JP2009243053A - 水洗便器のタンク構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の水洗便器のタンク構造12は、、外部の給水源に接続された給水管48と、この給水管から供給される洗浄水が貯水されるリムタンク16と、給水管から供給される洗浄水のリムタンク内への吐水及び止水を切り替えるダイアフラム弁44と、ジェットタンク14及びリムタンクから供給される洗浄水の水洗便器への吐水及び止水を切り替えて洗浄水を水洗便器に供給するジェット排水弁30及びリム排水弁36と、これらジェット排水弁及びリム排水弁が開弁して水洗便器に所定量の洗浄水が供給されている間にダイアフラム弁が開弁してリムタンク内に洗浄水が供給される開弁時間を調整する開弁時間調整装置44と、を有する。
【選択図】図4
Description
このように構成された本発明においては、排水弁が開弁してから貯水タンクの水位の下降が開始して排水弁が閉弁するまでの間に給水弁が開弁して貯水タンク内に給水され、予め貯水タンクに貯水されていた水と共に水洗便器に流される洗浄水(いわゆる「追っかけ水」)の給水量について、洗浄水量の異なる便器や使用状況の必要に応じて開弁時間調整手段により調整することができる。
このように構成された本発明においては、開弁時間調整手段の簡易な構成により、切替弁の開弁時における小タンクの第2の連通孔の開口面積を単純に変更するだけで、貯水タンク内に給水される洗浄水(いわゆる「追っかけ水」)を給水している際の給水弁開弁時間を容易に調整することができる。また、簡易な構成であるため、生産コストを抑えることができる。
このように構成された本発明においては、開弁時間調整手段の簡易な構成により、切替弁の開弁時における小タンクの第2の連通孔の開口位置を単純に変更するだけで、貯水タンク内に給水される洗浄水(いわゆる「追っかけ水」)を給水している際の給水弁開弁時間を容易に調整することができる。また、簡易な構成であるため、生産コストを抑えることができる。
このように構成された本発明においては、切替弁の板部材を単純にスライドさせるだけで第2の連通孔の開口面積又は開口位置を変更することができ、貯水タンク内に給水される洗浄水(いわゆる「追っかけ水」)の給水における給水弁開弁時間を容易に調整することができ、メンテナンスも容易である。また、切替弁が板部材を備えた簡易な構造であるため、生産コストを抑えることができる。
このように構成された本発明においては、切替弁が小タンクの底付近に設けられたことにより、小タンク内の洗浄水が逆止弁の開弁によって小タンクの第1の連通孔を経て貯水タンクに供給されると共に、切替弁の開弁によっても第2の連通孔を経て貯水タンクに供給されるため、小タンク内の洗浄水を効率よく貯水タンクに供給することができる。
まず、図1により、本発明の水洗便器のタンク構造が適用される水洗便器の一例を説明する。図1は本発明の水洗便器のタンク構造が適用される水洗便器の断面図である。
図1に示すように、水洗便器1は、陶器からなる便器本体2を有し、この便器本体2には、汚物を受けるボウル部4と、このボウル部4の底部から延びる排水トラップ管路6と、ジェット吐水を行うジェット吐水口8と、リム吐水を行うリム吐水口10が形成されている。
ジェット吐水口8は、ボウル部4の底部に形成されており、排水トラップ管路6の入口に指向してほぼ水平に配置され、洗浄水を排水トラップ管路6に向けて吐水するようになっている。リム吐水口10は、ボウル部4の左側上部後方に形成されており、ボウル部4の上縁に沿って洗浄水を吐出するようになっている。
図2及び図3に示すように、ジェットタンク14の底面には、ジェット吐出口14aを開閉可能なジェット排水弁30が設けられている。このジェット排水弁30は、玉鎖(図示せず)によって、洗浄操作レバー32に連結された操作機構部34に接続されている。そして、洗浄操作レバー32を回すと、このジェット排水弁30が引き上げられて所定時間ジェット吐出口14aが開放され、ジェットタンク14内に収容されている洗浄水がジェット吐水口8に流れるようになっている。
本実施形態では、一度の操作でジェット排水弁30とリム排水弁36を開弁することができるように設定されている。
図4は本実施形態の水洗便器のタンク構造における便器洗浄水供給装置を示す斜視図であり、図5は図2の開弁時間調整装置の部分におけるV−V線に沿って見た断面図である。
図4及び図5に示すように、便器洗浄水供給装置40の開弁時間調整装置44は、ジェットタンク14の底部からダイアフラム弁42まで延びる給水管48の第2部分48bに設けられた柱部材50に固定された小タンク52を備えている。
すなわち、小タンク52内の水位がほぼ満水状態である最高水位となる場合には、フロート54が最高位置まで浮上しており、縦アーム56を介して横アーム58がダイアフラム弁42を閉弁するようになっている。一方、小タンク52内の水位が最低水位となる場合には、フロート54が最低位置まで下降しており、縦アーム56を介して横アーム58がダイアフラム弁42を開弁するようになっている。
なお、図5では、参考のため、最低位置まで下降した状態のフロート54も仮想線で図示されている。
なお、図5では、参考のため、最低位置まで下降した状態の逆止弁62も仮想線で図示されている。
さらに、小タンク52の底面52b付近の側壁52cには、第2の連通孔64を開閉する切替弁66が設けられている。この切替弁66は、第2の連通孔64に対して上下方向にスライド可能に設けられた板部材66aを備え、この板部材66aをスライドさせることにより上記第2の連通孔64の開口面積を変更することができるようになっている。
図6は、本実施形態の水洗便器のタンク構造における各部の動作の一例を示すタイムチャートである。なお、図6の横軸は時間を示している。また、図6中の「排水弁」という項目はジェット排水弁30及びリム排水弁36の開閉状態を示しており、「貯水タンク水位」という項目はジェットタンク14及びリムタンク16の水位の高低を示している。さらに、「給水弁」という項目は切替弁66を完全に閉じた状態におけるダイアフラム弁42の開閉状態を示しており、「小タンク水位」という項目は小タンク52の水位の高低を示している。また、パターンAについては、切替弁66により小タンク52の第2の連通孔64を完全に閉鎖した状態におけるダイアフラム弁42の開閉及び小タンク52の水位の挙動を示しており、パターンBについては、切替弁66により小タンク52の第2の連通孔64が所定の開口面積で開放された状態におけるダイアフラム弁42の開閉及び小タンク52の水位の挙動を示している。
また、図7は、切替弁の挙動と小タンク内の水位の様子を模式的に示す説明図である。
切替弁66により小タンク52の第2の連通孔64を完全に閉鎖した状態では、時間T1〜T2までの間は、ジェットタンク14の水位が小タンク52の底面52bと同じ水位よりも上回っており、ジェットタンク14の水位の浮力により逆止弁62が上昇して小タンク52の第1の連通孔60を閉鎖している。
すなわち、図6にWAで示す時間T3〜T4まで給水領域は、いわゆる「追っかけ水」と呼ぶれるものであり、ダイアフラム弁42を開弁する開弁時間を調整して時間T3を変更することにより、給水口48cからリムタンク16内に追っかけ水を給水している際のダイアフラム弁42の開弁時間を調整することができる。
ジェット排水弁30及びリム排水弁36が閉弁する時間T4はパターンAと同じであるため、図6にWBで示す時間T3’〜T4まで給水領域は、パターンAの給水領域WAとよりも大きくなり、追っかけ水の給水量が多くなる。
より具体的には、切替弁66の板部材66aを単純にスライドさせるだけで第2の連通孔64の開口面積を変更することができ、給水口48cからリムタンク16内に給水される追っかけ水を給水している際のダイアフラム弁42の開弁時間を容易に調整することができ、メンテナンスも容易である。また、切替弁66が板部材66aを備えた簡易な構造であるため、生産コストを抑えることができる。
さらに、切替弁66と第2の連通孔64が小タンク52の底面52b付近の側壁52cに設けられているため、小タンク52内の洗浄水が逆止弁62の開弁によって小タンク52の第1の連通孔60を経てジェットタンク14に供給されると共に、切替弁66の開弁によっても第2の連通孔64を経てジェットタンク14に供給されるため、小タンク52内の洗浄水を効率よくジェットタンク14に供給することができる。
図8は、切替弁の挙動と小タンク内の水位の様子を模式的に示す、図7と同様な説明図である。ここで、図8において、図7と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の水洗便器のタンク構造においては、切替弁76が、上下方向に複数配列された板部材76a,76b,76cを備え、これら板部材76a,76b,76cのうちの1つをスライドさせることにより、第2の連通孔64の開口位置を上下方向に変更できるようになっている。
2 便器本体
4 ボウル部
6 排水トラップ管路
8 ジェット吐水口
10 リム吐水口
12 タンク構造
14 ジェットタンク
16 リムタンク
30 ジェット排水弁
36 リム排水弁
40 便器洗浄水供給装置
42 ダイアフラム弁
44 開弁時間調整装置
48 給水管
52 小タンク
54 フロート
56 縦アーム
58 横アーム
60 第1の連通孔
62 逆止弁
64 第2の連通孔
66 切替弁
66a,76a,76b,76c 板部材
Claims (5)
- 水洗便器に洗浄水を供給する水洗便器のタンク構造であって、
外部の給水源に接続された給水管と、
この給水管から供給される洗浄水が貯水される貯水タンクと、
上記給水管から供給される洗浄水の上記貯水タンク内への吐水及び止水を切り替える給水弁と、
上記貯水タンクから供給される洗浄水の上記水洗便器への吐水及び止水を切り替えて洗浄水を上記水洗便器に供給する排水弁と、
上記排水弁が開弁して上記水洗便器に所定量の洗浄水が供給されている間に上記給水弁が開弁して上記貯水タンク内に洗浄水が供給される給水弁開弁時間を調整することができる開弁時間調整手段と、
を有することを特徴とする水洗便器のタンク構造。 - 上記開弁時間調整手段は、上記貯水タンク内に固定された小タンクと、この小タンク部内に設けられその水位の変動に伴って上下動することにより上記給水弁の吐水及び止水を切り替えるフロートと、上記小タンクに形成された上記貯水タンクとの第1の連通孔に設けられ上記小タンクから上記貯水タンクへの洗浄水の一方向の流れを可能にする逆止弁と、上記小タンクに形成された上記貯水タンクとの第2の連通孔に設けられ且つこの第2の連通孔の開閉を切り替える切替弁と、を備え、上記切替弁の開弁時における上記第2の連通孔の開口面積を変更することにより、上記排水弁が開弁して上記水洗便器に所定量の洗浄水が供給されている間に上記給水弁が開弁して上記貯水タンク内に洗浄水が供給される給水弁開弁時間を調整することができるように構成されている請求項1記載の水洗便器のタンク構造。
- 上記開弁時間調整手段は、上記貯水タンク内に固定された小タンクと、この小タンク部内に設けられその水位の変動に伴って上下動することにより上記給水弁の吐水及び止水を切り替えるフロートと、上記小タンクに形成された上記貯水タンクとの第1の連通孔に設けられ上記小タンクから上記貯水タンクへの洗浄水の一方向の流れを可能にする逆止弁と、上記小タンクに形成された上記貯水タンクとの第2の連通孔に設けられ且つこの第2の連通孔の開閉を切り替える切替弁と、を備え、上記切替弁の開弁時における上記第2の連通孔の開口位置を変更することにより、上記排水弁が開弁して上記水洗便器に所定量の洗浄水が供給されている間に上記給水弁が開弁して上記貯水タンク内に洗浄水が供給される給水弁開弁時間を調整することができるように構成されている請求項1記載の水洗便器のタンク構造。
- 上記切替弁は、上記小タンクの第2の連通孔にスライド可能に設けられた板部材を備え、この板部材をスライドさせることにより上記第2の連通孔が開閉される請求項2又は3に記載の水洗便器のタンク構造。
- 上記切替弁は、上記小タンクの底付近に設けられている請求項2乃至4の何れか1項に記載の水洗便器のタンク構造。
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