JP2020186617A - 水洗大便器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水質による汚れの影響を低減しつつ誤検知を抑制すること。【解決手段】実施形態に係る水洗大便器装置は、便器本体と、洗浄水を貯留する洗浄水タンクと、洗浄水タンク内に洗浄水を供給する給水装置と、洗浄水タンク内に配置され、洗浄水タンク内の洗浄水の水位を検知する水位センサと、水位センサの検知結果に基づいて給水装置を制御する制御装置と、洗浄水タンク内に配置され、水位センサを収容し、洗浄水タンク内の洗浄水の水位の上昇速度よりも内部の洗浄水の水位の上昇速度を増大させる小タンクとを備える。水位センサは、静電容量センサである。小タンクは、水位センサを下方から少なくとも側方にかけて囲む壁部と、壁部に形成され、小タンク内に洗浄水を流入させる窓部と、壁部に形成され、小タンク内の水抜きを行う水抜き穴部とを有する。【選択図】図7

Description

開示の実施形態は、水洗大便器装置に関する。
従来、洗浄水タンク内の洗浄水の水位を検知する水位センサとして洗浄水タンク内にフロートスイッチを配置し、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が満水となる高さまで上昇するとフロートスイッチが検知して洗浄水の供給を停止する水洗大便器が知られている。
フロートスイッチは、フロートが、洗浄水タンク内の洗浄水の水位の上昇または下降に連動して、上下方向に延伸している軸に沿って上下に移動可能に設けられる(たとえば、特許文献1参照)。
また、水位センサとして、静電容量を測定して洗浄水の水位が検知可能な静電容量センサを用いるものがある(たとえば、特許文献2参照)。
特開2017−133345号公報 特開2018−179858号公報
しかしながら、水位センサがフロートスイッチの場合、たとえば、塩素濃度が低い現場や再生水を使用する現場においては水質による汚れの影響が大きく、バイオフィルム(ぬめり)によりフロートが軸に固着して動作しなくなるなど、動作不良が発生することがある。
また、水位センサが静電容量センサの場合、フロートスイッチのような機械式ではないため水質による汚れの影響は小さいものの、洗浄水タンク内のような高湿環境下で使用すると、たとえば、結露や給水時の飛沫が静電容量センサ付近に付着し、静電容量センサが結露や飛沫を洗浄水の水位の上昇として検知(すなわち、誤検知)する可能性がある。
なお、シート状の静電容量センサを洗浄水タンクの外壁などに貼り付けて非接水で水位検知を行うものもあるが、洗浄水タンクの材質などの影響で剥がれやすいという問題や、壁を隔てた状態で洗浄水の水位を検知するため検知精度が低いという問題などが発生することがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、水質による汚れの影響を低減しつつ誤検知を抑制することができる水洗大便器装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る水洗大便器装置は、便器本体と、前記便器本体を洗浄する洗浄水を貯留する洗浄水タンクと、前記洗浄水タンク内に洗浄水を供給する給水装置と、前記洗浄水タンク内に配置され、前記洗浄水タンク内の洗浄水の水位を検知する水位センサと、前記水位センサの検知結果に基づいて前記給水装置を制御する制御装置と、前記洗浄水タンク内に配置され、前記水位センサを収容し、洗浄水タンク内の洗浄水の水位の上昇速度よりも内部における洗浄水の水位の上昇速度を増大させる小タンクと、を備え、前記水位センサは、静電容量を測定して前記洗浄水タンク内の洗浄水の水位を検知する静電容量センサであり、前記小タンクは、前記水位センサの下方から少なくとも側方にかけて前記水位センサを囲む壁部と、前記壁部に形成され、前記小タンク内に洗浄水を流入させる窓部と、前記壁部に形成され、前記小タンク内の水抜きを行う水抜き穴部と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、静電容量センサを用いて洗浄タンク内の洗浄水の水位検知を行うため、水質による汚れの影響を低減することができる。この場合、静電容量センサが小タンクに収容されることで、たとえば、結露や給水時の飛沫が静電容量センサ付近に付着し、静電容量センサが結露や飛沫を洗浄水の水位の上昇として検知するような高湿環境下における誤検知を抑制することができる。また、小タンク内では洗浄水タンク内よりも洗浄水の水位が激しく変化して水の有無の差が大きいため、静電容量センサが小タンクに収容されることで、洗浄水の水位の上昇と結露や飛沫とを明確に区別することができる。これらにより、静電容量センサによる水位検知の精度が向上し、水位検知を確実に行うことができる。すなわち、水位検知に静電容量センサを用いても高湿環境下における誤検知を抑制することができ、この結果、止水不良の発生を抑えることができる。
また、前記水位センサの下端が前記窓部の下縁よりも下方に位置することを特徴とする。このような構成によれば、小タンク内における水の有無の差が大きくなる位置で水位検知を行うため、水位センサによる水位検知を確実に行うことができる。
