JPH11211538A - 静電容量式センサ - Google Patents

静電容量式センサ

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JPH11211538A
JPH11211538A JP10011387A JP1138798A JPH11211538A JP H11211538 A JPH11211538 A JP H11211538A JP 10011387 A JP10011387 A JP 10011387A JP 1138798 A JP1138798 A JP 1138798A JP H11211538 A JPH11211538 A JP H11211538A
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capacitance
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留した空気の膨張・収縮によってはチュー
ブの厚さが変化せず、またチューブによる被覆作業も行
い易い静電容量式センサを提供する。 【解決手段】 外周面に合成樹脂製の保護用チューブ6
4が被覆されて成る細長い電極12を有する静電容量式
センサ10において、電極12は金属製の管体を用いて
形成されている。これによれば、空気が電極12内を通
過できるので圧縮されることはなく、よって温度が変化
してもチューブ64自体が伸縮することがない。従っ
て、温度変化に影響されにくい測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク内の液体の
液位を検出したり、また湿度を検出する静電容量式セン
サに関し、詳細には電極の外周面が保護用チューブで被
覆された静電容量式センサに関する。
【0002】
【従来の技術】静電容量式センサは液位検出や湿度検出
の用途に使用されるが、一例としてタンクに入った液体
の液位を検出する液位センサとして使用されている場合
について説明する。このように液位を検出する必要があ
るタンクとしては、例えば温水ボイラに使用され、温水
を貯留するタンクや、スチームトラップを構成するリザ
ーバタンクや、真空加熱装置の凝縮タンク等がある。こ
れらタンクでは図7に示すように、タンク50と、タン
ク50の上面に下端が下方に向けて延び、タンク50内
の液体51に浸るように装着された静電容量式センサ5
2と、静電容量式センサ52から出力された信号を処理
する制御部54と、制御部54によって開閉制御され、
タンク50への液体の供給を制御する給液弁56と、タ
ンク50に蓄えられた液体の出力量を制御する送液弁5
8との構成により、制御部54は静電容量式センサ52
を介してタンク50内の液位を検出しつつ、タンク50
内からの液体の流出量に応じて給液弁56を制御し、タ
ンク50内の液体の液位が所定範囲に常にあるように制
御する。なお、制御部54は送液弁58を閉とした場合
にはポンプ60を停止させる。
【0003】次に、静電容量式センサ(以下、単に「セ
ンサ」とも言う)52の構成の概要を説明すると、セン
サ52は細長い真っ直ぐな柱状の電極62の外周面に合
成樹脂製の保護用チューブ64が被覆されて成る。保護
用チューブ64は、一例としてテフロン等のフッ素系樹
脂等の電気絶縁性を有する合成樹脂から構成されるが、
使用環境に応じて他の性質を有する合成樹脂材で構成す
る場合もある。ここで電極62をこのような樹脂で覆う
理由は、例えば液体自体が導電性を有するものであれ
ば、静電容量方式によって液位を検出できなくなるから
であり、また液体自体が導電性を有しないものであって
も液体自体が電極62を腐食させる等、電極62に対し
て害を及ぼす性質のものである場合には電極62を保護
する必要があるからである。そして、電極62の外周面
にこのような一種の被膜を形成する方法としては、樹脂
コーティングという方法もあるが、静電容量式センサ5
2が十分な機能(正確に容量検出を行う機能)を発揮す
るためには樹脂被膜の膜厚が均一であることが必須であ
り、樹脂コーティングでは容易には均一な膜厚を形成で
きず、チューブを被せる方法の方が一定の膜厚を得やす
いからである。
