れる前に尿310が空気中に曝露される時間を最小限に抑えるために、容器300の壁の傾きを急にしてもよい。上記のように、尿は、液体封水剤の層を通ってトラップの中に流れる。トラップの底320は、固体破片を回収するように成形され、かつ尿が液体封水剤を通過する際の乱流を最小限に抑えるように構成されていてもよい。例えば、区画320の底は、液体の動作を減衰させ、かつ尿が第2の区画330(尿が開口部から流れることができる)内に移動する前に、尿を液体封水剤から素早く分離させることができる凹部を有するように成形されていてもよい。
第2の区画330は、狭くかつ深くてもよく、下水管に通じる第2のパイプを用いて放出開口部に接続するように機能してもよい。区画330の深さおよび狭さにより、尿のみを放出開口部332に到達させ、液体封水剤は到達させることができない。弁336は、小便器が使用されておらず、かつ一般にトラップ内の液体の液位が所定の液位に満たない場合は放出開口部を閉鎖するが、尿が小便器内に受容されると、液体の液位が上昇するにつれて十分な浮力が浮動機構に与えられ、弁336が持ち上げられ、放出開口部332が開放され、そのようにして、蓄積された尿が下水道に向かってトラップの外に流れるように設計されている。トラップ内の液体の液位が所定の液位に戻ると、弁336は自動的に放出開口部332を閉鎖する。
従って、本考案を具体化している水洗不要な小便器内に尿を受容してから、尿を封水剤層の下に流し、かつ尿を下水管の中に処分するまでの間、尿と周囲空気との接触は最小になる。さらに重要なことに、既存の小便器を用いる場合のように水洗浄を必要とせずに尿は処分される。
従って、排水トラップアセンブリは、水洗浄を必要とすることなく、下水道からの悪臭ガスの逆流を防止しながら、廃液を処分することができる。本考案の排水トラップの概念は、先行技術に勝る複数の利点を提供する。先行技術では典型的に、尿を受容し、尿が液体封水剤と混ざる際に生じる液体の乱流により、液体封水剤の損失が上昇した。そのため、水洗不要トラップの設計は、尿がトラップの中に流れる速度を低下させるものに強いられ、その結果、尿が周囲空気に曝露される時間が長くなってしまう。本考案の一実施形態は、乱流による封水剤の損失を防止する(または、少なくとも最小限に抑える)ため、本考案に係る小便器により、尿が周囲空気に接触する時間が最小となるように小便器の容器(急な壁を有する)を設計することができる。このような設計により、空気中に流出する望ましくない臭気が減少する。
先行技術の水洗不要な小便器は、維持管理費を下げるために、できる限り多くの液体封水剤を保持するための形状特徴をトラップ内部に利用している。これらの形状特徴は、同時に固形廃棄物も捕捉してしまうため、先行技術のトラップを掃除して再度使用可能にするのを難しくしている(または不可能にさえしている)。その結果、従来技術の水洗不要なトラップは、定期的に取り替えるように設計されているため、維持管理費が高くなってしまう。
本考案を具体化している排水トラップは、2つの分離した通路を用いることによって、廃液を(可能性としてはメッシュ型フィルタによって、あるいは単に傾瀉によって)濾過することができる。さらに、固形廃棄物がトラップ内に捕捉された場合、あるいは、予防的維持管理手段として、本考案のトラップでは、使用者は、十分な量の水でトラップを洗浄した後、トラップに十分な量の液体封水剤を補充することができる。
別の利点として、時間と共に固体沈積物(例えば方解石)がトラップ内に蓄積した場合、固形物を溶解するための溶液でトラップを満たした後、十分な量の水でトラップを洗浄し、トラップに液体封水剤を補充することができる。
先行技術の水洗不要な小便器は、小便器が頻繁に使用されない場合に、小便器内に残留する尿が蒸発し、封水剤を入口および出口の両側に等しい割合で残存させてしまうという事実に悩まされている。小便器の次の使用で、トラップの出口側に存在する封水剤の一部がトラップから押し出され、失われてしまう。要するに、小便器の使用が少ない程、液体封水剤の補充がさらに必要となる。そのため、維持管理費が高くなる。さらに、上記欠点のために、例えば、暑い場所および/または遠隔地、または残留する尿が数時間以内に蒸発し得る場所、あるいは、使用頻度によって必要とされる程度に維持管理を行うことができない場所で、従来の小便器を使用するのは実用的でない。
本考案の教示に従って構築されたトラップは、液体封水剤の層を、尿の残留部分よりも上に維持することができるため、残留する尿の蒸発を防止する(または少なくとも著しく遅くする)ことができる。液体封水剤がトラップ内に残存するため(尿が蒸発する場合であっても)、小便器の次の使用により、液体封水剤のどのような顕著な損失も生じない。
排水トラップ/放出システムは、公衆衛生基準および規則を遵守している。トラップ/放出システムは、小便器内に取り付けられていてもよい。本システムは、臭気が空気中および居住空間に流入するのを防止することができ、小便器が頻繁に使用されない場合でも小便器を乾き切らせることはない。本考案を具体化している装置は、先行技術と比較して数多くの利点を与える。本考案に係る小便器が長期間にわたって使用されない場合は、残留する尿が疎水性液体層の下に保持される。これにより、尿が蒸発するのを防止するが、そうでない場合は、全ての封水剤が底に沈降し、次の使用で失われてしまう。尿を受容する領域と尿を徐々に処分するための領域がある距離だけ分離されているため、典型的に尿を封水剤と混合させる乱流を最小限に抑えることができるようにトラップを設計することができる。さらに、その物理的な分離により、尿が徐々に排出される際に尿から固体の塊を除去するフィルタを実装することもできる。後者の特性により、関連技術の当業者は、掃除および維持管理を容易にするために、取り外し可能な部分(例えば、320および330などの区画の底)を有するようにトラップを設計することができる。徐々に排出される尿を濾過し、排水管の底に沈降し得る他の固体を捕捉するために、例えば、フィルタ(例えば112)がトラップに挿入されていてもよい。維持管理目的のために、フィルタを取り外し、掃除し、かつ/または交換してもよい。さらに、本考案に係る排水トラップシステムを、沈積物を溶解するための工業用洗剤を用いて掃除し、次いで水で掃除した後、液体封水剤を補充してもよい。これは、カートリッジ交換を必要とする既存の解決法に勝る顕著な利点である。
従って、排水管に使用されるトラップアセンブリは、廃液および/または下水管からの臭気の逆流を遮断しながら廃液を処分することができる。