また、前記水位センサは、上下方向に延伸し、下端側の径が上端側の径よりも小さいことを特徴とする。このような構成によれば、水位センサの下端(先端)から水滴が流れ落ちやすいため、水位センサに水滴が付着しにくい。これにより、水位センサによる誤検知を抑制することができる。
また、小タンクは、前記窓部の下縁から外方に向けて斜め下方に延出している庇部をさらに有することを特徴とする。このような構成によれば、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が庇部の高さで徐々に上昇する場合、洗浄水の水平な水面と斜め下方に延出している庇部の上面との間における表面張力が小さくなり、洗浄水が庇部の上面から小タンク内に流入するタイミングが表面張力の影響で遅れるまたはばらつくのを抑えることができる。これにより、小タンク内における洗浄水の水位の上昇タイミングの遅延を抑えることができ、水位センサによる水位検知タイミングを良好に保つことができる。
また、前記制御装置は、前記水位センサから取得した静電容量値の絶対値に基づいて前記洗浄水タンク内の洗浄水の水位が所定の高さまで上昇した満水時を判断し、前記満水時の静電容量値の絶対値が予め設定された閾値を下回る場合には水漏れと判断することを特徴とする。このような構成によれば、静電容量値に基づいて、定常時(満水時)の水漏れを検知することができる。
また、前記制御装置は、水漏れと判断すると、前記給水装置により洗浄水を供給する制御を行うことを特徴とする。このような構成によれば、定常時(満水時)の水漏れに対応可能となる。
また、前記制御装置は、便器の洗浄開始から所定時間経過後の前記水位センサから取得した静電容量値の相対値に基づいて前記洗浄水タンク内の洗浄水の水位が下降する洗浄時を判断し、前記洗浄時の静電容量値の絶対値が前記満水時の静電容量値の絶対値よりも低下していない場合には排水不良と判断することを特徴とする。このような構成によれば、静電容量値に基づいて、洗浄時の排水不良を検知することができる。
また、前記制御装置は、便器の洗浄終了後、前記水位センサから取得した静電容量値が、前記洗浄時の静電容量値よりも相対的に高く、かつ、前記閾値を上回る場合に満水と判断することを特徴とする。このような構成によれば、静電容量値に基づいて、洗浄終了後の給水による満水の誤検知を抑制することができる。
実施形態の一態様によれば、水質による汚れの影響を低減しつつ誤検知を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る水洗大便器装置の一例を示す断面図である。 図2は、実施形態に係る水洗大便器装置の一例を示す平面図である。 図3は、洗浄水タンク装置を示す断面図である。 図4は、水位センサの説明図である。 図5は、水位センサの変形例の説明図である。 図6は、小タンクの説明図(その1)である。 図7は、小タンクの説明図(その2)である。 図8は、小タンクの変形例の説明図である。 図9は、水位検知制御に関する制御系の一例を示すブロック図である。 図10は、(a)定常時(満水時)の水位検知制御の説明図、(b)洗浄時の水位検知制御の説明図、(c)給水時の水位検知制御の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水洗大便器装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<水洗大便器装置の概要>
図1および図2を参照して実施形態に係る水洗大便器装置1の概要について説明する。図1は、実施形態に係る水洗大便器装置1の一例を示す断面(側断面)図である。図2は、実施形態に係る水洗大便器装置1の一例を示す平面図である。なお、図1および図2では、洗浄水タンク装置33の蓋などを省略している。実施形態に係る水洗大便器装置1は、洗浄水により洗浄することで、汚物を排出する。
また、各図においては、説明の便宜上、鉛直上向きを正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を示している場合がある。この場合、X軸の正方向側の面を左側面、X軸の負方向側の面を右側面、Y軸の正方向側の面を正面、Y軸の負方向側の面を背面と規定している。このため、以下では、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という場合がある。
図1および図2に示すように、水洗大便器装置1は、洋式大便器(以下、便器という)2と、洗浄ユニット3とを備える。便器2は、便器本体21と、便蓋(図示せず)と、便座(図示せず)とを備える。便器本体21は、たとえば、陶器製である。なお、便器本体2は、樹脂製でもよいし、陶器および樹脂の組み合わせでもよい。また、便器本体2は、図示の例では床置き式であるが、壁掛け式でもよい。
便器本体21は、ボウル部22と、リム部23と、導水路24と、第1吐水口25と、溜水部26と、トラップ管路27とを備える。ボウル部22は、汚物を受ける受け面となる。リム部23は、ボウル部22の上縁に形成される。リム部23は、図2に示すように、平面視においてボウル部22の中心側となる内側に向けてオーバーハングしている。
