JP5435404B2 - 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 - Google Patents
洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5435404B2 JP5435404B2 JP2010053756A JP2010053756A JP5435404B2 JP 5435404 B2 JP5435404 B2 JP 5435404B2 JP 2010053756 A JP2010053756 A JP 2010053756A JP 2010053756 A JP2010053756 A JP 2010053756A JP 5435404 B2 JP5435404 B2 JP 5435404B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water tank
- flow path
- drain port
- drain
- reduced diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
このような水洗大便器における要請に応ずるため、従来から、便器を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、洗浄水タンク本体の底面から下方に延びる排水口にこの排水口上端から下方に縮径させる樹脂製のガイド管路を設け、洗浄水タンク本体内の洗浄水が排水口に排出されて樹脂製のガイド管路内を流れる際の洗浄水の瞬間流量を向上させたものが知られている。
このように構成された本発明においては、排水弁が洗浄水タンクの排水口を開放し、洗浄水タンク内の洗浄水が洗浄水タンクの排水口から便器に排出される際、洗浄水は洗浄水タンクの排水口シール部から排水口縮径部の流路面に沿って下方に流れ、便器へと流れる。この際、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面が、洗浄水タンクの排水口シール部を形成する流路面の表面粗さよりも大きい所定の表面粗さで形成されているため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面に沿って流れる洗浄水の流速を洗浄水タンクの排水口シール部を流れる洗浄水の流速よりも減速させることができる。したがって、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水は、排水口縮径部の流路面からの剥離が抑制された状態で安定して流れるため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水の洗浄毎の瞬間流量を安定させることができる。
このように構成された本発明においては、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面が10μm〜40μmの所定の表面粗さで形成されているため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面に沿って流れる洗浄水の流速を洗浄水タンクの排水口シール部を流れる洗浄水の流速よりも減速させることができる。したがって、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水は、排水口縮径部の流路面からの剥離が抑制された状態で安定して流れるため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水の洗浄毎の瞬間流量を安定させることができる。
このように構成された本発明においては、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面が排水口縮径部の流路内の全周に亘って所定の表面粗さで形成されているため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面に沿って流れる洗浄水の流速を洗浄水タンクの排水口シール部を流れる洗浄水の流速よりも全周に亘って同程度に減速させることができる。したがって、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水は、排水口縮径部の流路面からの剥離が抑制された状態で安定して流れるため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水の洗浄毎の瞬間流量をより安定させることができる。
このように構成された本発明においては、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面が排水口縮径部の流路面のすべての部分に所定の表面粗さで形成されているため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面に沿って流れる洗浄水の流速を洗浄水タンクの排水口シール部を流れる洗浄水の流速よりも減速させることができる。したがって、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水は、排水口縮径部の流路面からの剥離が抑制された状態で安定して流れるため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水の洗浄毎の瞬間流量をより安定させることができる。
このように構成された本発明においては、排水弁が洗浄水タンクの排水口を開放し、洗浄水タンク内の洗浄水が洗浄水タンクの排水口から便器に排出される際、洗浄水は洗浄水タンクの排水口シール部から排水口縮径部を経て排水口直線部から便器へと流れる。この際、排水口直線部の流路面が、排水口縮径部の流路面の所定の表面粗さよりも小さい所定の表面粗さで形成されているため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面に沿って流れる洗浄水の流速を洗浄水タンクの排水口シール部を流れる洗浄水の流速よりも減速させて、排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水の洗浄毎の瞬間流量を安定させた後、洗浄水が排水口縮径部よりも下流側に位置する排水口直線部の流路内を流れる際には、排水口縮径部の流路面に沿って流れる洗浄水の流速よりも速い流速で流れるため、洗浄水タンクの排水口直線部の流路内を流れる洗浄水の洗浄毎の瞬間流量を増加させることができる。
