JP7432144B2 - トイレ装置及びトイレシステム - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、トイレ装置及びトイレシステムに関する。
大便器の水位を検知することで、大便器の詰まりを判定するトイレ装置が知られている(例えば、特許文献1)。大便器の水位を検知する手段として、例えば、マイクロ波センサのような電波センサを用いて大便器のボウルの水位を確認する方法がある。しかしながら、電波センサが検知しているボウルの箇所に汚物が付着し続けている状態であると、電波センサが汚物を水と誤って判断してしまい、実際には詰まっていないにも関わらず、大便器が詰まっていると誤検知を起こしてしまう可能性がある。
特許第5605765号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、大便器の詰まりをより正確に検知可能なトイレ装置及びトイレシステムを提供することを目的とする。
本発明は、大便器のボウル部内の水位が満水位よりも低く且つ封水位よりも高い位置にあるか否かを検知する検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて、前記大便器の詰まり状態を判定する判定部と、を備え、前記検知部は、前記ボウル部とは異なる部位であって、前記大便器の前記ボウル部内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部の水位を検知することにより、前記水位変化部の水位を介して、前記ボウル部内の水位が前記満水位よりも低く且つ前記封水位よりも高い位置にあるか否かを検知することを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、検知部が、ボウル部とは異なる部位であって、大便器のボウル部内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部の水位を検知し、水位変化部の水位を介して、ボウル部内の水位が満水位よりも低く且つ封水位よりも高い位置にあるか否かを検知することにより、ボウル部に水分を含む汚物などが付着した場合であっても、汚物を水と誤検知して、詰まりが発生していると誤判定してしまうことを抑制することができる。従って、大便器の詰まりをより正確に検知可能なトイレ装置を提供することができる。
本発明の態様によれば、大便器の詰まりをより正確に検知可能なトイレ装置及びトイレシステムを提供することができる。
実施形態に係るトイレシステムを模式的に表す説明図である。 実施形態に係る大便器の一部を模式的に表す断面図である。 実施形態に係るトイレシステムの変形例を模式的に表す説明図である。 実施形態に係る大便器の変形例を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る大便器の変形例を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る大便器の変形例を模式的に表す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るトイレシステムを模式的に表す説明図である。
図1に表したように、トイレシステム2は、トイレ装置10と、大便器12と、洗浄水供給部14と、制御部16と、操作部18と、を備える。
大便器12は、下方に凹む凹状のボウル部12aを有する。大便器12の上には、図示を省略した便座が設けられる。大便器12は、便座に着座した利用者から排泄される尿や便などの排泄物をボウル部12aで受ける。大便器12は、より詳しくは、洋式腰掛大便器である。
洗浄水供給部14は、大便器12に洗浄水を供給する。洗浄水供給部14は、例えば、配管14aと、開閉弁14bと、を有する。配管14aは、大便器12と、上水道や貯水タンクなどの給水源と、を接続する。開閉弁14bは、配管14aの経路上に設けられる。開閉弁14bは、例えば、ソレノイドやモータなどの駆動部と、駆動部の駆動に応じて開閉する弁機構と、を有する。開閉弁14bは、例えば、電磁弁である。洗浄水供給部14は、開閉弁14bを開くことによって、給水源からの洗浄水を大便器12に供給し、開閉弁14bを閉じることによって、大便器12への洗浄水の供給を停止する。