Claims (10)

  1. 臭気の逆流を遮断しながら廃水を下水管に向かって排出するためのトラップアセンブリであって、
    廃水および液体封水剤を収容するためのU字形液体トラップであって、前記液体封水剤の比重が前記廃水の比重よりも低いため、前記液体封水剤を前記廃水の上に浮かせることができ、前記U字形の液体トラップが、内部、前記廃水を受容するための受容開口部、下水管に接続するための出口パイプ、および前記内部の底近傍にある放出開口部を有するトラップと、
    前記放出開口部を前記下水管に接続する放出パイプと、
    前記放出開口部に近接して前記内部の中に取り付けられた弁であって、前記弁は、前記内部の中で前記液体封水剤および前記廃水からの浮力が所定の液位に満たない場合は前記放出開口部を塞ぐように構成されており、前記液体封水剤および前記廃水の浮力が前記所定の液位と少なくとも等しい場合は、前記弁は開放位置にある弁と、
    を含むトラップアセンブリ。
  2. 前記弁は、前記液体封水剤よりも低い密度を有する、請求項1に記載のトラップアセンブリ。
  3. 前記内部の中に浮動要素をさらに含み、前記浮動要素は前記弁に接続されている、請求項1に記載のトラップアセンブリ。
  4. 前記液体封水剤および前記廃水中に吊り下げられ、かつ接続装置によって前記弁に接続された浮動要素を有する浮動機構をさらに含む、請求項1に記載のトラップアセンブリ。
  5. 前記接続装置の長さは、前記弁を閉鎖位置から開放位置に切り替える前記廃水の液位を決定する、請求項4に記載のトラップアセンブリ。
  6. 尿を処分するための小便器であって、
    尿を回収するように構成された回収槽と、
    前記尿を前記回収槽から下水管まで運ぶための前記回収槽の底に取り付けられたトラップアセンブリと、
    を含み、
    前記トラップアセンブリは、
    内部、U字形状を有する主流出パイプ、および前記内部の底に近接した放出開口部を有する、液体封水剤および前記尿の少なくとも一部を収容するためのハウジングと、
    前記放出開口部を前記下水管に接続する放出パイプと、
    前記尿の体積が所定の量を下回った場合に、弁によって前記放出開口部を閉鎖させる浮動要素と組み合わせられた弁であって、前記尿の前記体積が前記所定の量を超えた場合に前記弁を開放位置にする弁と、
    をさらに含む小便器。
  7. 前記回収槽の表面は疎水性材料で覆われている、請求項6に記載の小便器。
  8. 前記回収槽は全体が前記疎水性材料で作られている、請求項7に記載の小便器。
  9. 前記内部は、第1の区画および第2の区画をさらに含み、前記第1の区画および前記第2の区画は、少なくとも1つの逃げ穴によって接続されており、前記第1の区画は、前記主流出パイプによって前記下水管に接続されており、前記放出開口部は、前記第2の区画の底にある、請求項8に記載の小便器。
  10. 前記内部の中にメッシュ型フィルタをさらに含み、前記メッシュ型フィルタは、洗液の大きな流れを詰まらせずに通過させることができるように、その底で前記U字形の主パイプに対向している、請求項8に記載の小便器。
JP2014000621U 2014-02-07 臭気を遮断しながら廃液を排出するための排水トラップアセンブリ Expired - Lifetime JP3190162U (ja)

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