導水路24は、ボウル部22の後方に形成される。導水路24には、後述する洗浄水タンク装置33から供給される洗浄水が流れる。第1吐水口25は、ボウル部22の左上方に形成される。第1吐水口25は、導水路24を流れてきた洗浄水を吐水する。第1吐水口25から吐水された洗浄水は、旋回しながらボウル部22を洗浄する。
溜水部26は、ボウル部22の下方に形成される。溜水部26には、図1に示すように、水(洗浄水)が溜まっている。トラップ管路27は、溜水部26の下方に形成される。トラップ管路27は、溜水部26の下方に入口27aが配置され、入口27aの後方に出口27bが配置される。トラップ管路27の出口27bは、排水ソケット(図示せず)を介して床下の排水管(図示せず)に接続される。
図1に示すように、便器本体21は、第2吐水口28をさらに備える。第2吐水口28は、溜水部26の後上方に形成される。第2吐水部28は、導水路24を流れる洗浄水が途中で分岐され、分岐された洗浄水を吐水する。第2吐水口28から吐水された洗浄水は、溜水部26の水を上下方向に旋回させる旋回流を発生させる。
便蓋は、便器本体21の上方に設けられる。便蓋は、たとえば、便器本体21の上面における後部に配置される洗浄ユニット3に配置された揺動軸(図示せず)を中心として、上下方向に揺動可能である。なお、便器2は、便蓋を備えなくてもよい。便座は、便器本体21および便蓋の間に設けられる。便座は、便蓋と同様、揺動軸を中心として、上下方向に揺動可能である。
洗浄ユニット3は、ケーシングプレート31と、局部洗浄装置32と、洗浄水タンク装置33とを備える。ケーシングプレート31は、便器本体21の上面における後部に配置される。ケーシングプレート31は、洗浄ユニット3の基部となる。ケーシングプレート31には、ケーシングカバー(図示せず)が上方から取り付けられる。
局部洗浄装置32は、ケーシングプレート31上における前部に配置される。局部洗浄装置32は、ノズル321を備える。ノズル321は、人体の局部に向けて洗浄水を噴出する。局部洗浄装置32は、ノズル321から洗浄水を噴出することで、便座に着座した使用者の局部を洗浄する。
洗浄水タンク装置33は、ケーシングプレート31上における後部に配置される。洗浄水タンク装置33は、便器本体21のボウル部22に供給する洗浄水を貯留する。洗浄水タンク装置33は、高さが比較的低くなるように構成された、いわゆるローシルエットタンクである。
<洗浄水タンク装置>
次に、図3を参照して洗浄水タンク装置33について説明する。図3は、洗浄水タンク装置33を示す断面図であり、詳細には、図1におけるA−A線断面図である。図3に示すように、洗浄水タンク装置33は、洗浄水タンク34と、給水装置35と、排水弁装置36と、水位センサ37と、制御装置38(図2参照)と、小タンク39とを備える。
洗浄水タンク34は、洗浄水を貯留する。洗浄水タンク34は、たとえば、箱型タンクであり、底部に形成された排水口341を備える。排水口341は、便器本体21の導水路24(図1参照)に連通し、洗浄水タンク34内の洗浄水を導水路24に供給する。洗浄水タンク34には、上部開口を覆う蓋部342が取り付けられる。
給水装置35は、洗浄水タンク34の上方に配置される。給水装置35は、水道などの給水源から洗浄水タンク34内に洗浄水を供給する。給水装置35は、給水管351と、給水バルブ352と、吐水口353とを備える。給水管351は、外部の給水源から給水装置35まで延びている。給水管351は、所定の給水圧で洗浄水を供給する。給水バルブ352は、給水管351の上端部に設けられる。
給水バルブ352は、給水管351から供給される洗浄水の吐水および止水を切り替える。吐水口353は、給水バルブ352よりも下流側に配置される。吐水口353は、給水バルブ352を吐水側に切り替えると洗浄水タンク34内に洗浄水を吐水する。
給水装置35は、吐水口353から洗浄水タンク34内に、単位時間あたりの流量が所定の量となる洗浄水を吐水する。給水装置35による洗浄水の単位時間あたりの給水流量は、たとえば、4L/min〜10L/minである。この場合、洗浄水タンク34内の洗浄水の水位の上昇速度は、1mm/sec〜4mm/secであり、たとえば、2mm/secであることが好ましい。
排水弁装置36は、排水口341を開くことで、洗浄水タンク34内に貯留された洗浄水を排出させる。排水弁装置341は、排水口341を閉じることで、洗浄水タンク34内に洗浄水を貯留する。排水弁装置36は、オーバーフロー管361と、排水弁362(いずれも、図1および図2参照)とを備える。
オーバーフロー管361は、上下方向に延びている。オーバーフロー管361の下部は排水口341に連通する。オーバーフロー管361では、洗浄水タンク34内の洗浄水の水位が満水水位LW1よりも上昇してオーバーフロー管361の上端開口361a(図1および図2参照)に到達した場合、上端開口361aから流入する洗浄水が排水口341から便器本体21の導水路24(図1参照)に排出される。排水弁362は、オーバーフロー管361の下端部に設けられる。