このように構成された本発明においては、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水が、排水口縮径部の流路内の所定領域面からの剥離が抑制された状態で安定して流れるため、洗浄水タンクの排水口縮径部の流路内を流れる洗浄水の洗浄毎の瞬間流量を安定させることができる水洗大便器を提供することができる。
まず、図1〜図3により、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器を説明する。
図1は本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器を示す側面断面図であり、図2は図1に示す水洗大便器から洗浄水タンク装置を取り外した状態の便器本体を示す平面図であり、図3は図1に示す水洗大便器の便器本体及び洗浄水タンク装置を示す部分正面図である。
図4は本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の内部を示す平面図であり、図5は図4のV−V線に沿って見た断面図であり、図6は図4のVI−VI線に沿って見た断面図である。なお、図5において、洗浄水タンク20内の満水時の水位(止水水位)をWL1で示し、洗浄水タンク20内の排水時の最低水位をWL2で示している。
給水バルブ32は、水位センサ28の水位検知情報に基づいてコントローラ(図示せず)からの指令により給水バルブ32の開閉動作が制御され、給水装置24の給水口34から洗浄水タンク20内への洗浄水の給水又は止水が切り替えられるようになっている。
また、洗浄水タンク20の排水口22の周辺部には、排水弁38の上下動をガイドし且つ高さ位置を規制するガイド部材42が取り付けられている。
駆動装置40が玉鎖46を上方に引き上げるように回転軸44を回転させると、オーバーフロー管36が玉鎖46と共に上昇し、駆動装置40が玉鎖46を引き下げるように回転軸44を回転させると、オーバーフロー管36が玉鎖46と共に下降するようになっている。
図7は図4に示す洗浄水タンク装置から排水装置を取り外した状態の洗浄水タンクを示す平面図であり、図8は図7に示す洗浄水タンク装置の洗浄水タンクの排水口を示す部分拡大断面図である。
一方、排水口シール部48を形成する面の表面粗さRz0及び排水口直線部52の流路面の表面粗さRz1については、20μm以下に設定するのが好ましく、5μm以下に設定するのが最も好ましい。
そして、洗浄水が排水口縮径部50よりも下流側に位置する排水口直線部52の流路内を流れる際には、排水口直線部52の流路面が、排水口縮径部50の流路面の所定の表面粗さRzよりも小さい所定の表面粗さで形成されているため、排水口縮径部50の流路面に沿って流れる洗浄水の流速よりも速い流速で流れる。
図9及び図10は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置を用いて、各実験1〜4の条件下で洗浄水タンクの排水口から排水される洗浄水の瞬間流量を測定した結果(実験結果1及び実験結果2)のデータをそれぞれ示す図である。
すなわち、排水口縮径部50の流路面にシボ加工を行った場合の実験結果1では、瞬間流量の最大値が137.0L/min、瞬間流量の最小値が133.0L/min、瞬間流量の変動幅(瞬間流量の最大値と最小値との差)が4.0L/min、平均瞬間流量が135.8L/minという結果が得られた。
すなわち、排水口縮径部50の流路面にシボ加工を行っていない場合の実験結果2では、瞬間流量の最大値が143.0L/min、瞬間流量の最小値が135.0L/min、瞬間流量の変動幅(瞬間流量の最大値と最小値との差)が8.0L/min、平均瞬間流量が139.9L/minという結果が得られた。
また、これらの実験結果から、洗浄水タンク20の排水口縮径部50の流路面について、排水口シール部48の流路面の表面粗さRz0よりも大きい所定の表面粗さRzで形成されるようにシボ加工を行うことにより、排水口縮径部50の流路面に沿って流れる洗浄水の流速を排水口シール部48を流れる洗浄水の流速よりも減速させることができ、かつ、瞬間流量の変動幅(ばらつき)を抑制して、排水口縮径部50の流路内を流れる洗浄水の洗浄毎の瞬間流量を安定させることができることを確認した。
図11は、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の洗浄水タンクの排水口を示す部分拡大断面図である。また、図11において、図8と同一部分については、同一符号を付し、これらの説明についても省略する。
また、排水口縮径部64の流路面は、第1実施形態の排水口縮径部50の流路面と同様に、全周に亘って排水口シール部48を形成する面(排水口シール部48の流路面)の表面粗さRz0よりも大きい所定の表面粗さRzで形成されている。
2 便器本体
4 ボウル部
6 導水路
8 排水トラップ管路
8a 排水トラップ管路の入口
8b 排水トラップ管路の上昇路
8c 排水トラップ管路の下降路
10 リム
12 第1吐水口
14 溜水部
16 第2吐水口
18 洗浄水タンク装置
20 洗浄水タンク
20a 洗浄水タンクの底面
22 排水口
24 給水装置
26 排水装置
28 水位センサ
30 定流量弁
32 給水バルブ
34 給水口
36 オーバーフロー管
36a オーバーフロー管の下端開口部
36b オーバーフロー管の上端開口部
36c オーバーフロー管の玉鎖取付部
38 排水弁
40 駆動装置
42 ガイド部材
44 回転軸
46 玉鎖
48 排水口シール部
48a 排水口シール部の上方突起
50 排水口縮径部
52 排水口直線部
Claims (6)
- 便器を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置であって、
上下方向に延びる排水口が底面に形成された洗浄水タンクと、
この洗浄水タンクに洗浄水を給水する給水手段と、
上記洗浄水タンクの排水口を開閉する排水弁と、を有し、
上記洗浄水タンクは、上記排水口の上縁に形成されて上記排水弁の閉鎖によってシールされる排水口シール部と、この排水口シール部から下方へ延びる内周面に沿って縮径する流路面を形成する排水口縮径部と、を備え、この排水口縮径部の流路面は、上記排水口シール部を形成する流路面の表面粗さよりも大きい所定の表面粗さで形成されていることを特徴とする洗浄水タンク装置。 - 上記洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面は、10μm〜40μmの所定の表面粗さで形成されている請求項1記載の洗浄水タンク装置。
- 上記洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面は、上記排水口の縮径部の流路内の全周に亘って上記所定の表面粗さで形成されている請求項2記載の洗浄水タンク装置。
- 上記洗浄水タンクの排水口縮径部の流路面は、上記排水口縮径部の流路面のすべての部分に上記所定の表面粗さで形成されている請求項2又は3に記載の洗浄水タンク装置。
- 上記洗浄水タンクは、更に、上記排水口縮径部の下流側にほぼ直線状の流路面を形成する排水口直線部を備え、この排水口直線部の流路面は、上記排水口縮径部の流路面の上記所定の表面粗さよりも小さい所定の表面粗さで形成されている請求項2乃至4の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
- 上記請求項1乃至5の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010053756A JP5435404B2 (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010053756A JP5435404B2 (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011184993A JP2011184993A (ja) | 2011-09-22 |
JP5435404B2 true JP5435404B2 (ja) | 2014-03-05 |
Family
ID=44791598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010053756A Active JP5435404B2 (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5435404B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6066445B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2017-01-25 | Toto株式会社 | 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 |
JP6666578B2 (ja) * | 2015-03-17 | 2020-03-18 | Toto株式会社 | 排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 |
JP6880731B2 (ja) * | 2016-12-28 | 2021-06-02 | Toto株式会社 | 貯水タンクおよび貯水タンクの製造方法 |
JP2020097865A (ja) * | 2018-12-19 | 2020-06-25 | Toto株式会社 | 排水弁装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6042127Y2 (ja) * | 1978-10-12 | 1985-12-23 | 積水化学工業株式会社 | 水洗タンク |
JP4348819B2 (ja) * | 2000-03-17 | 2009-10-21 | Toto株式会社 | 洗浄水ガイドおよびそれを備えるタンク装置、便器、便器装置 |
JP4069704B2 (ja) * | 2001-12-12 | 2008-04-02 | Toto株式会社 | 洗浄水の排水弁装置 |
JP4122830B2 (ja) * | 2002-05-01 | 2008-07-23 | Toto株式会社 | ロータンク排水弁 |
JP2009019471A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | Toto Ltd | 便器洗浄水用の排水装置 |
-
2010
- 2010-03-10 JP JP2010053756A patent/JP5435404B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011184993A (ja) | 2011-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5435404B2 (ja) | 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 | |
JP2009243053A (ja) | 水洗便器のタンク構造 | |
JP2017066759A (ja) | 水洗大便器装置 | |
JP2011038308A (ja) | 水洗式便器 | |
JP5818230B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2006274540A (ja) | 便器用洗浄水タンク装置 | |
JP2017133345A (ja) | 水洗大便器装置 | |
JP6021042B2 (ja) | 水洗式大便器 | |
JP6006960B2 (ja) | 便器洗浄装置 | |
JP5234492B2 (ja) | 便器洗浄水供給装置 | |
WO2012026331A1 (ja) | 水洗式便器 | |
JP2010236201A (ja) | 水洗大便器 | |
JP5158455B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6029051B2 (ja) | 便器装置 | |
JP5915970B2 (ja) | 小便器 | |
JP5164019B2 (ja) | 水洗式大便器 | |
JP5590499B2 (ja) | 洗落し式水洗便器 | |
JP2017048675A (ja) | 水洗大便器 | |
JP3726566B2 (ja) | 水洗便器 | |
JP4411737B2 (ja) | 水洗便器の洗浄水吐出方法 | |
JP4186226B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5435407B2 (ja) | 洗浄水タンク装置 | |
JP5916057B2 (ja) | 便器洗浄装置 | |
JP4650777B2 (ja) | 水洗便器 | |
JP2016065412A (ja) | 排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5435404 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |