JP3881104B2 - 静電容量式センサ - Google Patents

静電容量式センサ Download PDF

Info

Publication number
JP3881104B2
JP3881104B2 JP01138798A JP1138798A JP3881104B2 JP 3881104 B2 JP3881104 B2 JP 3881104B2 JP 01138798 A JP01138798 A JP 01138798A JP 1138798 A JP1138798 A JP 1138798A JP 3881104 B2 JP3881104 B2 JP 3881104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
tube
tank
liquid level
capacitive sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01138798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11211538A (ja
Inventor
吉春 丸山
公人 原
芳伴 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiyoda Electric Co Ltd
Original Assignee
Tiyoda Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiyoda Electric Co Ltd filed Critical Tiyoda Electric Co Ltd
Priority to JP01138798A priority Critical patent/JP3881104B2/ja
Publication of JPH11211538A publication Critical patent/JPH11211538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3881104B2 publication Critical patent/JP3881104B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンク内の液体の液位を検出したり、また湿度を検出する静電容量式センサに関し、詳細には電極の外周面が保護用チューブで被覆された静電容量式センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
静電容量式センサは液位検出や湿度検出の用途に使用されるが、一例としてタンクに入った液体の液位を検出する液位センサとして使用されている場合について説明する。このように液位を検出する必要があるタンクとしては、例えば温水ボイラに使用され、温水を貯留するタンクや、スチームトラップを構成するリザーバタンクや、真空加熱装置の凝縮タンク等がある。
これらタンクでは図7に示すように、タンク50と、タンク50の上面に下端が下方に向けて延び、タンク50内の液体51に浸るように装着された静電容量式センサ52と、静電容量式センサ52から出力された信号を処理する制御部54と、制御部54によって開閉制御され、タンク50への液体の供給を制御する給液弁56と、タンク50に蓄えられた液体の出力量を制御する送液弁58との構成により、制御部54は静電容量式センサ52を介してタンク50内の液位を検出しつつ、タンク50内からの液体の流出量に応じて給液弁56を制御し、タンク50内の液体の液位が所定範囲に常にあるように制御する。なお、制御部54は送液弁58を閉とした場合にはポンプ60を停止させる。
【0003】
次に、静電容量式センサ(以下、単に「センサ」とも言う)52の構成の概要を説明すると、センサ52は細長い真っ直ぐな柱状の電極62の外周面に合成樹脂製の保護用チューブ64が被覆されて成る。保護用チューブ64は、一例としてテフロン等のフッ素系樹脂等の電気絶縁性を有する合成樹脂から構成されるが、使用環境に応じて他の性質を有する合成樹脂材で構成する場合もある。ここで電極62をこのような樹脂で覆う理由は、例えば液体自体が導電性を有するものであれば、静電容量方式によって液位を検出できなくなるからであり、また液体自体が導電性を有しないものであっても液体自体が電極62を腐食させる等、電極62に対して害を及ぼす性質のものである場合には電極62を保護する必要があるからである。
そして、電極62の外周面にこのような一種の被膜を形成する方法としては、樹脂コーティングという方法もあるが、静電容量式センサ52が十分な機能(正確に容量検出を行う機能)を発揮するためには樹脂被膜の膜厚が均一であることが必須であり、樹脂コーティングでは容易には均一な膜厚を形成できず、チューブを被せる方法の方が一定の膜厚を得やすいからである。
【0004】
電極62に保護用チューブ64を被覆する方法であるが、例えば第1の方法として保護用チューブ64の一方の端部を閉塞し、他方の開口する端部側から電極62を挿入する方法や、また第2の方法として両端部が開放する保護用チューブ64の一方から電極62を挿入側の端部が若干突出するように挿入し、突出した端部にも保護用チューブ64の一部として同じ材質の樹脂製キャップ(不図示)を被せたのちにチューブ64の端部とキャップとを接合させる方法がある。また、第3の方法として上記キャップを用いずに、チューブ64の先端を熱収縮させて閉じるという方法もある。
【0005】
ここで、電極62には正確な静電容量を測定できるようにするため、保護用チューブ64を電極62の外周面に密着させ、できる限り電極62との間に隙間が生じない状態で被覆させることが必要となるが、上述した各方法の内、第1の方法では一方が閉塞されたチューブ64内に、外径がチューブ64の内径よりも若干大径の中実体である柱状の電極62を開口する他方の端部から挿入するのであるから、どうしてもチューブ64の閉塞された端部側の内面と電極62の挿入側の先端部外面との間には隙間66が生じ、この隙間66に空気が残留してしまう。また、上述した各方法の内、第2や第3の方法のように両端が開口するチューブ64に電極62を挿入した後にチューブ64の開口端を閉塞する方法であっても、同様に空気がチューブ64内に残留するのは避けられない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そして、チューブ内に空気が残留する上記の静電容量式センサには、次のような課題が生ずる。
チューブ64内の隙間66に残留した空気がタンク50内の液体からの熱により、熱膨張したり、また逆に収縮するが、これにともなってチューブ64自体に加わる空気圧も変化するからチューブ64が伸縮する。これにより、チューブ64の厚さも変化し、正確な静電容量が測定できず、液位の測定も正確には行えないという課題がある。また、この課題は静電容量式センサを湿度センサとして使用した場合も、気温の変化によって残留した空気が膨張・収縮するので同様である。
また、電極62をチューブ64で被覆する作業においては、一方が閉塞されたチューブ64に電極62を挿入する場合にはチューブ64内の隙間66に空気が残留しているため、この空気が圧縮されて空気圧が電極62を押し出す方向に作用するから電極62を挿入しずらいし、またキャップを後から装着する場合にはキャップの取付工程が余分に必要となるなど、作業に手間がかかるという課題がある。
【0007】
従って、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、残留した空気の膨張・収縮によってはチューブの厚さが変化せず、またチューブによる被覆作業も行い易い静電容量式センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1の静電容量式センサは、少なくとも1本が金属製の管体若しくは外周面に両端間に亘る凹溝が形成された金属製の柱体で構成された一対の細長い電極を有し、該一対の電極を合成樹脂製の保護用チューブの両端から該保護用チューブ内に挿着し、一対の電極が互いに平行となるように保護用チューブがU字状に曲げられて成ることを特徴とする。
この構造によって、チューブ内の空気は少なくとも一方の電極の内部若しくは外周面に形成された凹溝を通過できるので、チューブへの電極の装着が容易に行えると共に、温度変化によるチューブ自体の伸縮がなく、温度変化に影響されにくい測定が可能となる。また、この静電容量式センサの場合には電極が2つ有るため、液体が入ったタンクを他の電極とする必要がないものであるが、一対の電極同士が保護用チューブにより連結されることによって、一対の電極の先端部分の強度が確保できるという効果がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る静電容量式センサの好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、従来例と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
(第1の実施の形態)
まず、図1を用いて静電容量式センサ10の構成について説明する。なお、本実施の形態ではタンク50の材質は導電性金属材であり、タンク50自体を他方の電極(アース電極)として使用し、タンク50に設けた静電容量式センサ10の電極12との間の静電容量を測定することによってタンク50内の液体の液位を検出する構成としているが、さらに静電容量式センサ10をもう一つ設け、一対の静電容量式センサ10をタンク50内に互いに平行となるように設置して両静電容量式センサ10の電極間の静電容量を測定することによって液位を検出する構成としても良い。
【0010】
電極12は、細長い金属製(銅やステンレス等の導電性金属)の管体で形成され、その一方の端部側(図1の下端側)から、一端側(図1の下端側)が閉塞された合成樹脂製の保護用チューブ64内に挿入され、この保護用チューブ64内に装着されることによって、他方の端部側(図1の上端側)の外周面を除く殆どの外周面がチューブ64により被覆されている。電極12はその一方の端部がチューブ64の閉塞された一端側まで達するように挿入されている。なお、電極12へのチューブ64の被覆方法としては従来例で述べた第2や第3の方法もある。
これによれば、電極12が内部が中空の管体であるから、一方の端部が閉塞された保護用チューブ64が被覆された電極12であっても、従来例でいうチューブ64内の隙間66の空気が電極12内を通過して抜けるので、空気が圧縮されることはなく、これにより電極12やチューブ64に空気の反発力が加わらないため、チューブ64内への装着が容易に行えたり、また一旦装着した後に温度変化によってチューブ64内の空気が膨張・収縮してもチューブ64自体が伸縮することがなく、チューブ64の厚さが変化しないことから温度変化に影響されにくい容量測定が可能となる。
また、電極12の形状は、要するにチューブ64で電極12が被覆された際に、電極12の両端間に亘る空気の通路が確保できれば良いのであるから、電極12を管体で形成する構成以外にも、電極12が中実体である柱体で構成されている場合には、例えば電極12の外周面に両端間に亘る凹溝を形成するようにしても良いし、逆にチューブ64との間に隙間が生ずるようなリブを凹溝に代えて電極12の外周面に形成しても良い。
【0011】
この電極12はタンク50の上面に設けられた開口部50aの口縁に取り付けできる構造のケース14に固定されており、電極12をタンク50の開口部50aからタンク50内に入れ、ケース14を開口部50aの口縁に取り付けることによって電極12はタンク50内で垂下した状態となる。
また、ケース14内には電極12を介して測定された静電容量の値を、静電容量値に応じて周波数が変化する電気信号に変換する変換回路16が設けられている。これにより、外部の制御部54へ測定した静電容量の値を伝達することができる。このような容量の変化に応じて周波数が変化する電気信号を出力できる変換回路16には種々の構成の回路を採用することができるが、例えば図5に示すような差動増幅器Qを用いた発振回路が代表的なものである。この発振回路では静電容量式センサ10の電極12と他方の電極(アース電極)であるタンク50とがコンデンサC1を構成する。R1,R2,S,Pは回路要素である抵抗であり、この発振回路から出力される電気信号(VOUT)の周波数は、C1の静電容量,R1,R2,S,Pの各抵抗値によって決定される。よって、タンク50内の液体の量が変化すれば、つまり液位が変化すればコンデンサC1の容量値もそれに伴って変化するから、発振回路からは液位に応じた周波数の電気信号が出力されるのである。なお、変換回路16をこのように容量−周波数変換回路とするのはあくまでも一例であり、その他静電容量の変化に応じて電圧値が変化する電気信号を出力する容量−電圧変換回路であっても良い。
【0012】
また、電極12のケース14への取付構造は、図1ではケース14が導電性の金属材を用いて形成され、他の電極を構成するタンク50に直接取り付けられるため、静電容量式センサ10の電極12をケース14から電気的に絶縁するため、電気絶縁性を有する部材(一例として合成樹脂材)で形成されたボルト18とナット20を用いて取り付けられる。なお、ボルト18およびナット20には中心軸に沿った貫通孔がそれぞれ設けられており、この貫通孔内に電極12が挿通される。
詳細には、ボルト18の一端がケース14に螺着され、電極12の他方の端部側(図1の上端側)がボルト18の他端(図1の下端)からその貫通孔内に挿入される。そして、さらに電極12にナット20を嵌め、ボルト18の他端にナット20を螺着する。この際、保護用チューブ64の先端側から所定の距離Lだけ離れた外周面には樹脂製のリング22が固定されており、ボルト18の他端とナット20との間でこのリング22を挟み付けることにより電極12がナット20の先端から所定の距離だけ突出した状態で、かつケース14から抜脱不能に固定されるのである。
【0013】
また、ボルト18に挿入された電極12の端部(図1中の上端部)には、電極12が導電性の管体であることを利用してネジ24が螺着され、このネジ24によって電極12に金属製の接続端子(不図示)が固定され、この接続端子を介して変換回路16が電極12と電気的に接続される。同様にして変換回路16はケース14内部にネジ止めされた他の接続端子(不図示)を介してケース14、さらにはタンク50と電気的に接続され、静電容量式センサ10の電極12とタンク50との間の静電容量を測定できる。
このように中空の電極12の端部にネジ24を螺着しても、チューブ64内に残留した空気は電極12の内周面に形成された雌螺とネジ24の雄螺の各ネジ山間の隙間を通じて十分にケース14内部に逃げることができるのである。
なお、電極12の雌螺やネジ24の雄螺の一部をスリット状に切り欠いて空気の通り道を積極的に設けるようにしても良いし、ネジ24自体に軸線に沿った貫通孔を設けるようにしても良いし、電極12に直接孔を開けるようにしても良い等、電極12内部と外部とを連通させる構造は種々のものが採用できる。
【0014】
(第2の実施の形態)
まず、図2を用いて本実施の形態の静電容量式センサ26の構成について説明するが、基本的な構造は第1の実施の形態の静電容量式センサ10と同様であり、同じ構成については同じ符号を付して説明は省略する。
タンク50に収納された液体の比誘電率は、液体自体の温度が変化することによって変化する。このため、仮に液位が変化しなくても液体の温度が変化すると、静電容量式センサ10によって測定される静電容量が変わってしまい、正確な液位の測定ができないという状態になる。
そこで、この温度変化を補償するために例えば図5の回路の場合には、抵抗Pと並列にタンク50内の液体の温度変化に応じて抵抗値が変化するサーミスタTHを接続している。従来、このサーミスタTHは静電容量式センサ10とは別体に単独の温度センサとして構成してタンク50内部に装着されていたが、本実施の形態では、電極12が管体であることを利用して電極12内に配置し、一体化した静電容量式センサ26としている。また、サーミスタTHは電極12内に配置した配線によってケース14内の変換回路16に電気的に接続される。なお、温度補償用の電子部品(温度測定体)としてはサーミスタの他、変換回路の回路構成は変わるが、白金抵抗測温体も使用可能である。
【0015】
この構成とすることによって、従来の静電容量式センサや第1の実施の形態の静電容量式センサのように静電容量式センサと共に別体の温度センサをタンク50内に取り付ける必要がなくなり、静電容量式センサ26だけを取り付ければ良いから、取付作業の時間短縮が図れ、また部品点数の削減も行えてコストが低減できるという効果もある。
なお、本実施の形態では、温度データを単独で外部に出力できるようにするため、温度データを周波数に変換する温度−周波数変換回路28が変換回路16と共に設けられているが、これは必要に応じて設けるようにすれば良く、必須のものではない。
【0016】
(第3の実施の形態)
まず、図3を用いて本実施の形態の静電容量式センサ10の構成について説明する。
本実施の形態の静電容量式センサ30は、第1の実施の形態や第2の実施の形態の静電容量式センサ10、26とは異なり、静電容量式センサ30自体に一対の電極12が設けられたものである。従って、この内の一方の電極12をアース電極とすれば、タンク50を他の電極(アース電極)とする必要はなく、この静電容量式センサ30のみで液位検出が可能である。
各電極12の構造、電極12のケース14への取付構造は上述した各実施の形態の静電容量式センサ10、26と同じであり、特徴部分は各電極12へのチューブ64の被覆構造にある。
【0017】
この被覆構造は図3に示すように、一対の電極12を、両端が開口する合成樹脂製の保護用チューブ64の当該両端開口部から保護用チューブ64内に互いの挿入側端部同士が接触しないように挿着し、一対の電極12が互いに平行となるように保護用チューブ64をU字状に曲げられて成るものである。
なお、図3では一対の電極12が双方とも管体で構成され、両方の電極12からチューブ64内の空気が抜ける構造となっているが、少なくとも1本が管体もしくは外周面に上述した凹溝やリブが設けられた中実体であり、空気が抜ける構造の電極12であれば良い。
また、本実施の形態の構造であれば、上述したサーミスタ等の温度測定体を電極12が管体で構成される場合には図4に示すように電極12内に配置しても良いし、さらには図4の点線で示すように、一対の電極12の形状にかかわらず、一対の電極12の先端間に掛け渡されたチューブ64内部に配置するようにもできる。
【0018】
また、一対の電極12同士が保護用チューブ64によって連結されることによって、一対の電極12が保護用チューブ64を介して互いに支持しあい、双方の電極12の先端部分の強度が確保できるという効果がある。
また、電極12を1本ずつチューブ64で被覆する場合には、チューブ64の先端の閉塞処理が必要であったが、このようにチューブ64の両端から電極12を装着し、各電極12の先端間に位置するチューブ64をU字状に曲げることによって、先端の閉塞処理が不要となり、作業工程の簡略化が図れる。
また、第1や第2の実施の形態の静電容量式センサ10、26を2つ並設させて使用するのに比べて、電極12同士を接近させて配置することができ、静電容量式センサ30自体の外形をコンパクトにすることができる。
【0019】
また、上述した第1、第2および第3の実施の形態について共通して言えることは、電極12を管体で構成することによって、中実の電極を使用する場合に比べて電極12自体の重量が軽くなり、結果として静電容量式センサ10全体が軽量化できる。
【0020】
次に、上記の静電容量式センサ10を温水ボイラのタンクに使用した具体例を説明する。
温水ボイラには、供給された水を加熱するヒータ部32と、ヒータ部32への給液ラインに設けられた給液弁56と、ヒータ部32で加熱された水(温水)を蓄えるタンク50と、タンク50に蓄えられた温水を送出する送液ラインに設けられたポンプ60と、ポンプ60への供給電圧を制御するインバータ34と、送液ラインに設けられた送液弁58とが設けられている。
この温水ボイラのタンク50の上面には、一例として第1や第2の実施の形態で説明した静電容量式センサ10、26が取り付けられており、従ってタンク50が他の電極12を構成する。なお、第3の実施の形態の静電容量式センサ30を使用する場合には、タンク50が他の電極とならないだけでその他は同様である。
【0021】
制御部36は、内部に周波数−電圧変換回路を有し、静電容量式センサ10から出力される電気信号を受けて、周波数に応じた電圧を発生する。制御部36はまた、発生したこの電圧と予め設定された基準電圧とを比較する比較回路や、この発生電圧を増幅して後述するインバータを駆動する駆動信号を出力する駆動回路等を有する。また、制御部36は、周波数−電圧変換回路、A−D変換器、コンピュータ、メモリ、駆動回路等でも構成することができる。
【0022】
続いて、動作について説明する。
基本動作は、給液ラインからタンク50内に供給される温水の量は一定ではなく変動しているため、制御部36では静電容量式センサ10から受けた電気信号に基づいて得られた電圧の変化から液位の変化を読み取り、タンク50内の温水の液位が予め決められた基準範囲に常に入っているように、インバータ34を介してポンプ60の回転数を制御し、送液ラインから出力される温水量を制御している。
つまり、何らかの事情で給液量が増え、タンク50内の液位が上昇した場合には、制御部36は静電容量式センサ10を介してこれを検出し、インバータ34を介してポンプ60の回転数を上げ、送液流量を増やすことで液位の上昇を抑える。
【0023】
また、逆に給液量が減り、タンク50内の液位が低下した場合には、制御部36は静電容量式センサ10を介してこれを検出し、インバータ34を介してポンプ60の回転数を下げ、送液流量を減らして液位の低下を抑える。
これにより、液位を予め決められた基準範囲内に維持することができる。また、このようにインバータ34によってポンプ60の回転数を制御し、各弁56、58のオン・オフ制御を行わないようにすることによってウォーターハンマー現象を無くすことができる。
【0024】
また、上記の液位制御は、インバータ34を介してポンプ60の回転数を無段階に制御し、液位を連続的に制御する制御方法であるが、さらに基準範囲を挟んで上限液位と下限液位とを設定し、上限液位まで温水の液位が上昇したら制御部36は給液弁56をオフし、下限液位まで温水の液位が低下したら制御部36は送液弁58をオフするようにしても良い。これにより、何らかの原因でインバータ34を介してポンプ60の回転数を増減する制御方法では液位が制御できなくなった場合においても、タンク50内の温水の液位を上限液位と下限液位との間に保つことができる。
さらに、この上限液位と下限液位を挟むようにして上下に上・下警告液位を設定し、液位が上警告液位を越えたり、また下警告液位以下になった場合にはオペレータに警報を発するようにしても良い。
なお、上限液位、下限液位、上・下警告液位は、制御部36に比較器を設け、予め上限液位や下限液位や上・下警告液位に合わせた比較用の基準電圧を設定し、静電容量式センサ10を介して得られた電圧とこれら比較用の基準電圧をと比較器において比較することで、液位が上限液位、下限液位、上・下警告液位に達したか否かを判断できる。
【0025】
以上、本発明の好適な実施の形態について種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定されるものではなく、温水以外にも、例えば純水、薬液、溶剤等の液体にも使用できるし、さらにはこれら液体の液位検出以外にも、例えば湿度を測定する湿度センサとしても利用することができる等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係る請求項1の静電容量式センサによれば、チューブ内の空気は少なくとも一方の電極の内部若しくは外周面に形成された凹溝を通過できるので、チューブへの電極の装着が容易に行えると共に、温度変化によるチューブ自体の伸縮がなく、温度変化に影響されにくい測定が可能となる。また、この静電容量式センサの場合には電極が2つ有るた め、液体が入ったタンクを他の電極とする必要がないものであるが、一対の電極同士が保護用チューブにより連結されることによって、一対の電極の先端部分の強度が確保できる。一対の電極間の間隔を2つの静電容量式センサを並設する場合に比べて狭くすることができ、また外形もコンパクトにできるという効果がある。また、電極が管体で構成される場合には、中空であるため、従来の中実の電極を用いる場合に比べて電極が軽くなることから、静電容量式センサも軽量化できるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る静電容量式センサの第1の実施の形態の構成を示す正面断面図である。
【図2】 本発明に係る静電容量式センサの第2の実施の形態の構成を示す正面断面図である。
【図3】 本発明に係る静電容量式センサの第3の実施の形態の構成を示す正面断面図である。
【図4】 図3の静電容量式センサに温度測定体を収納した実施の形態の構成を示す正面断面図である。
【図5】 容量−周波数変換回路の一例を示す回路図である。
【図6】 静電容量式センサを温水ボイラのタンクの液位検出に用いた場合の構成を示すブロック図である。
【図7】 従来の静電容量式センサによるタンクの液位検出の構成を示すブロック図である。
【図8】 図7に使用された静電容量式センサの構成を示す正面図である。
【符号の説明】
10 静電容量式センサ
12 電極
64 保護用チューブ

Claims (1)

  1. 少なくとも1本が金属製の管体若しくは外周面に両端間に亘る凹溝が形成された金属製の柱体で構成された一対の細長い電極を有し、該一対の電極を合成樹脂製の保護用チューブの両端から該保護用チューブ内に挿着し、一対の電極が互いに平行となるように保護用チューブがU字状に曲げられて成ることを特徴とする静電容量式センサ。
JP01138798A 1998-01-23 1998-01-23 静電容量式センサ Expired - Fee Related JP3881104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01138798A JP3881104B2 (ja) 1998-01-23 1998-01-23 静電容量式センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01138798A JP3881104B2 (ja) 1998-01-23 1998-01-23 静電容量式センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11211538A JPH11211538A (ja) 1999-08-06
JP3881104B2 true JP3881104B2 (ja) 2007-02-14

Family

ID=11776611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01138798A Expired - Fee Related JP3881104B2 (ja) 1998-01-23 1998-01-23 静電容量式センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3881104B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007043486A1 (de) * 2007-09-12 2009-03-19 Daimler Ag Sensor zur Erfassung eines Füllstands einer Flüssigkeit in einem Behälter und Brennstoffzellensystem mit einem derartigen Sensor
JP2009192485A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Aramu Kk 静電容量式レベル計用電極棒とその製造方法、およびその電極棒を備える静電容量式レベル計
JP5809836B2 (ja) * 2011-04-20 2015-11-11 矢崎総業株式会社 液位検出装置
CN102322917A (zh) * 2011-05-27 2012-01-18 皇明太阳能股份有限公司 数字通讯渐变式传感器
CN106225876B (zh) * 2016-08-18 2023-05-09 四川泛华航空仪表电器有限公司 电容式温度补偿油位测量传感器
US10620031B2 (en) * 2017-06-20 2020-04-14 Applied Materials, Inc. System for measuring level of a precursor in a container
JP7346904B2 (ja) * 2019-05-17 2023-09-20 Toto株式会社 水洗大便器装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11211538A (ja) 1999-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7963164B2 (en) Capacitive sensor assembly for determining level of fluent materials
US8590375B2 (en) Self-calibrating capacitive liquid level sensor assembly and method
JP4838247B2 (ja) 液体状態検知センサ
US6250152B1 (en) Sensor arrangement
EP1742042B1 (en) Liquid state detection sensor
RU2454639C2 (ru) Электронный термометр
US7665347B2 (en) Liquid state detecting apparatus
JP3881104B2 (ja) 静電容量式センサ
BR112018015154B1 (pt) Sistema para cálculo de temperatura de fluido de processo, e, método para cálculo de uma estimativa de uma temperatura de fluido de processo dentro de um conduto de fluido de processo
US9429458B2 (en) Flowmeter having electrical sensor elements connected in series and applied to an outer surface of a guide structure
US20120017675A1 (en) Systems and Methods for Liquid Level Sensing Having a Differentiating Output
WO1990009567A1 (en) Flowmeter
US20070110618A1 (en) Liquid state detecting apparatus
US7029082B2 (en) Printing device having a printing fluid detector
CN108852013B (zh) 用于烹饪器具的绝对湿度检测装置、方法及烹饪器具
JP4704997B2 (ja) 液体状態検知装置
JP2001506723A (ja) 容量センサ組立体
WO2006057220A1 (ja) タンク内液体の漏れ検知装置
WO2001036927A1 (en) Telescopic sensor assembly
US4563098A (en) Gradient compensated temperature probe and gradient compensation method
JP2004294208A (ja) 水位−水温検知用センサ
JP2007155705A (ja) 液体状態検知装置
EP1546661A1 (en) Flow measuring method and device
JP2008002937A (ja) 液位検出用電極棒
JP6618037B2 (ja) 静電容量型水位センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151117

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees