JP7205779B2 - トイレ装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、トイレ装置に関する。
大便器のボウル部の表面に水があるか否かを検知する検知部と、検知部の検知結果に基づいて大便器の詰まり判定を行う制御部と、を備えたトイレ装置が知られている(特許文献1)。
特開2020-66889号公報
例えば、大便器のボウル部の表面に汚れが付着していた場合には、検知部がその汚れを検知することにより、大便器に詰まりが発生していると誤判定する虞がある。このような場合には、大便器が使用できなくなり、大便器の使い勝手が悪くなる。
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、大便器の詰まり状態を効果的に検知することで、大便器の使い勝手を向上できるトイレ装置を提供することを目的とする。
本発明は、大便器のボウル部の表面のうち、満水位より低くかつ封水位より高い位置に洗浄水があるか否かを検知する検知部と、前記ボウル部に洗浄水を吐水する流路に設けられた洗浄水供給部が閉じた後の前記検知部の検知結果に基づいて前記大便器の詰まり状態を判定する制御部と、を備え、前記検知部の検知領域は、前記ボウル部の前記表面のうち、前記洗浄水供給部が閉じた後に前記流路の吐水口から前記ボウル部の底部に向けて鉛直方向に流れる洗浄水が通る位置とすることを特徴とするトイレ装置である。
本発明の態様によれば、大便器の詰まり状態を効果的に検知することで、大便器の使い勝手を向上できるトイレ装置が提供される。
本発明の実施形態によるトイレ装置を有するトイレシステムの構成を示す模式図である。 図2(a)および図2(b)は、ボウル部の表面を流れる洗浄水の状態を模式的に示す断面図である。 図3(a)および図3(b)は、ボウル部の表面を流れる洗浄水の状態を模式的に示す断面図である。 洗浄水供給部に不具合が発生している場合を模式的に示す断面図である。 ボウル部の表面のうち検知部の検知領域の位置を模式的に示す拡大断面図である。 図6(a)~図6(c)は、検知部が電波センサの場合の特性線図である。 図7(a)~図7(c)は、本発明の第1変形例によるトイレ装置に設けられた検知部が静電容量センサの場合の特性線図である。 本発明の第2変形例によるトイレ装置を示す図3(b)と同様の断面図である。 本発明の第3変形例によるタンク式のトイレ装置の構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態によるトイレ装置を有するトイレシステムの構成を示す模式図である。
図1に示すように、実施形態に係るトイレシステム1は、ボウル部11を有する大便器10と、ボウル部11に洗浄水Wを供給する洗浄水供給部30と、トイレ装置40と、を備えている。本願明細書においては、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「左側方」、「右側方」のそれぞれは、大便器10の便座に着座した使用者からみた方向とする。
図2(a)および図2(b)は、ボウル部の表面を流れる洗浄水の状態を模式的に示す断面図である。
図3(a)および図3(b)は、ボウル部の表面を流れる洗浄水の状態を模式的に示す断面図である。
図2(a)は、ボウル部の表面の洗浄中を模式的に示す断面図である。
図2(b)は、洗浄水供給部を閉じた直後を模式的に示す断面図である。
図3(a)は、洗浄水供給部が閉じてからさらに時間が経過した状態を模式的に示す断面図である。
図3(b)は、洗浄終了直前の状態または洗浄水供給部に不具合が発生している場合を模式的に示す断面図である。
図4は、洗浄水供給部に不具合が発生している場合を模式的に示す断面図である。
図5は、ボウル部の表面のうち検知部の検知領域の位置を模式的に示す拡大断面図である。
大便器10は、いわゆる腰掛け大便器であり、上面10aには図示しない便座が配設されている。大便器10は、上面10aから下方に凹む凹状のボウル部11を有する。すなわち、大便器10の上面10aの内側端部は、ボウル部11の開口部13となっている。大便器10は、ボウル部11において使用者の尿や便などの排泄物を受ける。使用者が便器洗浄の操作を行ったり、便座から立ち上がったりすると、流路20から洗浄水Wが供給されてボウル部11内の排泄物を排出してボウル部11の表面12を洗浄する便器洗浄がなされる。便器洗浄が終了した後には、ボウル部11の底部11aに洗浄水W(封水)が溜まる。ボウル部11の表面12は、後側12aが前側12bよりも垂直状に形成されている。
流路20は、図示しない給水源とボウル部11との間を接続している。流路20には、ボウル部11に供給される洗浄水Wが流通する。流路20は、給水源から大便器10まで延びる給水管路21と、大便器10の内部に設けられ給水管路21からボウル部11まで延びる洗浄水通路22と、を有している。
洗浄水通路22は、大便器10の内部で二股状に分かれている。具体的には、洗浄水通路22は、給水管路21に接続される主通路23と、主通路23から時計回り方向(左側方)に延び、ボウル部11の表面12に連通する第1分岐通路24と、主通路23から反時計回り方向(右側方)に延び、第1分岐通路24とは異なる位置でボウル部11の表面12に連通する第2分岐通路25と、を有している。第1分岐通路24と第2分岐通路25とは、ボウル部11の開口部13側(上面10a側)に形成されたリム導水路である。