使用者が壁などに設けられた操作スイッチなどを操作して大洗浄や小洗浄などの所定の洗浄モードで便器洗浄が実行されると、駆動装置363(図2参照)が駆動して、排水弁362が上昇して排水口341が開いてから所定時間経過後に排水弁362が下降して排水口341が閉じるまで、洗浄水タンク34内の洗浄水が導水路24に排出される。
水位センサ37は、洗浄水タンク34内の上部に配置される。水位センサ37は、洗浄水タンク34内の洗浄水の水位を検知する。水位センサ37は、洗浄水タンク34内の洗浄水の水位に対応する静電容量値を送信する。なお、水位センサ37の詳細については、図4を用いて後述する。
制御装置38は、水位センサ37の検知結果に基づいて、たとえば、給水装置35の給水バルブ352を閉弁して洗浄水の供給を停止するよう制御するなど、給水装置35を制御する。制御装置38は、水位センサ37から送信される静電容量値を取得する。
また、制御装置38は、局部洗浄装置32および洗浄水タンク装置33が備える電子部品を電気的に制御可能である。制御装置38は、たとえば、局部洗浄装置32、給水装置35の給水バルブ352、水位センサ37、排水弁装置36の駆動装置363、各種操作を行う操作の開始および停止を操作する操作スイッチなどのそれぞれと電気的に接続され、各機器の操作に必要な指令信号を送受信可能である。
制御装置38は、便器洗浄の開始に伴い洗浄水の排出が開始された直後から、給水装置35の給水バルブ352を開弁して洗浄水の供給を開始するよう制御する。また、制御装置38は、たとえば、水位センサ37により洗浄水タンク34内の洗浄水の水位が所定の高さに設定された満水水位WLMAXから下降が検知された場合、給水装置35による洗浄水の供給を開始するよう制御してもよい。
また、制御装置38は、使用者が壁などに設けられた操作スイッチなどを操作する場合、操作スイッチなどから送信される洗浄開始信号などを受信して所定の洗浄モードで便器洗浄を実行する。なお、制御装置38は、図1および図2に示した例では局部洗浄装置32側に設けられているが、たとえば、洗浄水タンク装置33側の洗浄水タンク34の外側に設けられてもよい。
小タンク39は、洗浄水タンク34内の上部であり、かつ、排水弁装置36の前方に配置される。小タンク39は、洗浄水タンク34内において水位センサ37を収容する。小タンク39は、洗浄水タンク34内の洗浄水の水位の上昇速度よりも、その内部における洗浄水の水位の上昇速度を増大させる。なお、小タンク39の詳細については、図6および図7を用いて後述する。
図3に示すように、洗浄水タンク装置33は、停電時用フロート部40をさらに備える。停電時用フロート部40は、停電時において、給水装置35の給水動作を停止する。
<水位センサ>
次に、図4を参照して水位センサ37についてさらに説明する。図4は、水位センサ37の説明図であり、水位センサ37を示す斜視図である。上記したように、水位センサ37は、洗浄水タンク34内の洗浄水の水位を検知する。水位センサ37は、静電容量センサであり、静電容量を測定して洗浄水の水位を検知する。
図4に示すように、水位センサ37は、ベース部371と、センシング部372とを備える。水位センサ37は、配線373により制御装置38(図1参照)に電気的に接続される。また、水位センサ371は、洗浄水タンク34内に設置される場合には、ベース部371が上方、センシング部372が下方となる向きに設置される。ベース部371は、平板状である。ベース部371は、水位センサ37を所望の位置に取り付ける場合に取り付け用のねじなどが挿通される穴を有してもよい。
センシング部372は、電極部374および測定部375(いずれも、図9参照)を備える。センシング部372は、電極部374における静電容量を測定部375で測定し、測定した値(静電容量値)を示す測定データを生成する。
センシング部372は、演算処理部を備え、静電容量値に基づいて、演算処理部で水位を示す水位データを生成してもよい。演算処理部は、たとえば、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specified Integrated Circuit)などのハードウェアで構成されてもよいし、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理回路とプログラムとで構成されてもよい。
なお、演算処理部は、測定部375と一体となるよう集積化(ワンチップ化)されてもよい。また、測定部375や演算処理部は、ベース部371側に設けられてもよい。
センシング部372は、ベース部371の一方の面に設けられ、ベース部371の一方の面から面方向と直交する方向に突出している。センシング部372は、洗浄水タンク34に設置された状態で上下方向に延伸した形状に形成され、たとえば、円柱状である。なお、センシング部372は、円柱状に限定されず、矩形の柱状などでもよい。
また、センシング部372は、下端(先端)372a側の径が上端(基端)側の径よりも小さい、先細り形状であることが好ましい。本実施形態においては、センシング部372は、先端部が円錐状である。なお、センシング部372の先端部は、たとえば、三角錐や四角錐などの多角錐でもよいし、側断面(X軸またはY軸方向の断面)の形状が台形となるような先端面を有する(すなわち、頂点がない)錐に近い形状でもよいし、側断面の形状が半楕円形となるような曲面を有する形状でもよい。
図5は、水位センサ37の変形例の説明図である。なお、図5(a)〜(c)には、水位センサ37の変形例(水位センサ37A〜37C)の模式図を示している。水位センサ37は、図5(a)〜(c)に示す形状でもよい。すなわち、図5(a)に示す水位センサ37Aのように、センシング部372Aがブロック状でもよい。この場合、センシング部372Aは、円形のブロック状が好ましい。
また、図5(b)に示す水位センサ37Bのように、センシング部372Bが全体的に錐状でもよい。この場合、センシング部372Bは、円錐状が好ましい。また、図5(c)に示す水位センサ37Cのように、センシング部372Cが、図5(b)のセンシング部372Bよりも長い錐状でもよい。この場合、センシング部372Cは、円錐状が好ましい。これらの他に、水位センサ37は、センシング部372が全体的に側断面の形状が半楕円形となるなど、様々な形状がある。
<小タンク>
次に、図6および図7を参照して小タンク39についてさらに説明する。図6および図7は、小タンク39の説明図であり、図6は、小タンク39を示す斜視図、図7は、小タンク39を示す側面図である。なお、図6および図7には、小タンク39と共に、小タンク39に収容された水位センサ37を示している。上記したように、小タンク39は、洗浄水タンク34(図3参照)内において水位センサ37を収容する。
小タンク39(および水位センサ37)は、洗浄水タンク34内における左右方向の略中央に配置される。たとえば、洗浄水タンク34が左右方向に傾いている場合、小タンク39が洗浄水タンク34内の左右いずれかに寄っていると、誤差が大きい位置で洗浄水の水位を検知してしまう。小タンク39が洗浄水タンク34内における左右方向の略中央に配置されることで、洗浄水タンク34の左右方向の傾きによる誤差が小さい位置で洗浄水の水位を検知することができる。
なお、小タンク39(および水位センサ37)は、洗浄水タンク34内の前後方向においても、略中央に配置されることが好ましい。小タンク39が洗浄水タンク34内における前後方向の略中央に配置されることで、洗浄水タンク34の前後方向の傾きによる誤差が小さい位置で洗浄水の水位を検知することができる。
また、小タンク39は、洗浄水タンク34内の洗浄水の水位の上昇速度よりも、小タンク39内における洗浄水の水位の上昇速度を増大させる。図6および図7に示すように、小タンク39は、矩形の有底筒状である。なお、小タンク39は、矩形に限定されず、たとえば、円形でもよいし、他の形状でもよい。小タンク39は、壁部391と、窓部392と、水抜き穴部393とを備える。
壁部391は、小タンク39の外観を形成している。壁部391は、小タンク39が水位センサ37を収容した状態で、水位センサ37の下方から少なくとも側方にかけて水位センサ37(センシング部372)を囲んでいる。
壁部391は、側面部391aと、底面部391bとを備える。側面部391aは、矩形の平板状であり、小タンク39の4つの側面を形成する。底面部391bは、矩形の平板状であり、小タンク39の底面を形成する。なお、壁部391は、上面部を有する箱型に形成され、水位センサ37全体、すなわち、水位センサ37の上方、下方および側方を囲むように構成されてもよい。
窓部392は、洗浄タンク34内において小タンク39内に洗浄水を流入させる。窓部392は、壁部391の4つの側面部391aのうちの1つの側面部391aに形成される矩形の開口により構成される。なお、窓部392は、複数の側面部391aにわたって形成された開口により構成されてもよいし、複数の側面部391aにそれぞれ形成された複数の開口により構成されてもよい。
窓部392では、上縁392aと、下縁392bと、側縁392cとにより開口が形成される。窓部392の下縁392bは、略水平な直線状であり、洗浄水タンク34内における洗浄水の満水水位WLMAXよりも下方に位置している。なお、窓部392が複数の側面部391aにそれぞれ形成された複数の開口で構成される場合には、複数の開口のすべての下縁392bが、同じ高さであり、満水水位WLMAXよりも下方に位置している。
また、窓部392の上縁392aは、略水平な直線状であり、洗浄水タンク34内における洗浄水の満水水位WLMAXよりも上方に位置することが好ましい。
また、窓部392では、下縁392bが側面部391aの左右幅に近似する程度に長いため、洗浄水の水位が上昇して下縁392bに到達すると、小タンク39内に比較的強い水勢で洗浄水を流入させることができる。これにより、小タンク39内に洗浄水が一気に流れ込み、小タンク39内の洗浄水の水位の上昇速度を増大させることができる。
水抜き穴部393は、小タンク39内に流入され溜まった洗浄水を小タンク39内から排出する、いわゆる水抜きを行う。水抜き穴部393は、壁部391の底面部391bに形成される円形の開口(水抜き穴)により構成される。水抜き穴部393を構成する開口は、洗浄水タンク34内から洗浄水を排出する場合に洗浄水の表面張力をやぶる程度の径であり、好ましくは、直径5mm〜8mmである。
開口(水抜き穴)の径を上記範囲に設定することで、洗浄水タンク34内において洗浄水の水位が窓部392に到達するまで開口から洗浄水が流入するのを抑えつつ、洗浄水の水位が下降して洗浄水タンク34内から洗浄水を排出する場合にはこれを妨げない。また、開口(水抜き穴)に、小タンク39内に洗浄水が流入するのを防ぎつつ小タンク39内から洗浄水を排出させるよう、逆止弁が設けられてもよい。
なお、壁部391の底面部391bは、水抜き穴部393に向かう下り傾斜面であってもよい。これにより、小タンク39内の水抜きをより円滑、かつ、より確実に行うことができる。
また、図7に示すように、水位センサ37が小タンク39に収容された状態においては、水位センサ37の下端であるセンシング部372の下端372aが窓部392の下縁392bよりも下方に位置している。
図8は、小タンク39の変形例の説明図である。なお、図8は、小タンク39の変形例(小タンク39A)を示す斜視図である。変形例に係る小タンク39Aは、庇部394を備える点において上記した小タンク39とは構成が異なる。このため、以下で説明する小タンク39Aにおいて上記した小タンク39と同一または同等の箇所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、小タンク39Aは、庇部394を備える。庇部394は、窓部392の下縁392cから外方に向けて斜め下方に延出している。庇部394は、窓部392の下縁392cの左右幅全体にわたる幅を有する。庇部394は、その上面が下縁392cまで連続するスロープ状に形成される。
庇部394は、スロープ部395と、側壁部396とを備える。スロープ部395は、傾斜部395aと、湾曲部395bと、垂下部395cとを備える。傾斜部395aは、平面を形成し、窓部392の下縁392cから斜め下方に延びている。
湾曲部395bは、傾斜部395aの先端から斜め下方に向けた湾曲面を形成している。垂下部395cは、湾曲部395bから下方に垂下している。なお、スロープ部395は、全体的に平面状でもよいし、全体的に湾曲面状でもよい。また、スロープ部395は、平板状に形成され、水平方向に延出していてもよい。
また、スロープ部395は、窓部392の壁部391(側面部391a)に対する折り返し板を形成している。このように、スロープ部395が壁部391に対する折り返し板となることで、洗浄タンク34内にごみなどの小物体が混入している場合に、壁部391付近の小物体が洗浄水の水位の上昇に伴い表面張力の作用により壁部391aに沿って上昇してきてもスロープ部395に遮られるため、小物体が窓部392から小タンク39内に入るのを抑制することができる。
側壁部396は、平板状であり、スロープ部395の左右側部に設けられる。側壁部396は、窓部392に対して洗浄水を導く導水路を形成している。側壁部396は、洗浄水が窓部392の側方から小タンク39内に流入するのを抑制することができ、壁部391付近の小物体が洗浄水の水位の上昇に伴い表面張力の作用により壁部391に沿って上昇してきても側壁部に遮られるため、小物体が窓部392から小タンク39内に入るのを抑制することができる。
このような構成によれば、洗浄水タンク34内の洗浄水の水位が庇部394の高さで徐々に上昇する場合、洗浄水の水平な水面と斜め下方に延出している庇部394の上面との間における表面張力が小さくなり、洗浄水が庇部394の上面から小タンク39内に流入するタイミングが表面張力の影響で遅れるまたはばらつくのを抑えることができる。これにより、小タンク39内における洗浄水の水位の上昇タイミングの遅延を抑えることができ、水位センサ37による水位検知タイミングを良好に保つことができる。
そして、実施形態によれば、水位センサ37として静電容量センサを用いて洗浄タンク34内の洗浄水の水位検知を行うため、たとえば、フロートスイッチのようなバイオフィルム(ぬめり)によりフロートが固着して動作しなくなるなどの動作不良が発生しないなど、水質による汚れの影響を低減することができる。
また、水位検知に静電容量センサを用いる場合、静電容量センサである水位センサ37が小タンク39に収容されることで、たとえば、結露や給水時の飛沫が水位センサ37付近に付着し、水位センサ37が結露や飛沫を洗浄水の水位の上昇として検知するような高湿環境下における誤検知を抑制することができる。また、小タンク39内では洗浄水タンク34内よりも洗浄水の水位が激しく変化して水の有無の差が大きいため、水位センサ37が小タンク39に収容されることで、洗浄水の水位の上昇と結露や飛沫とを明確に区別することができる。
これらのことから、静電容量センサである水位センサ37による水位検知の精度が向上し、水位検知を確実に行うことができる。すなわち、水位検知に静電容量センサを用いても高湿環境下における誤検知を抑制することができ、この結果、止水不良の発生を抑えることができる。
また、シート状の静電容量センサを洗浄水タンク34の外壁などに貼り付けて非接水で水位検知を行うことで結露や飛沫による誤検知を抑制するものがあるが、洗浄水タンク34は樹脂製であることが多いため、樹脂材質やコーティング剤の影響で静電容量センサが剥がれやすく、水位センサ37を含む検知部のモジュール化が困難なことがある。また、静電容量センサを洗浄水タンク34の外壁に配置すると、壁を隔てた状態で洗浄水の水位を検知するため検知精度が低下することがある。
上記した実施形態は、静電容量センサを洗浄水タンク34の外壁などに貼り付けることなく、洗浄水タンク34内に配置可能なため、水位センサ37を含む検知部のモジュール化が容易であり、検知精度も低下しない。
また、小タンク39に収容された状態において水位センサ37のセンシング部372の下端372aが窓部392の下縁392cよりも下方に位置するため、小タンク39内における水の有無の差が大きくなる位置で水位検知を行うことができる。これにより、水位センサ37による水位検知を確実に行うことができる。
また、水位センサ37のセンシング部372の下端372a側の径が上端側の径よりも小さいため、すなわち、センシング部372が先細り形状であるため、水位センサ37の先端から水滴が流れ落ちやすい。このため、水位センサ37に水滴が付着しにくい。これにより、水位センサ37による誤検知を抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、水位センサ37が、たとえば、満水時などには洗浄水と接触するが、満水時の静電容量値を別途設定して、センシング部372の下端372aが洗浄水タンク34内における満水水位WLMAXよりも高い位置に配置され、水位センサ37を完全に非接水として水位検知を行うように構成してもよい。これにより、水質による影響をより低減することができる。
<水位検知制御>
次に、図9および図10を参照して実施形態に係る水洗大便器装置1(図1参照)における水位検知制御について説明する。図9は、水位検知制御に関する制御系の一例を示すブロック図である。図10は、水位検知制御の説明図であり、(a)定常時(満水時)の水位検知制御、(b)洗浄時の水位検知制御、(c)給水時の水位検知制御の各説明図である。
図9に示すように、制御装置38を中心とする水位検知制御に関する制御系においては、制御装置38は、水位センサ37から送信される静電容量値に基づいて水位検知制御を行う。水位センサ37は、上記したように、電極部374と、測定部375とを備える。制御装置38は、取得部381と、処理部382と、記憶部383と、判定部384と、指示部385とを備える。
水位センサ37では、洗浄水に対する距離などにより変動する電極部374の静電容量を測定部375で測定し、測定部375において静電容量を示す測定データ(静電容量値)を生成する。そして、水位センサ37では、制御装置38に測定データを送信する。
制御装置38では、水位センサ37から送信された測定データを取得部381において受信する。制御装置38では、取得部381で取得した測定データを処理部382で演算処理するとともに、記憶部383で記憶し、演算結果から判定部384で各項目について判定する。判定部384においては、たとえば、洗浄水の供給、洗浄水の供給停止、定常時(満水時)の水漏れ、洗浄時の排水不良などを判定する。
そして、制御装置38では、判定部384の判定結果に応じて指示部385から各指示信号を送信する。図9に示す例では、制御装置38は、たとえば、給水装置35による洗浄水の供給または供給停止する制御を行う。
図10(a)に示すように、制御装置38は、水位センサ37から取得した測定データに基づいて満水を判断する。この場合、制御装置38では、処理部382で演算処理された静電容量値の絶対値に基づいて、洗浄水の水位が満水水位WLMAXまで上昇したか否かを判定部384で判定する。
制御装置38は、満水時の静電容量値の絶対値が予め設定された閾値を下回る場合には水漏れと判断する。この場合、制御装置38では、処理部382で演算された静電容量値の絶対値が閾値を下回るか否かを判定部384で判定し、閾値を下回る場合には水漏れと判定する。
ここで、制御装置38は、水漏れと判断すると、給水装置35により洗浄水を供給する制御を行う。この場合、制御装置38は、指示部385から給水装置35に向けて給水信号を送信する。
図10(b)に示すように、制御装置38は、洗浄水の水位の下降から所定時間経過後の測定データ(静電容量値)に基づいて洗浄時を判断する。この場合、制御装置38では、処理部382で演算された静電容量値の相対値に基づいて、すなわち、処理部382で演算された静電容量値の相対値が判定部384で所定量以上変化(低下)しているか否かを判定し、変化している場合には洗浄時と判定する。
また、制御装置38は、便器の洗浄時、静電容量値の絶対値が満水時の静電容量値の絶対値よりも低下していない場合には排水不良と判断する。この場合、制御装置38では、処理部382で演算された静電容量値の絶対値が、記憶部383に記憶された満水時の静電容量値の絶対値よりも低下しているか否かを判定部384で判定し、低下していない場合には排水不良と判定する。
