JP7274092B2 - 排水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排水装置に係り、特に、超音波洗浄機能付きの排水装置に関する。
従来から、特許文献1に示すように、シンクの底面の開口に接続し且つ超音波発信器を備えている排水装置が知られている。この排水装置においては、排水装置本体内に水を貯めて超音波洗浄を行うことにより排水装置本体内のゴミやヌメリ等の汚れを落としている。
また、特許文献2に示すように、シンクの底面に設けられ且つ超音波発信器を備えている排水装置が知られている。この排水装置においては、使用者が超音波洗浄を行う際、使用者は操作部の操作ボタンを押し、排水装置の排水孔を閉止させる。排水孔が閉じられた状態でシンクに水を流すことで、水が排水容器に貯められる。排水容器に水が貯められた状態で超音波洗浄が行われ、排水容器内の汚れが落とされる。
特開2009-62781号公報 特開2007-285097号公報
しかしながら、上述のような従来の排水装置では、例えば、食器用洗剤等に含まれる界面活性剤により発生する、界面活性剤を含む泡が排水装置内の水中に侵入してしまった場合、界面活性剤を含む比較的大きな泡により、超音波発振器から発振された超音波の伝達が阻害され、超音波洗浄の洗浄性能が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、溜水中に侵入した界面活性剤を含む泡によって超音波の伝達が阻害されることを抑制でき、超音波洗浄による洗浄性能が低下することを抑制できる排水装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、超音波洗浄機能付きの排水装置であって、水受け部の下流側に設けられると共に溜水を形成する排水部と、上記排水部内の溜水に超音波を発振する超音波発振器と、上記超音波発振器の発振を制御する制御装置と、界面活性剤を含む泡の溜水中への侵入を抑制させる抑制部と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、抑制部が界面活性剤を含む泡の溜水中への侵入を抑制するので、溜水中に侵入した界面活性剤を含む泡によって超音波の伝達が阻害されることを抑制でき、超音波洗浄による洗浄性能が低下することを抑制できる。
本発明において、好ましくは、上記抑制部は、水が溜水に流れ込む際に、上記泡を溜水面に導くように溜水に流れ込む水流を形成させる。
このように構成された本発明においては、抑制部は、水が溜水に流れ込む際に、上記界面活性剤を含む泡を溜水面に導くような水流を形成させる。通常、溜水面は溜水中と大気との境界となるため、溜水面においては超音波による洗浄能力が溜水中に比べて低くなる。よって、溜水面に界面活性剤を含む泡を導くことで、界面活性剤を含む泡の存在によって排水部全体の超音波洗浄の洗浄性能が低下することを抑制できる。また、別途消泡装置を設けることなく、抑制部が、比較的簡易な構成により、界面活性剤を含む泡の溜水中への混入を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記抑制部は、上記泡を含む水が沿うように流れる連続した壁面により形成される。
このように構成された本発明においては、上記抑制部は、上記泡を含む水が沿うように流れる連続した壁面により形成される。これにより、泡を含む水が抑制部の壁面に沿うように流れ泡が溜水面に導かれるような水流を形成させることができる。よって、泡を含む水が、壁面から離れて溜水中に落下し、界面活性剤を含む泡が溜水中に侵入されることを抑制することができると共に、界面活性剤を含む泡が溜水面に導かれるように溜水に流れ込む水流を形成させることができる。
本発明において、好ましくは、上記排水部は入口を形成する入口部を備え、上記壁面は、上記排水部の入口と溜水面との間に配置され、縦断面において上部から下部に向けて上記排水部の内側に傾斜している。
このように構成された本発明においては、壁面は、上記排水部の入口と溜水面との間に配置され、縦断面において上部から下部に向けて上記排水部の内側に傾斜している。これにより、壁面は、界面活性剤を含む泡を壁面に沿って導き、溜水に流れ込む際に溜水面に導く水流をより確実に形成させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、上記排水部の入口部に網かごを備えている。
このように構成された本発明においては、比較的多量の水が排水部内に流入される場合に、網かごにより排水部内への単位時間あたりの水の流入量が抑制され、排水部に流入する水の勢いを抑制することができる。よって、比較的多量の水が排水部内に流入される場合においても、抑制部が界面活性剤を含む泡の溜水中への侵入を抑制させやすくすることができる。よって、界面活性剤を含む泡を溜水面に導く水流をより確実に形成させることができる。また、網かごにより、比較的大きな泡を通過させずに網かごに留めることができ、抑制部が界面活性剤を含む泡の溜水中への侵入をより効率的に抑制させることができる。
本発明において、好ましくは、上記抑制部は、上向きに立ち上がる縦壁部と、この縦壁部の下部から延び且つ上記縦壁部よりも水平に近い傾斜角度の傾斜部とを備えている。
このように構成された本発明においては、泡を含む水が抑制部の縦壁部に沿って流れながら、徐々に速度が減速され、泡を含む水が傾斜部に沿って流れる際に、界面活性剤を含む泡が水から分離されやすくなる。これにより、泡が分離された状態で、このとき又は以後に来る水と共に流下する。よって、泡が溜水に流れ込む際に泡が水流と分離されやすく、且つ溜水中に侵入するよりも溜水面に留まりやすくすることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、上記水受け部に水を吐水する吐水部と、上記吐水部から吐水される水を検知する検知部を備え、上記制御装置は、上記検知部による上記吐水される水の検知と連動して、上記超音波発振器による発振を開始させ、上記吐水部からの吐水の開始と超音波洗浄の開始とを連動させる。
このように構成された本発明においては、排水部に水が流入している状態で超音波洗浄を行うこととなり、水が流入していない状態と比べて排水部内の溜水面を波立たせることができる。よって、界面活性剤を含む泡が溜水面に留まって存在するとしても、溜水面が動くため溜水面近傍における超音波洗浄の洗浄性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記制御装置は、上記検知部による検知開始から所定時間が経過している場合に、上記超音波発振器による発振を開始させる。
このように構成された本発明においては、仮に検知部による検知開始前に上記泡が溜水中に侵入した状態、例えば食器洗い等において吐水の開始及び停止が繰り返されるような状態や、洗剤に食器をつけ置きしていた場合にこのつけ置き用の洗剤用液を排水してから吐水を開始させるような状態であったとしても、検知部による吐水の検知開始から所定時間が経過している場合に、上記超音波発振器による発振を開始させるので、溜水中に侵入した上記泡を所定時間が経過する間に溜水面へ浮かび上がらせることで、溜水中に泡が留まることを抑制することができる。そのため、超音波洗浄中に溜水中に留まる上記泡によって超音波の伝達が阻害されることを抑制でき、超音波洗浄の洗浄性能が低下することを抑制できる。
本発明において、好ましくは、上記制御装置は、上記超音波発振器を、発振状態と発振停止状態とを繰り返すように作動させる間欠駆動モードを備える。
このように構成された本発明においては、制御装置は、超音波発振器を、間欠駆動モードにより実行させることにより、仮に超音波発振器の発振状態において上記泡が溜水中に侵入し、上記泡が超音波により形成される定常波の節の位置で留められていたとしても、発振停止状態において上記泡を溜水面へ浮かび上がらせることで、溜水中に泡が留まることを抑制することができる。よって、超音波洗浄中に溜水中に留まる上記泡によって超音波の伝達が阻害されることをより抑制でき、超音波洗浄の洗浄性能が低下することをより抑制できる。
本発明の排水装置によれば、溜水中に侵入した界面活性剤を含む泡によって超音波の伝達が阻害されることを抑制でき、超音波洗浄による洗浄性能が低下することを抑制できる。
本発明の第1実施形態による排水装置を備えた排水システムを正面から見た正面図である。 図1のII-II線に沿って見た断面図である。 本発明の第1実施形態による排水装置を備えた排水システムの構造を概略的に示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による排水装置における制御内容を示すフローチャートである。 図2の排水装置に流入する界面活性剤を含む泡の流れる様子を説明する図である。 本発明の第1実施形態による排水装置において、制御装置の間欠駆動モードの制御動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態による排水装置において、仮定として、超音波発振器が駆動していない状態で界面活性剤を含む泡Bが溜水W中に侵入した様子を説明する図である。 本発明の第1実施形態による排水装置において、超音波発振器が駆動している状態で界面活性剤を含む泡Bが溜水W中の超音波の節に補足され且つこの節から移動しにくくなっている様子を説明する図である。 本発明の第1実施形態による排水装置において、超音波発振器が停止している状態で界面活性剤を含む泡Bが溜水面にまで浮かび上がった様子を説明する図である。 本発明の第1実施形態による排水装置において、超音波発振器が停止している状態で界面活性剤を含む泡Bが溜水面にまで浮かび上がった状態であり且つ泡Bが溜水W中の超音波の節に補足されていない様子を説明する図である。 本発明の第2実施形態による排水装置の断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の第1実施形態による排水装置を備えた排水システムについて説明する。
図1は本発明の第1実施形態による排水装置を備えた排水システムを正面から見た正面図であり、図2は図1のII-II線に沿って見た断面図であり、図3は本発明の第1実施形態による排水装置を備えた排水システムの構造を概略的に示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態による排水装置1を備えた排水システム2は、厨房、台所、リビング等に設けられるキッチンの排水システムである。排水装置1は、排水システム2に限られず、浴室の洗い場床、浴室の浴槽、又は洗面化粧台の洗面ボウル等にも配置することができる。
排水システム2は、排水装置1と、キッチンカウンタ4に設けられた水受け部であるシンク6と、このシンク6に水(湯水)を吐水する吐水部である水栓装置8と、を備えている。
シンク6は、水栓装置8から吐水された水を下流側に排出するように形成される。