第1分岐通路24は、ボウル部11の表面12に開口する第1吐水口24aを有している。一方、第2分岐通路25は、ボウル部11の表面12に開口する第2吐水口25aを有している。第1吐水口24aと第2吐水口25aとは、異なる位置でボウル部11の表面12に連通している。
第1吐水口24aは、ボウル部11の左後側からボウル部11の表面12に沿って洗浄水Wを吐水する。一方、第2吐水口25aは、第1吐水口24aと周方向に離間して配置されている。第2吐水口25aは、ボウル部11の右側方からボウル部11の表面12に沿って洗浄水Wを吐水する。
そして、第1吐水口24aと第2吐水口25aとは、洗浄水Wがボウル部11の表面12に反時計回りで流れるように吐水する。すなわち、大便器10は、洗浄水Wをボウル部11に吐水する2箇所の吐水口(第1吐水口24aと第2吐水口25a)を備えている。なお、第1吐水口24aと第2吐水口25aとは、ボウル部11の周方向に離間して他の位置に設けられていてもよい。
洗浄水供給部30は、ボウル部11に洗浄水Wを吐水する流路20に設けられている。具体的には、洗浄水供給部30は、流路20の給水管路21に設けられている。洗浄水供給部30は、例えばソレノイドやモータなどにより開閉される開閉弁を有し、上水道や貯水タンクなどの給水源と接続される。洗浄水供給部30は、例えばフラッシュバルブを有している。洗浄水供給部30は、開閉制御部49に接続され、開閉制御部49からの指令信号により開閉が制御される。洗浄水供給部30は、この他に、水を貯留するタンクや、水を圧送するポンプなどを適宜有していてもよい。
使用者が図示しないリモコンなどにより大便器10を洗浄するための洗浄操作を行うと、開閉制御部49は、その洗浄操作に応じた信号を洗浄水供給部30へ送信する。洗浄水供給部30は、開閉制御部49から送信された指令信号(開信号)に基づいて、閉状態から開状態に切り換える。これにより、給水源から流路20を介して大便器10へ洗浄水Wが供給される。
トイレ装置40は、大便器10に設けられる検知部41と、検知部41に接続される供給制御部45と、を備えている。検知部41は、例えばボウル部11の表面12に対向する大便器10の内部または外面に取付けられる。一例を挙げると、検知部41は、流路20の主通路23を左右方向に挟んだ大便器10の収納空間10bに取付けられる。
検知部41は、ボウル部11に洗浄水Wがあるか否かを検知するものである。具体的には、検知部41は、大便器10のボウル部11の表面12のうち満水位S1よりも低くかつ封水位S2より高い位置に洗浄水Wがあるか否かを検知する。満水位S1は、ボウル部11の内部から洗浄水Wが溢れる位置で、大便器10の上面10aの位置となっている。封水位S2は、大便器10の洗浄が終了した後に、ボウル部11の底部11aに溜まる洗浄水W(封水)の位置となっている。
検知部41は、ボウル部11の表面12を流れる洗浄水Wの水量や流速に応じて異なる検知結果を供給制御部45に出力(送信)する。供給制御部45は、検知部41から出力された検知信号から大便器10の詰まり状態を判定する。また、供給制御部45は、検知部41から出力された検知信号から洗浄水供給部30の不具合を判定する。検知部41としては、電波センサ(マイクロ波センサ)や静電容量センサなどが用いられる。
電波センサは、電波を放射し、その反射波を検知する。反射波の強度は、電波が放射された位置における水の有無で変化する。電波センサを検知部41として用いる場合、電波がボウル部11の表面12の所定領域に放射されるように検知部41を設ける。
また、静電容量センサは、当該センサと、それに対向する所定領域と、の間の静電容量を検知する。静電容量は、その所定領域における水の体積により変化する。静電容量センサを検知部41として用いる場合、ボウル部11の表面12の検知領域と対向するように検知部41を設ける。
電波センサまたは静電容量センサを検知部41として用いることで、ボウル部11内の水位が、所定領域よりも高い位置に有るか否かを検知できる。また、静電容量センサは、異なる高さに連続的に複数個所配置することで、直接的に水位を検知することができる。
本実施形態では、検知部41としての電波センサを大便器10の内部(収納空間10b)に設けた場合を例示している。この例では、検知部41は、電波Pを放射して、ボウル部11の表面12のうち満水位S1より低くかつ封水位S2より高い位置に洗浄水Wがあるか否かを検知している。すなわち、検知部41は、大便器10が詰まることにより、封水位S2よりも高い位置に洗浄水Wが溜まった状態を検知する。検知部41の検知領域42および検知方法については後で説明する。
供給制御部45は、例えば大便器10に設けられている。なお、供給制御部45は、大便器10の上面10aに載置されるケーシング(図示せず)に設けられていてもよいし、大便器10の外部(例えば、トイレ室)に設けられていてもよい。供給制御部45は、本発明の制御部を構成するもので、検知部41から出力された検知結果の経時変化に基づいて、大便器10の詰まり状態および洗浄水供給部30の不具合を判定する。
供給制御部45は、検知部41と開閉制御部49とに接続されている。また、供給制御部45は、例えば大便器10の詰まり状態を報知したり、洗浄水供給部30の不具合を報知したりするための報知装置(図示せず)に接続されている。
供給制御部45は、検知部41の検知結果に基づいて大便器10に詰まりが発生しているか否かを判定する詰まり判定部46を有している。また、供給制御部45は、詰まり判定部46の判定結果に基づいて洗浄水Wを大便器10のボウル部11に供給可能か否かを判定する洗浄水供給判定部47を有している。また、供給制御部45は、検知部41の検知結果に基づいて洗浄水供給部30に不具合が発生しているか否かを判定する不具合判定部48を有している。
供給制御部45は、洗浄水供給判定部47の判定結果を洗浄水供給部30の開閉動作を制御する開閉制御部49に送信する。なお、開閉制御部49は、供給制御部45と一体となっていてもよい。また、詰まり判定部46、洗浄水供給判定部47、不具合判定部48、および開閉制御部49は、それぞれ別個の制御部となっていてもよい。
供給制御部45の詰まり判定部46は、洗浄水供給部30が閉じてから所定時間経過後に検知部41が洗浄水Wを検知した場合に、大便器10に詰まりが発生していると判定する。詰まり判定部46は、例えば洗浄水供給部30が閉じてから所定時間経過後の電圧値により大便器10に詰まりが発生しているか否かを判定する。詰まり判定部46による大便器10の詰まり判定については後で説明する。
洗浄水供給判定部47は、詰まり判定部46が大便器10に詰まりが発生していると判定した場合に、ボウル部11への洗浄水Wの供給を不可と判定する。また、洗浄水供給判定部47は、洗浄水供給部30が閉じてから大便器10の詰まり状態の判定が終了するまではボウル部11への洗浄水Wの供給を不可と判定する。すなわち、洗浄水供給判定部47は、洗浄水供給部30が閉じてから大便器10の詰まり状態の判定が終了するまでは洗浄水供給部30の開動作を禁止する。
そして、供給制御部45は、洗浄水供給判定部47が洗浄水Wの供給を不可とする指令信号を開閉制御部49に送信する。開閉制御部49は、洗浄水Wの供給不可とする指令信号を受信している場合には使用者による便器洗浄の指令信号を受信しても、洗浄水供給部30の開動作を禁止する。
供給制御部45の不具合判定部48は、洗浄水供給部30が閉じてから所定時間経過後に検知部41が洗浄水Wを検知した場合に、洗浄水供給部30に不具合が発生していると判定する。不具合判定部48は、大便器10の洗浄を実行しているときおよび大便器10の詰まりを判定しているとき以外で不具合判定を実行する。すなわち、洗浄水供給部30の不具合判定は、大便器10が使用されていない待機中に実行される。
洗浄水供給部30の不具合とは、洗浄水供給部30の止水不良や不完全な閉状態などにより、給水管路21からボウル部11に洗浄水Wが供給され続けている状態である。この不具合は、例えば洗浄水供給部30自体の故障や、洗浄水供給部30のシール部(図示せず)にゴミ噛みが起こることによる止水不良などを挙げることができる。不具合判定部48による洗浄水供給部30の不具合判定については後で説明する。
次に、大便器10のボウル部11に洗浄水Wを流したときの状態について説明する。
まず、図2(a)に示すように、洗浄水供給部30が開状態に切換えられたときには、流路20の第1吐水口24aと第2吐水口25aとからボウル部11の表面12に向けて洗浄水Wが吐水される。これにより、ボウル部11の表面12の全体に洗浄水Wを行き渡らせて、ボウル部11の表面12を洗浄することができる。
次に、洗浄水供給部30が開状態から閉状態に切換えられたときには、洗浄水供給部30の下流側の流路20に残った洗浄水Wがボウル部11に吐水される。この場合、図2(b)に示すように、ボウル部11の表面12には、第1吐水口24aと第2吐水口25aとから吐水される洗浄水Wの水量および流速が低下するので、洗浄水Wは小さい旋回量でボウル部11の底部11aに流れる。
その後、図3(a)、図3(b)に示すように、洗浄水Wの水量および流速が徐々に低下して、第1吐水口24aと第2吐水口25aとからボウル部11の底部11aに向けて鉛直方向に洗浄水Wが流れる。すなわち、洗浄水Wは、第1吐水口24aと第2吐水口25aとからボウル部11の底部11aに向けて垂れ落ちる。そして、第1吐水口24aと第2吐水口25aとからの洗浄水Wの吐水が終了すると、ボウル部11の底部11aに洗浄水Wが溜まった状態となる。
図1に示すように、大便器10に詰まりがない通常の状態では、大便器10内の水(封水)の水面の位置は、封水位S2となる。一方、大便器10内に異物(図示せず)が詰まると、洗浄水Wが流れないので、大便器10内の水面の位置が封水位S2よりも高く、満水位S1よりも低い限界水位S3となる。従って、異物が詰まっていても1回の洗浄水Wの供給ではボウル部11から洗浄水Wが溢れないようになっている。すなわち、限界水位S3は、封水位S2と満水位S1との間に位置して大便器10が詰まっているときにボウル部11に溜まる洗浄水Wの表面の位置となっている。