図10(c)に示すように、制御装置38は、洗浄水の水位が、止水水位WLMINに到達すると、洗浄終了と判断する。そして、制御装置38は、便器の洗浄終了後、水位センサ37からの測定データ(静電容量値)に基づいて満水を判断する。この場合、制御装置38は、処理部382で演算された静電容量値が記憶部383に記憶された洗浄時の静電容量値よりも相対的に高く、かつ、閾値を上回るか否かを判定部384で判定し、静電容量値が洗浄時の静電容量値よりも高く、かつ、閾値を上回る場合には満水と判定する。
上記した実施形態によれば、水位センサ37に静電容量センサを用いる場合、静電容量値に基づいて定常時(満水時)の水漏れを検知することができる。また、静電容量値に基づいて、定常時(満水時)の水漏れにも対応することができる。また、静電容量値に基づいて洗浄時の排水不良を検知することができる。
また、静電容量値に基づいて、洗浄終了後の給水による満水の誤検知を抑制することができる。具体的には、判定部343による静電容量値に基づいた判定条件が複数(2つ)であるため、誤検知を抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、止水水位WLMINに到達することで洗浄終了後の判断を行っているが、たとえば、洗浄開始後からの時間に基づいて洗浄終了を判断してもよい。この場合、制御装置38では、たとえば、洗浄開始から所定時間が経過したか否かを判定部384で判定し、経過した場合には洗浄終了と判定する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 水洗大便器装置
21 便器本体
35 給水装置
37 水位センサ
372a 下端
38 制御装置
39 小タンク
391 壁部
392 窓部
392c 下縁
393 水抜き穴部
394 庇部
WLMAX 満水水位

Claims (8)

  1. 便器本体と、
    前記便器本体を洗浄する洗浄水を貯留する洗浄水タンクと、
    前記洗浄水タンク内に洗浄水を供給する給水装置と、
    前記洗浄水タンク内に配置され、前記洗浄水タンク内の洗浄水の水位を検知する水位センサと、
    前記水位センサの検知結果に基づいて前記給水装置を制御する制御装置と、
    前記洗浄水タンク内に配置され、前記水位センサを収容し、洗浄水タンク内の洗浄水の水位の上昇速度よりも内部における洗浄水の水位の上昇速度を増大させる小タンクと、を備え、
    前記水位センサは、静電容量を測定して前記洗浄水タンク内の洗浄水の水位を検知する静電容量センサであり、
    前記小タンクは、前記水位センサの下方から少なくとも側方にかけて前記水位センサを囲む壁部と、前記壁部に形成され、前記小タンク内に洗浄水を流入させる窓部と、前記壁部に形成され、前記小タンク内の水抜きを行う水抜き穴部と、を有すること
    を特徴とする水洗大便器装置。
  2. 前記水位センサの下端が前記窓部の下縁よりも下方に位置すること
    を特徴とする請求項1に記載の水洗大便器装置。
  3. 前記水位センサは、上下方向に延伸し、下端側の径が上端側の径よりも小さいこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の水洗大便器装置。
  4. 前記小タンクは、前記窓部の下縁から外方に向けて斜め下方に延出している庇部をさらに有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の水洗大便器装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記水位センサから取得した静電容量値の絶対値に基づいて前記洗浄水タンク内の洗浄水の水位が所定の高さまで上昇した満水時を判断し、
    前記満水時の静電容量値の絶対値が予め設定された閾値を下回る場合には水漏れと判断すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の水洗大便器装置。
  6. 前記制御装置は、
    水漏れと判断すると、前記給水装置により洗浄水を供給する制御を行うこと
    を特徴とする請求項5に記載の水洗大便器装置。
  7. 前記制御装置は、
    便器の洗浄開始から所定時間経過後の前記水位センサから取得した静電容量値の相対値に基づいて前記洗浄水タンク内の洗浄水の水位が下降する洗浄時を判断し、
    前記洗浄時の静電容量値の絶対値が前記満水時の静電容量値の絶対値よりも低下していない場合には排水不良と判断すること
    を特徴とする請求項5または6に記載の水洗大便器装置。
  8. 前記制御装置は、
    便器の洗浄終了後、前記水位センサから取得した静電容量値が、前記洗浄時の静電容量値よりも相対的に高く、かつ、前記閾値を上回る場合に満水と判断すること
    を特徴とする請求項7に記載の水洗大便器装置。
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