JP7199638B2 - 排水システム - Google Patents

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Description

本発明は、排水システムに係り、特に、水を排水する排水システムに関する。
従来、特許文献1に示すように、シンクの底面に設けられ且つ超音波発信器を備えている排水システムが知られている。この排水システムにおいては、使用者が排水システムの排水部の汚れを落とそうとする際、使用者は操作部のスイッチを入操作する。操作部の入操作により、排水部の排水弁が閉じられると共に給水弁が開かれて排水部内に水が給水される。排水部内に水が貯められた状態で超音波洗浄が行われ、排水部内の汚れが洗浄される。
特開2004-324108号公報
特許文献1に示すような従来の排水システムにおいては、使用者が操作部のスイッチを入操作して排水部への給水を開始させると、給水路内の水位が排水部の上端部近傍まで上昇する。このとき給水路の縦管部に設けられた水位センサがその水位を検出し、給水を停止させる。これにより、所定の水位にまで上昇させた排水部に対して、超音波洗浄を行うことができる。
しかし、このような排水システムでは、本来洗浄の対象とする排水部の汚れが、水位センサの設置される空間にも流入する構造であるため、排水部の汚れがそのまま水位センサに付着しやすく、これにより水位センサの検知の信頼性が低下するという問題があった。
さらに、水位センサの検知の信頼性が低下することにより、本来動作すべきタイミングで超音波発振器が超音波を発振しない、あるいは本来動作すべきでないタイミングで超音波発振器が超音波を発振する超音波発振器の誤作動の問題が生じる。前者の場合には、本来の洗浄機能が発揮されない一方で、後者の場合には超音波を過剰に発振することにより超音波発振器の耐久性が低下してしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、検知部に封水形成部からの水が付着することにより検知部が汚れることを抑制することができ、これにより検知部の検知の信頼性を向上させることができる排水システムを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、水を排水する排水システムであって、水受け部の下流側に設けられると共に封水を形成する封水形成部と、上記封水形成部に水を供給する供給装置と、水の供給流路に設けられ且つ上記供給装置からの水の供給を検知する検知部と、上記封水形成部内の水に超音波を発振する超音波発振器と、上記超音波発振器の発振を制御する制御装置と、を備え、上記検知部は、上記封水形成部から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、検知部は、上記封水形成部から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。これにより、検知部に封水形成部からの水が付着することにより検知部が汚れることを抑制することができ、これにより検知部の検知の信頼性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記検知部は、単位時間あたりの水の流量を検知する流量センサである。
このように構成された本発明においては、検知部は、単位時間あたりの水の流量を検知する流量センサであるので、封水形成部に供給される水の流量を検知して、超音波発振器を作動することができる。よって、供給される水の流量が低い場合に超音波発振器の無駄な発振を抑制することができると共に、比較的シンプルな構成により供給装置からの水の供給を検知することができる。
本発明において、好ましくは、上記制御装置は、上記検知部による吐水される水の検知開始から検知状態のまま所定時間経過した場合に、上記超音波発振器による発振を開始させる。
本発明の発明者らは、鋭意研究することにより、排水システムにおいて、洗浄性能を向上させるため、超音波発振器を少しでも効果的に長い時間にわたって作動させること、及び、超音波発振器の耐久性を向上させるため、超音波発振器の作動時間をできるだけ短く抑制することを両立させることを検討した。
このように構成された本発明においては、検知部は、封水形成部から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置されるので、供給装置から供給された水が封水形成部に到達するまでに時間差ができる。検知部の検知後すぐに超音波発振器を作動させたとしても、時間差中に供給装置からの吐水が終了すると、汚れを排水することができないままとなり、超音波洗浄を実行したにも関わらず汚れが封水形成部に再付着し、超音波洗浄性能が低下するおそれがある。本発明によれば、超音波発振器の無駄な発振作動を防ぎ、洗浄性能の向上と超音波発振器の耐久性の向上とを両立させることができる。
本発明において、好ましくは、上記制御装置は、上記検知部による吐水される水の検知開始から所定水量以上の水が吐水される場合に、上記超音波発振器による発振を開始させる。
このように構成された本発明においては、制御装置は、検知部による吐水される水の検知開始から所定水量以上の水が吐水される場合に、上記超音波発振器による発振を開始させるので、供給される水の水量が所定水量未満であることにより、超音波洗浄を行って落とした汚れが、封水形成部から排出されにくく、封水形成部内に再付着し、超音波洗浄性能が低下することを抑制することができる。また、洗浄性能が比較的低い状態で洗浄を行ってしまうことにより超音波発振器を無駄に作動させ超音波発振器の耐久性を低下させることを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記供給装置は、湯と水とを混合する湯水混合部を備え、上記検知部は、上記供給装置の上記湯水混合部よりも下流側に設けられる。
このように構成された本発明においては、検知部は、供給装置の湯水混合部よりも下流側に設けられる。これにより、検知部は、湯水混合部よりも下流側の封水形成部に供給される流量を比較的正確に検出することができる。よって、超音波発振器の発振を適切に行い、超音波発振器の無駄な発振を抑制して、超音波発振器の耐久性を向上させることができる。
本発明の排水システムによれば、汚れた封水形成部からの水が検知部に付着することを抑制することができ、検知部の検知の信頼性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態による排水システムを正面から見た正面図である。 図1のII-II線に沿って見た断面図である。 本発明の第1実施形態による排水システムの構造を概略的に示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による排水システムにおける制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による排水システムを備えた浴室の斜視図である。 図5のVI-VI線に沿って見た浴室の床面近傍部分の部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態による排水システムを備えた浴室の斜視図である。 図7のVIII-VIII線に沿って見た浴室の浴槽の床面近傍部分の部分拡大断面図である。 本発明の第4実施形態による排水システムを備えた洗面用水栓装置の斜視図である。 図9のX-X線に沿って見た洗面用水栓装置の洗面ボウルの床面近傍部分の部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による排水システムの変形例の構造を概略的に示す概略断面図である。
以下では、本明細書に開示する本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。以下の説明から、当業者にとって、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、以下の説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の第1実施形態による排水システムについて説明する。
図1は本発明の第1実施形態による排水システムを正面から見た正面図であり、図2は図1のII-II線に沿って見た断面図であり、図3は本発明の第1実施形態による排水システムの構造を概略的に示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態による排水システム1は、キッチン2に設けられ、超音波洗浄を行うシステムである。排水システム1は、水を排水する他のシステムに適用することができる。
排水システム1は、キッチン2に設けられた水受け部であるシンク4と、このシンク4に水(湯水)を吐水する供給装置であるキッチン用水栓装置(吐水部)6と、シンク4の底部4aから下方に延びる封水形成部8とを備えている。
シンク4は水受け部として機能する。シンク4は、キッチン用水栓装置6から吐水された水を下流側に排出するように形成される。
キッチン用水栓装置6は、上流側において、給水源(図示せず)から水が供給される水給水路10及び、湯が供給される湯給水路12に接続される。キッチン用水栓装置6は、湯水混合部である湯水混合栓6aを備え、水給水路10からの水と、湯給水路12からの湯とを湯水混合栓6aにおいて混合し、吐水部6bから吐水させる。水給水路10及び湯給水路12は、一旦上昇して湯水混合栓6aに接続され、湯水混合栓6aの下流側の吐水側流路6cが湯水混合栓6aから下方側に延び、後述する流量センサ20を通り、吐水部6bまで再び上昇して延びている。吐水部6bは、水をシンク4の上方の空間に吐水する。キッチン用水栓装置6は、シンク4を介して、封水形成部8に水を供給する。
図2に示すように、封水形成部8は、シンク4の下流側に設けられると共に封水を形成するように構成される。封水形成部8は、シンク4側に開口される入口部14と、入口部14の下流側に設けられる排水トラップ流路16とを備えている。入口部14は、底部4aの一部が底面4bよりも下方に窪むことにより形成されている。
排水トラップ流路16は、入口部14の下方に接続される接続部16aと、排水トラップを形成するように下流側に向けて斜め上方に上昇する上昇部16bと、上昇部16bと下降部16dとの間における折り返し部分である頂部16cと、頂部16cから下降する下降部16dとを備えている。下降部16dは出口流路18と接続される。排水トラップ流路16は、トラップ形状の流路を形成し、その頂部16cにより封水水位W0を規定する。封水形成部8は、封水形成部8内に水が流入する場合には頂部16cを超える水が下流側に排出されるので、封水形成部8内に水が流入する場合に封水形成部8内の水位を封水水位W0に維持させようとするように形成される。
封水形成部8内に流入する水には、洗剤、食器の汚れ、シンクの汚れ等のいずれかを含むような水、例えば生活排水も含まれる。出口流路18は、下降部16dから鉛直方向下方に延びている。出口流路18は、さらに下流側の排水配管(図示せず)に接続される。出口流路18は、その一部が封水形成部8によって形成されていてもよい。
排水システム1は、さらに、キッチン用水栓装置6から吐水される水を検知する検知部である流量センサ20と、封水形成部8内の水に超音波を発振する超音波発振器22と、超音波発振器22の作動を制御する制御装置24と、封水形成部8内の流路上に設けられ且つ網目を有する網かご26と、網かご26の下方に設けられる封水筒28とを備えている。
流量センサ20は、キッチン用水栓装置6の湯水混合栓6aよりも下流側に設けられ、且つ湯水混合栓6aと吐水部6bとの間の供給流路内に設けられる。流量センサ20は、キッチン用水栓装置6の吐水部6bから吐水される水の単位時間あたりの流量を検知できる。また、流量センサ20は、単位時間あたりの流量を検知することにより、吐水部6bから吐水がなされることを検知できる。よって、流量センサ20は、キッチン用水栓装置6から供給される水流を検知し、キッチン用水栓装置6からの水の供給を検知できる。流量センサ20は、制御装置24と電気的に接続されている。
流量センサ20は、封水形成部8から汚れを含む水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。本発明において「縁切りされた」とは、汚れを含む水が流れ込まないようにされた状態をいい、物体や空間によって流水が遮断された状態になっていることをいう。本実施形態においては、封水形成部8側の水が逆流しないように縁切りするために、吐水部6bとシンク4及び封水形成部8との間に、空間Bが形成されている。よって、仮に封水形成部8から水が逆流したとしても、水がシンク4から吐水部6bに到達して流量センサ20まで到達しないように流路が構成されている。流量センサ20は、縁切りされた位置に配置されるので、装置の信頼性及び耐久性が高められると共に、キッチン用水栓装置6の吐水が行われていない状態で鍋等から液体が封水形成部8に供給される場合に超音波発振器22が作動することを防ぐことができる。
変形例として流量センサ20は、供給流路上に設けられる電磁弁等の電気的に駆動される弁であってもよい。このとき電気的に駆動される弁は制御装置24と電気的に接続され、制御信号を受けて流路を開閉する。電気的に駆動される弁が開状態となった場合に、電気的に駆動される弁が供給装置からの水の供給を検知することができる。
再び本実施形態において、超音波発振器22は、封水形成部8内の入口部14の下方に設けられている。超音波発振器22は、封水水位W0より下方に配置される。超音波発振器22は、上方に向けて超音波を発振するように配置されている。超音波発振器22は、発振中の発振周波数を一定に維持している。超音波発振器22は、制御装置24と電気的に接続されている。
制御装置24は、CPU及びメモリ等を内蔵し、流量センサ20から送信される検知信号を受信する機能を有すると共にメモリに記憶された所定の制御プログラム等に基づいて超音波発振器22の動作を制御する。制御装置24は、超音波発振器22による超音波の発振及び発振の停止を制御する。制御装置24は、流量センサ20による吐水される水の検知と連動して、超音波発振器22による発振を開始させる超音波洗浄モードを備え、この超音波洗浄モードにより、キッチン用水栓装置6からの吐水の開始と超音波洗浄の開始とを連動させることができる。このとき、キッチン用水栓装置6からの吐水の開始に起因して超音波洗浄が開始される。
網かご26は、封水形成部8の上流側部分に配置されている。網かご26は、入口部14の下方側の流路全体を覆うように形成される。網かご26は、底部4aの下方に窪んだ窪みの内部に配置される。網かご26の上端は入口部14に配置されている。網かご26は、水を通過させる一方、ごみ等の小物体を通過させずに網かご26内に留めるようになっている。
封水筒28は、筒状に形成され、網かご26の下部近傍からさらに下方の封水形成部8の底部近傍まで延びている。
次に、図2乃至図4により、上述した本発明の第1実施形態による排水システムの動作(作用)を説明する。
図4は本発明の第1実施形態による排水システムにおける制御内容を示すフローチャートである。図4において、Sは各ステップを示している。
図4に示すように、処理のスタート時において、キッチン用水栓装置6は、吐水がなされる前の待機状態となっている。封水形成部8内においては水が封水水位W0(図2参照)に貯留された状態となっている。
最初に、S1において、制御装置24は、流量センサ20によるキッチン用水栓装置6からの水の供給の検知がなされたか否かを判定する。
流量センサ20による水の供給の検知がなされた場合には、制御装置24は、キッチン用水栓装置6の吐水部6bからの吐水が開始されたと判断できるので、S2に進む。
流量センサ20による水の供給の検知がなされていない場合には、制御装置24は、キッチン用水栓装置6の吐水部6bからの吐水が終了した又は停止状態のままであると判断できるので、S7に進む。
次に、S2において、制御装置24は、流量センサ20による水の検知の開始から検知状態のまま所定時間Tが経過したか否かを判定する。
水の検知の開始から検知状態のまま所定時間Tが経過した場合には、制御装置24は、吐水部6bから吐水された水が封水形成部8に到達し、封水形成部8に水が流入しながら封水形成部8をより効果的に洗浄できる状態となったと判断できるので、S3に進む。制御装置24は、流量センサ20による吐水される水の検知開始から検知状態のまま所定時間T継続している場合に、超音波発振器22による発振を開始させるため、S3に進んでいる。
水の検知の開始から検知状態のまま所定時間Tが経過していない場合には、制御装置24は、吐水部6bから吐水された水が封水形成部8に到達しておらず、封水形成部8には未だ水が流入していない状態であると判断できるので、S1に戻る。
次に、S3において、制御装置24は、流量センサ20による水の検知の開始から所定水量A以上の水が吐水されたか否かを判定する。
水の検知の開始から所定水量A以上の水が吐水された場合には、制御装置24は、封水形成部8に供給される水の水量が所定水量A以上となっているので、封水形成部8に水を供給しながら超音波洗浄を効果的に行える状態となっており、さらに、超音波洗浄により封水形成部8から剥がれた汚れが封水形成部に再付着することを抑制できると判断できるので、S4に進む。
水の検知の開始から所定水量A以上の水が吐水されていない場合には、制御装置24は、封水形成部8に供給される水の水量が所定水量A未満であるので、封水形成部8に水を供給しながら超音波洗浄を効果的に行えるほどまでは水が供給されていない状態であると判断できるので、S1に戻る。
なお、制御装置24は、S2とS3の処理を、S3を先に行うように逆の順番で行ってもよい。
次に、S4において、制御装置24は、水の検知の開始から流量センサ20により吐水される水が検知されている間のうち所定期間である所定期間Uが経過していないか否かを判定する。
所定期間Uが経過していない場合には、超音波発振器22の連続的な作動による耐久性の低下が比較的小さく且つ超音波発振器22による超音波の発振により超音波洗浄を効果的に行えると判断できるので、S6に進む。S4においては、既にS6を経由した処理が実行されていることにより超音波発振器22による超音波の発振が開始されている場合には、所定期間Uまでは超音波の発振が継続されることになる。
水の検知の開始から所定期間Uが経過している場合には、超音波発振器22の作動を停止して、超音波発振器22の連続的な作動による耐久性の低下を防ぐことが有効であると判断できるので、S5に進む。
次に、S5において、制御装置24は、水の検知の開始から所定期間Uが経過するような連続的な使用においては、超音波発振器22の連続的な作動による耐久性の低下を防ぐため、超音波発振器22による超音波の発振を停止させる又は停止させたままとする。制御装置24は、S5の実行後、S1に戻る。
次に、S6において、制御装置24は、超音波発振器22により超音波を発振させる。制御装置24は、続いて、S1に戻る。制御装置24は、流量センサ20による水の検知がなされ且つ所定期間Uが経過するまでは、S1、S2、S3、S4及びS6の判定及び処理を繰り返している。制御装置24は、流量センサ20による水の検知がなされた状態で所定期間Uが経過すると、S1、S2、S3、S4及びS5の判定及び処理を繰り返し、超音波の発振を停止させている。
S1においてキッチン用水栓装置6からの吐水が終了されると、S7に進む。
S7において、制御装置24は、超音波発振器22により超音波が発振されているか否かを判定する。
超音波発振器22により超音波が発振されている場合には、制御装置24は、キッチン用水栓装置6からの吐水の停止に伴い、超音波発振器22の耐久性を低下させにくくするため、超音波発振器22を停止させることが有効であると判断できるので、S8に進む。
超音波発振器22により超音波が発振されていない場合には、制御装置24は、キッチン用水栓装置6からの吐水が停止されており、超音波発振器22も停止された待機状態であると判断できるので、リターンに進み、S1に戻る。
次に、S8において、制御装置24は、超音波発振器22による超音波の発振を停止させる。制御装置24は、S8の実行後、リターンに進み、S1に戻る。
次に本発明の第1実施形態の変形例について、図11を用いて説明する。
図11は本発明の第1実施形態による排水システムの変形例の構造を概略的に示す概略断面図である。
本変形例は、封水形成部8への水の供給について、上述のキッチン用水栓装置6とは別に、さらに封水形成部8への専用の水の供給流路としての給水流路を有する点において相違し、その他の点については共通する。
図11に示すように、排水システム1は、さらに、湯及び/又は水を供給する給水部5と、給水部5からシンク4の底部まで延び、封水形成部8へ水を供給する給水流路7と、給水流路7を開閉する弁9とを有している。給水部5は、水給水路10に接続されていてもよく、又は他の給水源(図示せず)に接続されていてもよい。給水流路7には、給水部5から封水形成部8に向けて、弁9と流量センサ20とがこの順に設けられている。弁9と流量センサ20とは、制御装置24によって制御される。給水流路7の下流端はシンク4の壁面に接続され、水をシンク4の底部4aに向けて吐水する吐水口部7aを形成している。吐水口部7aは、シンク4の底部4aよりも高い位置に設けられることにより底部4a及び封水形成部8と縁切りされた状態であり、封水形成部8の汚れを含む水が給水流路7から流量センサ20まで流れることが防止される。よって、流量センサ20は、封水形成部8から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。このように、封水形成部8と給水流路7とが縁切りされるため、給水流路7において逆流を防止するためのバキュームブレーカの配置を不要とすることができる。
制御装置24からの指示により弁9が開くと、給水部5より封水形成部8へ向けて水の供給が開始され、矢印Fに示すように、水が吐水口部7aから封水形成部8へ向けて空中に流れ出る。検知部20がこの水を検知することにより、制御装置24は超音波発振器22の発振を開始させ、超音波洗浄を開始させる。
上述した本発明の第1実施形態による排水システム1によれば、流量センサ20は、封水形成部8から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。これにより、流量センサ20に封水形成部8からの水が付着することにより検知部が汚れることを抑制することができ、流量センサ20の検知の信頼性を向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態による排水システム1によれば、流量センサ20は、単位時間あたりの水の流量を検知する流量センサであるので、封水形成部8に供給される水の流量を検知して、超音波発振器22を作動することができる。よって、供給される水の流量が低い場合に超音波発振器22の無駄な発振を抑制することができると共に、比較的シンプルな構成によりキッチン用水栓装置6からの水の供給を検知することができる。
本発明の発明者らは、鋭意研究することにより、排水システム1において、洗浄性能を向上させるため、超音波発振器22を少しでも効果的に長い時間にわたって作動させること、及び、超音波発振器22の耐久性を向上させるため、超音波発振器22の作動時間をできるだけ短く抑制することを両立させることを検討した。
本発明の第1実施形態による排水システム1によれば、流量センサ20は、封水形成部8から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置されるので、キッチン用水栓装置6から供給された水が封水形成部8に到達するまでに時間差ができる。流量センサ20の検知後すぐに超音波発振器22を作動させたとしても、時間差中にキッチン用水栓装置6からの吐水が終了すると、汚れを排水することができないままとなり、超音波洗浄を実行したにも関わらず汚れが封水形成部8に再付着し、超音波洗浄性能が低下するおそれがある。本発明によれば、超音波発振器22の無駄な発振作動を防ぎ、洗浄性能の向上と超音波発振器22の耐久性の向上とを両立させることができる。
さらに、本発明の第1実施形態による排水システム1によれば、制御装置24は、流量センサ20による吐水される水の検知開始から所定水量以上の水が吐水される場合に、超音波発振器22による発振を開始させるので、供給される水の水量が所定水量未満であることにより、超音波洗浄を行って落とした汚れが、封水形成部8から排出されにくく、封水形成部8内に再付着し、超音波洗浄性能が低下することを抑制することができる。また、洗浄性能が比較的低い状態で洗浄を行ってしまうことにより超音波発振器22を無駄に作動させ超音波発振器22の耐久性を低下させることを抑制することができる。
さらに、本発明の第1実施形態による排水システム1によれば、流量センサ20は、キッチン用水栓装置6の湯水混合栓6aよりも下流側に設けられる。これにより、流量センサ20は、湯水混合栓6aよりも下流側の封水形成部8に供給される流量を比較的正確に検出することができる。よって、超音波発振器22の発振を適切に行い、超音波発振器22の無駄な発振を抑制して、超音波発振器22の耐久性を向上させることができる。
次に、図5及び図6により、本発明の第2実施形態による排水システムを説明する。第2実施形態は、本発明による排水システムを浴室の洗い場床に適用した例である。図5は本発明の第2実施形態による排水システムを備えた浴室の斜視図である。図6は図5のVI-VI線に沿って見た浴室の床面近傍部分の部分拡大断面図である。
第2実施形態による排水システム101は、上述した第1実施形態による排水システム1と基本構造が類似しているため、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。本発明の第2実施形態による排水システム101の動作(作用)については、第1実施形態による排水システム1の動作(作用)と同様であるので説明を省略する。
排水システム101は、浴室102に設けられた水受け部である洗い場床104と、浴室102に設けられた水受け部である浴槽105と、洗い場床104に水(湯水)を吐水する供給装置である洗い場側水栓装置106と、浴槽105に水(湯水)を吐水する供給装置であるシャワー水栓装置107と、浴槽105に水(湯水)を吐水する供給装置である浴槽側水栓装置109と、洗い場床104の底部104aから下方に延びる封水形成部108とを備えている。洗い場床104は、洗い場側水栓装置106及び/又はシャワー水栓装置107から吐水された水を下流側に排出するように形成される。
洗い場側水栓装置106及びシャワー水栓装置107は、上流側において、給水源(図示せず)から水が供給される水給水路10及び、湯が供給される湯給水路12に接続される。洗い場側水栓装置106及びシャワー水栓装置107は、湯水混合部である湯水混合栓6aを備え、水給水路10からの水と、湯給水路12からの湯とを湯水混合栓6aにおいて混合し、吐水部106b、107bから吐水させる。水給水路10及び湯給水路12は、湯水混合栓6aに接続され、吐水側流路6cが湯水混合栓6aから下方側に延び、後述する流量センサ20を通り、吐水部106b、107bまで延びている。吐水部106b、107bは、ぞれぞれ、水を洗い場床104の上方の空間に吐水する。洗い場側水栓装置106、シャワー水栓装置107は、それぞれ、洗い場床104を介して、封水形成部108に水を供給する。
図6に示すように、封水形成部108は、洗い場床104の下流側に設けられると共に封水を形成するように構成される。封水形成部108は、洗い場床104側に開口される入口部114と、入口部114の下流側に設けられる排水トラップ流路116とを備えている。入口部114は、底部104aの一部が下方に窪むことにより形成されている。
排水トラップ流路116は、入口部114の下方に接続される接続部116aと、排水トラップを形成するように下流側に向けて斜め上方に上昇する上昇部116bと、上昇部116bと下降部116dとの間における折り返し部分である頂部116cと、頂部116cから下降する下降部116dとを備えている。下降部116dは出口流路118と接続される。排水トラップ流路116は、トラップ形状の流路を形成し、その頂部116cにより封水水位W0を規定する。封水形成部108は、封水形成部108内に水が流入する場合には頂部116cを超える水が下流側に排出されるので、封水形成部108内に水が流入する場合に封水形成部108内の水位を封水水位W0に維持させようとするように形成される。
封水形成部108内に流入する水には、洗剤、シャンプー、ボディーソープ、体の汚れ、毛髪、洗い場の汚れ等のいずれかを含むような水、例えば生活排水も含まれる。出口流路118は、下降部116dから横向きに延びている。出口流路118は、さらに下流側の排水配管(図示せず)に接続される。出口流路118は、その一部が封水形成部108によって形成されていてもよい。
排水システム101は、さらに、洗い場側水栓装置106及び/又はシャワー水栓装置107から吐水される水を検知する検知部である流量センサ20と、封水形成部108内の水に超音波を発振する超音波発振器22と、超音波発振器22の作動を制御する制御装置24と、封水形成部108内の流路上に設けられ且つ網目を有する網かご(図示せず)と、網かご(図示せず)の下方に設けられる封水筒28とを備えている。
流量センサ20は、洗い場側水栓装置106及び/又はシャワー水栓装置107の湯水混合栓6aよりも下流側に設けられ、湯水混合栓6aと吐水部106bとの間に設けられる。流量センサ20は、洗い場側水栓装置106及び/又はシャワー水栓装置107の吐水部106b、107bから吐水される水の単位時間あたりの流量を検知できる。また、流量センサ20は、単位時間あたりの流量を検知することにより、吐水部106b、107bから吐水がなされることを検知できる。よって、流量センサ20は、洗い場側水栓装置106及び/又はシャワー水栓装置107から供給される水流を検知し、洗い場側水栓装置106及び/又はシャワー水栓装置107からの水の供給を検知できる。流量センサ20は、制御装置24と電気的に接続されている。
流量センサ20は、封水形成部108から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。縁切りとは封水形成部108側の水が流れ込まないようにされていることをいう。封水形成部108側の水が逆流しないように縁切りするために、吐水部106b及び/又は吐水部107bと、洗い場床104及び封水形成部108との間に、空間Bが形成されている。よって、仮に封水形成部108から水が逆流したとしても、水が洗い場床104から吐水部106bに到達して流量センサ20まで到達しないように流路が構成されている。
超音波発振器22は、封水形成部108内の入口部114の下方に設けられている。超音波発振器22は、封水水位W0より下方に配置される。超音波発振器22は、上方に向けて超音波を発振するように配置されている。超音波発振器22は、発振中の発振周波数を一定に維持している。超音波発振器22は、制御装置24と電気的に接続されている。
制御装置24は、超音波洗浄モードにより、洗い場側水栓装置106及び/又はシャワー水栓装置107からの吐水の開始と超音波洗浄の開始とを連動させることができる。
網かご(図示せず)は、封水形成部108の上流側部分に配置されている。網かご(図示せず)は、入口部114の下方側の流路全体を覆うように形成される。網かご(図示せず)の上端は入口部114に配置されている。網かご(図示せず)は、水を通過させる一方、ごみ等の小物体を通過させずに内部に留めるようになっている。
上述した本発明の第2実施形態による排水システム101によれば、流量センサ20は、封水形成部108から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。これにより、流量センサ20に封水形成部108からの水が付着することにより検知部が汚れることを抑制することができ、流量センサ20の検知の信頼性を向上させることができる。
次に、図7及び図8により、本発明の第3実施形態による排水システムを説明する。第3実施形態は、本発明による排水システムを浴室の浴槽に適用した例である。図7は本発明の第3実施形態による排水システムを備えた浴室の斜視図である。図8は図7のVIII-VIII線に沿って見た浴室の浴槽の床面近傍部分の部分拡大断面図である。
第3実施形態による排水システム201は、上述した第2実施形態による排水システム101とほぼ同様の構造を有する部分があるため、本発明の第3実施形態の第2実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。本発明の第3実施形態による排水システム201の動作(作用)については、第1実施形態による排水システム1の動作(作用)と同様であるので説明を省略する。
排水システム201は、浴槽105の底部105aから下方に延びる封水形成部208を備えている。浴槽105は、洗い場側水栓装置106及び/又はシャワー水栓装置107から吐水された水を下流側に排出するように形成される。
浴槽側水栓装置109は、上流側において、給水源(図示せず)から水が供給される水給水路10及び、湯が供給される湯給水路12に接続される。浴槽側水栓装置109は、湯水混合部である湯水混合栓6aを備え、水給水路10からの水と、湯給水路12からの湯とを湯水混合栓6aにおいて混合し、浴槽105に吐水する吐水部206bから吐水させる。水給水路10及び湯給水路12は、湯水混合栓6aに接続され、吐水側流路6cが湯水混合栓6aから延び、後述する流量センサ20を通り、吐水部206bまで延びている。浴槽側水栓装置109の吐水部206b及びシャワー水栓装置107の吐水部107bは、水を浴槽105の上方の空間に吐水する。浴槽側水栓装置109、シャワー水栓装置107は、それぞれ、浴槽105を介して、封水形成部208に水を供給する。
図8に示すように、封水形成部208は、浴槽105の下流側に設けられると共に封水を形成するように構成される。封水形成部208は、浴槽105側に開口される入口部214と、入口部214の下流側に設けられる排水トラップ流路216とを備えている。入口部214は、底部105aの一部が下方に窪むことにより形成されている。
排水トラップ流路216は、入口部214の下方に接続される接続部216aと、排水トラップを形成するように下流側に向けて斜め上方に上昇する上昇部216bと、上昇部216bと下降部216dとの間における折り返し部分である頂部216cと、頂部216cから下降する下降部216dとを備えている。下降部216dは出口流路118と接続される。排水トラップ流路216は、トラップ形状の流路を形成し、その頂部216cにより封水水位W0を規定する。封水形成部208は、封水形成部208内に水が流入する場合には頂部216cを超える水が下流側に排出されるので、封水形成部208内に水が流入する場合に封水形成部208内の水位を封水水位W0に維持させようとするように形成される。
封水形成部208内に流入する水には、洗剤、シャンプー、ボディーソープ、体の汚れ、毛髪、浴槽の汚れ等のいずれかを含むような水、例えば生活排水も含まれる。出口流路118は、下降部216dから横向きに延びている。出口流路118は、さらに下流側の排水配管(図示せず)に接続される。出口流路118は、その一部が封水形成部208によって形成されていてもよい。
排水システム201は、さらに、封水形成部208内の水に超音波を発振する超音波発振器222と、超音波発振器222の作動を制御する制御装置24と、封水形成部208内の流路上に設けられ且つ網目を有する網かご(図示せず)を備えている。
流量センサ20は、シャワー水栓装置107及び/又は浴槽側水栓装置109の湯水混合栓6aよりも下流側に設けられ、湯水混合栓6aと吐水部107b及び/又は吐水部206bとの間に設けられる。流量センサ20は、シャワー水栓装置107及び/又は浴槽側水栓装置109の吐水部107b、206bから吐水される水の単位時間あたりの流量を検知できる。また、流量センサ20は、単位時間あたりの流量を検知することにより、吐水部107b、206bから吐水がなされることを検知できる。よって、流量センサ20は、シャワー水栓装置107及び/又は浴槽側水栓装置109から供給される水流を検知し、シャワー水栓装置107及び/又は浴槽側水栓装置109からの水の供給を検知できる。流量センサ20は、制御装置24と電気的に接続されている。
流量センサ20は、封水形成部208から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。縁切りとは封水形成部208側の水が流れ込まないようにされていることをいう。封水形成部208側の水が逆流しないように縁切りするために、吐水部107b及び/又は吐水部206bと、浴槽105及び封水形成部208との間に、空間Bが形成されている。よって、仮に封水形成部208から水が逆流したとしても、水が浴槽105から吐水部107b及び/又は吐水部206bに到達して流量センサ20まで到達しないように流路が構成されている。
超音波発振器222は、封水形成部208内の入口部214の下方に設けられている。超音波発振器222は、封水水位W0より下方に配置される。超音波発振器222は、上方に向けて超音波を発振するように配置されている。超音波発振器222は、発振中の発振周波数を一定に維持している。超音波発振器222は、制御装置24と電気的に接続されている。なお、超音波発振器22は、封水形成部108内の入口部14の下方に設けられている。超音波発振器22及び超音波発振器222が設けられることにより、封水形成部208がより効果的に超音波洗浄されるが、超音波発振器22又は超音波発振器222の配置によっても封水形成部208は効果的に超音波洗浄される。よって、超音波発振器22又は超音波発振器222のみが封水形成部208内に配置されていてもよい。また、超音波発振器222の位置は入口部214の下方に限られず、入口部214の下方から上昇部216bまでのいずれかの位置とすることができる。
制御装置24は、超音波洗浄モードにより、シャワー水栓装置107及び/又は浴槽側水栓装置109からの吐水の開始と超音波洗浄の開始とを連動させることができる。
網かご(図示せず)は、封水形成部208の上流側部分に配置されている。網かご(図示せず)は、入口部214の下方側の流路全体を覆うように形成される。網かご(図示せず)の上端は入口部214に配置されている。網かご(図示せず)は、水を通過させる一方、ごみ等の小物体を通過させずに内部に留めるようになっている。
上述した本発明の第3実施形態による排水システム201によれば、流量センサ20は、封水形成部208から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。これにより、流量センサ20に封水形成部208からの水が付着することにより検知部が汚れることを抑制することができ、これにより流量センサ20の検知の信頼性を向上させることができる。
次に、図9及び図10により、本発明の第4実施形態による排水システムを説明する。第4実施形態は、本発明による排水システムを洗面用水栓装置の洗面ボウルに適用した例である。図9は本発明の第4実施形態による排水システムを備えた洗面用水栓装置の斜視図である。図10は図9のX-X線に沿って見た洗面用水栓装置の洗面ボウルの床面近傍部分の部分拡大断面図である。
第4実施形態による排水システム301は、上述した第1実施形態による排水システム1と基本構造が類似しているため、本発明の第4実施形態につき第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。本発明の第4実施形態による排水システム301の動作(作用)については、第1実施形態による排水システム1の動作(作用)と同様であるので説明を省略する。
排水システム301は、洗面化粧台302に設けられた水受け部である洗面ボウル304と、洗面ボウル304に水(湯水)を吐水する供給装置である洗面用水栓装置306と、洗面ボウル304の底部304aから下方に延びる封水形成部308とを備えている。洗面ボウル304は、洗面化粧台用のボウルに限られず、手洗いができる程度の大きさの手洗いボウルを含む。洗面ボウル304は、洗面用水栓装置306から吐水された水を下流側に排出するように形成される。
洗面用水栓装置306は、上流側において、給水源(図示せず)から水が供給される水給水路10及び、湯が供給される湯給水路12に接続される。洗面用水栓装置306は、湯水混合部である湯水混合栓6aを備え、水給水路10からの水と、湯給水路12からの湯とを湯水混合栓6aにおいて混合し、吐水部306bから吐水させる。水給水路10及び湯給水路12は、湯水混合栓6aに接続され、吐水側流路6cが湯水混合栓6aから後述する流量センサ20を通り、吐水部306bまで延びている。吐水部306bは、水を洗面ボウル304の上方の空間に吐水する。洗面用水栓装置306は、洗面ボウル304を介して、封水形成部308に水を供給する。
図10に示すように、封水形成部308は、洗面ボウル304の下流側に設けられると共に封水を形成するように構成される。封水形成部308は、洗面ボウル304側に開口される入口部314と、入口部314の下流側に設けられる排水トラップ流路316とを備えている。入口部314は、底部304aの一部が下方に窪むことにより形成されている。
排水トラップ流路316は、入口部314の下方に接続される接続部316aと、排水トラップを形成するように下流側に向けて斜め上方に上昇する上昇部316bと、上昇部316bと下降部316dとの間における折り返し部分である頂部316cと、頂部316cから下降する下降部316dとを備えている。下降部316dは出口流路318と接続される。排水トラップ流路316は、トラップ形状の流路を形成し、その頂部316cにより封水水位W0を規定する。封水形成部308は、封水形成部308内に水が流入する場合には頂部316cを超える水が下流側に排出されるので、封水形成部308内に水が流入する場合に封水形成部308内の水位を封水水位W0に維持させようとするように形成される。
封水形成部308内に流入する水には、洗剤、シャンプー、ボディーソープ、石鹸、手洗いの汚れ、洗面ボウルの汚れ等のいずれかを含むような水、例えば生活排水も含まれる。出口流路318は、下降部316dから下向きに延びている。出口流路318は、さらに下流側の排水配管(図示せず)に接続される。出口流路318は、その一部が封水形成部308によって形成されていてもよい。
排水システム301は、さらに、洗面用水栓装置306から吐水される水を検知する検知部である流量センサ20と、封水形成部308内の水に超音波を発振する超音波発振器22と、超音波発振器22の作動を制御する制御装置24と、封水形成部308内の流路上に設けられ且つ網目を有する網かご(図示せず)を備えている。
流量センサ20は、洗面用水栓装置306の湯水混合栓6aよりも下流側に設けられ、湯水混合栓6aと吐水部6bとの間に設けられる。流量センサ20は、洗面用水栓装置306の吐水部306bから吐水される水の単位時間あたりの流量を検知できる。また、流量センサ20は、単位時間あたりの流量を検知することにより、吐水部306bから吐水がなされることを検知できる。よって、流量センサ20は、洗面用水栓装置306から供給される水流を検知し、洗面用水栓装置306からの水の供給を検知できる。流量センサ20は、制御装置24と電気的に接続されている。
流量センサ20は、封水形成部308から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。縁切りとは封水形成部308側の水が流れ込まないようにされていることをいう。封水形成部308側の水が逆流しないように縁切りするために、吐水部306bと、洗面ボウル304及び封水形成部308との間に、空間Bが形成されている。よって、仮に封水形成部308から水が逆流したとしても、水が洗面ボウル304から吐水部306bに到達して流量センサ20まで到達しないように流路が構成されている。
超音波発振器22は、封水形成部308内の入口部314の下方に設けられている。超音波発振器22は、封水水位W0より下方に配置される。超音波発振器22は、上方に向けて超音波を発振するように配置されている。超音波発振器22は、発振中の発振周波数を一定に維持している。超音波発振器22は、制御装置24と電気的に接続されている。
制御装置24は、超音波洗浄モードにより、洗面用水栓装置306からの吐水の開始と超音波洗浄の開始とを連動させることができる。
網かご(図示せず)は、封水形成部308の上流側部分に配置されている。網かご(図示せず)は、入口部314の下方側の流路全体を覆うように形成される。網かご(図示せず)の上端は入口部314に配置されている。網かご(図示せず)は、水を通過させる一方、ごみ等の小物体を通過させずに内部に留めるようになっている。
上述した本発明の第4実施形態による排水システム301によれば、流量センサ20は、封水形成部308から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置される。これにより、流量センサ20に封水形成部308からの水が付着することにより検知部が汚れることを抑制することができ、これにより流量センサ20の検知の信頼性を向上させることができる。
1 排水システム
8 封水形成部
20 流量センサ
22 超音波発振器
24 制御装置
101 排水システム
108 封水形成部
201 排水システム
208 封水形成部
222 超音波発振器
301 排水システム
308 封水形成部
A 所定水量
T 所定時間
U 所定期間

Claims (5)

  1. 水を排水する排水システムであって、
    水受け部の下流側に設けられると共に封水を形成する封水形成部と、
    上記水受け部の上方の空間に向けて水を吐出し、上記水受け部を介して上記封水形成部に水を供給する供給装置と、
    水の供給流路に設けられ且つ上記供給装置からの水の供給を検知する検知部と、
    上記封水形成部内の水に超音波を発振する超音波発振器と、
    上記超音波発振器の発振を制御する制御装置と、を備え、
    上記検知部は上記供給装置に設けられ上記水受け部の上方の空間に向けて水を吐出することにより、上記封水形成部から水が流れ込まないように縁切りされた位置に配置されることを特徴とする排水システム。
  2. 上記検知部は、単位時間あたりの水の流量を検知する流量センサである、請求項1に記載の排水システム。
  3. 上記制御装置は、上記検知部による吐水される水の検知開始から検知状態のまま所定時間経過した場合に、上記超音波発振器による発振を開始させる、請求項1又は2に記載の排水システム。
  4. 上記制御装置は、上記検知部による吐水される水の検知開始から所定水量以上の水が吐水される場合に、上記超音波発振器による発振を開始させる、請求項1乃至3の何れか1項に記載の排水システム。
  5. 上記供給装置は、湯と水とを混合する湯水混合部を備え、
    上記検知部は、上記供給装置の上記湯水混合部よりも下流側に設けられる、請求項1乃至4の何れか1項に記載の排水システム。
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