この場合、限界水位S3は、大便を洗い流すための1回分の洗浄水Wが供給されたときに満水位S1になる位置となっている。換言すると、限界水位S3は、満水位S1から大便を洗い流すための1回分の洗浄水Wを差引いた位置となっている。すなわち、洗浄水Wが限界水位S3にある場合に、仮に大便を洗い流すための1回分の洗浄水Wが供給されたときには、洗浄水Wが満水位S1まで溜まる。そして、検知部41は、封水位S2と限界水位S3との間に位置する洗浄水Wを検知する。
一方、図4に示すように、洗浄水供給部30に止水不良などの不具合が発生している場合には、第1分岐通路24や第2分岐通路25に洗浄水Wが徐々に溜まる。そして、図3(b)に示すように、最終的に第1吐水口24aや第2吐水口25aからボウル部11の底部11aに向けて鉛直方向に洗浄水Wが流れる。洗浄水供給部30に不具合が発生している場合には、例えば図3(b)の状態と図4の状態とが繰り返えされる。すなわち、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合には、第1吐水口24aや第2吐水口25aからボウル部11の底部11aに向けて、断続的または継続的に洗浄水Wが鉛直方向に垂れ落ちる。
次に、検知部41によるボウル部11の表面12の検知領域42について説明する。図2~図4に示すように、検知領域42は、ボウル部11の表面12のうち、第1吐水口24aとボウル部11の底部11aとの間に設定されている。
具体的には、図3(b)に示すように、検知部41の検知領域42は、ボウル部11の表面12のうち、洗浄水供給部30が閉じた後に第1吐水口24aからボウル部11の底部11aに向けて鉛直方向に流れる洗浄水Wが通る位置となっている。この場合、第1吐水口24aから流出する洗浄水Wは、例えば1cm以上6cm以下の幅A(1cm≦A≦6cm)で流れ落ちている。
検知領域42は、鉛直方向に流れる洗浄水Wの幅Aよりも大きい幅Bとなっている。換言すると、検知領域42は、洗浄水供給部30が閉じた後に流路20の第1吐水口24aからボウル部11の底部11aに向けて鉛直方向に流れる洗浄水Wが通らない位置を含んでいる。
検知領域42の幅Bは、例えばボウル部11の表面12に沿って14mm以上となっている。検知領域42の幅Bは、好ましくは24mm以上となっている。検知領域42の幅Bは、大便器10の形状、第1吐水口24aの位置や大きさなどに基づく鉛直方向に流れる洗浄水Wの幅Aや位置を考慮して、実験、シミュレーションにより設定される。
これにより、洗浄水供給部30に不具合が発生した場合には、検知領域42の一部に洗浄水Wが流れることになる。従って、検知領域42を流れる洗浄水Wの水量差は、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合と、大便器10に詰まりが発生している場合とで大きく異なる。その結果、供給制御部45は、大便器10の詰まり状態と、洗浄水供給部30の不具合との判定を精度よく行うことができる。
検知部41の検知領域42は、ボウル部11の前後方向の中心O1-O1よりも後側に位置する吐水口の下方とするのが好ましい。この場合、図1に示すように、中心O1-O1は、ボウル部11の開口部13の前後方向の長さLの中心とすることができる。
ボウル部11の後側12aは、前側12bよりも垂直状に立設しているので、汚物が付着しにくい位置となっている。また、ボウル部11の表面12のうち吐水口(第1吐水口24a)の下方は、最後まで洗浄水Wが流れる位置であるので、より汚物が付着しにくい位置となっている。
本実施形態では、第1吐水口24aの下方に検知領域42を設けている。また、図5に示すように、検知領域42は、ボウル部11の表面12の傾斜角度θが鉛直方向に対して45度未満となる位置に設けられている。検知領域42は、傾斜角度θが45度未満となる位置を含んでいればよい。すなわち、検知領域42は、鉛直線C-Cとボウル部11の表面12の接線D-Dとのなす角θが45度未満となる位置を一部に含んでいればよい。図5では、検知部41から放射される電波Pの最大指向方向である中心P1が通るボウル部11の表面12の傾斜角度θが45度未満となっている。
これにより、検知部41は、ボウル部11の表面12に付着した汚物(例えば、水分を含んだ排泄物)を検知することを抑制できる。従って、大便器10の詰まり状態を効果的に検知することができ、大便器10の使い勝手を向上できる。
また、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合には、第1吐水口24aからボウル部11の底部11aに向けて鉛直方向に流れる洗浄水Wの流速を速くすることができる。一方、大便器10に詰まりが発生している場合には、ボウル部11に洗浄水Wが溜まるので検知領域42に流れる洗浄水Wの流速は遅くなる。
その結果、例えば検知部41がボウル部11の表面12を流れる洗浄水Wの流速を計測する場合には、大便器10に詰まりが発生している場合と、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合と、の洗浄水Wの流速差を大きくすることができる。従って、供給制御部45は、大便器10の詰まり状態と洗浄水供給部30の不具合との判定を精度よく行うことができる。
次に、検知部41が放射する電波Pの上下方向の向きについて説明する。
図5に示すように、検知部41は、斜め上方に向けて電波Pを照射することにより、ボウル部11の後側12aに検知領域42を形成している。この場合、検知部41の検知領域42の中心P1は、封水位S2と限界水位S3との間の中央位置S4よりも上方に位置している。