【0004】電極62に保護用チューブ64を被覆する
方法であるが、例えば第1の方法として保護用チューブ
64の一方の端部を閉塞し、他方の開口する端部側から
電極62を挿入する方法や、また第2の方法として両端
部が開放する保護用チューブ64の一方から電極62を
挿入側の端部が若干突出するように挿入し、突出した端
部にも保護用チューブ64の一部として同じ材質の樹脂
製キャップ(不図示)を被せたのちにチューブ64の端
部とキャップとを接合させる方法がある。また、第3の
方法として上記キャップを用いずに、チューブ64の先
端を熱収縮させて閉じるという方法もある。
【0005】ここで、電極62には正確な静電容量を測
定できるようにするため、保護用チューブ64を電極6
2の外周面に密着させ、できる限り電極62との間に隙
間が生じない状態で被覆させることが必要となるが、上
述した各方法の内、第1の方法では一方が閉塞されたチ
ューブ64内に、外径がチューブ64の内径よりも若干
大径の中実体である柱状の電極62を開口する他方の端
部から挿入するのであるから、どうしてもチューブ64
の閉塞された端部側の内面と電極62の挿入側の先端部
外面との間には隙間66が生じ、この隙間66に空気が
残留してしまう。また、上述した各方法の内、第2や第
3の方法のように両端が開口するチューブ64に電極6
2を挿入した後にチューブ64の開口端を閉塞する方法
であっても、同様に空気がチューブ64内に残留するの
は避けられない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そして、チューブ内に
空気が残留する上記の静電容量式センサには、次のよう
な課題が生ずる。チューブ64内の隙間66に残留した
空気がタンク50内の液体からの熱により、熱膨張した
り、また逆に収縮するが、これにともなってチューブ6
4自体に加わる空気圧も変化するからチューブ64が伸
縮する。これにより、チューブ64の厚さも変化し、正
確な静電容量が測定できず、液位の測定も正確には行え
ないという課題がある。また、この課題は静電容量式セ
ンサを湿度センサとして使用した場合も、気温の変化に
よって残留した空気が膨張・収縮するので同様である。
また、電極62をチューブ64で被覆する作業において
は、一方が閉塞されたチューブ64に電極62を挿入す
る場合にはチューブ64内の隙間66に空気が残留して
いるため、この空気が圧縮されて空気圧が電極62を押
し出す方向に作用するから電極62を挿入しずらいし、
またキャップを後から装着する場合にはキャップの取付
工程が余分に必要となるなど、作業に手間がかかるとい
う課題がある。
【0007】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、残留した空気の膨張・
収縮によってはチューブの厚さが変化せず、またチュー
ブによる被覆作業も行い易い静電容量式センサを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1の静電容量式センサは、外周
面に合成樹脂製の保護用チューブが被覆されて成る細長
い電極を有する静電容量式センサにおいて、前記電極は
金属製の管体を用いて形成されていることを特徴とす
る。これによれば、電極が中空の管体であるから、一方
が閉塞された保護用チューブに挿入する場合でも空気が
電極内を通過できるので、圧縮されることはなく、これ
により電極にも空気圧による反力が加わらないために装
着が容易に行える。また、同様に一旦装着した後に温度
変化によってチューブ内の空気が膨張・収縮してもチュ
ーブ自体が伸縮することがなく、チューブの厚さが変化
しないことから温度変化に影響されにくい測定が可能と
なる。また、管体である前記電極内に温度センサを収納
することも可能である。
【0009】また、本発明に係る請求項3の静電容量式
センサは、外周面に合成樹脂製の保護用チューブが被覆
されて成る細長い電極を有する静電容量式センサにおい
て、前記電極の外周面には両端間に亘る凹溝が形成され
ていることを特徴とする。この構造によっても、空気が
凹溝を通過できるので、請求項1の静電容量式センサと
同様にチューブへの装着が容易に行えると共に、温度変
化によるチューブ自体の伸縮がなく、温度変化に影響さ
れにくい測定が可能となる。
【0010】また、本発明に係る請求項4の静電容量式
センサは、少なくとも1本が金属製の管体若しくは外周
面に両端間に亘る凹溝が形成された金属製の柱体で構成
された一対の細長い電極を有し、該一対の電極を合成樹
脂製の保護用チューブの両端から該保護用チューブ内に
挿着し、一対の電極が互いに平行となるように保護用チ
ューブがU字状に曲げられて成ることを特徴とする。こ
の構造によっても、チューブ内の空気は少なくとも一方
の電極の内部若しくは外周面に形成された凹溝を通過で
きるので、上記請求項1乃至3記載の静電容量式センサ
と同様にチューブへの電極の装着が容易に行えると共
に、温度変化によるチューブ自体の伸縮がなく、温度変
化に影響されにくい測定が可能となる。また、この静電
容量式センサの場合には電極が2つ有るため、液体が入
ったタンクを他の電極とする必要がないものであるが、
一対の電極同士が保護用チューブにより連結されること
によって、一対の電極の先端部分の強度が確保できると
いう効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る静電容量式セ
ンサの好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説
明する。なお、従来例と同じ構成については同じ符号を
付し、詳細な説明は省略する。 (第1の実施の形態)まず、図1を用いて静電容量式セ
ンサ10の構成について説明する。なお、本実施の形態
ではタンク50の材質は導電性金属材であり、タンク5
0自体を他方の電極(アース電極)として使用し、タン
ク50に設けた静電容量式センサ10の電極12との間
の静電容量を測定することによってタンク50内の液体
の液位を検出する構成としているが、さらに静電容量式
センサ10をもう一つ設け、一対の静電容量式センサ1
0をタンク50内に互いに平行となるように設置して両
静電容量式センサ10の電極間の静電容量を測定するこ
とによって液位を検出する構成としても良い。
【0012】電極12は、細長い金属製(銅やステンレ
ス等の導電性金属)の管体で形成され、その一方の端部
側(図1の下端側)から、一端側(図1の下端側)が閉
塞された合成樹脂製の保護用チューブ64内に挿入さ
れ、この保護用チューブ64内に装着されることによっ
て、他方の端部側(図1の上端側)の外周面を除く殆ど
の外周面がチューブ64により被覆されている。電極1
2はその一方の端部がチューブ64の閉塞された一端側
まで達するように挿入されている。なお、電極12への
チューブ64の被覆方法としては従来例で述べた第2や
第3の方法もある。これによれば、電極12が内部が中
空の管体であるから、一方の端部が閉塞された保護用チ
ューブ64が被覆された電極12であっても、従来例で
いうチューブ64内の隙間66の空気が電極12内を通
過して抜けるので、空気が圧縮されることはなく、これ
により電極12やチューブ64に空気の反発力が加わら
ないため、チューブ64内への装着が容易に行えたり、
また一旦装着した後に温度変化によってチューブ64内
の空気が膨張・収縮してもチューブ64自体が伸縮する
ことがなく、チューブ64の厚さが変化しないことから
温度変化に影響されにくい容量測定が可能となる。ま
た、電極12の形状は、要するにチューブ64で電極1
2が被覆された際に、電極12の両端間に亘る空気の通
路が確保できれば良いのであるから、電極12を管体で
形成する構成以外にも、電極12が中実体である柱体で
構成されている場合には、例えば電極12の外周面に両
端間に亘る凹溝を形成するようにしても良いし、逆にチ
ューブ64との間に隙間が生ずるようなリブを凹溝に代
えて電極12の外周面に形成しても良い。
【0013】この電極12はタンク50の上面に設けら
れた開口部50aの口縁に取り付けできる構造のケース
14に固定されており、電極12をタンク50の開口部
50aからタンク50内に入れ、ケース14を開口部5
0aの口縁に取り付けることによって電極12はタンク
50内で垂下した状態となる。また、ケース14内には
電極12を介して測定された静電容量の値を、静電容量
値に応じて周波数が変化する電気信号に変換する変換回
路16が設けられている。これにより、外部の制御部5
4へ測定した静電容量の値を伝達することができる。こ
のような容量の変化に応じて周波数が変化する電気信号
を出力できる変換回路16には種々の構成の回路を採用
することができるが、例えば図5に示すような差動増幅
器Qを用いた発振回路が代表的なものである。この発振
回路では静電容量式センサ10の電極12と他方の電極
(アース電極)であるタンク50とがコンデンサC1を
構成する。R1,R2,S,Pは回路要素である抵抗で
あり、この発振回路から出力される電気信号(VOU
T)の周波数は、C1の静電容量,R1,R2,S,P
の各抵抗値によって決定される。よって、タンク50内
の液体の量が変化すれば、つまり液位が変化すればコン
デンサC1の容量値もそれに伴って変化するから、発振
回路からは液位に応じた周波数の電気信号が出力される
のである。なお、変換回路16をこのように容量−周波
数変換回路とするのはあくまでも一例であり、その他静
電容量の変化に応じて電圧値が変化する電気信号を出力
する容量−電圧変換回路であっても良い。
【0014】また、電極12のケース14への取付構造
は、図1ではケース14が導電性の金属材を用いて形成
され、他の電極を構成するタンク50に直接取り付けら
れるため、静電容量式センサ10の電極12をケース1
4から電気的に絶縁するため、電気絶縁性を有する部材
(一例として合成樹脂材)で形成されたボルト18とナ
ット20を用いて取り付けられる。なお、ボルト18お
よびナット20には中心軸に沿った貫通孔がそれぞれ設
けられており、この貫通孔内に電極12が挿通される。
詳細には、ボルト18の一端がケース14に螺着され、
電極12の他方の端部側(図1の上端側)がボルト18
の他端(図1の下端)からその貫通孔内に挿入される。
そして、さらに電極12にナット20を嵌め、ボルト1
8の他端にナット20を螺着する。この際、保護用チュ
ーブ64の先端側から所定の距離Lだけ離れた外周面に
は樹脂製のリング22が固定されており、ボルト18の
他端とナット20との間でこのリング22を挟み付ける
ことにより電極12がナット20の先端から所定の距離
だけ突出した状態で、かつケース14から抜脱不能に固
定されるのである。
【0015】また、ボルト18に挿入された電極12の
端部(図1中の上端部)には、電極12が導電性の管体
であることを利用してネジ24が螺着され、このネジ2
4によって電極12に金属製の接続端子(不図示)が固
定され、この接続端子を介して変換回路16が電極12
と電気的に接続される。同様にして変換回路16はケー
ス14内部にネジ止めされた他の接続端子(不図示)を
介してケース14、さらにはタンク50と電気的に接続
され、静電容量式センサ10の電極12とタンク50と
の間の静電容量を測定できる。このように中空の電極1
2の端部にネジ24を螺着しても、チューブ64内に残
留した空気は電極12の内周面に形成された雌螺とネジ
24の雄螺の各ネジ山間の隙間を通じて十分にケース1
4内部に逃げることができるのである。なお、電極12
の雌螺やネジ24の雄螺の一部をスリット状に切り欠い
て空気の通り道を積極的に設けるようにしても良いし、
ネジ24自体に軸線に沿った貫通孔を設けるようにして
も良いし、電極12に直接孔を開けるようにしても良い
等、電極12内部と外部とを連通させる構造は種々のも
のが採用できる。
【0016】(第2の実施の形態)まず、図2を用いて
本実施の形態の静電容量式センサ26の構成について説
明するが、基本的な構造は第1の実施の形態の静電容量
式センサ10と同様であり、同じ構成については同じ符
号を付して説明は省略する。タンク50に収納された液
体の比誘電率は、液体自体の温度が変化することによっ
て変化する。このため、仮に液位が変化しなくても液体
の温度が変化すると、静電容量式センサ10によって測
定される静電容量が変わってしまい、正確な液位の測定
ができないという状態になる。そこで、この温度変化を
補償するために例えば図5の回路の場合には、抵抗Pと
並列にタンク50内の液体の温度変化に応じて抵抗値が
変化するサーミスタTHを接続している。従来、このサ
ーミスタTHは静電容量式センサ10とは別体に単独の
温度センサとして構成してタンク50内部に装着されて
いたが、本実施の形態では、電極12が管体であること
を利用して電極12内に配置し、一体化した静電容量式
センサ26としている。また、サーミスタTHは電極1
2内に配置した配線によってケース14内の変換回路1
6に電気的に接続される。なお、温度補償用の電子部品
(温度測定体)としてはサーミスタの他、変換回路の回
路構成は変わるが、白金抵抗測温体も使用可能である。
【0017】この構成とすることによって、従来の静電
容量式センサや第1の実施の形態の静電容量式センサの
ように静電容量式センサと共に別体の温度センサをタン
ク50内に取り付ける必要がなくなり、静電容量式セン
サ26だけを取り付ければ良いから、取付作業の時間短
縮が図れ、また部品点数の削減も行えてコストが低減で
きるという効果もある。なお、本実施の形態では、温度
データを単独で外部に出力できるようにするため、温度
データを周波数に変換する温度−周波数変換回路28が
変換回路16と共に設けられているが、これは必要に応
じて設けるようにすれば良く、必須のものではない。
【0018】(第3の実施の形態)まず、図3を用いて
本実施の形態の静電容量式センサ10の構成について説
明する。本実施の形態の静電容量式センサ30は、第1
の実施の形態や第2の実施の形態の静電容量式センサ1
0、26とは異なり、静電容量式センサ30自体に一対
の電極12が設けられたものである。従って、この内の
一方の電極12をアース電極とすれば、タンク50を他
の電極(アース電極)とする必要はなく、この静電容量
式センサ30のみで液位検出が可能である。各電極12
の構造、電極12のケース14への取付構造は上述した
各実施の形態の静電容量式センサ10、26と同じであ
り、特徴部分は各電極12へのチューブ64の被覆構造
にある。
【0019】この被覆構造は図3に示すように、一対の
電極12を、両端が開口する合成樹脂製の保護用チュー
ブ64の当該両端開口部から保護用チューブ64内に互
いの挿入側端部同士が接触しないように挿着し、一対の
電極12が互いに平行となるように保護用チューブ64
をU字状に曲げられて成るものである。なお、図3では
一対の電極12が双方とも管体で構成され、両方の電極
12からチューブ64内の空気が抜ける構造となってい
るが、少なくとも1本が管体もしくは外周面に上述した
凹溝やリブが設けられた中実体であり、空気が抜ける構
造の電極12であれば良い。また、本実施の形態の構造
であれば、上述したサーミスタ等の温度測定体を電極1
2が管体で構成される場合には図4に示すように電極1
2内に配置しても良いし、さらには図4の点線で示すよ
うに、一対の電極12の形状にかかわらず、一対の電極
12の先端間に掛け渡されたチューブ64内部に配置す
るようにもできる。
【0020】また、一対の電極12同士が保護用チュー
ブ64によって連結されることによって、一対の電極1
2が保護用チューブ64を介して互いに支持しあい、双
方の電極12の先端部分の強度が確保できるという効果
がある。また、電極12を1本ずつチューブ64で被覆
する場合には、チューブ64の先端の閉塞処理が必要で
あったが、このようにチューブ64の両端から電極12
を装着し、各電極12の先端間に位置するチューブ64
をU字状に曲げることによって、先端の閉塞処理が不要
となり、作業工程の簡略化が図れる。また、第1や第2
の実施の形態の静電容量式センサ10、26を2つ並設
させて使用するのに比べて、電極12同士を接近させて
配置することができ、静電容量式センサ30自体の外形
をコンパクトにすることができる。
【0021】また、上述した第1、第2および第3の実
施の形態について共通して言えることは、電極12を管
体で構成することによって、中実の電極を使用する場合
に比べて電極12自体の重量が軽くなり、結果として静
電容量式センサ10全体が軽量化できる。
【0022】次に、上記の静電容量式センサ10を温水
ボイラのタンクに使用した具体例を説明する。温水ボイ
ラには、供給された水を加熱するヒータ部32と、ヒー
タ部32への給液ラインに設けられた給液弁56と、ヒ
ータ部32で加熱された水(温水)を蓄えるタンク50
と、タンク50に蓄えられた温水を送出する送液ライン
に設けられたポンプ60と、ポンプ60への供給電圧を
制御するインバータ34と、送液ラインに設けられた送
液弁58とが設けられている。この温水ボイラのタンク
50の上面には、一例として第1や第2の実施の形態で
説明した静電容量式センサ10、26が取り付けられて
おり、従ってタンク50が他の電極12を構成する。な
お、第3の実施の形態の静電容量式センサ30を使用す
る場合には、タンク50が他の電極とならないだけでそ
の他は同様である。
【0023】制御部36は、内部に周波数−電圧変換回
路を有し、静電容量式センサ10から出力される電気信
号を受けて、周波数に応じた電圧を発生する。制御部3
6はまた、発生したこの電圧と予め設定された基準電圧
とを比較する比較回路や、この発生電圧を増幅して後述
するインバータを駆動する駆動信号を出力する駆動回路
等を有する。また、制御部36は、周波数−電圧変換回
路、A−D変換器、コンピュータ、メモリ、駆動回路等
でも構成することができる。
【0024】続いて、動作について説明する。基本動作
は、給液ラインからタンク50内に供給される温水の量
は一定ではなく変動しているため、制御部36では静電
容量式センサ10から受けた電気信号に基づいて得られ
た電圧の変化から液位の変化を読み取り、タンク50内
の温水の液位が予め決められた基準範囲に常に入ってい
るように、インバータ34を介してポンプ60の回転数
を制御し、送液ラインから出力される温水量を制御して
いる。つまり、何らかの事情で給液量が増え、タンク5
0内の液位が上昇した場合には、制御部36は静電容量
式センサ10を介してこれを検出し、インバータ34を
介してポンプ60の回転数を上げ、送液流量を増やすこ
とで液位の上昇を抑える。
【0025】また、逆に給液量が減り、タンク50内の
液位が低下した場合には、制御部36は静電容量式セン
サ10を介してこれを検出し、インバータ34を介して
ポンプ60の回転数を下げ、送液流量を減らして液位の
低下を抑える。これにより、液位を予め決められた基準
範囲内に維持することができる。また、このようにイン
バータ34によってポンプ60の回転数を制御し、各弁
56、58のオン・オフ制御を行わないようにすること
によってウォーターハンマー現象を無くすことができ
る。
【0026】また、上記の液位制御は、インバータ34
を介してポンプ60の回転数を無段階に制御し、液位を
連続的に制御する制御方法であるが、さらに基準範囲を
挟んで上限液位と下限液位とを設定し、上限液位まで温
水の液位が上昇したら制御部36は給液弁56をオフ
し、下限液位まで温水の液位が低下したら制御部36は
送液弁58をオフするようにしても良い。これにより、
何らかの原因でインバータ34を介してポンプ60の回
転数を増減する制御方法では液位が制御できなくなった
場合においても、タンク50内の温水の液位を上限液位
と下限液位との間に保つことができる。さらに、この上
限液位と下限液位を挟むようにして上下に上・下警告液
位を設定し、液位が上警告液位を越えたり、また下警告
液位以下になった場合にはオペレータに警報を発するよ
うにしても良い。なお、上限液位、下限液位、上・下警
告液位は、制御部36に比較器を設け、予め上限液位や
下限液位や上・下警告液位に合わせた比較用の基準電圧
を設定し、静電容量式センサ10を介して得られた電圧
とこれら比較用の基準電圧をと比較器において比較する
ことで、液位が上限液位、下限液位、上・下警告液位に
達したか否かを判断できる。
【0027】以上、本発明の好適な実施の形態について
種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定
されるものではなく、温水以外にも、例えば純水、薬
液、溶剤等の液体にも使用できるし、さらにはこれら液
体の液位検出以外にも、例えば湿度を測定する湿度セン
サとしても利用することができる等、発明の精神を逸脱
しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんであ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の静電容量式セン
サによれば、電極が中空の管体であるから、一方が閉塞
された保護用チューブに挿入する場合でも空気が電極内
を通過できるので、圧縮されることはなく、これにより
電極にも空気圧による反力が加わらないために装着が容
易に行える。また、同様に一旦装着した後に温度変化に
よってチューブ内の空気が膨張・収縮してもチューブ自
体が伸縮することがなく、チューブの厚さが変化しない
ことから温度変化に影響されにくい測定が可能となる。
また、管体である前記電極内に温度センサを収納するこ
とも可能である。また、請求項3の静電容量式センサで
も、空気が電極の外周面に形成された凹溝を通過できる
ので、請求項1の静電容量式センサと同様にチューブへ
の装着が容易に行えると共に、温度変化によるチューブ
自体の伸縮がなく、温度変化に影響されにくい測定が可
能となる。
【0029】また、請求項4の静電容量式センサは、チ
ューブ内の空気は少なくとも一方の電極の内部若しくは
外周面に形成された凹溝を通過できるので、上記請求項
1乃至3記載の静電容量式センサと同様にチューブへの
電極の装着が容易に行えると共に、温度変化によるチュ
ーブ自体の伸縮がなく、温度変化に影響されにくい測定
が可能となる。また、この静電容量式センサの場合には
電極が2つ有るため、液体が入ったタンクを他の電極と
する必要がないものであるが、一対の電極同士が保護用
チューブにより連結されることによって、一対の電極の
先端部分の強度が確保できる。一対の電極間の間隔を2
つの静電容量式センサを並設する場合に比べて狭くする
ことができ、また外形もコンパクトにできるという効果
がある。また、電極が管体で構成される場合には、中空
であるため、従来の中実の電極を用いる場合に比べて電
極が軽くなることから、静電容量式センサも軽量化でき
るという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電容量式センサの第1の実施の
形態の構成を示す正面断面図である。
【図2】本発明に係る静電容量式センサの第2の実施の
形態の構成を示す正面断面図である。
【図3】本発明に係る静電容量式センサの第3の実施の
形態の構成を示す正面断面図である。
【図4】図3の静電容量式センサに温度測定体を収納し
た実施の形態の構成を示す正面断面図である。
【図5】容量−周波数変換回路の一例を示す回路図であ
る。
【図6】静電容量式センサを温水ボイラのタンクの液位
検出に用いた場合の構成を示すブロック図である。
【図7】従来の静電容量式センサによるタンクの液位検
出の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に使用された静電容量式センサの構成を示
す正面図である。
【符号の説明】
10 静電容量式センサ 12 電極 64 保護用チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 芳伴 長野県長野市吉田4丁目14番8号 株式会 社前田鉄工所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に合成樹脂製の保護用チューブが
    被覆されて成る細長い電極を有する静電容量式センサに
    おいて、 前記電極は金属製の管体を用いて形成されていることを
    特徴とする静電容量式センサ。
  2. 【請求項2】 前記電極内には、温度センサが収納され
    ていることを特徴とする請求項1記載の静電容量式セン
    サ。
  3. 【請求項3】 外周面に合成樹脂製の保護用チューブが
    被覆されて成る細長い電極を有する静電容量式センサに
    おいて、 前記電極の外周面には両端間に亘る凹溝が形成されてい
    ることを特徴とする静電容量式センサ。
  4. 【請求項4】 少なくとも1本が金属製の管体若しくは
    外周面に両端間に亘る凹溝が形成された金属製の柱体で
    構成された一対の細長い電極を有し、該一対の電極を合
    成樹脂製の保護用チューブの両端から該保護用チューブ
    内に挿着し、一対の電極が互いに平行となるように保護
    用チューブがU字状に曲げられて成ることを特徴とする
    静電容量式センサ。
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