水栓装置8は、上流側において、給水源(図示せず)から水が供給される水給水路10及び、湯が供給される湯給水路12に接続される。水栓装置8は、湯水混合部である湯水混合栓8aを備え、水給水路10からの水と、湯給水路12からの湯とを湯水混合栓8aにおいて混合し、吐水部8bから吐水させる。水給水路10及び湯給水路12は、一旦上昇して湯水混合栓8aに接続され、吐水側流路8cが湯水混合栓8aから下方側に延び、後述する流量センサ16を通り、吐水部8bまで再び上昇して延びている。吐水部8bは、水をシンク6の上方の空間に吐水する。水栓装置8は、シンク6を介して、排水装置1に水を供給する。
次に、図1及び図2を参照して、排水装置1について説明する。
排水装置1は、超音波洗浄を行う超音波洗浄機能付きの排水装置である。
排水装置1は、シンク6の底部6aから下方に延びる排水部14と、水栓装置8から吐水される水を検知する検知部である流量センサ16と、排水部14内の溜水に超音波を発振する超音波発振器18と、超音波発振器18の作動を制御する制御装置20と、排水部14内の流路上に設けられ且つ網目を有する網かご22と、網かご22の下方に設けられる封水筒24とを備えている。
図2に示すように、排水部14は、シンク6の下流側に設けられると共に水を貯溜する溜水W(例えば封水水位W0の溜水W)を形成するように構成される。排水部14は、シンク6側に開口される入口部26と、入口部26の下流側に設けられる排水トラップ流路28とを備えている。入口部26は、底部6aの一部が下方に窪むことにより形成されている。入口部26は、排水部14の入口を形成する。
以下、本発明の第1実施形態における説明において、上面視で排水部14の入口部26の中心を通る鉛直線に向かう向きを内側とし、これと反対の外周方向に向かう向きを外側として説明している。
排水トラップ流路28は、入口部26の下方に接続される接続部28aと、排水トラップを形成するように下流側に向けて斜め上方に上昇する上昇部28bと、上昇部28bと下降部28dとの間における折り返し部分である頂部28cと、頂部28cから下降する下降部28dとを備えている。下降部28dは出口流路30と接続される。排水トラップ流路28は、その頂部28cにより封水水位W0を規定する。よって、排水部14は、封水水位W0に封水を形成する。排水部14は、排水部14内に水が流入する場合には頂部28cを超える水が下流側に排出されるので、排水部14内に水が流入する場合に排水部14内の水位を封水水位W0に維持させようとするように形成される。
排水部14内に流入する水には、洗剤、食器の汚れ、シンクの汚れ、石鹸、シャンプー、ボディーソープ等のいずれかを含むような水、例えば生活排水も含まれる。洗剤、石鹸、シャンプー、ボディーソープ等には、通常、界面活性剤が成分として含まれる。界面活性剤は親水基と親油基を有する。界面活性剤は人工的に形成されるものでもよく、天然由来のものでもよい。界面活性剤を含む泡Bは、界面活性剤を泡膜に含んで形成される泡であり、例えば界面活性剤の起泡性により形成される泡である。界面活性剤を含む泡Bは、界面活性剤を含まない気泡と比べて比較的大きく且つ破れにくい特性がある。
出口流路30は、下降部28dから鉛直方向下方に延びている。出口流路30は、さらに下流側の排水配管(図示せず)に接続される。出口流路30は、その一部が排水部14によって形成されていてもよい。
流量センサ16は、水栓装置8の湯水混合栓8aよりも下流側に設けられ、且つ湯水混合栓8aと吐水部8bとの間の供給流路内に設けられる。流量センサ16は、水栓装置8の吐水部8bから吐水される水の単位時間あたりの流量を検知できる。また、流量センサ16は、単位時間あたりの流量を検知することにより、吐水部8bから吐水がなされることを検知できる。よって、流量センサ16は、水栓装置8から排水部14への水の供給を検知できる。流量センサ16は、制御装置20と電気的に接続されている。
超音波発振器18は、排水部14内の入口部26の下方に設けられている。超音波発振器18は、封水水位W0より下方に配置される。超音波発振器18は、上方に向けて超音波を発振するように配置されている。超音波発振器18は、一定の周波数の超音波を発振するように構成されている。超音波発振器18は、制御装置20と電気的に接続されている。
制御装置20は、CPU及びメモリ等を内蔵し、流量センサ16から送信される検知信号を受信する機能を有すると共にメモリに記憶された所定の制御プログラム等に基づいて超音波発振器18の動作を制御する。制御装置20は、超音波発振器18による超音波の発振及び発振の停止を制御する。制御装置20は、流量センサ16による吐水される水の検知と連動して、超音波発振器18による発振を開始させる超音波洗浄モードを備え、この超音波洗浄モードにより、水栓装置8からの吐水の開始と超音波洗浄の開始とを連動させることができる。また、制御装置20は、超音波発振器18による発振を、発振状態と発振停止状態とを周期的に繰り返すように実行する間欠駆動モードを備えている。
網かご22は、排水部14の入口部26に配置されている。網かご22は、入口部26の下方側の流路全体を覆うように形成される。網かご22は、底部6aの下方に窪んだ窪みの内部に配置される。網かご22の上端は入口部26に配置されている。網かご22は、水を通過させる一方、ごみ等の小物体を通過させずに網かご22内に留めるようになっている。
封水筒24は、筒状に形成され、網かご22の下方からさらに下方の排水部14の底部近傍まで延びている。封水筒24の内壁は後述するフランジ37の内縁及び目皿38の下方に延びている。封水筒24の内壁は下方に向けて内側に傾斜する壁面部分を有している。
次に、図2を参照して、排水装置1の排水部14内に形成される抑制部について説明する。
排水装置1は、さらに、排水部14内に配置されるフランジ37と、排水部14内に配置される目皿38とを備えている。
フランジ37は、シンク6の底部6aと、排水トラップ流路28とを水密に接続する。フランジ37は、その頂部において内側から外側に広がるつば状部分37aを形成している。つば状部分37aは、環状に形成され、外側から内側までほぼ水平に延びている。
目皿38は上面視でほぼ円形の外形に形成され、孔38aが形成されている。目皿38の頂部の外縁はつば状部分37aの内縁とほぼ合致するように形成されている。よって、目皿38の上面とつば状部分37aとがほぼ連続した一つの平面を形成する。なお、目皿38の上面の傾斜角度とつば状部分37aの傾斜角度とが異なっていてもよい。
排水装置1は、さらに、界面活性剤を含む泡B(図5及び図7等参照)の溜水W中への侵入を抑制させる抑制部である壁面32を備える。壁面32は入口部26の側方の壁面を形成している。壁面32は、水が溜水Wに流れ込む際に、上記泡Bを溜水面S(図5参照)に導くように溜水Wに流れ込む水流を形成させる。壁面32は、上記泡Bを含む水が沿うように流れる連続した壁面により形成される。壁面32は、排水部14の入口と溜水面Sとの間に配置され、縦断面において壁面32の上部から下部に向けて排水部14の内側に傾斜している。
壁面32は、上向きに立ち上がる縦壁部34と、この縦壁部34の下部から延び且つ縦壁部34よりも水平に近い傾斜角度の傾斜部36とを備えている。例えば、縦壁部34の水平に対する傾斜角度は、45度乃至90度の範囲内である。
縦壁部34は、全周にわたって縦壁状に形成されている。縦壁部34には、縦壁部34に沿って流下する水流を壁面から分離させて落下させるような凸部が形成されていない。むしろ、縦壁部34は、上記泡を含む水が沿うように流れる滑らかに連続した平面により形成される。縦壁部34は、入口部26から下方に数センチの長さまで延び、縦壁部34に沿って流下する水流の速度を泡Bを分離させやすい速度まで低下させるように形成されている。
傾斜部36は、つば状部分37aにより形成されている。傾斜部36は界面活性剤を含む泡Bの溜水W中への侵入を抑制させる抑制部を構成する。傾斜部36は、縦壁部34の下部から内向きにわずかに下り傾斜するように形成されているが、ほぼ水平に延びるように形成されていてもよい。例えば、傾斜部36の水平に対する傾斜角度は、0度乃至45度の範囲内である。傾斜部36が縦壁部34の下部から所定長さにわたって延びているので、さらに水の速度が減速され、泡Bを含む水が傾斜部36に沿って流れる際に、界面活性剤を含む泡Bが水から分離されやすくなる。傾斜部36は、縦壁部34の下流側に形成されているので、傾斜部36から流出する水が、十分に減速され、溜水中に落下したときに泡を溜水W中までより侵入させにくく、泡を溜水W面に導き且つ留めやすくなっている。また、目皿38の上面により、さらに水の速度を減速させ、界面活性剤を含む泡Bを水からさらに分離させやすくすることができる。
次に、図2乃至図4により、上述した本発明の第1実施形態による排水装置の動作(作用)を説明する。
図4は本発明の第1実施形態による排水装置における制御内容を示すフローチャートである。図4において、Sは各ステップを示している。
図4に示すように、処理のスタート時において、水栓装置8は、吐水がなされる前の待機状態となっている。排水部14内においては水が封水水位W0(図2参照)に貯留された状態となっている。
最初に、S1において、制御装置20は、流量センサ16による吐水される水の検知がなされたか否かを判定する。
流量センサ16による吐水される水の供給の検知がなされた場合には、制御装置20は、水栓装置8の吐水部8bからの吐水が開始されたと判断できるので、S2に進む。
流量センサ16による吐水される水の供給の検知がなされていない場合には、制御装置20は、水栓装置8の吐水部8bからの吐水が終了した又は停止状態のままであると判断できるので、S7に進む。
次に、S2において、制御装置20は、流量センサ16による吐水される水の検知の開始から検知状態のまま所定時間Tが経過したか否かを判定する。
所定時間Tが経過した場合には、制御装置20は、吐水部8bから吐水された水が排水部14に到達し、排水部14に水が流入しながら排水部14をより効果的に洗浄できる状態となったと判断できるので、S3に進む。このように、制御装置20は、流量センサ16による検知開始から所定時間Tが経過してから、超音波発振器18による発振を開始させることとなる。よって、仮に流量センサ16による検知開始前に界面活性剤を含む泡が溜水W中に侵入した状態、例えば食器洗い等において吐水の開始及び停止が繰り返されるような状態、又は洗剤に食器をつけ置きしていた場合にこのつけ置き用の洗剤用液を排水してから吐水を開始させるような状態等であったとしても、溜水W中に侵入した上記泡を所定時間Tが経過する間に溜水面Sへ浮かび上がらせることで、溜水中に上記泡が留まることを抑制することができる。そのため、超音波洗浄中に溜水W中に留まる上記泡によって超音波の伝達が阻害されることを抑制でき、超音波洗浄の洗浄性能が低下することを抑制できる。
吐水される水の検知の開始から検知状態のまま所定時間Tが経過していない場合には、制御装置20は、吐水部8bから吐水された水が排水部14に到達しておらず、排水部14には未だ水が流入していない状態であると判断できるので、S1に戻る。
次に、S3において、制御装置20は、流量センサ16による水の検知の開始から所定水量A以上の水が吐水されたか否かを判定する。
水の検知の開始から所定水量A以上の水が吐水された場合には、制御装置20は、排水部14に供給される水の水量が所定水量A以上となっているので、排水部14に水を供給しながら超音波洗浄を効果的に行える状態となっており、さらに、超音波洗浄により排水部14から剥がれた汚れが封水形成部に再付着することを抑制できると判断できるので、S4に進む。よって、制御装置20は、流量センサ16による検知開始から所定水量A以上の水が吐水される場合に、超音波発振器18による発振を開始させることとなる。
水の検知の開始から所定水量A以上の水が吐水されていない場合には、制御装置20は、排水部14に供給される水の水量が所定水量A未満であるので、排水部14に水を供給しながら超音波洗浄を効果的に行えるほどまでは水が供給されていない状態であると判断できるので、S1に戻る。
なお、制御装置20は、S2とS3の処理を、S3を先に行うように逆の順番で行ってもよい。
次に、S4において、制御装置20は、水の検知の開始から流量センサ16により吐水される水が検知されている間のうち所定期間Uが経過していないか否かを判定する。
所定期間Uが経過していない場合(YESの場合)には、超音波発振器18の連続的な作動による耐久性の低下が比較的小さく且つ超音波発振器18による超音波の発振により超音波洗浄を効果的に行えると判断できるので、S6に進む。S4の判断処理により、既にS6を経由した処理が実行されていることにより超音波発振器18による超音波の発振が開始されている場合には、所定期間Uまでは超音波の発振が継続されることになる。
水の検知の開始から所定期間Uが経過している場合(NOの場合)には、超音波発振器18の作動を停止して、超音波発振器18の連続的な作動による耐久性の低下を防ぐことが有効であると判断できるので、S5に進む。
次に、S5において、制御装置20は、水の検知の開始から所定期間Uが経過するような連続的な使用においては、超音波発振器18の連続的な作動による耐久性の低下を防ぐため、超音波発振器18による超音波の発振を停止させる又は停止させたままとする。制御装置20は、S5の実行後、S1に戻る。
次に、S6において、制御装置20は、超音波発振器18により超音波を発振させる。制御装置20は、続いて、S1に戻る。制御装置20は、流量センサ16による水の検知がなされ且つ所定期間Uが経過するまでは、S1、S2、S3、S4及びS6の判定及び処理を繰り返している。制御装置20は、流量センサ16による水の検知がなされた状態で所定期間Uが経過すると、S1、S2、S3、S4及びS5の判定及び処理を繰り返し、超音波の発振を停止させている。
S1において水栓装置8からの吐水が終了されると、S7に進む。
S7において、制御装置20は、超音波発振器18により超音波が発振されているか否かを判定する。
超音波発振器18により超音波が発振されている場合には、制御装置20は、水栓装置8からの吐水の停止に伴い、超音波発振器18の耐久性を低下させにくくするため、超音波発振器18を停止させることが有効であると判断できるので、S8に進む。
超音波発振器18により超音波が発振されていない場合には、制御装置20は、水栓装置8からの吐水が停止されており、超音波発振器18も停止された待機状態であると判断できるので、リターンに進み、スタートに戻る。
次に、S8において、制御装置20は、超音波発振器18による超音波の発振を停止させる。制御装置20は、S8の実行後、リターンに進み、スタートに戻る。
次に、図5により、上述した本発明の第1実施形態による排水装置に流入する界面活性剤を含む泡Bの流れる様子を説明する。
図5は、図2の排水装置に流入する界面活性剤を含む泡の流れる様子を説明する図である。
流量センサ16による水の供給の検知がなされ、水栓装置8の吐水部8bからの吐水が開始されると、シンク6内で例えば食器洗剤を使用して食器洗浄等が行われ、矢印F1に示すように、界面活性剤を含む泡Bが水と共に排水部14に流入する。
次に、矢印F2に示すように、泡Bを含む水は、壁面32の縦壁部34に沿うように流れる。縦壁部34には、縦壁部34に沿って流下する水流を壁面から分離させて落下させるような凸部が形成されていないので、泡Bを含む水は、壁面から分離せず、縦壁部34に沿って流れている。
なお、泡Bを含む水は、網かご22を通過する際に、比較的大きな泡Bを通過させずに網かご22に留めることができ、比較的大きなサイズの泡Bの溜水中への侵入をより効率的に抑制させることができる。
矢印F3に示すように、泡Bを含む水は、縦壁部34に沿って流れるうち、泡Bを分離させやすい水流の速度まで低下される。なお、縦壁部34に沿って流れるうち、水流の速度が低下され、泡Bが水流中から分離されてもよい。一旦分離された泡Bは、速度が低下され、後に続く水流によって溜水Wまで到達したとしても溜水W中まで侵入しにくく、溜水面Sに留まりやすくなる。また、泡Bが水流から分離されなくとも、泡Bの速度が低下することで泡Bが溜水W中に侵入しにくくできる。
矢印F4に示すように、泡Bを含む水は、縦壁部34の下部から傾斜部36に沿って流れる。泡Bを含む水は、傾斜部36に沿って流れるうち、さらに水の速度が減速され、泡Bが水から分離されやすくなると共に溜水W中まで侵入しにくくなる。一旦分離された泡Bは、さらに速度が低下され、後に続く水流によって溜水Wまで到達したとしても溜水W中まで侵入しにくく、溜水面Sに留まりやすくなる。
矢印F5に示すように、泡Bを含む水は、主に目皿38の孔38aから溜水Wまで流下する。泡Bを含む水は、流速が比較的低下されているので、主に周壁に沿って溜水Wまで流下する。仮に泡Bを含む水が孔38aから周壁と分離して垂直に落下する場合にも、既に泡B及び泡Bを含む水の流速が比較的低下されているので、落下した水滴が溜水面Sに到達した後水面に留まりやすく、水中まで侵入しにくくなっている。
矢印F6に示すように、泡Bを含む水が、溜水Wに合流する。このとき、泡Bは、主に溜水面S上に導かれる。また、壁面32は、縦断面において上部から下部に向けて排水部14の内側に傾斜しているので、泡Bを含む水がこの壁面32に沿って導かれやすく、泡Bを含む水が溜水Wに直角より斜めの入射角で流れ込み、泡Bが溜水面Sに導かれやすくすることができる。このようにして、壁面32により、泡Bが主に溜水面S上に導かれ、泡Bが溜水W中に侵入されることが抑制されている。
次に、図6乃至図10により、上述した本発明の第1実施形態による排水装置の制御装置20が間欠駆動モードを実行した場合の動作を説明する。
図6は本発明の第1実施形態による排水装置において、制御装置の間欠駆動モードの制御動作を示すタイミングチャートであり、図7は本発明の第1実施形態による排水装置において、仮定として、超音波発振器が駆動していない状態で界面活性剤を含む泡Bが溜水W中に侵入した様子を説明する図であり、図8は本発明の第1実施形態による排水装置において、超音波発振器が駆動している状態で界面活性剤を含む泡Bが溜水W中の超音波の節に補足され且つこの節から移動しにくくなっている様子を説明する図であり、図9は本発明の第1実施形態による排水装置において、超音波発振器が停止している状態で界面活性剤を含む泡Bが溜水面にまで浮かび上がった様子を説明する図であり、図10は本発明の第1実施形態による排水装置において、超音波発振器が停止している状態で界面活性剤を含む泡Bが溜水面にまで浮かび上がった状態であり且つ泡Bが溜水W中の超音波の節に補足されていない様子を説明する図である。
図6において、横軸は時刻、縦軸は上から順に流量センサ16のON又はOFF、超音波発振器18のON又はOFFを示している。
図6及び図7に示すように、水栓装置8の吐水部8bからの吐水がされる前の状態において、大量の界面活性剤を含む泡Bがシンク6から排水部14に排水され、泡Bが溜水W中に侵入する場合がある(時刻t0)。本発明の発明者は、鋭意研究することにより、界面活性剤を含む泡Bが溜水中に侵入した場合、後述するように超音波発振器18の作動中に泡Bが超音波の節Cに補足され、溜水中に留まったままとなることを見出した。このように、泡Bが溜水中に侵入した状態で超音波発振器18を作動させると、泡Bによって溜水中の超音波の伝達が阻害され続けることとなる。このような状態において、制御装置20は、間欠駆動モードにより、超音波発振器18を、発振状態と発振停止状態とを繰り返すように作動させることにより、効率的に泡Bによって超音波の伝達が阻害される影響を抑制することができる。
時刻t0において、流量センサ16による吐水される水の供給の検知がなされ、水栓装置8の吐水部8bからの吐水がなされる。制御装置20は、検知開始の時刻t0から所定時間が経過する時刻t1まで超音波発振器18による発振をさせずに待機する。前述するように仮に流量センサ16による検知開始前に泡Bが溜水W中に侵入した状態であったとしても、流量センサ16による検知開始から所定時間が経過している場合に、超音波発振器18による発振を開始させるので、溜水W中に侵入した泡Bを所定時間が経過する間に溜水面Sへ浮かび上がらせることで、溜水W中に泡Bが留まることを抑制することができる。
時刻t1において、制御装置20は、超音波発振器18を、発振停止状態(OFF状態)から発振状態(ON状態)にさせる。このとき、図8に示すように、泡Bが溜水W中の超音波の節Cに補足され且つこの節から移動しにくくなっている。超音波の波の例として超音波Kを図8に示している。超音波の節Cは、溜水W中に発振された超音波が干渉することにより形成される。具体的には、発振された超音波は溜水面Sによって跳ね返ってくる超音波との間で干渉され、腹Dと節Cとを有する定常波が多数形成される。例えば節Cが帯状に延びる様子を図8に例示している。干渉した超音波の節Cにおいては、超音波洗浄能力がやや低下する一方泡Bはこの節に集まりやすくなっている。干渉した超音波の腹Dにおいては、超音波洗浄能力がやや増大する一方泡Bはこの腹に集まりにくくなる。よって、超音波洗浄中において、泡Bが溜水W中の超音波の節Cに集まったまま溜水W中に留まりやすくなっている。そして、泡Bが溜水W中にある場合、超音波の伝達が泡Bによって阻害され、超音波洗浄能力が低下する要因となる。
時刻t2において、制御装置20は、超音波発振器18を、発振状態(ON状態)から発振停止状態(OFF状態)にさせる。このとき、図9に示すように、泡Bを超音波の節Cに留めていた超音波が停止され、節Cと腹Dとが解消される。よって、泡Bは浮力により溜水W中から溜水面Sにまで浮かび上がることができる。
時刻t3において、制御装置20は、超音波発振器18を、再び、発振停止状態(OFF状態)から発振状態(ON状態)にさせる。図10に示すように、このとき、泡Bは溜水面Sにまで浮かび上がった状態であり且つ泡Bが溜水W中の超音波の節Cに補足されていない。溜水W中に泡Bが留まっていない状態で排水部14を超音波洗浄により洗浄することができる。よって、超音波洗浄中に溜水中に留まる泡Bによって超音波の伝達が阻害されることをより抑制でき、超音波洗浄の洗浄性能が低下することをより抑制できる。
時刻t4において、制御装置20は、超音波発振器18を、発振状態(ON状態)から発振停止状態(OFF状態)にさせる。以後同様に、制御装置20は、間欠駆動モードにより、超音波発振器18を発振状態と発振停止状態とを繰り返すように作動させる。
なお、制御装置20は、超音波発振器18を、一度、発振停止状態(OFF状態)に変更させたことにより、全ての泡Bを溜水面Sにまで浮かび上がることができなかったとしても、繰り返し、超音波発振器18を、発振停止状態(OFF状態)に変更することにより、より確実に泡Bを溜水面Sに浮かび上がらせ、より確実に泡Bによって超音波の伝達が阻害されることをより抑制できるようにすることもできる。
上述した本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、壁面32及び傾斜部36が界面活性剤を含む泡Bの溜水中への侵入を抑制するので、溜水中に侵入した界面活性剤を含む泡Bによって超音波の伝達が阻害されることを抑制でき、超音波洗浄による洗浄性能が低下することを抑制できる。
また、本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、壁面32及び傾斜部36は、水が溜水に流れ込む際に、界面活性剤を含む泡Bを溜水面Sに導くような水流を形成させる。通常、溜水面は溜水中と大気との境界となるため、溜水面においては超音波による洗浄能力が溜水中に比べて低くなる。よって、溜水面Sに界面活性剤を含む泡Bを導くことで、界面活性剤を含む泡Bの存在によって排水部14全体の超音波洗浄の洗浄性能が低下することを抑制できる。また、別途消泡装置を設けることなく、壁面32及び傾斜部36が、比較的簡易な構成により、界面活性剤を含む泡Bの溜水中への混入を抑制することができる。
さらに、本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、壁面32は、上記泡Bを含む水が沿うように流れる連続した壁面により形成される。これにより、泡Bを含む水が壁面32に沿うように流れ、泡Bが溜水面Sに導かれるような水流を形成させることができる。よって、泡Bを含む水が、壁面32から離れて溜水中に落下し、界面活性剤を含む泡Bが溜水中に侵入されることを抑制することができると共に、界面活性剤を含む泡Bが溜水面Sに導かれるように溜水に流れ込む水流を形成させることができる。なお、「泡を含む水が沿うように流れる連続した壁面」における「連続」とは、平坦な壁面だけでなく、泡を含む水が壁面から離れて溜水中に落下することを抑制できればよく、例えば、泡を含む水の内の半分以上の水により形成される主流が壁面に沿って溜水面まで導かれる程度に繋がっている壁面を含む。
さらに、本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、壁面32は、排水部14の入口と溜水面Sとの間に配置され、縦断面において上部から下部に向けて排水部14の内側に傾斜している。これにより、壁面32は、界面活性剤を含む泡Bを壁面に沿って導き、溜水に流れ込む際に溜水面Sに導く水流をより確実に形成させることができる。
さらに、本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、比較的多量の水が排水部14内に流入される場合に、網かご22により排水部14内への単位時間あたりの水の流入量が抑制され、排水部14に流入する水の勢いを抑制することができる。よって、比較的多量の水が排水部14内に流入される場合においても、壁面32及び傾斜部36が界面活性剤を含む泡Bの溜水中への侵入を抑制させやすくすることができる。よって、界面活性剤を含む泡Bを溜水面Sに導く水流をより確実に形成させることができる。また、網かご22により、比較的大きな泡Bを通過させずに網かご22に留めることができ、壁面32及び傾斜部36が界面活性剤を含む泡Bの溜水中への侵入をより効率的に抑制させることができる。
さらに、本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、泡Bを含む水が抑制部である壁面32の縦壁部34に沿って流れながら、徐々に速度が減速され、泡Bを含む水が傾斜部に沿って流れる際に、界面活性剤を含む泡Bが水から分離されやすくなる。これにより、泡Bが分離された状態で、このとき又は以後に来る水と共に流下する。よって、泡Bが溜水に流れ込む際に泡Bが水流と分離されやすく、且つ溜水中に侵入するよりも溜水面Sに留まりやすくすることができる。
さらに、本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、排水部14に水が流入している状態で超音波洗浄を行うこととなり、水が流入していない状態と比べて排水部14内の溜水面Sを波立たせることができる。よって、界面活性剤を含む泡Bが溜水面Sに留まって存在するとしても、溜水面Sが動くため溜水面S近傍における超音波洗浄の洗浄性能を向上させることができる。ここでいう「溜水面近傍」には、水が流入することで波立つ状態の溜水面の最高位置と最低位置との間の領域が含まれる。
さらに、本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、仮に流量センサ16による検知開始前に上記泡Bが溜水中に侵入した状態、例えば食器洗い等において吐水の開始及び停止が繰り返されるような状態や、洗剤に食器をつけ置きしていた場合にこのつけ置き用の洗剤用液を排水してから吐水を開始させるような状態であったとしても、流量センサ16による吐水の検知開始から所定時間が経過している場合に、超音波発振器18による発振を開始させるので、溜水中に侵入した上記泡Bを所定時間が経過する前に溜水面Sへ浮かび上がらせることで、溜水中に泡Bが留まることを抑制することができる。そのため、超音波洗浄中に溜水中に留まる上記泡Bによって超音波の伝達が阻害されることを抑制でき、超音波洗浄の洗浄性能が低下することを抑制できる。
さらに、本発明の第1実施形態による排水装置1によれば、制御装置20は、超音波発振器18を、間欠駆動モードにより実行させることにより、仮に超音波発振器18の発振状態において上記泡Bが溜水中に侵入し、上記泡Bが超音波Kにより形成される定常波の節Cの位置で留められていたとしても、発振停止状態において上記泡Bを溜水面Sへ浮かび上がらせることで、溜水中に泡が留まることを抑制することができる。よって、超音波洗浄中に溜水中に留まる上記泡Bによって超音波の伝達が阻害されることをより抑制でき、超音波洗浄の洗浄性能が低下することをより抑制できる。
次に、図11により、本発明の第2実施形態による排水装置を説明する。第2実施形態は、本発明の第1実施形態による排水装置の目皿を備えない例である。
図11は、本発明の第2実施形態による排水装置の断面図である。
第2実施形態による排水装置101は、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。本発明の第2実施形態による排水装置101の動作(作用)については、第1実施形態による排水装置1の動作(作用)と同様であるので説明を省略する。
排水装置1の排水部14内に形成される抑制部について説明する。
排水装置1は、さらに、排水部14内に配置されるフランジ37を備えている。フランジ37のつば状部分37aが平面を形成する。
排水装置1は、さらに、界面活性剤を含む泡Bの溜水W中への侵入を抑制させる抑制部である壁面132を備える。壁面132は入口部26の側方の壁面を形成している。壁面132は、水が溜水Wに流れ込む際に、泡Bを溜水面Sに導くように溜水Wに流れ込む水流を形成させる。壁面132は、泡Bを含む水が沿うように流れる連続した壁面により形成される。壁面132は、排水部14の入口と溜水面Sとの間に配置され、縦断面において壁面132の上部から下部に向けて排水部14の内側に傾斜している。
壁面132は、上向きに立ち上がる縦壁部34と、この縦壁部34の下部から延び且つ縦壁部34よりも水平に近い傾斜角度の傾斜部136とを備えている。傾斜部136は、つば状部分37aにより形成されている。傾斜部136は界面活性剤を含む泡Bの溜水W中への侵入を抑制させる抑制部を構成する。傾斜部136は、縦壁部34の下部から内向きにわずかに下り傾斜するように形成されているが、ほぼ水平に延びるように形成されていてもよい。例えば、傾斜部136の水平に対する傾斜角度は、0度乃至45度の範囲内である。傾斜部136が縦壁部34の下部から所定長さにわたって延びているので、さらに水の速度が減速され、泡Bを含む水が傾斜部136に沿って流れる際に、界面活性剤を含む泡Bが水から分離されやすくなる。傾斜部136は、縦壁部34の下流側に形成されているので、傾斜部136から流出する水が、十分に減速され、溜水中に落下したときに泡を溜水W中までより侵入させにくくなっている。
なお、本発明の第2実施形態においては目皿が備えられておらず、傾斜部136は、つば状部分37aにより比較的短い長さに形成されている。このような場合においても、壁面132の縦壁部34が泡Bを含む水を壁面から分離させずに縦壁部34に沿って流下させることができる。このように、縦壁部34により、泡Bを含む水を減速させ、又は泡Bを水流から分離させ、泡Bの溜水W中への侵入を抑制させることができる。また、縦壁部34及び傾斜部136により、泡Bを含む水を減速させ、又は泡Bを水流から分離させ、泡Bの溜水W中への侵入をより抑制させることができる。
1 排水装置
8b 吐水部
14 排水部
16 流量センサ
18 超音波発振器
20 制御装置
22 網かご
26 入口部
32 壁面
34 縦壁部
36 傾斜部
101 排水装置
132 壁面
136 傾斜部
B 泡
S 溜水面
T 所定時間
U 所定期間
W 溜水
W0 封水水位

Claims (3)

  1. 超音波洗浄機能付きの排水装置であって、
    水受け部の下流側に設けられると共に溜水を形成する排水部と、
    上記排水部内の溜水に超音波を発振する超音波発振器と、
    上記超音波発振器の発振を制御する制御装置と、
    界面活性剤を含む泡の溜水中への侵入を抑制させる抑制部と、
    上記水受け部に水を吐水する吐水部と、
    上記吐水部から吐水される水を検知する検知部と、を備え
    上記抑制部は、上記排水部の入口と溜水面との間に設けられた上記入口から上記排水部の内側に向けて傾斜した縦壁部と、この縦壁部の下端から延び、上記縦壁部よりも更に内側に向けて傾斜した傾斜部と、を備え、水が溜水に流れ込む際に、上記泡を溜水面に導くように構成され、
    上記超音波発振器は上記排水部の底面に設けられ、上方の溜水面に向けて超音波を発振し、
    上記制御装置は、上記検知部による上記吐水される水の検知と連動して、上記超音波発振器による発振を開始させ、上記吐水部からの吐水の開始と超音波洗浄の開始とを連動させると共に、上記検知部による検知開始から所定時間が経過している場合に、上記超音波発振器による発振を開始させることを特徴とする排水装置。
  2. さらに、上記排水部の入口部に網かごを備えている、請求項1に記載の排水装置。
  3. 上記制御装置は、上記超音波発振器を、発振状態と発振停止状態とを繰り返すように作動させる間欠駆動モードを備える、請求項1又は2に記載の排水装置。
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