具体的には、検知部41の検知領域42の中心P1は、ボウル部11の表面12の後側12aで、中央位置S4と限界水位S3との間に位置している。中心P1は、検知部41の検知領域42のうちで電波Pの強度が最大となる最大指向方向となっている。例えば、検知部41は、電波Pを放射する放射部を中央位置S4よりも上方に位置するように大便器10に配置する。これにより、電波Pの中心P1を中央位置S4よりも上方のボウル部11の表面12に位置させることができる。
ボウル部11の表面12は、親水性を有している場合がある。そうすると、洗浄水Wは、ボウル部11の表面12を底部11aに向かって流れ落ちるに従って徐々に濡れ広がる虞がある。そこで、検知部41の検知領域42の中心P1を洗浄水Wが濡れ広がる前の高い位置(限界水位S3側)にすることで、濡れ広がった洗浄水Wの影響を低減することができる。従って、検知部41は、濡れ広がった洗浄水Wによる誤検知を抑制することができる。
次に、検知部41による検知状態の変化を時間経過とともに説明する。
図6(a)~(c)は、検知部が電波センサの場合の特性線図である。
図6(a)は、大便器に詰まりが発生していないときの特性線図である。
図6(b)は、大便器に詰まりが発生しているときの特性線図である。
図6(c)は、洗浄水供給部に不具合が発生しているときの特性線図である。
まず、大便器10に詰まりが発生していない通常状態の場合を図6(a)を参照して説明する。
図6(a)に示すように、時刻t0では、使用者による便器洗浄操作により、洗浄水供給部30が閉状態から開状態に切換わる。これにより、ボウル部11の表面12には、第1吐水口24aと第2吐水口25aとから洗浄水Wが流れる(図2(a)参照)。この場合、検知部41は、検知領域42の全域に洗浄水Wを検知することができるので、電圧V0から電圧V1となる。
次の時刻t1では、ボウル部11への洗浄水Wの供給を終了させるために、洗浄水供給部30が開状態から閉状態に切換えられる。また、供給制御部45は、洗浄水供給部30が閉じた時刻t1から大便器10の詰まり状態の判定が終了するまでは洗浄水供給部30の開作動を禁止する。そして、時刻t1から時刻t2までは、洗浄水供給部30の下流側の流路20の洗浄水Wがボウル部11の検知領域42の全域にわたって流れる(図2(b)、図3(a))。従って、検知部41は、洗浄水Wを検知して電圧V1が継続される。
時刻t2から時刻t3では、第1吐水口24aから吐水される洗浄水Wの水量が低減して、検知領域42の一部に洗浄水Wが流れる。この場合、検知領域42内を流れる洗浄水Wの水量は、図3(a)、図3(b)に示すように徐々に少なくなる。これにより、検知部41は、電圧V1から電圧V0に向けて変化する。そして、時刻t3では、第1吐水口24aおよび第2吐水口25aからの吐水が終了して電圧V0となる。
時刻t3で、供給制御部45の詰まり判定部46は、大便器10の洗浄後に検出された電圧Vaと、大便器10の洗浄中に検出された最も大きい値の電圧Vbとの差が閾値Vx以上あるか否かを演算することで、大便器10に詰まりが発生しているか否かを判定する(|Va-Vb|≧Vx)。閾値Vxは、大便器10の詰まりを判定するための値となっており、供給制御部45の記憶部(図示せず)にあらかじめ格納されている。大便器10に詰まりが発生していない場合には、時刻t3での電圧Va=V0と、時刻t1からt2までの電圧Vb=V1との差の絶対値が閾値Vx以上(|V0-V1|≧Vx)となる。
次に、大便器10に詰まりが発生している場合を図6(b)を参照して説明する。
大便器10に詰まりが発生している場合には、ボウル部11の限界水位S3まで洗浄水Wの水面が上昇する(図2(a)、図5参照)。従って、図6(b)に示すように、時刻t2から時刻t3の間で電圧Vの変化がなく、検知部41は電圧(Va=Vb=V1)を維持し続ける。これにより、供給制御部45の詰まり判定部46は、大便器10に詰まりが発生していることを判定することができる。
図6(b)に示す状態は、大便器10の洗浄中の電圧Vbと洗浄後の電圧Vaとに変化がないので、大便器10が完全に詰まっている状態である。供給制御部45の詰まり判定部46は、例えば検知領域42を覆う洗浄水Wの水量を基にした閾値Vxを設定することにより、大便器10に半詰まりが発生していることを判定することができる。
次に、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合を図6(c)を参照して説明する。
洗浄水供給部30に止水不良などの不具合が発生している場合には、洗浄水供給部30が閉作動された時刻t2以降も洗浄水供給部30から洗浄水通路22に洗浄水Wが供給され続ける。そうすると、例えば時刻t3より前の時刻t4から時刻t3を超えた時刻t5では、第1吐水口24aからボウル部11の底部11aに向けて洗浄水Wが鉛直方向に垂れ落ちる状態が継続した後に、洗浄水Wが徐々に少なくなる(図3(b)参照)。
そして、時刻t5から時刻t6の間では、洗浄水供給部30から洗浄水通路22に漏れる洗浄水Wが第1分岐通路24に溜まる(図4参照)。そして、時刻t6から時刻t7では、第1分岐通路24に溜まった洗浄水Wが第1吐水口24aからボウル部11の底部11aに向けて鉛直方向に垂れ落ちる(図3(b)参照)。