なお、洗浄水供給部14の構成は、上記に限定されるものではない。洗浄水供給部14は、例えば、貯水タンク(例えばロータンク)と、貯水タンクの便を開閉するモータと、からなる構成などでもよい。洗浄水供給部14の構成は、大便器12に対して洗浄水を供給可能な任意の構成でよい。
制御部16は、洗浄水供給部14及び操作部18と通信を行う。洗浄水供給部14と制御部16との間の通信、及び制御部16と操作部18との間の通信は、有線でもよいし、無線でもよい。
操作部18は、便器洗浄ボタンやリモコンなどである。操作部18は、使用者の操作を受け付け、操作の入力に応じて、大便器12の洗浄を指示する便器洗浄信号を制御部16に入力する。
制御部16は、操作部18からの便器洗浄信号の入力に応じて、洗浄水供給部14による大便器12への洗浄水の供給を制御する。制御部16は、例えば、操作部18からの便器洗浄信号に入力に応じて開閉弁14bを開き、所定時間の経過又は所定流量の供給に応じて開閉弁14bを閉じる。これにより、使用者による操作部18の操作に応じて、所定の流量の洗浄水が大便器12のボウル部12a内に供給され、大便器12の洗浄が行われる。これにより、ボウル部12aに排泄された汚物などを外部の排水管などに流すことができる。
ボウル部12aの容積は、洗浄水供給部14及び制御部16が一度の便器洗浄でボウル部12aに供給する洗浄水の量よりも大きい。これにより、ボウル部12aに詰まりが発生した状態で一度便器洗浄を行ってしまったとしても、洗浄水がボウル部12aの上縁の開口から溢れてしまうことを抑制することができる。
トイレ装置10は、大便器12の詰まりの検知を行う。トイレ装置10は、検知部20と、判定部22と、を有する。
検知部20は、大便器12のボウル部12a内の水位が満水位WL1よりも低く、且つ封水位WL2よりも高い位置にあるか否かを検知する。満水位WL1は、ボウル部12aの内部から洗浄水が溢れる位置である。満水位WL1は、例えば、大便器12の上面12bの位置である。封水位WL2は、大便器12の洗浄が終了した後に、ボウル部12a内に溜まる洗浄水(封水)の位置である。
検知部20には、例えば、電波センサや静電容量センサなどが用いられる。電波センサは、電波を放射し、水の有無にともなう反射波の強度の変化に基づいて水位を検知する。静電容量センサは、水の有無にともなう静電容量の変化に基づいて水位を検知する。但し、検知部20は、電波センサや静電容量センサに限ることなく、水位を適切に検知可能な任意のセンサなどでよい。
判定部22は、検知部20の検知結果に基づいて、大便器12の詰まり状態を判定する。判定部22は、大便器12のボウル部12a内の水位が満水位WL1よりも低く、且つ封水位WL2よりも高い位置にないことを検知部20が検知した際に、大便器12が詰まっていないと判定する。そして、判定部22は、大便器12のボウル部12a内の水位が満水位WL1よりも低く、且つ封水位WL2よりも高い位置にあることを検知部20が検知した際に、大便器12が詰まっていると判定する。
判定部22は、制御部16と通信を行う。判定部22と制御部16との間の通信は、有線でもよいし、無線でもよい。判定部22は、大便器12が詰まっていると判定したことに応答して、詰まり検知信号を制御部16に入力する。
制御部16は、詰まり検知信号を受けると、洗浄水供給部14の動作を不可にする。すなわち、制御部16は、詰まり検知信号を受けると、操作部18から便器洗浄信号が入力された場合にも、大便器12の洗浄を行わないようにする。これにより、大便器12が詰まった状態で洗浄水をボウル部12aに供給し、洗浄水がボウル部12aから溢れてしまうことを抑制することができる。
判定部22は、例えば、便器洗浄の終了から所定時間経過後の検知部20の検知結果に基づいて、上記の判定を行う。所定時間は、例えば、4秒~12秒程度である。これにより、便器洗浄中の水位を検知してしまうことを抑制することができる。また、所定時間を長くし過ぎ、大便器12が詰まっている状態で連続して便器洗浄が行われ、洗浄水がボウル部12aから溢れてしまうことを抑制することができる。
図2は、実施形態に係る大便器の一部を模式的に表す断面図である。
図1及び図2に表したように、大便器12は、ボウル部12aを有するとともに、ボウル部12aとは異なる部位であって、ボウル部12a内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部WVPをさらに有する。水位変化部WVPは、例えば、ボウル部12a内に洗浄水を供給するための洗浄水給水路30である。
大便器12は、吐水口32、34と、共通給水路36と、洗浄水給水路38と、を有する。共通給水路36は、洗浄水供給部14の配管14aと接続され、配管14aから供給された洗浄水を受ける。共通給水路36は、例えば、ボウル部12aよりも後方側に設けられる。配管14aは、例えば、大便器12の背面側において大便器12及び共通給水路36と接続され、共通給水路36に洗浄水を供給する。
吐水口32は、ボウル部12aの上部に設けられる。吐水口32は、少なくとも封水位WL2よりも上方に設けられる。洗浄水給水路38は、吐水口32と共通給水路36とを接続し、共通給水路36からの洗浄水を吐水口32に供給する。吐水口32は、洗浄水給水路38から供給された洗浄水をボウル部12aに吐出することにより、ボウル部12aのボウル面を洗浄する。吐水口32は、例えば、ボウル部12aに向けて略水平状に洗浄水を吐出し、ボウル面に沿って旋回する旋回流を形成する。これにより、ボウル面をより確実に洗浄することができる。吐水口32は、例えば、リム吐水口などと呼ばれる場合もある。
吐水口34は、ボウル部12aの下部に設けられる。吐水口34は、例えば、封水位WL2よりも下方に設けられる。洗浄水給水路30は、吐水口34と共通給水路36とを接続し、共通給水路36からの洗浄水を吐水口34に供給する。吐水口34は、洗浄水給水路30から供給された洗浄水を大便器12の封水部12cに向けて吐出する。これにより、吐水口34は、図示を省略した排水トラップ内を満水にし、サイホン作用を起こさせる。これにより、ボウル部12a内の水を吸引する吸引力を発生させ、少ない洗浄水の量で効率良くボウル部12aの洗浄を行うことができる。
大便器12は、例えば、サイホンゼット方式の大便器である。洗浄水給水路30は、大便器12の封水部12cに洗浄水を供給する洗浄水給水路である。洗浄水給水路30は、例えば、ゼット導水路などと呼ばれる場合もある。吐水口34は、例えば、ゼット吐水口(ゼット孔)などと呼ばれる場合もある。
図1に表したように、洗浄水給水路30は、少なくとも一部を封水位WL2よりも上方に位置させる。洗浄水給水路30は、ボウル部12a内に洗浄水の供給を行っていない状態において、封水位WL2よりも上方に位置する少なくとも一部に空気を取り込む。洗浄水給水路30は、例えば、ボウル部12aの上部に設けられた吐水口32を介して上記の一部に空気を取り込む。これにより、洗浄水給水路30内の水位は、ボウル部12a内の水位と略同一となる。
検知部20は、水位変化部WVPの水位を検知する。この例において、検知部20は、洗浄水給水路30の水位を検知する。これにより、検知部20は、洗浄水給水路30(水位変化部WVP)の水位を介して、ボウル部12a内の水位が満水位WL1よりも低く、且つ封水位WL2よりも高い位置にあるか否かを検知する。
上記のように、洗浄水給水路30内の水位は、ボウル部12a内の水位と略同一となる。この場合、検知部20は、満水位WL1よりも低く、且つ封水位WL2よりも高い位置に設けられる。但し、検知部20の位置は、必ずしも満水位WL1と封水位WL2との間の位置に限るものではない。検知部20は、少なくとも検知の範囲が満水位WL1と封水位WL2との間に位置するように配置されていればよい。
洗浄水給水路30の内壁面は、鉛直延在部30aを有する。鉛直延在部30aは、ボウル部12a内の水位と連動して変化する水位の高さに位置する。すなわち、この例において、鉛直延在部30aは、満水位WL1と封水位WL2との間に位置する。鉛直延在部30aは、水平方向よりも鉛直方向に延びる。ここで、「水平方向よりも鉛直方向に延びる」とは、例えば、水平に対する傾斜の角度が、45度よりも大きく90度以下の状態である。検知部20は、洗浄水給水路30の鉛直延在部30aの部分の水位を検知する。
以上、説明したように、本実施形態に係るトイレシステム2及びトイレ装置10によれば、検知部20が、大便器12のボウル部12a内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部WVPの水位を検知し、水位変化部WVPの水位を介して、ボウル部12a内の水位が満水位WL1よりも低く且つ封水位WL2よりも高い位置にあるか否かを検知する。これにより、ボウル部12aに水分を含む汚物などが付着した場合であっても、汚物を水と誤検知して、詰まりが発生していると誤判定してしまうことを抑制することができる。従って、大便器12の詰まりをより正確に検知可能なトイレシステム2及びトイレ装置10を提供することができる。
また、トイレシステム2及びトイレ装置10では、ボウル部12a内に洗浄水を供給するための洗浄水給水路30を水位変化部WVPとすることにより、特殊な構成を用いることなく、既存の構成を活用して汚物などを水と誤検知してしまうことを抑制することができる。
また、トイレシステム2及びトイレ装置10では、大便器12の封水部12cに洗浄水を供給する洗浄水給水路30を水位変化部WVPとすることにより、ボウル部12aの上縁のリム部に洗浄水を供給する洗浄水給水路38などと比べて、低い水位で詰まりを検知することができる。これにより、洗浄水がボウル部12aの上縁から溢れてしまうことを、より確実に抑制することができる。
また、トイレシステム2及びトイレ装置10では、洗浄水給水路30が、少なくとも一部を封水位WL2よりも上方に位置させ、洗浄水の供給を行っていない状態において、少なくとも一部に空気を取り込むことにより、洗浄水給水路30の水位をボウル部12aの水位と略同一にすることができる。これにより、ボウル部12aの満水位WL1と封水位WL2との間に検知部20の検知範囲を設定すればよいことになり、洗浄水給水路30に対する検知部20の位置決めを容易にすることができる。
また、トイレシステム2及びトイレ装置10では、検知部20が、洗浄水給水路30の鉛直延在部30aの部分の水位を検知することにより、大便器12の洗浄後の早期に水が無くなる位置で詰まりの検知を行うことができ、詰まり検知を早期に開始することができる。
図3は、実施形態に係るトイレシステムの変形例を模式的に表す説明図である。
なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3に表したように、この例では、大便器12と給水源とを接続する配管14aを水位変化部WVPとし、検知部20が、配管14aの水位を検知する。
配管14aが大便器12の背面などに接続され、配管14aの少なくとも一部が満水位WL1よりも下方に位置している場合には、大便器12に詰まりが発生した際に、吐水口32などから流入した水が、配管14aまで流入する可能性がある。この場合、配管14a内の水位もボウル部12a内の水位と連動して変化する。従って、このような場合には、大便器12と給水源とを接続する配管14aの満水位WL1よりも下方に位置する部分を水位変化部WVPとしてもよい。この場合にも、上記と同様に、汚物を水と誤検知して、詰まりが発生していると誤判定してしまうことを抑制し、大便器12の詰まりをより正確に検知することができる。
このように、水位変化部WVPは、洗浄水給水路30に限定されるものではない。例えば、共通給水路36や洗浄水給水路38を水位変化部WVPとしてもよい。水位変化部WVPは、ボウル部12aとは異なる部位であり、大便器12に詰まりが発生した際に、ボウル部12a内の水位と連動して水位を変化させる任意の部位でよい。
また、水位変化部WVPの水位は、必ずしもボウル部12a内の水位と略同一でなくてもよい。ボウル部12a内の水位が満水位WL1よりも低く且つ封水位WL2より高い位置にあることを検知可能であれば、水位変化部WVPの水位は、ボウル部12a内の水位と異なってもよい。
図4及び図5は、実施形態に係る大便器の変形例を模式的に表す断面図である。
図4及び図5に表したように、大便器50は、ボウル部50aを有するとともに、吐水口51、52と、洗浄水給水路53と、給水ユニット54と、洗浄水給水路55と、を有する。
吐水口51は、ボウル部50aの上部に設けられる。吐水口51は、少なくとも封水位WL2よりも上方に設けられる。洗浄水給水路53は、吐水口51と洗浄水供給部14とを接続し、洗浄水供給部14からの洗浄水を吐水口51に供給する。吐水口51は、洗浄水給水路53から供給された洗浄水をボウル部50aに吐出することにより、ボウル部50aのボウル面を洗浄する。吐水口51は、例えば、上記の吐水口32と同様に、旋回流を形成する。
給水ユニット54は、洗浄水供給部14及び洗浄水給水路55と接続されている。給水ユニット54は、例えば、給水タンクと給水ポンプとを有する。給水ユニット54は、洗浄水供給部14から供給された洗浄水を給水タンク内に溜める。そして、給水ユニット54は、便器洗浄の際に、給水ポンプを動作させ、給水タンク内の洗浄水を加圧して洗浄水給水路55に供給する。
洗浄水給水路55は、吐水口52と給水ユニット54とを接続し、給水ユニット54からの加圧された洗浄水を吐水口52に供給する。
吐水口52は、ボウル部50aの下部に設けられる。吐水口52は、例えば、封水位WL2よりも下方に設けられる。吐水口52は、洗浄水給水路55から供給された洗浄水を大便器50の封水部50cに向けて吐出する。これにより、吐水口52は、排水トラップ56内を満水にし、サイホン作用を起こさせる。
大便器50は、水道の給水圧力を利用して吐水口51から吐水を行い、ボウル面を洗浄するとともに、給水ポンプで加圧した洗浄水を吐水口52から吐水することにより、サイホン作用を起こさせる、いわゆるハイブリッド方式の大便器である。
この例では、洗浄水給水路55が、ボウル部50a内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部WVPとして機能する。洗浄水給水路55内の水位は、洗浄水給水路30と同様に、ボウル部50a内の水位と略同一となる。
この例において、検知部20は、洗浄水給水路55の水位を検知する。これにより、この例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図1及び図2では、ボウル部12aと一体的に形成された洗浄水給水路30を水位変化部WVPとした例を表している。水位変化部WVPは、これに限ることなく、図4及び図5に表したように、ボウル部50aと別の部材として形成され、ボウル部50aに接続される配管状の洗浄水給水路55でもよい。
図6は、実施形態に係る大便器の変形例を模式的に表す断面図である。
図6に表したように、この例において、大便器70は、便器本体72と、給水装置74と、を有する。便器本体72は、ボウル部72aを有する。給水装置74は、ボウル部72aよりも後方において便器本体72の上に設けられる。給水装置74は、例えば、貯水タンクとジェットポンプユニットとを有し、一定の流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体72へ供給する。
便器本体72は、ボウル部72aよりも後方の上部に給水装置74と連通する洗浄水給水路76を有する。また、便器本体72は、ボウル部72aの上部に設けられた吐水口78を有する。洗浄水給水路76は、給水装置74からの洗浄水を吐水口78に供給する。吐水口78は、洗浄水給水路76から供給された洗浄水をボウル部72aに吐出し、ボウル部72aのボウル面を洗浄する。
大便器70の便器本体72に詰まりが発生した際に、吐水口78などから流入した水が、洗浄水給水路76まで流入する可能性がある。この場合、洗浄水給水路76内の水位もボウル部72a内の水位と連動して変化する。従って、このような場合には、給水装置74と連通する洗浄水給水路76を水位変化部WVPとしてもよい。この例において、検知部20は、洗浄水給水路76の水位を検知する。これにより、この例においても、上記と同様に、汚物を水と誤検知して、詰まりが発生していると誤判定してしまうことを抑制し、大便器70の詰まりをより正確に検知することができる。
このように、水位変化部WVPは、給水装置74と連通する洗浄水給水路76などでもよい。給水装置74は、ジェットポンプユニットを有するものに限ることなく、例えば、ロータンクなどの貯水タンクでもよい。
以上説明した実施形態に基づくトイレ装置及びトイレシステムとして、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様は、大便器のボウル部内の水位が満水位よりも低く且つ封水位よりも高い位置にあるか否かを検知する検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて、前記大便器の詰まり状態を判定する判定部と、を備え、前記検知部は、前記ボウル部とは異なる部位であって、前記大便器の前記ボウル部内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部の水位を検知することにより、前記水位変化部の水位を介して、前記ボウル部内の水位が前記満水位よりも低く且つ前記封水位よりも高い位置にあるか否かを検知することを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、検知部が、ボウル部とは異なる部位であって、大便器のボウル部内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部の水位を検知し、水位変化部の水位を介して、ボウル部内の水位が満水位よりも低く且つ封水位よりも高い位置にあるか否かを検知することにより、ボウル部に水分を含む汚物などが付着した場合であっても、汚物を水と誤検知して、詰まりが発生していると誤判定してしまうことを抑制することができる。従って、大便器の詰まりをより正確に検知可能なトイレ装置を提供することができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記水位変化部は、前記ボウル部内に洗浄水を供給するための洗浄水給水路であることを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、ボウル部内に洗浄水を供給するための洗浄水給水路を水位変化部とすることにより、特殊な構成を用いることなく、既存の構成を活用して汚物などを水と誤検知してしまうことを抑制することができる。
第3の態様は、第2の態様において、前記水位変化部は、前記大便器の封水部に洗浄水を供給する洗浄水給水路であることを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、大便器の封水部に洗浄水を供給する洗浄水給水路を水位変化部とすることにより、ボウル部の上縁のリム部に洗浄水を供給する給水路などと比べて、低い水位で詰まりを検知することができる。これにより、洗浄水がボウル部の上縁から溢れてしまうことを、より確実に抑制することができる。
第4の態様は、第2又は第3の態様において、前記洗浄水給水路は、少なくとも一部を前記封水位よりも上方に位置させ、前記洗浄水の供給を行っていない状態において、前記少なくとも一部に空気を取り込むことを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、洗浄水給水路が、少なくとも一部を封水位よりも上方に位置させ、洗浄水の供給を行っていない状態において、少なくとも一部に空気を取り込むことにより、洗浄水給水路の水位をボウル部の水位と略同一にすることができる。これにより、ボウル部の満水位と封水位との間に検知部の検知範囲を設定すればよいことになり、洗浄水給水路に対する検知部の位置決めを容易にすることができる。
第5の態様は、第2~第4のいずれか1つの態様において、前記洗浄水給水路の内壁面は、前記ボウル部内の水位と連動して変化する水位の高さに位置し、水平方向よりも鉛直方向に延びる鉛直延在部を有し、前記検知部は、前記洗浄水給水路の前記鉛直延在部の部分の水位を検知することを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、検知部が、洗浄水給水路の鉛直延在部の部分の水位を検知することにより、大便器の洗浄後の早期に水が無くなる位置で詰まりの検知を行うことができ、詰まり検知を早期に開始することができる。
第6の態様は、下方に凹む凹状のボウル部を有する大便器と、前記大便器の前記ボウル部内の水位が満水位よりも低く且つ封水位よりも高い位置にあるか否かを検知する検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて、前記大便器の詰まり状態を判定する判定部と、を備え、前記検知部は、前記ボウル部とは異なる部位であって、前記大便器の前記ボウル部内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部の水位を検知することにより、前記水位変化部の水位を介して、前記ボウル部内の水位が前記満水位よりも低く且つ前記封水位よりも高い位置にあるか否かを検知することを特徴とするトイレシステムである。
このトイレシステムによれば、検知部が、ボウル部とは異なる部位であって、大便器のボウル部内の水位と連動して水位を変化させる水位変化部の水位を検知し、水位変化部の水位を介して、ボウル部内の水位が満水位よりも低く且つ封水位よりも高い位置にあるか否かを検知することにより、ボウル部に水分を含む汚物などが付着した場合であっても、汚物を水と誤検知して、詰まりが発生していると誤判定してしまうことを抑制することができる。従って、大便器の詰まりをより正確に検知可能なトイレシステムを提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレシステム2及びトイレ装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 トイレシステム、 10 トイレ装置、 12 大便器、 14 洗浄水供給部、 16 制御部、 18 操作部、 20 検知部、 22 判定部、 30 洗浄水給水路、 32、34 吐水口、 36 共通給水路、 38 洗浄水給水路、 50 大便器、 51、52 吐水口、 53 洗浄水給水路、 54 給水ユニット、 55 洗浄水給水路、 56 排水トラップ、 70 大便器、 72 便器本体、 74 給水装置、 76 洗浄水給水路、 78 吐水口、 WVP 水位変化部

Claims (6)

  1. 下方に凹む凹状のボウル部と、前記ボウル部内に封水を溜める封水部と、前記ボウル部の封水位よりも上方に設けられた上側吐水口と、前記ボウル部の封水位よりも下方に設けられ前記封水部に向けて洗浄水を吐出する下側吐水口と、前記上側吐水口に洗浄水を供給する上側洗浄水給水路と、前記下側吐水口に洗浄水を供給する下側洗浄水給水路と、を有する大便器の詰まりを検知するトイレ装置であって、
    前記大便器の前記ボウル部内の水位が満水位よりも低く且つ前記封水位よりも高い位置にあるか否かを検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記大便器の詰まり状態を判定する判定部と、
    を備え、
    前記検知部は、前記大便器の前記ボウル部内の水位と連動して水位変化する前記下側洗浄水給水路の水位を検知することにより、前記下側洗浄水給水路の水位を介して、前記ボウル部内の水位が前記満水位よりも低く且つ前記封水位よりも高い位置にあるか否かを検知することを特徴とするトイレ装置。
  2. 前記下側洗浄水給水路は、少なくとも一部を前記封水位よりも上方に位置させ、前記洗浄水の供給を行っていない状態において、前記少なくとも一部に空気を取り込むことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
  3. 前記下側洗浄水給水路の内壁面は、前記ボウル部内の水位と連動して変化する水位の高さに位置し、水平方向よりも鉛直方向に延びる鉛直延在部を有し、
    前記検知部は、前記下側洗浄水給水路の前記鉛直延在部の部分の水位を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレ装置。
  4. 前記大便器は、洗浄水供給部から供給された洗浄水を受ける共通給水路をさらに有し、
    前記上側洗浄水給水路は、前記上側吐水口と前記共通給水路とを接続し、
    前記下側洗浄水給水路は、前記下側吐水口と前記共通給水路とを接続することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載のトイレ装置。
  5. 前記大便器は、洗浄水供給部から供給された洗浄水を加圧して供給する給水ユニットをさらに有し、
    前記上側洗浄水給水路は、前記上側吐水口と前記洗浄水供給部とを接続し、
    前記下側洗浄水給水路は、前記下側吐水口と前記給水ユニットとを接続することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載のトイレ装置。
  6. 下方に凹む凹状のボウル部と、前記ボウル部内に封水を溜める封水部と、前記ボウル部の封水位よりも上方に設けられた上側吐水口と、前記ボウル部の封水位よりも下方に設けられ前記封水部に向けて洗浄水を吐出する下側吐水口と、前記上側吐水口に洗浄水を供給する上側洗浄水給水路と、前記下側吐水口に洗浄水を供給する下側洗浄水給水路と、を有する大便器と、
    前記大便器の前記ボウル部内の水位が満水位よりも低く且つ前記封水位よりも高い位置にあるか否かを検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記大便器の詰まり状態を判定する判定部と、
    を備え、
    前記検知部は、前記大便器の前記ボウル部内の水位と連動して水位変化する前記下側洗浄水給水路の水位を検知することにより、前記下側洗浄水給水路の水位を介して、前記ボウル部内の水位が前記満水位よりも低く且つ前記封水位よりも高い位置にあるか否かを検知することを特徴とするトイレシステム。
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