このように、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合には、大便器10の詰まり判定を行った時刻t3の後で電圧Vの変化が断続的に発生する。供給制御部45の不具合判定部48は、この電圧Vの変化を検出することで洗浄水供給部30に不具合が発生していることを判定する。
具体的には、供給制御部45の詰まり判定部46は、時刻t3での電圧Va=V2と時刻t1から時刻t2までの電圧Vb=V1との差の絶対値が閾値Vx以上(|V2-V1|≧Vx)となっていることを演算することにより、大便器10に詰まりが発生していないことを判定する。
そして、供給制御部45の不具合判定部48は、その後の時刻t7での電圧Vc=V2と時刻t5から時刻t6までの電圧V0との差の絶対値が閾値Vy以上(|V2-V0|≧Vy)となっていることを演算することにより、洗浄水供給部30に不具合が発生していることを判定する。閾値Vyは、洗浄水供給部30に止水不良などの不具合が発生しているか否かを判定するための値に設定され、供給制御部45の記憶部(図示せず)にあらかじめ格納されている。閾値Vyは、大便器10の詰まり判定を行うときの閾値Vxよりも小さい値となっている。
かくして、本実施形態によるトイレ装置40は、ボウル部11の表面12のうち、洗浄水供給部30が閉じた後に流路(第1分岐通路24)の吐水口(第1吐水口24a)からボウル部11の底部11aに向けて鉛直方向に流れる洗浄水Wが通る位置に検知部41の検知領域42が設けられている。
すなわち、検知領域42は、ボウル部11の表面12のうち、汚れが付着しにくい、または付着した汚れが洗浄水Wにて落ち易い位置に設けられている。従って、大便器10の詰まり判定を精度よく行うことができる。また、検知領域42をこのような位置に設けることにより、例えば大便器10が使用されていない待機中に、新たな検知部を設けることなく、検知部41で洗浄水供給部30の止水不良などの不具合を監視することもできる。
図7(a)~図7(c)は、本発明の第1変形例によるトイレ装置に設けられた検知部が静電容量センサの場合の特性線図である。
図7(a)は、大便器に詰まりが発生していないときの特性線図である。
図7(b)は、大便器に詰まりが発生しているときの特性線図である。
図7(c)は、洗浄水供給部に不具合が発生しているときの特性線図である。
まず、大便器10に詰まりが発生していない通常状態の場合を図7(a)を参照して説明する。
図7(a)に示すように、時刻t10では、使用者による便器洗浄操作により、洗浄水供給部30が閉状態から開状態に切換わる。これにより、ボウル部11の表面12には、第1吐水口24aと第2吐水口25aとから洗浄水Wが流れる。この場合、検知部41は、静電容量C0から静電容量C1を検知する。
次の時刻t11では、ボウル部11への洗浄水Wの供給を終了させるために、洗浄水供給部30を開状態から閉状態に切換える。また、供給制御部45は、洗浄水供給部30が閉じた時刻t11から大便器10の詰まり状態の判定が終了するまでは洗浄水供給部30の開作動を禁止する。そして、時刻t11から時刻t12までは、電極(検知領域42)の周囲における洗浄水Wの体積が少なくなっていくに従って、静電容量C1から静電容量C0へと徐々に小さくなっていく。
時刻t12で、供給制御部45の詰まり判定部46は、大便器10の洗浄後に検出された静電容量Caと、大便器10の洗浄中に検出された最も大きい値の静電容量Cbとの差が十分にある(閾値Cx以上ある)ことを演算することで、大便器10に詰まりが発生しているか否かを判定することができる(|Ca-Cb|≧Cx)。閾値Cxは、大便器10の詰まりを判定するための値となっており、供給制御部45の記憶部(図示せず)にあらかじめ格納されている。大便器10に詰まりが発生していない場合には、時刻t12での静電容量Ca=C0と、時刻t11での静電容量Cb=C1との差の絶対値が閾値Cx以上(|C0-C1|≧Cx)となる。
次に、大便器10に詰まりが発生している場合を図7(b)を参照して説明する。
大便器10に詰まりが発生している場合には、ボウル部11の限界水位S3まで洗浄水Wの水面が上昇する(図2(a)、図5参照)。従って、図7(b)に示すように、時刻t11から時刻t12の間で静電容量Cの変化がなく、検知部41は静電容量(Ca=Cb=C1)を維持し続ける。これにより、供給制御部45の詰まり判定部46は、大便器10に詰まりが発生していることを判定することができる。
図7(b)に示す状態は、大便器10の洗浄中の静電容量Cbと洗浄後の静電容量Caとに変化がないので、大便器10が完全に詰まっている状態である。供給制御部45の詰まり判定部46は、例えば検知領域42を覆う洗浄水Wの水量を基にした閾値Cxを設定することにより、大便器10に半詰まりが発生していることを判定することができる。
次に、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合を図7(c)を参照して説明する。
洗浄水供給部30に止水不良などの不具合が発生している場合には、時刻t12から時刻t13の間で、洗浄水供給部30から洗浄水通路22に漏れる洗浄水Wが第1分岐通路24に溜まる(図4参照)。そして、時刻t13から時刻t14では、第1分岐通路24に溜まった洗浄水Wが第1吐水口24aからボウル部11の底部11aに向けて鉛直方向に垂れ落ちる(図3(b)参照)。
このように、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合には、大便器10の詰まり判定を行った時刻t12の後で静電容量Cの変化が断続的に発生する。供給制御部45の不具合判定部48は、この静電容量Cの変化を検出することで洗浄水供給部30に不具合が発生していることを判定する。
具体的には、供給制御部45の詰まり判定部46は、時刻t12での静電容量Ca=C0と時刻t11での静電容量Cb=C1との差の絶対値が閾値Cx以上(|C0-C1|≧Cx)となっていることを演算することにより、大便器10に詰まりが発生していないことを判定する。
そして、供給制御部45の不具合判定部48は、その後の時刻t14での静電容量Cc=C2と時刻t12から時刻t13までの静電容量C0との差の絶対値が閾値Cy以上(|C2-C0|≧Cy)となっていることを演算することにより、洗浄水供給部30に不具合が発生していることを判定する。閾値Cyは、洗浄水供給部30に止水不良などの不具合が発生しているか否かを判定するための値に設定され、供給制御部45の記憶部(図示せず)にあらかじめ格納されている。閾値Cyは、大便器10の詰まり判定を行うときの閾値Cxよりも小さい値となっている。
このように、供給制御部45は、静電容量センサからなる検知部41で検知される静電容量Cの経時変化により、大便器10の詰まり状態と、洗浄水供給部30の不具合とを判定することができる。
図8は、本発明の第2変形例によるトイレ装置を示す図3(b)と同様の断面図である。
本実施形態では、第1吐水口24aと第2吐水口25aとの2つの吐水口を有する大便器10を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図8に示す第2変形例のように、1つの吐水口240を有する大便器100としてもよい。すなわち、吐水口240から鉛直方向に流れる洗浄水Wが通る位置に検知領域420を設けてもよい。
図9は、本発明の第3変形例によるタンク式のトイレ装置の構成を示す模式図である。
上述した実施形態では、洗浄水供給部30を給水管路21に設けられたフラッシュバルブとした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図9に示す第3変形例のように、洗浄水供給部300は、タンク200の内部に設けられたフラッパ弁を有していてもよい。
上述した実施形態では、検知領域42を第1吐水口24aの下方に設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第2吐水口25aの下方に検知領域を設けてもよい。
また、上述した実施形態では、大便器10の詰まり判定後に洗浄水Wが1回検知されたときに、洗浄水供給部30の不具合が発生していると判定した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば洗浄水Wが複数回検知されたときに、洗浄水供給部30の不具合が発生していると判定してもよい。
また、上述した実施形態では、検知部41がボウル部11内の洗浄水Wの水量を検知した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば供給制御部45は、検知部41で検知されるボウル部11内を流れる洗浄水Wの流速により大便器10の詰まり判定や洗浄水供給部30の不具合判定を行ってもよい。大便器10に詰まりが発生している場合には、ボウル部11内に洗浄水Wが溜まるので、洗浄水Wの流速が遅くなる。一方、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合には、第1吐水口24aからボウル部11の底部11aに向けて洗浄水Wが流れるので流速が速くなる。
また、上述した実施形態では、大便器10の詰まり判定の後に、洗浄水供給部30の不具合判定を行う場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば大便器10の詰まり判定のみを行ってもよい。すなわち、洗浄水供給部30の不具合判定は、必要に応じてなされてもよい。
以上説明した実施形態に基づくトイレ装置として、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様は、大便器のボウル部の表面のうち、満水位より低くかつ封水位より高い位置に洗浄水があるか否かを検知する検知部と、前記ボウル部に洗浄水を吐水する流路に設けられた洗浄水供給部が閉じた後の前記検知部の検知結果に基づいて前記大便器の詰まり状態を判定する制御部と、を備え、前記検知部の検知領域は、前記ボウル部の前記表面のうち、前記洗浄水供給部が閉じた後に前記流路の吐水口から前記ボウル部の底部に向けて鉛直方向に流れる洗浄水が通る位置となっている。
第1の態様によれば、検知領域は、ボウル部の表面のうち、汚れが付着しにくい、または付着した汚れが洗浄水にて落ち易い位置に設けられている。従って、大便器の詰まり判定を精度よく行うことができる。また、検知領域をこのような位置に設けることにより、例えば大便器が使用されていない待機中に、新たな検知部を設けることなく、検知部で洗浄水供給部の止水不良などの不具合を監視することもできる。
第2の態様は、第1の態様において、前記検知部は、前記ボウル部の前記表面を流れる洗浄水の水量または流速に応じて異なる検知結果を前記制御部に出力する。
大便器の詰まりが発生している場合は、大便器内に大量の洗浄水が溜まった状態となるため、検知領域内における洗浄水の水量が多く、流速は遅い。一方、洗浄水供給部の不具合が発生している場合は、少量の洗浄水が吐水口から鉛直方向に流れている状態となるため、検知領域内における洗浄水の水量は少ない。また、このような場合には、大便器内に大量の洗浄水が溜まった状態よりも流速は速くなる。第2の態様によれば、制御部は、大便器がどの程度詰まっているかを判定することができる。また、大便器の詰まり判定と洗浄水供給部の不具合判定とを精度よく行うことができる。
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記制御部は、前記検知部から出力された検知結果の経時変化に基づいて、前記大便器の詰まり状態および前記洗浄水供給部の不具合を判定する。
第3の態様によれば、大便器に詰まりが発生している場合は、大便器内に大量の洗浄水が溜まった状態となるため、検知結果は一定ないし小さい変化となる。一方、洗浄水供給部30に不具合が発生している場合は、少量の洗浄水が吐水口から断続的に流れる状態となるため、検知結果は変動する。従って、制御部は、大便器の詰まり状態と洗浄水供給部の不具合状態とを精度よく判定できる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様において、前記検知部の検知領域は、前記鉛直方向に流れる洗浄水の幅よりも大きい幅となっている。
また、第5の態様は、第4の態様において、前記検知領域の幅は、前記ボウル部の前記表面に沿って14mm以上となっている。
第4、第5の態様によれば、大便器の詰まりが発生しているときと、洗浄水供給部の不具合が発生しているときと、におけるそれぞれの検知領域の洗浄水の水量差をより大きくできる。従って、より精度よく大便器の詰まり判定および洗浄水供給部の不具合判定を行うことができる。
第6の態様は、第1~第5のいずれか1つの態様において、前記検知部の検知領域は、前記ボウル部の前記表面の傾斜角度が鉛直方向に対して45度未満となる位置に設けられている。
第6の態様によれば、ボウル部の表面のうち、汚れが付着しにくい急斜面を検知領域としているので、排泄物などの汚れを誤検知するのを抑制できる。また、大便器の詰まりが発生しているときと、洗浄水供給部の不具合が発生しているときと、におけるそれぞれの検知領域の洗浄水の流速差をより大きくできる。従って、より精度よく大便器の詰まり判定および洗浄水供給部の不具合判定を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ装置40などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 トイレシステム
10 大便器
10a 上面
10b 収納空間
11 ボウル部
11a 底部
12 表面
12a 後側
12b 前側
13 開口部
20 流路
21 給水管路
22 洗浄水通路
23 主通路
24 第1分岐通路
24a 第1吐水口
25 第2分岐通路
25a 第2吐水口
30 洗浄水供給部
40 トイレ装置
41 検知部
42 検知領域
45 供給制御部(制御部)
46 詰まり判定部
47 洗浄水供給判定部
48 不具合判定部
49 開閉制御部
100 大便器
200 タンク
240 吐水口
300 洗浄水供給部
420 検知領域
P 電波
S1 満水位
S2 封水位
S3 限界水位
S4 中央位置
W 洗浄水

Claims (3)

  1. 大便器のボウル部の表面のうち、満水位より低くかつ封水位より高い位置に洗浄水があるか否かを検知する検知部と、
    前記ボウル部に洗浄水を吐水する流路に設けられた洗浄水供給部が閉じた後の前記検知部の検知結果に基づいて前記大便器の詰まり状態を判定する制御部と、
    を備え、
    前記検知部の検知領域は、前記ボウル部の前記表面のうち、前記洗浄水供給部が閉じた後に前記流路の吐水口から前記ボウル部の底部に向けて鉛直方向に流れる洗浄水が通る位置とすることを特徴とするトイレ装置。
  2. 前記制御部は、前記洗浄水供給部が閉じた後における、前記検知部による検出された値の経時変化と、前記大便器の詰まりを判定するための閾値と、の関係に基づいて、前記大便器の詰まり状態を判定することを特徴とする請求項1に記載のトイレ装置。
  3. 前記制御部は、前記洗浄水供給部が閉じた後における、前記検知部による検出された値の経時変化と、前記洗浄水供給部の不具合を判定するための閾値と、の関係に基づいて、前記洗浄水供給部の不具合を判定することを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ装置。
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